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■淫縛病疼 (船堀斉晃)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・調教
・おまけ: あとがき。
・その他: 全て表題作、実は2巻目(※まだ続くかも?)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「船堀斉晃(ふなぼり・なりあき)」センセの「淫縛病疼」です。

過去にこちらのブログにて一般系漫画「媛神様のおしごと」を紹介した際、もう一度「ブルー・サーガ」みたいな成年系を描いてほしいですねぇ、とか書いていた「船堀斉晃」センセ。
今回は期待通りの成年系です。
久しぶりですねー、「隷嬢百貨店」以来かな?
タイトル「淫縛病疼」からして、いかにもハードそうな雰囲気漂う本単行本。
これ、実は前の「淫縛学艶」からの続編なのでした。

体育教師「高木礼子」.jpg
※今回のターゲット体育教師「高木礼子」です。

過去の事件から、主犯格の「清水啓介」は保護観察処分。
「結城織枝」、「成田小鈴」の両名は転校し、医師「白河」の睡眠療法によって社会復帰を果たしておりました。
しかし、教師「和泉麗美」についてはまだ発作がひどく、入院を続けていたのです。
「織枝」、「小鈴」の担任で「麗美」とは大学からの親友だった同じく教師の「高木礼子」は先の事件を露見させた張本人。
その「礼子」の前に、ちらほらと「啓介」が姿を見せるようになり…。
導入としては、だいたいそんな感じですね。

前作の「淫縛学艶」は学園が舞台でしたが、今回の「淫縛病疼」では主に病院が舞台。
ちなみに、過去の事件というのが「淫縛学艶」にてのお話でして、同キャラの登場するそちらを知っていればより楽しめます。
流れとしてはひと段落ついた後の話なので、知らなくても大丈夫…でしょう。たぶん。
ただ、せめて1ページでも良いので、あらすじとかキャラ紹介とかがあっても良いものだと思います
帯にコミックスの紹介がありましたが、単行本内にはまったくその説明も紹介もなく、やや不親切な構成。
(※あとがきでも、明確にそうは書かれておりませんでした)

「結城織枝」、「成田小鈴」.jpg
※左:「結城織枝」、右:「成田小鈴」です。
 生徒な二人は覚醒シーンが良いのですよ。前作読みたくなると思います。

ゲーム「淫縛学艶~放課後に咲く恥辱の花~」やOVAになった人気タイトルとはいえ、まったくフォローがないのには疑問を感じました。
…これが切っ掛けで過去のタイトルがまた売れたりするものだと思うのだけれど。なにか、大人な事情とかあるんでしょうか。

さて、漫画の内容としては、「船堀斉晃」センセお得意なハード・調教系。
全編ドえっちなんですが、プレイはやや特殊な系統にあたるでしょう。
慣れていない方はちょっと注意。
こちらでは、いかにもえっちとは無縁そうな体育教師「高木礼子」が次第に虜となっていく様が描かれており、中盤の”重大な薬の副作用”からがセンセの真骨頂。
それがため敏感になってしまっている授業中でのシーン、心療内科への相談・治療の描写は大きく乱れる後半よりシチュエーションえっちでなかなか見られるようなものでなく、非常に良かったです。
一般系「リップス」のような軽めの漫画もいいですが、やっぱり「船堀斉晃」センセはこうした成年漫画がいいですねー。

和泉麗美、高木礼子.jpg
※左:「和泉麗美」、右:「高木礼子」です。
 教師な二人は双方の差が見所なのでした。えっちですよぅー。

強く若干太めな線で、クドくない程度なこってり絵柄。
派手でごっちゃり描かれるものの、丁寧で綺麗な作画であるため、見づらさはないでしょう。
可愛くもリアルな人物絵でして、派手なえっちシーンでの人格が吹き飛ぶような様が素敵です。
…一般漫画と違ってハード気味なので、好みが分かれるでしょうけれど(笑)
そういった好き嫌いを除けば、さすがに抜群な安定感の作画でした。

漫画技術ある「船堀斉晃」センセが、一般を出されている今でも変わらず成年漫画をリリースしてくれるのはファンにとって嬉しいこと。
今後も期待しております。


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※もともとはゲームでの宣伝用・読みきり漫画だったのだとか。
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tag : 体育教師保護観察

■ハグしてあげる! (千葉哲太郎)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■□□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・コメディー
・おまけ: あとがき、作品解説、
      カバー裏におまけマンガ。
・その他: 初単行本、カラー(16P)、
      短編×12(うち「環さんシリーズ」×2、
      「主婦の友」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「千葉哲太郎(ちば・てつたろう)」センセの「ハグしてあげる!」です。

昨日に引き続いて、初単行本です。
微妙に大事なトコが隠された↓表紙に引き寄せられました。
人生であんなシチュエーションに出くわすことはないでしょうけれど、憧れますよね。
なんだか「けっこう仮面」ちっく(笑)
ただ、残念ながら、昨日と同様に↓表紙は良かったんだけどねー、っていう系統なの。
…あ、ちょっと待って、早とちりしないように
確かに↓表紙との落差はありましたが、絵柄にはそれなりに安定感あり、なによりもお話が面白かった点が大きな救いでした
成年漫画ながら読ませる技術(=話が楽しい)をお持ちなので、慣れによって作画向上するであろう今後が期待できる漫画家さんだと思います。

こちらの「ハグしてあげる!」は同キャラの連続話も含まれた短編集です。
一瞬、爽やかなラブコメちっく単行本にも見えますが、さにあらず。

萌ちゃん、環さん、翠蘭のお嬢様.jpg
※左から、萌ちゃん、環さん、翠蘭のお嬢様、です。
 ド変態な旦那に苦労する「環さん」は置いといて、「萌ちゃん」の今後が心配。

とりあえず、ひでるさんが度肝を抜かれた2話連続ストーリー、「環さんの憂鬱」・「環さんと迷走」という、悩める主婦「環」さんシリーズから。
国大出身で若くして課長になった、バリバリのサラリーマン「重光」さん。
朝6時になるとガラリと雰囲気変わる企業戦士なんですが、その実態は2次オタなド変態なのでした。
妻「環さん」は娘「萌」ちゃんに対して危険な言動を繰り返す旦那を危険に感じ…。
だいたいそんなお話。

