■デビルっちゅ! (松沢まり)
★まんがデーター [9/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 4コマ・悪魔
・おまけ: あとがき、カラー描き下ろし「オープニング」、
描き下ろし「後日談その1、その2」、カバー裏に「カペラ」4コマ。
・その他: カラー(8P)、折り返しにコメント、登場人物紹介、
17話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「松沢まり(まつざわ・まり)」センセの「デビルっちゅ!」です。
新刊発売。
…とか喜んでいたら……紹介帯に「結末。」の文字が。
うっわー、おわっちゃうのかー。
あああああ。
お話のため前後していた事柄はありつつもそこそこ歴史に忠実で、違和感ない程度にはっちゃけてました。
歴史ネタな漫画でここまで刺さったのは、「SENGOKU/山科けいすけ」以来のこと。
おかげさまで、武士以外の平安時代にも興味が持てるようになりました。
「清少納言」と聞いて思い出すのは、もうあのツンデレな娘さんですよ。
あ、何も考えずに、だーって書いてしまいましたね。
「暴れん坊少納言/かかし朝浩」のお話でした。
先日発売された7巻がラストになります。
オススメです。
こちらのブログでも1巻・2巻・3巻…と、珍しく3巻まで追いかけてますので、宜しければそちらも参照下さい。
さて、本日は「いぬかみっ!」、「さんぶんのいち。」などを紹介している「松沢まり」センセです。
相も変わらず、前置きとはまるで関係ありません。
(※あれで1回ブログ書いてもいいかなー、って思ったりもしましたが、いちおう基本に従いました)
センセ初の4コマ連載、そして単行本という「デビルっちゅ!」です。
「大人になったら、魔王様のお妃になりなさい」
両親から、そう言われて育った「スピカ」は悪魔なヒロイン。
お妃となるためには、献上するべき”人間の魂”をなるたけ多く集めることが重要でした。
そこで、お世話係の「エルダー」は彼女のために500と言う魂を揃えてきたのです。
しかし、自ら行動して集めることを願った「スピカ」は、使い魔「リゲル」を従えて人間界へと旅立ったのです。
そこで出会ったのが、普通の人間「神保哲平」
魂を入れておく「アクタマ」をうっかり落とし、彼に融合させてしまったのです。
取り出すためには、彼の命を奪う必要があったんですが…どうせ100年程度の寿命であり、また「スピカ」が人間世界に興味を持ったこともあって、「哲平」の死を待つべく同居生活をすることとなったのでした。
…大雑把ですが、だいたいそんなん。
※ヒロイン特集1:大きい「スピカさん」
ずっとコレのが良かったなぁ。
悪魔っ娘とのコメディーです。
↓表紙はあんなんですが、本編での「スピカちゃん」はほぼSDキャラ状態。
ぷにぷにしてますね。
「松沢まり」センセの、ほんわか温かな部分が漫画に発揮されています。
紹介帯から「死」の文字が躍ってはいたものの、あまりそれを意識させない描き方でした。
なお、今回はひでるさん苦手な4コマなので、いつもとは違った感じにしてます。
【まんがデーター・採点の詳細】
●絵 3: 4コマサイズは「松沢まり」センセにとって小さ過ぎ。
センセにとって初連載・初単行本という、4コマ漫画です。
ラストの数ページのみ普通な感じになっていましたが、他はそれぞれタイトルのある4コマ形式。
「哲平くん」の頭上が定位置という小さい「スピカちゃん」を筆頭に、登場キャラはコメディー寄りに崩されています。
もともとすっきり気味ですが、いつも以上な感覚。
描き込みはこざっぱりで、濃淡も濃くはありませんでした。
そしたら見易いのかと思えば、さにあらず。
小さいコマに線がごっちゃり多く、ちらほら引っ掛かりました。
正直、オチがどうなったのか分かり辛い箇所もあります。
また、元の姿になった「スピカちゃん」は頻繁にコマをぶち抜いていましたけど、だいぶ窮屈そうな印象。
