■キミとボクをつなぐもの (荒井チェリー)
★まんがデーター [8/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : コメディー・輪廻転生
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵。
・その他: 15話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「荒井チェリー(あらい・ちぇりー)」センセの「キミとボクをつなぐもの」です。
いくつか単行本を紹介している「荒井チェリー」センセの最新刊。
あまり好きではない4コマ系統にて、ひでるさんが名前買いをする数少ない漫画家さんですね。
こちらの「キミとボクをつなぐもの」はお得意な4コマでなく、オリジナルのストーリー漫画になっています。
そんなんは、こちらが初なんだって。
できればセンセの新ジャンルを応援したいところなんですが…コレはいまいち。
※浅川真雪
元々は左のような美人だったんですが…。
無口・無表情なクラスメイト「浅川真雪(あさかわ・まゆ)」さん。
一年前にふと屋上で話したことから、主人公「伊達朝陽(だて・あさひ)」にとって、彼女はなんだか気になる存在でした。
ある日の下校時、前を歩いていた「真雪さん」の頭にボールが直撃。
助けた「朝陽くん」に対し、自らの前世と共に彼が元主人であったことを思い出すのでした。
「朝陽くん」の前世は、実は良家の坊ちゃま。
彼に仕えていた「じいや」こそ、「真雪さん」の前世。
嵐の夜、恋仲の人とかけおちしようとして、川で足を滑らせて坊ちゃまは溺死していたのです。
(※その後、葬儀の際にじいやも心筋梗塞で死亡)
”彼を守れなかったことが前世の未練である”と考える「真雪さん」はなにかと世話を焼くようになり、さらには「かけおちの相手を探して結ばれるように手伝う」と言い出したのです。
…だいたいそんな感じのお話。
テーマは輪廻転生ですが、軽いコメディータッチな漫画です。
お話としては「真雪さん」との関係、前世の恋人探し、というところなんですが、いまいち中途半端。
アマゾンの紹介では、
「荒井チェリーがお贈りする、ドキドキラブコメディ!」
…と、なっていましたが、実際にドキドキ感はほど遠く、ラブコメ前という雰囲気でした。
普通、こうしたネタは現在なり前世なりに想いを達せられない障害があるものですが、こちらにはありません。
前述しているように、主要カップルの2人は前世では主従関係。
現世では単なるクラスメイトで、会話も1回程度という近くて遠い間柄なのです。
まず「朝陽くん」ですが、彼にとって「真雪さん」はクラスで気になる存在であったものの、特に恋愛っぽい感覚はありませんでした。
記憶を取り戻した「真雪さん」と頻繁に接するようになり、ようやく「もしかしたら~かなぁ」、くらいなのです。
後半でも、明確に好きという感情までには至っていないんですね。
一方、眼鏡で長髪という委員長っぽい容姿で、同性に人気な美人「真雪さん」
本人曰く、「見た目は女子高生、中身はじいや」ということで、「朝陽くん」と積極的に関わるようになるものの、当人に女の子という感覚はありません。
前世の主従関係をがっちり引きずっているため恋愛感情などありようもなく、自分が女子であることを認識して悩むのは後半になってからでした。
…元々のすれ違いが大きく、「朝陽くん」もガツガツした性格でないので、どうにもなりませんね(笑)
※左:伊達明、右:織姫さん
やっぱりセンセはこういったコメディー描写がいいですね。
他の可能性としては、”前世の恋人は現世では誰なのか?”という謎について。
こちらを巧く運べば効果的に作用したかも、とか思うんですが、驚くほどあっさり流されておりました。
どうせなら、”前世の恋人”をメインにした方がまた楽しかったと思うんですが…それだと一般的(?)すぎて「荒井チェリー」センセらしくないか。
お互いが男女であると認識させるイベント…例えば周囲からの噂を受けるとか、セクシー事件(笑)が勃発するとか、何かしらを早い段階で欲しかったところです。
ラブコメ系で押すなら、仕掛けが遅すぎます。
逆にコメディーなら、自覚するような甘い描写は一切不要でしょう。
徹底的にじいやっぷりを「朝陽くん」に見せつけ、どつき漫才をやれば良かったと思います。
(※そんな状況でクラスで噂がたっても、また面白かったのでは)
完全にラブコメではなく、コメディーとしても4コマでの冴えはなく、また他漫画からのゲスト参加も(たぶん)なく、お話としてもまったりと間延びし過ぎ。
好きな漫画家さんではあるんですが、これはちとぼんやりしていて評価できません。
「前世は前世、現世は現世だよ、今を楽しもーよ」
…という、占い師「織姫」さんの言ったことが全てではないでしょうか。
センセのストーリー漫画は「MOON CHILD」で見ていることもあり、描き方などにはさして違和感ありませんでした。
演出のため、コマについては大小から割り方まで変化させております。
それ以外では、良くも悪くも基本的に4コマ時と変化はありません。
すっきりと見やすく、平たいキャラ絵。
コメディー描写が優しく、特に武闘派な妹「伊達明(だて・めい)」ちゃんの、言いよってくる「藤田くん」に対する「寄るなー!!」みたいな言動が可愛いのでした。
「荒井チェリー」センセの、こうした描写は非常に微笑ましく、嫌味なく見えます。
やや動きある絵が硬い印象でしたが、それも些細な事でしょう。
いちおう、ひでるさんの期待値が高かったことも評価に影響しているかもしれません。
あとがきを見ると、当初3話の予定が連載に変更されたらしく、そういった他原因もあるのだと思います。
次回作に期待しましょう。
★「荒井チェリー」センセの漫画紹介記事
[ハッピーとれいるず!] 学園放課後4コマ
[ワンダフルデイズ] 妖怪アパート4コマ
[みおにっき Mio's Diary] ほのぼの家族4コマ
[MOON CHILD] TYPE-MOON系アンソロジー
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・絵 :■■■□□
・話 :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : コメディー・輪廻転生
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵。
・その他: 15話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「荒井チェリー(あらい・ちぇりー)」センセの「キミとボクをつなぐもの」です。
いくつか単行本を紹介している「荒井チェリー」センセの最新刊。
あまり好きではない4コマ系統にて、ひでるさんが名前買いをする数少ない漫画家さんですね。
こちらの「キミとボクをつなぐもの」はお得意な4コマでなく、オリジナルのストーリー漫画になっています。
そんなんは、こちらが初なんだって。
できればセンセの新ジャンルを応援したいところなんですが…コレはいまいち。
※浅川真雪
元々は左のような美人だったんですが…。
無口・無表情なクラスメイト「浅川真雪(あさかわ・まゆ)」さん。
一年前にふと屋上で話したことから、主人公「伊達朝陽(だて・あさひ)」にとって、彼女はなんだか気になる存在でした。
ある日の下校時、前を歩いていた「真雪さん」の頭にボールが直撃。
助けた「朝陽くん」に対し、自らの前世と共に彼が元主人であったことを思い出すのでした。
「朝陽くん」の前世は、実は良家の坊ちゃま。
彼に仕えていた「じいや」こそ、「真雪さん」の前世。
嵐の夜、恋仲の人とかけおちしようとして、川で足を滑らせて坊ちゃまは溺死していたのです。
(※その後、葬儀の際にじいやも心筋梗塞で死亡)
”彼を守れなかったことが前世の未練である”と考える「真雪さん」はなにかと世話を焼くようになり、さらには「かけおちの相手を探して結ばれるように手伝う」と言い出したのです。
…だいたいそんな感じのお話。
テーマは輪廻転生ですが、軽いコメディータッチな漫画です。
お話としては「真雪さん」との関係、前世の恋人探し、というところなんですが、いまいち中途半端。
アマゾンの紹介では、
「荒井チェリーがお贈りする、ドキドキラブコメディ!」
…と、なっていましたが、実際にドキドキ感はほど遠く、ラブコメ前という雰囲気でした。
普通、こうしたネタは現在なり前世なりに想いを達せられない障害があるものですが、こちらにはありません。
前述しているように、主要カップルの2人は前世では主従関係。
現世では単なるクラスメイトで、会話も1回程度という近くて遠い間柄なのです。
まず「朝陽くん」ですが、彼にとって「真雪さん」はクラスで気になる存在であったものの、特に恋愛っぽい感覚はありませんでした。
記憶を取り戻した「真雪さん」と頻繁に接するようになり、ようやく「もしかしたら~かなぁ」、くらいなのです。
後半でも、明確に好きという感情までには至っていないんですね。
一方、眼鏡で長髪という委員長っぽい容姿で、同性に人気な美人「真雪さん」
本人曰く、「見た目は女子高生、中身はじいや」ということで、「朝陽くん」と積極的に関わるようになるものの、当人に女の子という感覚はありません。
前世の主従関係をがっちり引きずっているため恋愛感情などありようもなく、自分が女子であることを認識して悩むのは後半になってからでした。
…元々のすれ違いが大きく、「朝陽くん」もガツガツした性格でないので、どうにもなりませんね(笑)
※左:伊達明、右:織姫さん
やっぱりセンセはこういったコメディー描写がいいですね。
他の可能性としては、”前世の恋人は現世では誰なのか?”という謎について。
こちらを巧く運べば効果的に作用したかも、とか思うんですが、驚くほどあっさり流されておりました。
どうせなら、”前世の恋人”をメインにした方がまた楽しかったと思うんですが…それだと一般的(?)すぎて「荒井チェリー」センセらしくないか。
お互いが男女であると認識させるイベント…例えば周囲からの噂を受けるとか、セクシー事件(笑)が勃発するとか、何かしらを早い段階で欲しかったところです。
ラブコメ系で押すなら、仕掛けが遅すぎます。
逆にコメディーなら、自覚するような甘い描写は一切不要でしょう。
徹底的にじいやっぷりを「朝陽くん」に見せつけ、どつき漫才をやれば良かったと思います。
(※そんな状況でクラスで噂がたっても、また面白かったのでは)
完全にラブコメではなく、コメディーとしても4コマでの冴えはなく、また他漫画からのゲスト参加も(たぶん)なく、お話としてもまったりと間延びし過ぎ。
好きな漫画家さんではあるんですが、これはちとぼんやりしていて評価できません。
「前世は前世、現世は現世だよ、今を楽しもーよ」
…という、占い師「織姫」さんの言ったことが全てではないでしょうか。
センセのストーリー漫画は「MOON CHILD」で見ていることもあり、描き方などにはさして違和感ありませんでした。
演出のため、コマについては大小から割り方まで変化させております。
それ以外では、良くも悪くも基本的に4コマ時と変化はありません。
すっきりと見やすく、平たいキャラ絵。
コメディー描写が優しく、特に武闘派な妹「伊達明(だて・めい)」ちゃんの、言いよってくる「藤田くん」に対する「寄るなー!!」みたいな言動が可愛いのでした。
「荒井チェリー」センセの、こうした描写は非常に微笑ましく、嫌味なく見えます。
やや動きある絵が硬い印象でしたが、それも些細な事でしょう。
いちおう、ひでるさんの期待値が高かったことも評価に影響しているかもしれません。
あとがきを見ると、当初3話の予定が連載に変更されたらしく、そういった他原因もあるのだと思います。
次回作に期待しましょう。
キミとボクをつなぐもの (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) (2009/01/13) 荒井 チェリー 商品詳細を見る |
★「荒井チェリー」センセの漫画紹介記事
[ハッピーとれいるず!] 学園放課後4コマ
[ワンダフルデイズ] 妖怪アパート4コマ
[みおにっき Mio's Diary] ほのぼの家族4コマ
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■JrIdolShopガーリィガーリィガーリィ! (キイタカシ)
★まんがデーター [10/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・アイドル
・おまけ: 作品解説「ガリガリ対談」、キャラ紹介「ガリガリ通信」、
描き下ろし「ガリガリの作者訪問」
・その他: 10話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「キイタカシ」センセの「ジュニアアイドルショップ ガーリィガーリィガーリィ!」です。
これですね。
単純に昨日からの「アイドル」繋がりで、こちらの漫画を選択しました。
雰囲気的にはコメディーな一般漫画っぽいんですが、実はしっかり成年系。
水泳大会な前後編などありましたけれど、基本アイドルっぽさは薄いです。注意。
センセは「記伊孝」という別名があり、そちらではイラストほか連載単行本を出されておりました。
成年漫画はこの「ジュニアアイドルショップ ガーリィガーリィガーリィ!」がたぶん初で、一般っぽい空気はそんなんがためですかね。
※左:森野苺、右:山野葡萄
白黒絵はこんな感じですが、どうでしょう?
えー、↓表紙そのまま、非常に癖の強い作画です。
正直なところ、「合わないだろうなぁ」という店頭での想像通りでした。
…それでも押して買ったのは、お話への期待と、ブログのネタとしてちょうどいいと思ったから。
さて、その作画面。
強い線のごっちゃり系です。
前半と後半でガラリと雰囲気が変わっているんですが、連載時期は08年から09年と広くなく。
それでも途中から洗練されていたのは、処理のデジタル化によるものかなぁ。たぶん。
どちらにしろ個性的な絵なんですが、思ったほど嫌ではありませんでした。
おおむね↓表紙みたいな感じではあるものの、独特のタッチが馴染んでいるのは白黒絵だと思います。
そうした癖の強いキャラ絵と裏腹に、背景は巧くバランスも問題ありません。
基本的には巧い方なんですねー。
ただ、ページは賑やかで濃い目な色。
一部ですが、やや分かりづらい所もありました。
成年漫画ではかなり変化球な絵柄なので、ファンの方ほか、↓表紙で違和感無い方以外はあまりオススメできません。
ある意味、非常に新鮮ではありましたけどね。
※メインヒロイン「森野苺」
比較絵です。どちらも扉絵ですね。右のお祭り・ふんどし姿はいいでしょう!
