■汚れた目覚め (夏葉ヤシ)
★まんがデーター [9/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : [成年] ラブコメ・いちゃいちゃ
・おまけ: あとがき漫画、描き下ろし漫画「巻末おまけ」
・その他: 折り返しにプロフィール、短編×5。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「夏葉ヤシ(なつば・やし)」センセの「汚れた目覚め」です。
※紫水円香
だいたいこんな切っ掛けです。
■汚れた目覚め (夏葉ヤシ)
★構成・概要 成年
さて、本日は「汚れた目覚め」です。
久しぶりの「シガレットコミックス」ですね。
こちらブログでは「妹と恋なんかしたくない/神寺千寿」、「女の子×女の子コレクション/ロクロイチ」などを紹介してますが、その系統。
だいたい、女の子向けな軽いえっち漫画~という認識だったんですが、こちらの紹介帯。
東京都からお墨付き!!
初単行本が「新条例基準だとこれは指定の対象になります」と 名指しされたTL界の問題児が、お達しに従い満を持しての成年デビュー!!!
(※そのまま抜粋)
…だって。
その後方にも”不健全でごめんなさい”なんて文字が並んでおり、どんなんだろうと興味を持ったのが切っ掛けでした。
実際にそんなんなのかもしれませんが、大袈裟ですね。
やっぱりなぁ。
収録の大部分は前述したようなライトえっち話でしたし、アピール通りのものはありません。
嘘ではないのかもしれませんけど、これは誇大宣伝ではないかなぁ。
収録は全部で5話ほど。
1話だけ、なんだか男性向けみたいなお話がありましたが、そのほかは軽いラブえっち話でした。
そんな紹介帯を含め、ややどっちつかずな印象です。
まぁ、ひでるさんは出版社が期待する読者ではないのだと思います。
実際のターゲットには刺さるのかもしれませんね。
★収録話 5話収録
003:「汚れた目覚め」
こちらが表題作。
いちおう、紹介帯に期待した人に刺さるだろうお話はコレかな。
ホステスの母親が家に連れて来たのは、「江田一彦」という冴えない中年男性。
ぱっと見で”悪趣味”と感じていたその人が、なんと義父になってしまったのです。
同居後も、主人公「紫水円香」はまるで打ち解けられないままでいたところ。
急な用事がため、母親が出掛けたことで義父「一彦」と2人きりにされてしまったのでした。
まぁ、彼女お年頃だから難しいですわね。
おそらく、彼ほどの中年男性でなくても、なんらか嫌悪感はあるものでしょう。
本来ならば母親に気を使ってほしいところですが…無理か。
しかし、彼もいい大人なんだから、キレちゃーダメ。
ここでえっち展開になるのは予想通りですけど、この漫画はオチ部分。
なかなか良いです。
035:「ラブ・アンロック」
「小姫」さんと「タカシ」くんのカップル話。
付き合って半年が経過していた2人。
やや物足りなさを感じていた「小姫さん」が心配させようとしたところ、「タカシくん」は予想外の手段に出たのでした。
そんな訳で、極太なオモチャでの羞恥プレイです。
注目は…電車で席を譲られた場面かな。
まあね、ラブラブ・カップルのお戯れですね。
※左:小姫さん、右:マキちゃん
キャラとプレイでは「小姫さん」がいいですね。
059:「蜜会」
夜の学校でえっちした「マキ」・「千莉(せんり)」
すると、そのスリルにハマってしまい、以後昼も夜も関係なくいたすようになってしまったのでした。
てっきり前話のような、ドキドキプレイ話になるかと思いましたが。
意外な展開で、ラブいお話に仕上がってます。
えっち的には、その後の反芻してしまう「マキちゃん」でもう数ページあっても良かったかな。
091:「王子様のなすがまま」
女生徒皆の憧れで、”王子様”なんてあだ名もある「今園三旺」くん。
