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■微熱天使 (小林拓己)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■□□□
・独創性:■■□□□
・属性 : フルカラー・ラブコメ
・おまけ: あとがき。
・その他: オールカラー(128P)、短編×14。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「小林拓己(こばやし・たくみ)」センセの「微熱天使」です。

うん、一期一会ですよねー。
自ら冒頭にそうした文言を掲げているひでるさんですが、先日とあるモノを見逃したら…。
すっかり狙っていたモノが店頭からなくなってしまいました。
便利な世の中、別にネット検索すればいいんですが、そこまで欲しくもなく。
あああ…。

さて、そんなひでるさんはほっといて、「小林拓己」センセです。
本のリリース多く、成年から一般までを手掛けている方ですね。
書店にて何度も見掛けていましたが…実は、こちらが初見。
ごめんなさい。
なんとなーく、好みとは違うんですよねー。
さらさらっと良くまとまり過ぎているのかな。

露出な女性、伊藤このみ
※左:露出な女性、右:伊藤このみ
 こちらの「このみさん」のシチュエーションは面白かったです。

そんなんなのに今回購入したのは、「フルカラーコミック」と紹介帯に書いてあったためです。
この機会にじっくり読んでみよう、という訳。
また、「こんなんはちと買い辛い系統の単行本だろうなぁ」と思ったので、”ブログにちょうど良いかもしれない”という打算が働きました(笑)

そんなこんなで、フルカラー本「微熱天使」です。
カラー本らしく、全128ページとやや薄め
しかも、合間の14ページほどはイラストのみでした。
漫画のボリュームとしては薄く、その割に紙質が良いためなのか価格は逆に高め。
これを漫画本として考えてしまうと、コスト的に微妙
手の出しやすい、読めるイラスト集…という考えのが幸せですかね

さすがにフルカラー本を出されるだけあって、カラーの非常に巧い方でした。
特に合間のイラストは抜群な出来栄えです。
嫌味なく爽やかなえっち感があり、広範囲に支持されるだろう絵でしょう。
漫画部分は動きあるだけ多少変化ありましたが、あちこち非常にバランス感覚のある方だと思います。
具体的にですか?
…えー、なんというか…適度な描き込み具合。
安定感は抜群で、程よく崩れておりました。(←力入りすぎない、みたいな意味で使用してます。念のため)
色使いもふんわりとした優しいものですね。
ヒロインたちは細すぎず・太すぎないスタイルで、自然な色っぽさと可愛さを兼ね備えています。
さらに、構図とコマ割りも飽きさせないものでした。
デジタルでない塗り(…よね?)はあたたかく、センセのふんわりとした作画と合って良い感じ
ここは特に問題ないでしょう。
全てカラーなので、判断は当然↓表紙・裏表紙でどうぞ。

レイフルのOLさん、真由ちゃん
※左:レイフルのOLさん、右:真由ちゃん
 「真由ちゃん」は目立つキャラでしたが…彼女の話はえっち無しです。

続いてお話について。
各話はだいたい8ページくらいのショート漫画。
(※多少ページ数が前後する話もあります)
適当なシチュエーションでの軽いえっち話で、全然悪くはないんですが…特に目立つものではありません。
そのあたりについて、考えた事柄を並べてみました。

キャットウォーク/けろりん」のような連続話ではない
各話8ページ程度ではあっと言う間にオチまでたどり着きます。
3話「ドキッ!ブルマーだらけの運動会」、5話「微熱OL」など良い短編もあるんですが、全体的にストーリーは”それなり”というくらい。
そのため、どうしてもキャラ的には弱く、印象に残り辛いのです。
連載もされている方であるので、ひでるさんは連続とか同一世界を望んだんですが…そうすると漫画の幅が制限されてしまうか。
あるいは出版社の意向ですかね。
ちなみに「微熱OL」は”マッチ売りの少女”ネタでしたが…現代風なアレンジが見事にハマっており、読んでいて感服しました

プチりんく/永野あかね」は”制服えっち”、というような、作品にコレというジャンルがない
なかったですね。
もともと漫画に明確な個性は出されない方なのかなぁ…。
↑上ではいちおう”ラブコメ”としましたが、ラブラブしている話ばかりではありませんでした。
目立っていたのは、透け透けな描写が嬉しい7話「雨に濡れても」、露出ちっくな1話「裏窓の女」、9話「裸コートでGO!!」などですね。
露出の2話は… お前は「筒井朝顔(※) 」か、というくらいまでが欲しかったです。
(※ひでるさんとしては露出女性の代名詞です。アリスソフト大悪司」出演)
特に「裏窓の女」は、彼女からえっちに走ってほしくなかったなぁ…残念。
大まかに分類するなら、”仕事する女性”という感じでしょう。
例えば”OLオフィスえっち”でまとまっていれば、また違った趣きがあったかもしれないんですけど…。

唯登詩樹」センセ、「八神ひろき」センセのような”一発えっち勝負”みたいなのではない
前述しているように、中には良いシチュエーションもありましたが、全体的には大人しめ。
ついでに、後半に収録された3話に至っては、えっちどころかセクシーカットすらありませんでした。
これが問題。
全て学生ネタで、青春の1ページみたいな雰囲気。
別に悪いお話ではないんですが、紹介帯「美女たちのエロス!!」からは外れており、ああいった↓表紙で期待した読者を裏切るもの。
この単行本に収録すべきエピソードではなかったと思います

絵は言うことないほどですし、お話も決して悪いものではありません。
ただ、単行本の構成がため、お買い得感としてはやや微妙なところでした。
やっぱりファン向けかなぁ…。




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tag : ラブコメアリスソフト

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