さて、続いてお話ですが、こちらは1巻完結の長編漫画。
確かにえっちシーンはあるものの、ページとしてはあまり多くありません。
訳あって、秋葉原のジュニア・アイドルショップ「ガーリィガーリィガーリィ!」にて店長代理をすることとなった主人公「姫川裕二」
そちらにアイドル候補の一人として居候していた「森野苺」は、「裕二くん」の幼馴染みなのでした。
家庭バラバラで行く宛てのない「苺さん」ほか、窮屈な思いをし続けてきた名家のお嬢様「西園寺智絵利」、問題ある養護施設からの出身者「山野葡萄」、「木立蜜柑」、「川原子桃」ら、小さい頃から様々な問題を抱えていた彼女たち。
年齢がためアルバイトもできず、こちらでアイドルとして頑張らざるを得ない皆を無事にCDデビューさせるべく、「裕二くん」は奮闘するのでした。
…大雑把にはそんな感じ。
”アイドル”という単語は昨日と同じですが、その内容はまったく異なっています。
お話は基本コメディー。
しかし、それぞれの背景は楽しげな現状から想像できないほど深刻でした。
「葡萄さん」が皆を守っていたようですが、3名のいた養護施設は相当タチの悪いもの。
描写が少なかったので詳細は不明のままですが、ひぐらしちっくなものかなぁ。
お嬢様の「智絵利さん」は、精神的なものだけに今後も影響しそうで厄介。
面白く描かれているためだいぶ表現としては柔らかくなっているものの、あそこまで追い込まれているというのは重いですね。
そしてメインヒロイン「苺さん」ですが、メンバー中で最も描写は細かく、「裕二くん」の回想にあったお菓子のシーンは辛い。
ちと泣けますよ。
ひでるさん、特に涙腺は弱いので。
※西園寺智絵利
もう1つ比較絵。この服装がちょっとだけなのは残念。
そうした彼女らのため「裕二くん」が頑張る、その熱心な姿もあって、それぞれヒロインとえっちしてしまうパターン。
(※さすがに「子桃ちゃん」とはありませんでしたが)
ラブコメちっくな色もあり、8話はヒロインが入り乱れるお約束な展開でしたが…こちらの漫画がラストの前後編でもってきたエピソードは”表現規制団体との対決”。
詳細は伏せますが、看板やパネルが撤去されて町が真っ白になっていく様は、近い将来現実にあり得るかもしれない光景でしょう。
震えました。
こんなん描くのは凄い。
…以上、良いシーンも多く、それぞれ単独で見るにはいいかかもしれませんが…ストーリーの全体としては絵柄同様、ごちゃごちゃとしておりました。
こちらも独特なので評価し辛いですね。
どちらにしろ、当初の想像よりは良かったので、何かしらの興味あれば手に取ってみるのもいいでしょう。
とりあえず、成年漫画という期待はしない方が無難かと思います。
ジュニアアイドルショップガーリィガーリィガーリィ! (XOコミックス)
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・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・アイドル
・おまけ: 作品解説「ガリガリ対談」、キャラ紹介「ガリガリ通信」、
描き下ろし「ガリガリの作者訪問」
・その他: 10話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「キイタカシ」センセの「ジュニアアイドルショップ ガーリィガーリィガーリィ!」です。
これですね。
単純に昨日からの「アイドル」繋がりで、こちらの漫画を選択しました。
雰囲気的にはコメディーな一般漫画っぽいんですが、実はしっかり成年系。
水泳大会な前後編などありましたけれど、基本アイドルっぽさは薄いです。注意。
センセは「記伊孝」という別名があり、そちらではイラストほか連載単行本を出されておりました。
成年漫画はこの「ジュニアアイドルショップ ガーリィガーリィガーリィ!」がたぶん初で、一般っぽい空気はそんなんがためですかね。
※左:森野苺、右:山野葡萄
白黒絵はこんな感じですが、どうでしょう?
えー、↓表紙そのまま、非常に癖の強い作画です。
正直なところ、「合わないだろうなぁ」という店頭での想像通りでした。
…それでも押して買ったのは、お話への期待と、ブログのネタとしてちょうどいいと思ったから。
さて、その作画面。
強い線のごっちゃり系です。
前半と後半でガラリと雰囲気が変わっているんですが、連載時期は08年から09年と広くなく。
それでも途中から洗練されていたのは、処理のデジタル化によるものかなぁ。たぶん。
どちらにしろ個性的な絵なんですが、思ったほど嫌ではありませんでした。
おおむね↓表紙みたいな感じではあるものの、独特のタッチが馴染んでいるのは白黒絵だと思います。
そうした癖の強いキャラ絵と裏腹に、背景は巧くバランスも問題ありません。
基本的には巧い方なんですねー。
ただ、ページは賑やかで濃い目な色。
一部ですが、やや分かりづらい所もありました。
成年漫画ではかなり変化球な絵柄なので、ファンの方ほか、↓表紙で違和感無い方以外はあまりオススメできません。
ある意味、非常に新鮮ではありましたけどね。
※メインヒロイン「森野苺」
比較絵です。どちらも扉絵ですね。右のお祭り・ふんどし姿はいいでしょう!
さて、続いてお話ですが、こちらは1巻完結の長編漫画。
確かにえっちシーンはあるものの、ページとしてはあまり多くありません。
訳あって、秋葉原のジュニア・アイドルショップ「ガーリィガーリィガーリィ!」にて店長代理をすることとなった主人公「姫川裕二」
そちらにアイドル候補の一人として居候していた「森野苺」は、「裕二くん」の幼馴染みなのでした。
家庭バラバラで行く宛てのない「苺さん」ほか、窮屈な思いをし続けてきた名家のお嬢様「西園寺智絵利」、問題ある養護施設からの出身者「山野葡萄」、「木立蜜柑」、「川原子桃」ら、小さい頃から様々な問題を抱えていた彼女たち。
年齢がためアルバイトもできず、こちらでアイドルとして頑張らざるを得ない皆を無事にCDデビューさせるべく、「裕二くん」は奮闘するのでした。
…大雑把にはそんな感じ。
”アイドル”という単語は昨日と同じですが、その内容はまったく異なっています。
お話は基本コメディー。
しかし、それぞれの背景は楽しげな現状から想像できないほど深刻でした。
「葡萄さん」が皆を守っていたようですが、3名のいた養護施設は相当タチの悪いもの。
描写が少なかったので詳細は不明のままですが、ひぐらしちっくなものかなぁ。
お嬢様の「智絵利さん」は、精神的なものだけに今後も影響しそうで厄介。
面白く描かれているためだいぶ表現としては柔らかくなっているものの、あそこまで追い込まれているというのは重いですね。
そしてメインヒロイン「苺さん」ですが、メンバー中で最も描写は細かく、「裕二くん」の回想にあったお菓子のシーンは辛い。
ちと泣けますよ。
ひでるさん、特に涙腺は弱いので。
※西園寺智絵利
もう1つ比較絵。この服装がちょっとだけなのは残念。
そうした彼女らのため「裕二くん」が頑張る、その熱心な姿もあって、それぞれヒロインとえっちしてしまうパターン。
(※さすがに「子桃ちゃん」とはありませんでしたが)
ラブコメちっくな色もあり、8話はヒロインが入り乱れるお約束な展開でしたが…こちらの漫画がラストの前後編でもってきたエピソードは”表現規制団体との対決”。
詳細は伏せますが、看板やパネルが撤去されて町が真っ白になっていく様は、近い将来現実にあり得るかもしれない光景でしょう。
震えました。
こんなん描くのは凄い。
…以上、良いシーンも多く、それぞれ単独で見るにはいいかかもしれませんが…ストーリーの全体としては絵柄同様、ごちゃごちゃとしておりました。
こちらも独特なので評価し辛いですね。
どちらにしろ、当初の想像よりは良かったので、何かしらの興味あれば手に取ってみるのもいいでしょう。
とりあえず、成年漫画という期待はしない方が無難かと思います。
ジュニアアイドルショップガーリィガーリィガーリィ! (XOコミックス)
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■みはねに全部出して (カマキリ)
★まんがデーター [10/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : ラブコメ・アイドル
・おまけ:
・その他: 折り返しにプロフィール、
16話収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「カマキリ」センセの「みはねに全部出して 1巻」です。
ぱっと見た↓表紙から、懐かしのアニメーションするPCゲームかと思いましたが…違いますね。
長く活動しており、単行本も多い「カマキリ」センセの新刊です。
センセの漫画はこれが初見。
店頭では短編集かと思いましたが、これストーリー漫画なのです。
巻数表記はありませんが、実は2巻にも続くのでした。
※サービス満点「福成みはね」
登場キャラが少ないこともあり、彼女の魅力満載な1冊です。
もともとは携帯漫画で、↓表紙・裏表紙のようなカラー原稿であるようです。
単行本はそちらを単純に白黒化しただけのため、なんというか”白黒原稿の良さ”はありません。
もともとカラーだったんだろうなぁ、っていうのがずっと続くのでした。
これは仕方ないことですが、人によっては気になる点だと思います。
ぺったりした平たい塗り方のデジタル絵。
こうした系統そのまま、濃淡では強い灰色でしたが、全体的にはすっきりしています。
ちゃんとコマ内におさまってますからね。
ふっくらとした人物絵は多少癖があり、人を選ぶかもしれません。
サンプルには事欠かないので、↓裏表紙にてじっくり判断して下さい。
続いてお話について。
入学当初より可愛いと噂だった「福成みはね」ちゃん。
そんな彼女と2年になって同クラスとなった主人公「小主翔馬(こぬし・しょうま)」は、ひょんなきっかけから頻繁に話すようになり、いつしか付き合うようになっていたのです。
えっちしてからラブラブ度合の高まっていた2人がデートしていたところ、有名プロデューサー「百合川」に見染められた「みはねちゃん」はアイドルとしてデビューすることとなってしまうのでした。
…だいたいそんなん。
えっちシーンが売りのラブコメ漫画。
登場キャラは「みはねちゃん」、「翔馬くん」にほぼ限定しており、2人の関係がじっくりと描かれておりました。
漫画要素としてアイドルっぽさは薄く、刺客として送り込まれた「舟口ミオ」さんの他はグループメンバーですらまともに出番ありません。
基本的にややこしい関係とか重々しいネタはありませんので、気軽に読めるタイプになっています。
ヒロインの「みはねちゃん」
かなりラブラブっぷりが強く、お茶をいきなり口うつししてきたり、外でのえっちにも応じてくれる可愛い娘さんでした。
アイドルなんですけどねー。
寝込みを襲っても、怒らずに対応してくれていました。いい娘です。
また、容姿とは裏腹にかなり芯もしっかりとしており、デビューにて不安を感じる「翔馬くん」のため、妊娠する覚悟まで持っていました。
そんな訳で、
「妊娠するまでアイドルをやりたい」
という条件を出すんですが…ここでプロデューサー「百合川」の取った作戦が実に凶悪。
詳細については伏せますが、あれは副作用もあって危険でしょ。
そこまでして、彼女にこだわる理由がちと理解できない。やや無理あるかなぁ。
弱小事務所でなく、しかも単独アイドルでなくグループでしたからねー。
スカウト場面の1話も同様。
彼女にオーラを感じたというのは置いといて、さして声も聞いてない相手に歌手デビューを持ちかけるのは変。
胸が大きいのだし、別にタレントの線でもいいと思うのだけれど。
ただ、よくあるアイドル漫画と違って即デビューさせることはなく、条件を設けてテストするというのは実際にありそうでした。
※強弱シーンな「福成みはね」
しっかりした強い娘です。右はむちむちなジーンズ姿を入れたくて無理やり掲載しました(笑)
見ごたえある、10話から続く「みはねちゃん」ピンチのお話。
一難去ってまた一難というドキドキな展開で、ここは冷静・的確な判断をした「翔馬くん」が男を上げていました。
状況を把握して無暗に突っ込むことせず、それでいてしっかり彼女を守っておりました。
あれは偉い。
好かれる資格あるんじゃないでしょうか。
なお、むちむちなジーンズ姿の「みはねちゃん」も良かったです。
14話のホテルシーンでは、自分が着ていた色々なコスチュームを持参するなど、サービス満点な彼女。
これには、「翔馬くん」に喜んでもらおうというのと同時に、「浮気防止のため全て出しておく」という、したたかさもありました。
こんなんはリアルですね。
とにかく、ヒロイン「みはねちゃん」が魅力的に描かれた漫画でした。
設定では”同性アイドル好き”というのがありましたが、今後そういった面も活かされてくるのかなぁ。
とりあえず、2巻以降の展開に期待したいと思います。
ちなみに、明確に成年指定はなかったですが、裏表紙のすみっこに「大人向け」の文字が。
紹介帯があるとすっかり隠れるんですが、これって意味あるんでしょうかね。
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・話 :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : ラブコメ・アイドル
・おまけ:
・その他: 折り返しにプロフィール、
16話収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「カマキリ」センセの「みはねに全部出して 1巻」です。
ぱっと見た↓表紙から、懐かしのアニメーションするPCゲームかと思いましたが…違いますね。
長く活動しており、単行本も多い「カマキリ」センセの新刊です。
センセの漫画はこれが初見。
店頭では短編集かと思いましたが、これストーリー漫画なのです。
巻数表記はありませんが、実は2巻にも続くのでした。
※サービス満点「福成みはね」
登場キャラが少ないこともあり、彼女の魅力満載な1冊です。
もともとは携帯漫画で、↓表紙・裏表紙のようなカラー原稿であるようです。
単行本はそちらを単純に白黒化しただけのため、なんというか”白黒原稿の良さ”はありません。
もともとカラーだったんだろうなぁ、っていうのがずっと続くのでした。
これは仕方ないことですが、人によっては気になる点だと思います。
ぺったりした平たい塗り方のデジタル絵。
こうした系統そのまま、濃淡では強い灰色でしたが、全体的にはすっきりしています。
ちゃんとコマ内におさまってますからね。
ふっくらとした人物絵は多少癖があり、人を選ぶかもしれません。
サンプルには事欠かないので、↓裏表紙にてじっくり判断して下さい。
続いてお話について。
入学当初より可愛いと噂だった「福成みはね」ちゃん。
そんな彼女と2年になって同クラスとなった主人公「小主翔馬(こぬし・しょうま)」は、ひょんなきっかけから頻繁に話すようになり、いつしか付き合うようになっていたのです。
えっちしてからラブラブ度合の高まっていた2人がデートしていたところ、有名プロデューサー「百合川」に見染められた「みはねちゃん」はアイドルとしてデビューすることとなってしまうのでした。
