■百目の騎士 弐之巻[完結] (村崎久都)
★まんがデーター [12/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : ファンタジー・騎士
・おまけ: 作画・原作あとがき、巻末おまけシナリオ、
解説「百目のつけどころ。」、武装騎ラフ・解説、
カバー裏にラフ絵。
・その他: 原作「小池倫太郎」、8話収録、全2巻。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「村崎久都(むらさき・ひさと)」センセの「百目の騎士 弐之巻[完結]」です。
昨日に引き続き寝不足気味なので、本日もちょろっとですみません。
なにせ明日は金曜日ですからねー。
余力を残しておかなければ(笑)
そんなこんなで、過去に1巻を紹介しております単行本「百目の騎士」
今回の2巻では、おしいところで終わっていた小姓組とのいざこざ、「武装騎(ぶそうき)」について、さらに各国家間の話など、物語が一層広がり、楽しんでわくわくと読んでいたところなんですが…これにて完結。
ええーっ!!
![ヒロイン特集1:策士な「チヅルさん」](https://blog-imgs-41-origin.2nt.com/h/i/d/hideruaobu/20080821234530.jpg)
※ヒロイン特集1:策士な「チヅルさん」
漫画の雰囲気が分かるよう、コマ絵にしてみました。
あとがきによると、これは「掲載誌の休刊」によるものだそうで、また形を変えてリスタートするとのことでした。
とりあえず続きが読めるようなので、ひと安心です。
黒騎士との異名を持つ剛勇の祖父と父を持つ「クルハ・チヅル」
憧れだった騎士になったものの理想とのギャップ大きく、今後に絶望した「チヅル」は昇進試験にもわざと落ち続けておりました。
一方、編入されてきた新米騎士「エイクス・ロッカ」は素行不良の問題児。
「チヅル」は、噂に違わぬ奔放さでトラブルを巻き起こす彼の教導役に推挙されてしまうのです。
他の者とは違って自分のことを理解しようとする「チヅル」に対し、「ロッカ」は次第に心を許すようになっておりました。
そんなある日、彼は小姓組とのいざこざを起こしてしまいます。
制裁されんと呼びだされた「ロッカ」ですが、その決定に疑問を持つ「チヅル」は、ある計略を胸に秘めるのでした…。
だいたいそんなお話。
ファンタジーっぽい軍記モノ…というまで大げさではないか。
でもまぁ、軍隊に所属する、実力あるものの世渡りが微妙なコンビを描いたような感じですね。
原作「小池倫太郎」さんのあとがきでは、「複雑に倒錯した関係で危ういバランスの”ふたり”が成長する、ちょっとブラックでラブなコメディとして企画」したのだとか。
あれ、これってラブコメなんですかい!?
びっくりですよ!
…ただ、前巻はともかく今回はすらーっと見たところ、なるほど確かにラブコメっぽさも出始めておりましたかね。
一般的な「好き好きー」っていう系統とは全然異なりますけれど。
地味目でどうなるのか掴みずらかった1巻とは異なり、騎士が乗り込む「武装騎」や戦場などまで描かれているため、かなり世界が見えてきました。
「チヅル」を凌駕する巨大な存在、十歳年上の従姉妹にして大目付の「クリミヤ・クラウカ守・ツバキ」など、政治臭のある嫌らしいキャラも登場し、お話を盛り上げております。
あのあたりは、まさに軍記モノっぽいですね。
また、「ロッカ」の背景についても描かれており、問題児と言われる彼の真実が見える構成になっておりました。
物語としては完結していないものの、きちんと区切りがついていたところは良かったです。
![ヒロイン特集2:ふっきれた「チヅルさん」](https://blog-imgs-41-origin.2nt.com/h/i/d/hideruaobu/20080821234540.jpg)
※ヒロイン特集2:ふっきれた「チヅルさん」
いい表情です。右は過去の出来事。…この頃のショートカット姿は可愛らしかったですね。
細かいところでは、やっぱり前巻から続く小姓組との決着。
「隙をついて逆手にとってやる…」
そんな、見事な「チヅルさん」の策士っぷりと、彼女に従ってこれまでの鬱憤を晴らす「ロッカ」の様が実に爽快でした。
前回も書きましたが、やっぱり”社会に出て、いろいろと理不尽な思いをしているサラリーマンな皆さま”のが、より楽しめる漫画でしょう。
