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■恋をするのが仕事です。 (ハルミチヒロ)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■□□□
・属性 : ラブコメサラリーマン
・おまけ: 4コマ「冬のある日」、
      カバー裏に「1巻に間に合わなかった」設定・
      「笑里さんって…」漫画。
・その他: 現在は1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ハルミチヒロ」センセの「恋をするのが仕事です。 1巻」です。

女性のスーツ姿ってーのもいいもんですよね。
こちら「恋をするのが仕事です。 1巻」では、出勤準備中みたいな↓表紙が刺さりました。
ぜひ、そのままの姿で出勤してほしいところです(笑)
残念ながら、本篇はスーツではありませんでしたが。

部長「夏木美希」、同期「相馬愛子」
※左:部長「夏木美希」、右:同期「相馬愛子」
 この部長さんはいいなぁ。実際に上司だったらしんどいでしょうけれど。

さて、「ハルミチヒロ」センセのおそらく2冊目となる本単行本は巻数またぐ長編です。
これから社会人一年生となる、同棲カップル「初日亮(はつひ・りょう)」くんと「沢村みのり」さん。
主人公「亮くん」の就職した玩具メーカー「株式会社竹棒商事」は憧れの企業。
初出勤で胸躍らせる彼を待っていたのは、過去の事件がために「同業者との交際を禁ずる」という規則だったのです。
その中でも、特にライバル視している「BNBコーポレーション」は「みのりさん」の就職した会社なのでした…。
はてさて、二人の運命は如何に!?

会社が舞台のサラリーマンラブコメですね。
現時点で特に際立った点はありませんが、よく無難にまとめられたお話です。
いや、決して悪い意味じゃなく
サラリーマンの悲哀を描くでもなく、ややこしいドロドロした恋愛模様を見せるのでもなく、濃厚なえっち展開をするでもない、絶妙・微妙なバランス感覚のある漫画だと思います。
このまま、”ある程度現実に起こりえるかもしれない、ちょっとした事件”くらいなテンションで続くのがいいのかもしれませんね。
逆に、明暗くっきりとした重たい系統が好きな方には合わないでしょう。

ヒロイン「沢村みのり」
※ヒロイン「沢村みのり」
 正ヒロインのわりにあまり目立ってなかったですねー。

そんな「恋をするのが仕事です。」の売りはやっぱりえっちシーン。
すでに「みのりさん」とはラブラブ関係なので、会社はともかく他に縛りもないため、毎回ラブえっちが展開されておりました。
ただ、あまりシチュエーションが広くないのが残念でした。
はっきり言うと、置きにいったような印象
…えー、要するに、”ある程度サービスシーンにページを割かないといけないため、無理やりえっちシーン入れた”みたいなの。
また、「亮くん」のキャラが真面目であるため、眼鏡の部長「夏木美希」、先輩「笑里優(えみり・ゆう)」、同期「相馬愛子」など女性に恵まれているものの、手を出さないんですね。
うっかり浮気しちゃって別れたりすると、最終回が近いってパターンだったりして。

ひでるさんは、強引に迫る誘惑キャラ「愛子さん」よりも、ぽわぽわした容姿ながら妙な鋭さをもった「笑里さん」のが好みです。
ちなみに、「みのりさん」側の誘惑キャラ、「ガウメ様」と呼ばれる「斎賀梅太郎」は顔、仕事、金と三拍子そろった方なんですが…あまりに極端なのでコメディー寄り。「亮くん」ライバルにはならなそうです。
発言に「みのりさん」が怒ってしまう箇所ありましたが、初対面の相手にあんなんは人として欠陥ありますからね。

先輩「笑里優」
※おまけ:先輩「笑里優」
 逆に少ない出番で印象強かったのがこの娘。今後の動きに期待します。

乱れない、しっかりとした線のすっきりとした絵柄。
分かりにくい表現かもしれませんが、”いかにも成年マークないえっち系単行本な作画”だと思います。
えろ過ぎず、濃厚過ぎないえっちシーンは「みのりさん」中心で、爽やか・あっさり。
それ目的な方には、いまいち物足りないかもしれません。
(※一応、社員旅行の女湯シーンで全員の全裸、「愛子さん」のえっちシーンがありましたが)
動きから表情まで良く、安定感は抜群でした。安心して見れますよ。
癖も強くないので、万人受けすると思われます。

とりあえず、2巻以降の展開がどうなるかで評価は分かれるでしょう。
1巻はこんなんで十分。
凛々しい部長さんの逆転勝利に期待して(←ねぇよ)、次を待ちましょうか。

恋をするのが仕事です。 1 (バンブー・コミックス VITAMAN SELECT) (バンブー・コミックス VITAMAN SELECT)恋をするのが仕事です。 1 (バンブー・コミックス VITAMAN SELECT) (バンブー・コミックス VITAMAN SELECT)
(2008/01/17)
ハルミ チヒロ

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tag : サラリーマンラブコメコメディー

■ぷちふぇちH (鷹勢優)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ロリ
・おまけ: あとがき・作品紹介、
      カバー裏に設定資料、
      描き下ろし漫画、しおり封入。
・その他: カラー(10P)、短編×11。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鷹勢優(たかせ・ゆう)」センセの「ぷちふぇちH」です。

おそらくこれが初めてではない筈なんですが。
今回で4冊目となる「鷹勢優」センセの過去単行本は、どうにも見覚えがありませんでした。
…読んだ気になっているだけ?妄想?
記憶の怪しさは今年も変わりません

さて、そんなこんなで「鷹勢優」センセの「ぷちふぇちH」はタイトル通りにロリ系の短編集。
↓表紙そのまま、明るいラブコメちっくな漫画でまとめられております。

「成木すずな」、「門松すずな」
※左:「成木すずな」、右:「門松すずな」
 Wすずなちゃんですね。容姿から性格までぜんぜん違うのですが。

カラー原稿のある冒頭漫画「告白と予約のリボン」
こちらは先生とその生徒、大きめなリボンが可愛い「門松すずな」さんのラブえっち話ですね。
ああいった結末にするならば、告白エピソードも絡めてほしいところでしたが。
ちょっと気になったのは…夜であたりに人の行き来がないとはいえ、小学校の教師があーんな場所で生徒とえっちしていいのだろうか。
…クビ吹き飛ぶってば

その漫画をふまえ、「ふぁみれす~俺とボタンと妹と~」
こちらはお兄ちゃんの働くファミレスに来て、お客さんいない(※変な時間帯らしい)からという理由で開始してしまうお話。
なんと、登場するヒロインの名前が、また「すずな」ちゃん(苗字:成木)なのでした。