…だいたいそんなん。
えっちシーンが売りのラブコメ漫画。
登場キャラは「みはねちゃん」、「翔馬くん」にほぼ限定しており、2人の関係がじっくりと描かれておりました。
漫画要素としてアイドルっぽさは薄く、刺客として送り込まれた「舟口ミオ」さんの他はグループメンバーですらまともに出番ありません。
基本的にややこしい関係とか重々しいネタはありませんので、気軽に読めるタイプになっています。
ヒロインの「みはねちゃん」
かなりラブラブっぷりが強く、お茶をいきなり口うつししてきたり、外でのえっちにも応じてくれる可愛い娘さんでした。
アイドルなんですけどねー。
寝込みを襲っても、怒らずに対応してくれていました。いい娘です。
また、容姿とは裏腹にかなり芯もしっかりとしており、デビューにて不安を感じる「翔馬くん」のため、妊娠する覚悟まで持っていました。
そんな訳で、
「妊娠するまでアイドルをやりたい」
という条件を出すんですが…ここでプロデューサー「百合川」の取った作戦が実に凶悪。
詳細については伏せますが、あれは副作用もあって危険でしょ。
そこまでして、彼女にこだわる理由がちと理解できない。やや無理あるかなぁ。
弱小事務所でなく、しかも単独アイドルでなくグループでしたからねー。
スカウト場面の1話も同様。
彼女にオーラを感じたというのは置いといて、さして声も聞いてない相手に歌手デビューを持ちかけるのは変。
胸が大きいのだし、別にタレントの線でもいいと思うのだけれど。
ただ、よくあるアイドル漫画と違って即デビューさせることはなく、条件を設けてテストするというのは実際にありそうでした。
※強弱シーンな「福成みはね」
しっかりした強い娘です。右はむちむちなジーンズ姿を入れたくて無理やり掲載しました(笑)
見ごたえある、10話から続く「みはねちゃん」ピンチのお話。
一難去ってまた一難というドキドキな展開で、ここは冷静・的確な判断をした「翔馬くん」が男を上げていました。
状況を把握して無暗に突っ込むことせず、それでいてしっかり彼女を守っておりました。
あれは偉い。
好かれる資格あるんじゃないでしょうか。
なお、むちむちなジーンズ姿の「みはねちゃん」も良かったです。
14話のホテルシーンでは、自分が着ていた色々なコスチュームを持参するなど、サービス満点な彼女。
これには、「翔馬くん」に喜んでもらおうというのと同時に、「浮気防止のため全て出しておく」という、したたかさもありました。
こんなんはリアルですね。
とにかく、ヒロイン「みはねちゃん」が魅力的に描かれた漫画でした。
設定では”同性アイドル好き”というのがありましたが、今後そういった面も活かされてくるのかなぁ。
とりあえず、2巻以降の展開に期待したいと思います。
ちなみに、明確に成年指定はなかったですが、裏表紙のすみっこに「大人向け」の文字が。
紹介帯があるとすっかり隠れるんですが、これって意味あるんでしょうかね。
みはねに全部出して (パインコミックス) (2009/01/20) カマキリ 商品詳細を見る |
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■ぱっつん×2 (さいだ一明)
★まんがデーター [12/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・フェチ
・おまけ: あとがき・作品解説、ゲストページ、
描き下ろし「ニーソハレルヤafter」・「さめごっこIf」、
カバー裏に別絵・漫画「パイパンマーメイドafter」
・その他: 初単行本、カラー(10P)、短編×9
(うち「ニーソハレルヤ」×2)※描き下ろし省く。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「さいだ一明(さいだ・かずあき)」センセの「ぱっつん×2」です。
こちらも初単行本でした。
五連発です。
しかし昨日の「たけのこ星人」センセもそうでしたが、皆様そうと感じないくらい巧いですねー。
そんな訳で「さいだ一明」センセの1冊目「ぱっつん×2」です。
基本的には短編集ですが、前後編のエピソードほかその後などを描き下ろしされていました。
↓表紙のWヒロインな前後編「ニーソハレルヤ」
特殊な趣味がある「矢部桐也」くん。
毎朝、一年生の後輩「宮森舞」ちゃんの絶対領域を眺めるため、わざわざ遅刻ぎりぎりの彼女に合わせて登校していました。
校門を守る風紀委員「早坂瑠花」さんは「矢部くん」となんらかの関わりがあるらしく、
「そいつと関わると、そのうちオモチャにされるかもよ!」
そう忠告するのです。
だいたいそんな感じのお話。
※左:早坂瑠花、右:宮森舞
コレですよ!肩車描写ですね。「後ろからどうぞ…」がえっちなのです。
巻末にカラー原稿「ニーソハレルヤafter」が描き下ろしされている、センセがお好きらしいニーソックス漫画。
ゲストページでも触れられていましたが、もっとこういったの前面にしても良かったのではないかなぁ…。
出版社の意向とか制約とかあるんでしょうか。
ニーソリストの冠がある「さいだ一明」センセの次回に期待しましょう。
シマパンが可愛いツーサイドアップの娘「舞ちゃん」が前編を担当。
ここは、シマパンアピールから肩車への流れが秀逸でした。
特に、肩車のくだりをじっくり描かれたのは、素直に評価したいと思います。
あれはえっちでしたねー(笑)
前面に可愛らしさを出しながら実際は気付いていた、というしたたかさも、ああしたキャラっぽいです。
後半は「早坂瑠花」さんから、複数プレイに発展するお話。
ほとんどのえっちシーンは髪の毛下ろしたパターン(※↓表紙)でしたが、アップにした感じもお嬢様っぽくて良かったですね。
カラー原稿部分ではポニーテールでニーソックスだったんですが…リボンと同色の青色がよく映えておりました。
ここでの彼女は特に素敵でしたよー。
独りでシテいた場面を見られたりするんですが…あれは恥ずかしい。
生卵もえっちでした。その詳細については、ぜひ単行本でどうぞ。
コメディーちっくな、楽しいフェチ漫画でした。
水着・日焼け跡な2話「パイパンマーメイド」、「さめごっこ」
うち、競泳水着の「パイパンマーメイド」
コーチと「白瀬桃子」さんの剃毛漫画ですね。
「さいだ一明」センセはアンダーヘアを描いたり・描かなかったり、というスタンスでしたが、こちらは剃毛プレイのためかもっさりとしておりました。
ううーん、えっちねぇ(笑)
そちらに割いたページ数もかなり多く、長い毛はハサミを使っているなど描写も非常に細かかったです。
カバー裏の続編「パイパンマーメイドafter」もそんなんで、これまた良かった。
なぜか結果もちゃんと残しており、そのままであればまた違った展開もありそうでしたが、あっさり喋っちゃってるコーチはやっぱり問題ありありかと。
※左:白瀬桃子、右:真奈美ちゃん
水着処理は良かったです。右の下部分がどうなっているのか、単行本でどうぞ。
兄妹の近親…と思わせておいて、異なる展開を迎える「さめごっこ」
こちらはスクール水着で、浮き輪での水上・水中シーンが見どころ。
いいんだか悪いんだか、という感じでしたねー。
近親に流れるのもどうかと思うんですが、描き下ろされた巻末の別展開「さめごっこIf」のがまだ自然…かなぁ。
カラー原稿ならでは、という日焼け跡が素敵です。
冒頭にあった、ヒロイン「真奈美」ちゃんの扇風機にあたるシーンも良かったですね。
風邪をひいた「ヒロト」くん。
病院前にて声をかけてきたのは、去年の教え子「菊野美琴」さんでした。
前は眼鏡でみつ編みという地味な容姿から「いいんちょ」というあだ名だった彼女もすっかり大人っぽくなっていたのです。
不意にアパートまで見舞いに訪れた「美琴さん」に、昔そのまま接すると…という、よくまとまったラブコメ短編「エプロンちゅうた~」
元家庭教師・生徒の関係ですね。
セクハラしまくった、とか回想していましたが、それはどうかなぁ。
ただ、見舞いに来た「美琴さん」との関係ではどつき漫才が成立しており、セクハラすら自然で微笑ましい光景。
ほぼ恋人同士のじゃれ合いみたいなもんでしたから、好きになるのもごく当然のことかと。
※菊野美琴
こんな感じであれば、セクハラも許容範囲…ですよね。たぶん。
ほか、”氷の司書”というあだ名を持つ眼鏡の図書委員長「財前紗枝」さんと後輩「小太郎」くんの「図書館禁猟区」
机角とか(笑)、もうちょっと独りえっちのシーンを眺めたかったです。
(※はじめのコマだけ「紗絵」になっていましたが、誤植?)
一方、こちらは”サダコちゃん”というあだ名の「御堂澪」さんと、「柾樹」くんの短編「よく見て…」
幽霊コスプレがよく似合う「澪さん」でしたが、普段着も相当良かったですねー。
なお、確かにおでこ可愛かったものの、前髪で片目だけ見える顔もいいと思いましたが。
ものすごく現実感のないお話「嫁貞褒悶」
これで「かていほうもん」と読ませるんですね。わはは。
タイトルそのまま、教師と生徒「仁」くん、その母親という短編。
とにかく、後半の見開きな1コマが豪華でした。
あれはぜひ現実で目の当たりにしたいですねー。
カルト的なアイドルから声優デビューを控える「マナちゃん」こと「真魚」さんの「GARDEN」
細かいことは置いといて、彼女にアイドルの素質を感じてファンの一人として接するようになる「武士」くんは男ですね。
強い線のしっかりとした絵柄。
ベタ・トーン処理が目立ち、色はくっきりと濃厚な雰囲気です。
コマをまたぐことも多く、比較的ごっちゃり気味でした。
多少のバラつきは感じましたが、全体的には安定していたと思います。
可愛らしいキャラ絵であるものの極端なものはなく、ロリから人妻まで巧く描かれています。
さすがに太もも付近はいいですねー。
前述しておりますが、もっとお好きなネタで勝負してももいいような気がしました。
色々とフェチっぽい要素のある漫画集です。
どちらかお好みのものがあれば、より楽しめるでしょう。
ぱっつん×2 (エンジェルコミックス)
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・フェチ
・おまけ: あとがき・作品解説、ゲストページ、
描き下ろし「ニーソハレルヤafter」・「さめごっこIf」、
カバー裏に別絵・漫画「パイパンマーメイドafter」
・その他: 初単行本、カラー(10P)、短編×9
(うち「ニーソハレルヤ」×2)※描き下ろし省く。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「さいだ一明(さいだ・かずあき)」センセの「ぱっつん×2」です。
こちらも初単行本でした。
五連発です。
しかし昨日の「たけのこ星人」センセもそうでしたが、皆様そうと感じないくらい巧いですねー。
そんな訳で「さいだ一明」センセの1冊目「ぱっつん×2」です。
基本的には短編集ですが、前後編のエピソードほかその後などを描き下ろしされていました。
↓表紙のWヒロインな前後編「ニーソハレルヤ」
特殊な趣味がある「矢部桐也」くん。
毎朝、一年生の後輩「宮森舞」ちゃんの絶対領域を眺めるため、わざわざ遅刻ぎりぎりの彼女に合わせて登校していました。
校門を守る風紀委員「早坂瑠花」さんは「矢部くん」となんらかの関わりがあるらしく、
「そいつと関わると、そのうちオモチャにされるかもよ!」
そう忠告するのです。
だいたいそんな感じのお話。
※左:早坂瑠花、右:宮森舞
コレですよ!肩車描写ですね。「後ろからどうぞ…」がえっちなのです。
巻末にカラー原稿「ニーソハレルヤafter」が描き下ろしされている、センセがお好きらしいニーソックス漫画。
ゲストページでも触れられていましたが、もっとこういったの前面にしても良かったのではないかなぁ…。
出版社の意向とか制約とかあるんでしょうか。
ニーソリストの冠がある「さいだ一明」センセの次回に期待しましょう。
シマパンが可愛いツーサイドアップの娘「舞ちゃん」が前編を担当。
ここは、シマパンアピールから肩車への流れが秀逸でした。
特に、肩車のくだりをじっくり描かれたのは、素直に評価したいと思います。
あれはえっちでしたねー(笑)
前面に可愛らしさを出しながら実際は気付いていた、というしたたかさも、ああしたキャラっぽいです。
後半は「早坂瑠花」さんから、複数プレイに発展するお話。
ほとんどのえっちシーンは髪の毛下ろしたパターン(※↓表紙)でしたが、アップにした感じもお嬢様っぽくて良かったですね。
カラー原稿部分ではポニーテールでニーソックスだったんですが…リボンと同色の青色がよく映えておりました。
ここでの彼女は特に素敵でしたよー。
独りでシテいた場面を見られたりするんですが…あれは恥ずかしい。
生卵もえっちでした。その詳細については、ぜひ単行本でどうぞ。
コメディーちっくな、楽しいフェチ漫画でした。
水着・日焼け跡な2話「パイパンマーメイド」、「さめごっこ」
うち、競泳水着の「パイパンマーメイド」
コーチと「白瀬桃子」さんの剃毛漫画ですね。
「さいだ一明」センセはアンダーヘアを描いたり・描かなかったり、というスタンスでしたが、こちらは剃毛プレイのためかもっさりとしておりました。
ううーん、えっちねぇ(笑)
そちらに割いたページ数もかなり多く、長い毛はハサミを使っているなど描写も非常に細かかったです。
カバー裏の続編「パイパンマーメイドafter」もそんなんで、これまた良かった。
なぜか結果もちゃんと残しており、そのままであればまた違った展開もありそうでしたが、あっさり喋っちゃってるコーチはやっぱり問題ありありかと。
※左:白瀬桃子、右:真奈美ちゃん
水着処理は良かったです。右の下部分がどうなっているのか、単行本でどうぞ。
兄妹の近親…と思わせておいて、異なる展開を迎える「さめごっこ」
こちらはスクール水着で、浮き輪での水上・水中シーンが見どころ。
いいんだか悪いんだか、という感じでしたねー。
近親に流れるのもどうかと思うんですが、描き下ろされた巻末の別展開「さめごっこIf」のがまだ自然…かなぁ。
カラー原稿ならでは、という日焼け跡が素敵です。
冒頭にあった、ヒロイン「真奈美」ちゃんの扇風機にあたるシーンも良かったですね。
風邪をひいた「ヒロト」くん。
病院前にて声をかけてきたのは、去年の教え子「菊野美琴」さんでした。
前は眼鏡でみつ編みという地味な容姿から「いいんちょ」というあだ名だった彼女もすっかり大人っぽくなっていたのです。
不意にアパートまで見舞いに訪れた「美琴さん」に、昔そのまま接すると…という、よくまとまったラブコメ短編「エプロンちゅうた~」
元家庭教師・生徒の関係ですね。
セクハラしまくった、とか回想していましたが、それはどうかなぁ。
ただ、見舞いに来た「美琴さん」との関係ではどつき漫才が成立しており、セクハラすら自然で微笑ましい光景。
ほぼ恋人同士のじゃれ合いみたいなもんでしたから、好きになるのもごく当然のことかと。
※菊野美琴
こんな感じであれば、セクハラも許容範囲…ですよね。たぶん。
ほか、”氷の司書”というあだ名を持つ眼鏡の図書委員長「財前紗枝」さんと後輩「小太郎」くんの「図書館禁猟区」
机角とか(笑)、もうちょっと独りえっちのシーンを眺めたかったです。
(※はじめのコマだけ「紗絵」になっていましたが、誤植?)
