■アリスの二つの顔 上巻:地下の章 (海野螢)
★まんがデーター [14/15]
・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・漫画家漫画
・おまけ: マン画のカキ方!①、8話以降は描き下ろし。
・その他: 9話収録、現在上巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「海野螢(うんの・ほたる)」センセの「アリスの二つの顔 上巻:地下の章」です。
「海野螢」センセの単行本を全て揃えているひでるさん。
まぁ、新装版はないんですが。
ふらーっとアマゾンを眺めていたところ、アンソロジー単行本「オールリーフ大進撃」を買い忘れていたことに気付きました。
店頭で見当たらなかったんですねー。
そんな訳で、慌ててネット購入したんですよ。
わくわく読んだところ…これがびっくり。
なんだか合わない。
読み終わって、まるで刺さらなかったんです。
「海野螢」センセの「ひぐらし」同人誌はそんな感じなかったんですけどねー。
不思議。
ちょっと慎重になってたりして。
さて、今回は「アリスの二つの顔」です。
12冊目かな。
巻数表記から察せられるそのまま、2巻目に続きます。
次の単行本へ続くというのは、初めてのこと。
おめでとうございます。
こちらはもともとは成年系でない連載だったらしく、全体的にえっち度は低め。
7話の時点で休刊となったらしく、8話以降は描き下ろしの様子。
これが幸いしてかえっち度上がり、成年漫画っぽくなっていました。
そちら目的でも大丈夫でしょう。たぶん。
※アリス・ミラー
色々なキーワードを持つ彼女です。その正体は明らかになるんでしょうか?
なお、これからお話についてざーっと書いていきますが…ちらほらとネタバレる表現はあると思います。
まっさらな初見が楽しい単行本なので、まだ未読な方は↓これ以降進まないのがいいでしょう。
こんなブログでなんとなく想像してしまうより、せっかくの漫画なので新鮮に読むのが楽しいですよ。
主人公「木崎鏡一」は漫画家。
アダルトコミック界ではトップに位置する、「コミックHIME」に原稿を持ち込んだんですが、
「全っ然ダメね!この原稿で持ち込みに来た勇気だけは買ってあげるけど…」
そう編集長にダメ出しをされてしまったのです。
帰り道、「鏡一」は見覚えある女の子に呼び止められました。
自称”漫画の神様”という「アリス・ミラー」は、自らが描いた妹キャラ「ありす」、そのモデルであった「加々美ありさ」にそっくり。
豊富な知識で、彼の漫画制作のサポートを始めるんですけど…
「鏡一さんが知らないものは描けないんですから!」
なんと、「アリス」の局部には何もなく、つるんとしていたのです。
大雑把ですが、だいたいそんな感じ。
そんな訳で、漫画家さんを題材にした、ちょっと不思議な感覚のラブコメ(?)漫画です。
「海野螢」センセがHPで使われていた表現を拝借すると、”今流行りの漫画家漫画”とのこと。
単行本「大人の手がまだ触れない」に収録されていた短編「ウツツのハザマ」はこちらを短編化したもので、本来の形が今回の「アリスの二つの顔」であるようです。
なるほど。
1話や3話など、現実世界(←漫画内の)がいきなり「鏡一くん」の描く漫画原稿に直結していました。
先の短編と当然ながら似た感覚で、境界が曖昧。
(※変な話、きちんとコマ割りされているのが漫画原稿部分ですかね)
また「アリスさん」が妹キャラ「ありす」・モデル「ありさ」にそっくりなので、よりややこしいのです。
ややこしいんですが…収録の後半部分にて、それが実に効果的に作用することとなるのでした。
これはスゴい。
いかにも「海野螢」センセらしい漫画に仕上がっていましたよ。
※左:編集長さん、右:加々美ありさ
こちらの編集長さんも貧乳なのでした。足がいいですね。
そのほか、業界話ちっくな描写ほか、漫画の文法みたいなものまで描かれています。
眼鏡・ベレー帽な「アリスさん」が2話で語っていたアレコレは、漫画を描かないひでるさんにとっては新鮮なこと。
(※描き方みたいな本はちらほら読んでましたが)
漫画家さんって大変ですね。
巻末には「マン画のカキ方!①」という制作過程が4ページでしっかり紹介されており、そういった意味でも見ごたえある作品に仕上がっていました。
「鏡一くん」の漫画原稿から始まる1話目。
なるほど、ちゃんと「海野蛍」って書いてありました。
