まんがさんぽ

★まんがデーター　［１４／１５］
・絵　　　：■■■■■
・話　　　：■■■■■
・独創性：■■■■□
・属性　：　成年・ロリ
・おまけ：　あとがき・作品解説、描き下ろし「巡る循姦路線」
・その他：　カラー（８Ｐ）、短編×１１（うち「夕闇シリーズ」×５）
　
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「智沢渚優（ともざわ・しょう）」センセの「蜜色の舞姫」です。

すみません。
いままで「ともさわ・しょう」とルビをふっていましたが、濁るのが正解なんですね。
ファンでありながら、長年勘違いし続けていました。
大変失礼しました。

今回の「蜜色の舞姫」はメインの中編に短編という構成。
基本的には毎度お馴染みのネタですが、短編は独りえっち、ラブコメ、ふたなりとバリエーション豊富になっています。
ひでるさんはセンセの描かれるロリ・ラブコメが好きなので、そちらから。


※左：ＥＸリア、右：希鈴
　ツインテールな２人です。こうして並ぶと…似てますね。


「みんなの幸せナビゲート！マジカルナビィ　ＥＸ（エクステ）リア参上！！」

…と、いうことで。
変身ヒロイン「マジカルナビィ　ＥＸリア」と「カストロ将軍」の対決を描いた、「ＥＸリア　ごめんねお兄ちゃん」
実は「ＥＸリア」の正体は妹「久堂理亜」で、普段は２人仲良く暮らしているのでした。
たまに見かける、ご近所ヒーローものですかね。
怪人「チャイルド・バケッター」らに襲われ、捕縛されてしまう「ＥＸリア」
さぁ、どうする！？
そんなピンチシーンから、脱出するあたりまでの描写が最高。
「智沢渚優」センセは、こうしたネタも抜群な方だと思います。
どんなんかは秘密ね（笑）
うーん、「ＥＸリア」可愛いなぁ。
変身後もほぼまんまであるというのに、まったく気付かないお約束もありました。
えっちが変身解けた後であったのが残念でしたが、こうした「キャッツ・アイ」のような敵味方のラブコメはいいですねー。

作品解説によると、”何年か前に描いたボクっ子キャラ物の数年後”という、「ぷち・あね　蜜色のふたごころ」
えー、特徴ある名前でなんとなくあったような…と、うる覚えでした。
気になったのでいちおう調べました。便利な世の中ですね。
たぶん「蜜色絵日記」に収録されている「鈴音色の円舞」…で、いいのかな。
すぐ手元にないので、しっかり確認できなかったのが無念です。
研修から帰宅した義姉「歩鈴（ふすず）」は双子「希鈴（きりん）」、「花鈴（かりん）」にえっちなことをされ、また「希鈴」は父親にもえっちをせがむのでした。
実は彼女らは双子でなく、さらに「希鈴」に至っては父母より生まれる筈のない血液型だったのです！
…だいたいそんな流れ。
ややこしいので、ちょっと図にしてみました。
こりゃ”ネタバレ注意”ですね。
未読の方は↓以下（★）まで、すっ飛ばして下さい。
絶対に知らない方が楽しめます。


　【ぷち・あね　人物図】　※括弧書きは作品での名称。※血液型はテキトーです。

　　　　　　朝六Bo－－－鈴美（ママ）oo－－－聡（パパ）AA
　　　　　　　　　　↓　　　　　　　　　　　 　↓　　　　　　　　　　　　　　　　　
　聡（パパ）AA－－歩鈴（義姉）Bo　　　↓　　
　　　　　　　　　　↓　　　　　　　　　　 　　↓
　　　　　　　　希鈴AB－－（双子）－－花鈴Ao
　　　　　　　　　　　　　

…だいたいこんな感じ？血液型も含めて合ってる？？
なにしろＡＢＯの血液型判定なんてかなーーーり昔に習っただけですから（言い訳）
なんとなく、家族っていいなぁ、みたいなえっちがいちおう展開されています。
しかし、オチにもなっていたとおり、実際はかなりのトンデモ関係なのでした。
次は子「希鈴」、「花鈴」の子と～だったりして（笑）


（★）ここまで。

「明日未」さんの独りえっち短編「暴走！！マイ・ルーム」
これは…いつも描かれているパターンを逆手にとったようなお話ですね。
ちょっと面白過ぎます。
マジックで書かれていましたが、アレも自分でやったのかなぁ。