一方、こちらは”サダコちゃん”というあだ名の「御堂澪」さんと、「柾樹」くんの短編「よく見て…」
幽霊コスプレがよく似合う「澪さん」でしたが、普段着も相当良かったですねー。
なお、確かにおでこ可愛かったものの、前髪で片目だけ見える顔もいいと思いましたが。
ものすごく現実感のないお話「嫁貞褒悶」
これで「かていほうもん」と読ませるんですね。わはは。
タイトルそのまま、教師と生徒「仁」くん、その母親という短編。
とにかく、後半の見開きな1コマが豪華でした。
あれはぜひ現実で目の当たりにしたいですねー。
カルト的なアイドルから声優デビューを控える「マナちゃん」こと「真魚」さんの「GARDEN」
細かいことは置いといて、彼女にアイドルの素質を感じてファンの一人として接するようになる「武士」くんは男ですね。
強い線のしっかりとした絵柄。
ベタ・トーン処理が目立ち、色はくっきりと濃厚な雰囲気です。
コマをまたぐことも多く、比較的ごっちゃり気味でした。
多少のバラつきは感じましたが、全体的には安定していたと思います。
可愛らしいキャラ絵であるものの極端なものはなく、ロリから人妻まで巧く描かれています。
さすがに太もも付近はいいですねー。
前述しておりますが、もっとお好きなネタで勝負してももいいような気がしました。
色々とフェチっぽい要素のある漫画集です。
どちらかお好みのものがあれば、より楽しめるでしょう。
ぱっつん×2 (エンジェルコミックス)
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■シアワセ少女 (たけのこ星人)
★まんがデーター [14/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ストーリー
・おまけ: あとがき、作品解説、ゲストページ、日記風まんが「たけのこ日和」、
裏レギュラー紹介、カバー裏にカラー別絵(表紙SD版)・表紙ラフ絵、
背表紙に4コマ、おまけ小冊子「手と手をつないで#5覚悟してね」
・その他: 初単行本、カラー(8P)、短編×8(うち「手と手つないで」×4、
「君の気持と僕の想いとあなたの思い出と」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「たけのこ星人」センセの「シアワセ少女」です。
なんか知らんけど、初単行本の4連発を達成できました。
わーい。
…しかし、漫画家さんってたくさんいますねー。大変だぁ。
さて、こちらは「たけのこ星人」センセの初単行本。
ひでるさんが絶大な信頼を寄せる「コアマガジン」さんで、メガストアコミックスのナンバー201がこちら「シアワセ少女」なのでした。
連続話と短編という構成で、よく練られたお話が深く重い、読ませるタイプの漫画です。
巻末収録の作品解説は「新」センセ(※同人誌「New’s Network Remix」にて活躍中です)のように、かなり詳細に書かれる方。
そのため、”一度漫画を通しで読んだ後、センセの解説を見ながら読めば二度楽しめる”という、お得感もある単行本なのでした。
※詩子さん。
この娘は苦労させられそうですねー。
単行本のメイン中編「手と手つないで」
リボンの可愛い、ドジで天然な「詩子(うたこ)」さん。
その幼馴染み、「ゆーくん」こと「悠哉」くんはどうにも危なっかしい彼女を支えるべく、よく面倒を見ておりました。
しかし、日課となっていた「詩子さん」からの報告に、
「私ね、房田先輩に告白されて付き合う事にしたんだー」
そんな言葉があったのです…と、だいたいそんな導入部。
ちとハードな面もある青春ストーリーです。
前半から中盤まで徹底的にかけられたストレスが、後半になってぱーっと晴れる、すっきり展開でした。
主人公の「悠哉くん」は無論、「詩子ちゃん」もひとまわり成長するようなお話。
ある意味王道展開ですが、こんなんは成年漫画で珍しいパターンですね。
後半はやや綺麗過ぎた気もしますけれど。
やっぱり、友達というのはいいなぁ。
多くのキャラを抑え、↓表紙をゲットしている天然「詩子さん」
うーん、今時こんな娘はいないでしょうねー。
それだけに、付き合うって報告を聞かされた「悠哉くん」の気持ちが痛いほど分かります。
…でも、ここは後のエピソードにて描かれていましたが、それを読むと「詩子さん」側にも納得でした。
なるほどなぁ。
ただ、瞬間にああは考えられないですよ。難儀な娘さんですねー。
詳細は伏せますが、ああした場面で格好良く助けられなかった「九郎」くんはなんだかリアルでした。
彼も相当にイイ奴で、心揺さぶられますね。
目立っていた割に報われなかったですけれど、その後が描かれた5話にて活躍してたので要チェック。
この番外編っぽいエピソードは小冊子にあります。そちらについては↓後述しますね。
「九郎くん」は残念な結果でしたが、収録された「お幸せに」は”近しいシチュエーションにて究極の選択を迫られる”ような短編。
小尼校ナンバー1という美少女「姫野綾」さん。
主人公「安田」くんも、そんな彼女に憧れる一人でした。
ある日、悪い噂の絶えない「竹之内」に声をかけられた「安田くん」は誘いを断ることもできず、恐る恐る後をついて行くんですが…その先には、彼の仲間に取り囲まれて好き勝手される「綾さん」がいたのです。
さて、貴方ならどうする?!
これまたイイ話でした。…色々な意味で。
あの、人生の岐路というべき場面でどうするのか。
彼女を助けるべく抵抗してみるか、あるいはかなわないと屈してしまうのか…。
まぁ、抵抗するのおっかないですよね。相手複数だし。
なんだか複雑な読後感でしたが、ある意味これで良かったかなー、というラストではないでしょうか。
※ヤンデレdayな「ハナさん」
…どこがヤンデレだ(笑)収録ではお気に入りです。ややうっとおしいかもしれませんが。
前後編の連続話「君の気持と僕の想いとあなたの思い出と」
収録中では最もラブコメちっくな、読みやすいお話だと思います。
裏表紙にて、童顔ながらアンバランスな巨乳とパンチラを披露しているヒロイン「ハナ」さん。
「なんちゃら日和~」、という言動が楽しい娘さんです。
流れは基本シリアスなので、コメディーっぽい描写は前半だけでしたが、「ハナさん」の気軽な漫画も見たいですね。
静かな心理描写が丁寧で、まとまったストーリーでした。
2006年と収録では最も古い短編「幸せ日和」
ツインテールな「菜緒」ちゃんのお話なんですが…詳細を書くとつまらないので省略しますが、途中・後半と2度びっくりするお話。
なるほど、そんなんだったんですか。たはー。
もしかして、冒頭の描写も…ってことはないのかな、どうかな。
狙い通り騙されましたよ。
カラー原稿もある冒頭話「雨降って」は、とかくあらすじの1コマ目が新鮮な短編でした。
カチューシャの可愛い「美穂」さんは、年下の幼馴染み「健太」くんをセフレ扱いにしておりました。
その関係にやや飽きてきたころ、教室での雑談から、”売り言葉に買い言葉”という感じで、気軽にクラスメイトとの複数プレイに応じるんですが…。
※左:菜緒ちゃん、右:美穂さん
こんな感じの2人ですが…後にトンデモない事に!
タイトルそのまま、ちょっと切ない良作品です。
なによりも「気持ちいい事が気持ち悪い」が深いですね。
結果的にはあれで良かったのかもしれませんが…「シアワセ少女」ってタイトルの冒頭話だからなぁ(笑)
…って言うか、収録エピソードはどれもそんなんでしたけど。
強い線の勢いある作画。
シチュエーションも影響していると思いますが、色はやや黒めで、ごっちゃり描かれる方です。
やや濃厚気味ですかね。
上でも書きましたが、「幸せ日和」が最も古く06年。
他は07~08年という時期で多少のバラつきはあったものの、比較的安定していたと思います。
おおまかには↓表紙カラーの判断で問題ないですが、そちらはかなりスッキリです。
紹介帯裏面のカット絵のが判断には良いでしょう。
あまり見ないタイプのストーリーが新鮮・素敵で、絵に迫力もある良質な漫画でした。
ただ、独特のシチュエーションから癖のあるお話までは、人を選ぶでしょう。注意ね。
正直なところ、ちと練りこまれ過ぎな気もします。
また、”たけのこ巻末侵略付録”ということで、非常におまけページが豊富な単行本なのです。
センセ、お疲れ様でした。
さらにさらに、小冊子(※内容は「手と手をつないで#5覚悟してね」)までついていたんですが…これは初回だけのものなのかなぁ。
特に何も書いていなかったので、どこのオマケかよく分かりませんでしたけど。
そんな訳で、気になった方は早めに店頭へ行かれた方がいいかもしれませんよー。
※ちなみに、こんな小冊子がついていました。
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・話 :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ストーリー
・おまけ: あとがき、作品解説、ゲストページ、日記風まんが「たけのこ日和」、
裏レギュラー紹介、カバー裏にカラー別絵(表紙SD版)・表紙ラフ絵、
背表紙に4コマ、おまけ小冊子「手と手をつないで#5覚悟してね」
・その他: 初単行本、カラー(8P)、短編×8(うち「手と手つないで」×4、
「君の気持と僕の想いとあなたの思い出と」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「たけのこ星人」センセの「シアワセ少女」です。
なんか知らんけど、初単行本の4連発を達成できました。
わーい。
…しかし、漫画家さんってたくさんいますねー。大変だぁ。
さて、こちらは「たけのこ星人」センセの初単行本。
ひでるさんが絶大な信頼を寄せる「コアマガジン」さんで、メガストアコミックスのナンバー201がこちら「シアワセ少女」なのでした。
連続話と短編という構成で、よく練られたお話が深く重い、読ませるタイプの漫画です。
巻末収録の作品解説は「新」センセ(※同人誌「New’s Network Remix」にて活躍中です)のように、かなり詳細に書かれる方。
そのため、”一度漫画を通しで読んだ後、センセの解説を見ながら読めば二度楽しめる”という、お得感もある単行本なのでした。
※詩子さん。
この娘は苦労させられそうですねー。
単行本のメイン中編「手と手つないで」
リボンの可愛い、ドジで天然な「詩子(うたこ)」さん。
その幼馴染み、「ゆーくん」こと「悠哉」くんはどうにも危なっかしい彼女を支えるべく、よく面倒を見ておりました。
しかし、日課となっていた「詩子さん」からの報告に、
「私ね、房田先輩に告白されて付き合う事にしたんだー」
そんな言葉があったのです…と、だいたいそんな導入部。
ちとハードな面もある青春ストーリーです。
前半から中盤まで徹底的にかけられたストレスが、後半になってぱーっと晴れる、すっきり展開でした。
主人公の「悠哉くん」は無論、「詩子ちゃん」もひとまわり成長するようなお話。
ある意味王道展開ですが、こんなんは成年漫画で珍しいパターンですね。
後半はやや綺麗過ぎた気もしますけれど。
やっぱり、友達というのはいいなぁ。
多くのキャラを抑え、↓表紙をゲットしている天然「詩子さん」
うーん、今時こんな娘はいないでしょうねー。
それだけに、付き合うって報告を聞かされた「悠哉くん」の気持ちが痛いほど分かります。
…でも、ここは後のエピソードにて描かれていましたが、それを読むと「詩子さん」側にも納得でした。
なるほどなぁ。
ただ、瞬間にああは考えられないですよ。難儀な娘さんですねー。
詳細は伏せますが、ああした場面で格好良く助けられなかった「九郎」くんはなんだかリアルでした。
彼も相当にイイ奴で、心揺さぶられますね。
目立っていた割に報われなかったですけれど、その後が描かれた5話にて活躍してたので要チェック。
この番外編っぽいエピソードは小冊子にあります。そちらについては↓後述しますね。
「九郎くん」は残念な結果でしたが、収録された「お幸せに」は”近しいシチュエーションにて究極の選択を迫られる”ような短編。
小尼校ナンバー1という美少女「姫野綾」さん。
主人公「安田」くんも、そんな彼女に憧れる一人でした。
ある日、悪い噂の絶えない「竹之内」に声をかけられた「安田くん」は誘いを断ることもできず、恐る恐る後をついて行くんですが…その先には、彼の仲間に取り囲まれて好き勝手される「綾さん」がいたのです。
さて、貴方ならどうする?!
これまたイイ話でした。…色々な意味で。
あの、人生の岐路というべき場面でどうするのか。
彼女を助けるべく抵抗してみるか、あるいはかなわないと屈してしまうのか…。
まぁ、抵抗するのおっかないですよね。相手複数だし。
なんだか複雑な読後感でしたが、ある意味これで良かったかなー、というラストではないでしょうか。
※ヤンデレdayな「ハナさん」
…どこがヤンデレだ(笑)収録ではお気に入りです。ややうっとおしいかもしれませんが。
前後編の連続話「君の気持と僕の想いとあなたの思い出と」
収録中では最もラブコメちっくな、読みやすいお話だと思います。
裏表紙にて、童顔ながらアンバランスな巨乳とパンチラを披露しているヒロイン「ハナ」さん。
「なんちゃら日和~」、という言動が楽しい娘さんです。
流れは基本シリアスなので、コメディーっぽい描写は前半だけでしたが、「ハナさん」の気軽な漫画も見たいですね。
静かな心理描写が丁寧で、まとまったストーリーでした。
2006年と収録では最も古い短編「幸せ日和」
ツインテールな「菜緒」ちゃんのお話なんですが…詳細を書くとつまらないので省略しますが、途中・後半と2度びっくりするお話。
なるほど、そんなんだったんですか。たはー。
もしかして、冒頭の描写も…ってことはないのかな、どうかな。
狙い通り騙されましたよ。
カラー原稿もある冒頭話「雨降って」は、とかくあらすじの1コマ目が新鮮な短編でした。
カチューシャの可愛い「美穂」さんは、年下の幼馴染み「健太」くんをセフレ扱いにしておりました。
その関係にやや飽きてきたころ、教室での雑談から、”売り言葉に買い言葉”という感じで、気軽にクラスメイトとの複数プレイに応じるんですが…。
※左:菜緒ちゃん、右:美穂さん
こんな感じの2人ですが…後にトンデモない事に!