キャラがいいので、大きく描けないのはちょっと勿体ないです。
また、漫画はコメディーを前面にした4コマです。
だいたい絵は可愛く崩されており、悪くはないものの…安定した繊細な感じは弱め。
ぺかぺかした絵日記のようなんですね。
以前も書きましたが、「松沢まり」センセの漫画は多少でも毒があるくらいが丁度良いと思います。
こちらは優し過ぎかな。
やっぱり、普通の漫画形式で読みたかったですね。
※ヒロイン特集2:小さい「スピカちゃん」
ただ、頭にのっかる姿はキュートでした。
●話 3: 可もなく、不可もなく。ただ、ちょっと短め。
ふわふわ髪なヒロイン「スピカちゃん」
あのふわっと感は「松沢まり」センセ巧いですねー。
大きなリボンとボンテージ風な衣装も可愛く、非常に良い感じ。
魔界コンテストでは”準ミス”という発言もあり、↓表紙に撃墜された方も多いでしょう。
どっちかというと、本編ではSDスタイルのが多いんですが、ちょと残念ね。
得意はどうやら電撃系で、なかなかの戦闘力。
彼女を狙っていた同族の「カペラ」さんも、軽く一撃だけで撃退していました。
しかし、基本的には日常コメディーなので、魔力バトルな展開はせいぜいそれくらい。
学校へ保健医として潜入してみたり、「エルダー」を小突いてみたり、小さくなったり、なぜか花粉症になったり…と、ファンタジー感はあったものの、ほのぼのしてました。
他に「哲平くん」の妹「茜」ちゃん、霊感少女「千堂ちひろ」、死神の鎌を持つ「カペラさん」、愛嬌振りまく使い魔「リゲル」…など、周辺キャラもなかなか魅力的。
ただ、だいたい数エピソード程度で引っ込んでしまいます。
狼女「リンデン」さんに至っては、数コマのみでした。
色っぽいキャラだったんですけどねー。
登場人物と設定をそのままに、ラブコメ調で描いてほしいです。
たぶん、そっちのが面白いと思うんだけどなぁ…。
ラストエピソードも、4コマでなければもっと盛り上がったのではと思います。
●独創性 3: もうひと押し欲しい感覚でした。
異世界の住人が何らか失敗して、主人公と同居するというのはよくあるシチュエーション。
ヒロイン落下パターンの変形ですよね。
重要な魔力の源「アクタマ」が「哲平くん」の中にあり、キスをすると一定時間だけ元の姿になる設定。
どこぞの円盤皇女ほか、似た感じはちらほら見かけます。
「もっとこうドキドキスリルがあってだな…」
とか強がってましたが、さすがに「哲平くん」は満更でもない様子。
小さい姿は置いといて、彼女可愛いですからね。
ただ、「スピカちゃん」側にはさして気持ちなく、単に元に戻る手段としていたためか、確かにドキドキ感はありません。
これはコメディー色が強いためでもあるでしょう。
ずっとそんな調子だったので、後半での「スピカちゃん」の何気ない台詞が、大きな意味を持つこととなるのでした。
このあたりはさすがにお上手です。
良かったのは、彼を生かしておく理由。
「悪魔にはまばたきみたいな時間だし」
そう言っていましたけど、なるほどその通り。
何も急ぐ必要ないですからね。
「哲平くん」が怖がる、嫌がるなどの感情を堪能する、”不幸浴”という描写も面白かったです。
※ヒロイン特集3:保健医「スピカさん」
保健医として、学校へ行ったこともあります。ちょろっとだけでしたが。
■合計:[9/15]
時間なかったので、「早めに終わるかなー」って、テスト的に異なる書き方にしてみたんですが…。
余計に時間かかりましたね(笑)
なお、「松沢まり」センセのHPを見ていたところ…こちらの漫画、ウェブ連載されていました。
(※まんがライフwin)
各話そのまま見る事が出来ました。
ただ、
「紙媒体で漫画を読むのはやっぱり落ち着きます」
というセンセに同意。
描き下ろしもページ多くあったので、気に入った方はぜひ単行本もどうぞ。
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・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 4コマ・悪魔