そんな彼と、ふとした切っ掛けから「花垣弥生」さんは付き合うこととなったのでした。
いかにも女性好みそうな、ぱっとしない女子がイケメンをゲットする展開。
特に、中盤にあった彼のコーディネートで可愛らしくなるところは、いかにもという風情でした。
まぁ、嫌いではないですが(笑)
ただ、巻末の後日談を見る限り…生活環境からして差があるらしく、「弥生さん」が今後幸せかどうかは微妙な気がしました。
123:「チカン遊びはもうやめて」
痴漢されていた「甘野麻李果」さんは、年下の「大串航太」くんによって助けられました。
以後、ボディーガード役を買って出てくれた彼によってそうした被害はなくなったんですが。
「麻李果さん」としては、やや物足りなさがあったのです。
まぁ、あの雰囲気とか、その後の言動からして。
ぱくりと食べて全然大丈夫よ、年上だし。
むしろ遅いくらいでしたねー。
よかった・よかった。
※左:花垣弥生、右:甘野麻李果
やっぱり「弥生さん」みたいなお話のがいいのでは。
★絵柄
しなやか線のすっきり絵柄。
濃淡は強くなく、色づきはそこそこ程度でした。
白比率は高め。
描き込みは適度なくらいだと思います。
多少の乱れ・崩れを感じるコマもあったものの、概ね問題ないくらい。
コマ割りとか表現が、やはり女性好みかも。
また、収録された各話の原稿時期は、多少異なっている様子。
初出なかったので、正確には分かりませんけれど。
キャラは可愛らしい系統。
丸い目で小さな三角口が特徴です。
髪の毛はベタ塗らないほうがさらりとして良い感じ。
そう極端には違わないですが、↓表紙などカラーよりも白黒絵のがまとまって見えました。
やっぱり漫画は白黒ですよね。
紹介帯裏のカット絵が多少の参考になるでしょう。
★その他
そんな訳で「夏葉ヤシ」センセでした。
ひでるさんはこちらが初見です。
…というのも、普段はBLな漫画を描かれている様子。
そりゃ、知らんわけだ。
なんのかんの言いつつも、個人的にはけっこう楽しんで読みました。
単行本は全体ページ数が162とやや薄め。
ですが、それも忙しい現在ではちょうど良いくらい。
ただ1つ。
裏表紙に描かれた包帯なヒロインは、今回単行本には登場しておりません。
(※眼帯が左右逆でしたが、中扉も彼女)
あとがきを鵜呑みに信じると、事前に気付いていたものの編集の方が「次の宣伝を~」と、そのままGOサインを出したそうです。
これは酷い。
普通の、なんでもなーいヒロインならば別ですが、あれはフェチ的要素の強いキャラ。
あるいは、それに引っ張られて買ってしまう方もいるでしょうからね。
軽い詐欺ですよ。
ぜひ同様な事が起こらぬよう、祈ります。
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・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : [成年] ラブコメ・いちゃいちゃ
・おまけ: あとがき漫画、描き下ろし漫画「巻末おまけ」
・その他: 折り返しにプロフィール、短編×5。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「夏葉ヤシ(なつば・やし)」センセの「汚れた目覚め」です。
※紫水円香
だいたいこんな切っ掛けです。
■汚れた目覚め (夏葉ヤシ)
★構成・概要 成年
さて、本日は「汚れた目覚め」です。
久しぶりの「シガレットコミックス」ですね。
こちらブログでは「妹と恋なんかしたくない/神寺千寿」、「女の子×女の子コレクション/ロクロイチ」などを紹介してますが、その系統。
だいたい、女の子向けな軽いえっち漫画~という認識だったんですが、こちらの紹介帯。
東京都からお墨付き!!
初単行本が「新条例基準だとこれは指定の対象になります」と 名指しされたTL界の問題児が、お達しに従い満を持しての成年デビュー!!!