てっきり、”先の漫画の後にバレで教師クビになり、ファミレス店員へ転職した”のかと勝手な想像してしまいました(笑)
それぞれまったく関係ないんですけどね。
なお、単行本の男性はたいてい「お兄ちゃん」と呼ばれておりますが、こちらは確実に実妹の近親モノ。
ついでに、目立つ店内で、しかも仕事中にえっちしてしまうんですよ。
お兄ちゃん、トリプルで最低です

収録でひでるさんのお気に入りが「サザン★くろーす」というロリサンタ話。
サンタ協会南半球支部に所属する「アトリア」ちゃん。
サーフィンしながらプレゼントを届けていたところ、巨大な波にのみ込まれ、はるか冬の日本まで流されてしまったのでした。
大ざっぱですが、そんなん。

アトリアちゃん
※ヒロイン「アトリアちゃん」
 せっかくなので、カラー絵と白黒絵を。この娘はカラーが正解。

サンタの赤、ツーサイドアップにしている金髪、そして褐色の肌という効果的な各色がため、しっかりカラー原稿にて収録したのは正解だと思いました
なにげに、いかにもクリスマスっぽい髪留めもいいですね。
ヒロイン「アトリアちゃん」のだーっていう泣き顔がやたら可愛らしい、楽しいコメディー話です。
なお、行き倒れている彼女と出会った主人公の男性「智貴」くんは、助けたり、手出したりりすることなく、”関わらん方がいい”と避けるのが新鮮でした。
成年漫画主人公らしからぬ行動ですが、実際目の当たりにしたら、そんなんが普通でしょうね。
季節ものなのでネタ的に難しいとは思いますが、ぜひ続きとか別シチュエーションなどが見てみたい良作品でした。

コメディーでは、フランス料理中華料理で争う「ランチタイムは世界戦争」での、罵りあう前半部も良かったです。
登場する「ヒーナ」ちゃん、「鈴鈴」さんはそれぞれコック、チャイナドレスという格好だったのに、服脱いでしまうのはもったいなかったかなぁ…。
それがため、ありきたりで魅力の薄いえっちシーンになってしまったのが残念。

ほか、お兄ちゃんの体操服を着てしまう妹「木ノ芽春香」さんの「ぱひゅ~む」
服の中に着てしまう、というのはなかなか新鮮でいいんですが、ビジュアル的に短パン姿というのは…やっぱり味気ないですね。
接客の王道はバニーガールっ!これよっ!
…という台詞がおかしい「スク水バニーは勉強中 」
バニーと言いつつもスクール水着なお話で、どこで覚えたのか怪しげな接客術の「稲葉香夜」さんがぐいぐい引っぱる短編でした。
1ページだけ学園祭のシーンありましたが、特別サービスの続きも見たかったです。
学童クラブの委員長「菜花」さん以下、2年「つきしろすずね」、3年「風間歩」、5年「白鳥舞」…というロリ複数話「こどものくに」
裏表紙の娘らですね。
せっかく学年が違う子が複数いるのに、似たり寄ったりだったのが今一歩。
もう少し差をつけてほしかったかなぁ。

稲葉香夜
おまけ:「稲葉香夜さん」
 ほ、ほえづらって…死語の世界ですね。いくつだ。

なお、巻末に収録の全ヒロインが再登場するショート漫画も良いものでした。。
誰がどの娘か当てて遊ぶのもいいでしょう。

しなやかな細線で、色の薄いあっさりとした絵柄。
すっきりしているだけ、細かい線の乱れ・バランス微妙などのちょっとしたモノが目立っちゃいますね。
とはいえ、おおむね作画は安定感がありました。
丸っこい曲線で幅の広い輪郭が特徴。
クドくない人物絵ですが、ロリ系で徹底されているので人を選ぶと思われます。
↓表紙より裏表紙のが判断しやすいかもしれません。

ちなみに、単行本には「しおり」がついておりました。
(※絵は「ふぁみれす~俺とボタンと妹と~」のヒロイン「すずなちゃん」の描き下ろし)
これは出版社サービス?書店サービス?
何の説明もなかったんですが、センセのブログにおまけであると書かれておりました。(※茜新社さんのHPには一切説明ナシ)
どうせなら、もっとアピールしてもいいのに。


ぷちふぇちH (TENMAコミックス) (TENMAコミックス)ぷちふぇちH (TENMAコミックス) (TENMAコミックス)
(2007/12/27)
鷹勢 優

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tag : ツーサイドアップコメディーラブコメファミレスフランス料理中華料理バニーガール

■相思相愛ノート (フクダーダ)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・巨乳
・おまけ: あとがき・カラー絵解説、
      カバー裏にカラー別絵、
      折込カラーピンナップ。
・その他: カラー(6P)、短編×9
     (うち「アンチエイジングママ」×2、一部短編は同一世界)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「フクダーダ」センセの「相思相愛ノート」です。

さすがに月中ということもあり、書店はどことなく寂しげでした。
そんな数少ない新刊にての注目単行本はこちら、「フクダーダ」センセの2冊目「相思相愛ノート」です。
とっくに紹介していたと思いましたが、検索したら出てきませんでした。
自分自身でバカバカしいですが、なんだか意外。

今回の「相思相愛ノート」は表題そのまま、ラブコメちっくな短編集。
学校が舞台で、水泳部、美術部、生徒会などという放課後・部活動中でのエピソードでまとまっておりました。
そんな収録中で異彩を放っているのが、親子近親漫画「アンチエイジングママ」なのです。
これ、唯一同ヒロインが登場する連続話なんですね。

「鳴沢琴美」、「小暮千花」
※左:「鳴沢琴美さん」、右:「小暮千花さん」
 実は左04年・右07年と比較絵になってますが…ちょっと分かりづらいですか。

元アイドルという「鳴沢琴美」さん。
子供を生んで18年もたっているのに、ほぼ容姿・スタイルが変わらないという年取らない母親。
おまけに常識とか倫理感に欠けており、息子「浩太」くんと過剰なスキンシップをとるのでした。
だいたいそんなお話。

こちらの「琴美さん」は高校生と間違えられたりしてましたが、収録では最年長。
少なくとも34才以上だと想像されますが、胸は登場ヒロイン中で最も控え目なのでした。
外観から行動までまるで母親っぽさはなく、常識を説いて拒否した息子に泣いたりしてます。
どんな母親だ(笑)
…こりゃ、「浩太くん」はだいぶ苦労してそうですね。
(※ただ、その「浩太くん」を見る限りでは、ああ見えて子育てはしっかりやれていた様子)
近親という重さはなく、”年上の女性にからかわれるカップル”みたいな漫画に仕上がっておりました。
2話目の海水浴シチュエーションもいいですね。
水着デザインも可愛らしいものでした。