”娘さんと一緒にエロゲーやる父親”という構図に驚き。
成年漫画では娘にお手つきしてしまう近親系も少なくないですが、こうしたギャグ調に描かれるのはなんだか斬新。
奥さまの苦悩がよく分かりますね。
うっかり”仕込む”とか口滑らせてみたり、結婚するとか言ったり(←しっかり断わられておりましたが)する、立派な変態の「重光さん」、それを突っ込む「環さん」のキャラの個性が濃く、楽しい漫画に仕上がっておりました。
こちらでは、意外なオチも良かったです。

なお、2話目の「環さんと迷走」では、隣に住む学生、日本育ちのフランス人「ソフィ・バルザック」さんを交えたお話です。
やっぱり、”最悪の事態にならぬよう”、対策のためえっちへと持ち込む展開でした。
こちらのぶっ飛び具合もなかなか。
なんだーかんだー言っても、意外とコレでうまくまとまっている家庭でして、実はひでるさんの理想(笑)に近いのかもしれません。

主人公「菅原卓巳」くんの家庭教師だった「孝美」さんに一目惚れして、めでたく結婚した兄の「高尾」さん。
一見幸せそうな夫婦なんですが、実は「孝美さん」はズホラで色欲魔人ででダメ人間だったのです。
初めてから今も続く相手として、弱みを握られる「卓巳くん」はその要求にしたがって家事全般からえっちの世話までさせられてしまうのでした。
…というのが、やっぱり2話ほど収録された「主婦の友」

人妻・孝美さん.jpg
※表裏ある人妻「孝美さん」です。
 家事がダメで色欲魔人という人妻。いやー、この人良いキャラなんですが…↓。

1ページ目の新婚家庭に呼ばれた団欒風景が、いきなり崩れるのがいいですね。
旦那とのラブラブな関係を崩すことなく、裏で好き勝手やっている「孝美さん」はスゴイ女性。
卓巳あの人と血液型同じでしょ
なーんて台詞が途中にありましたが、そういうしたたかさはいかにも女性ですよねー。
そんな訳で、えっちしまくっているのですよ。わははははは。
続編では、娘「李」ちゃんが生まれておりましたが…これはどちらの子?、という(笑)
なお、この「李ちゃん」ですが、こっそり家事を仕切り続ける「卓巳くん」には当然ながらよく懐いているようで、ついて回る描写が可愛らしかったです。
…が、母親の血をしっかり引いてそうなところも見え、そら恐ろしさもありました。
こうした漫画は「千葉哲太郎」センセ、巧いですねー。

ほか、収録では、「DISTANCE」センセを思い出す性転換漫画「TS★ストーリー」、付近一帯に顔がきく極道の娘「石動桜子」さんと幼馴染み「淳」くんの「ナイーヴ NAIVE」などが目立ちました。
特に「ナイーヴ NAIVE」は短編ながら良い出来栄え。
漫画だと、”娘に近づく男を排除する恐い父親”ってのがセオリーですよね。
しかし、こちらのお父さんはまったく逆で、「孫の顔が見たい」とか言いながら半ば無理やりに「桜子さん」を勧めておりました。
その徹底した肯定っぷりが、なんだか妙に新鮮。
話を膨らませれば、ちょっといいお話にもできそうな設定ではないでしょうか?
(※なにゆえ「淳くん」があそこまで信頼されているのか、とか…)
父親がそんなんなので、娘「桜子さん」も積極的。
「淳くん」の気持ちを聞いた後の数コマ間を置いたのはいい判断だと思います。
可愛らしさがアップしていたましたよ。
点数をつけられてしまうラストもいい落とし方。

五歳児・李ちゃん.jpg
※おまけ:五歳児「李ちゃん」です。
 なにげに、この娘さんも母親に負けないほど良いキャラなのでした(笑)

登場するヒロインらは性格強く、ほとんど女性からえっちを迫るという特徴がありました。
そんな訳で、全体は明るくアクティブな空気です
ラブコメちっくなものなどもありましたが、「千葉哲太郎」センセの真価が最も発揮されるのはコメディーだと感じました。
楽しい成年漫画ですよ。ええ。

強い線のこざっぱりとした絵柄。
きっちり描かれた絵と、崩し絵に落差があり、ちょっと雑な雰囲気も感じました。
白の比率が比較的大きいため、それが目立っちゃうんですねー。
下手ではないので、もう一歩…二歩、というところ。
特にカラー原稿部分はなかなか素敵だった↓表紙と大きく違った塗り方でして、ページ数あるだけがっかり。
そりゃ、時間ないのかもしれませんが、まだ手が加わる前みたいな風情なのですよ。

お話が良かっただけ、作画にはもう少し頑張ってほしいところでした。
ちなみに、カバー裏のおまけ「仁義なきネタ出しマンガ」と裏の4コマも面白かったです。

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tag : コメディーラブコメサラリーマンフランス人

■兄好艶妹 (あまぎみちひと)

★まんがデーター [7/15]
・絵   :■■□□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■□□□
・属性 : 成年・巨乳
・おまけ: あとがき、カバー裏に作品解説、
      描き下ろし「突発型!描き下ろしマンガ」
・その他: 初単行本、短編×11。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あまぎみちひと」センセの「兄好艶妹 【あにすきいろいも】」です。

えー、よくこちらのブログへ来られているありがたい方には、もしかしたら想像つくやもしれませんが…。
そうです、こちらは↓表紙に釣り上げられてしまいました。
あのむっちりさと、シマパンな下着。こってりめな色合いが良かったのですよ。
…でも、実際の白黒絵は、どちらかというとあっさり気味な別物なのでした。

柊さん、須襖先輩.jpg
※左:妄想中の「柊さん」、右:風紀委員長「須襖先輩」
 比較画像1です。「柊さん」は描き下ろしなのでした。

そんな訳で、問題な絵柄の話題から。
初出がなかったので正確な時期は不明ですが、あちこち絵柄の差が大きく、全体的に不安定
雰囲気も”定まっていない感”が如実に出ており、各話でバラつきがあります
初単行本なので多少は仕方ないですが、それにしても酷いなぁ…。
丸い輪郭と太めな身体が特徴。
「あまぎみちひと」センセは巨乳好きらしく、ヒロインは胸の大きい方ばかりなのですが、それがためキャラ絵のバランスもあちこち悪かったりしました。
さらに、あっさり目な絵柄ではあるんですが、ページ全体は線多く、ごちゃごちゃっとした印象。
ちょっと見づらいかなー。
フォローではないですけれど、おそらくは最も新しい原稿であろう描き下ろし部分については、↓表紙に近い良い作画でした。
今回の出来栄え的に次巻は買いづらいですが、今後に期待しましょうか。

佐奈さん、弥生ちゃん.jpg
※左:幼馴染み「佐奈さん」、右:従兄妹「弥生ちゃん」
 比較画像2です。先の絵とまた雰囲気違うでしょ?

