■Diamond (Clone人間)
★まんがデーター [10/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : [成年]年上・教師
・おまけ: あとがき、カバー裏にラフ絵、加筆修正あり、
描き下ろし「毎日がMerry X’mas~残業編~」
・その他: カラー(8P)、短編×8
(うち「noise」×2、「毎日がMerry X’mas」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「Clone人間(くろーん・にんげん)」センセの「Diamond」です。
紹介するスペースがないので、こちらにて。
ちょっと前ですが、この↓記事みましたか?
■カラス天狗、正体はトンビの骨…X線CTで解析
[読売新聞] 2010年11月09日
「カラス天狗のミイラ」として知られる和歌山県御坊市所蔵の、
「生身迦樓羅王尊像 ( しょうじんかるらおうそんぞう ) 」(江戸時代)
…の正体が、同県によるコンピューター断層撮影(CT)で、2羽の鳥の骨や粘土で作った造作物と分かった。
像は高さ39・3センチ。木製の岩座に立った姿で、 厨子 ( ずし ) の中に納まっている。
県が3年前、エックス線CTで解析。
粘土を材料にした頭に鳥の頭部を納め、くちばしを外に出し、手足も鳥の足と粘土で作ってあることが分かった。
骨格からトンビとみられる。
その後、「夢がなくなる」などと公表を控えていたが、県立紀伊風土記の丘(和歌山市)での展覧会で、結果を公開することにした。
---------------------------------- 。。。
”公表を控えていた”なら、控えたままにしてくれれば良かったのに…。
「カラス天狗のミイラ」として置かれていても、普通の大人は信じないでしょう。
おそらく、どうなんだろうと疑い80%ながら、もしかしたら…って期待を持つくらい。
まぁね、それが国家を揺るがす大問題にでも発展するというならば別ですが。
そんなんほっときなさいって。
写真(小さいですが)を見ると結構リアルな感じで、夢広がる感じなんですけどねー。
探偵モノのお話にもありましたが、”何でもかんでもやたらめったらに正体を暴いていく”というのは、実に味気ないものですよ。
(※そう言っておきながら、逆にそんなんを作ることとなった背景に興味がない訳でもないんですが。困ったもんだ)
※教師「美零さん」
こんな感じの漫画が良かったんですが…。
さて、まったく話題を変えまして。
本日は、”実写を越えた写実”として「桃尻400%」を紹介している「Clone人間」センセです。
6冊目の単行本「Diamond」ですね。
こちらはデビュー10周年作品だそうです。
おめでとうございます!
やや厚め(202ページ)で↓表紙もキラキラしており、なかなかのゴージャス感。
収録は短編がメインでしたが、2話連続のお話も収録されていました。
さっそく連続話から。
2話まで収録されていた「noise」ですが…中途半端な終わり方。
まだ続くのかなぁ。
容姿端麗で学園でも人気な生徒「海斗」に恋心を抱いていた、教師「美零(みれい)」
中学生時代から付き合う「凛」という彼女がいることを知ると、黒い欲望を押さえられなくなってしまったのです。
深層心理学で博士号を持つ「美零」は人心操作に長けており、実は複雑な事情を抱えていた「海斗」の心の隙間にそっと侵入を開始したのでした。
だいたいそんな感じ。
心理サスペンスのような風情の漫画です。
じわじわ「海斗くん」を追い詰める様が細かく描かれておりました。
実際に1話目は、前半に「凛さん」とのえっちシーンがあっただけ。
後は図星を突かれた彼が憔悴していく様子が描かれています。
もともと心の奥底で感じていた不安感を引っ張り出された、いや自ら再認識してしまったような感じですね。
さすがは博士号。
1話オチ部分まで見ごとでした。
そんな訳で、2話目は「美零さん」とのえっちがメイン。
えー、どこまで書いていいんだろう。
「海斗くん」の強さと、それをさらに上回る「美零さん」という構図が凄く、怒涛の展開である後半は見応えありました。
ただ…この盛り上がった部分で、すっぱり終わり。
あれれれ。
あとがきにフォローもなく、続くにせよこれで流すにせよ、どうにも不親切。
「毎日がMerry X’mas」はカラーの描き下ろし「毎日がMerry X’mas~残業編~」と2話収録。
先輩「アイ」、「ルリ」という女性サンタが、それぞれ男性宅へプレゼントを届けにいくというもの。
8才の「卓也」の家へ向かった「アイ」
しかし、そのデータは30年前の手違いで、おっさんな彼にガツガツされるパターン。
一方、「萌絵」の家へ向かった「ルリ」でしたが、こちらは離婚していてその父しかおらず、寂しさを紛らわせるために~というパターン。