また実際に合戦シーンはありませんでしたが、行軍や演習の描写もあり、そちらにてタイトルの意味も分かるようになっておりました。
「チヅルさん」図書寮に入り浸っていた甲斐がありましたねー。
そのあたりから、お話が非常に面白くなってくるんですが…ここで書くとつまんないので、伏せておきます。
ぜひ、単行本にてご確認下さい。
歴史モノとかが好きなサラリーマンの方には、刺さると思います。たぶん。
なお、ページまるまる使った説明や、漫画中のあちこちにも解説枠が設けられておりました。
正直なところ、読むのはちょっと面倒。
ただ、そちらまでしっかり確認すれば、より世界を楽しむことができます。
とりあえずざーっと読んで、読み直しの際に見れば、二度楽しめて良いかもしれません。
細線のあっさり絵柄。
さらっと流したような独特の作画で、絵の系統がために強弱を感じます。
ただ、意外に(←失礼しました)もバランスは優れ、全体的に安定しておりました。
癖が非常に強いので好き嫌いが分かれるでしょうけれど、お話と合致していると思います。
↓表紙に違和感なければ、おおむね問題ないでしょう。
なお、今後の情報については、原作「小池倫太郎」さんサイト「Telescope」に書かれるそうです。
現在、特設ページは近日公開予定とのことで、まだ工事中でしたけれど…。
![百目の騎士・弐之巻](https://blog-imgs-41-origin.2nt.com/h/i/d/hideruaobu/20080821234517.jpg)
百目の騎士 2 (2) (電撃コミックス)
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・絵 :■■■□□
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : ファンタジー・騎士
・おまけ: 作画・原作あとがき、巻末おまけシナリオ、
解説「百目のつけどころ。」、武装騎ラフ・解説、
カバー裏にラフ絵。
・その他: 原作「小池倫太郎」、8話収録、全2巻。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「村崎久都(むらさき・ひさと)」センセの「百目の騎士 弐之巻[完結]」です。
昨日に引き続き寝不足気味なので、本日もちょろっとですみません。
なにせ明日は金曜日ですからねー。
余力を残しておかなければ(笑)
そんなこんなで、過去に1巻を紹介しております単行本「百目の騎士」
今回の2巻では、おしいところで終わっていた小姓組とのいざこざ、「武装騎(ぶそうき)」について、さらに各国家間の話など、物語が一層広がり、楽しんでわくわくと読んでいたところなんですが…これにて完結。
ええーっ!!
![ヒロイン特集1:策士な「チヅルさん」](https://blog-imgs-41-origin.2nt.com/h/i/d/hideruaobu/20080821234530.jpg)
※ヒロイン特集1:策士な「チヅルさん」
漫画の雰囲気が分かるよう、コマ絵にしてみました。
あとがきによると、これは「掲載誌の休刊」によるものだそうで、また形を変えてリスタートするとのことでした。
とりあえず続きが読めるようなので、ひと安心です。
黒騎士との異名を持つ剛勇の祖父と父を持つ「クルハ・チヅル」
憧れだった騎士になったものの理想とのギャップ大きく、今後に絶望した「チヅル」は昇進試験にもわざと落ち続けておりました。
一方、編入されてきた新米騎士「エイクス・ロッカ」は素行不良の問題児。
「チヅル」は、噂に違わぬ奔放さでトラブルを巻き起こす彼の教導役に推挙されてしまうのです。
他の者とは違って自分のことを理解しようとする「チヅル」に対し、「ロッカ」は次第に心を許すようになっておりました。
そんなある日、彼は小姓組とのいざこざを起こしてしまいます。
制裁されんと呼びだされた「ロッカ」ですが、その決定に疑問を持つ「チヅル」は、ある計略を胸に秘めるのでした…。
だいたいそんなお話。
ファンタジーっぽい軍記モノ…というまで大げさではないか。
でもまぁ、軍隊に所属する、実力あるものの世渡りが微妙なコンビを描いたような感じですね。
原作「小池倫太郎」さんのあとがきでは、「複雑に倒錯した関係で危ういバランスの”ふたり”が成長する、ちょっとブラックでラブなコメディとして企画」したのだとか。
あれ、これってラブコメなんですかい!?