収録のお話は全て現代劇な短編で、制服姿の学生がちらほらと。
ごめんなさいね、前述したように絵の時点で拒否反応が出てしまったので、お話についてしっかりとは読んでおりません。
そんな訳で、ざっと触れる程度に致します。

”清きジャンヌ”と呼ばれる厳しい風紀委員長「須襖ヒナ」さんの「風紀長、参る!」
風紀委員長「須襖さん」の表裏、男子トイレでのえっちが良かったです。
また、作画についても収録中では良質な部類でした。
図書館での、”ブックエンドを使用した独りプレイ”が斬新な「淫の匂いに誘われて」、ブルマな「夏色眼鏡」、それぞれヒロイン「柊」さん、「佐奈」さんはどちらも眼鏡キャラ。

まゆちゃん、舞ちゃん.jpg
※左:義妹「まゆちゃん」、右:実妹「舞ちゃん」
 比較画像3です。うーん、バランス悪いですねぇ。

可愛い従兄妹「弥生」ちゃんの「冬籠もり」
冒頭2ページの寝てる相手に~という描写は、なんだか「いとうえい」センセちっくですね。
こちらでは、ロリ巨乳な「弥生ちゃん」がイイキャラです。
続く「召しませ愛情」のヒロイン「唯」ちゃんもやっぱりロリ巨乳のラブコメ漫画で、こちらは妹さんとの近親話でした。
妹、と言えば「受験とコタツと妹と」の「舞」ちゃんはまったくタイプの違う妹さん。
全体的には、お姉さん、というよりも年下っぽい系統ですかね。
胸だけは皆さん立派なのですが(笑)

お話としては、”目立つコレというもの”は感じられませんでしたが、無難なものだと思います。
最近の絵は良さそうでしたが、成年単行本で絵柄がこの程度では致命的でしょう。
(※センセ、およびファンの方、ごめんなさい。正直な感想を書かせて頂きました)

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tag : ラブコメ

■胸キュン刑事2みるくCC (遠山光)

★まんがデーター [8/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 刑事・コスプレ
・おまけ: 加筆・修正あり。
・その他: 現在1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「遠山光(とうやま・ひかる)」センセの「胸キュン刑事2みるくCC 1巻」です。

こちら、知っている方には懐かしいでしょう。
過去にはTVドラマにもなった(←内容全然違ってましたが)、「遠山光」センセの代表作「胸キュン刑事」の復活・新展開単行本なのですよ。
まさにひでるさんもその世代なので、噂を聞きつけた段階から期待しておったんですが…うーん、微妙。

コスプレ「皇みるく」.jpg
※主人公「皇みるく」です。
 まったく刑事には見えない「みるくさん」なのでした。
 
昔「胸キュン刑事」として活躍した「皇くるみ」の娘、「皇みるく」は母と同じ音羽署・捜査一課の新人刑事。
母ゆずりな、”犯人が近づくと発動する胸キュン能力”にて、あちこち現場へ大胆な潜入捜査をするのでした。
ごく簡単ですけれど、だいたいそんな内容。
(※余談ですが、「みるくさん」が捜査一課に在籍しているのは、母「くるみさん」に免じて置いているらしい)

胸キュン.jpg
※おまけ:知らない方のために…「胸キュン」シーンです。
 ちなみに「くるみさん」は制服とか、分厚い服でもこの状態になっておりました。

もともと定番を再確認して懐かしむものなんでしょうが、前作とまっったく変わらぬワンパターン漫画
もちろん良い意味で、ですよ。
この漫画については、”誰も変化を望んではいない”と思うので、それでいいのだと思います。
↓こんなんですね。

1)事件発生。
2)胸キュン能力にて、犯人を特定。
3)コスプレして、潜入捜査を開始。
4)追い詰めるものの逆襲され、ピンチになったりして、サービスシーン。
5)偶然なんかしら、あるいは外部からのヘルプがあって救出。事件解決。

そんな流れなのですよ。
こちらの主人公、「みるくさん」は、ほぼ母親そのまんまなキャラですが、捜査中に私用の買い物をしたり、チカンを捕まえるために電車を止めてしまったり、常識外れっぷりはより悪化しているように感じました。
なんちゅー刑事だ(笑)
前作と大きく違う点としては、コンビであり、ラブコメ相手だった「江口大輔」に代わる男性キャラが現在のところ不在であること。
この1巻ラストにて、元FBI捜査官の「涼子・シルビア・滝川」が加わってレギュラー(たぶん)な女性キャラが2名になったこと、ですかね。

コスプレ「皇みるく」2.jpg
※主人公「皇みるく」、その2です。
 むちむちな「みるくさん」なのでした。頭カラッポ、とか言われてましたけど。

…あ、どーでもいいことですが、名前が「皇みるく」ってことは、母親「くるみさん」は「大輔くん」とは離婚したんでしょうか?
あるいは、ムコ養子になったんだっけか?
わすれましたが。
ちょっと気になりましたよ。

とりあえず、1巻ということで始まったばかりであるためか、お話は軽いものだけで占められておりました。
そのうち、前作みたいに推理・シリアスな展開とか、あったりするかもしれませんね。
予告には宿命のライバルが登場とか書いてありましたが…どうなるんでしょう?
なお、続編ながら時間の経過もあるので、引き続き登場するキャラは現在のところ皆無でした。
どちらかで、是非「くるみさん」に顔を出してほしいんですけどねぇ。

