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■瑠璃垣夜子の遺言 (宮下未紀)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : [一般] サスペンスファンタジー
・おまけ: 
・その他: 折り返しにコメント、
       7話収録、現在1巻まで発売中

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「宮下未紀(みやした・みき)」センセの「瑠璃垣夜子の遺言 1巻」です。

瑠璃垣夜子
※瑠璃垣夜子
 この娘は…幸せにはなれないだろうなぁ。
 

■瑠璃垣夜子の遺言 1巻 (宮下未紀)


★構成・絵柄 一般サスペンス

さて、本日は「瑠璃垣夜子の遺言 1巻」です。
2巻以降へと続くストーリー長編ですね。
暗めなタイトルと、あーした感じの↓表紙そのまま、サスペンスちっくなお話になってます。
紹介帯にも書かれていますが、内容は”殺す”だのなんだのと物騒な漫画でした。
甘いラブコメとかそんなんではないので、可愛らしいヒロイン絵につられぬよう、要注意(笑)

また、お話は幽霊(?)も登場する、ファンタジーちっくな描写もあります。
人間による推理・事件モノではないので、ジャンル違いには気をつけて。

絵柄はだいたい↓表紙・裏表紙のような、可愛らしいもの。
丁寧で強めな線。
お話がためか、ハッキリとした濃淡具合になっていました。
中間色は少なく、白比率は多め。
原稿は白黒な色彩となってます。

ゆったりとした幅広な輪郭と、大きな縦長の目。
鼻・口が小さくまとまった、可愛らしい人物絵です。
どっちかというと、笑ってる方が似合っているんですが…。
登場するキャラは主人公を筆頭として皆さん濃い癖があり、笑顔ばかりではないのでした。
なんだか、誰も信じられない感じよ(笑)

前述したような色彩と、落ち着きある漫画の描き方。
ぴーんとした緊張感がありました。
派手さなく、こざっぱりとしてます。
キャラを含めてやや個性あるため、人を選ぶかもしれません。
判断については、1話が立ち読める「マッグガーデン」さんのHPがベストです。

★収録話 7話収録

003:第1夜 暗夜行路
033:第2夜 死霊
兄「瑠璃垣龍一郎」の誕生日に贈られてきた簪(かんざし)に驚く「瑠璃垣夜子」
それは、7年前に彼が殺した「瑠璃垣雷花」のものだったのです。
「龍一郎」と共に犯罪の秘密を共有する「夜子」は、当時とは逆に兄を守るべく犯人捜しをしようとしたところ。
その目前に、死んだはずの「雷花」が立っていたのでした。

幽霊「ライカ」、水永怜
※左:幽霊「ライカ」、右:水永怜
 ううむ、もっとも可愛らしいのは「ライカさん」ですかね。

だいたいそんなオープニング。
カラーの↓表紙では分かり辛いですが、オッドアイな「夜子さん」
次のエピソードにて、第三者がそれに気付く描写があるので、普通に見える様子。
”右眼だったところ”
なんて気になる文言もあり。
何らかお話のポイントになってくるんでしょうかねー。
兄の誕生日にプレゼントを渡そうとする同級生らに「めいわく」と言い放つ、なかなか強烈なキャラです。
お兄ちゃん好きなところがセンセっぽくて良いですね。

「雷花」が登場するのは2話目から。
慌てて逃げつつも、冷静に頭を回転させてる「夜子さん」が凄い。
また、喋るうち、正体不明な彼女の利用価値を分析してるんですね。
トンデモな娘さんです。
一方、その「雷花」にそっくりだという幽霊「ライカ」
言動を見る限り、もっとも素直なのは彼女かなー。

057:第3夜 瑠璃垣家の一族
見えるのは「夜子さん」だけで、屋敷で起こった事を知っているという「ライカさん」
髪の毛の長さを聞かれた際の、
妾より短かった、ほんと!
そうしたリアクションがキュートでした。
(※ライカさんは相当に髪の毛長い)
ああしたコメディーちっくな感じもいいですね。

079:第4夜 花ざかりの森
095:第5夜 友情
ポイントは、1話目から顔を見せていた、ショートカットの友人「水永怜」ちゃん。
こちらの4話目では、幽霊でない「雷花さん」がいたころの過去描写がありました。
酷いですね
目は…その時のもので、オッドアイではなく義眼なのか。
こちらでも、「ライカさん」のコメディー部分が良かったです。
この2人は良いボケ・ツッコミですね。

5話目は1巻の最も盛り上がる部分かと。
まぁ、こんなんは「ザラブ星人」ですわねー。
非常にイヤな感じですわ。
また、それを知った「夜子さん」がスゴイ。
あのひねくった性格の娘さんには酷な展開ですね

119:第6夜 死の棘
135:第7夜 櫻の森の満開の下
屋上での直接対決なこちら。
ううん、容赦ないですよー。
こうした状況下でも、取り乱すことない「夜子さん」
さすがでした。

先輩「淋代凛」との7話。
ああ、彼女のがまだ信用できそう…かな。
しかし、ここでまた強烈な個性ある「十川二三(そがわ・ふたみ)」が登場しております。
怖いよ
ラストに非常に気になる一言を残して、1巻は終了。

こんな表情もする「夜子さん」
※笑顔の「夜子さん」
 こんな表情もできる娘さんなんですけどねー。

★その他

そんなこんなで、「宮下未紀」センセでした。
なんだか、一般でかなり有名になった感のあるセンセ。
ひでるさんとしては久しぶり。
えー…百合姫コミックスは「マイナスりてらしー」以来ですかね。
今回はほぼ紹介帯、
兄のために、殺すと決めた
という文言だけで購入を決意しました。
だいたい期待通りの内容でしたよ。
ううむ、やっぱりこの手の漫画はお上手ですねー。
成年ではないですが、「シトロン・ヴェール」のテイストある作品でしたよ。
次巻以降どうなるのか、楽しみに待ちます。
ハッピーエンドにはならないかな。

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tag : サスペンスコメディーファンタジー百合姫コミックスラブコメショートカット

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