そんなんが同時進行で描かれ、キャラとシチュエーションの違いで両極端な仕上がりになっていました。
スタイルの良い「アイ」に対し、貧乳な「ルリ」という組み合わせ(裏表紙の2人)で、それぞれらしい展開。
単独ではよくある感じだったので、あえて2人同時に描いたのは正解でしょう。
なお、描き下ろし「毎日がMerry X’mas~残業編~」は、サンタ「アイ」と8才の「卓也」
子供相手ですが、まったく変わらぬ展開が可笑しいですね。
これ冒頭に収録されていましたが、本編の後に見た方が面白いと思います。
※左:保健医「大野美穂」、右:教師「井上涼子」
良いスタイルです。これは勉強にならなそうです。
「cage『檻』、「Farm」という2話も学園、女教師モノです。
うち、前者「cage『檻』」は眼鏡の保健医「大野美穂」と生徒「桜井」くん。
ある日、女生徒からいじめを受けていた「桜井」を発見した「美穂」
可愛らしい彼に以前から興味を持っていた彼女は、その欲望を果たすべく、やんわりと彼を誘導していくのでした。
この「美穂先生」は、先の教師「美零さん」と似たタイプ。
よく見られるエロいタイプでも、優しいお姉さん的でもなく、心理的に彼を操って自らの欲望を果たそうという女性です。
駆け引きを楽しんでいるような部分もありました。
知識と経験がため、若い「桜井くん」では到底太刀打ちできない相手でしょう。
保健医の黒下着というのはいいものですねー。
平凡を望む「祐介」は名門校に通うものの成績は芳しくなく、教師「井上涼子」から直接蔑まれていました。
一方、その友人である「高崎」は学年トップの成績で、怖さを感じるほどギラギラとしていたのです。
そんな「高崎」のアドバイスを受け、地道に成績を上げいった「祐介」に、「涼子」の態度も豹変。
優等生の仲間入りを果たした彼のもとに、1枚のチケットが届くのでした。
だいたいそんなお話が後者「Farm」
天国と地獄ですね。
やや人格が歪みそうですが、とりあえず成績はぱーんと上がる、維持できる…かも。
(※アレに溺れて勉強手につかなくなりそう)
前半・後半でかなり極端な「涼子先生」に注目です。
※左:サンタの先輩「アイ」、右:SFCのスチュワーデス
どっちもエロいですね。サンタはミニスカートのがいいなぁ。
ほか、「ボクとママンの湯の花めぐり」は親子・温泉ネタ。
単に近親えっちが描かれるだけでなく、そこに仲居さんが加わるのがポイントになってます。
「アテンションPlease」はスチュワーデス(フライトアテンダント)なお話。
スーパー・ファースト・クラス(SFC)ということで、よくAVとかにありそうな航空機内えっちが展開されています。
前半はぼんやりした感じでしたが、後半はなかなか圧巻。
そんなん好きな方にはたまらない漫画になっていました。
独特な柔らかタッチの作画。
描き込みはそこそこで、濃淡は淡いもの。
雰囲気よりもコテコテとはしておりません。
色気が前面ですが、キュートさもあるヒロインを描かれる稀有な存在です。
昔はより劇画チックなようでしたが、うまーく漫画らしい可愛さを融合させて、現在の絵に落ち着いてきている様子。
それがためか人物のバランスは難しく、見ていて損をし易いものになっています。
やや崩れを感じる部分がありました。
また、かなり強弱がハッキリした描き方をしており、それが全体を軽くしている原因。
リアル寄りなので、目を点で表現した時点でかなり浮き上がって見えてしまうんですね。
巧い方ではあると思うので、もう少し丁寧さ、誤魔化しのテクニックが欲しいところでした。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 力が抜けるコマが極端に目立ちました。
・話3: 全体的に好きな感じでしたが、「noise」のフォローないのは酷い。
・独4: じわじわ心理で追い詰めるのが良かったです。
合計:[10/15]
教師ネタが多く、単純でない流れも良かったです。
紹介帯にはカット絵が見易く並んでいたため、判断はそちらが最適でしょう。
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・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : [成年]年上・教師
・おまけ: あとがき、カバー裏にラフ絵、加筆修正あり、
描き下ろし「毎日がMerry X’mas~残業編~」
・その他: カラー(8P)、短編×8
(うち「noise」×2、「毎日がMerry X’mas」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「Clone人間(くろーん・にんげん)」センセの「Diamond」です。
紹介するスペースがないので、こちらにて。
ちょっと前ですが、この↓記事みましたか?
