まんがさんぽ

★まんがデーター　［１１／１５］
・絵　　　：■■■■□
・話　　　：■■■■□
・独創性：■■■□□
・属性　：　［成年］ラブコメ・ショートカット
・おまけ：　あとがき、愛車紹介Ｖｏｌ２、加筆修正あり、
　　　　　　カバー裏に「まつぽろ・さーが」
・その他：　カラー（６Ｐ）、７話＋短編１話収録（１巻完結）

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「結城焔（ゆうき・ほむら）」センセの「ぴぴる魔っ！」です。

仕事で、某大手メーカーの次世代オフィスを見学してきました。
あちこちに色々と工夫がほどこされており、確かに凄いっちゃー凄いんですが…。
洗練されすぎて、落ち着かないというのが正直なところ。
あれで普通に（？）仕事してる方々は大したモノですね。
あんなんなら、従来のオフィスでいいや。

そんなこんなで、本日は「結城焔」センセ。
連続話のある最新刊は「ぴぴる魔っ！」でした。
こちらで５冊目なのかな。
ブログでは、以前に「Ｆｒｅｓｈ　Ｌｏｖｅｒｓ」を紹介しているんですが…ひでるさんはあまり刺さらなかった印象。
ため、見送ったりもしていたんですが、こちら「ぴぴる魔っ！」は↓表紙が気に入ったので手に取りました。
詳しくは後述しますが、実に綺麗なまとまりです。
セールス的にも良い結果が出るのではないかなぁ。
店頭でも、居並ぶ本の中でカチっと焦点に合ってました。


※沢森優さん（１話・７話）
　この娘ともっとベタベタしてほしかったなぁ。

収録はほぼ表題作による構成でしたが、短編もあります。
その短編、「萌えっコ☆すれいぶ」は６ページのショート。
ロリっ娘のえっちコメディーという、軽いお話。
そう悪くはないものの、個人的には…綺麗に終わった本編を邪魔しているように見えました。
外すか、どうせ収録するなら表題作の外伝みたいなのが良かったかも。

表題作の「ぴぴる魔っ！」は、全７話という連続話。
基本的には、各話にそれぞれ別ヒロインが登場するタイプです。
しかし、１話にて出会った正ヒロインはその後レギュラーで登場し続け、彼女との関係がお話のメインとなっていました。
それぞれ各話のヒロインが枝葉のように関わって、紆余曲折あるよーという感じです。

主人公は魔法の国「マジリナーサ」の王子。
しかし、毎日女の子と遊んでばかりいたため、見かねた王に”６つの愛”を集めるという試練を課せられたのでした。
こうして、地球へと飛ばされた彼。
さっそく出会った「沢森優」には国で鍛えたナンパっぷりを発揮し、慣れた対応であっさりえっちに持ち込んだのでした。
それを切っ掛けとして、順調に愛を集めていた王子の心境は少しづつ変化していくのです。
だいぶ端折ってますが、概ねそんなん。

恋愛ウェイトの大きめな、ラブコメ話です。
主人公は魔法の国の王子で、ちらほら魔法を使っています。
各話でポイントになってました。
ただ、敵が出現してバトるみたいな展開なく、またヒロインとのえっちには人外の能力を使ったりしていません。
接近するに、国で培っただろうナンパ術を駆使しています。
容姿の良さもあるでしょうが、かなりガツガツいってましたよ。
漫画のポイントは、メインたる「優さん」
「結城焔」センセもあとがきで触れていましたが、王子・「優さん」は回を重ねる毎にじわじわ変化が見られます。
ぜひそのあたりを追いかけてみてみて。
特に当初はショートカットだった「優さん」の髪がラストでは腰辺りまで伸びており、雰囲気が変わっていく様がキュートです。
確かに多少展開の早さはあったものの、概ねよくまとまっていたと思います。

１話は正ヒロイン「沢森優さん」
確かに後半のロングでスカートな姿はいいんですが、ひでるさんはこの頃のシュートでホットパンツな「優さん」も好き。
ズブ濡れになっていた王子を、女性だと勘違いして声をかけたのが切っ掛け。
それが男性だと知ってなお、自らの家に上げるというのは…危ないなぁ。
キスされた際の反応などがまた可愛らしく、あっさりえっちされちゃってます。
あれだけ良いスタイルの持ち主なのに、この初心さ加減は凶悪ですね。


