■司法畑でつかまえて (陸乃家鴨)
★まんがデーター [14/15]
・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : ラブコメ・司法研修
・おまけ: あとがきプラス・漫画「その後の~」、あとがき絵。
・その他: 短編×9(うち「司法畑でつかまえて」×7)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「陸乃家鴨(おかの・あひる)」センセの「司法畑でつかまえて」です。
番組とかゲームとか、果ては「裁判員制度」なんものが導入され、じわじわと身近になったソッチ関係。
なんと、あの「陸乃家鴨」センセが漫画にしてくれました。
「司法畑でつかまえて」
…だって。
↓表紙の半裸な女性で(たぶん)大丈夫とは思ったものの、いちおう裏面みたりなんかして。
”司法について、可愛く漫画で紹介”、みたいな勉強寄りの本だったらヤダなぁ、と。
あらかじめ、本編はいつもの「陸乃家鴨」センセでした。
とりあえずはご安心ください。
※左:弁護士「樋口美咲」、右:検事「西島彩子」
こうした法関係とえっち描写が適度にドッキングした、素晴らしい漫画です(笑)
さて「司法畑でつかまえて」は表題の中編と2話の短編という構成。
「普段はもっとテキトーな~」
とか謙遜されていましたが、なるほど収録の短編2話は、ややこしい司法漫画とのセットが合わない感じ。
あ、息抜きみたいで逆にいいのか。
司法研修所(※司法試験合格後にうける教育所…だって)に通う司法研修生の「小林」くん。
弁護修習にて出会った弁護士「樋口美咲」さんに一目惚れをし、その後良い関係になったんですが…
「私達の関係も、今日で最後だもの」
検察修習となる直前、そんなことを言われてしまったのでした。
だいたいそんな導入部。
そんな訳で、司法ラブコメ漫画です。
これは実に珍しい!!
えっち系(一般ですが)の司法漫画って、もしかしてこれが初めてではないでしょうか。
いや…この世界だいぶ広いからなぁ。
さほど詳しい訳ではないで、ちょっと訂正。
とにかく、あんまり無い系統だと思います。
ややこしいですもんね。
「陸乃家鴨」センセ自身も連載前はあまり詳しくはなかったらしく、調べ物やら取材やらで毎回ギリギリだった様子でした。
そうなんです。
漫画としてはラブコメでしたが、主人公が”司法研修生”であったため、そういった用語・描写がちらほら登場しているのです。
なるほど、司法試験に合格した人ってのは、弁護士・検察・裁判官…と、ひととおり学んでいくものなんですね。
ある程度のシステムを理解することができました。
ちょっと勉強になります。
ただ、そこそこキッチリ研修生について描かれているだけ、反面読み辛さは当然のようにありました。
刑法とか法律用語とか。
ぺかぺかーっとしたえっち漫画を望む場合は、ややハードルが高めな設定でしょう。
非常に面白く、巧く描かれていると思いますけどね。
※すっかり可愛い「美咲さん」
本来はこうした感じなんですね。実は、登場ヒロインで最も普通なのでした。
物語のメインヒロイン、弁護士「樋口美咲さん」
樋口法律事務所の娘で、彼女自身も優秀な弁護士。
テンパると法律用語が飛び出すらしく、可愛く賢いながらも恋愛についてはだーいぶ不得手な様子。
…というか、この漫画に登場するヒロインらは皆さん頭が良いためか、変わった方が揃ってます。
導入の1話目。
「美咲さん」は黒い下着でしたねー。
アップにした髪(↓表紙参照)と共にセクシーです。
冒頭では、寝込みを襲おうとした彼に対して淡々と法律用語をかましており、手強そうに見えたんですが…なるほど、あれこそがテンパっていた状態なんですね。
ただし、直接の接触にすこぶる弱いらしく、キスだけでかなり可愛らしくなっていました。
これはいいなぁ。
さすがは「陸乃家鴨」センセという感じのキャラです。
次に登場するのは、なんと4話目。
だいぶご無沙汰になっているんですが、その間こそ「小林くん」がフラれたと思ったそのままですね。
ここでは、偶然に見かけた彼を”いきなり強奪する”という、法律家らしからぬ大胆な行動を取っていました。
そのまま付近の木陰にてのえっちです。
弁護士然とした冷静な彼女からは想像もできないほどに可愛らしい、女の子している所がいいですねー。
最終話にも無論登場していますが、こちらも必見。
同期2人との絡みは面白そうだったんですが…そうしたシーンは少なく、ちと残念でした。
検察修習の2話目は検事「西島彩子」さん。
同じく司法にどっぷり浸かっているような方なんですが、「美咲さん」と比べると段違いに大人な女性。
こちらは同じく司法研修生である「田垣」くんで、えっちレクチャーなパターン。
それっぽくない方の乱れる姿を堪能下さい。
「小林くん」も冒頭から顔を見せていましたが、こちらのお話のみゲスト的な扱いです。
※左:司法研修生「志村亜沙」、右:判事補「比良井さん」