私なんかとってもお買い得だと思うんだけどなぁ…
とかなんとか、やたら積極的な「小暮千花」さんと「三島」くんのエピソード「もっとチカくに」は大学生話。
他の娘も大きいですが「千花さん」はより胸大きく、プレイ的にも目立つ描かれ方になっておりました。
特に横アングルでの、机に潰れている描写はえっちですよ。
なお、こちらが最も新しい漫画なの。
カラーページのある「この胸とまれ」のヒロイン「三浦美紅」さんも妹系ながらやはり巨大な胸の女の子。
”好きな「一紀」くんの理性を飛ばすため、強調されるような服を着ていた”と自信あるだけのモノをお持ちです。
肩こりそうですよ。すごいなぁ。

「三浦美紅」
おまけ:「三浦美紅さん」
 谷間がスゴいです。

ほか、表紙を飾る水泳部員「美園あずさ」さんの「気がつけばあなたを」、その友人で裏表紙のシマパン娘「水本文香」さんの「いつのまにか二人は」が同一舞台のお話。
美術部・部長「椎名あおい」さんの「あおいクロッキー」、部員「ハルちゃん」こと「安達ハル」さんの「ハルはこれから」はほぼ同時刻の別話となっています。これらはリンクしている部分があるので、読み比べてみると楽しいです。

両想いが基本であるためか、収録全てのお話にて女性が積極的で、えっちへ誘う役割を担っておりました。
よほど男子のがあちこち気をつかっており、ブレーキをかける立場なのよ。
また、表紙やもくじ、折り返し部分などあちこちに収められたカラー絵では、各話のヒロインが大きく描かれております
全員それぞれお話になぞらえたシチュエーションで、胸を露出してるポーズなんですね。
こちらは巻末に解説がありますんで、読みながら見たりすると楽しいでしょう
白・黒下着でヒロインが並ぶ両面のピンナップも迫力十分でした。


「小暮千花」、「水本文香」
※左:「小暮千花さん」、右:「水本文香さん」
 カバーを飾るお二人です。どちらもお互いの漫画にゲスト出演してます。

線は太めで濃く、ごっちゃりとした雰囲気。
黒が強いためページ全体に落ち着きがあり、ラブコメというよりは恋愛話っぽいですね。
眉毛、まつ毛をしっかり描かれる方で、やや頭が大きめな特徴(※新しい漫画はその傾向薄いですが)があります。
癖が強めなので、好み別れると思われます。ご注意を。
また、2話ほど04年という古い原稿があります。
さすがに差を感じるものの、この程度なら許容範囲内でしょう。

「フクダーダ」センセはカラー絵が巧い方なんですが、やっぱり白黒絵よりポップなんです。
↓表紙などの判断では、うまく脳内で白黒変換して下さい。

初単行本「恋におちよう」と違ってストーリー話はありませんが、ジャンルのまとまり良い構成でした。
ちなみに、某書店で購入すると小冊子の漫画(16P)がついてくるので、価格据え置きで1話お得です。
(※タイトル「ママァ・おっぱい!!」という母子・母乳モノです)
気になった方はそちらをオススメ。


相思相愛ノート (メガストアコミックス 153)相思相愛ノート (メガストアコミックス 153)
(2008/01/19)
フクダーダ

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tag : ラブコメ

■白色ちゅうにゅう! (音霧みなも)

★まんがデーター [7/15]
・絵   :■□□□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・コメディー
・おまけ: あとがき・4コマ・イラスト。
・その他: 初単行本、カラー(6P)、短編×7。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「音霧みなも(おとぎり・みなも)」センセの「白色ちゅうにゅう!」です。

えー、お時間ある方は、ブログ右上の検索窓に「初単行本」と入力してサーチしてみて下さい。
違う漫画も同時に引っ掛かりますが、たいてい最近の初単行本がずらり並ぶ筈です。

と、なにゆえ↑こんな書き出しなのかと言うと……ひでるさん、やってしまいました。
今回はあまり好ましからぬレビューです。
残念ながら。
そんな訳で、その手の文面が苦手な方はここでお帰り下さいませませ。
(※センセ、およびファンの方、ごめんなさい。正直な感想を書かせて頂きます)

副会長、夢森さん
※左:「副会長さん」、「夢森さん」です。
 どちらもぶっとんだコメディー話でした。…しかし、あの本は買いたくないなぁ(笑)

…宜しいですか?
こちらは「音霧みなも」センセの初単行本「白色ちゅうにゅう!」です。
最近の方は初単行本でも完成度が高いもの多かったんですが、正直イマイチ。
落ち着いて↓表紙・裏表紙を眺めてみると…「ああ、これはなんとか判断できたかも」という感じですね。
日々修行ですよ。

さて、なにが気に入らないかというと、絵柄なの。
ところどころのコマ、およびキャラ絵などは正直なところそれなりだと思います。
まぁ、可愛く描けてます。
初出によると発表年には大きくバラつきがあり、ごく最近のものから、だいたい3年前くらいまでが収録されてます。
ただ意外なことに、時期での作画変化というのはあまり見られないんですね。
この点に関しては安定していると言えるでしょう。
(※修正しているのかもしれませんが)

しかし、原稿が新しいものでも古いものでも、とにかく構図がよろしくない
自分自身、そんな細かい箇所を小姑みたいに指摘するとは思いませんでしたが、単行本冒頭からの短編「カノとも」のカラーページが終わった直後のページがいきなり酷い
ごちゃごちゃと描かれているのもそうですが、非常にそのバランスが悪いのです。
これがため、見事に出端を挫いておりました。
こちらのブログでは何度もこうした事柄を書いておりますが、絵の合う・合わないというものだと、確実にひでるさん的にNGなのです。
ごめんなさい。

絵柄は強い線でやや濃い目。
トーンなどの処理がありますが、キャラ絵はどことなくのっぺり系。
輪郭は丸く可愛らしさあるものの、やや方向性が中途半端な印象です。
そして前述しているように、人物から構図までのバランスが悪い。
そのうえ、ごちゃごちゃと描かれる方なので、あちこちの絵が強く、視点定まらないような感覚でした
単純な絵としてはもう一歩、二歩というあたりだと思いますが、以上のようなマイナス点がためにかなり損をしていると思います。
なんだろ、”漫画の巧い方”という表現をひでるさん使いますが、それが巧くないんですね
…また、先程のお話。
”時期での作画にさほど変化見られない”、ということは…………ごにょごにょ。