■カラス天狗、正体はトンビの骨…X線CTで解析
[読売新聞] 2010年11月09日
「カラス天狗のミイラ」として知られる和歌山県御坊市所蔵の、
「生身迦樓羅王尊像 ( しょうじんかるらおうそんぞう ) 」(江戸時代)
…の正体が、同県によるコンピューター断層撮影(CT)で、2羽の鳥の骨や粘土で作った造作物と分かった。
像は高さ39・3センチ。木製の岩座に立った姿で、 厨子 ( ずし ) の中に納まっている。
県が3年前、エックス線CTで解析。
粘土を材料にした頭に鳥の頭部を納め、くちばしを外に出し、手足も鳥の足と粘土で作ってあることが分かった。
骨格からトンビとみられる。
その後、「夢がなくなる」などと公表を控えていたが、県立紀伊風土記の丘(和歌山市)での展覧会で、結果を公開することにした。
---------------------------------- 。。。
”公表を控えていた”なら、控えたままにしてくれれば良かったのに…。
「カラス天狗のミイラ」として置かれていても、普通の大人は信じないでしょう。
おそらく、どうなんだろうと疑い80%ながら、もしかしたら…って期待を持つくらい。
まぁね、それが国家を揺るがす大問題にでも発展するというならば別ですが。
そんなんほっときなさいって。
写真(小さいですが)を見ると結構リアルな感じで、夢広がる感じなんですけどねー。
探偵モノのお話にもありましたが、”何でもかんでもやたらめったらに正体を暴いていく”というのは、実に味気ないものですよ。
(※そう言っておきながら、逆にそんなんを作ることとなった背景に興味がない訳でもないんですが。困ったもんだ)
※教師「美零さん」
こんな感じの漫画が良かったんですが…。
さて、まったく話題を変えまして。
本日は、”実写を越えた写実”として「桃尻400%」を紹介している「Clone人間」センセです。
6冊目の単行本「Diamond」ですね。
こちらはデビュー10周年作品だそうです。
おめでとうございます!
やや厚め(202ページ)で↓表紙もキラキラしており、なかなかのゴージャス感。
収録は短編がメインでしたが、2話連続のお話も収録されていました。
さっそく連続話から。
2話まで収録されていた「noise」ですが…中途半端な終わり方。
まだ続くのかなぁ。
容姿端麗で学園でも人気な生徒「海斗」に恋心を抱いていた、教師「美零(みれい)」
中学生時代から付き合う「凛」という彼女がいることを知ると、黒い欲望を押さえられなくなってしまったのです。
深層心理学で博士号を持つ「美零」は人心操作に長けており、実は複雑な事情を抱えていた「海斗」の心の隙間にそっと侵入を開始したのでした。
だいたいそんな感じ。
心理サスペンスのような風情の漫画です。
じわじわ「海斗くん」を追い詰める様が細かく描かれておりました。
実際に1話目は、前半に「凛さん」とのえっちシーンがあっただけ。
後は図星を突かれた彼が憔悴していく様子が描かれています。
もともと心の奥底で感じていた不安感を引っ張り出された、いや自ら再認識してしまったような感じですね。
さすがは博士号。
1話オチ部分まで見ごとでした。
そんな訳で、2話目は「美零さん」とのえっちがメイン。
えー、どこまで書いていいんだろう。
「海斗くん」の強さと、それをさらに上回る「美零さん」という構図が凄く、怒涛の展開である後半は見応えありました。
ただ…この盛り上がった部分で、すっぱり終わり。
あれれれ。
あとがきにフォローもなく、続くにせよこれで流すにせよ、どうにも不親切。
「毎日がMerry X’mas」はカラーの描き下ろし「毎日がMerry X’mas~残業編~」と2話収録。
先輩「アイ」、「ルリ」という女性サンタが、それぞれ男性宅へプレゼントを届けにいくというもの。
8才の「卓也」の家へ向かった「アイ」
しかし、そのデータは30年前の手違いで、おっさんな彼にガツガツされるパターン。
一方、「萌絵」の家へ向かった「ルリ」でしたが、こちらは離婚していてその父しかおらず、寂しさを紛らわせるために~というパターン。
そんなんが同時進行で描かれ、キャラとシチュエーションの違いで両極端な仕上がりになっていました。