タイトルそのまま、ちょっと切ない良作品です。
なによりも「気持ちいい事が気持ち悪い」が深いですね。
結果的にはあれで良かったのかもしれませんが…「シアワセ少女」ってタイトルの冒頭話だからなぁ(笑)
…って言うか、収録エピソードはどれもそんなんでしたけど。
強い線の勢いある作画。
シチュエーションも影響していると思いますが、色はやや黒めで、ごっちゃり描かれる方です。
やや濃厚気味ですかね。
上でも書きましたが、「幸せ日和」が最も古く06年。
他は07~08年という時期で多少のバラつきはあったものの、比較的安定していたと思います。
おおまかには↓表紙カラーの判断で問題ないですが、そちらはかなりスッキリです。
紹介帯裏面のカット絵のが判断には良いでしょう。
あまり見ないタイプのストーリーが新鮮・素敵で、絵に迫力もある良質な漫画でした。
ただ、独特のシチュエーションから癖のあるお話までは、人を選ぶでしょう。注意ね。
正直なところ、ちと練りこまれ過ぎな気もします。
また、”たけのこ巻末侵略付録”ということで、非常におまけページが豊富な単行本なのです。
センセ、お疲れ様でした。
さらにさらに、小冊子(※内容は「手と手をつないで#5覚悟してね」)までついていたんですが…これは初回だけのものなのかなぁ。
特に何も書いていなかったので、どこのオマケかよく分かりませんでしたけど。
そんな訳で、気になった方は早めに店頭へ行かれた方がいいかもしれませんよー。
シアワセ少女 (2009/01/19) たけのこ星人 商品詳細を見る |
※ちなみに、こんな小冊子がついていました。
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■メモリーズオフ6 ~T-wave~ (久松ゆのみ)
★まんがデーター [9/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 原作ゲーム・恋愛
・おまけ: あとがきマンガ、原作者コメント、
カバー裏に別絵。
・その他: 初単行本、原作「5pb.」、折り返しにコメント、
5話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「久松ゆのみ(ひさまつ・ゆのみ)」センセの「メモリーズオフ6 ~T-wave~」です。
はい、初単行本3連発を達成できました。
ひでるさんはこのゲームは無論のこと、シリーズもまるで知りません。
…えっと、これ相当な人気ゲームですか?
ファンも多いだろう作品をよく分かっていない人間が色々書くのはおっかない(笑)ですが…今日は一般系の日なのでやります。
まぁ、毎度のように漫画だけ見た素人意見、ということで考えていただければ。
※左:箱崎智紗、右:遠峯りりす
寝起きが可愛い「りりすさん」です。着替えも手伝えそうでした。
クラスでは、幼馴染み「遠峯りりす(とおみね・りりす)」と”おしどり夫婦”とか呼ばれている、主人公「塚本志雄(つかもと・しお)」
日常では「りりす」の世話を焼き、学校では生徒会役員と「奏雲祭」実行委員を兼務する「志雄」は、日々多忙を極めておりました。
ある日、「りりす」から渡されたラブレターで呼び出された彼は、そこに昔の彼女と似た雰囲気の女の子「箱崎智紗(はこさき・ちさ)」と出会います。
記憶から、イメージが変わっていた「智紗」は「りりす」の親友。
そんな彼女に告白された「志雄」は、なんとなく付き合うこととしたのですが…。
だいたいそんな感じ。
PC版はないようなので、いわゆるえっちのない恋愛アドベンチャーかな。
毎度のごとく、ゲームでは複数の攻略対象(ヒロイン)がいるようです。
こうした系統の漫画版は、”単一でないストーリーと各キャラをどう扱っていくか”、が焦点になるでしょう。
こちらの場合、おそらくメインストーリーに少々ほか要素を追加したような感じになっていました。
ネタにもなっていたように、登場キャラはある程度に絞った様子。
ただ、ストーリーについては欲張ったようで、全体のまとまりについてはやや微妙な気がしました。
そのあたりの詳細は後述します。
※すれ違い劇場
ひでるさんはこんなんが大好物です。うふふー。
友達感覚な気軽に接することのできる幼馴染み「りりすさん」、自分を好いてくれる女の子っぽい「智紗さん」の2人がお話の中心。
ここがメインでいいんですよね?
どちらにしろ詳しくはないですが…なんだかキャラ配置など「School Days」を思い出しました。
当然、あんな感じにはならないんですけれど。
そちらのインパクトがあまりに強すぎるためか、ごくスタンダードな展開はあまりひでるさんに刺さりませんでした。
過激なネタで感覚が麻痺しているのかもしれませんが。
まぁ、確かに意外性はなかったものの、三角関係のお手本みたいなお話は読みやすく、自然に引き込まれます。
病院にてはち合わせする4話とかはいいですねー(笑)
ページの関係か、枷になるべき過去事件があまり効果的に作用していなかったのは残念です。
…そう、やや詰め込み過ぎな印象だったんですが、その原因として考えられるのは別エピソードを差し込んだこと。
収録されている3話は、突如憧れの先輩で生徒会長「嘉神川クロエ(かがみがわ・くろえ)」のメインになっていました。
原作で人気あるのかなぁ。
これが本来の流れを断ち切っているんですが、なるほど確かに切り捨てるのは惜しいですねー。
1話だけヒロインの座をゲットした「クロエさん」のストーリー…じゃないな、各シチュエーションが非常に印象的であっため、本編の2人が弱くなったような感じがしました。
…これはひでるさんだけ??
(※ちなみに、「クロエさん」はサブキャラとして、ちらほら顔を見せてます)
※おまけ:嘉神川クロエ
ずっといてほしいですね。何もしなかった「志雄くん」はスゴイ。
続いて絵柄について。
先ほどゲーム画面を眺めてきましたが、原作の雰囲気を出すことに成功していると思います。
あちこちから適任者を探してきたんでしょうか?
強い線のすっきりとした絵柄。
適度な濃淡で、全体的にはしっかりと描かれる方でした。
細かいコマ割りで、若干構図で気になる部分があったものの、さしたる問題は感じません。
コメディー崩しが多めでしたが、これは原作通り?
正直なところ、キャラ絵など極端に巧い方ではないですが、バランスやテンポなど自然です。
お話の妨げになることはありませんでした。
漫画の巧い方なのかもしれません。
原作ファンはこれでいいのかな、どうかな?
とりあえず、登場している主要キャラが好きなら、大丈夫だと思います。たぶん。
漫画としてはごく無難な仕上がり。
原作がゲームである点を考慮すると、成功した例ではないでしょうか。
※ゲームはこれ
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・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 原作ゲーム・恋愛
・おまけ: あとがきマンガ、原作者コメント、
カバー裏に別絵。
・その他: 初単行本、原作「5pb.」、折り返しにコメント、
5話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「久松ゆのみ(ひさまつ・ゆのみ)」センセの「メモリーズオフ6 ~T-wave~」です。
はい、初単行本3連発を達成できました。
ひでるさんはこのゲームは無論のこと、シリーズもまるで知りません。
…えっと、これ相当な人気ゲームですか?
ファンも多いだろう作品をよく分かっていない人間が色々書くのはおっかない(笑)ですが…今日は一般系の日なのでやります。
まぁ、毎度のように漫画だけ見た素人意見、ということで考えていただければ。
※左:箱崎智紗、右:遠峯りりす
寝起きが可愛い「りりすさん」です。着替えも手伝えそうでした。
クラスでは、幼馴染み「遠峯りりす(とおみね・りりす)」と”おしどり夫婦”とか呼ばれている、主人公「塚本志雄(つかもと・しお)」
日常では「りりす」の世話を焼き、学校では生徒会役員と「奏雲祭」実行委員を兼務する「志雄」は、日々多忙を極めておりました。
ある日、「りりす」から渡されたラブレターで呼び出された彼は、そこに昔の彼女と似た雰囲気の女の子「箱崎智紗(はこさき・ちさ)」と出会います。
記憶から、イメージが変わっていた「智紗」は「りりす」の親友。
そんな彼女に告白された「志雄」は、なんとなく付き合うこととしたのですが…。
だいたいそんな感じ。
PC版はないようなので、いわゆるえっちのない恋愛アドベンチャーかな。
毎度のごとく、ゲームでは複数の攻略対象(ヒロイン)がいるようです。
こうした系統の漫画版は、”単一でないストーリーと各キャラをどう扱っていくか”、が焦点になるでしょう。
こちらの場合、おそらくメインストーリーに少々ほか要素を追加したような感じになっていました。
ネタにもなっていたように、登場キャラはある程度に絞った様子。
ただ、ストーリーについては欲張ったようで、全体のまとまりについてはやや微妙な気がしました。
そのあたりの詳細は後述します。
※すれ違い劇場
ひでるさんはこんなんが大好物です。うふふー。
友達感覚な気軽に接することのできる幼馴染み「りりすさん」、自分を好いてくれる女の子っぽい「智紗さん」の2人がお話の中心。
ここがメインでいいんですよね?
どちらにしろ詳しくはないですが…なんだかキャラ配置など「School Days」を思い出しました。
当然、あんな感じにはならないんですけれど。
そちらのインパクトがあまりに強すぎるためか、ごくスタンダードな展開はあまりひでるさんに刺さりませんでした。
過激なネタで感覚が麻痺しているのかもしれませんが。
まぁ、確かに意外性はなかったものの、三角関係のお手本みたいなお話は読みやすく、自然に引き込まれます。
病院にてはち合わせする4話とかはいいですねー(笑)
ページの関係か、枷になるべき過去事件があまり効果的に作用していなかったのは残念です。
…そう、やや詰め込み過ぎな印象だったんですが、その原因として考えられるのは別エピソードを差し込んだこと。
収録されている3話は、突如憧れの先輩で生徒会長「嘉神川クロエ(かがみがわ・くろえ)」のメインになっていました。
原作で人気あるのかなぁ。
これが本来の流れを断ち切っているんですが、なるほど確かに切り捨てるのは惜しいですねー。
1話だけヒロインの座をゲットした「クロエさん」のストーリー…じゃないな、各シチュエーションが非常に印象的であっため、本編の2人が弱くなったような感じがしました。
…これはひでるさんだけ??
(※ちなみに、「クロエさん」はサブキャラとして、ちらほら顔を見せてます)
※おまけ:嘉神川クロエ
ずっといてほしいですね。何もしなかった「志雄くん」はスゴイ。
続いて絵柄について。
先ほどゲーム画面を眺めてきましたが、原作の雰囲気を出すことに成功していると思います。
あちこちから適任者を探してきたんでしょうか?
強い線のすっきりとした絵柄。
適度な濃淡で、全体的にはしっかりと描かれる方でした。
細かいコマ割りで、若干構図で気になる部分があったものの、さしたる問題は感じません。
コメディー崩しが多めでしたが、これは原作通り?
正直なところ、キャラ絵など極端に巧い方ではないですが、バランスやテンポなど自然です。
お話の妨げになることはありませんでした。
漫画の巧い方なのかもしれません。
原作ファンはこれでいいのかな、どうかな?
とりあえず、登場している主要キャラが好きなら、大丈夫だと思います。たぶん。
漫画としてはごく無難な仕上がり。
原作がゲームである点を考慮すると、成功した例ではないでしょうか。
メモリーズオフ6~T-wave (MFコミックス アライブシリーズ) (2008/12/22) 久松 ゆのみ5pb. 商品詳細を見る |
※ゲームはこれ
メモリーズオフ 6 ~T-wave~(通常版) (2008/08/21) PlayStation2 商品詳細を見る |
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■こいこく KOIKOKU (陵こえり)
★まんがデーター [12/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・学園
・おまけ: あとがき、華陵学園放課後学級・出張版(作品解説)、
描き下ろし「Beginning」、初登場イラスト、
・その他: 初単行本、ピンナップ、カラー(4P)、短編×10
(うち「ヘビ★ロテめがねくん」×5、
「ERASER OF MAGIC」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「陵こえり(みささぎ・こえり)」センセの「こいこく KOIKOKU」です。
コメントによると、もともとは「華陵学園初等部」にて読者コーナーのイラストを担当していたらしい「陵こえり」センセ。
子飼いさんの出世作、というところでしょうか。
当然ながら、こちら「こいこく KOIKOKU」が初単行本です。
※左:飛鳥知菜、右:守屋愛美
いまいち目立っていない2人。もうすこしがんばりましょう。
↓表紙を飾っている女の子のメイン中編「ヘビ☆ロテめがねくん」
真面目で気弱な眼鏡男子「伊達勇芽(だて・ゆうが)」には最近悩みがありました。
眼鏡を外した後の記憶が曖昧で、気付くと決まって裸の女の子が横に寝ているのです。
初恋相手「飛鳥知菜」のため欲望を抑えようと必死な「勇芽くん」ですが不可解な現象は続き、今度は幼馴染み「守屋愛美」を手にかけてしまったのでした。
ここに至って、”自分は二重人格である”と自覚したのです。
…だいたいそんな感じ。
全5話のラブコメ中編です。
大変失礼ながら、ひでるさんの予想を遥かに大きく越える出来栄えでした。
まず、主人公「勇芽くん」を二重人格としたのは正解。
これによって、成年系連続話での課題”基本となるストーリーとサービス描写の両立”に成功しています。
設定についても巧くお話と絡んでおり、ラストに至るまで意外なほど良くまとまった作品に仕上がっておりました。
天然ながら、重い過去を背負っていた正ヒロイン「知菜ちゃん」
こうした漫画のお約束そのまま最後までえっちシーンなく、また出番も微妙に少ないため、あまり目立ちません。
登場キャラの中で胸が大きいようでしたが、容姿的にさほど差はなく、ちと気の毒。
せめて、恋する切っ掛けが描かれていれば、また違ったかもしれませんが。
また、そこそこ出番のあった「愛美さん」ですが、こちらは幼馴染みという有利な立場を活かしきれなかった印象。
うーん、もっと頑張れ。
そんな2人を尻目に、大活躍していたのが新聞部「葉加瀬希枝」ちゃん。
詳細は伏せますが、意外に重要な役回りだった彼女。
自分の幸せのため色々と調査をし、うまく言いくるめて協力者を求め、密かに作戦を進行させていました。
この、ライバルを確実に蹴落とそうと画策しているところは最高ですねー。
「希枝ちゃん」良かったです。
センセもお気に入りなのか、作品解説の「華陵学園放課後学級・出張版」にもサブキャラながら加わっておりました。
途中で諦め、彼の背中を押しているのも格好いいですね。
ただ、そうした役目はやっぱり幼馴染みにやってほしかったかなぁ…。
※左:葉加瀬希枝、右:相沢叶南
かたや進行役、かたや広い心で、という2人。たいへんよくできました。
そうしたヒロインらと共に、女たらし状態な「勇芽くん」が面白いのです。
彼の存在がため、初恋を成就させるべき純愛物語ながら豊富なえっちシーンを確保できていたのです。
「でも愛美も好き。っていうか女の子はみんな大好き」
「この際僕が全部チェックしてあげるよ♪」
「君みたいに可愛いコなら大歓迎さ」
…そうした、いかにも、という”しゃらーん☆”とした台詞ほか、「代々木夢穂」さんとの際ではしっかり彼女の本質を看破していました。
入れ替わったままでも良かったか(笑)
ひと通り褒めてきましたが、お話で重要なイベントである”二重人格に気付く”シーンが微妙。
かなり唐突過ぎるんですね。
あの場面で記憶ないまま我に返り、即二重人格だと自己診断するのはやっぱり違和感ありありでした。
(※人前で眼鏡外す、というトリガーまで把握しているのもなんだか変かなー)
他が良かっただけに、非常に残念なところです。
できれば、何かしらのイベントが欲しいところでした。
2話の連続「ERASER OF MAGIC」、「ERASER OF MAGIC-truth-」
背が低く童顔であるため、生徒の中でも違和感ない教師「北木征太」
特に「チビ太」と呼ぶ問題児「相沢叶南」には手を焼いていたのです。
新学期でも「叶南」と同クラスになってしまった「征太」は、教師の威厳を取り戻すべく彼女の苦手なテストを実施するんですが…大雑把にはそんな感じの流れ。
(※ちなみに、2話目冒頭では「可南」となっていました。誤植かな?)
