■夜空の王子と朝焼けの姫 (袴田めら)
★まんがデーター [11/15]
・絵 :■■□□□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 百合・ラブコメ
・おまけ: あとがき漫画、カバー裏に別絵、
描き下ろし「夜空の王子と朝焼けの姫」
・その他: 短編×11。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「袴田めら(はかまだ・めら)」センセの「夜空の王子と朝焼けの姫」です。
待っていた方はお待たせしました、本日は百合姫コミックスです。
…まぁ、そんな方がいるかどうかは別にして。
昨日紹介した漫画とのギャップがまたすごいですが、それもまぁいいのでしょう。
日本の漫画世界は広く深いということで(笑)
さて、7月18日発売の百合姫コミックスは4冊でしたが、ひでるさんチョイスはこちら、「袴田めら」センセの「夜空の王子と朝焼けの姫」なのでした。
「南波と海鈴/南方純」は残念ながら店頭に見当たらず、「アップル・ディ・ドリーム/城之内寧々」は4コマだったのでパス。
(※4コマ単行本の量は減らしたいのですよ)
「かわいいあなた/乙ひより」はいまだに迷っております。
どこかで書きましたが、その日やたら量が多かったこともあってどっちつかずの漫画は全て後回しにしたんですよ。ええ。
その点、「袴田めら」センセは過去にこちらでも紹介した「暁色の潜伏魔女」で見知っていたので、”大ハズレはないだろう”という打算が働いていたのでした。うふふ…。
※左:「京香先輩・エリちゃん」、右:「岩見さん・有坂さん」
いつの間にか脱がされてた京香先輩です。…エリちゃんちっちゃすぎない?
こちら「夜空の王子と朝焼けの姫」は全て短編での構成です。
表題作の1話は描き下ろしとなっており、2話ほど同人誌からの収録がありました。
わかんないですけど、おそらくそのまんまだと考えられます。
持っている方はちょっとだけ注意ね。
その「カラス女」「あなたを虜に」はどちらもイイ話なので、同人誌まで持っているファンならば問題ないでしょうけれど…。
女子高の文化祭が舞台な「愛しのメイド様」
憧れの「京香」先輩はメイド姿も良く似合い、クラスでの出し物「メイド喫茶」にて抜群な可愛さをふりまいておりました。
同性だけでなく、男子も訪れることに危機感をおぼえたラブラブな「エリ」ちゃんは、影ながら先輩を守ることとしたのです。
だいたいそんなお話。
いかにも「袴田めら」センセ、というコメディータッチな百合ラブコメ。
皆が憧れる先輩にとっつくおへちゃな後輩という百合漫画の基本フォーマットながら、後輩「エリちゃん」の妙なテンションのため楽しく読めるものに仕上がっておりました。
収録では最もコメディー色が強いですね。
なんと逆襲されてしまうラストを含め、なかなか見所多い傑作です。
独特な雰囲気な「放物線を描く花」
髪の毛伸ばし放題で、服装も汚い「花」さんはクラスで遠ざけられる存在。
「一ノ瀬」さんは席替えのくじで皆が嫌がる「花さん」の隣の席となるんですが、まるで花を愛でるかのように彼女の世話を焼くのでした…。
大雑把ですがそんなん。
”ぐるぐる眼鏡の下は美少女”という、こちらもお約束展開なんですが、ラスト付近にて大きく裏切られる漫画です。
途中までの王道展開が、ああいうラストになるとは…漫画っぽくなくてちょっとびっくり。
ああ、なんだか気持ちわかるよねー…………わかんないけど(←どっちだ)
やや切ないラストでしたが、こんなんは現実でも形を変えてありそうに思いました。
全体的に前向きで希望ある漫画が多い中、こちらは後味が微妙なため、逆に楽しめます(笑)
※左:「サヨ姫」さま、右:「カラス女」さん。
名前ないんですが、「カラス女」さんのビジュアルは黒が映えていい感じです。
忍者とお姫様という、百合漫画ではめずらしくファンタジーな「名もなき国の恋の歌」
