■メロ3!/nonote[ののーと] (野々原ちき)
★まんがデーター [12/15]
・絵 :■■■■■
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 4コマ・コメディー
・おまけ: あとがき、
カバー裏に4コマ「姉妹の法則①②」
・その他: 折り返しにコメント、カラー(8P)、
14話収録、現在は1巻まで発売中。
※↑これは「メロ3! 1巻」のみのデータです。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「野々原ちき(ののはら・ちき)」センセの「メロ3! 1巻」です。
こちらでも紹介しました動物コメディー「とりねこ」から、センセの漫画を追いかけているひでるさん。
ネタもそうなんですが、あの独特なキャラ絵が好きなんですよねー。
特に「となりのだんな様」はオススメです。
(※両者とも4コマ形式ではないのも好みなのでした)
作品集「nonote[ののーと] 野々原ちき作品集」を紹介しようとしてタイミング逸していたら…なんと次が発売されてしまいました。
そんな訳で、今回は新刊「メロ3! 1巻」をお送りいたします。
高校進学と共に彼女を作ろうと決意した「ポン太」こと「福田本太」
気持ちとは裏腹に、独特なフィルターと妄想癖がため、周囲には微妙な空気を醸し出していたのです。
そんな彼ですが、中学時代からのクラスメイトで元委員長「小鶴木ノ子」ほか、明るく可愛い「松島ころな」、お嬢さま「高砂スズメ」…といった3名はとある理由がため一目惚れされていたのです。
知らぬ間に争奪戦となったものの、念願叶うどころか免疫の無さやタイミングの悪さがため、どうにもズレてしまうのでした。
だいたいそんな感じ。
※小鶴木ノ子
…うん、血が騒ぐんでしょうねー(笑)
最近ではすっかりおなじみな、ストーリー4コマです。
ラブコメ…というほどラブな空気はなく、個性的な女性陣とマニアな「ポン太くん」がため、コメディー色が前面となっていました。
人気者、お嬢さま、優等生というヒロイン3名の組み合わせは「三者三葉/荒井チェリー」などと同様にスタンダード。
(※「はなまる幼稚園/勇人」の組み合わせもやや似てますが、近いのはそちら)
基本的にはそんな女性陣のはっちゃけ会話、「ポン太くん」のズレた学校生活、どうにも噛み合わない彼と女性陣、という感じでした。
イベントだのフラグだのというゲーム思考な「福田本太」
”ハーレムな日常はありえない”、という程度の常識があるようですが、実際ハーレム状態になっている事には気付かない彼。
まぁ、ある意味恋愛ってのはそんなもんですよねー。
たいてい後になって気付いたりするんだ、これが(笑)
なかなか度胸もあるようで、不良からの脅しに堂々と抵抗している(走って逃げてはいるものの)、女の子の危機には積極的に行動を取っているほか、何度か絡まれていた「ころなさん」の際には、盾となってまで彼女を守っておりました。
「ますます好きになっちゃったー」
…とか花丸な評価でしたが、それも当然でしょう。
なかなかできることではありません、格好いいと思います。
守ってくれていた「木ノ子さん」を気づかうような考えもしていました。
それぞれ切っ掛けは異なるものの、想い人が同じというライバル関係にあるヒロインたちです。
双方からの視点で描かれていた出会い場面が実にいいですねー。
非常に個性的で、物事に対する反応がそれぞれ異なるのが魅力になっていました。
※左:高砂スズメ、右:松島ころな
話が進むごとに、より個性的になってます。
お嬢さまな「スズメさん」ですが、よくある高飛車なタイプではありません。
切っ掛けは、風が通り過ぎるほどの俊足に憧れたこと。
彼女は足の遅さがため、遅刻してしまうほどのんびりさんなんですね。
目が線であるのが特徴(※開くこともある)で、彼女の寝ぼけている様は素敵でした。