アイズさま、花純さん
※左:アイズさま、右:花純さん。
 この絵はよく描けてますね。「男だゾ」とか言ってましたが、ぜんぜん女の子じゃない。 

とかく絵柄がそんなんで肌に合わなかったので、しっかりと読めておりませんがお話について。
収録は全て短編でして、あちこちテンション高いコメディーちっくな単行本でした。

最も目についたものでは、「誠・立ち入り禁止」
こちらは姉と妹が登場する近親モノなんですが、”最後のページで真意に気付く”というサスペンスちっくな終わり方が良かったですね。
ただ、作者が勝手に考えていた結末を強引にとっつけられたような印象がありました。
自らを”男”と言い切っている「花純」さんとの「オレのあいぼう」はなかなか変わったネタの短編。
こちらのヒロイン「花純さん」は大した説明もないまま、男装しているだけでなく自分自身を「男」だと言い切っている変わったキャラなの。
ひでるさんは女の子の学ラン姿は単純に好きなんですが、これがコスプレだけにとどまらないあたりは珍しかったです。
オチまでスムーズな良作です。

ほか、フラれた友人の彼氏を二人して慰める話「カノとも」、サービスの良い本屋さんのお話「えろ本屋さん」、お姫様「アイズ」の登場するファンタジー話「アイズ」、ちょっとおかしな複数プレイ話「会長の園」などがありました。
コメディー色の強いストーリーは独特なもの多く、あまり一般的ではありませんが大化けする可能性も感じました。
こないだ紹介しました「キャノン先生トばしすぎ/ゴージャス宝田」みたいな例もありますんで、お話に期待ですかねぇ。

白色ちゅうにゅう

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tag : コメディーコスプレファンタジーサスペンス

■FAIRIAL GARDEN (桜野みねね)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■□□□
・独創性:■■□□□
・属性 : ファンタジー・妖精
・おまけ: 折り返しにコメント、キャララフ絵・コメント、
       おまけのプチプチ劇場。
・その他: 現在は1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「桜野みねね(さくらの・みねね)」センセの「FAIRIAL GARDEN -フェアリアルガーデン- 1巻」です。

ああ、こちらは「桜野みねね」センセなので、ひでるさん必殺「作者名買い」で即座に手元へ。
ひなぎく~」とは違って完全な新作であるので期待しておったんですが…。
早速あらすじからどうぞ。

”植物から妖精を生み出す”研究をしている第一人者というべき存在である「西園寺秀」を父親とする主人公「西園寺のあ」
彼は捨てられていたクレマチスの花を思わず拾ってきてしまい、大事に育てた結果として、見事妖精の「クレア」を誕生させることに成功しました。
(※クレマチスの花から生まれたので、そのまま「クレア」と名付けるの)
しかし、過去の事象から”もう妖精とは一緒に暮さない”という誓いをたてていた「のあくん」は、懐いていた「クレア」を友人「柳沢純」にあっさり渡してしまうのでした。
しかし、どうにも気になって落ち着かない「のあくん」は…。
かなり大雑把ですが、だいたいそんなお話。

生まれた「クレアちゃん」
※生まれた「クレアちゃん」です。
 このコマだと分かりづらいですが、お花の中にいます。

いわゆる、人間外生物との交流もの。
種が発芽し、植物の成長によって花が咲くと共に生まれる妖精「フェアリア」
舞台世界ではそれが当たり前のことで、高価ながらもかなり流通しているらしく、コンビニでは”妖精用の薬”が販売されているほど。
…なんか役に立つんかな?
そんな妖精「フェアリア」の中でも、幻と言われる特別なのが「フェアリアル」という存在。
ヒロイン「クレア」さんも「フェアリアル」なのです。
大まかではありますがいきなり言語を理解しており、「のあくん」と普通に会話するなど意志の疎通ができるだけでなく、大きさを三段階に変化させるほか、同じ「フェアリアル」である「カトレア」とのテレパシーや道端の植物とも話せるなどの特殊能力を持っているのでした。
なお、「柳沢くん」との会話によると、喋る妖精はごく稀。人間の形をしているのも珍しく、「クレアちゃん」はかなりなレア妖精らしいのです。

実際、「のあくん」が幼少期に飼っていた妖精「ルピー」もペットというべき外観でした。
その、大切にしていた「ルピー」を健康診断という名目で、研究者である両親は実験材料にしてしまったのです。
ここの事実はぼやかされて不明のようですが、そうした認識が「のあくん」や周囲の人にはある様子。
家族仲はあまり宜しくないのはそんな事件と共に、研究に没頭して子供を顧みないことが原因なのかな。
冒頭より、自分の気持ちに逆らって冷たく「クレア」に接していたのはそんな理由からなのでした。

のあくんとクレアちゃん
※のあくんとクレアちゃん、です。
 もの凄い懐かれ方でしたよ。…ヒヨコと同じだったりして。

…と、妖精なんてファンタジーっぽい題材ですが、お話はきわめて王道パターン。
商品として「フェアリア」は市場に多く出回っているらしく、それがためか「のあくん」の家は「真菜」さんなど使用人の姿がちらほら見える裕福な家庭。
親との距離が遠いんですね。
また、両親共に研究者であることから、妖精に対しては”研究対象”という視線なのです。
ここで、心を通わせる生物であるという「のあくん」の認識とはっきり対立の構図が出来上がるのでした。
ね、きわめてオーソドックスでしょ?

友人「柳沢くん」との中途半端なコメディーっぽい掛け合いは弱く(※ひでるさん的には)、今のところお話ではコレというものがありません。
うーん、もう少しなんとかならんかなー。
「桜野みねね」センセの代表作「まもって守護月天!」は軽いラブコメから”長寿である精霊との恋愛”という重たいテーマへ発展することで成功してましたが、いくら「クレア」が可愛らしくとも恋愛対象にはなりえず、せいぜい家族の一員。たぶん。
恋愛系だった守護月天と違って、不利ですよね。
今後は「E.T.」に代表される王道そのまま、父親(研究者)との対立とかなんとかになるのかな。
そんな、単純話でないことを祈ります。

工作をする「クレアちゃん」
※工作をする「クレアちゃん」です。
 これこれ、こうした仕草に癒されます。

ただ、ヒロインの「クレア」は「まもって守護月天!」の人気キャラ「離珠(りしゅ)」と同じで、ちっちゃく、一生懸命にちまちまなんかやってる姿がやたらめったら可愛らしいのです。
この漫画でのキモというべき点だと思います。
ペットを愛でる感覚ね。
特に、生まれた直後の初登場2ページあたりは可愛さ爆発!という感じで、串刺しにされてしまうことでしょう(笑)
「桜野みねね」センセはこうした描写(※コマの隅でなんかやってる、みたいな)が絶妙ですよね。
逆に言えば、そこで刺さらなければ敬遠したほうがいいのかも。
三段変身で大きさ変えれる設定は…今のところは余計だったかなぁ。
それをどう活かすかも今後のポイントなのかもしれません。

