■ちろり Chirori (小山愛子)
★まんがデーター [14/15]
・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : [一般]喫茶店・大正時代
・おまけ: 合間に漫画「残響」
・その他: 折り返しにコメント、7話収録、現在1巻まで発売中
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「小山愛子(こやま・あいこ)」センセの「ちろり Chirori 横濱海岸通り21番地-B海の聴こえる喫茶店にて 1巻」です。
※働く「ちろりさん」
明るく元気な娘さんです。
■ちろり Chirori 1巻 (小山愛子)
★構成・概要 一般・喫茶店漫画
本日は「ちろり Chirori 横濱海岸通り21番地-B海の聴こえる喫茶店にて 1巻」です。
なんとなく手にとった、こちらの単行本。
いや、これは独特で楽しい!
お話としては、はっきり言って喫茶店の日常風景。
連続話ではあるものの、凝ったストーリーとか最終目的みたいなのはありません。
ラブもバトルもエロスもないですね。
特に何が起こるでなく、ちょっとした出来事がごく丁寧に描写されておりました。
なんだろ。
一言で言い表すならば、”癒し”ですかねー。
設定の大正時代も、そんな感じ。
和・洋のまざりあう、ちょっとした異世界が堪能できます。
また特筆すべきは、こちらの絵柄。
詳しくは後述しますが、こうした独特な漫画・世界観を見事に表現しておりました。
”他愛ないお話を集中して読める”
そんな感じ。
さくさくテンポ良く読めますし、また細かな描写をじっくり眺めることもできます。
王道ではないので、人は選ぶかもしれませんが。
★収録話 7話収録
008:第1話「カモメ亭の朝」
ほぼ吹き出しがないという冒頭話。
いきなり凄い切り込みですねー。
お話としては、漫画のヒロイン「ちろり」さんが起床してから、喫茶店「カモメ亭」をオープンするまで。
ただ、それだけ。
普通の漫画ならば4、5コマすらかからないかもしれない事柄について、じっくり描かれておりました。
ただ、変な話こちらは収録でも注目の回。
起きた「ちろりさん」は矢絣着物に着替えるんですが、そんなんもしっかり描写。
思わぬサービスカットもありました。
当然ごく控えめなものですが、なんというか予想外のことでドキドキ(笑)
働く彼女の頑張る動きとか、細かな表情とか、たっぷり楽しめると思います。
この漫画の代表的な回ではないでしょうか。
033:第2話「ちろり」
彼女の名前を冠としたこちらは、店の常連というおじいさんが登場。
ああした、ややこしそうな人に気に入られるというのは、こうした漫画の王道ですね。
店の主人というマダムさんもこちらでは出番多め。
いくつくらいなんだろう。
「ちろりさん」とはまた違った落ち着いた物腰で、結構好き。
※マダムとちろりさん
これです、コレ。薄物な2人ですわ。
055:第3話「夏立つ」
1話に続き、ちょっとしたサービスみたいな回。
タイトルそのまま真夏なため、薄物という透ける和服を着るんですが。
マダムがセクシーでした。
いいよね!