魅力的なサブヒロインです。2人ともこうしていると可愛いんですが…。
3話目はトップクラスの成績という、やはり司法研修生「志村亜沙」さん。
常に冷静沈着で、「田垣くん」が取り乱した2話目でもまるで表情変えずにしっかり勉強していました。
容姿を含めて非常に良いですが…おそらく、登場ヒロインでは最も付き合い辛そうですね、彼女。
「出来過ぎ…かな」
切っ掛けは「彩子さん」のそうした評価の一言で、「小林くん」をラブホへと引き込んでいました。
初めてということでえっちシーンではだいぶ可愛らしかったんですが…あのすっぱりと割りきる事後はなんだかリアルで嫌(笑)
5話からは裁判修習。
こちらより登場する判事補「比良井」さんは、最もややこしい娘さん。
冒頭から裁判長席で「小林くん」を相手に[※他の修習生でした(100322訂正)] エロい事していました。
普通にしていれば、なかなかの美人なんですけどね。
「M寄りの法廷フェチ」
とか言われてます。
この方の暴走によって最終話へと繋がるんですが、どんなんなるかは漫画にて。
揉める当事者らとは裏腹に、第三者がわいわいと法律談義をしている様が可笑しいです。
その連続話が面白かっただけ、収録の短編も番外編みたいな感じのがまとまって良かったかなぁ。
どちらもペットがポイントのお話で、褐色肌な男女が搭乗しています。
「アクアリウム」に登場の褐色肌なヒロインが可愛かったです。
わざわざ書く必要がないくらい、安定感抜群の絵柄。
あちこちのバランスに優れ、読んでいてストレスを感じさせません。
本来であればややこしいネタでしたが、うまーく漫画に変換していたと思います。
多少の癖はあるものの、すっきり・嫌味のない絵で間口の広いタイプ。
↓表紙・裏表紙に違和感なければ、大丈夫でしょう。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・ここは問題ないでしょう。今回は↓表紙も良いまとまりです。
・個人的には満点ですが、番外編っぽい2話が惜しいところ。
・難解なネタに挑んだ「陸乃家鴨」センセに敬意を敬意を表して。
合計:[14/15]
ゆくゆくは、この漫画で弁護士となになる若人が登場するかもしれません。
「”司法畑でつかまえて”を読んで、弁護士になろうと思いました!」
…とか、言ってほしいなぁ(笑)
★「陸乃家鴨」センセの漫画紹介記事
「ピンクペッパー・陸乃家鴨短編集」
「ツンデレ~シリーズ」を収録した短編集。
「未確認幼なじみ 上・下巻」
ノスタルジー感たっぷりの、ちょっと不思議なラブコメ長編。
「少年少女は××する」
エロ漫画家を目指す文学少女「加納瑞希」のお話。
「少女の妄想はいつひらく?」
「少年少女は××する」の続編。コスプレイヤー「水森夢子」が主人公。
「大正ヲトメ花壇」
「おとめ塾」の外伝を含む短編集。
「花咲け!おとめ塾」
上下巻の大正コメディー。
「彼女の残り香」
連続話・描き下ろしもあります。こちらは成年指定なので注意。
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】
・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : ラブコメ・司法研修
・おまけ: あとがきプラス・漫画「その後の~」、あとがき絵。
・その他: 短編×9(うち「司法畑でつかまえて」×7)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「陸乃家鴨(おかの・あひる)」センセの「司法畑でつかまえて」です。
番組とかゲームとか、果ては「裁判員制度」なんものが導入され、じわじわと身近になったソッチ関係。
なんと、あの「陸乃家鴨」センセが漫画にしてくれました。
「司法畑でつかまえて」
…だって。
↓表紙の半裸な女性で(たぶん)大丈夫とは思ったものの、いちおう裏面みたりなんかして。
”司法について、可愛く漫画で紹介”、みたいな勉強寄りの本だったらヤダなぁ、と。
あらかじめ、本編はいつもの「陸乃家鴨」センセでした。
とりあえずはご安心ください。
※左:弁護士「樋口美咲」、右:検事「西島彩子」
こうした法関係とえっち描写が適度にドッキングした、素晴らしい漫画です(笑)
さて「司法畑でつかまえて」は表題の中編と2話の短編という構成。
「普段はもっとテキトーな~」
とか謙遜されていましたが、なるほど収録の短編2話は、ややこしい司法漫画とのセットが合わない感じ。
あ、息抜きみたいで逆にいいのか。
司法研修所(※司法試験合格後にうける教育所…だって)に通う司法研修生の「小林」くん。
弁護修習にて出会った弁護士「樋口美咲」さんに一目惚れをし、その後良い関係になったんですが…
「私達の関係も、今日で最後だもの」
検察修習となる直前、そんなことを言われてしまったのでした。
だいたいそんな導入部。
そんな訳で、司法ラブコメ漫画です。
これは実に珍しい!!
