まんがさんぽ

★まんがデーター　［１３／１５］
・絵　　　：■■■■■
・話　　　：■■■■□
・独創性：■■■■□
・属性　：　［一般］ラブコメ・女医
・おまけ：　あとがき、おまけ４コマ。
・その他：　９話収録（全て表題作・１巻完結）

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「東タイラ（あずま・たいら）」センセの「狼男　ＷＯＬＦ　ＭＡＮ」です。

結構コンスタントに新刊が出ている印象の「東タイラ」センセ。
新刊は「狼男」でした。
タイトルはそんなんですが、↓表紙には水着な女性が３名。
なんとも見栄え良い感じ。
実は、本編も怪物がうわーって登場するようなものではありません。
ひでるさん個人的にはコレでぜんぜんＯＫですが、タイトルからそっちの期待をしてしまった方は微妙かもしれませんね。


※狼男・ヒロインズ
　そんな訳でハーレム漫画です。ひでるさん好きな系統でした。

漫画は１冊まるまるの長編。
もともとは短編だったらしく、収録された冒頭（０話）を後にシリーズ化したものです。
ちなみに、書いていたら多少ネタバレになってしまいました。
そう凝ったストーリーではないものの、あらかじめ知りたくない方はこの↓先に進まないように。


”満月の夜にしか勃たない”
そんな体質の主人公「今泉」
月の満ち欠けは約１ヶ月で、正確な満月になるのはそのうち１日だけ。
彼のソレも子供の頃から１ヶ月に１度しか勃起せず、久しぶりなためか抑えがきかないという困ったものでした。
色々試した薬はどれも効果なく、ほとんどの病院にも相手されない中、女医「美咲」だけは満月の夜に診察し、その効力を実体験したのです。
果たして、「今泉」に彼女はできるのか？体質は完治するのか？
大雑把ですが、だいたいそんな感じですね。


※左：女医「美咲さん」、右：占い師「美麗さん」
　出番の多い２人。「美麗さん」はヒロインっぽいんですが…

”満月の夜は無敵”という主人公のラブコメです。
まず、彼の悩み自体がえっち関係。
さらに単に勃つだけではなく、女性を虜にしてしまうフェロモンを放出しているようで、周囲の女性も彼のえっちワールドに取り込まれてしまうのでした。
設定はそうしたファンタジーちっくなものですが、軽いえっち漫画なので問題なし。
逆に各話で必須な展開をスムーズにしていました。
（※多少都合良すぎる気もします）

↓表紙でも前におりますが、もともと興味を持った女医「美咲さん」と、偶然出会った占い師「美麗」さんが目立つヒロインです。
特に治療という名目で会うタイミングのある「美咲さん」と違い、「美麗さん」の立場はその想いとは裏腹に漫画では微妙なものでした。
自らの占いで、”自分がパートナーではない”と既に判明しているのが切ないですね。
本気で彼のこと好きそうなのに。
実際、想いとしては全ヒロイン中でトップではないでしょうか。
医師「美咲さん」、大学病院の教授でもある「九条小夜子」の両名が結局実現できなかった彼の悩みを解決した（←間接的にですが）のも彼女ですから。

また、お話の流れで仕方ないとは思いますが、会社同僚「早坂梨花」さんにはもう少し早く登場してほしかった。
最終話があーなるのは当然だと思いますけど、「梨花さん」の出番が減ってしまった感じ。
この娘との色々シチュエーションが見れないのは…どうにも勿体ない。


短編であった０話は女医「美咲さん」とナース「千春」・「桃花」
この３名が最も出番多いかな。
メインヒロインではないんですけどね。
（※この漫画の弱点だと思います）
治療で来院した彼をナース２人にえっちさせてるのが冒頭。
こうした好奇心の強さが、皆が真面目に取り合わなかった「今泉くん」の体質を真面目（？）に調べてみようということに繋がっています。
満月の夜に診察しようとしたのは「美咲さん」くらいだったようですし。
メインは「美咲さん」とのえっちですが、ここは眼鏡オフです。
期待した方は残念賞。


