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■ものかげのイリス (艶々)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : [一般]人妻・母親
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵。
・その他: カラー(4P)、8話収録、現在1巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「艶々(つやつや)」センセの「ものかげのイリス 1巻」です。

これは…もしかして1巻まるまるプロローグだったりするのかな。
なんとなくそう思いました。
続くんですよね。
果たして、2巻がどうなってしまうのか、いまから楽しみです。

廃ビルのミステリアスな女性
※廃ビルのミステリアスな女性
 だいたいこうした雰囲気な漫画です。

ちなみに。
やっぱり「艶々」センセの漫画は、後の展開については、まっさらなまま読むのがオススメです。
特にこの漫画はそんな感じ。
当然核心については書きませんが、多少なりともネタバレてしまうと思います。
未読な方は、↓この先に進まない方が良いでしょう。




 ・
 ・
 ・

さて、そんな訳で先月に続く「艶々」センセの新刊「ものかげのイリス 1巻」です。
次月にも単行本が出るようでしたが、タイトル「この熟女は夜に喘ぐ」なので再販みたい。
うっかり反応しないよう、気をつけないと。

こないだブログで紹介しました「密やかに熟れる花」は1巻完結のストーリー。
展開がため、ややソフトな印象がありました。
重々しく背徳的な空気はいつも通りの切れ味なんですけどね。

そちらと比べ、今回はまた1話目から物凄い展開
ちょっと驚き
それから途中で中だるむことなく、一気に読み進められました。
さすがにこうした系統はお上手で、没頭できるタイプの漫画。
現実にあったらいいなー、って描写と、現実にあったら嫌だなぁ、って部分の両方を味わえます
ある程度救われてはいたものの、こちら1巻は読後感にずっしりとした重さがあるので…そんなん得意でない方は注意ね。
タイトルとか↓表紙は、なんだかファンタジーっぽい雰囲気だったんですが。

主人公「春日利也」は高校生。
母子家庭ながら真面目で成績優秀、「真希」という可愛い彼女もあり、ごく普通の学生生活を過ごしておりました。
そんな頃、塾へ向かう途中、用足しのため街のデットスペースへ向かったところ…ビルの隙間から差し込む西日に”虹”が見えたのでした。
見上げると、ビル2階の踊り場には股を広げた女性の姿があったのです。
本来ならば忌み嫌う”変態行為”
しかし、どうしても頭からその光景は離れず、ふと気付くとその女性を街中に探していたのでした…。
大雑把ですが、だいたいそんな導入部。

真希さん、「利也くん」の母親
※左:真希さん、右:「利也くん」の母親
 母親、と言ってもお尻なんですが(笑)

漫画はカラーページで始まっているんですが、いきなり放尿シーンという、インパクトたっぷりな1話目。
虹、と表現してるのが美しいですね。
これがかなり「利也くん」の心を激しく揺さぶったらしく、身体を洗うため噴水へダイブなんてしておりました。
まだ人通りの多い時間帯のこと、普段ならば絶対にやらんことでしょう。
春日なら少々放っておいても平気だろうがな
教師からはそうした評価を得ており、素行・成績にまったく問題がないことが伺えます。
あっさり先の女性と会えた後のえっちシーンにも注目。
いっぱい・いっぱいでしたよ。

彼女「真希さん」登場の2話目。
いちおうキスまでの関係で、なんのかんの理由をつけて誤魔化している感じ。
足はふらりと先の女性がいた廃ビルへと向かっておりました。
さすがに今度は冷静さを取り戻しています。
逆に彼女のが驚いてましたね。
えっちシーンから続く3話目はサブタイトルそのまま、母がピックアップされています。
差し込まれていた着替え描写はぐっときますね
上下とも黒い下着でショーツは小さく、なかなかお若い感じでした。