さて、こちらの漫画のウリでありますサービスシーンですが、”ケータイ&Web版ではできなかった、露出度アップバージョン”という文句が空しく響くほどに大人しめです。
ほとんどが下着姿止まり。
胸の露出も1巻では数コマ程度であり、当然ながら直接描写などある訳もなく、文言で期待した割りに拍子抜けな内容でした。
うーん、前作のがもっとえっちだったと思うんですけれど。
これは対象となっている犯罪者の性質・シチュエーションによって変化するものなので、続きに期待しましょうか。
ちなみに、コスプレとしては、ナース、ウェイトレス、宅配ピザ店員、チャイナドレスなどでした。

強く太めな線のさっぱりとした絵柄。
ホームベースのような四角い輪郭、鼻から口あたりまでに特徴ありますね。
作画は以前に比べて洗練され、薄い色使いな今風のものになっているんですが…ひでるさんとしては、過去の絵柄の方が好みでした。
なんというか、この作画は…硬い、じゃないな、……”ゆるい”とでもいうのかなー。
これは好き嫌いの問題なので、各個人で感覚は違うでしょう。
癖はある方なので、↓表紙絵にて判断下さい。

成年漫画が数多く並び、過激でぎりぎりな一般漫画も多く発売されている現状、最大のウリが物足りなく感じるのは仕方ないのかもしれません。
女刑事がコスプレしたり、ピンチになったりするという、ちょっとえっちな基本が良くできた漫画なので、2巻以降がどうなるか、ですかねぇ。

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tag : ラブコメコスプレFBI捜査官チャイナドレス

■海贄 (霧恵マサノブ)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・連続話
・おまけ: あとがき・作品解説、
      カバー裏に漫画「おまかせ!!LeviAThaN!!」、
      描き下ろし「えすか」
・その他: カラー(6P)、短編×10(同一世界・やや連続)、
      実は2巻目(※まだ続くかも?)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「霧恵マサノブ(きりえ・まさのぶ)」センセの「海贄 LeviAThaN2」です。

昨日に引き続き、ちょっと特殊な系統の成年漫画をご紹介です。
こちら、初単行本の前作「海神」からの続編になっているようです。
なるほど!
だからよく分かんないんですねー。
わかんなくて当然。

…あるいは、ひでるさんの理解力が怪しいのかもしれませんが(笑)

峰華さん、由美ちゃん.jpg
※左:「峰華さん」、右:「由美ちゃん」です。
 一般人なお二人。どちらのお話もほっとする良いものでしたよー。

と、冗談は置いといて。
とりあえず、登場キャラが前作からの引き続きになっているのです。
そちらからの流れがあるのに説明はなく、お話は分からんでもないのですが、それがためにいまいちしっくりこないのでした。
全体読み終わったひでるさんとしては、”ああなんだかややこしいこと考えて漫画描いてるのかなー”ってな感想です。

つまんなくはないですよ、念のため。
各話は背後に重く深いものを感じさせながら、えっちとコメディーが豊富に散りばめられた作品に仕上がっておりました。
それぞれだけを見れば、ちょっと異質で独特な雰囲気を持った成年漫画と言えるでしょう。
…ただ、前述したように多少不明なものがあり、お話がしっかりとしているだけに敷居は高め
ひでるさんは、前作「海神」が未見なので、特にそれを感じました。
前作からの方は楽しめるのだと思います。たぶん。

そんな訳で、各話のレビューがし難いのです。
おそらく、全部は伝えきれないと思うので。
巻末収録の作品解説にて、「霧恵マサノブ」センセのずらっと並んだコメント文を見ると…うーん、もう少し軽く漫画を描いてもいいのかな、という気はしましたが

アキツさん、レビアたん.jpg
※左:「アキツさん」、右:「レビアたん」です。
 やっぱりこの二人ですねー。この巻だけだと「レビアたん」がイマイチ何者かわからんのです。

とりあえず、「旅人の絶倫島奇譚」は小さい島が舞台の漫画で、前後にて色合いを変える良作品。
褐色な女性キャラは「アキツ」さんを筆頭に可愛らしく・いやらしく、後味のわるーいブラックな短編でした。
ほか、えっちがなければTVドラマにもなりそうな「ハーヴェスト!」、コメディー色の強い「オナニーと緊縛王」、ちょっと切ない「旅人のMy(妹)相関図」などなど、読ませる漫画が揃っておりました。
ただ、すっかーという、単純・爽やかなものはありません。
ちょっと注意。

丁寧な細線でのしっかりと安定感ある絵柄。
普段はあっさり素朴ですが、えっちシーンになると派手で濃い目です。
その際での台詞文字、コメディーでの極端なデフォルメ・キャラに特徴がありました。
全体としてはごっちゃりとしてますね。
お話と同様に絵柄も非常に癖が強いものなので、人を選ぶでしょう。

以上です。
前作を読んでいれば、もう少しまともなレビューが出来たかもしれませんが、とりあえずはこんな感じでごめんなさい。
昨日の「ベンジャミン」センセとはまた違った視点にて、注目の漫画家さんです。
あるいは…そのうち普通に一般誌とかで漫画を描いてそうですねぇ。

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tag : コメディーTVドラマデフォルメ

■シーツの白と日陰の黒と (ベンジャミン)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ツンデレ(※ホモ漫画あり・注意※
・おまけ: あとがき、カバー裏にショートまんが、
      描き下ろし・おまけまんが。
・その他: 短編×15(うち「ちゃんとッ!」×3、
      「お嬢様と(下)僕」×7)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ベンジャミン」センセの「シーツの白と日陰の黒と」です。

昨日は諸事情で更新できませんでした。
すみません。

さて、本日は新刊コーナーでやたら↓表紙が目立っていた、「ベンジャミン」センセの「シーツの白と日陰の黒と」なのです。
「ベンジャミン」センセの漫画は…どちらかで見た記憶もあるような気もしますが、まぁ未見。
タイトルそのまま、白黒の非常に独特な世界が広がっており、ひでる好みなんですが…重大な問題がひとつ