普通の漫画なら、あの出会いの、ぐにょっ…にて、一発で恋にオチそうでしたが。
紆余曲折あったものの、手を繋いでの登校も真っ先に達成しているなど、なかなか積極的なのでした。
ややはっちゃけ過ぎでしたが最もバランス良く、キャラ的にはメインっぽい「ころなさん」
切っ掛けは、「ポン太くん」が昔飼っていた愛犬(コロスケ)とそっくりだったこと。
ピンクな髪の毛とアクセサリーが特徴。
普通にかなりモテており、”別次元の生き物に見えています”というのは納得です。
人はだいたい自己認識のレベルに合わせる、というのが人間心理にありましたが、彼は自己評価は相当に低いですからねー。
ただ、「口をひらくとがっかり」というほど、彼女は酷くないと思いますけれど。
ブログをやっており、あちこちで写メを撮っていたほか、不良相手にもまるでひるむことなくネタにしておりました。
あぶないなぁ。
眼鏡、オデコ、ツリ目と三拍子そろった元委員長「木ノ子さん」
成績は学年トップという、本物の優等生ですね。
切っ掛けはいじめられることが多かった、彼の世話をよく焼いていたことからの発展。
単独で描かれていることも多く、雰囲気的には完全にメインヒロインですね。
どうやら彼女にはスイッチがあるらしく、委員長でもないのにあちこち叱り飛ばしていました。
考える普通の台詞が口から出てこない不器用さが、また可愛いのです。
とりあえず、付き合いが長いというアドバンテージがあるものの、現在のところ3名中ではもっとも不利な感じでした。
…ううむ、がんばれ。
ほか、「ポン太くん」の誕生日エピソードとか、「ポン太くん」のそっくりさん!?などのお話も良かったです。
ヒロインらの反応もいいんですが、瓜二つという容姿なのに兄弟でも、いとこでも、はとこでも、父親でもないのは??、という頭の体操ちっくなネタなんですねー。
(※ちなみに、クローンとかロボットというファンタジーなのでもありません。…分かる?)
果たして誰が「ポン太くん」をゲットするか、はたまた恋愛関係になれるのか、2巻を楽しみにしましょう。
丁寧な細線のすっきり絵柄。
簡略化された平面なキャラ絵が独特でした。
バランスは抜群で濃淡も薄く、非常に見易いと思います。
…まぁ、4コマ漫画ですからねー。
癖があるので、人を選ぶと思います。
判断については、↓表紙・裏表紙でどうぞ。
えー、せっかくなので、ついでに「nonote[ののーと] 野々原ちき作品集」もかいつまんで紹介しますね。
こちらは3種類の漫画が収録されています。
ファミレスを舞台とした短編「ファミレス☆スマイル」は、ウェイトレスとしてバイトをする主人公が客の立場になって接客を受けてみる、というような展開。
接客業務のなんたるか、学べますね。
主人公「広瀬」さんは厳しい先輩「七北田」くんのことを”鬼”と称していましたが…彼の言っていることは至極真っ当。
特に冒頭で指摘されていた事柄は、最低限でしょう。
厳しさと楽しさが見える、非常に良い出来栄えの漫画でした。
ページ数ほか、最も出番があったように感じる4コマ「もんぺガール小梅」
もんぺ姿の田舎娘「村山小梅」さんのかなりズレたリアクションを楽しむ漫画でした。
しかし、蛇口・水道すら知らなかった「小梅さん」がしっかり最新携帯を持っているのがびっくりですねー。
カバー裏では、他漫画キャラと激しく絡んでおりました。
描き下ろしで結末が描かれている「君がボク/僕がキミ」
教師「佐伯浩平」と生徒「本宮諒太」(小学生)の精神が入れ替わるドタバタ4コマですね。
「諒太くん」の母親とか、ガールフレンド「実夏」ちゃんとか…大人と子供の男が入れ替わったことによる妙が思わず”なるほど”というネタになっていました。
看護婦さんは実に意外でしたが。
…以上、どちらも完成度が高く、楽しいものでした。
長さとしても適度なくらいだと思います。
