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■あるころじっく (大富寺航)

★まんがデーター [6/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■□□□□
・独創性:■■□□□
・属性 : コメディー・家庭
・おまけ: あとがき・4コマ「あるころ放送局」、合間にイラスト、
      カバー裏に”横から見た図”・4コマ「お父さんからの届けもの」
・その他: 1巻完結(全10話)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「大富寺航(おおふじ・わたる)」センセの「あるころじっく」です。

当初、まるで購入の予定がなかったこちら。
店頭にて、うっかり”金髪グラマー美女”という魅力的な帯文句を目に入れてしまったんですねー。
現在手元にあったりするのは、そんなわけなのでした(笑)

こちら「あるころじっく」は、「大富寺航」センセの初単行本。
ちょうど1冊分の長編で、色々なことがあるもののふんわりとした感じを崩さない、優しいコメディーになっておりました。

妹「緒川真芽」、姉「緒川奈菜葉」
※左:妹「緒川真芽」、右:姉「緒川奈菜葉」
 お掃除番長と、お料理大統領(裁判長)という2人。

考古学者を親にもつ、姉「緒川奈菜葉」、妹「緒川真芽」の姉妹。
それぞれ異なる得意分野を持つ2人は、学業に家事にと、研究のため海外へ出かけた両親の留守をしっかり守っていたのでした。
たびたび宅急便にて送られてくる、様々な荷物にも慣れた頃。
届いた荷物の中から、突如”キャサリン”と名乗る金髪女性が現れたのでした。
驚く「真芽ちゃん」に対し、姉「奈菜葉さん」はその正体が両親の助手の1人「神田千代」さんだと看破したのです。
果たして、「千代さん」はなにゆえそんなんなってしまったのか?
その目的は??
…と、だいたいそんな感じ。

緒川姉妹と居候になった通称「キャサリン」、本当は「神田千代さん」などの日常風景漫画ですね。
呪いによって、外人の姿となっている「千代さん」
実は両親らもまとめて外人の姿になっており、日本へ帰るためのパスポートが使えないという、なかなか深刻な事態に陥っているのです。
しかし、良い方向へ変化した容姿を喜んでいたり、記念にポストカードまで作っていました。
いやぁ、前向きですねー。
ほか、次々と送られてくる遺品たちは、微妙に役立たない、騒がせアイテムばかりなのでした。
そうした、宅急便で届いた物が何らか事件を巻き起こすというのが、基本的な流れです。

が。

すみません、この漫画は合いませんでした。

ここから↓下は、ひでるさんが感じたそのまま・正直な感想を書いております。
人によっては不快感を持たれるかもしれませんので、毎度ながらそういった文面が苦手な方はここで御遠慮下さい。
(※センセ、およびファンの方、ごめんなさい)

 ・
 ・
 ・
 ・
そろそろ大丈夫ですか。
行きます。

えー、悪くはないと思います。
ところどころ楽しめたことは事実です。
ただ、圧倒的にパンチが弱く、インパクトも薄く、残念ながらひでるさんに合わない内容。
まぁ、もともと”金髪グラマー美女”に釣り上げられてますからねぇ…。

金髪ヒロイン「キャサリン」こと「神田千代」
※金髪ヒロイン「キャサリン」こと「神田千代」
 右みたいな感じが多ければ、また違ったかもしれませんが。

漫画ではメインというべき、金髪ヒロイン「キャサリン」こと「千代さん」
もともとが”地味でドジっ子、貧乳で幼児体型”というためか、容姿とは裏腹にやたら色気に欠けたキャラクターなのです。
これは「大富寺航」センセの絵自体が、そっち方向ではないですからねぇ…。
(※それっぽくない絵でのセクシー描写を期待していた、おばかさんのひでるさんです)
だいたい、巨乳アピールなど無いに等しく、またサービスシーンというべき描写もほとんどありませんでした

呪いの影響として怪力になっている設定もあるんですが、日常描写の多い漫画中ではそれも無意味。
なにより、初登場シーンの、”いない”というギャグの流れ悪く、「奈菜葉さん」が見破ったあたりもイマイチでした。
この掴み部分の微妙さは痛いですね

分担して家事と学業を普通にこなしている緒川姉妹。
呪いによって、両親はいつ帰れるか分からない状況であったとはいえ、わざわざ「千代さん」が宅急便で来る意味がよく分からない
よくある有能執事・メイドというならば納得できますが、家事能力は明らかに姉妹よりも低く、”面倒見る”とは言っているものの、役にたっておりません。
特に7話では、立てた仮説が次々と打ち破られるなど、情けないところを披露しておりました。
家庭では金銭面に困った感もなく、問題解決には冷静沈着で頭も良い、いとこ「響」ちゃんもいるため、単なるお騒がせ要員なのです。

例えば本当に外人で、日本の常識がない(そしたらつまんないか)とか、実はもともとは男性であるとか、何らかの受け入れ難い要素があれば、仮の姿「キャサリン」として皆と解け込むまでを描くということになるんですが…。
また、呪いによる不都合さはなく、なによりも本人らが現状に満足しているため、”元に戻る”という意義も薄いのです。
考古学とか、謎とかいうネタも、まるでありませんでした。

そんなんなので、だらーっとした、メリハリに欠けた内容が延々と続いている感じでした
(※そんなんが持ち味なんでしょうけれど)
コメディーについても際立ったものはなく、厳しく言うと「何をしたいのだかよく分からない」ですか。
単純なセクシー・コメディーにした方が、刺さり易かったと思うのだけれど。
センセ、そんなんは嫌いなのかなぁ…。

安定した太線の平面絵柄。
濃淡比率は適度で見易く、安定感に優れておりました。
ひでるさんが欲するえっちっぽさは皆無でしたが、よく反応して動く、可愛らしいキャラ絵です。
癖もあまり強くなく、万人に受け入れられるだろう作画については、まったく問題ありません。
ただ、ブログでよく書いております”漫画の巧さ”
こちらの「大富寺航」センセは、その部分が非常に弱いのです。
以下、気になったところを箇条書きにしてみます。

・流れが飛ぶような、分かり辛い場面がある。
・肝心なオチ部分の構図が弱く、”笑劇”度が低い。
・絵柄が優しすぎるため、毒素が薄い。
・メリハリに欠けたお話に引っ張られてか、各話ラストもゆるい。

そんなところですね。
ひでるさんは刺さっておりませんが、絵は巧くほのぼのとしており、好み次第でまったく逆の評価もあり得ると思われます。
くれぐれも、参考程度にして頂ければ幸いです。

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(2008/09/27)
大富寺 航

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tag : コメディー

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