※左から、志帆、椎香、沙音の仲良し３人組
　実はこの中に…？？

今回のメイン中編「夕闇シリーズ」は５話の連続。
財政破綻しかけた”夕舞市”
今年で廃校とされる学校では最後の学芸会が開かれており、そこで喫茶店をした「佐和津沙音（さわつ・さね）」、「江宮椎香（えみや・しいか）」、「志帆」らは、”ご苦労さん会”として、学校でのお泊まりをすることとなっていました。
しかし、なかなかトイレから戻ってこない「志帆」を心配した「椎香」が様子を窺うと…というお話。

うわぁ、時事ネタですね。
これはやばそーだ。
彼女らがやった喫茶店の関係から３名の服装はメイド服だったので、そんなんが好きならばなお良いでしょう。
実はこのお話は１夜での出来事なんです。
１話目「夕闇に舞い散る」は導入から「椎香ちゃん」がされてしまうまで。
ここではまだ彼女正気だったんですけれど…。
続く「夕闇に舞い堕ちる」は「沙音ちゃん」
良心の呵責がため、ぎりぎりで裏切っていた「志帆ちゃん」に注目。
また、活動的な「沙音ちゃん」は反応良く逃げ出したんですけど、その後がしんどい。
えっちはいいとしても、痛いのは嫌いです。
ここはひでるさんがイマイチ楽しめなかった原因なのよ。
なお、１話目にてちょっと顔を見せていた「有子」ちゃんも当然無事で済むことなく、きっちりされていました。
「夕闇に舞い踊る」はそんな「有子ちゃん」の描写から。
いまだしっかりと気張る「沙音ちゃん」に声援を送りたいところですが、壊れた「椎香ちゃん」が…ああああ。
器具を使用されてしまう「有子ちゃん」「沙音ちゃん」から、仲良し３人組崩壊まで、折返しに相応しいエピソードです。
そして「夕闇に舞う」は主人公的キャラというべき「沙音ちゃん」
あの状況でも、皆を励ます気力を持っていた彼女。
その強さがため、集中されてしまう結果となってしまうんですけれど…ラスト「夕闇の舞姫」がこれまた予想の上。
そうなるかー。
なんか疲れました。
一気に読むと色々と消耗するかもしれないので注意下さい。


※左：泉美ちゃん、右：莉乃さん
　こうしたパターンはセンセの十八番でしょう。

「巡る循姦路線」はカラー原稿もある描き下ろし。
こちらの舞台も財政破綻しかけた”夕舞市”なんですね。
貧乏くじというべき仕事をしてもらうため、市では複数入り乱れてのバス内えっちに参加できるという特別周遊券を配っていたのです。
そちらに参加していた「泉美（イズミ）」ちゃんは…という流れ。
またエグい話ですねぇ。
ここはそのままだから伏せなくていいかな。
期待通りそのまま血縁関係であり、平時で親子として会うラストページが深いです。

ほか、お嬢さま「三堂莉乃」と使用人「亜姫」の「流転の檻姫」
こうしたパターンで、「莉乃さん」がされてしまうというのは王道展開。
そこにふたなりが加わることで、ラストの「亜姫さん」が生きていました。
折返し部分の可愛いＳＤ絵はこちらの「莉乃さん」ですね。
自由課題の小説課題に、生徒「井出世留（いでい・せる）」が書いてきたのは、まるで自らがモデルのような官能小説でした。
そして、そのラストには…という、「これからが綴られる」
いやー、手を変え品を変えでいろいろと考えますねー。
途中で縛られたりなんだりしていましたが、アレは現実なのかそうでないのか…。

絵柄は毎度ながら安定感抜群で、問題ありません。
ちょっと強めで濃く、個性を確立されているだけ癖もあるので気をつけて下さい。
ひでるさんは好きです。
今回の↓表紙はやや判断し辛いので、紹介帯裏の単行本一覧が良いと思います。

こんな社会情勢のなか、変わらぬネタで嬉しいです。
おそらく何か言いたいことあるのではないかなー、って思っていたら…ありました、巻末に２ページほどのあとがき。
やや長い文ですが、ごく当り前な、非常に真っ当な意見が書かれていました。
成年漫画好きな方、あるいはそうでない方にも、ぜひ一度読んでほしいです。

もちろん、ひでるさんも大いに賛同します。
ガンバレ、「智沢渚優」センセ！

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★「智沢渚優」センセの漫画紹介記事
　［蜜色ミルクホール］　
　［蜜色に溶ける欠片］
　［蜜色の刻印］
　［蜜色幼辱館］　
　［蜜色幼夢淫］　




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tag : ラブコメツインテール官能小説