まんがさんぽ　2007年05月14日

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★まんがデーター　［１０／１５］
・絵　　　：■■■□□
・話　　　：■■□□□
・独創性：■■■■■
・属性　：　メイド・パロディー
・おまけ：　あとがき・おまけページ多数。
・その他：　原作「まっつー」、カラー（４Ｐ）、
　　　　　　現在は１巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「椿あす」センセの「メイドをねらえ！～中林校長の野望～　１巻」です。

独特な雰囲気の絵柄で、まんま「これが私の御主人様」みたいな↓表紙。
（※ひでるさんそっちは未見でよく知らない）
原作・作画の布陣も同じ…ってご夫婦なんですね。
なお、お話中には「これが私の～」のキャラもちょこちょこ登場しており、そちらの主役「中林義貴」は趣味と道楽で学園を作ったという、こちらの校長「中林義元」とは従兄弟という間柄。
世界観を同じにした…というより、他のセンセの漫画キャラも登場するという、何でもありな単行本なのでした。

※転校してきた「餅田菜摘」、「北村きりこ」です。
　ちなみに「きりこさん」は学園に奴隷をつくりにきてます。どっちにしろ変。

メイド養成学校である「私立百合姫女学園」へ転校してきた「餅田菜摘」
一応ちゃんとした女の子なんですが、その実態はロリコンで制服・コスプレ・ギャルゲーマニア…という、男のような性癖だったのです。
妹を作るという野望を胸に秘め、おかしな学園生活が始めるのでした。
まぁ、簡単にはそんなん。

全編くだけたギャグとパロディーに溢れる、終始賑やかなお話。
ぎりぎり五割程度でも元ネタを知らないと、何がなんだか分からない、大変に敷居の高い漫画となっています。
ちょうど２４ページでは、それを感じた「菜摘ちゃん」がざっと作品タイトルを言う台詞がありますね。
もし店頭に見本本があるのなら、軽く確認しておくと良いでしょう。
そういった意味で、ものすごく濃い単行本でした。
特にピックアップされていない、細かいネタもちらほらと伺えます。
詳しい方は何度か読み返して、発見した優越感に浸るのもいいでしょう。

※主人公「餅田菜摘さん」です。
　いや、百合的な展開なんてほとんどないでしょうに（笑）

ショートカットの「菜摘ちゃん」は↑そういった性癖と、コメディー時に大きく崩れる顔で、まんま男の子っぽい女性。
エロ同人誌に喜んだりする反面、当人自身はパンチラを恥ずかしがったりと、意外に普通な面もあって驚きました。
…ああ、でも人ってのはそんなもんかもしれませんね。（※自分自身はイヤだ、という）
登場人物がほぼ女性のみであったり、どうにも怪しげな↓表紙など百合漫画っぽい面もありますが、それすらネタになっております。
純粋にそんなん好きな方は間違えないようお気をつけて。
ちなみに、えっちなシーンもありませんので、そっちも気をつけて。
（※間接的にソレっぽいのはありますが）

しっかりとした線とこざっぱりとした絵柄。
細長いガラスのような目と、頬の表現が特徴です。
非常に独特で癖も強いので、好き嫌いが発生すると思います。
こちらは表紙・漫画カットのある裏表紙で判断して下さい。
毎回メイドが多数登場するウハウハ設定なので、そんなん好きな方は嬉しいでしょうけれど…描く方は大変ですよね。
がんばって下さい。

わたわたと忙しいギャグ・パロディー漫画で、ストーリーはあって無いようなモノ。
ただ、原作者の好み・趣向がそのまんま反映されており、楽しくて仕方ないような、微笑ましい雰囲気に包まれておりました。
作品の性質上、どうしても説明書きが必要となるため、自然と文字数は多めです。
細かい点なども含め、読み応えはあると言えるでしょう。