廃ビルの彼女が「七彩(ななみ)」と判明するのが4話になってから。
これまでに7回ほどえっちをしているらしい2人なんですが、それまでは名前すら知らないという関係だったのです。
ポイントは彼女「真希さん」
デート描写があり、その帰り道では明らかなお誘いがありました。
あの言い回しは男子みたいですね(笑)
私はトシ君が思っているほどロマンチックな子じゃないもの
そうした台詞がありましたが、その通りなのでしょう。
オチの彼女にはぞっとしますよ
こわい・こわい。
そんな訳で、5話ではデートを「真希さん」に断わられ、「七彩さん」ともすれ違ってしまう流れ。
また、母親のちょっとした変化に、ようやく気づくようになっていました。
じんわりと周囲が動き出したような感じ。
漠然とした不安感もあるためか、6話では「七彩さん」をお茶に誘っています。
それなら食事にしない?
そう微笑む「七彩さん」が優しいですね。
ここで、ようやくマトモに彼女と会話した感覚です。
マザコンみたいですね
そんな「利也くん」にも、年上然とした素敵な対応をしておりました
ぱっと、ああした台詞が言えたら格好良いですね!
女性の方は(見てないだろうけど)、ぜひ万が一のため(笑)すらりと言えるよう、特訓しておくのがいいかも。
めちゃモテるぞ。たぶん。

温かな「七彩さん」です。
※温かな「七彩さん」です。
 単なるえっち女性ではないですね。温かな女性でした。

そちらのオチから続く、7話目。
こちらのアレコレ。
もしかしたら~って漠然とした不安が、現実として突き付けられます
こーなったのは…自業自得なんですが。
妙なリアルさがあって、非常に息苦しいです。
さらに8話目。
こっちはまぁ、関係あるようでないんですが…実にタイミングが悪い。
直後の「利也くん」に注目です。
凄い。
色々と漫画が実写とかアニメになっていますが、なにゆえ「艶々」センセのお話が取り上げられないのが、甚だ疑問。
…えろいからか。
どん底な状態で、あのラストページは非常に温かかったです

絵柄は先月書いたそのまま、抜群の安定感。
やはり今回も背景に力が入っておりました。
キャラを邪魔しない程度の按配で、お話を盛り上げています。
また、主人公「利也くん」の表情は抜群。
細かな心理具合がよく表現されていました
彼は笑顔よりも絶望した感じのが似合いますねー。
一方、ミステリアスな「七彩さん」は可愛らしく、優しく描かれています。
漫画では唯一の救いでしたよ。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: これがため、お話を深い味わいにしています。
・話5: 時間を置かず、一気に読めました。後半重いので要注意ですが。
・独5: まさしく「艶々」センセの漫画です。
合計:[15/15]

もうお腹いっぱい・いっぱいです。
次巻では…また新キャラが登場するのかな?

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★「艶々」センセの漫画紹介記事
ラブラブ巫女さん かすみの杜
  えっちで解決、な巫女さんラブコメ漫画(一般) 
たとえば母が」  「6巻[完結]
 母「緑川美晴さん」のアレコレを描いた傑作。母子近親モノ(一般)
となりのとなりのお姉さん
 お隣の色っぽいお姉さん、高校教師なお姉さんというWヒロインモノ(一般)
久枝さんの背徳日記
 ちらほら描かれていた「久枝さん」シリーズと短編を収録。(成年)
ボクノアイジン[限定版]
 友人の母親や学校教師など、母親・教師が2人づつ登場。限定版はCDドラマつき。(成年)
我妻姉弟 純情編」 「我妻姉弟 背徳編
 姉「我妻綾子」さんとの近親モノ。実姉で人妻です。(成年)
はだかのくすりゆび
 着物姿も素敵な人妻「戸田翠」の不倫長編(一般)
家政婦のミツコさん
 旦那の借金を返済する人妻「満子さん」のメイド・コメディー(一般)
はたらく人妻さん
 オムニバスの人妻・職業えっちな表題作と中編を収録しています。(一般)
密やかに熟れる花
 閉鎖的な村での人妻えっち漫画です。導入には最適。(一般)

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tag : ファンタジー

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