びっくりですよ!
…ただ、前巻はともかく今回はすらーっと見たところ、なるほど確かにラブコメっぽさも出始めておりましたかね。
一般的な「好き好きー」っていう系統とは全然異なりますけれど。
地味目でどうなるのか掴みずらかった1巻とは異なり、騎士が乗り込む「武装騎」や戦場などまで描かれているため、かなり世界が見えてきました。
「チヅル」を凌駕する巨大な存在、十歳年上の従姉妹にして大目付の「クリミヤ・クラウカ守・ツバキ」など、政治臭のある嫌らしいキャラも登場し、お話を盛り上げております。
あのあたりは、まさに軍記モノっぽいですね。
また、「ロッカ」の背景についても描かれており、問題児と言われる彼の真実が見える構成になっておりました。
物語としては完結していないものの、きちんと区切りがついていたところは良かったです。
![ヒロイン特集2:ふっきれた「チヅルさん」](https://blog-imgs-41-origin.2nt.com/h/i/d/hideruaobu/20080821234540.jpg)
※ヒロイン特集2:ふっきれた「チヅルさん」
いい表情です。右は過去の出来事。…この頃のショートカット姿は可愛らしかったですね。
細かいところでは、やっぱり前巻から続く小姓組との決着。
「隙をついて逆手にとってやる…」
そんな、見事な「チヅルさん」の策士っぷりと、彼女に従ってこれまでの鬱憤を晴らす「ロッカ」の様が実に爽快でした。
前回も書きましたが、やっぱり”社会に出て、いろいろと理不尽な思いをしているサラリーマンな皆さま”のが、より楽しめる漫画でしょう。
また実際に合戦シーンはありませんでしたが、行軍や演習の描写もあり、そちらにてタイトルの意味も分かるようになっておりました。
「チヅルさん」図書寮に入り浸っていた甲斐がありましたねー。
そのあたりから、お話が非常に面白くなってくるんですが…ここで書くとつまんないので、伏せておきます。
ぜひ、単行本にてご確認下さい。
歴史モノとかが好きなサラリーマンの方には、刺さると思います。たぶん。
なお、ページまるまる使った説明や、漫画中のあちこちにも解説枠が設けられておりました。
正直なところ、読むのはちょっと面倒。
ただ、そちらまでしっかり確認すれば、より世界を楽しむことができます。
とりあえずざーっと読んで、読み直しの際に見れば、二度楽しめて良いかもしれません。
細線のあっさり絵柄。
さらっと流したような独特の作画で、絵の系統がために強弱を感じます。
ただ、意外に(←失礼しました)もバランスは優れ、全体的に安定しておりました。
癖が非常に強いので好き嫌いが分かれるでしょうけれど、お話と合致していると思います。
↓表紙に違和感なければ、おおむね問題ないでしょう。
なお、今後の情報については、原作「小池倫太郎」さんサイト「Telescope」に書かれるそうです。
現在、特設ページは近日公開予定とのことで、まだ工事中でしたけれど…。
![百目の騎士・弐之巻](https://blog-imgs-41-origin.2nt.com/h/i/d/hideruaobu/20080821234517.jpg)
百目の騎士 2 (2) (電撃コミックス)
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