お嬢様と因幡さんキャラ.jpg
※左:お嬢様、右:因幡さんキャラ、です。
 けっこうバラエティーに富んだ内容だと思います。

さて、「シーツの白と日陰の黒と」は中編と短編という構成。
うーん…なんでこんなの収録するんだろう?
過去に「つたない女王様/田中エキス」の時にも書いておりますが、なにゆえ”男子がまぐわうショタ・ホモ話”をまぜるんでしょーか!?
ひょっとして、そう感じるのは私だけ?
普通の成年単行本を購入するのは健全な男子(?)だけな筈なので、いくら好きな漫画家さんが描いているとはいえ、男同士がややこしいことする漫画なんて見たかないのですよ。
今回収録では、「あの子がほしい」、「デーゲーム」の2話がソレでした。

出版社の皆さま、および漫画家の皆さま。
万が一、この文章を読んでおられたなら、”明らかな男の子向け成年漫画”にホモ漫画を差し込むのは頼むからやめて下さい
ひでるさんからのお願い。

たとえ多少ページ薄くなっても、ないほうがマシです。
せっかく他が良くても、手元に置いときたくなくなりますよぅ…。

静さん、識さん.jpg
※左:家庭教師「静さん」、右:実姉「識さん」です。
 どうですかー、好き嫌いは別にして、独特な作画でしょう?

作画も良い、3話の連続話「ちゃんとッ!」
受験を控える弟「智」くんは優しく綺麗で頭良く、ついでに巨乳な「静」さんに家庭教師をしてもらっておりました。
こんな人がお姉さんなら…と憧れる「智くん」の実姉「識」さんは、乱暴でロリ体系なのでした。
「静さん」を夢見る「智くん」に対して、「識さん」は…。
だいたいそんなお話。

姉ちゃんが…可愛かったからまともに顔が…見れなかったんだ

近親だのなんだの、ってのは置いといて、ものすごいラブ台詞です。
そちらが体位の言い訳になっているんですけれどねー。
いい文句です(笑)
怒っていることの多いお姉ちゃんは、ロリちっくなツンデレキャラ。
3話目後半での泣きながらの台詞がこれまた可愛らしかったんですよ。あんなんいいなぁ。
なにげにしたたかだった、眼鏡の「静さん」もこれまた良いキャラでした。

単行本のメインというべき、「お嬢様と(下)僕」はお嬢様と実は男の子なメイド「エリック」を中心とした全7話。
こちらのお嬢様も、やっぱり当然ながらツンデレちっく。
センセの独特なキャラ絵が、そうした性格によく合うんですね。
3話での、まるで反応しなかった「エリックくん」が、お嬢様に覗かれていると知った途端に元気になってしまうシーンが熱かったです。
実はラブラブなのですよぅ~。
他メイドを巻き込んだりしつつも、ちゃーんとメイン二人のお話に仕上がっておりました。

比較図.jpg
※画像・比較サンプル。
 左:なめネコ、右:ちゃんとッ!、です。雰囲気はそのまんまですけどね。

ほか、コスプレ話「姉さん忍法帖」、触手も登場する「だんじょんライフ」など、全体的にはやや特殊な色合いの短編が揃っております。
余計な漫画がなければ、おまけ漫画を含めてひでる好みな単行本なんですけれど…。

トーン処理がなくはありませんが、白と黒のはっきり分かれた2色世界。
横長で白っぽい目、顔が隠れるほどの髪の毛と華奢な身体つきなど、非常に特徴ある人物絵です。
前述しましたが、ショタ漫画が収録されているだけあって、なるほど「お嬢様と(下)僕」などにもそれちっくな描写が多めでした。
ひでるさんのように、ソレ系に拒否反応が出てしまう方は要注意。
初出はありませんでしたが、収録された絵柄には明らかな差があります。
そんな訳で、作画は不安定と言えるでしょう。
最近の漫画らしい「ちゃんとッ!」などは、センセしか描けないような個性溢れる作画で、癖が強く好き嫌い分かれるとは思いますが、非常に良かったです。

以上、色々な問題があるものの、ここまで独特な絵柄というのはなかなか見られません
今後に期待ですかねー。

シーツの白と日陰の黒と (TENMAコミックス)シーツの白と日陰の黒と (TENMAコミックス)
(2007/10/26)
ベンジャミン

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tag : コスプレ家庭教師

■肉感センチメンタル (松沢慧)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・コスプレ
・おまけ: あとがき、カバー裏に白黒絵・コメント、
      加筆・修正あり。
・その他: カラー(8P)、短編×12
      (うち「生徒会長シリーズ」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「松沢慧(まつざわ・けい)」センセの「肉感センチメンタル」です。

絵柄も好みですし、お話も悪くない「松沢慧」センセ。
ただ、いまいちコレという刺さるものがなく、一時期は見送ったりしておりました。
読者ってーのは勝手ですよね(笑)
しかし、先日紹介しました「魔法特捜グリーディア」が良かったんです。
あちらのシリーズは戦うヒロインがどうのってネタなんですが、作風によく合っていたと思います。
そう、もともと「松沢慧」センセは活発だったり、可愛らしい女の子がけっこうハードにされてしまうのがお得意だったんですよねー。
また、久しぶりに見たセンセの絵柄は以前よりも洗練されておりましたし、収録のお話群もなかなかでした。
そんな訳で、ひでる脳内で再評価(←えらそうだなー)となった、「松沢慧」センセの最新単行本「肉感センチメンタル」なのです。

九条華子、御堂ユキ.jpg
※左:弓道部「九条華子」、右:陸上部「御堂ユキ」です。
 部員な二人です。「ユキさん」のは…えっちですよね。

こちらは主に学園が舞台の短編集で、スクール水着、ブルマ、陸上のスポーツウェアに袴姿まで、コスプレちっくな色もありました。
うーん、現代劇だとやっぱり無難にまとまっちゃうんですよねー。

弓道部の袴姿がまぶしい、「はじけるヤマトナデシコ」
九条家のお嬢様、「九条華子」さんは弓道部連覇の鍵というべき期待の存在。
しかし、最近は調子を崩し、練習でも不調続きなのでした。
そんな先輩を心配した「中島」くんが、居残った道場へ戻ってみると…。
だいたいそんなお話。

デブい教師を見た時は、てっきりこの人がやらかしてくれるのかと思いましたが…違いましたね。
ヒロイン、黒髪ロングな「九条華子さん」はお嬢様という冠に相応しい外見なキャラクター。
裏表紙に並ぶ3名でも、唯一落ち着いた色で目立っておりましたね。
(※普通に胸を露出したキャラがずらり並んでいるのはなかなか圧巻ですよー)
それだけに、下着が平凡だったのがやや残念。
もう少しデザインを凝ってほしかったところですね。
また、こちらでは弓道部らしく弓使ったりするんですが…あれは痛そう。