(※そのまま抜粋)
…だって。
その後方にも”不健全でごめんなさい”なんて文字が並んでおり、どんなんだろうと興味を持ったのが切っ掛けでした。
実際にそんなんなのかもしれませんが、大袈裟ですね。
やっぱりなぁ。
収録の大部分は前述したようなライトえっち話でしたし、アピール通りのものはありません。
嘘ではないのかもしれませんけど、これは誇大宣伝ではないかなぁ。
収録は全部で5話ほど。
1話だけ、なんだか男性向けみたいなお話がありましたが、そのほかは軽いラブえっち話でした。
そんな紹介帯を含め、ややどっちつかずな印象です。
まぁ、ひでるさんは出版社が期待する読者ではないのだと思います。
実際のターゲットには刺さるのかもしれませんね。
★収録話 5話収録
003:「汚れた目覚め」
こちらが表題作。
いちおう、紹介帯に期待した人に刺さるだろうお話はコレかな。
ホステスの母親が家に連れて来たのは、「江田一彦」という冴えない中年男性。
ぱっと見で”悪趣味”と感じていたその人が、なんと義父になってしまったのです。
同居後も、主人公「紫水円香」はまるで打ち解けられないままでいたところ。
急な用事がため、母親が出掛けたことで義父「一彦」と2人きりにされてしまったのでした。
まぁ、彼女お年頃だから難しいですわね。
おそらく、彼ほどの中年男性でなくても、なんらか嫌悪感はあるものでしょう。
本来ならば母親に気を使ってほしいところですが…無理か。
しかし、彼もいい大人なんだから、キレちゃーダメ。
ここでえっち展開になるのは予想通りですけど、この漫画はオチ部分。
なかなか良いです。
035:「ラブ・アンロック」
「小姫」さんと「タカシ」くんのカップル話。
付き合って半年が経過していた2人。
やや物足りなさを感じていた「小姫さん」が心配させようとしたところ、「タカシくん」は予想外の手段に出たのでした。
そんな訳で、極太なオモチャでの羞恥プレイです。
注目は…電車で席を譲られた場面かな。
まあね、ラブラブ・カップルのお戯れですね。
※左:小姫さん、右:マキちゃん
キャラとプレイでは「小姫さん」がいいですね。
059:「蜜会」
夜の学校でえっちした「マキ」・「千莉(せんり)」
すると、そのスリルにハマってしまい、以後昼も夜も関係なくいたすようになってしまったのでした。
てっきり前話のような、ドキドキプレイ話になるかと思いましたが。
意外な展開で、ラブいお話に仕上がってます。
えっち的には、その後の反芻してしまう「マキちゃん」でもう数ページあっても良かったかな。
091:「王子様のなすがまま」
女生徒皆の憧れで、”王子様”なんてあだ名もある「今園三旺」くん。
そんな彼と、ふとした切っ掛けから「花垣弥生」さんは付き合うこととなったのでした。
いかにも女性好みそうな、ぱっとしない女子がイケメンをゲットする展開。
特に、中盤にあった彼のコーディネートで可愛らしくなるところは、いかにもという風情でした。
まぁ、嫌いではないですが(笑)
ただ、巻末の後日談を見る限り…生活環境からして差があるらしく、「弥生さん」が今後幸せかどうかは微妙な気がしました。
123:「チカン遊びはもうやめて」
痴漢されていた「甘野麻李果」さんは、年下の「大串航太」くんによって助けられました。
以後、ボディーガード役を買って出てくれた彼によってそうした被害はなくなったんですが。
「麻李果さん」としては、やや物足りなさがあったのです。
まぁ、あの雰囲気とか、その後の言動からして。
ぱくりと食べて全然大丈夫よ、年上だし。
むしろ遅いくらいでしたねー。
よかった・よかった。
※左:花垣弥生、右:甘野麻李果
やっぱり「弥生さん」みたいなお話のがいいのでは。
★絵柄
しなやか線のすっきり絵柄。
濃淡は強くなく、色づきはそこそこ程度でした。
白比率は高め。
描き込みは適度なくらいだと思います。
多少の乱れ・崩れを感じるコマもあったものの、概ね問題ないくらい。
コマ割りとか表現が、やはり女性好みかも。
また、収録された各話の原稿時期は、多少異なっている様子。
初出なかったので、正確には分かりませんけれど。
キャラは可愛らしい系統。
丸い目で小さな三角口が特徴です。
髪の毛はベタ塗らないほうがさらりとして良い感じ。
そう極端には違わないですが、↓表紙などカラーよりも白黒絵のがまとまって見えました。
やっぱり漫画は白黒ですよね。
紹介帯裏のカット絵が多少の参考になるでしょう。
★その他
そんな訳で「夏葉ヤシ」センセでした。
ひでるさんはこちらが初見です。
…というのも、普段はBLな漫画を描かれている様子。
そりゃ、知らんわけだ。
なんのかんの言いつつも、個人的にはけっこう楽しんで読みました。
単行本は全体ページ数が162とやや薄め。
ですが、それも忙しい現在ではちょうど良いくらい。
ただ1つ。
裏表紙に描かれた包帯なヒロインは、今回単行本には登場しておりません。
(※眼帯が左右逆でしたが、中扉も彼女)
あとがきを鵜呑みに信じると、事前に気付いていたものの編集の方が「次の宣伝を~」と、そのままGOサインを出したそうです。
これは酷い。
普通の、なんでもなーいヒロインならば別ですが、あれはフェチ的要素の強いキャラ。
あるいは、それに引っ張られて買ってしまう方もいるでしょうからね。
軽い詐欺ですよ。
ぜひ同様な事が起こらぬよう、祈ります。
汚れた目覚め (シガレットコミックス) (2012/01/28) 夏葉 ヤシ 商品詳細を見る |
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