丁寧な細線のふんわりと優しい絵柄。
乱れることなく、白比率の多い漫画はすっきりとして見やすいですね。
幅広い輪郭が特徴で、おおむね女性は曲線でまるく、男性は鋭角的な感覚。
流れにて独特の間を持っており、そのあたりが好み分かれてしまうかもしれません。
どかーん、ばりーんみたいな擬音を多用される漫画と比べると、もの凄く静かです。

妖精ならではというファンタジー要素をまだ存分に見せてなかったので、今後はどうなっていくのかな。
正直、今のところはキャラの可愛いさ以外に目立つところなく、次巻も似たような雰囲気なら敬遠しちゃう…かも。

フェアリアルガーデン(1) (BLADE COMICS)フェアリアルガーデン(1) (BLADE COMICS)
(2008/01/10)
桜野 みねね

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tag : ラブコメコメディーファンタジー

■キャノン先生トばしすぎ 初回限定版 (ゴージャス宝田)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■□□□
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・漫画家
・おまけ: あとがき、あとがき漫画、用語解説、
      カバー裏に漫画カット、加筆・修正あり。
・その他: 登場人物紹介、全て表題作(9話)
★初回版は36P描き下ろしな小冊子「コミック♀(ヒロイン)」つき。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ゴージャス宝田」センセの「キャノン先生トばしすぎ 初回限定版」です。

こちらはオマケに釣られました。
はっきり言って。
グリコ「スポロガム」時代から、オマケに滅法弱いひでるさん。
多少価格ありますが、初回限定版には漫画中で登場している架空の雑誌「コミック♀(ヒロイン)」が小冊子としてつきます。
実際に何名かの漫画家さんも参加しているという、大変お買い得な構成でした。
まだ書店には残りがあると思いますんで、気になった方は素早くごー!
時には思いつきな行動も必要ですよ。

コミックヒロイン
※おまけ1:小冊子「コミック♀(ヒロイン)」
 結構ゲストが多いのです。

さて、昨日の「ケ・セラ・セラ/玉越博幸」が今一歩だとすると…こちらの「キャノン先生トばしすぎ 初回限定版」は行って一周して帰ってきたような風情です(笑)
成年漫画では珍しい、全て表題作という長編なんですが…熱く・厚い、近年稀に見る傑作です
激しくオススメしておきます

「剣峰百合子」さん
※ヒロイン「剣峰百合子さん」です。
 普段はお嬢様という「キャノン先生」なのでした。

主人公「ルンペン貧太」はロリ系成年漫画家。
極端なまでの遅筆なため1年に1本程度しか描けず、生活はバイトでどうにか食いつなぐ、貧乏の底という有様でした。
編集室を訪れていた際、ひょんな偶然から処女単行本30万部という人気フェチ系ロリ漫画家「巨砲キャノン」と接する機会を得ます。
第一線で活躍しているものの正体不明な「キャノン先生」の正体は…なんと、若干12才という小学生女子「剣峰百合子」さんだったのでした。
ちょっとした勘違いもあって、尊敬と憧れの気持ちを素直に伝えた「貧太くん」
その熱意あってか、専属アシスタントに選ばれるのです。
えっちなことを考えるとスイッチが入り、まるで描く漫画そのものになってしまうというエロエロ小学生「キャノン先生」との明日はどっちだ!?
だいたい、そんなお話。

正直、大いに人を選ぶであろう絵柄はひでるさん好みではありません。
コメディー基本でラブコメ・ロリえっちからマニアックなプレイ、業界話から漫画家の苦悩までが描かれたストーリーは、悪く言えばごちゃごちゃとした、忙しくまとまりない漫画。
上記のどちらかだけを期待した方には、大仰でうっとおしいものと感じてしまうかもしれません。
特にえっち描写についてはタイトルそのままぶっ飛んだものでして、極端に濃いキャラとなっているヒロイン「キャノン先生」を敬遠してしまうこともあるでしょう。(※とりあえず、ロリものとして捉えない方が正解かと)

ただ、そういったマイナス要素を払拭するものがあるのです。

巨砲キャノン
※漫画家「巨砲キャノン」先生です。
 スイッチが入るとえっち暴走してしまう、困った小学生なの。

前半は「キャノン先生」のギャグのような性癖と、プレイ様々なえっちがメインとして描かれています。
アダルトショップでの暴走にはじまり、自分の初体験を撮影してネットに流そうとしたり(※しかも学生証も映して小学生であることをアピールしてる)、デートで痴漢プレイを要求したり、両親の目前で求めたり…などものスゴイこととなってます。
こんな小学生いないって(笑)
ただ、好奇心旺盛・研究熱心で一気に原稿仕上げる「キャノン先生」が人気漫画家というのは、思わず納得。
”やっぱりこんなんでないとトップ成年漫画家になれないよねー”という雰囲気でした。

仕事するキャノン先生
※おまけ2:「仕事するキャノン先生」

後半7話からは、いままで振り回されていた主人公「ルンペン貧太」がクローズアップされ、業界の厳しさ、漫画家の苦悩などがリアルに描かれておりました。
無論えっちシーンを挟みつつではありますが、シリアス度が急に増して、読み応えあるものとなるのです。
この方向転換をどう捉えるかは読み手次第ですけれど、ラストまでの3話がために単なるえっち漫画の域を飛び越えたと思います。
イイです。
言葉のあちこちは深く重く、ずっしりと心に響いてきます。

特にひでるさんに刺さったのは、7話途中でのヒロイン「キャノン先生」の台詞。
…ここで書いちゃってもいいのかな?
後で買って楽しみたい方のため、一応反転表示にしておきます。
作家は誰しも納得づくの作品を発表しているワケではありません。無限に時間がかけられるなら誰でも傑作が描けますが、我々は限られた期限に完成度をあげなければなりません。
 気に入らない線や描き直したい構図もありますっ。
 もっといいセリフやオチも浮かびますっ。
 しかし〆切を守るために、それらを時に切り捨ててゆくのがプロの仕事です。
 それはとても辛い決断ですが、今回の不満や心残りは次回で解消すればいいっ!
 そうしてプロとしてのレベルを上げてゆくのですっ!
 今っ、間に合わせるコトが大事ですっ!!

