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■半熟でぃべろっぱー (陸乃家鴨)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : [一般]ラブコメ・オフィス
・おまけ: カバー裏にあとがき・開発部とそのまわりの人々。
・その他: 短編×9(※すべて同一舞台で繋がっています)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「陸乃家鴨(おかの・あひる)」センセの「半熟でぃべろっぱー」です。

ブログ開始当初はちらと紹介しておりました「GUNSLINGER GIRL/相田裕
ついに13巻が発売となっていました。

GUNSLINGER GIRL 13 (電撃コミックス)GUNSLINGER GIRL 13 (電撃コミックス)
(2011/04/27)
相田 裕

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きゃっほう!
…とか喜んでいたら。

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なんと、「トリエラ」が立体化です
9巻イラストですねー。ほわわー。
こりゃー、ダメだ。
見つけてしまったが最後。
届いたら神棚に飾っておこうと思います。


さて、本日は久しぶりに「陸乃家鴨」センセです。
名作「司法畑でつかまえて」からだいたい1年振りですね。
新刊は「半熟でぃべろっぱー」でした。

ぱっと見では、数話中編の作品集。
ただ、こちらは全て同一世界・舞台な漫画で、登場しているそれぞれヒロインのエピソード2、3話がまとまり、1冊を構成していました。
「陸乃家鴨」センセ曰く、
”キャラごとにタイトル変える感じ”
タイトルとかピックアップされるキャラは異なるものの、時間の流れもあって、1冊まるまるの長編みたいな仕上がりです。

開発室のエース「山科初子」
※開発室のエース「山科初子」
 もう少し彼女を見たかった気もします。

営業2課「樫原」が社内合コンで出会った、大人しく、清純そうな「山科初子」
関係はトントン拍子に進みえっちまでしたものの、それから連絡が取れなくなってしまったのでした。
普通のOLだと思っていた彼女は、実は素材開発で会社に多くの特許をもたらせているという、開発室のエースだったのです。
彼女の変化は研究室のちびっこ研究員「高寺梨緒」にも影響し、紆余曲折の結果人事部「大隈真理」に驚きの結末をもたらすこととなるのでした。
大雑把なあらすじはだいたいそんな感じ。

簡単には、オフィス機器メーカーの開発室・研修室に集まった、個性的な面々らの社内ラブコメ漫画です。
やっぱり、サラリーマンな人のが絶対に楽しいと思います。
「陸乃家鴨」センセは…会社勤めの経験あるのかな。
ざーっと調べたところではないみたいでしたが、あちこちの描写は的確。
取材してるんだろうなぁ。
見ていて、許容できるくらいのフィクション具合でした。
読み手によって当然そのあたりの感覚は変わるとは思いますが、ビジネス漫画はここが重要だと思います。

100%リアルでは当然面白い訳がなく(←ぶっちゃけ、現実のがオモロイ場合もよくある)、フィクションばかりでは感情移入できません。
うそだー、って思っちゃうから。
そうした、リアル・フィクションの具合、境界線というのが優秀なのです。

例えば…この漫画は勤務時間の職場にて、普通にえっちが繰り広げられているんですね。
そんなんは、どっちかというと現実的ではありません。
ただ、コレはえっち系漫画ですから、その流れは当然で特に違和感はないのです。
いいなーって思うだけ(笑)
ただ、それ以外の…社内飲み会で出会った彼女が単なるOLではなくて驚かされるとか、面接でぐるぐる考え巡らせて頑張るとか、お話の骨組み部分は”いかにもありそうな雰囲気”で描かれているのです。
分かり辛いですかね。
えっと、ラブコメ漫画の展開で、よくヒロインが同居したりするじゃない。
その際に、ちゃんとした理由づけがされてるかどうか、みたいなこと。
そんなんが丁寧。

無論、キャラの個性とか見せ方、あるいは怒涛の展開によって誤魔化すとか、そんなん気にならんようにさせる、って作戦もあるでしょう。
「陸乃家鴨」センセはそのどちらもお上手ですからねー。
そう引っ掛かるコトなく、楽しく読めると思います。
今回もオススメ。