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・絵 :■■■■■
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 4コマ・コメディー
・おまけ: あとがき、
カバー裏に4コマ「姉妹の法則①②」
・その他: 折り返しにコメント、カラー(8P)、
14話収録、現在は1巻まで発売中。
※↑これは「メロ3! 1巻」のみのデータです。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「野々原ちき(ののはら・ちき)」センセの「メロ3! 1巻」です。
こちらでも紹介しました動物コメディー「とりねこ」から、センセの漫画を追いかけているひでるさん。
ネタもそうなんですが、あの独特なキャラ絵が好きなんですよねー。
特に「となりのだんな様」はオススメです。
(※両者とも4コマ形式ではないのも好みなのでした)
作品集「nonote[ののーと] 野々原ちき作品集」を紹介しようとしてタイミング逸していたら…なんと次が発売されてしまいました。
そんな訳で、今回は新刊「メロ3! 1巻」をお送りいたします。
高校進学と共に彼女を作ろうと決意した「ポン太」こと「福田本太」
気持ちとは裏腹に、独特なフィルターと妄想癖がため、周囲には微妙な空気を醸し出していたのです。
そんな彼ですが、中学時代からのクラスメイトで元委員長「小鶴木ノ子」ほか、明るく可愛い「松島ころな」、お嬢さま「高砂スズメ」…といった3名はとある理由がため一目惚れされていたのです。
知らぬ間に争奪戦となったものの、念願叶うどころか免疫の無さやタイミングの悪さがため、どうにもズレてしまうのでした。
だいたいそんな感じ。
※小鶴木ノ子
…うん、血が騒ぐんでしょうねー(笑)
最近ではすっかりおなじみな、ストーリー4コマです。
ラブコメ…というほどラブな空気はなく、個性的な女性陣とマニアな「ポン太くん」がため、コメディー色が前面となっていました。
人気者、お嬢さま、優等生というヒロイン3名の組み合わせは「三者三葉/荒井チェリー」などと同様にスタンダード。
(※「はなまる幼稚園/勇人」の組み合わせもやや似てますが、近いのはそちら)
基本的にはそんな女性陣のはっちゃけ会話、「ポン太くん」のズレた学校生活、どうにも噛み合わない彼と女性陣、という感じでした。
イベントだのフラグだのというゲーム思考な「福田本太」
”ハーレムな日常はありえない”、という程度の常識があるようですが、実際ハーレム状態になっている事には気付かない彼。
まぁ、ある意味恋愛ってのはそんなもんですよねー。
たいてい後になって気付いたりするんだ、これが(笑)
なかなか度胸もあるようで、不良からの脅しに堂々と抵抗している(走って逃げてはいるものの)、女の子の危機には積極的に行動を取っているほか、何度か絡まれていた「ころなさん」の際には、盾となってまで彼女を守っておりました。
「ますます好きになっちゃったー」
…とか花丸な評価でしたが、それも当然でしょう。
なかなかできることではありません、格好いいと思います。
守ってくれていた「木ノ子さん」を気づかうような考えもしていました。
それぞれ切っ掛けは異なるものの、想い人が同じというライバル関係にあるヒロインたちです。
双方からの視点で描かれていた出会い場面が実にいいですねー。
非常に個性的で、物事に対する反応がそれぞれ異なるのが魅力になっていました。
※左:高砂スズメ、右:松島ころな
話が進むごとに、より個性的になってます。
お嬢さまな「スズメさん」ですが、よくある高飛車なタイプではありません。
切っ掛けは、風が通り過ぎるほどの俊足に憧れたこと。
彼女は足の遅さがため、遅刻してしまうほどのんびりさんなんですね。
目が線であるのが特徴(※開くこともある)で、彼女の寝ぼけている様は素敵でした。