貴井響奈、貴井那由.jpg
※左:貴井響奈、右:貴井那由、です。
 なぜか同じ苗字だったんですが…関係ないんですよね、この二人。

連続話の生徒会長「貴井響奈」さん、幼馴染みでその彼氏「浅川隆」くんらの「ヒミツの生徒会長」「饗宴の生徒会長」の2本。
カーテンに囲まれただけという、隣に保健医がいる状況でのえっちはバレバレなのでは?
…って思っていたら、なるほどそういう流れでしたか。
こちらのヒロイン、生徒会長の「響奈さん」は広いおでことカチューシャ、凛とした顔のツンデレちっくな可愛らしい女性。
彼女に協力した保健医に、実は隠れた思惑があったのも納得です。
2話目の拘束具もよく、カラーページもあって盛りだくさんな内容でした。

↓表紙をゲットした眼鏡な「貴井那由」さんの「夕暮れのフォトグラフ」
これは…途中の見られながら机を使った独りプレイが良かったですねー。
でも、雰囲気彼氏は全然イイ奴に見えないんですけれど。
まぁ、いいか。

水凪静玖、天城さん.jpg
※左:静玖さん、右:天城さん
 スクール水着な二人です。どっちも着る年齢ではないですねー。

ほか、「プールサイドの熱視線」はサイズが合わないスクール水着で、ヤバいことになっている「水凪静玖」さんがぐー。
同じくスクール水着でえっちをする「うしろに気をつけて天城さん」では、お腹部分が開いた水着の特徴を活かしたプレイでした。
でも、プール内で放ってはいけませんね(笑)やだなぁ。
「初デートは勝負服で」ではセンセお得意なショートカット・体育会系な「御堂ユキ」さんの陸上のスポーツウェアがえっちでした。あれはほとんど水着ですよねぇ。
以上、どちらも流れでえっちしてしまうようなシチュエーションが多く、ラブコメちっくでも、無理やりでも、女性が積極的でもない、独特な漫画集に仕上がっておりました。

やや太めな線の濃淡バランスがとれた絵柄。
頭身が高めではあるものの、可愛らしさのある人物絵で、長めの輪郭が特徴。
むっちりと安定した腰まわり、大きな胸がいいですね。
大事な部分の肉描写は濃厚で力が入っており、えっちでしたよほほー。
なお、判断については、↓表紙を参考にして問題ありません。
ほぼそのまんまです。

やっぱり「キルタイムコミュニケーション」さんな系統のが、良かったように思いました。
いや、こちらも全然悪くはないんですが、なんかこう…刺さるものに欠けるんですよねぇ。

肉感センチメンタル.jpg

肉感センチメンタル (SANWA COMICS No.)

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theme : マンガ
genre : アニメ・コミック

tag : ラブコメコスプレショートカットスクール水着キルタイムコミュニケーション

■リボラバ! (峠比呂)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・秘密
・おまけ: あとがき。
・その他: 全て表題作(全10話)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「峠比呂(とうげ・ひろ)」センセの「リボラバ! REVO-LOVER」です。

↓表紙の色使いが気に入って、何気なく手にしたこちらの単行本。
帯の文言を読んだ時は、まさかこんな大掛かりな展開が待っているとは思いませんでした。
良い意味で期待を裏切られましたね。
それだけに、あのドタバタ・ラブコメっぽさを想像させるような文は不適切・不適当ではないかなぁ…。

とりあえず、ぜひオススメしたい「峠比呂」センセの「リボラバ! REVO-LOVER」です。
単行本1冊、全10話という長編ストーリーで、読ませる成年漫画に仕上がっておりました。

あゆお姉さん、ユメさん.jpg
※左:あゆお姉さん、右:ユメさん、です。
 一般人な二人。「あゆお姉さん」はもう少し出番ほしかったですね。

14歳になった誰もが、15歳となる1年間だけ発病するという奇病。
「14歳症候群」
人によって発現する症状は様々で、普通は身体の一部が変化する、ちょっとした超能力が使える程度なものなんですが…主人公「ハルくん」こと「杠春風(ゆずりは・はるかぜ)」は”意思とは無関係に発情し、おっきくなってしまう”という仰天なものだったのです。
なかなか対処に困っていた「ハルくん」は、隣の「あゆ」お姉さん、ツインテールな幼馴染み「一ユメ(にのまえ・ゆめ)」さんらに処理をしてもらっていたのです。
そんな頃、なぜか症状を知っていた教師「城ニ乃(きづき・にの)」、そして転校生「英アゲハ(はなぶさ・あげは)」らが同時期にクラスへとやってきたのでした…。
だいたいそんなお話。

あとがきによると、「峠比呂」センセは”あまり乗り気ではなかった”というこちらの漫画。
曰く、もっとエロいものを描きたかったそうなんですね。
…そんなん告白するのもどうかなぁ、って正直思うんですけれどね(笑)
ただ、編集さんが熱意をもって要望したというだけあって、完成度は成年漫画を飛び越える如き、素晴らしい出来栄えでした。
ほったらかしにしている所もありましたが、えっちを含めて完成度は実に高いと思います。

英アゲハ.jpg
※正ヒロイン「英アゲハさん」です。
 助けてくれる、とか言ってますよ!どうなったんでしょう??

