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■彼女にシよう!! (usi)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : [一般]ビジネス・出会い系
・おまけ: カバー裏にあとがき。
・その他: 短編×11(うち「彼女にシよう!!」×4)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「usi(うし)」センセの「彼女にシよう!!」です。

ちらほらブログでも話題にするお名前の件。
漫画家さんって、同名の方がいた場合はどうするんでしょうね?

今回のブログを書くにあたり、アマゾンで検索してみたところ…「エソラゴト」なんてタイトルを発見。
ああ、新たなジャンルへ進出したんですねー、って思ったら、これが別人でした。
ちょっと驚き。
「usi」センセのHPにて、
「心のポジション的に区切り~」
とか意味深な文言が書いてあったので、あるいはえっち系から撤退するのかと早合点しましたが。

絵柄から活躍の場まで異なるため当面は問題ないかと思いますけど、やっぱりややこしさはあるかな。
正確な活躍時期は知りませんが、やはり後からの方が変更するべきではないかなぁ。
「usi」センセは07年から商業で利用されてますもんね。

そんなこんなで、「彼女にシよう!!」は「usi」センセの最新単行本です。
ブログでは1巻まるまるのシリーズ「おまかせナースフォース」や、初単行本「さ~ち」、成年系「ほっとすぽっと」などを紹介しております。
こちらは表題作「彼女にシよう!!」の連続話ほか短編という構成。
その中編シリーズはかなり初期頃のもの、短編は個人的に得意でない出会い系漫画ということで、正直なところ前巻「おまかせナースフォース」より後退した印象です。

望月、葉月
※左:望月、右:葉月
 こんな2人です。もう数話長さがほしかったかな。

全4話の表題作「彼女にシよう!!」
職場の同僚「葉月」に想いを寄せる主人公「鶴巻幸一」
同じ学校の出身である「望月美穂」は、その情報を教えるということで、彼を飲みに誘いました。
故あって、そのまま一夜を共にした2人。
それが後に彼を窮地に立たされることとなるんですが、「幸一」呼び出した上司「内村」部長は、なんと「葉月」の実父であったのです。
大雑把ですが、だいたいそんな流れ。

ビジネスえっち漫画ですね。
設定などは悪くなく、たぶん今の「usi」センセが描けばこうはならないかなぁ、って印象。
絵はともかく、あちこちに雑な部分(お話的に)があり、悪くはないけど良くもないというのが正直なところ
まず、ブログを書くにあたって気付いたのが本社の「内村」
当初の説明では課長と言っておりましたが、後の説明では部長になっていました。
まぁ、会社によって異なるでしょうけど、人事権をいち課長が握っているというのは違和感。
(役員になっても不思議でないとはいえ)
まぁ、些細な事ですが。
冒頭のやり取りなど、「望月さん」のがヒロイン然としてましたね。
特に違和感あるのは2話目
取引先の会社はキチガイですね。
あれは恥の上塗りをしているみたい。
こんなくだらんことで、わざわざ呼び出される「幸一くん」もいい迷惑です。
そりゃー、怒って当然
こちらでは「望月さん」と屋上えっちになってます。
漫画中でも「あまりに事の進行が早い」と言ってましたが、憧れる「葉月さん」とデート・ホテルへ直行となっている3話目。
前回と話が繋がらず、かなり驚き。
ページを見逃したかと思いましたよ。
ここで「葉月さん」は問題ある感じ(どんなんかは秘密)で描かれていましたが、普通の娘でも良かったのでは。
最終話はセオリーな展開でしたが、オチ部分にびっくり
不法侵入??

短編「お隣のセンセ」は、学生時代の憧れ「舞原」先生とお隣同士になるというお話。
眼鏡で凛とした雰囲気の教師「舞原」
学生時代は手の届かないような存在でしたが、お隣に引っ越して偶然の再会を果たした「伊藤信彦」は、その実態を知ることとなるのでした。

ああ、これは良いシチュエーションですね。
近寄りがたいようなオーラあった学校時と違い、生活だらけているというのは実際にもありそう。
教師なんて職業を真面目にやったら、彼氏とかできないだろうからなぁ。
「伊藤くん」がしっかり覚えられてもいなかったのもありがち。
彼普通そうだし。
あの場面で、えろい事せずに部屋を片付けたのは好印象。
いい主夫になりそうです。

「占いおねえさん」は隣のお姉さん「田中節子」さん。
海外赴任で不在となった両親に替わり、「節子さん」が同居することとなったのです。
彼女は占い師を職業としており、「敏明」くんもその手伝いを言われるんですが…と、だいたいそんなん。
えっち占いですね。
隣のお姉さんとドキドキ~みたいな風情ありません。
また、彼女とのえっちはお風呂場なので、占いコスチュームでもありませんでした。
また、メイン部分は依頼主になり、ふわふわしたまま結末になってます。
ページ数の限界もあるでしょうが、色々と勿体ない感じですね

舞原先生、田中節子
※左:舞原先生、右:田中節子
 短編ではこの2人。「舞原先生」はもうちょっと見たいなぁ。

「こんたくと」、「バチ恋」、「おとなのおもちゃの作り方」、「すぱいす」、「ぷりーず」という5話は全て出会い系ネタ。
こうしたお話を描くのは、スポンサーとかの関係なのかな。
個人的に好みではないです。
「美夏」ちゃんとの「こんたくと」
登録後に即届くメールはアタッカーだと思いますが、こちらは「美夏ちゃん」でした。
てっきり、出会い系とみせて同僚が遠まわしに紹介したのかと思いましたが、違うみたいね。
「バチ恋」は普段ちんちくりんな娘が夜でガラリと変わるところがポイント。
静電気体質ってのがよく分かりませんが。
「おとなのおもちゃの作り方」は「友紀奈」さん。
タイトルそのままオモチャ好きな女性で、自分に合うモノを探していたのでした。
もともと独りがお好きなため、1回シタ後は連絡無くなるというのはなんだかリアル。
選ばれるというのは、ちょっと誇らしい気がしますねー。
待ち合わせ場所に2人登場する「すぱいす」
パートナーという、もう1人がポイントですね。
完全に道具扱いですよ。
いきなり会った娘に彼氏の代役を頼まれるという「ぷりーず」
まぁ、こんなんないだろうなぁ。
居酒屋で妙なこと始めないように。

強い線の絵柄。
濃淡は強めでややこってり風味。
丁寧で線の乱れはないものの、バランスは崩れて見える部分もありました。
原稿時期に開きがあり、ここは正直なところそれなりの影響。
ただ、落差はそう大きなものではありません。
幅の広い楕円な輪郭と、艶やかな髪。
大人っぽいような、可愛いような、ちょっとした描き方で雰囲気の変化するキャラ絵でした。
頑張って↓表紙のクオリティを維持してほしいですね。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 良い悪いの目立つ絵柄だと思います。
・話3: メインの連続話は弱め、短編も特に目立つものはありませんでした。
・独3: 平均して普通くらいかと。
合計:[9/15]

短編よりも連続話のが良い感じがします。
HPを見たところ連載もしていたので、次の単行本に期待しましょう。

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(2010/09/11)
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