気付かなかったー。
この漫画、アレコレ判明した後の2周目が楽しいタイプだと思います。
けっこうガッツリとダメ出しをされている「鏡一くん」
しかし、雰囲気とは裏腹に前向きで、めげずに何度もチャレンジしておりました。
…うん、頑張らなきゃ。
なんとなく、自らに当てはめて、勇気をもらえるかもしれません。
(※そんなに大げさなモノではないですが)
「アリスさん」登場後の2話目。
実体化した漫画キャラに、「鏡一くん」は思わず走って逃げていました。
好みドストライクだと言うのに…こんなんはリアル。
テンション高く、リアクションも良く、「アリスさん」は楽しいキャラでした。
貧乳・ショートカットで縞パンという、お馴染みなキーワードを具現化しております。
この娘は何なんでしょうね。
扉絵が良かった3話目。
こちらも途中から漫画原稿になっているんですが、続く4話目に驚き。
破いたりしているので、ここは必見。
なお、編集長とのえっちも描かれております。
大人で貧乳というのはなかなか見られず、新鮮でした。
こんなんも良いですねー。
5話目では、ついに元々のモデルであった「ありささん」が登場。
なかなか良い雰囲気です。
4話ラストにて、眼鏡・ベレー帽が置かれたままだったので深読みしてましたが…見分け方を知った後に確認すると、ストレートな判断で良いみたい。
そう、「皆さんちゃんと区別ついてます?」というコメントありましたが、当初ひでるさんはゴチャゴチャでしたよ。
ちなみに、こちらにあった…
「あれ、ちょっと胸大っきくなった?」
というシーンが好きです。
わっかんないよぉー(笑)
※「ありささん」・「アリスさん」
ちょっぴり胸は大きくなっているそうです。
注目の6話目は、「アリスさん」・「ありささん」の鉢合わせ。
ここからが本番ですね。
故あって、そっくりな2人でイチャイチャとしておりました。
あんなんいいなぁ。
「んー、さすがにこっちはちょっと成長してるみたいですが」
先のエピソードに続いての貧乳アピールが素敵。
7話は「アリスさん」の独りえっちから漫画原稿へ直結する流れ。
冒頭1話目のソレと比べ、劇的に良くなってました。
そんな訳で、いちおう編集長に認められた「鏡一くん」に担当が付くこととなるんですが、その編集者がなんと「ありささん」
びっくりです。
そちらから8、9話は彼女とのアレコレ。
パーカーにジーンズという、ラフな格好が逆に素っぽくて良いですね。
しつこいですが、こちらでのブラを外すシーンが好き(笑)
ぺたーって。
こうして、「ありささん」とえっちになるんですけど…驚きのラストを迎えていました。
ぜひ、単行本にてご確認ください。
毎度ながら、すっきりと安定した作画。
こうした不思議漫画を表現するだけの技術があり、またそれを遺憾なく発揮されていました。
ジャンルがため、ややこしさもありますが、サクサク読み進められると思います。
問題は…登場ヒロインがかなーり似通っているところくらいかな。
特殊ネタの長編ですからねー。
だいたいは↓表紙・裏表紙の判断でいいでしょう。
そちらに違和感なければ、オススメです。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: あえて崩している漫画原稿部分が成長していくなど、高いレベルでした。
・話4: この段階ではきっちり判断できませんが。次巻はどうなるかなぁ…。
・独5: 漫画家さんネタで、センセらしさが随所に表現されています。
合計:[14/15]
2冊で完結っぽいですが…どうでしょう。
この漫画が果たしてどんな結末を迎えるのか、楽しみに待ちたいと思います。
★「海野螢」センセの漫画紹介記事
[貧ショージング・ストーリーズ] 成年
…SFテイストの強い漫画群。
[アンバランスな制服たち] 成年
…制服少女らの短編集。
[マは小悪魔のマ] 一般
…スクール水着な悪魔「メフィストさん」とのラブコメ長編。
[大人の手がまだ触れない] 成年
…SFテイストな短編集。
[思春期の終り] 成年
…色々なネタの収録された短編集。
[時計じかけのシズク] 成年
…人型ロボット「Sz-9 シズク」との長編。
[少女の異常な愛情] 成年
…SFテイストな短編集。
[めもり星人] 一般
…案内役「みーむ」のいる、SFオムニバス。
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・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・漫画家漫画