(※まぁ、「SIMOUN シムーン/速瀬羽柴」がありましたけれど)
小さな国のお話。
お姫様「サヨ姫」とそれに仕える忍の「あやめ」さん。
小さい頃から気丈な「サヨ姫」と、忍ながら感情豊かで良く泣いている「あやめさん」
隣国へ嫁ぐこととなった「サヨ姫」はそんな優しい「あやめさん」を気遣い、身辺警護の任務を解くのでした…。
「弱い者は足手まといなの。二度と近よらないで」
相手を想うあまり、そんな冷たい態度を取る「サヨ姫」さま。
あんなんでも一応忍である「あやめさん」が気配を消して近づけることを知っているため、一人でも泣かないようにと必死に我慢する様がいいですね。泣かせます。
あまり大袈裟でなく、淡々と描かれている(←もともとそういった作風なんでしょーけれど)ため、余計にぐっときます。
なにしろ、自らが殺される間際になっても、”彼女は無事でよかった”とか考えたりしているのよ。
お話としてはそんな風にまたまたありがちな王道展開なんですが、コメディーとよく絡まった良作品でした。
うん、こちらもセンセらしい漫画でしょう。
ゆるやかな線のあっさり絵。
横に広めな人物絵で、楕円の丸目が特徴です。
軽く優しい絵柄は人を選ぶものなので、ご注意下さい。
味のある、いいものなんですけどね。
絵柄同様、非常に独特な間とゆったりとした流れの”いかにも「袴田めら」センセ”という作品です。
全体的にコメディーっぽい色は薄く、優しくしっとりとした雰囲気。
静かに燃える、肯定・否定が微妙な中間みたいな描かれ方で、あまり見ないタイプの百合漫画でした。
★過去に紹介した百合姫コミックス
・ストロベリーシェイクSweet/林家志弦
・voiceful/ナヲコ
・くちびるためいきさくらいろ/森永みるく
・絶対×浪漫/むっちりむうにい
・SIMOUN シムーン/速瀬羽柴
・少女美学/CHI-RAN
・初恋姉妹/東雲水生
・春夏秋冬[限定版]/蔵王大志
・乙女ケーキ/タカハシマコ
…うわ、気付いたらいつの間にかだいぶ↑増えてきましたねー。
はっきりいって頭おかしいです。
そんなひでるさんの現在の悩みは「春夏秋冬ドラマCD 逆襲の赤ズキンチャン」に手を出すかどうか…。
※コレね。
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】
・絵 :■■□□□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 百合・ラブコメ
・おまけ: あとがき漫画、カバー裏に別絵、
描き下ろし「夜空の王子と朝焼けの姫」
・その他: 短編×11。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「袴田めら(はかまだ・めら)」センセの「夜空の王子と朝焼けの姫」です。
待っていた方はお待たせしました、本日は百合姫コミックスです。
…まぁ、そんな方がいるかどうかは別にして。
昨日紹介した漫画とのギャップがまたすごいですが、それもまぁいいのでしょう。
日本の漫画世界は広く深いということで(笑)
さて、7月18日発売の百合姫コミックスは4冊でしたが、ひでるさんチョイスはこちら、「袴田めら」センセの「夜空の王子と朝焼けの姫」なのでした。
「南波と海鈴/南方純」は残念ながら店頭に見当たらず、「アップル・ディ・ドリーム/城之内寧々」は4コマだったのでパス。
(※4コマ単行本の量は減らしたいのですよ)
「かわいいあなた/乙ひより」はいまだに迷っております。
どこかで書きましたが、その日やたら量が多かったこともあってどっちつかずの漫画は全て後回しにしたんですよ。ええ。
その点、「袴田めら」センセは過去にこちらでも紹介した「暁色の潜伏魔女」で見知っていたので、”大ハズレはないだろう”という打算が働いていたのでした。うふふ…。
※左:「京香先輩・エリちゃん」、右:「岩見さん・有坂さん」
いつの間にか脱がされてた京香先輩です。…エリちゃんちっちゃすぎない?