ちびっこ研究員「高寺梨緒」
※ちびっこ研究員「高寺梨緒」
 こー見えて、会社の屋台骨を支える1人です。

まずは2話の連続「あっぷだうん」
こちらは開発部のエース「山科初子さん」のお話です。
可愛く大人しそうな彼女と、えっち展開な1話目。
初デートで、いきなり”家へ行きたい”とか言っていた「初子さん」
名前そのまま初めてでしたが、友人に吹き込まれた知識がため、変に積極的なのでした。
メインはえっち後
どう見ても普通のOLっぽかった「初子さん」ですが、訪ねた開発室ではリーダーとか呼ばれており、最も高いセキュリティレベルの個室がオフィスだったのです。
一体何者だ!?という感じですねー。
飲み会の席とかランチで仕事の話はしてると思われますが…あの性格の「初子さん」がどれだけ正確に自分のことを語っていたかは微妙。
リーダー然としてないですからね、彼女。
そんな「初子さん」にいらん知識を植え付けた張本人、人事部の「大隈真理さん」
冒頭の台詞は完全にパワハラですわね。
彼女はキャラ的に知ってて言いそうなタイプでしょうけど、真似しないように。
後半の素顔な「初子さん」とのえっちにご期待下さい。
ちなみにこちらでは眼鏡掛けてます。

「半熟でぃべろっぱー」は、ちびっこ研究員「高寺梨緒さん」がヒロインです。
勤めていた「中田製作所」の廃業から、紹介で老舗オフィス機器メーカーの面接を受けることとなった「森島」
人事部「大隈真理」は、緊張する彼を研究室の「高寺梨緒」に託したんですが…会話の流れから、
私のこと大人にしてくれない?
そんなことを言われたのでした。
冒頭4ページはカラーで見たかったですねー。
こちらの2人がいちおうメインカップルで、「森島くん」はネガティブ思考。
面接でのアレコレが実に可笑しいです
相手のちょっとした表情変化ってのは、気になりますよねー。
「陸乃家鴨」センセが”童顔座敷犬”とか書いていた、ヒロインの「梨緒さん」がまた良いキャラクター。
えっちのお誘いでスカートめくって見せているんですが、
更に色気がないですよ?」とか言われてました。
しかし、幼い容姿とは裏腹に胸は大きく、なかなかの破壊力があります。
えっちでのあちこちの反応は研究員っぽいですね。
2話でもスカートめくってお誘いをしている「梨緒さん」
前回の反省で黒下着(※本人曰く”お色気パンツ”)を着用しているんですが…「森島くん」のアレはしょんぼりしてました。
個人的には、あの似合ってない感じも逆にいいと思うんですけど(笑)
2度目で多少の慣れもあって色々としており、オチの1コマが秀逸でした。
久しぶりに「初子さん」が登場する3話目。
先の「あっぷだうん」とは目線も異なり、まさしく天才という雰囲気です。
なお、そーした彼女の開発した素材をフォローしている「梨緒さん」、金属の技術・知識で重宝されているこちらの主人公「森島くん」など、はっちゃけた描かれ方でしたが実は優秀。
コメントにもありましたが、そうした人材を集め、ある程度手段選ばずにモチベーションを上げている「真理さん」もヤリ手な方だと思います。
そんなこんなでこちらは、「初子さん」の言葉からヒントを得た「森島くん」が頑張る流れ。
どんなんかは秘密ね。
キスの際の「梨緒さん」の台詞に注目です。

残念なイケメンという「早川祐史」の「あれんじめんと」は1話のみ。
お話も会社外で学生時代からの友人「條崎はじめ」さんとのアレコレが基本となっており、番外編という風情でした。
「ストッキングを破られる覚悟はあっても、きちんと畳まれる覚悟なんかしてないのよ
そんな「真理さん」の一言が良かったです。
漫画で見たかったなぁ。
こちらは「初子さん」よりも酷い、「條崎さん」が凄いです。
彼女も天才ちっくですねー。