この世界に蔓延しているという、不可思議な”14歳症候群”という奇病。
これがあちこち、お話の「鍵」となっているんですね。
やや都合の良すぎる気もしますが、これがため毎回のえっちシーン導入をスムーズなものにしておりました。
温泉や銭湯舞台のソレと同じような効果を狙った設定です。
ただ、単にえっちシーンの手助けで終わらないのがポイントなのよ。
14歳症候群の症状がストーリーの核になっている正ヒロイン「アゲハさん」、それとは逆に軽い振りだけに見えた「ユメさん」、無論主人公「ハルくん」まで、それぞれお話に絡み、しっかりと決着がつけられておりました。
さすがに感動まではありませんでしたが、えっちと適度な謎、恋愛が巧くまとまった良作品と言えるでしょう。
稀に見る単行本です。

えっちシーンでは、なんと言っても途中で顔を出す、謎の保健医「椚静間(くぬぎ・しずま)」さんが秀逸。
褐色の肌と対照的な白い髪の毛、おまけに下着は黒というカラー・コンビネーションだけでも素敵なんですが。
実は陥没乳首で、さらに母乳まで出てしまうという、非常に特異な設定でした。
そんな恵まれた(?)体質を活かして繰り広げられる、他の成年漫画でもなかなか見られないえっちが…いやー、スゴかったです。ええ。
…でも、あれは気持ちいいのかな??
ほか、幼馴染みの「ユメさん」、ヒロイン「アゲハさん」とのえっちも、初々しくて良かったです。

椚静間、城ニ乃.jpg
※左:椚静間、右:城ニ乃。
 謎の多い二人です。…しかし、皆ややこしい漢字の名前ですね。

ただ、1話目で頑張っていた「あゆ」お姉さんが後半ほったらかし、ちょいと顔を出す妹「ひまわり」ちゃんのえっちシーンがなかったのが、残念な点でした。
まぁ、二人ともあれ以上の出番は難しいでしょうけどねぇ。

太めな濃い線で、さっぱりとした絵柄。
ややデフォルメが大仰で、派手めです。
それがため、雑に感じられるところもあり、全体的に強弱あって不安定な作画と言えるでしょう。
ぐるぐるっと楕円な目と、細目縦長な手足が特徴。
それぞれヒロインが身に付けている下着のデザインが様々で、そうしたところも楽しめます。
ただ、非常に癖があり、コメディー時の大きい崩し、えっちシーンでの内臓表現など、好き嫌いが分かれてしまうかもしれません。
白黒絵とは差があるので、↓表紙絵があまり参考にならないのですよ。
もう少し線が強いんですねー。

なお、表紙、中表紙、カバー裏にあとがき背景など、同じイラストを使いまわしているのにがっかり。
1冊完結の長編なので、キャラ紹介とかおまけページを入れてほしかったんですが…。
漫画の出来栄えが良いだけ、それら細かい点が残念でした。

リボラバ! (OKS COMIX)リボラバ! (OKS COMIX)
(2007/10)
峠 比呂

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tag : ラブコメツインテール陥没乳首コメディー

■絶頂汁 (辺ヒロユキ)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・黒髪
・おまけ: あとがき、くまとひまわりの話、
      イラストギャラリー。
・その他: 短編×11(うち「シスターSLAVE」×2、
       「わがままプリンセス」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「辺ヒロユキ(あたり・ひろゆき)」センセの「絶頂汁」です。

おそらくどちらかの単行本を読んだ筈である「辺ヒロユキ」センセ。
初単行本の「脱ぐ少女」だったっけ??
…忘れましたが。
とりあえず、おそらくは初期頃の絵柄を見たと思うんですね。
そちらから、約5年。
センセ独特のさらさらっとした雰囲気そのまま、今風の良質な絵柄となっておりました

絵の話題が出たので、そちらから。
柔らかで、すっきりとシャープな絵柄。
線とトーンで処理された、センセ独特なつやつやっとした黒髪、影絵のような端の尖った目が特徴です。
やや作画には硬さが感じられますが、それも特徴みたいなものかな。
お話「わがままプリンセス」には、「小縒(こより)」ちゃんというロリ少女も登場しておりますが、どちらかと言うと普通の女性のが合っていると思います。
タイトルそのまま、液体表現が派手ですので、前述しました癖ある作画も合わせて、好き嫌いが分かれるところでしょう。
なお、カラーだとまた違った色のある作画です。↓表紙は判断に相応しくありませんね。
どちらかというと、裏表紙のが白黒絵に近いです。
ちなみに、極端な差はありませんが、収録では「わがままプリンセス」の2話、短編「籠もり姫」あたりがやや古いものでした。

そんな「辺ヒロユキ」センセの「絶頂汁」です。
一部連続エピソードがありますが、基本的には短編集ですね。
えっちな教師からお金持ちなロリ少女、果てはアンドロイドやシスターまで登場する、幅広い単行本となっておりました。

萩上さん、神奈さん、小縒ちゃん.jpg
※左から、萩上さん、神奈さん、小縒ちゃん。
 いや、しっかり見えてますよ「萩上さん」(笑)

漫画家さんの理想みたいな「妄想アシスタント
漫画を描く「堀内」くんは〆切り前だというのにアシスタントさんらの都合が悪く、同業者である「萩上」さんにヘルプを頼んでおりました。
その揺れる胸、太ももに妄想をかき立てた「堀内くん」は、ふと「萩上さん」にモデルを頼むのです。

これ見えてるでしょ?

なーんて言いながらも、素直に言われたままのポーズを取る「萩上さん」が素敵。
途中から触ったりしてましたからねー。
殴られて当然です。
通常なら、その流れでえっちに突入するのがセオリー。
しかし、こちらはちゃんと〆切りに間に合わせるべく、一時中断して漫画へ戻るところが、なんだかリアル(?)で良かったです。
二人とも漫画家という設定ですから、そちらの恐さは骨身に沁みているでしょう。
(※「堀内くん」はヤル気まんまんでしたが…歯止めきかせたのは、やっぱり女性の「萩上さん」)
なお、オチは先読みできるだろう、王道ネタでした。

麻実ちゃん、天音先生.jpg
※左:優等生「麻実ちゃん」、右:聖職者「天音先生」です。
 二人とも立派なモノをお持ちです。いいんじゃないでしょうか。

シスター姿がまぶしい、「天音」先生の「Punishment Divine」
生徒から没収したのはえっちな小道具。
日常の欲求不満から、なんとなくそれを使ってしまう「天音」先生ですが、なんとその姿は隠し撮りされていたのでした。
理事長以下、教師の前でそれを流され、指摘された「天音」先生は…。
だいたいそんなん。

お話うんぬんというより、単純に聖職者である「天音」先生のコスプレっぽいえっちを楽しむ漫画でしょう。
上下はしっかり露出しているものの、ちゃんと修道服を脱がないところがポイント。
もちろん、ヴェールは被ったままでした(笑)
わははは。
えっちという設定ながら、清楚さを失わない「天音」先生が良かったですね。