教師「征太くん」とツンデレちっくな生徒「叶南ちゃん」のラブコメ。
スタンダードなため分かりやすく、あるいは「ヘビ☆ロテめがねくん」より支持を集めるかもしれません。
しかし、漫画内にも書かれていましたが「征太くん」は思考幼いですねー。
勝ち負けだの、恥かかせるだの、同レベルかそれ以下という感じでした。
特に後編の場面は、嘘でも謝っては駄目なシーン。
そんな彼に対し、「魔法のケシゴム」なんて可愛らしさを残しながら、許すことのできる度量ある「叶南ちゃん」は素敵な娘さんでした。
なお、同じく教師・生徒のカップルであった「~もいちどキミに~」も同様。
「華陵学園」に教育実習として派遣された「支倉」先生。
そちらには、初恋相手だった「下川舞子」と瓜二つな容姿である「川上鞠耶」という生徒がいたのです。
妙に懐いてくる「鞠耶」と屋上で2人っきりになると…。
なんだかなぁ、というこちらの主人公「支倉」先生。
初恋の相手「舞子さん」は大人になったら関係なく(笑)
好意を持っていた「鞠耶ちゃん」とえっちはするものの、過去の記憶と容姿をダブらせた揚句、違う名前を呼んでたりしました。
こちらも失礼、というかコイツ最低ですねー。
あれだけ格好悪いところを見せておきながら、ラストの「期待してるよ」って台詞も「馬鹿にしてんのか?」という感じでしたが。
…まぁ、いいか。
なお、こちらのヒロイン「鞠耶ちゃん」はませた娘でしたが、精神的にも大人でした。
※おまけ:斉木肖夢(さいき・あゆむ)さん。
比較用です。そんなに違和感ないでしょ?
描き下ろし「Beginning」は「アリス」ちゃんの8ページで、ちょいとブラック気味。
センセの初オリジナル作品「妹はサンタクロース」は兄妹の近親でした。
コメントそのまま、恥ずかしいくらいの王道展開です。
お芝居のキス程度で過剰反応する兄「斉木巴生」は…ヤバ過ぎですね。
妹離れとか、そんなレベルではないと思います。
悔い改めるように(笑)
初出によると、収録原稿は06年12月から08年6月までとやや開きあります。
たいていの単行本はだんだん過去原稿になるパターンですが、こちらは新しくなっていきます。
もともと個性を確立されている方なので、大きく変化はしていません。
しかし、後半になるにつれ、線からあちこちのバランスまで、格段に巧くなっておりました。
強めな線でしっかりと描かれたような絵柄。
濃淡はやや濃いめ、丁寧であるためページが賑やかになっても見辛さは感じません。
白黒絵は↓表紙などのカラーよりも落ち着いております。
前者は動きある漫画絵、後者は固定イラスト、という違いですかね。
やや雰囲気は異なりますが、判断はそちらで問題ないと思います。
絵柄はともかく、極端にロリロリとしていないのは人によって良し悪しかも。
収録されたお話、特に連続話は良かったので、次巻にも期待です。
こいこく (華陵COMICS)
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・学園
・おまけ: あとがき、華陵学園放課後学級・出張版(作品解説)、
描き下ろし「Beginning」、初登場イラスト、
・その他: 初単行本、ピンナップ、カラー(4P)、短編×10
(うち「ヘビ★ロテめがねくん」×5、
「ERASER OF MAGIC」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「陵こえり(みささぎ・こえり)」センセの「こいこく KOIKOKU」です。
コメントによると、もともとは「華陵学園初等部」にて読者コーナーのイラストを担当していたらしい「陵こえり」センセ。
子飼いさんの出世作、というところでしょうか。
当然ながら、こちら「こいこく KOIKOKU」が初単行本です。
※左:飛鳥知菜、右:守屋愛美
いまいち目立っていない2人。もうすこしがんばりましょう。
↓表紙を飾っている女の子のメイン中編「ヘビ☆ロテめがねくん」
真面目で気弱な眼鏡男子「伊達勇芽(だて・ゆうが)」には最近悩みがありました。
眼鏡を外した後の記憶が曖昧で、気付くと決まって裸の女の子が横に寝ているのです。
初恋相手「飛鳥知菜」のため欲望を抑えようと必死な「勇芽くん」ですが不可解な現象は続き、今度は幼馴染み「守屋愛美」を手にかけてしまったのでした。
ここに至って、”自分は二重人格である”と自覚したのです。
…だいたいそんな感じ。
全5話のラブコメ中編です。
大変失礼ながら、ひでるさんの予想を遥かに大きく越える出来栄えでした。
まず、主人公「勇芽くん」を二重人格としたのは正解。
これによって、成年系連続話での課題”基本となるストーリーとサービス描写の両立”に成功しています。
設定についても巧くお話と絡んでおり、ラストに至るまで意外なほど良くまとまった作品に仕上がっておりました。
天然ながら、重い過去を背負っていた正ヒロイン「知菜ちゃん」
こうした漫画のお約束そのまま最後までえっちシーンなく、また出番も微妙に少ないため、あまり目立ちません。
登場キャラの中で胸が大きいようでしたが、容姿的にさほど差はなく、ちと気の毒。
せめて、恋する切っ掛けが描かれていれば、また違ったかもしれませんが。
また、そこそこ出番のあった「愛美さん」ですが、こちらは幼馴染みという有利な立場を活かしきれなかった印象。
うーん、もっと頑張れ。
そんな2人を尻目に、大活躍していたのが新聞部「葉加瀬希枝」ちゃん。
詳細は伏せますが、意外に重要な役回りだった彼女。
自分の幸せのため色々と調査をし、うまく言いくるめて協力者を求め、密かに作戦を進行させていました。
この、ライバルを確実に蹴落とそうと画策しているところは最高ですねー。
「希枝ちゃん」良かったです。
センセもお気に入りなのか、作品解説の「華陵学園放課後学級・出張版」にもサブキャラながら加わっておりました。
途中で諦め、彼の背中を押しているのも格好いいですね。
ただ、そうした役目はやっぱり幼馴染みにやってほしかったかなぁ…。
※左:葉加瀬希枝、右:相沢叶南
かたや進行役、かたや広い心で、という2人。たいへんよくできました。
そうしたヒロインらと共に、女たらし状態な「勇芽くん」が面白いのです。
彼の存在がため、初恋を成就させるべき純愛物語ながら豊富なえっちシーンを確保できていたのです。
「でも愛美も好き。っていうか女の子はみんな大好き」
「この際僕が全部チェックしてあげるよ♪」
「君みたいに可愛いコなら大歓迎さ」
…そうした、いかにも、という”しゃらーん☆”とした台詞ほか、「代々木夢穂」さんとの際ではしっかり彼女の本質を看破していました。
入れ替わったままでも良かったか(笑)
ひと通り褒めてきましたが、お話で重要なイベントである”二重人格に気付く”シーンが微妙。
かなり唐突過ぎるんですね。
あの場面で記憶ないまま我に返り、即二重人格だと自己診断するのはやっぱり違和感ありありでした。
(※人前で眼鏡外す、というトリガーまで把握しているのもなんだか変かなー)
他が良かっただけに、非常に残念なところです。
できれば、何かしらのイベントが欲しいところでした。
2話の連続「ERASER OF MAGIC」、「ERASER OF MAGIC-truth-」
背が低く童顔であるため、生徒の中でも違和感ない教師「北木征太」
特に「チビ太」と呼ぶ問題児「相沢叶南」には手を焼いていたのです。
新学期でも「叶南」と同クラスになってしまった「征太」は、教師の威厳を取り戻すべく彼女の苦手なテストを実施するんですが…大雑把にはそんな感じの流れ。
(※ちなみに、2話目冒頭では「可南」となっていました。誤植かな?)
教師「征太くん」とツンデレちっくな生徒「叶南ちゃん」のラブコメ。
スタンダードなため分かりやすく、あるいは「ヘビ☆ロテめがねくん」より支持を集めるかもしれません。
しかし、漫画内にも書かれていましたが「征太くん」は思考幼いですねー。
勝ち負けだの、恥かかせるだの、同レベルかそれ以下という感じでした。
特に後編の場面は、嘘でも謝っては駄目なシーン。
そんな彼に対し、「魔法のケシゴム」なんて可愛らしさを残しながら、許すことのできる度量ある「叶南ちゃん」は素敵な娘さんでした。
なお、同じく教師・生徒のカップルであった「~もいちどキミに~」も同様。
「華陵学園」に教育実習として派遣された「支倉」先生。
そちらには、初恋相手だった「下川舞子」と瓜二つな容姿である「川上鞠耶」という生徒がいたのです。
妙に懐いてくる「鞠耶」と屋上で2人っきりになると…。
なんだかなぁ、というこちらの主人公「支倉」先生。
初恋の相手「舞子さん」は大人になったら関係なく(笑)
好意を持っていた「鞠耶ちゃん」とえっちはするものの、過去の記憶と容姿をダブらせた揚句、違う名前を呼んでたりしました。
こちらも失礼、というかコイツ最低ですねー。
あれだけ格好悪いところを見せておきながら、ラストの「期待してるよ」って台詞も「馬鹿にしてんのか?」という感じでしたが。
…まぁ、いいか。
なお、こちらのヒロイン「鞠耶ちゃん」はませた娘でしたが、精神的にも大人でした。
※おまけ:斉木肖夢(さいき・あゆむ)さん。
比較用です。そんなに違和感ないでしょ?
描き下ろし「Beginning」は「アリス」ちゃんの8ページで、ちょいとブラック気味。
センセの初オリジナル作品「妹はサンタクロース」は兄妹の近親でした。
コメントそのまま、恥ずかしいくらいの王道展開です。
お芝居のキス程度で過剰反応する兄「斉木巴生」は…ヤバ過ぎですね。
妹離れとか、そんなレベルではないと思います。
悔い改めるように(笑)
初出によると、収録原稿は06年12月から08年6月までとやや開きあります。
たいていの単行本はだんだん過去原稿になるパターンですが、こちらは新しくなっていきます。
もともと個性を確立されている方なので、大きく変化はしていません。
しかし、後半になるにつれ、線からあちこちのバランスまで、格段に巧くなっておりました。
強めな線でしっかりと描かれたような絵柄。
濃淡はやや濃いめ、丁寧であるためページが賑やかになっても見辛さは感じません。
白黒絵は↓表紙などのカラーよりも落ち着いております。
前者は動きある漫画絵、後者は固定イラスト、という違いですかね。
やや雰囲気は異なりますが、判断はそちらで問題ないと思います。
絵柄はともかく、極端にロリロリとしていないのは人によって良し悪しかも。
収録されたお話、特に連続話は良かったので、次巻にも期待です。
こいこく (華陵COMICS)
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■しなこいっ (神崎かるな)
★まんがデーター [6/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■□□□□
・独創性:■■□□□
・属性 : 剣道・アクション
・おまけ: あとがき漫画、術理解説、合間にネタ絵、
カバー裏に別絵。
・その他: 初単行本、原作「黒神遊夜」、折り返しにコメント、
カラー(4P)、7話収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「神崎かるな(かんざき・かるな)」センセの「しなこいっ 1巻」です。
例によって、まったく合いませんでした。
まだブログでは紹介していませんが、こないだの「ほんだありま」センセの新刊もまるで合わなかったんですよ…。
もう、この手の漫画は合わないのかなぁ。
そんな訳で、いつものように正直な感想を書かせて頂きます。
そういった文面が得意でない方は、ここで御遠慮下さい。
センセ、およびファンの方、ごめんなさい。
・
・
・
※防具をはずす「遠山桜さん」
うん、防具はつけてない方がいいなぁ。
雷の化身「鳴神寅」の秘太刀”雲耀(うんよう)”によって、倒された「辰子」を母とする「榊龍之介」
数年後、「龍之介」と門下生の一人「北河和巳」は、各地にて道場破りをし、後継者「鳴神虎春」を追っておりました。
一方、猪口道場にて腕を磨いていた短剣道の選手「遠山桜」は、道場に現れた彼と対決することとなるのです…。
かなり大雑把ですが、だいたいそんな感じ。
普通に大会などを目指す青春スポーツ漫画ではありません。
雰囲気的には、異能者(※ファンタジーでなく、ある程度は常識範囲?)らとの私闘を繰り広げる、アクション漫画みたいでした。
とりあえず、いきなりキャラを出し過ぎ。
主人公がはっきり誰なのだか分かりません。
巻末のあとがきに、そのような事が描かれていたのにはびっくりしましたが…。
↓表紙にもなっているので、「桜さん」が主役ですよね?
せっかく”短剣道”なんて珍しいネタがあるのだから、当面は彼女の日常をゆったり描くべきではないかなぁ。
それとも、「龍之介くん」が主役だったりする?