・おまけ: あとがき、カラー描き下ろし「オープニング」、
描き下ろし「後日談その1、その2」、カバー裏に「カペラ」4コマ。
・その他: カラー(8P)、折り返しにコメント、登場人物紹介、
17話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「松沢まり(まつざわ・まり)」センセの「デビルっちゅ!」です。
新刊発売。
…とか喜んでいたら……紹介帯に「結末。」の文字が。
うっわー、おわっちゃうのかー。
あああああ。
お話のため前後していた事柄はありつつもそこそこ歴史に忠実で、違和感ない程度にはっちゃけてました。
歴史ネタな漫画でここまで刺さったのは、「SENGOKU/山科けいすけ」以来のこと。
おかげさまで、武士以外の平安時代にも興味が持てるようになりました。
「清少納言」と聞いて思い出すのは、もうあのツンデレな娘さんですよ。
暴れん坊少納言 ? (GUM COMICS Plus) (2010/08/25) かかし 朝浩 商品詳細を見る |
あ、何も考えずに、だーって書いてしまいましたね。
「暴れん坊少納言/かかし朝浩」のお話でした。
先日発売された7巻がラストになります。
オススメです。
こちらのブログでも1巻・2巻・3巻…と、珍しく3巻まで追いかけてますので、宜しければそちらも参照下さい。
さて、本日は「いぬかみっ!」、「さんぶんのいち。」などを紹介している「松沢まり」センセです。
相も変わらず、前置きとはまるで関係ありません。
(※あれで1回ブログ書いてもいいかなー、って思ったりもしましたが、いちおう基本に従いました)
センセ初の4コマ連載、そして単行本という「デビルっちゅ!」です。
「大人になったら、魔王様のお妃になりなさい」
両親から、そう言われて育った「スピカ」は悪魔なヒロイン。
お妃となるためには、献上するべき”人間の魂”をなるたけ多く集めることが重要でした。
そこで、お世話係の「エルダー」は彼女のために500と言う魂を揃えてきたのです。
しかし、自ら行動して集めることを願った「スピカ」は、使い魔「リゲル」を従えて人間界へと旅立ったのです。
そこで出会ったのが、普通の人間「神保哲平」
魂を入れておく「アクタマ」をうっかり落とし、彼に融合させてしまったのです。
取り出すためには、彼の命を奪う必要があったんですが…どうせ100年程度の寿命であり、また「スピカ」が人間世界に興味を持ったこともあって、「哲平」の死を待つべく同居生活をすることとなったのでした。
…大雑把ですが、だいたいそんなん。
※ヒロイン特集1:大きい「スピカさん」
ずっとコレのが良かったなぁ。
悪魔っ娘とのコメディーです。
↓表紙はあんなんですが、本編での「スピカちゃん」はほぼSDキャラ状態。
ぷにぷにしてますね。
「松沢まり」センセの、ほんわか温かな部分が漫画に発揮されています。
紹介帯から「死」の文字が躍ってはいたものの、あまりそれを意識させない描き方でした。
なお、今回はひでるさん苦手な4コマなので、いつもとは違った感じにしてます。
【まんがデーター・採点の詳細】
●絵 3: 4コマサイズは「松沢まり」センセにとって小さ過ぎ。
センセにとって初連載・初単行本という、4コマ漫画です。
ラストの数ページのみ普通な感じになっていましたが、他はそれぞれタイトルのある4コマ形式。
「哲平くん」の頭上が定位置という小さい「スピカちゃん」を筆頭に、登場キャラはコメディー寄りに崩されています。
もともとすっきり気味ですが、いつも以上な感覚。
描き込みはこざっぱりで、濃淡も濃くはありませんでした。
そしたら見易いのかと思えば、さにあらず。
小さいコマに線がごっちゃり多く、ちらほら引っ掛かりました。
正直、オチがどうなったのか分かり辛い箇所もあります。
また、元の姿になった「スピカちゃん」は頻繁にコマをぶち抜いていましたけど、だいぶ窮屈そうな印象。
キャラがいいので、大きく描けないのはちょっと勿体ないです。