えっち系(一般ですが)の司法漫画って、もしかしてこれが初めてではないでしょうか。
いや…この世界だいぶ広いからなぁ。
さほど詳しい訳ではないで、ちょっと訂正。
とにかく、あんまり無い系統だと思います。
ややこしいですもんね。
「陸乃家鴨」センセ自身も連載前はあまり詳しくはなかったらしく、調べ物やら取材やらで毎回ギリギリだった様子でした。
そうなんです。
漫画としてはラブコメでしたが、主人公が”司法研修生”であったため、そういった用語・描写がちらほら登場しているのです。
なるほど、司法試験に合格した人ってのは、弁護士・検察・裁判官…と、ひととおり学んでいくものなんですね。
ある程度のシステムを理解することができました。
ちょっと勉強になります。
ただ、そこそこキッチリ研修生について描かれているだけ、反面読み辛さは当然のようにありました。
刑法とか法律用語とか。
ぺかぺかーっとしたえっち漫画を望む場合は、ややハードルが高めな設定でしょう。
非常に面白く、巧く描かれていると思いますけどね。
※すっかり可愛い「美咲さん」
本来はこうした感じなんですね。実は、登場ヒロインで最も普通なのでした。
物語のメインヒロイン、弁護士「樋口美咲さん」
樋口法律事務所の娘で、彼女自身も優秀な弁護士。
テンパると法律用語が飛び出すらしく、可愛く賢いながらも恋愛についてはだーいぶ不得手な様子。
…というか、この漫画に登場するヒロインらは皆さん頭が良いためか、変わった方が揃ってます。
導入の1話目。
「美咲さん」は黒い下着でしたねー。
アップにした髪(↓表紙参照)と共にセクシーです。
冒頭では、寝込みを襲おうとした彼に対して淡々と法律用語をかましており、手強そうに見えたんですが…なるほど、あれこそがテンパっていた状態なんですね。
ただし、直接の接触にすこぶる弱いらしく、キスだけでかなり可愛らしくなっていました。
これはいいなぁ。
さすがは「陸乃家鴨」センセという感じのキャラです。
次に登場するのは、なんと4話目。
だいぶご無沙汰になっているんですが、その間こそ「小林くん」がフラれたと思ったそのままですね。
ここでは、偶然に見かけた彼を”いきなり強奪する”という、法律家らしからぬ大胆な行動を取っていました。
そのまま付近の木陰にてのえっちです。
弁護士然とした冷静な彼女からは想像もできないほどに可愛らしい、女の子している所がいいですねー。
最終話にも無論登場していますが、こちらも必見。
同期2人との絡みは面白そうだったんですが…そうしたシーンは少なく、ちと残念でした。
検察修習の2話目は検事「西島彩子」さん。
同じく司法にどっぷり浸かっているような方なんですが、「美咲さん」と比べると段違いに大人な女性。
こちらは同じく司法研修生である「田垣」くんで、えっちレクチャーなパターン。
それっぽくない方の乱れる姿を堪能下さい。
「小林くん」も冒頭から顔を見せていましたが、こちらのお話のみゲスト的な扱いです。
※左:司法研修生「志村亜沙」、右:判事補「比良井さん」
魅力的なサブヒロインです。2人ともこうしていると可愛いんですが…。
3話目はトップクラスの成績という、やはり司法研修生「志村亜沙」さん。
常に冷静沈着で、「田垣くん」が取り乱した2話目でもまるで表情変えずにしっかり勉強していました。
容姿を含めて非常に良いですが…おそらく、登場ヒロインでは最も付き合い辛そうですね、彼女。
「出来過ぎ…かな」
切っ掛けは「彩子さん」のそうした評価の一言で、「小林くん」をラブホへと引き込んでいました。
初めてということでえっちシーンではだいぶ可愛らしかったんですが…あのすっぱりと割りきる事後はなんだかリアルで嫌(笑)
5話からは裁判修習。
こちらより登場する判事補「比良井」さんは、最もややこしい娘さん。
冒頭から裁判長席で
普通にしていれば、なかなかの美人なんですけどね。
「M寄りの法廷フェチ」
とか言われてます。
この方の暴走によって最終話へと繋がるんですが、どんなんなるかは漫画にて。