どちらを主体にして見たらいいのか、明確ではないですね。
申し訳ないですが、読者ほったらかしにして単に自分の好き勝手に描いているだけに感じました。
後々説明されるにしても、物語へ引き込む妙はありません。
全体的に大仰な表現も、あまり良い印象とは言えず。
特に、あちこち多用されていた太倍角文字は、ココ!という場面だけにしないと、うっとーしいだけ。
誰が、何が本当に凄いのか、よく分かりません。
※制服の「遠山桜さん」
やっぱりこちらですよね(笑)チェック柄が良いです。
細かい部分では、1巻の後半。
あの場面で、まったく取り乱さない「桜さん」は相当な違和感が。
いちおう叫んでましたけどね。
そちらの場面もコメディーっぽく処理されていましたが、所々に差し込まれるそうした描写が話を軽くしていました。
緊張感なく、これも作品の質を落とす原因になっていると思います。
先ほどもちょろっと書きましたけど、もっと”短剣道”の魅力について描いていいのでは。
「桜さん」が短い竹刀を振り回す様は、ビジュアル的に素敵だったので。
(※前半は防具付けていましたが、後半ではブレザー姿で闘っていました。わぉ)
初戦の相手「雑賀」くんですが、もっと明確な格下相手とした方が凄味出たと思うんですが…。
いきなり看破されてしまっては、台なしのような気がします。
強い線のすっきりとした絵柄。
濃淡もやや強め、丁寧というよりは派手な感じでした。
多少ちらほら気になるコマありましたが、アクション主体の漫画としては概ね問題ありません。
前述しているように、コメディー崩しの使いどころに疑問を感じる時がありましたけれど。
さして雰囲気は変化ないので、判断については↓表紙でいいと思います。
技解説とかはいいんですけど…うーん、原作もこんなんなのかなぁ。
それぞれの凄さについて、微妙でよく分かりません。
どこまでが異能なのか、どこまでが普通なのか判断し辛く、試合なんだか死闘なんだか…。
「剣道の試合で何を大袈裟なこと言ってんだ」という感じでしたが、ひょっとして死人が出てたりするのか??
なんなんでしょう。
次が読みたいとは思わず、ここまでに。
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・絵 :■■■□□
・話 :■□□□□
・独創性:■■□□□
・属性 : 剣道・アクション
・おまけ: あとがき漫画、術理解説、合間にネタ絵、
カバー裏に別絵。
・その他: 初単行本、原作「黒神遊夜」、折り返しにコメント、
カラー(4P)、7話収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「神崎かるな(かんざき・かるな)」センセの「しなこいっ 1巻」です。
例によって、まったく合いませんでした。
まだブログでは紹介していませんが、こないだの「ほんだありま」センセの新刊もまるで合わなかったんですよ…。
もう、この手の漫画は合わないのかなぁ。
そんな訳で、いつものように正直な感想を書かせて頂きます。
そういった文面が得意でない方は、ここで御遠慮下さい。
センセ、およびファンの方、ごめんなさい。
・
・
・
※防具をはずす「遠山桜さん」
うん、防具はつけてない方がいいなぁ。
雷の化身「鳴神寅」の秘太刀”雲耀(うんよう)”によって、倒された「辰子」を母とする「榊龍之介」
数年後、「龍之介」と門下生の一人「北河和巳」は、各地にて道場破りをし、後継者「鳴神虎春」を追っておりました。
一方、猪口道場にて腕を磨いていた短剣道の選手「遠山桜」は、道場に現れた彼と対決することとなるのです…。
かなり大雑把ですが、だいたいそんな感じ。
普通に大会などを目指す青春スポーツ漫画ではありません。
雰囲気的には、異能者(※ファンタジーでなく、ある程度は常識範囲?)らとの私闘を繰り広げる、アクション漫画みたいでした。
とりあえず、いきなりキャラを出し過ぎ。
主人公がはっきり誰なのだか分かりません。
巻末のあとがきに、そのような事が描かれていたのにはびっくりしましたが…。
↓表紙にもなっているので、「桜さん」が主役ですよね?
せっかく”短剣道”なんて珍しいネタがあるのだから、当面は彼女の日常をゆったり描くべきではないかなぁ。
それとも、「龍之介くん」が主役だったりする?
どちらを主体にして見たらいいのか、明確ではないですね。
申し訳ないですが、読者ほったらかしにして単に自分の好き勝手に描いているだけに感じました。
後々説明されるにしても、物語へ引き込む妙はありません。
全体的に大仰な表現も、あまり良い印象とは言えず。
特に、あちこち多用されていた太倍角文字は、ココ!という場面だけにしないと、うっとーしいだけ。
誰が、何が本当に凄いのか、よく分かりません。
※制服の「遠山桜さん」
やっぱりこちらですよね(笑)チェック柄が良いです。
細かい部分では、1巻の後半。
あの場面で、まったく取り乱さない「桜さん」は相当な違和感が。
いちおう叫んでましたけどね。
そちらの場面もコメディーっぽく処理されていましたが、所々に差し込まれるそうした描写が話を軽くしていました。
緊張感なく、これも作品の質を落とす原因になっていると思います。
先ほどもちょろっと書きましたけど、もっと”短剣道”の魅力について描いていいのでは。
「桜さん」が短い竹刀を振り回す様は、ビジュアル的に素敵だったので。
(※前半は防具付けていましたが、後半ではブレザー姿で闘っていました。わぉ)
初戦の相手「雑賀」くんですが、もっと明確な格下相手とした方が凄味出たと思うんですが…。
いきなり看破されてしまっては、台なしのような気がします。
強い線のすっきりとした絵柄。
濃淡もやや強め、丁寧というよりは派手な感じでした。
多少ちらほら気になるコマありましたが、アクション主体の漫画としては概ね問題ありません。
前述しているように、コメディー崩しの使いどころに疑問を感じる時がありましたけれど。
さして雰囲気は変化ないので、判断については↓表紙でいいと思います。
技解説とかはいいんですけど…うーん、原作もこんなんなのかなぁ。
それぞれの凄さについて、微妙でよく分かりません。
どこまでが異能なのか、どこまでが普通なのか判断し辛く、試合なんだか死闘なんだか…。
「剣道の試合で何を大袈裟なこと言ってんだ」という感じでしたが、ひょっとして死人が出てたりするのか??
なんなんでしょう。
次が読みたいとは思わず、ここまでに。
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■ふらちなりんぐ (かたみこいみずえ)
★まんがデーター [11/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・コメディー
・おまけ: あとがき、カバー裏に作品解説・ラフ絵。
・その他: 折り返しに4コマ、カラー(6P)、短編×10。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「かたみこいみずえ」センセの「ふらちなりんぐ」です。
切りどころの分からない、長い名前ですねー。
こちら「かたみこいみずえ」センセの新刊「ふらちなりんぐ」は全て短編という構成です。
センセの漫画はこちらが初見で、正直なところ「あんまり合わないかなー」という想像通りでした。
ただ、個性の確立した絵は安定しており、またお話は好みな短編もありました。
ひでるさんみたいに絵の違和感がなければ、楽しめる単行本でしょう。
※左:間宮さん、右:平坂佐栄
本当は可愛らしい娘さんなんですが…怖いよ、「佐栄さん」
いつからか、「香取玄太」は距離をとって見ているストーカーな女性の存在を感じていました。
実害はないものの不気味で困っていたところ、つい直接接触してしまったのです。
往来で刃物片手に倒れた「平坂佐栄」をそのままにしておくこともできず、仕方なく家まで連れて帰るのでした…。
だいたいそんな話が「ねがてぃぶ・はっぴぃ?」
ネガティブな女性とのコメディーちっくな短編。
こちらのヒロイン「佐栄さん」は、「犬神五十鈴」のような、こうした系統の定番キャラ(※「林家志弦」センセ)
髪がぞろりと長く、途中まで素顔は隠されているんですが、実際には可愛らしい女性というのもお約束。
オチ部分がやや弱いと思いましたが、収録ではひでるさんお気に入りです。
また別の意味で掴みどころない女性の「誘惑少女」
平坦で刺激のない高校生活をただぼんやりと過ごしていた「高殿」くん。
学校の屋上で寝ていると、クラスメイトの「間宮」さんが呼びに来たのです。
いかにも真面目そうな容姿な彼女でしたが、ふと見えてしまったスカートの下はなんとノーパンだったのです。
「無為に過ごす日々から脱却したくない?」
作品解説にもありましたが、あのスカート丈で穿いてないというのは、えっちですねー。
おそらく、他にも目撃した人いるんじゃないでしょうか。
階段とかヤバそうだなぁ。
終始彼女がリードしているえっちシーンも良かったんですけど、ラストの描写がまた素敵でした。
色々なシチュエーションでの「間宮さん」が見たいですね。
「プチ高性能ぐらまぁ」、「はまるおとなりさん」はどちらもWヒロイン話。
「鈴原」くんと「関崎まゆり」さんが図書委員「長田榛子」さんを色々してしまうのが「プチ高性能ぐらまぁ」
眼鏡の「榛子さん」は小さい背丈ながらも巨乳。
そんな本人を目の前にしながら、「あの乳揉んでみてぇ」とか言っている「まゆりさん」が全編に渡って目立っておりました。
いかにも真面目そうな「榛子さん」と「まゆりさん」のギャップが面白く、なかなか良いコンビでした。
「鈴原くん」が完全におまけ扱いでしたけど。
後者「はまるおとなりさん」は両隣に住む奥様とのえっち話。
ふりふりな裸エプロン姿が堪能できる短編ですね。
ほわーとしたお嬢様系な人妻「粕谷亜麻美」、変質者を撃退した武闘派人妻「古村凛子」というタイプ異なる2人によって「渡井」くんが餌食となるパターンでした。
えっちの際、普段とは逆に「亜麻美さん」のが積極的というのもお約束でしょう。
※左から古村凛子、粕谷亜麻美、要歌さん
二十歳過ぎなのに、「うきゅー」とか言う「要歌さん」口癖はそう直らないですよー。
そちらでも使用済な物(笑)がごろりと描かれていましたが、「全自動愛てむ」、「いるかいぢり☆」という2話もアイテム話です。
うち「全自動愛てむ」は酒の勢いでそんなんを購入した話。
まぁ、開封したらやっぱり使いたくなりますわね(笑)
中盤からは徹底したコメディーに流れており、ここは好き嫌いあると思いました。
「きゅ」とか言う口癖の変な娘「要歌(いるか)」さんの「いるかいぢり☆」
あれは…そっち系ぬいぐるみ(?)でなく、普通のマッサージ目的な商品ですよね?
言動が可愛く、また反応も良い「要歌さん」を楽しむべき短編でしょう。
あっさり騙されているオチ部分がキュートだったので、こちらも続きがどんなんなるか見たい感じでした。
ほか、大人しく控え目な「愛生」さんの「Light up! Right on!!」、幼馴染み「奈純」さんの「おさななずみ」という2話は先が読める王道展開。
カラー原稿のショート「ナツノダイナシ」、スパムメールから始まる「件名・あなたは選ばれました」は、いまいちはっきりとしないお話でした。
特に「ナツノダイナシ」のオチはなんだかよく分かりません。
強い線で若干濃い目な絵柄。
やや大仰ながらも表現力あり、特にコメディー描写は良かったです。
ひでるさんはそうした部分の軽い感じが好みでしたが、元絵とのギャップ大きく、好き嫌い分かれるところだと思います。
また男女ともに癖のあるキャラ絵で、こちらも人を選びます。
特に逆三角の細長い顔の野郎が悪く目立っているのはマイナス点。
「ねがてぃぶ・はっぴぃ?」の「佐栄さん」、「誘惑少女」の「間宮さん」くらいの個性でないと、ヒロインの印象が薄いんですね。
カラーだとかなり雰囲気変わるので、↓表紙があまり参考になりません。
あらかじめネット検索とかするのがいいでしょう。
ちなみに、「師走の翁」センセがイラストを描かれた年賀はがきが封入されていました。
これは出版社さんからのオマケなのかな?
ふらちなりんぐ (セラフィンコミックス)
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・コメディー
・おまけ: あとがき、カバー裏に作品解説・ラフ絵。
・その他: 折り返しに4コマ、カラー(6P)、短編×10。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「かたみこいみずえ」センセの「ふらちなりんぐ」です。
切りどころの分からない、長い名前ですねー。
こちら「かたみこいみずえ」センセの新刊「ふらちなりんぐ」は全て短編という構成です。
センセの漫画はこちらが初見で、正直なところ「あんまり合わないかなー」という想像通りでした。
ただ、個性の確立した絵は安定しており、またお話は好みな短編もありました。
ひでるさんみたいに絵の違和感がなければ、楽しめる単行本でしょう。
※左:間宮さん、右:平坂佐栄
本当は可愛らしい娘さんなんですが…怖いよ、「佐栄さん」
いつからか、「香取玄太」は距離をとって見ているストーカーな女性の存在を感じていました。
実害はないものの不気味で困っていたところ、つい直接接触してしまったのです。
往来で刃物片手に倒れた「平坂佐栄」をそのままにしておくこともできず、仕方なく家まで連れて帰るのでした…。
だいたいそんな話が「ねがてぃぶ・はっぴぃ?」
ネガティブな女性とのコメディーちっくな短編。
こちらのヒロイン「佐栄さん」は、「犬神五十鈴」のような、こうした系統の定番キャラ(※「林家志弦」センセ)
髪がぞろりと長く、途中まで素顔は隠されているんですが、実際には可愛らしい女性というのもお約束。
オチ部分がやや弱いと思いましたが、収録ではひでるさんお気に入りです。
また別の意味で掴みどころない女性の「誘惑少女」
平坦で刺激のない高校生活をただぼんやりと過ごしていた「高殿」くん。
学校の屋上で寝ていると、クラスメイトの「間宮」さんが呼びに来たのです。
いかにも真面目そうな容姿な彼女でしたが、ふと見えてしまったスカートの下はなんとノーパンだったのです。
「無為に過ごす日々から脱却したくない?」
作品解説にもありましたが、あのスカート丈で穿いてないというのは、えっちですねー。
おそらく、他にも目撃した人いるんじゃないでしょうか。
階段とかヤバそうだなぁ。
終始彼女がリードしているえっちシーンも良かったんですけど、ラストの描写がまた素敵でした。
色々なシチュエーションでの「間宮さん」が見たいですね。
「プチ高性能ぐらまぁ」、「はまるおとなりさん」はどちらもWヒロイン話。
「鈴原」くんと「関崎まゆり」さんが図書委員「長田榛子」さんを色々してしまうのが「プチ高性能ぐらまぁ」
眼鏡の「榛子さん」は小さい背丈ながらも巨乳。
そんな本人を目の前にしながら、「あの乳揉んでみてぇ」とか言っている「まゆりさん」が全編に渡って目立っておりました。
いかにも真面目そうな「榛子さん」と「まゆりさん」のギャップが面白く、なかなか良いコンビでした。
「鈴原くん」が完全におまけ扱いでしたけど。
後者「はまるおとなりさん」は両隣に住む奥様とのえっち話。
ふりふりな裸エプロン姿が堪能できる短編ですね。
ほわーとしたお嬢様系な人妻「粕谷亜麻美」、変質者を撃退した武闘派人妻「古村凛子」というタイプ異なる2人によって「渡井」くんが餌食となるパターンでした。
えっちの際、普段とは逆に「亜麻美さん」のが積極的というのもお約束でしょう。
※左から古村凛子、粕谷亜麻美、要歌さん
二十歳過ぎなのに、「うきゅー」とか言う「要歌さん」口癖はそう直らないですよー。
そちらでも使用済な物(笑)がごろりと描かれていましたが、「全自動愛てむ」、「いるかいぢり☆」という2話もアイテム話です。
うち「全自動愛てむ」は酒の勢いでそんなんを購入した話。
まぁ、開封したらやっぱり使いたくなりますわね(笑)
中盤からは徹底したコメディーに流れており、ここは好き嫌いあると思いました。
「きゅ」とか言う口癖の変な娘「要歌(いるか)」さんの「いるかいぢり☆」
あれは…そっち系ぬいぐるみ(?)でなく、普通のマッサージ目的な商品ですよね?
