■ストロベリーシェイクSweet2巻[完結] (林家志弦)
★まんがデーター [15/15]
・絵 :■■■■■
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 百合・コメディー
・おまけ: あとがき、カバー裏にネタ絵、たぶん描き下ろし「last order」
・その他: 折り返しにコメント、カバーは特殊仕様、
11話収録、全2巻。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「林家志弦(はやしや・しずる)」センセの「ストロベリーシェイクSweet 2巻[完結]」です。
こないだ紹介しました「ビージェネ!」の際に、「いつ発売されるかなー」とか書いていた、待望の2巻がついに発売されました。
ブログで紹介しました「ストロベリーシェイクSweet」の完結巻ですね。
今回は手に取ってずっしりという、心地よいほどの重量感ある単行本です。
ページは前回よりも大幅に増量し、さらに描き下ろしまでついています。
(※1巻:約155P→2巻:235Pです。ただしカラーページは減少)
ジャンル的に好き嫌いはあるのでしょうけれど、2巻で終わってしまうのが非常に残念な、実に素晴らしい出来栄えになっています。
いいもんはいい。
芸能プロダクション「上海芸能」に所属する、「橘樹里亜(たちばな・じゅりあ)」は売れっ子タレント。
付き人とされた事務所の新人「浅川蘭」に、なんと一目惚れしてしまうのです。
憧れの先輩として慕う「蘭」に対し、悶々とした苦悩の日々を過ごす「樹里亜」
そんな頃、フリーカメラマン「世良睦月(せら・むつき)」にて見出された「蘭」はファッション誌にモデルとしてデビュー。
発売後の反響も良く次の仕事も決まり、このまま成功すると思われたんですが…と、だいたいそんな感じ。
※左:橘樹里亜、右:浅川蘭
2巻では「樹里亜さん」がだいぶ押された印象でした。
芸能界を舞台とした、百合ラブコメです。
1巻では「樹里亜さん」がメインで、「蘭ちゃん」のふとした仕草にはっちゃけ、百合思考を展開するようなコメディーでした。
彼女を評した「超ヘタレ」とは、突っ込み役であるマネージャー「冴木涼子」の言葉。
”とりあえず近くにいられる”という関係の打破を恐れるため、「樹里亜さん」は永遠に片想いなんですね。
彼女の尊敬すべき点は、そんな鬱屈した気持ちを仕事にぶつけ、頑張れるところでしょう。
そうした姿勢がまた「蘭ちゃん」に尊敬され…という、永遠にぐるぐる回り続けるような関係でした。
2巻では、いままで受け手だった「蘭ちゃん」がメインとして描かれています。
彼女を見出したカメラマン「睦月さん」、モデル「相馬れな」という2人と、自らの関係をそれぞれお互いに観察・指摘し合い、結果として本当の気持ちをゆっくり認識するという手法を取っておりました。
こうした漫画では重要な、心情変化についてページを割かれているのは良いですね。
さすがに巧いです。
特に10話には、「こち亀」などで使われていた、”上下2元中継”という効果的な描き方もされていました。
※おまけ:2元中継・サンプル
それぞれの反応が見モノです。
そんな訳で、ばちっと直感だった「樹里亜さん」と違い、素直な性質である「蘭ちゃん」が長考の末に結論を出しているだけ、あちこち漏れ出るほか極端な行動を取っていました。
こうなった際、逆に引き気味になってしまう「樹里亜さん」がまた面白いですね。
実際でもそうしたものでしょう。
最大の切っ掛けとなった13話の流れからクライマックスである17話まで、元々の芸能人という設定を十二分に生かした、非常にまとまり良いお話となっています。見応えありました。
※1話と11話の比較サンプル
並べたくなりました。うーん、いまいち分かりづらいですかね。