こんなん。
さすがに泣きはしませんが、どっかん揺さぶられました
必殺シリーズが好きなひでるさんはこうしたプロ意識というのが大好きなんですが…「キャノン先生」はまさしくプロフェッショナルですね。
小学生なのに。

シリアスシーン
※おまけ3:シリアスシーン、です。
 お二人がこの業界に身を投じる流れの部分も良かったです。

濃い太線のもっさりとした絵柄。
ごっちゃりと賑やかに描かれる特徴があり、線の強さもあってページ全体は重たくなっておりました。
昭和ちっくな、懐かしい雰囲気ですね。
溢れるような太字の擬音と、黒ベタな髪の毛が特徴。
また、文字数がやたら多かったです。これは今回の漫画だけなのかな?
前述したように、癖が強いので人を選ぶ作画です。
↓表紙背景や裏表紙などに漫画カットがみれますので、判断はそちらにてどうぞ。

ただ、絵柄うんぬんより成年漫画好きな方にはぜひ一読頂きたい単行本、でした。
小冊子を含めて、オススメです。
しつこいですが、まだ間に合うと思います。
いますぐ書店へどうぞ!

キャノン先生トばしすぎ (OKS COMIX)キャノン先生トばしすぎ (OKS COMIX)
(2008/01)
ゴージャス宝田

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tag : コメディーラブコメスポロガムプロフェッショナル

■ケ・セラ・セラ (玉越博幸)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■□□
・独創性:■■□□□
・属性 : ラブコメ・妹
・おまけ: カラーおまけ「馬乗りカノジョ/坂本陸」
・その他: カラー(14P)、現在は1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「玉越博幸(たまこし・ひろゆき)」センセの「ケ・セラ・セラ 1巻」です。

そうか、すっっかり忘れてましたが、「玉越博幸」センセの漫画は「ごめんね、マリア様」を紹介しておりましたね。
ひでるさん、このブログを書くぎりぎりまで初見の方だと思ってました。
なるほど、どうりで慣れてる訳だ。

こちらは昨日と同様にしつこく店頭に居残って発見した1冊。
妹だの、Hだのって単語に釣られてしまいました(笑)
…阿呆ですね。
ここで最大の問題だと思われるはそのえっち具合なんですが…1巻という巻数も考慮すると頑張っているほうかなぁ。
とりあえず、お約束的にパンチラは多く、ヒロイン「坂本空」さんは銭湯シーンで全裸になっておりました。
(※わざわざ書くほどのことでもないけれど、直接えっちはありません。念のため)
あともう一歩くらい踏み込んでほしいのが正直なところですけどねー

ヒロイン「坂本空」
※ヒロイン・妹「坂本空さん」です。
 制服がよく似合っております。やっぱりショートカットはいいですね。

主人公「坂本陸」は成年漫画家。
母親を幼い頃に亡くしている「陸くん」は漫画を職業とすることを決意すると、父親に勘当されてしまいました。
6年後、その父が他界したことで、8つ年下の妹「坂本空さん」がアパートを訪ねてきたのです。
こうして、見違えるようになった妹「空さん」との同居生活が始まるのでした。
だいたいそんなお話。

えー、いきなりなんなんですが、ひでるさんがこの漫画で気になっている点がひとつ。
主人公の「陸くん」は”メジャーデビューまでの生活費を稼ぐため、仕方なく成年漫画を描いている”、というところ。
あのね、そんな気持ちで漫画描かれたら、読者がいーめーわく。
巻末にいちおう「陸くん」が描いたとされる漫画が収録されておりましたが、そんなんだから中途半端なくだらんものになっちゃうのよ。
成年漫画の何が悪いか!!
…と、まぁ漫画内のキャラに腹立てても仕方ないので、このくらいに。
(※ただね、なんだかこの漫画を好きになれない理由のひとつだと思う)

水着に見とれた?
おまけ:水着に見とれちゃった?
 スタイルは理想とおりだそうです。…「陸くん」やっばいなー。

こうした系統では、いつヒロインをえっちにもちこむのか、結末をどうするのか、がポイントになっているでしょう。
お話では、2話にてあっさりと「空さん」が養女であったことが描かれておりました。
(※タイミングとしては、あの時点で判明してしまうのが自然)
要するに、兄妹といっても血は繋がっていないんですね。
妹「空さん」がその事実を知っているかどうか、曖昧になっておりましたが…なんだか後々の展開が読めそうな気がしません?

えっちうんぬんについては前述したように弱いには違いないんですが、パンチラや想像だけでなく、あっさり全裸になっている「空さん」が偉い。
ヒロインとしてはもう一人、Fカップなアシスタント「岡田海」さんがおります。
ただ、この娘が意外にまたガード固いんですねー。
もう少し頑張ってほしかったところですが、それぞれ性格的になかなかえろい展開にはならなそうでした。
次に期待しましょう。

アシスタント「岡田海」
※アシスタント「岡田海さん」です。
 こうした位置の娘は胸でかく、ヒロインに揉まれてしまうってーのもお約束ですかね。

単行本ラスト収録の8話「立ち退き」では、ちょっと意外な方向へ逸れておりました。
あの強引な急展開はちょっとしたものだと予想しておりますが、どうでしょう?
えろいことされてたりして。
…ないか(笑)

丁寧な細線のすっきり絵柄。
安定した作画でまとまりよく、まとまりよ…過ぎるくらいです。
さんざん書いてきておりますが、もう少しはっちゃけてもいいかなぁという印象。
えっちラブコメですしね。
癖はあるものの万人向けなので、絵的には問題ないでしょう。

誰もがお話に入りやすい王道ネタで、現在はまだ明暗どうにも料理できるところだと思います。
なーんにも残らない薄っぺら話になるか、どきどき胸躍らせるものになるか、これ以降ですね。

ケ・セラ・セラ 1 (1) (ジャンプコミックスデラックス)ケ・セラ・セラ 1 (1) (ジャンプコミックスデラックス)
(2007/12)
玉越 博幸

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■SWEET THANG (小宮裕太)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、おまけまんが「沢渡さん」、
      カバー裏に登場キャラ絵、描き下ろしピンナップ。
・その他: 初単行本、カラー(6P)、短編×11
      (うち「あねのね。」×5、「WIFE GOES ON」×2、
      「沢渡さんシリーズ」×3)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「小宮裕太(こみや・ゆうた)」センセの「SWEET THANG スウィート サング」です。

書店でのメインは昨日紹介の「めちゃ姉!/柚木N’」だったので、とりあえず買うべき本については片付いておりました。
年始で発売される新刊も少なかったですしね。
…ただ、ひでるさんは”冊数が少ないと色々掘り起こしをする”という悪癖がありまして、店頭うろうろして見つけたのがこちら「小宮裕太」センセの「SWEET THANG スウィート サング」なのでした。