言動が可愛く、また反応も良い「要歌さん」を楽しむべき短編でしょう。
あっさり騙されているオチ部分がキュートだったので、こちらも続きがどんなんなるか見たい感じでした。
ほか、大人しく控え目な「愛生」さんの「Light up! Right on!!」、幼馴染み「奈純」さんの「おさななずみ」という2話は先が読める王道展開。
カラー原稿のショート「ナツノダイナシ」、スパムメールから始まる「件名・あなたは選ばれました」は、いまいちはっきりとしないお話でした。
特に「ナツノダイナシ」のオチはなんだかよく分かりません。
強い線で若干濃い目な絵柄。
やや大仰ながらも表現力あり、特にコメディー描写は良かったです。
ひでるさんはそうした部分の軽い感じが好みでしたが、元絵とのギャップ大きく、好き嫌い分かれるところだと思います。
また男女ともに癖のあるキャラ絵で、こちらも人を選びます。
特に逆三角の細長い顔の野郎が悪く目立っているのはマイナス点。
「ねがてぃぶ・はっぴぃ?」の「佐栄さん」、「誘惑少女」の「間宮さん」くらいの個性でないと、ヒロインの印象が薄いんですね。
カラーだとかなり雰囲気変わるので、↓表紙があまり参考になりません。
あらかじめネット検索とかするのがいいでしょう。
ちなみに、「師走の翁」センセがイラストを描かれた年賀はがきが封入されていました。
これは出版社さんからのオマケなのかな?
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■かりんairmail 影崎由那短編集 (影崎由那)
★まんがデーター [12/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・番外編
・おまけ: あとがき4コマ、イラスト・コメント、
超蛇足!マーカー家の家系図。
・その他: 折り返しに著者近影・4コマ、カラー(4P)、
短編×4(うち「かりん外伝」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「影崎由那(かげさき・ゆな)」センセの「かりんairmail 影崎由那短編集」です。
なんだか、すっかり有名になった「影崎由那」センセ。
もともと「かりん」のシリーズは知っている方も多いと思ったので、紹介しなくていいやと決めていたんですが…こちらはやらさせていただきます。
こういった類の単行本は、皆さん買うかどうか迷うだろうと思ったの。
また、1話非常に特徴的なエピソードがあったので、取り上げることとしました。
「桜の一番!大正小町事件帖」にもありましたが、センセはこういったのお好きですね。
※左:時任麻希、右:ロザリー
やっぱりシスター「ロザリー」はいいなぁ。
まずはアマゾンさんの内容紹介に一言。
こんな感じで書かれていました。そのまま抜粋。
「雨水君から果林へのプロポーズ後日談となる番外編を始め、ヴァンパイア青年とシスターの少女の、心温まる交流を描いた外伝他、異色読み切り2本も収録」
確かに後日談も描かれていました。
けど、いかにもそれがメインみたいな、ちと勘違いしそうな文ですよねー。
「かりんちゃん」は↓表紙にも登場しており、タイトルなども含めていかにもメインのような雰囲気ですが…実際に顔を見せているのは1話のみで、そちらでもサブ扱いなのでした。
彼女のファンな方は、ちと考えた方がいいかもしれません。
さて、その「かりんちゃん」がちょっと出演している「かりん番外編~麻希ちゃん恋のお助けエンジェル」
親友「時任麻希」さんの幼馴染み「菊池悠司」くんのエピソード。
「悠司くん」の初恋話が短編のメインになっており、2人のやりとりがあっさり流されていたのは残念でした。
(※まぁ、長々描くものではないかもしれませんが)
「雨水」くんの母親「文緒」さんが本編同様に目立っていたのが印象的(笑)
相変わらずのラブコメっぷりで、楽しいお話になっていました。
「かりんちゃん」らの幸せそうな姿が見れますので、あるいはこの姿だけでもファンは満足なのかなぁ。
なお、これ描き下ろし?
その後に収録されていた「2009年10月の幻」は、2ページながらじわわーときますね。
ちなみに当然のことですが、これらは本編を読んでいるのが前提のお話でした。
※おまけ「Hな本はだめですっ」
こんなんですね。Hな本は駄目なんだそうな(笑)
同設定の別エピソード「かりん外伝~西の森のヴァンパイア」
山奥の教会に住むシスター「ロザリー」と、ヴァンパイア「フリードリヒ・マーカー」の交流話。
本編を読んでいる方にはすぐ分かると思いますが、「フリードリヒ」はマーカー一族です。
(※超蛇足!マーカー家の家系図を参照のこと)
教会(シスター)・漫画というギャップが楽しいコメディーになっており、また「かりんちゃん」らとは異なる異種族同士のお話がシリアスなのでした。
短編であるためさっくり終了してましたが、2、3話の中編でじっくり読みたいお話です。
「影崎由那」センセの描かれるシスター「ロザリー」がやたら可愛いので必見。
↑冒頭付近で書いた、”1話非常に特徴的なエピソード”というのがこちら「大好きな人を捜しています」
「カロリーヌ晴子」こと「谷山晴子」は占い師。
ある日、行方不明になった彼女「蟹場綾」を捜す「牧原草生」と出会いました。
「牧原くん」の依頼で占ってみたところ、”すぐ近くにいる”という結果。
東京へ来て自信を失いかけていた「晴子」は乗りかかった船ということで「綾さん」の捜索を手伝うこととするんですが…。
収録中で群を抜いて異色な短編。
成年漫画とか過去作品でもこういった類のお話を描かれていましたが、お好きですねー「影崎由那」センセ。
サスペンスちっくでグロめなシーンもあり、ラブコメな「かりん」しか知らない人が読んだらびっくりすると思います。
なんと言っても、じわじわとした違和感が一気に噴出するような、後半が見どころ。
ピチャピチャ、じゃねーだろー!!
また、実に嫌な感じ(褒め言葉ね)で締めくくられたラスト1コマも素敵でした。
オススメではあるんですが、この短編集に収録すべきお話であるのか、ちと疑問。
※左:坂巻まりも、右:谷山晴子
明暗くっきりな短編です。グロいので注意よ。
一方、冒頭話の「ぎゃくてんこもり!」は面白いコメディー話。
なぜか幼児化してしまった隣のお兄さん「都井拓馬」と、流れでその世話をすることとなってしまう小学生「坂巻まりも」のお話。
小学校4年生ながら、なんだかんだとお母さん役をする「まりもちゃん」が可愛いですね。
「これが成年漫画だったら、絶対にえっちシーン突入なんだろうなぁ」とか考えながら読んでいました(笑)
なかなか面白いカップルだったので、ぜひ後日談とか見たいですね。
強い線のすっきり絵柄。
ヴァンパイアほか黒の目立つお話群であるため、色は濃い目。
暗く激しい狂気からコメディー崩しまで幅広い表現力をお持ちで、漫画の巧い方です。
特に、センセの日常を描いた”あとがき4コマ”は、相変わらずのキレ味でした。
やや癖はあるものの安定した作画。
カラーでも大幅に変化しないので、判断は↓表紙・裏表紙で問題ないでしょう。
ひでるさんとしては楽しめました、良かったです。
ただ前述しているように、短編「大好きな人を捜しています」のインパクトが強いため、「かりん」のようなラブコメ話を期待するとびっくりするかもしれません。
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・番外編
・おまけ: あとがき4コマ、イラスト・コメント、
超蛇足!マーカー家の家系図。
・その他: 折り返しに著者近影・4コマ、カラー(4P)、
短編×4(うち「かりん外伝」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「影崎由那(かげさき・ゆな)」センセの「かりんairmail 影崎由那短編集」です。
なんだか、すっかり有名になった「影崎由那」センセ。
もともと「かりん」のシリーズは知っている方も多いと思ったので、紹介しなくていいやと決めていたんですが…こちらはやらさせていただきます。
こういった類の単行本は、皆さん買うかどうか迷うだろうと思ったの。
また、1話非常に特徴的なエピソードがあったので、取り上げることとしました。
「桜の一番!大正小町事件帖」にもありましたが、センセはこういったのお好きですね。
※左:時任麻希、右:ロザリー
やっぱりシスター「ロザリー」はいいなぁ。
まずはアマゾンさんの内容紹介に一言。
こんな感じで書かれていました。そのまま抜粋。
「雨水君から果林へのプロポーズ後日談となる番外編を始め、ヴァンパイア青年とシスターの少女の、心温まる交流を描いた外伝他、異色読み切り2本も収録」
確かに後日談も描かれていました。
けど、いかにもそれがメインみたいな、ちと勘違いしそうな文ですよねー。
「かりんちゃん」は↓表紙にも登場しており、タイトルなども含めていかにもメインのような雰囲気ですが…実際に顔を見せているのは1話のみで、そちらでもサブ扱いなのでした。
彼女のファンな方は、ちと考えた方がいいかもしれません。
さて、その「かりんちゃん」がちょっと出演している「かりん番外編~麻希ちゃん恋のお助けエンジェル」
親友「時任麻希」さんの幼馴染み「菊池悠司」くんのエピソード。
「悠司くん」の初恋話が短編のメインになっており、2人のやりとりがあっさり流されていたのは残念でした。
(※まぁ、長々描くものではないかもしれませんが)
「雨水」くんの母親「文緒」さんが本編同様に目立っていたのが印象的(笑)
相変わらずのラブコメっぷりで、楽しいお話になっていました。
「かりんちゃん」らの幸せそうな姿が見れますので、あるいはこの姿だけでもファンは満足なのかなぁ。
なお、これ描き下ろし?
その後に収録されていた「2009年10月の幻」は、2ページながらじわわーときますね。
ちなみに当然のことですが、これらは本編を読んでいるのが前提のお話でした。
※おまけ「Hな本はだめですっ」
こんなんですね。Hな本は駄目なんだそうな(笑)
同設定の別エピソード「かりん外伝~西の森のヴァンパイア」
山奥の教会に住むシスター「ロザリー」と、ヴァンパイア「フリードリヒ・マーカー」の交流話。
本編を読んでいる方にはすぐ分かると思いますが、「フリードリヒ」はマーカー一族です。
(※超蛇足!マーカー家の家系図を参照のこと)
教会(シスター)・漫画というギャップが楽しいコメディーになっており、また「かりんちゃん」らとは異なる異種族同士のお話がシリアスなのでした。
短編であるためさっくり終了してましたが、2、3話の中編でじっくり読みたいお話です。
「影崎由那」センセの描かれるシスター「ロザリー」がやたら可愛いので必見。
↑冒頭付近で書いた、”1話非常に特徴的なエピソード”というのがこちら「大好きな人を捜しています」
「カロリーヌ晴子」こと「谷山晴子」は占い師。
ある日、行方不明になった彼女「蟹場綾」を捜す「牧原草生」と出会いました。
「牧原くん」の依頼で占ってみたところ、”すぐ近くにいる”という結果。
東京へ来て自信を失いかけていた「晴子」は乗りかかった船ということで「綾さん」の捜索を手伝うこととするんですが…。
収録中で群を抜いて異色な短編。
成年漫画とか過去作品でもこういった類のお話を描かれていましたが、お好きですねー「影崎由那」センセ。
サスペンスちっくでグロめなシーンもあり、ラブコメな「かりん」しか知らない人が読んだらびっくりすると思います。
なんと言っても、じわじわとした違和感が一気に噴出するような、後半が見どころ。
ピチャピチャ、じゃねーだろー!!
また、実に嫌な感じ(褒め言葉ね)で締めくくられたラスト1コマも素敵でした。
オススメではあるんですが、この短編集に収録すべきお話であるのか、ちと疑問。
※左:坂巻まりも、右:谷山晴子
明暗くっきりな短編です。グロいので注意よ。
一方、冒頭話の「ぎゃくてんこもり!」は面白いコメディー話。
なぜか幼児化してしまった隣のお兄さん「都井拓馬」と、流れでその世話をすることとなってしまう小学生「坂巻まりも」のお話。
小学校4年生ながら、なんだかんだとお母さん役をする「まりもちゃん」が可愛いですね。
「これが成年漫画だったら、絶対にえっちシーン突入なんだろうなぁ」とか考えながら読んでいました(笑)
なかなか面白いカップルだったので、ぜひ後日談とか見たいですね。
強い線のすっきり絵柄。
ヴァンパイアほか黒の目立つお話群であるため、色は濃い目。
暗く激しい狂気からコメディー崩しまで幅広い表現力をお持ちで、漫画の巧い方です。
特に、センセの日常を描いた”あとがき4コマ”は、相変わらずのキレ味でした。
やや癖はあるものの安定した作画。
カラーでも大幅に変化しないので、判断は↓表紙・裏表紙で問題ないでしょう。
ひでるさんとしては楽しめました、良かったです。
ただ前述しているように、短編「大好きな人を捜しています」のインパクトが強いため、「かりん」のようなラブコメ話を期待するとびっくりするかもしれません。
かりん airmail 影崎由那短編集 (角川コミックスドラゴンJr. (KCJ67-16)) (2009/01/09) 影崎 由那 商品詳細を見る |
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