なお、1巻では合間に4コマ漫画が挿入され、かなりコメディー色の強い印象でしたが、こちらの2巻では1ページだけで、ストーリーを前面としております。
話数は「もう少し見たい!」と思わせるくらいで、無駄ありませんね。
エピローグの描き下ろし部分は、誰もが気になったところでしょう(笑)
しっかりと丁寧な線の絵柄。
濃淡では白が目立つものの線は多く、縦横のコマ割りもあってややごっちゃり気味でした。
擬音から漫符まで、とかく漫画については絶妙に巧く、コメディー描写などは言うことありません。
安定感もあり…って、今回記事のため久しぶりに1巻を見ましたが、並べるとかなり洗練された印象がありました。
1話はあんな感じだったんですねー。
以上、他の百合姫コミックスとは一線を画した、別格というべき単行本でした。
センセの持ち味が発揮されているので、万人に好まれる内容に仕上がったと思います。
強くオススメしておきます。
★過去に紹介した百合姫コミックス
・flower*flower ふらわーふらわー/石見翔子
・アオイシロ-青い城の円舞曲-/江戸屋ぽち
・かわいいあなた/乙ひより
・クローバー/乙ひより
・マーメイドライン/金田一蓮十郎
・春夏秋冬[限定版]/蔵王大志
・初恋姉妹1巻 3巻[完結] /東雲水生
・EPITAPH エピタフ/硝音あや
・乙女ケーキ/タカハシマコ
・少女美学 秘蜜少女 /CHI-RAN
・voiceful/ナヲコ
・ときめき☆もののけ女学園/南国ばなな
・夜空の王子と朝焼けの姫/袴田めら
・SIMOUN シムーン/速瀬羽柴
・ストロベリーシェイクSweet/林家志弦
・極上ドロップス/三国ハヂメ
・紅蓮紀/武若丸
・絶対×浪漫/むっちりむうにい
・楽園の条件/森島明子
・くちびるためいきさくらいろ/森永みるく
・GIRL FRIENDS1巻 2巻 /森永みるく[おまけ]
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・絵 :■■■■■
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 百合・コメディー
・おまけ: あとがき、カバー裏にネタ絵、たぶん描き下ろし「last order」
・その他: 折り返しにコメント、カバーは特殊仕様、
11話収録、全2巻。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「林家志弦(はやしや・しずる)」センセの「ストロベリーシェイクSweet 2巻[完結]」です。
こないだ紹介しました「ビージェネ!」の際に、「いつ発売されるかなー」とか書いていた、待望の2巻がついに発売されました。
ブログで紹介しました「ストロベリーシェイクSweet」の完結巻ですね。
今回は手に取ってずっしりという、心地よいほどの重量感ある単行本です。
ページは前回よりも大幅に増量し、さらに描き下ろしまでついています。
(※1巻:約155P→2巻:235Pです。ただしカラーページは減少)
ジャンル的に好き嫌いはあるのでしょうけれど、2巻で終わってしまうのが非常に残念な、実に素晴らしい出来栄えになっています。
いいもんはいい。
芸能プロダクション「上海芸能」に所属する、「橘樹里亜(たちばな・じゅりあ)」は売れっ子タレント。
付き人とされた事務所の新人「浅川蘭」に、なんと一目惚れしてしまうのです。
憧れの先輩として慕う「蘭」に対し、悶々とした苦悩の日々を過ごす「樹里亜」
そんな頃、フリーカメラマン「世良睦月(せら・むつき)」にて見出された「蘭」はファッション誌にモデルとしてデビュー。
発売後の反響も良く次の仕事も決まり、このまま成功すると思われたんですが…と、だいたいそんな感じ。
※左:橘樹里亜、右:浅川蘭
2巻では「樹里亜さん」がだいぶ押された印象でした。
芸能界を舞台とした、百合ラブコメです。