透け具合に照れる「ちろりさん」がまたキュートです。
075:第4話「遠花火」
花火見物で、店にお客さんが殺到するというもの。
和洋が交じった人物・風景が素敵。
ただ、こちらのポイントは最後の「ちろりさん」だと思います。
097:第5話「秋灯」
1話よりも吹き出しが減っている、ほぼ無音状態のこちら。
寝る前の「ちろりさん」が、繕い物をしつつ午前の色々を回想する~みたいなお話。
こうした感じがお上手ですね。
117:第6話「臥待月」
臥待月で、「ふしまちづき」だそうです。
ざっと調べてみると、「寝待月(ねまちづき)」のが一般的みたい。
三日月が3日目のお月さまというのと同じで、そちらは19日目の夜のお月さまなんだとか。
三省堂・大辞林によると、「月の出が遅いので寝て待つ意」だそうです。
へー。
洒落た漫画はタイトルもステキですわね。
お話はお月見しようとマダムから持ちかけられ、「ちろりさん」も用意をするんですが。
メインはとげが刺さったというもの。
前半の「ちろりさん」は思わず誤魔化してしまうんですが、いかにも彼女らしいです。
139:第7話「行く年」
3、4話は夏でしたが、こちらはもう年末。
2人してと仕上げの汽笛を聞こうというお話でした。
ラブでも血縁でもないんですが、2人の非常に良さげな雰囲気・関係が見られます。
※起きたて「ちろりさん」
開いた胸元がセクシーなのです。
★絵柄
こざっぱりとした、柔らかな線。
非常に丁寧で、描き込みは細かめ。
濃淡は丁度よいくらい。
それもべっとりとしたものでなく、線の網掛けによるものだったりしていて。
なんというか、「Beam comix」で連載されてそうな感じ(笑)
人物よりも背景のが力入ってる感じでしたね。
もの凄かったです。
キャラは丸い輪郭と、細めな首・手足などが特徴。
スタイルはすらりとした身長で縦長でした。
矛盾した書き方になりますが、漫画っぽいのにリアルな感覚があります。
特にちょっとした仕草とか表情は完璧というべきもの。
ぺらりとページをめくると、漫画世界にぐいと強く引っ張られる感じでした。
前述したような漫画運びとか、癖というか特徴たっぷりな描き方。
王道ではないので、人によっては得意でない人がいるかもしれません。
判断については、だいたい↓表紙・裏表紙で良いでしょう。
ただ、白黒原稿のが味わい深く、お上手だと思います。
いくらかプラス判定でもいいのでは。
個人的に絵柄についてはマイナス点が見当たりませんでした。
★その他
そんな訳で「小山愛子」センセでした。
こちらで5冊目くらいなのかな。
ひでるさんは今回が初見です。
いままでの単行本ラインアップをざーっと表紙だけ見ましたが。
…まぁ、手には取らないだろうなぁ。
バリバリの一般漫画な方ですもんねー。
こちらはヒロインの魅力たっぷりで、予想以上に楽しめました。
次はどんなんなるんだろ。
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・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : [一般]喫茶店・大正時代
・おまけ: 合間に漫画「残響」
・その他: 折り返しにコメント、7話収録、現在1巻まで発売中
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「小山愛子(こやま・あいこ)」センセの「ちろり Chirori 横濱海岸通り21番地-B海の聴こえる喫茶店にて 1巻」です。
※働く「ちろりさん」
明るく元気な娘さんです。
■ちろり Chirori 1巻 (小山愛子)
★構成・概要 一般・喫茶店漫画
本日は「ちろり Chirori 横濱海岸通り21番地-B海の聴こえる喫茶店にて 1巻」です。
なんとなく手にとった、こちらの単行本。
いや、これは独特で楽しい!
お話としては、はっきり言って喫茶店の日常風景。
連続話ではあるものの、凝ったストーリーとか最終目的みたいなのはありません。
ラブもバトルもエロスもないですね。
特に何が起こるでなく、ちょっとした出来事がごく丁寧に描写されておりました。
なんだろ。
一言で言い表すならば、”癒し”ですかねー。
設定の大正時代も、そんな感じ。
和・洋のまざりあう、ちょっとした異世界が堪能できます。
また特筆すべきは、こちらの絵柄。
詳しくは後述しますが、こうした独特な漫画・世界観を見事に表現しておりました。
”他愛ないお話を集中して読める”
そんな感じ。
さくさくテンポ良く読めますし、また細かな描写をじっくり眺めることもできます。
王道ではないので、人は選ぶかもしれませんが。
★収録話 7話収録
008:第1話「カモメ亭の朝」
ほぼ吹き出しがないという冒頭話。
いきなり凄い切り込みですねー。
お話としては、漫画のヒロイン「ちろり」さんが起床してから、喫茶店「カモメ亭」をオープンするまで。
ただ、それだけ。
普通の漫画ならば4、5コマすらかからないかもしれない事柄について、じっくり描かれておりました。
ただ、変な話こちらは収録でも注目の回。
起きた「ちろりさん」は矢絣着物に着替えるんですが、そんなんもしっかり描写。
思わぬサービスカットもありました。
当然ごく控えめなものですが、なんというか予想外のことでドキドキ(笑)
働く彼女の頑張る動きとか、細かな表情とか、たっぷり楽しめると思います。
この漫画の代表的な回ではないでしょうか。
033:第2話「ちろり」
彼女の名前を冠としたこちらは、店の常連というおじいさんが登場。
ああした、ややこしそうな人に気に入られるというのは、こうした漫画の王道ですね。
店の主人というマダムさんもこちらでは出番多め。
いくつくらいなんだろう。
「ちろりさん」とはまた違った落ち着いた物腰で、結構好き。
※マダムとちろりさん
これです、コレ。薄物な2人ですわ。
055:第3話「夏立つ」
1話に続き、ちょっとしたサービスみたいな回。
タイトルそのまま真夏なため、薄物という透ける和服を着るんですが。
マダムがセクシーでした。
いいよね!