こちら「夜空の王子と朝焼けの姫」は全て短編での構成です。
表題作の1話は描き下ろしとなっており、2話ほど同人誌からの収録がありました。
わかんないですけど、おそらくそのまんまだと考えられます。
持っている方はちょっとだけ注意ね。
その「カラス女」「あなたを虜に」はどちらもイイ話なので、同人誌まで持っているファンならば問題ないでしょうけれど…。
女子高の文化祭が舞台な「愛しのメイド様」
憧れの「京香」先輩はメイド姿も良く似合い、クラスでの出し物「メイド喫茶」にて抜群な可愛さをふりまいておりました。
同性だけでなく、男子も訪れることに危機感をおぼえたラブラブな「エリ」ちゃんは、影ながら先輩を守ることとしたのです。
だいたいそんなお話。
いかにも「袴田めら」センセ、というコメディータッチな百合ラブコメ。
皆が憧れる先輩にとっつくおへちゃな後輩という百合漫画の基本フォーマットながら、後輩「エリちゃん」の妙なテンションのため楽しく読めるものに仕上がっておりました。
収録では最もコメディー色が強いですね。
なんと逆襲されてしまうラストを含め、なかなか見所多い傑作です。
独特な雰囲気な「放物線を描く花」
髪の毛伸ばし放題で、服装も汚い「花」さんはクラスで遠ざけられる存在。
「一ノ瀬」さんは席替えのくじで皆が嫌がる「花さん」の隣の席となるんですが、まるで花を愛でるかのように彼女の世話を焼くのでした…。
大雑把ですがそんなん。
”ぐるぐる眼鏡の下は美少女”という、こちらもお約束展開なんですが、ラスト付近にて大きく裏切られる漫画です。
途中までの王道展開が、ああいうラストになるとは…漫画っぽくなくてちょっとびっくり。
ああ、なんだか気持ちわかるよねー…………わかんないけど(←どっちだ)
やや切ないラストでしたが、こんなんは現実でも形を変えてありそうに思いました。
全体的に前向きで希望ある漫画が多い中、こちらは後味が微妙なため、逆に楽しめます(笑)
※左:「サヨ姫」さま、右:「カラス女」さん。
名前ないんですが、「カラス女」さんのビジュアルは黒が映えていい感じです。
忍者とお姫様という、百合漫画ではめずらしくファンタジーな「名もなき国の恋の歌」
(※まぁ、「SIMOUN シムーン/速瀬羽柴」がありましたけれど)
小さな国のお話。
お姫様「サヨ姫」とそれに仕える忍の「あやめ」さん。
小さい頃から気丈な「サヨ姫」と、忍ながら感情豊かで良く泣いている「あやめさん」
隣国へ嫁ぐこととなった「サヨ姫」はそんな優しい「あやめさん」を気遣い、身辺警護の任務を解くのでした…。
「弱い者は足手まといなの。二度と近よらないで」
相手を想うあまり、そんな冷たい態度を取る「サヨ姫」さま。
あんなんでも一応忍である「あやめさん」が気配を消して近づけることを知っているため、一人でも泣かないようにと必死に我慢する様がいいですね。泣かせます。
あまり大袈裟でなく、淡々と描かれている(←もともとそういった作風なんでしょーけれど)ため、余計にぐっときます。
なにしろ、自らが殺される間際になっても、”彼女は無事でよかった”とか考えたりしているのよ。
お話としてはそんな風にまたまたありがちな王道展開なんですが、コメディーとよく絡まった良作品でした。
うん、こちらもセンセらしい漫画でしょう。
ゆるやかな線のあっさり絵。
横に広めな人物絵で、楕円の丸目が特徴です。
軽く優しい絵柄は人を選ぶものなので、ご注意下さい。
味のある、いいものなんですけどね。
絵柄同様、非常に独特な間とゆったりとした流れの”いかにも「袴田めら」センセ”という作品です。
全体的にコメディーっぽい色は薄く、優しくしっとりとした雰囲気。
静かに燃える、肯定・否定が微妙な中間みたいな描かれ方で、あまり見ないタイプの百合漫画でした。
夜空の王子と朝焼けの姫 (IDコミックス 百合姫コミックス) (IDコミックス 百合姫コミックス) (2007/07/18) 袴田 めら 商品詳細を見る |
★過去に紹介した百合姫コミックス
・ストロベリーシェイクSweet/林家志弦
・voiceful/ナヲコ
・くちびるためいきさくらいろ/森永みるく
・絶対×浪漫/むっちりむうにい
・SIMOUN シムーン/速瀬羽柴
・少女美学/CHI-RAN
・初恋姉妹/東雲水生
・春夏秋冬[限定版]/蔵王大志
・乙女ケーキ/タカハシマコ
…うわ、気付いたらいつの間にかだいぶ↑増えてきましたねー。
はっきりいって頭おかしいです。
そんなひでるさんの現在の悩みは「春夏秋冬ドラマCD 逆襲の赤ズキンチャン」に手を出すかどうか…。
春夏秋冬 ドラマCD 逆襲の赤ズキンチャン (2007/07/18) 蔵王 大志/影木 栄貴 商品詳細を見る |
※コレね。
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】
trackback
ガウガウわー太2
以前バンチで掲載されていた「ガウガウわー太」が復活!!タイトルに2がついていますが・・・バンチの続きになっています。この漫画を読んでペットについていろいろな事を考えさせられました。もし暇がある方はバンチで販売されている全11巻とこの本を是非買って読んで見て