1巻では「樹里亜さん」がメインで、「蘭ちゃん」のふとした仕草にはっちゃけ、百合思考を展開するようなコメディーでした。
彼女を評した「超ヘタレ」とは、突っ込み役であるマネージャー「冴木涼子」の言葉。
”とりあえず近くにいられる”という関係の打破を恐れるため、「樹里亜さん」は永遠に片想いなんですね。
彼女の尊敬すべき点は、そんな鬱屈した気持ちを仕事にぶつけ、頑張れるところでしょう。
そうした姿勢がまた「蘭ちゃん」に尊敬され…という、永遠にぐるぐる回り続けるような関係でした。
2巻では、いままで受け手だった「蘭ちゃん」がメインとして描かれています。
彼女を見出したカメラマン「睦月さん」、モデル「相馬れな」という2人と、自らの関係をそれぞれお互いに観察・指摘し合い、結果として本当の気持ちをゆっくり認識するという手法を取っておりました。
こうした漫画では重要な、心情変化についてページを割かれているのは良いですね。
さすがに巧いです。
特に10話には、「こち亀」などで使われていた、”上下2元中継”という効果的な描き方もされていました。
※おまけ:2元中継・サンプル
それぞれの反応が見モノです。
そんな訳で、ばちっと直感だった「樹里亜さん」と違い、素直な性質である「蘭ちゃん」が長考の末に結論を出しているだけ、あちこち漏れ出るほか極端な行動を取っていました。
こうなった際、逆に引き気味になってしまう「樹里亜さん」がまた面白いですね。
実際でもそうしたものでしょう。
最大の切っ掛けとなった13話の流れからクライマックスである17話まで、元々の芸能人という設定を十二分に生かした、非常にまとまり良いお話となっています。見応えありました。
※1話と11話の比較サンプル
並べたくなりました。うーん、いまいち分かりづらいですかね。
なお、1巻では合間に4コマ漫画が挿入され、かなりコメディー色の強い印象でしたが、こちらの2巻では1ページだけで、ストーリーを前面としております。
話数は「もう少し見たい!」と思わせるくらいで、無駄ありませんね。
エピローグの描き下ろし部分は、誰もが気になったところでしょう(笑)
しっかりと丁寧な線の絵柄。
濃淡では白が目立つものの線は多く、縦横のコマ割りもあってややごっちゃり気味でした。
擬音から漫符まで、とかく漫画については絶妙に巧く、コメディー描写などは言うことありません。
安定感もあり…って、今回記事のため久しぶりに1巻を見ましたが、並べるとかなり洗練された印象がありました。
1話はあんな感じだったんですねー。
以上、他の百合姫コミックスとは一線を画した、別格というべき単行本でした。
センセの持ち味が発揮されているので、万人に好まれる内容に仕上がったと思います。
強くオススメしておきます。
ストロベリーシェイクSWEET 2 (2) (2009/01/17) 林家 志弦 商品詳細を見る |
★過去に紹介した百合姫コミックス
・flower*flower ふらわーふらわー/石見翔子
・アオイシロ-青い城の円舞曲-/江戸屋ぽち
・かわいいあなた/乙ひより
・クローバー/乙ひより
・マーメイドライン/金田一蓮十郎
・春夏秋冬[限定版]/蔵王大志
・初恋姉妹1巻 3巻[完結] /東雲水生
・EPITAPH エピタフ/硝音あや
・乙女ケーキ/タカハシマコ
・少女美学 秘蜜少女 /CHI-RAN
・voiceful/ナヲコ
・ときめき☆もののけ女学園/南国ばなな
・夜空の王子と朝焼けの姫/袴田めら
・SIMOUN シムーン/速瀬羽柴
・ストロベリーシェイクSweet/林家志弦
・極上ドロップス/三国ハヂメ
・紅蓮紀/武若丸
・絶対×浪漫/むっちりむうにい
・楽園の条件/森島明子
・くちびるためいきさくらいろ/森永みるく
・GIRL FRIENDS1巻 2巻 /森永みるく[おまけ]
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