どうやら初単行本らしく、正直↓表紙の段階では博打っぽい感覚で購入しましたが…いや、良かったです。
絵柄にはそうと感じないほどの安定感と雰囲気があり、またお話が連続中編ばかりということもあってか、しっかりとしておりました
巧いですね。
同人活動が長いのか、はたまた誰かの別名だったりして?
とりあえず、1話短編もありましたが、他は全て連続ストーリーな構成。
なんだか久々の基本的なえっちラブコメでしたよ。

綺耶・紫夜
※おまけ1:綺耶・紫夜のWお姉ちゃんです。
 これは妄想シーンなので、コスプレしてます。

二人の姉妹と弟の近親話「あねのね。」
15年前に突然弟となった「高梨仁矢(たかなし・にや)」くん。
シスコンと疑われるほど過保護に接する長女「紫夜(しや)」さん、強い態度の次女「綺耶(きや)」さんというタイプ異なる二人の姉に可愛がられておりました。
ある日、「綺耶さん」とふざけているうちに…。
大ざっぱですが、だいたいそんなん。

Kiss×sis キスシス/ぢたま某」を代表に、あちこちで見られるWお姉ちゃんとのラブえっち話です。
近親(※血の繋がりはないのかな?)などまるで関係ない、ごーごー展開ですね。
実は、こちらの主人公は弟「仁矢くん」ではなく、ツインテールの次女「綺耶さん」というとこがポイント。
家事ができて面倒見もいい姉「紫夜さん」に対する嫉妬と遠慮がため素直に接することができず、やきもきしているというパターン。
まぁ、これも王道パターンには違いないんですが、つい接し方がキツくなってしまうツンデレちっくな「綺耶さん」が可愛らしいのですよ。

特に2話目での、
仁矢が好きなのはお姉ちゃんだもんね…
と言って引いてしまう様が切ないです。
それにしても、結果的に全てをうまくまとめてしまった「紫夜さん」は懐が深いというか、凄い人。
(※良い悪いは別にして)
ちょっとだけ自己主張しているシーンもありましたが、あれくらいないと出来すぎですからねぇ。
なお、こちらのストーリーはまだ続くらしく、収録でラストとなる1話は三人でデートするというお気楽話でした。
一応ひと段落ついておるんですが、今後はどうなってしまうんでしょう?
しかし、ご両親はどうしてるのかな、とか考えるのは野暮ってもんですか。

綺耶・紫夜、未沙子さん
※左から、綺耶さん、紫夜さん、未沙子さん。
 おお、こう並べてみると、「未沙子さん」はちゃーんと大人っぽく見えますよ。

主人公「春揮」くんは未亡人となってしまった義姉「未沙子」さんが仕事で不在の間、「未摩」ちゃんの子守り兼留守番をしておりました。
いつものように留守番に来てみると、夜勤シフトで不在である筈の「未沙子さん」が下着姿で寝ていたのです。
そんなんが「WIFE GOES ON」

夜勤とか言っていたので、どんな仕事してるかと思えば…ナースなんですか!
いいチョイスなのですよ。
仕事時に髪をアップにしている「未沙子さん」なんですが、これがまた雰囲気変わって色っぽかったです。
なお、期待通りに2話目ではナース服でのえっちが、なんとカラー原稿で収録されておりました。
腕を骨折した「春揮くん」に拍手。
…でも、「未沙子さん」後輩に気をつかわせてるだけでなく、仕事中にえっちしてちゃーダメでしょう(笑)
そのショートカットな後輩の娘もなかなか可愛かったんですが、絡めるのは無理ですよね。
      
沢渡蘭奈
※ヒロイン「沢渡蘭奈」さん。
 左はもうラブラブモードを隠しきれておりませんね。ただ…

裏表紙を飾る「沢渡さん」のシリーズというべき「スウィート ホーム」、「バック トゥ スクール」、「ザットシング ユードゥ」の3話はひでるさん収録で最もお気に入り。
クラスメイトの「沢渡蘭奈」さんは美人で勉強もできる優等生。
しかし、表情をあまり崩さない、どことなく人を寄せ付けない気高さのある彼女は「孤高の花」と呼ばれておりました。
ある日、そんな「沢渡さん」が家政婦「かず子」さんの代わりとして「成宮孝明」くんの家を訪ねてきたのです。
だいたい、そんな導入。

とにかく、好きな人の前でめろめろになってしまう、普段はクールビューティーな「沢渡さん」が素敵すぎ
勉学だけでなく、家事も完璧にこなす「沢渡さん」はさすがに家政婦の母親を持っているだけのことはありますね。
割烹着もよく似合っておりました。
しかし、従順な彼女をいいことに、初えっちであーんな要求をした「孝明くん」は最低ながら最高(←どっちだ)

めろめろ沢渡さん
※おまけ2:めろめろ沢渡さん。
 …めろめろになると、こーんなに可愛らしくなってしまうのでした。

なお、1話目「スウィート ホーム」でメイド姿を想像する箇所ありましたが、文化祭の3話目「ザットシング ユードゥ」にてそれが現実になっておりました。
曰く、「ふわっとした服も似合うって言ってくれたから…見てほしいなって…」とのこと。
ああもう、好きにして下さい(笑)
忘れ物とか言ってキスするとか、後輩の「麗子」ちゃんと話しているだけで機嫌悪くなってしまうとか、冒頭のイメージが崩壊するような行動がいちいち可愛らしいのです。
続編については触れられておりませんでしたが、ぜひ続きを描いてほしいのですよ。

軽いながらも強く正確な線の、こざっぱりとした絵柄。
カラー絵同様にすっきりとした色づかいで、ページ全体見やすい作画なのです。
大きい目と広い輪郭が特徴で、服や下着などのデザインもなかなか凝っており、お話そのままキャラ絵もあまーいものでした。
(※「あねのね。」でのふりふりとしたパジャマとか、「未沙子さん」の黒下着とか)
↓表紙・裏表紙の感じがお好みの方なら、問題ないでしょう。
前述しておりますが、初単行本のわりに抜群の安定感で、個性・方向性もきっちりしているのでブレがありません。
非常に良かったです。
やっぱり、「コアマガジン」さんの単行本はそうそうハズレないですね。

SWEET THANG (ホットミルクコミックス 258)SWEET THANG (ホットミルクコミックス 258)
(2008/01/10)
小宮裕太

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■めちゃ姉! (柚木N’)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・お姉ちゃん
・おまけ: あとがき・作品解説。
・その他: カラー(8P)、短編×11。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「柚木N’(ゆずきえぬだっしゅ)」センセの「めちゃ姉!」です。

2冊目です。
「柚木N’」センセは、初単行本「明るいエロス計画」を紹介しております。
それがだいたい夏ごろのことだったので、ちょうど半年程度という早いリリースなのでした。
しっかり名前覚えておりましたよ!