普通の漫画なら、あの出会いの、ぐにょっ…にて、一発で恋にオチそうでしたが。
紆余曲折あったものの、手を繋いでの登校も真っ先に達成しているなど、なかなか積極的なのでした。
ややはっちゃけ過ぎでしたが最もバランス良く、キャラ的にはメインっぽい「ころなさん」
切っ掛けは、「ポン太くん」が昔飼っていた愛犬(コロスケ)とそっくりだったこと。
ピンクな髪の毛とアクセサリーが特徴。
普通にかなりモテており、”別次元の生き物に見えています”というのは納得です。
人はだいたい自己認識のレベルに合わせる、というのが人間心理にありましたが、彼は自己評価は相当に低いですからねー。
ただ、「口をひらくとがっかり」というほど、彼女は酷くないと思いますけれど。
ブログをやっており、あちこちで写メを撮っていたほか、不良相手にもまるでひるむことなくネタにしておりました。
あぶないなぁ。
眼鏡、オデコ、ツリ目と三拍子そろった元委員長「木ノ子さん」
成績は学年トップという、本物の優等生ですね。
切っ掛けはいじめられることが多かった、彼の世話をよく焼いていたことからの発展。
単独で描かれていることも多く、雰囲気的には完全にメインヒロインですね。
どうやら彼女にはスイッチがあるらしく、委員長でもないのにあちこち叱り飛ばしていました。
考える普通の台詞が口から出てこない不器用さが、また可愛いのです。
とりあえず、付き合いが長いというアドバンテージがあるものの、現在のところ3名中ではもっとも不利な感じでした。
…ううむ、がんばれ。
ほか、「ポン太くん」の誕生日エピソードとか、「ポン太くん」のそっくりさん!?などのお話も良かったです。
ヒロインらの反応もいいんですが、瓜二つという容姿なのに兄弟でも、いとこでも、はとこでも、父親でもないのは??、という頭の体操ちっくなネタなんですねー。
(※ちなみに、クローンとかロボットというファンタジーなのでもありません。…分かる?)
果たして誰が「ポン太くん」をゲットするか、はたまた恋愛関係になれるのか、2巻を楽しみにしましょう。
丁寧な細線のすっきり絵柄。
簡略化された平面なキャラ絵が独特でした。
バランスは抜群で濃淡も薄く、非常に見易いと思います。
…まぁ、4コマ漫画ですからねー。
癖があるので、人を選ぶと思います。
判断については、↓表紙・裏表紙でどうぞ。
えー、せっかくなので、ついでに「nonote[ののーと] 野々原ちき作品集」もかいつまんで紹介しますね。
こちらは3種類の漫画が収録されています。
ファミレスを舞台とした短編「ファミレス☆スマイル」は、ウェイトレスとしてバイトをする主人公が客の立場になって接客を受けてみる、というような展開。
接客業務のなんたるか、学べますね。
主人公「広瀬」さんは厳しい先輩「七北田」くんのことを”鬼”と称していましたが…彼の言っていることは至極真っ当。
特に冒頭で指摘されていた事柄は、最低限でしょう。
厳しさと楽しさが見える、非常に良い出来栄えの漫画でした。
ページ数ほか、最も出番があったように感じる4コマ「もんぺガール小梅」
もんぺ姿の田舎娘「村山小梅」さんのかなりズレたリアクションを楽しむ漫画でした。
しかし、蛇口・水道すら知らなかった「小梅さん」がしっかり最新携帯を持っているのがびっくりですねー。
カバー裏では、他漫画キャラと激しく絡んでおりました。
描き下ろしで結末が描かれている「君がボク/僕がキミ」
教師「佐伯浩平」と生徒「本宮諒太」(小学生)の精神が入れ替わるドタバタ4コマですね。
「諒太くん」の母親とか、ガールフレンド「実夏」ちゃんとか…大人と子供の男が入れ替わったことによる妙が思わず”なるほど”というネタになっていました。
看護婦さんは実に意外でしたが。
…以上、どちらも完成度が高く、楽しいものでした。
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