・おまけ: マン画のカキ方!①、8話以降は描き下ろし。
・その他: 9話収録、現在上巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「海野螢(うんの・ほたる)」センセの「アリスの二つの顔 上巻:地下の章」です。
「海野螢」センセの単行本を全て揃えているひでるさん。
まぁ、新装版はないんですが。
ふらーっとアマゾンを眺めていたところ、アンソロジー単行本「オールリーフ大進撃」を買い忘れていたことに気付きました。
店頭で見当たらなかったんですねー。
そんな訳で、慌ててネット購入したんですよ。
わくわく読んだところ…これがびっくり。
なんだか合わない。
読み終わって、まるで刺さらなかったんです。
「海野螢」センセの「ひぐらし」同人誌はそんな感じなかったんですけどねー。
不思議。
ちょっと慎重になってたりして。
さて、今回は「アリスの二つの顔」です。
12冊目かな。
巻数表記から察せられるそのまま、2巻目に続きます。
次の単行本へ続くというのは、初めてのこと。
おめでとうございます。
こちらはもともとは成年系でない連載だったらしく、全体的にえっち度は低め。
7話の時点で休刊となったらしく、8話以降は描き下ろしの様子。
これが幸いしてかえっち度上がり、成年漫画っぽくなっていました。
そちら目的でも大丈夫でしょう。たぶん。
※アリス・ミラー
色々なキーワードを持つ彼女です。その正体は明らかになるんでしょうか?
なお、これからお話についてざーっと書いていきますが…ちらほらとネタバレる表現はあると思います。
まっさらな初見が楽しい単行本なので、まだ未読な方は↓これ以降進まないのがいいでしょう。
こんなブログでなんとなく想像してしまうより、せっかくの漫画なので新鮮に読むのが楽しいですよ。
主人公「木崎鏡一」は漫画家。
アダルトコミック界ではトップに位置する、「コミックHIME」に原稿を持ち込んだんですが、
「全っ然ダメね!この原稿で持ち込みに来た勇気だけは買ってあげるけど…」
そう編集長にダメ出しをされてしまったのです。
帰り道、「鏡一」は見覚えある女の子に呼び止められました。
自称”漫画の神様”という「アリス・ミラー」は、自らが描いた妹キャラ「ありす」、そのモデルであった「加々美ありさ」にそっくり。
豊富な知識で、彼の漫画制作のサポートを始めるんですけど…
「鏡一さんが知らないものは描けないんですから!」
なんと、「アリス」の局部には何もなく、つるんとしていたのです。
大雑把ですが、だいたいそんな感じ。
そんな訳で、漫画家さんを題材にした、ちょっと不思議な感覚のラブコメ(?)漫画です。
「海野螢」センセがHPで使われていた表現を拝借すると、”今流行りの漫画家漫画”とのこと。
単行本「大人の手がまだ触れない」に収録されていた短編「ウツツのハザマ」はこちらを短編化したもので、本来の形が今回の「アリスの二つの顔」であるようです。
なるほど。
1話や3話など、現実世界(←漫画内の)がいきなり「鏡一くん」の描く漫画原稿に直結していました。
先の短編と当然ながら似た感覚で、境界が曖昧。
(※変な話、きちんとコマ割りされているのが漫画原稿部分ですかね)
また「アリスさん」が妹キャラ「ありす」・モデル「ありさ」にそっくりなので、よりややこしいのです。
ややこしいんですが…収録の後半部分にて、それが実に効果的に作用することとなるのでした。
これはスゴい。
いかにも「海野螢」センセらしい漫画に仕上がっていましたよ。
※左:編集長さん、右:加々美ありさ
こちらの編集長さんも貧乳なのでした。足がいいですね。
そのほか、業界話ちっくな描写ほか、漫画の文法みたいなものまで描かれています。
眼鏡・ベレー帽な「アリスさん」が2話で語っていたアレコレは、漫画を描かないひでるさんにとっては新鮮なこと。
(※描き方みたいな本はちらほら読んでましたが)
漫画家さんって大変ですね。
巻末には「マン画のカキ方!①」という制作過程が4ページでしっかり紹介されており、そういった意味でも見ごたえある作品に仕上がっていました。
「鏡一くん」の漫画原稿から始まる1話目。
なるほど、ちゃんと「海野蛍」って書いてありました。
気付かなかったー。
この漫画、アレコレ判明した後の2周目が楽しいタイプだと思います。