※おまけ：フェロモン対策
　まるで意味無かったですよ。

実は後にも顔を見せる元彼女「優華」さんとのえっちシーンで始まる１話目。
掴みキャラですね。
こちらも仕切り直しに女医「美咲さん」とナース「千春さん」・「桃花さん」とのえっちがメイン。
前回と違い、「美咲さん」はマスクに手袋をしていましたが…いつの間にか口に（笑）
ダメじゃん。
あっさり複数えっちに発展しておりました。
なお、こちらの「美咲さん」は眼鏡で、そっち好きな方も納得でしょう。
２話目は…会社同僚「早坂梨花さん」の初登場回。
ここは顔見せ程度ですが。
メインは占い師「美麗さん」で、彼女もこれが初登場。
「何か悩んでおられますね…」
そうした定番トークを切っ掛けとしての出会いでした。
「今泉くん」はそれに応じているんですが、それというのも「美咲さん」の治療が遅々として進まないからでしょうね（笑）
まぁ、その後の占いもキッチリ合っていたんですが。
出来れば占い師コスチュームは脱がないで欲しかったです。

３話は双葉大学病院の医師「九条小夜子さん」の初登場回。
「美咲さん」からの紹介で彼を診察するものの、あっさり流されていました。
彼女の生徒らもいたため、大乱交状態に発展しています。
続く４話は占い師「美麗さん」の紹介で、女性向けＡＶを作った社長兼女優という「酒井リオナ」さんと会うエピソード。
そのスタッフは女性ばかりであったため、またまた大乱交となってます。
前回と違い相手をする男性が「今泉くん」だけで、もっともえっち回数の多いだろう回でした。
なお、カメラマン「愛」さんは元々男性。
女性陣が乱れる中で平然としており、やはり男性にはまったく効果ないようですね。
５話は医師「美咲さん」・「小夜子さん」、ナース「千春さん」・「桃花さん」の４名が揃うお話。
「久しぶりにシテあげようか」
「小夜子さん」から「美咲さん」にはそうした台詞もありました。
単なる仲良しではないようですね。
こちらのメインはいちおうナース「千春さん」・「桃花さん」の２名で、名前が出たのもこちらからでした。


※左：大学病院・教授「九条小夜子」、右：同僚「早坂梨花さん」
　「梨花さん」が惜しい。「小夜子さん」は…結局何もしてませんね（笑）

カメラマン「愛さん」が再登場する６話。
彼女（じゃなくて彼か）の情報により、最終話への道筋が出来ました。
しかしまだここでは会わず、えっちは占い師「美麗さん」と。
言葉とは裏腹な感じがキュートです。
もっともヒロインっぽいですね、彼女。
こうして７話の相手は「梨花さん」
ショートカットで貧乳（←登場ヒロインで最も控え目）というキャラです。
タイトル扉のパンチラ絵が好き。
そのオチが意味深だったのでもうひと波乱あるかなーって思いましたが…最終８話はヒロイン大集合パターン。
皆さん幸せそうで何より。
いちおう誰とは書きませんが、彼女もさすがに理解あって素敵な方でした。

前述したように、収録の０話は短編として描かれたもの。
その後に「Ｌｏｖｅ　Ｄｉｅｔ」を連載されたようで、本編とは約３年ほどの開きがありました。
修正とかしてるかな。
もともとお上手な方でほぼ違和感なく見れますが、心なしかバランスより良くなったかなぁ。
丁寧でしっかりした線の作画。
濃淡・描き込みは適度なくらいのまとまり。
カラーでも大きな変化はないので、↓表紙・裏表紙でご判断下さい。

【まんがデーター・採点の詳細】　大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵５：　綺麗に安定しておりました。非常に良かったです。
・話４：　楽しく適度にまとまった長編でした。
・独４：　いかにも一般えっち系ですねー。
合計：［１３／１５］

重くなく華やかで、どこか爽やかさもありました。
面白いです。
これは「東タイラ」センセの傑作だと思います。

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