揉める当事者らとは裏腹に、第三者がわいわいと法律談義をしている様が可笑しいです。
その連続話が面白かっただけ、収録の短編も番外編みたいな感じのがまとまって良かったかなぁ。
どちらもペットがポイントのお話で、褐色肌な男女が搭乗しています。
「アクアリウム」に登場の褐色肌なヒロインが可愛かったです。
わざわざ書く必要がないくらい、安定感抜群の絵柄。
あちこちのバランスに優れ、読んでいてストレスを感じさせません。
本来であればややこしいネタでしたが、うまーく漫画に変換していたと思います。
多少の癖はあるものの、すっきり・嫌味のない絵で間口の広いタイプ。
↓表紙・裏表紙に違和感なければ、大丈夫でしょう。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・ここは問題ないでしょう。今回は↓表紙も良いまとまりです。
・個人的には満点ですが、番外編っぽい2話が惜しいところ。
・難解なネタに挑んだ「陸乃家鴨」センセに敬意を敬意を表して。
合計:[14/15]
ゆくゆくは、この漫画で弁護士となになる若人が登場するかもしれません。
「”司法畑でつかまえて”を読んで、弁護士になろうと思いました!」
…とか、言ってほしいなぁ(笑)
司法畑でつかまえて (バンブーコミックス) (2010/03/17) 陸乃家鴨 商品詳細を見る |
★「陸乃家鴨」センセの漫画紹介記事
「ピンクペッパー・陸乃家鴨短編集」
「ツンデレ~シリーズ」を収録した短編集。
「未確認幼なじみ 上・下巻」
ノスタルジー感たっぷりの、ちょっと不思議なラブコメ長編。
「少年少女は××する」
エロ漫画家を目指す文学少女「加納瑞希」のお話。
「少女の妄想はいつひらく?」
「少年少女は××する」の続編。コスプレイヤー「水森夢子」が主人公。
「大正ヲトメ花壇」
「おとめ塾」の外伝を含む短編集。
「花咲け!おとめ塾」
上下巻の大正コメディー。
「彼女の残り香」
連続話・描き下ろしもあります。こちらは成年指定なので注意。
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】
comment
しまった
ペッティさん
「きたがわ翔」センセは昔ヤンジャンを見ていた頃に見てましたが…そんな漫画描かれてるんですねー。
すっかり見る機会なくなりました。
司法漫画でえろいのも、これから増えていくんでしょうかねぇ。
forcortdxさん
ご指摘ありがとうございます。
…ぶっちゃけ、言われなければ気付きませんでした。
訂正します。
「きたがわ翔」センセは昔ヤンジャンを見ていた頃に見てましたが…そんな漫画描かれてるんですねー。
すっかり見る機会なくなりました。
司法漫画でえろいのも、これから増えていくんでしょうかねぇ。
forcortdxさん
ご指摘ありがとうございます。
…ぶっちゃけ、言われなければ気付きませんでした。
訂正します。
No title
第5話、裁判長席でのエッチは、小林君では無いと思いますよ-。似てるけど髪形違う、時系列的に考えて裁判修習前の小林が出会ってるはず無い、小林は裁判官希望では無い、足コキはしてないとの証言などなど。
確かに似てるので自分も混乱しましたが。ちょっと説明不足な部分ですね、この漫画の(^_^;)
確かに似てるので自分も混乱しましたが。ちょっと説明不足な部分ですね、この漫画の(^_^;)
自分の大好きな漫画家
きたがわ翔先生も、ドラゴン〇ール大好き弁護士が主人公の「BENGO!」という漫画を今連載されています。(勿論集英社)
裁判員制度導入の頃から司法漫画が増えたような気がします。
以前連載していた刑事モノは、作風を変えたりしていた時期のものなので、イマイチですが、「BENGO!」と、ホスト漫画の「ガキホス」は結構オススメですよ。
裁判員制度導入の頃から司法漫画が増えたような気がします。
以前連載していた刑事モノは、作風を変えたりしていた時期のものなので、イマイチですが、「BENGO!」と、ホスト漫画の「ガキホス」は結構オススメですよ。