けっこうガッツリとダメ出しをされている「鏡一くん」
しかし、雰囲気とは裏腹に前向きで、めげずに何度もチャレンジしておりました。
…うん、頑張らなきゃ。
なんとなく、自らに当てはめて、勇気をもらえるかもしれません。
(※そんなに大げさなモノではないですが)
「アリスさん」登場後の2話目。
実体化した漫画キャラに、「鏡一くん」は思わず走って逃げていました。
好みドストライクだと言うのに…こんなんはリアル。
テンション高く、リアクションも良く、「アリスさん」は楽しいキャラでした。
貧乳・ショートカットで縞パンという、お馴染みなキーワードを具現化しております。
この娘は何なんでしょうね。
扉絵が良かった3話目。
こちらも途中から漫画原稿になっているんですが、続く4話目に驚き。
破いたりしているので、ここは必見。
なお、編集長とのえっちも描かれております。
大人で貧乳というのはなかなか見られず、新鮮でした。
こんなんも良いですねー。
5話目では、ついに元々のモデルであった「ありささん」が登場。
なかなか良い雰囲気です。
4話ラストにて、眼鏡・ベレー帽が置かれたままだったので深読みしてましたが…見分け方を知った後に確認すると、ストレートな判断で良いみたい。
そう、「皆さんちゃんと区別ついてます?」というコメントありましたが、当初ひでるさんはゴチャゴチャでしたよ。
ちなみに、こちらにあった…
「あれ、ちょっと胸大っきくなった?」
というシーンが好きです。
わっかんないよぉー(笑)
※「ありささん」・「アリスさん」
ちょっぴり胸は大きくなっているそうです。
注目の6話目は、「アリスさん」・「ありささん」の鉢合わせ。
ここからが本番ですね。
故あって、そっくりな2人でイチャイチャとしておりました。
あんなんいいなぁ。
「んー、さすがにこっちはちょっと成長してるみたいですが」
先のエピソードに続いての貧乳アピールが素敵。
7話は「アリスさん」の独りえっちから漫画原稿へ直結する流れ。
冒頭1話目のソレと比べ、劇的に良くなってました。
そんな訳で、いちおう編集長に認められた「鏡一くん」に担当が付くこととなるんですが、その編集者がなんと「ありささん」
びっくりです。
そちらから8、9話は彼女とのアレコレ。
パーカーにジーンズという、ラフな格好が逆に素っぽくて良いですね。
しつこいですが、こちらでのブラを外すシーンが好き(笑)
ぺたーって。
こうして、「ありささん」とえっちになるんですけど…驚きのラストを迎えていました。
ぜひ、単行本にてご確認ください。
毎度ながら、すっきりと安定した作画。
こうした不思議漫画を表現するだけの技術があり、またそれを遺憾なく発揮されていました。
ジャンルがため、ややこしさもありますが、サクサク読み進められると思います。
問題は…登場ヒロインがかなーり似通っているところくらいかな。
特殊ネタの長編ですからねー。
だいたいは↓表紙・裏表紙の判断でいいでしょう。
そちらに違和感なければ、オススメです。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: あえて崩している漫画原稿部分が成長していくなど、高いレベルでした。
・話4: この段階ではきっちり判断できませんが。次巻はどうなるかなぁ…。
・独5: 漫画家さんネタで、センセらしさが随所に表現されています。
合計:[14/15]
2冊で完結っぽいですが…どうでしょう。
この漫画が果たしてどんな結末を迎えるのか、楽しみに待ちたいと思います。
アリスの二つの顔 上 (別冊エースファイブコミックス) (2010/06/21) 海野 螢 商品詳細を見る |
★「海野螢」センセの漫画紹介記事
[貧ショージング・ストーリーズ] 成年
…SFテイストの強い漫画群。
[アンバランスな制服たち] 成年
…制服少女らの短編集。
[マは小悪魔のマ] 一般
…スクール水着な悪魔「メフィストさん」とのラブコメ長編。
[大人の手がまだ触れない] 成年
…SFテイストな短編集。
[思春期の終り] 成年
…色々なネタの収録された短編集。
[時計じかけのシズク] 成年
…人型ロボット「Sz-9 シズク」との長編。
[少女の異常な愛情] 成年
…SFテイストな短編集。
[めもり星人] 一般
…案内役「みーむ」のいる、SFオムニバス。
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