ほか、連続話「シスターSLAVE」は姉「愛矢(あや)」、妹「愛海(あみ)」という姉妹との、あっけらかんとしたえっち漫画。彼氏の「剛」くんは完全にモノ扱いでしたねー。
いいんだか、悪いんだか…。
図書館でのえっち話「カクレエッチ」は完全な王道展開。
本を片付けるべく椅子に上った「麻実」ちゃんを下から覗き込む、本棚むこうに友人がいる状態での、声出さないように我慢するえっちなどの描写がありました。
欲を言えば、もう少しドキドキ感がほしかったですが。
ちなみに、裏表紙がこちらの優等生「麻実ちゃん」なのでした。

↓表紙を飾る眼鏡の「真鍋」先生、セクシャルアンドロイドの「直緒」さんなど、全体的に皆さん積極的。
ブラックな終わり方をする漫画もありましたが、あまり暗さはありませんね。
ややこしい話もなく、軽くすっぱり読める単行本に仕上がっておりました。
絵柄が好みであれば、手を出してみるのもいいと思います。

絶頂汁 (富士美コミックス) (富士美コミックス)絶頂汁 (富士美コミックス) (富士美コミックス)
(2007/10/25)
辺 ヒロユキ

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tag : アンドロイドアシスタントコスプレ

■つよきす 全3巻 (皇ハマオ)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 原作ゲーム・ツンデレ
・おまけ: 巻末あとがきまんが「つり目とわたし」(1)、
      シナリオ「タカヒロ」コメント(1)、
      描き下ろしマンガ「よっぴーの君が読者で解説が私で」(2)、
      コメント(2)、完結・おまけマンガ(3)
・その他: 初単行本(?)、原作「きゃんでぃそふと」、カラー(4P)、
      全3巻。
     ※括弧数字は収録の巻数です。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「皇ハマオ(すめらぎ・はまお)」センセの「つよきす 全3巻」です。

最近は珍しくなくなった、原作ゲームの漫画版。
こちらのゲームは未プレイですが、アニメはちょこちょこと見れましたので、多少の事前知識がありました。

近衛素奈緒、霧夜エリカ.jpg
※左:「近衛素奈緒」、右:「霧夜エリカ」です。
 この「素奈緒さん」は1巻後半からでしたが、結構目立っておりましたねー。2巻の絵です。

さて、こうしたギャルゲーというものの漫画版では、お話をどうするのか、対象ヒロインを誰にするのか、という点が最大の問題であると思います。
なにしろ、この手のゲームはそれぞれ、ヒロインによってお話が大きく変化しますからねー。
欲張ってあまり色々なエピソードを盛り込んでしまうと、全体平べったいお話になったり、原作ゲームをプレイした方だけしか分からない、敷居の高いモノになったりしますよね。
また、ヒロイン単独のお話にしてみると、ストーリーは無理なくなるんですが…。
しかし、最もお客さんとなりえる。ゲーム経験済みなユーザーらはその好みによって、キャラ人気に幅があるほどセールス的な問題が発生してしまうのでした。
漫画家さんは大変ですね。

メインヒロイン・椰子なごみ.jpg
※メインヒロイン「椰子なごみさん」
 どうですかー、見事なまでのツンデレ状態です。1巻前半と3巻後半の絵です。

こちらの「つよきす」では、それなりに各ヒロインとの絡みがあり、メインとなるヒロイン「椰子なごみ(やし・なごみ)」さんを対象とした展開になっておりました。
各巻↓表紙での扱いや、1話にて主人公「対馬レオ」くんと同居を始めている「鉄乙女(くろがね・おとめ)」先輩が正ヒロインというひでる認識だったので、この処置はやや意外な感じ。
なにしろ、「なごみさん」は雰囲気・容姿(←髪型ね)のどちらも即目立つタイプではなく、「なんでだろう?」と頭を傾げておりましたが……ああ、この娘さんの人気が高いからなんですね。
3巻読んだ後にあらためて読み返してみると、なるほど確かにあちこちのポイントにてメイン扱いされておりました

あまり性急過ぎることなく、お話の広げ具合も適度
1、2巻の各所ではメインとなる「なごみさん」のエピソードを挟んでおり、ラストの3巻では完全にメインヒロインという遇し方でした。ラスト付近のお話は非常に良かったです
コメディーも楽しく、シリアスなところもしっかり描かれた、実にまっとうなラブコメ漫画に仕上がっていると思います。
よく知らぬ頃は、「ヒロイン全員ツンデレ!?」という文句に唖然としておりましたが、こうして読んでみると驚くほど普通。(※ちなみに、そちらはアニメ放送時のキャッチコピーだそうです。誰が考えたか、絶妙ですよ)
そうか、単純に一言で”ツンデレ”とか言っても、タイプは様々ありますよねー。
原作ファンの方は無論のこと、知識ない方でも楽しめるでしょう。

鉄乙女、蟹沢きぬ.jpg
※左:「蟹沢きぬ」、右:「鉄乙女」です。
 似たようなポーズになってしまいました。こちらは3巻の絵柄。

しっかりとした強めな線と、ページ全体やや濃い目の絵柄。
全体的に安定感あり、キャラの表情から動き、コメディーからシリアス描写まで良好でした。
細かいところを指摘させてもらいますと、微妙に乱れるコマがあります。
ただ、目立つほどではないので、気にしなくても大丈夫でしょう。
原作ゲームの絵を確認してきましたが、漫画版のが可愛らしい雰囲気になっております。
極端な差は感じませんので、ゲーム版に慣れた方も問題ない…かな、どうかな?
残念な点としては、18禁ゲーム原作のわりにサービスシーンが少なめなところでしょうか(笑)

ちなみに、2008年には「つよきす2学期」なんて続編も企画されているようで…。
果たして、2匹目のどじょうは見つかるんでしょうか?

つよきす 3 (角川コミックス・エース 164-3)つよきす 3 (角川コミックス・エース 164-3)
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tag : ラブコメ原作ゲームきゃんでぃそふとギャルゲーコメディー

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 まんがとの出会いは一期一会。そんな、漫画の魅力についてのんびり書きたいと思います。
 いいよね、まんがって。
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