透け具合に照れる「ちろりさん」がまたキュートです。
075:第4話「遠花火」
花火見物で、店にお客さんが殺到するというもの。
和洋が交じった人物・風景が素敵。
ただ、こちらのポイントは最後の「ちろりさん」だと思います。
097:第5話「秋灯」
1話よりも吹き出しが減っている、ほぼ無音状態のこちら。
寝る前の「ちろりさん」が、繕い物をしつつ午前の色々を回想する~みたいなお話。
こうした感じがお上手ですね。
117:第6話「臥待月」
臥待月で、「ふしまちづき」だそうです。
ざっと調べてみると、「寝待月(ねまちづき)」のが一般的みたい。
三日月が3日目のお月さまというのと同じで、そちらは19日目の夜のお月さまなんだとか。
三省堂・大辞林によると、「月の出が遅いので寝て待つ意」だそうです。
へー。
洒落た漫画はタイトルもステキですわね。
お話はお月見しようとマダムから持ちかけられ、「ちろりさん」も用意をするんですが。
メインはとげが刺さったというもの。
前半の「ちろりさん」は思わず誤魔化してしまうんですが、いかにも彼女らしいです。
139:第7話「行く年」
3、4話は夏でしたが、こちらはもう年末。
2人してと仕上げの汽笛を聞こうというお話でした。
ラブでも血縁でもないんですが、2人の非常に良さげな雰囲気・関係が見られます。
※起きたて「ちろりさん」
開いた胸元がセクシーなのです。
★絵柄
こざっぱりとした、柔らかな線。
非常に丁寧で、描き込みは細かめ。
濃淡は丁度よいくらい。
それもべっとりとしたものでなく、線の網掛けによるものだったりしていて。
なんというか、「Beam comix」で連載されてそうな感じ(笑)
人物よりも背景のが力入ってる感じでしたね。
もの凄かったです。
キャラは丸い輪郭と、細めな首・手足などが特徴。
スタイルはすらりとした身長で縦長でした。
矛盾した書き方になりますが、漫画っぽいのにリアルな感覚があります。
特にちょっとした仕草とか表情は完璧というべきもの。
ぺらりとページをめくると、漫画世界にぐいと強く引っ張られる感じでした。
前述したような漫画運びとか、癖というか特徴たっぷりな描き方。
王道ではないので、人によっては得意でない人がいるかもしれません。
判断については、だいたい↓表紙・裏表紙で良いでしょう。
ただ、白黒原稿のが味わい深く、お上手だと思います。
いくらかプラス判定でもいいのでは。
個人的に絵柄についてはマイナス点が見当たりませんでした。
★その他
そんな訳で「小山愛子」センセでした。
こちらで5冊目くらいなのかな。
ひでるさんは今回が初見です。
いままでの単行本ラインアップをざーっと表紙だけ見ましたが。
…まぁ、手には取らないだろうなぁ。
バリバリの一般漫画な方ですもんねー。
こちらはヒロインの魅力たっぷりで、予想以上に楽しめました。
次はどんなんなるんだろ。
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