※左：世良颯、右：宝条希
　ショートカット好きにはちらほら刺さるでしょう。

２話は正反対というタイプの「世良颯（せら・はやて）」さん。
「優さん」にくっついて大学へ行った王子が、ぱっとターゲットにするほどの可愛らしさ。
彼女は黒髪のショートカットで、たまに片目が隠れるのが素敵でした。
過去があり、魔力（？）がためかそれを垣間見た彼は、やや強引に迫ってます。
自暴自棄っぽかった「颯さん」のめろめろになる姿をお楽しみ下さい。
先の「優さん」と違って貧乳というのもいいですねー。
オチもああだと思います。
魔法がどうのと言うより、女性の扱いに慣れた彼がためでしょう。
イイ話でしたよ。

３話は女性同士のカップル「かれん」・「宝条希」
うち、ある悩みを抱える「希さん」がターゲット。
「僕の処女では不足かな？」
その台詞を聞くまで、てっきり男性だと見てました。
また序盤ではキムコを置いときたくなるような、かなり臭い事を言っております。
横で聞いたら即グーで殴ってますね。
お話は珍しく女性側からアプローチする流れで、切っ掛けを作ったのが前話ヒロイン「颯さん」です。
そうだ、この「希さん」もショートカットでしたね。
男装の麗人、みたいな美形で、なかなか大きな胸でした。
もったいないなぁ。

４話はツインテールとランドセルなロリ少女「彩」さん。
初等部から一貫教育だそうです。
「４つ目の愛はあのコにしよう」
とか言ったので、どうなることかと思いました（笑）が…相手はちゃんと想い人の教授。
雰囲気そのまま、”親子程年齢が離れてる”そうです。
ここは恋のサポートという立ち回り。
２人を見守っていたところ、付いてきていた「優さん」との覗きえっちに発展していました。
「嫌よ恥ずかしい」
とか当初は言ってたんですけどねー。
それぞれえっちがライブ中継みたいになってます。

５話はこれまたタイプの違う「洸」さん。
黒のセーラー服とポニーテールが特徴的な、はっちゃけた娘さん。
可愛い娘に声を掛けるというのは学園内で承知の事実になっているらしく、こちらも「洸さん」から声を掛けるパターンでした。
面白い娘で、半ば強引に関わってきていました。
こちらも既に想い人がおり、やはりそのサポートをしてます。
自らもえっち相手がいた前話と違って押し入れからちょくちょく指示を出してますね。
かなり無理をしている、オチ部分の「洸さん」がキュートでした。
ちなみに、彼女も素晴らしい貧乳っぷりです。
本人かなり気にしてましたよ。
貧乳万歳。


※洸さん
　めんどくさいおもしろい娘さんです（笑）

６話は「優さん」の友人「遙」さん。
収録では唯一の眼鏡ヒロインです。
とある事情がため入院中で、ラストエピソードに繋がる重要な回となっています。
そんな訳で、詳細については伏せておきますね。
これまでのヒロインが顔を見せたりするのはいいんですが、やや無理矢理かなー。
実にらしい、エンディングでした。
主役回では水玉模様だった「洸さん」の縞パンに注目。

カラーが非常に良く、ウエディングな雰囲気の↓表紙が店頭で目立っていました。
背表紙の朱色、よりも薄いと薄紅（うすくれない）になるのかな。
タイトルと同色なそちらと「優さん」の髪の毛、服とシーツの白が実に良い按配でした。
また、いちおう胸隠そうとしているものの、しっかり輪とトップが見えているのもポイントでしょう。
ちなみに、中扉はその↓表紙からティアラとかベールのない、ちょっぴり脱いだ絵になっているんですが、装飾品がグッと減ってウエディング感がないためか、”恐ろしいほどに刺さりません”でした。
別にそんなんフェチではないんですけどね。
白黒絵も洗練されており、記憶にあったものからはだいぶ良くなっています。
ただ、たまーに思い出したような今一歩というコマもありました。
乱れというほどではないものの、もうあと少しくらい丁寧さが欲しいところ。
悪いと平べったく見えます。（←実際に平面ではあるんですけどね）
薄めな濃淡で、軽さがあるのは良し悪し。
あと、すらりとした長身のお姉さんキャラが似合う半面、短編みたいな可愛らしい感じは…違うかな。
ちと極端でした。

【まんがデーター・採点の詳細】　大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵４：　ふわふわと微妙に安定しないんですよね。
・話４：　甘いラブコメ長編でした。ここは概ね期待通り。
・独３：　ショートカット好きにはいいかも。もうプラスなんちゃら欲しいかな。
合計：［１１／１５］

そう強くないものの、多少の癖もあります。
ため、判断には「ヒット出版社」さんのＨＰなどで確認しておくのが良いでしょう。

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tag : ラブコメコメディーショートカットポニーテールツインテール