スタイルの良い「アイ」に対し、貧乳な「ルリ」という組み合わせ(裏表紙の2人)で、それぞれらしい展開。
単独ではよくある感じだったので、あえて2人同時に描いたのは正解でしょう。
なお、描き下ろし「毎日がMerry X’mas~残業編~」は、サンタ「アイ」と8才の「卓也」
子供相手ですが、まったく変わらぬ展開が可笑しいですね。
これ冒頭に収録されていましたが、本編の後に見た方が面白いと思います。
※左:保健医「大野美穂」、右:教師「井上涼子」
良いスタイルです。これは勉強にならなそうです。
「cage『檻』、「Farm」という2話も学園、女教師モノです。
うち、前者「cage『檻』」は眼鏡の保健医「大野美穂」と生徒「桜井」くん。
ある日、女生徒からいじめを受けていた「桜井」を発見した「美穂」
可愛らしい彼に以前から興味を持っていた彼女は、その欲望を果たすべく、やんわりと彼を誘導していくのでした。
この「美穂先生」は、先の教師「美零さん」と似たタイプ。
よく見られるエロいタイプでも、優しいお姉さん的でもなく、心理的に彼を操って自らの欲望を果たそうという女性です。
駆け引きを楽しんでいるような部分もありました。
知識と経験がため、若い「桜井くん」では到底太刀打ちできない相手でしょう。
保健医の黒下着というのはいいものですねー。
平凡を望む「祐介」は名門校に通うものの成績は芳しくなく、教師「井上涼子」から直接蔑まれていました。
一方、その友人である「高崎」は学年トップの成績で、怖さを感じるほどギラギラとしていたのです。
そんな「高崎」のアドバイスを受け、地道に成績を上げいった「祐介」に、「涼子」の態度も豹変。
優等生の仲間入りを果たした彼のもとに、1枚のチケットが届くのでした。
だいたいそんなお話が後者「Farm」
天国と地獄ですね。
やや人格が歪みそうですが、とりあえず成績はぱーんと上がる、維持できる…かも。
(※アレに溺れて勉強手につかなくなりそう)
前半・後半でかなり極端な「涼子先生」に注目です。
※左:サンタの先輩「アイ」、右:SFCのスチュワーデス
どっちもエロいですね。サンタはミニスカートのがいいなぁ。
ほか、「ボクとママンの湯の花めぐり」は親子・温泉ネタ。
単に近親えっちが描かれるだけでなく、そこに仲居さんが加わるのがポイントになってます。
「アテンションPlease」はスチュワーデス(フライトアテンダント)なお話。
スーパー・ファースト・クラス(SFC)ということで、よくAVとかにありそうな航空機内えっちが展開されています。
前半はぼんやりした感じでしたが、後半はなかなか圧巻。
そんなん好きな方にはたまらない漫画になっていました。
独特な柔らかタッチの作画。
描き込みはそこそこで、濃淡は淡いもの。
雰囲気よりもコテコテとはしておりません。
色気が前面ですが、キュートさもあるヒロインを描かれる稀有な存在です。
昔はより劇画チックなようでしたが、うまーく漫画らしい可愛さを融合させて、現在の絵に落ち着いてきている様子。
それがためか人物のバランスは難しく、見ていて損をし易いものになっています。
やや崩れを感じる部分がありました。
また、かなり強弱がハッキリした描き方をしており、それが全体を軽くしている原因。
リアル寄りなので、目を点で表現した時点でかなり浮き上がって見えてしまうんですね。
巧い方ではあると思うので、もう少し丁寧さ、誤魔化しのテクニックが欲しいところでした。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 力が抜けるコマが極端に目立ちました。
・話3: 全体的に好きな感じでしたが、「noise」のフォローないのは酷い。
・独4: じわじわ心理で追い詰めるのが良かったです。
合計:[10/15]
教師ネタが多く、単純でない流れも良かったです。
紹介帯にはカット絵が見易く並んでいたため、判断はそちらが最適でしょう。
Diamond (メガストアコミックスシリーズ No. 282) (2010/10/30) Clone人間 商品詳細を見る |
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tag : サスペンス