人事部「大隈真理」
※人事部「大隈真理」
 右は扉絵なんですが、妙に気に入ったので。

「満開・いんだすとり」はようやく人事課「大隈真理さん」の主役話。
HPによると、単行本のタイトルはこちらと迷ったそうです。
他社のマーケティング部で「真理さん」にラブラブなお坊ちゃん「松木」くんとのお話になっています。
彼との切っ掛けでもあったように、エロ大帝な「真理さん」
最終的なガードは堅く、またこちらでアプローチしている「松木くん」がため、容易にえっち展開にはなりません。
そのため、「初子さん」、「梨緒さん」という彼氏持ちな2人が、えっち成分を補完しておりました。
シリーズのまとめ的なお話なので、そんなんもちょうど良い感じ。
2話では営業「樫原くん」が登場し、「真理さん」・「松木くん」とのやり取りが楽しいので注目。
しかも、そんなんがちゃんと前フリになっているあたりは、さすが「陸乃家鴨」センセ。
また、変わり者の「初子さん」が、なにゆえ彼を気に入ったのか、その他イロイロについても描かれていました。
集合した各キャラの反応も細かく、面白かったです。

…と、なんだか誉めてばかりな気がするので、いちおう良くなかった点もちょろっと。
中編がまとまった構成がため、1冊にまとまると、メインというべきキャラが不在でぼんやりした感じ
それぞれは良いんですが、主役・ヒロインという、目立つ存在がいないのです。
司法畑でつかまえて」とか、「少年少女は××する」のようなパワーはないと思いました。
近鉄の外人選手で言えば、「ブライアント」でなく「リベラ」という感じ。
…この表現は古いですね。
ドラクエで言えば、「ギガンテス」でなく「キラーマシン」…はなんだか違うな。
ウルトラマンの「ゴモラ」ほどでなく、「テレスドン」みたいなの。(←コレも分かり辛いですね)
全然悪くないんですが、ややパンチは欠けてるかなーって印象です。

絵柄については…いいか。
お馴染みの安定感で表現・描写にも引っ掛かる部分なく、漫画の巧い方です。
テンポ・バランスは良く、特にコメディー描写は優れています。
全体は安定しており、メリハリもあって間口は広く、一般えっち系向き。
↓表紙よりも裏表紙のが白黒絵に近いと思います。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 特にマイナスありません。コマ隅などの細かい部分が良かったです。 
・話4: まとまっているだけ、ややパワー不足な印象でした。
・独5: オフィス話が刺さりました。こんなん好きなので。
合計:[14/15]

たぶん、↓表紙と中扉のダンボールは同じものかな。(素材がサンプルになった、みたいな)
どっかの芸人のようにすっぽり収まってる「梨緒さん」と、続くもくじ絵まで連続で楽しめます。

半熟でぃべろっぱー (バンブーコミックス COLORFUL SELECT)半熟でぃべろっぱー (バンブーコミックス COLORFUL SELECT)
(2011/04/27)
陸乃 家鴨

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★「陸乃家鴨」センセの漫画紹介記事
 「司法畑でつかまえて
 珍しい司法ラブコメ漫画です。司法試験・合格後の研修模様が描かれています。
 「ピンクペッパー・陸乃家鴨短編集
  「ツンデレ~シリーズ」を収録した短編集。
 「未確認幼なじみ 上・下巻
  ノスタルジー感たっぷりの、ちょっと不思議なラブコメ長編。
 「少年少女は××する
  エロ漫画家を目指す文学少女「加納瑞希」のお話。
 「少女の妄想はいつひらく?
 「少年少女は××する」の続編。コスプレイヤー「水森夢子」が主人公。
 「大正ヲトメ花壇
  「おとめ塾」の外伝を含む短編集。
 「花咲け!おとめ塾
  上下巻の大正コメディー
 「彼女の残り香
  連続話・描き下ろしもあります。こちらは成年指定なので注意。


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tag : コメディーサラリーマンラブコメ

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