また、漫画はコメディーを前面にした4コマです。
だいたい絵は可愛く崩されており、悪くはないものの…安定した繊細な感じは弱め。
ぺかぺかした絵日記のようなんですね。
以前も書きましたが、「松沢まり」センセの漫画は多少でも毒があるくらいが丁度良いと思います。
こちらは優し過ぎかな。
やっぱり、普通の漫画形式で読みたかったですね。
※ヒロイン特集2:小さい「スピカちゃん」
ただ、頭にのっかる姿はキュートでした。
●話 3: 可もなく、不可もなく。ただ、ちょっと短め。
ふわふわ髪なヒロイン「スピカちゃん」
あのふわっと感は「松沢まり」センセ巧いですねー。
大きなリボンとボンテージ風な衣装も可愛く、非常に良い感じ。
魔界コンテストでは”準ミス”という発言もあり、↓表紙に撃墜された方も多いでしょう。
どっちかというと、本編ではSDスタイルのが多いんですが、ちょと残念ね。
得意はどうやら電撃系で、なかなかの戦闘力。
彼女を狙っていた同族の「カペラ」さんも、軽く一撃だけで撃退していました。
しかし、基本的には日常コメディーなので、魔力バトルな展開はせいぜいそれくらい。
学校へ保健医として潜入してみたり、「エルダー」を小突いてみたり、小さくなったり、なぜか花粉症になったり…と、ファンタジー感はあったものの、ほのぼのしてました。
他に「哲平くん」の妹「茜」ちゃん、霊感少女「千堂ちひろ」、死神の鎌を持つ「カペラさん」、愛嬌振りまく使い魔「リゲル」…など、周辺キャラもなかなか魅力的。
ただ、だいたい数エピソード程度で引っ込んでしまいます。
狼女「リンデン」さんに至っては、数コマのみでした。
色っぽいキャラだったんですけどねー。
登場人物と設定をそのままに、ラブコメ調で描いてほしいです。
たぶん、そっちのが面白いと思うんだけどなぁ…。
ラストエピソードも、4コマでなければもっと盛り上がったのではと思います。
●独創性 3: もうひと押し欲しい感覚でした。
異世界の住人が何らか失敗して、主人公と同居するというのはよくあるシチュエーション。
ヒロイン落下パターンの変形ですよね。
重要な魔力の源「アクタマ」が「哲平くん」の中にあり、キスをすると一定時間だけ元の姿になる設定。
どこぞの円盤皇女ほか、似た感じはちらほら見かけます。
「もっとこうドキドキスリルがあってだな…」
とか強がってましたが、さすがに「哲平くん」は満更でもない様子。
小さい姿は置いといて、彼女可愛いですからね。
ただ、「スピカちゃん」側にはさして気持ちなく、単に元に戻る手段としていたためか、確かにドキドキ感はありません。
これはコメディー色が強いためでもあるでしょう。
ずっとそんな調子だったので、後半での「スピカちゃん」の何気ない台詞が、大きな意味を持つこととなるのでした。
このあたりはさすがにお上手です。
良かったのは、彼を生かしておく理由。
「悪魔にはまばたきみたいな時間だし」
そう言っていましたけど、なるほどその通り。
何も急ぐ必要ないですからね。
「哲平くん」が怖がる、嫌がるなどの感情を堪能する、”不幸浴”という描写も面白かったです。
※ヒロイン特集3:保健医「スピカさん」
保健医として、学校へ行ったこともあります。ちょろっとだけでしたが。
■合計:[9/15]
時間なかったので、「早めに終わるかなー」って、テスト的に異なる書き方にしてみたんですが…。
余計に時間かかりましたね(笑)
なお、「松沢まり」センセのHPを見ていたところ…こちらの漫画、ウェブ連載されていました。
(※まんがライフwin)
各話そのまま見る事が出来ました。
ただ、
「紙媒体で漫画を読むのはやっぱり落ち着きます」
というセンセに同意。
描き下ろしもページ多くあったので、気に入った方はぜひ単行本もどうぞ。
デビルっちゅ! (バンブーコミックス WIN SELECTION) (2010/08/27) 松沢 まり 商品詳細を見る |
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