こちら「めちゃ姉!」はタイトルそのままお姉ちゃん系統のまとまりよい単行本
(※1話ほど未亡人話がありましたが)
すべて短編という構成で、残念ながら連続話はありませんでした。
きっちりストーリーあるのも見たかったんですけれど。

お姉ちゃんに「お兄ちゃん」とか呼ばれる、冒頭話「僕の妹…?」
父親の再婚によって、できた義理の姉、23歳会社員「山内里美」さん。
広告代理店に勤務し、バリバリと仕事もできる女性なんですが…。
遠慮なく甘えられるお兄ちゃんも欲しいんだ
ということで、主人公16歳学生の「山内琢磨」くんは7つも年上の妹ができたのでした。
だいたいそんなん。

23歳会社員「山内里美」さん.jpg
※23歳会社員「山内里美さん」です。
 恐い夢見たって…すごいなぁ。

姉系、妹系のイイトコ取りな良作品。
童顔とか小さいとか、容姿が妹っぽいお姉ちゃんというネタは漫画で多くありますが、こんなんはなかなか稀ですね。
仕事ができるが、家では逆に甘えてくるというのは「2428/新」の「深河純佳」さんを思い出します。
中学時の制服着たりして(←期待通りぱっつんぱっつんでした)非常に可愛らしい方だったので、もう少し膨らませて他エピソードとか見たかったですねぇ。
恐い夢見ちゃったの~っ
という具合に布団へ進入してくるシーンあるんですが、あーんな状況で一度はちゃんと踏みとどまった「琢磨くん」は立派(笑)
しかし、その直後の「里美さん」の行動は、やはり妹ではなくお姉ちゃんでしたね。

「柚木N’」センセはお好きらしい女装えっち話、「変・身・体・験」、「天国の悪魔」の2話
「変・身・体・験」はもともと女の子っぽく、いじめられている従兄弟「大樹」くんのため、「綾」さんが一計を案ずるお話。
「綾姉」がいなければ、ひでるさんとしてしんどい短編になりそうでしたが、ぎりぎりですよ。
しかし、化粧してどーの~あとでバレるという流れはちょっと無理があるような(笑)
「天国の悪魔」は、やっぱりいじめられている「芦原勇」くんが主人公。
いじめグループのリーダー格「萩希美」先輩は卒業となり、足蹴されるなどの毎日から解放されると思った矢先、式の後で呼び出されてしまうのでした。
先のお話より、段違いにまとまり良い良作品。
前半は単純女装えっちコメディーかと思いましたが、「希美さん」の事情を明らかにすることで後半からいい話ちっくになっております。
ただ、「変・身・体・験」と違っていじめ側が異性の先輩であり、どの程度のことをされていたのかぼやかしている点は良し悪し。
複数を匂わす単語はあるものの、そうした描写もないのでもう一歩踏み込み弱いかなぁ…。
まぁ、ページ数も限られておりますから、しっかり描いてテーマ変わっちゃっては仕方ないのだけれど。

梨花さん、希美先輩.jpg
※左:梨花さん、右:希美先輩。
 「梨花さん」はぜひそうしたシーンを入れたかったのです。あんなんいいなぁ。

…と、今回単行本には女装えっちがありましたが、プレイで言えばやっぱりこちら「W・R・A・P」
実姉「梨花」さんにラブラブな弟「知明」くん。
真面目にぐいぐいと迫ってくる「知明くん」をかわすため、「梨花さん」はあることを思いつくのでした。
これ…っ、ラップ越しだったら…っ、キスしたことにならないから…

いや、ラップ越しというのは、かえってえろいような気がしますが…
”直でなければ好きなとこ触っても~”という発想の「梨花さん」は実に素敵なお姉さんでした。
しかし、行為途中だったとはいえ、両親帰ってきてるのに部屋で再開するのはどうか。
普通に声出してましたから、あれは絶対にバレるでしょー。
一枚隔ててるから、見つかってもOKですか?

近親話をもう1つ。
友人らとの飲み会など、急に付き合いが悪くなった理由は弟「尚紀」くんとの二人暮らしだったのです。
という「お姉ちゃんご帰宅!」
こちらも血縁関係ですが、両親の離婚によって10年以上離れ離れになっていた設定なんですね。
近親話としては、常に一緒で育ってきたというより、説得力あると思います
漫画ではなにも触れられておりませんが、「尚紀くん」やたら甘えているお姉ちゃんの描写など、先の「希美さん」みたいに苦労して育ったのかなーとか想像させられました。

グラビアアイドル「奈津川樹里」、AV女優「恵子」お姉さん.jpg
※左:グラビアアイドル「奈津川樹里」、右:AV女優の「恵子さん」
 この二人なら「恵子さん」ですかねぇ。ちょっと脅したくなる気持ちが分かります。

ほか、グラビアアイドル「奈津川樹里」が実姉という「GRAVURE」、回想の1ページ目からだいぶ色っぽく描かれていた、隣の「恵子」お姉さんの「お姉さんはAV女優」、従姉弟「江角沙希」さんが担任教師という「このすばらしき、悪夢のような日々」などが収録されておりました。
特にカラー原稿もある「このすばらしき、悪夢のような日々」は、幼少期から「沙希さん」の好き勝手にされているようで、迷惑そうにも書かれていましたが…まぁ、ラブラブカップルなのでしょう
もう少し、色々周辺エピソードを見てみたかった気がするお話ですね。

唯一お姉さん系統でないものとして、義母と「健一」くんの「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」
タイトルの”曼珠沙華”ってのは、彼岸花(ひがんばな)の別名なんですね。(※他にも色々別名で呼ばれることのある花なのだそーな)
喪服(※着物ではないけれど)でのえっちというAVみたいな展開でしたから、そんなん好きな方はいいでしょう。
やっぱりこの短編だけ毛色が違ってました。

しっかり強い細線の見やすい作画です。
トーン・ベタ処理がために、全体としては濃い目な系統だと思います。
ややキツい横長の目と、むっちりしていながらもバランス良いキャラ絵が特徴。
そんなんなので、お姉ちゃん系統というジャンルとばっちり合致しております。
センセ自身はあとがきで「バラバラ」みたいに書かれておりましたが、時期のひらきもちょっとで安定感ありました。
癖はありますが、万人に好かれる系統でしょう。

ひでるさん的には、全体的に初単行本より良かったです。
そのうち、普通に一般系で描かれているような気がしました。
今回もご自身のブログにて内容紹介されてましたんで、気になった方は参考に覗いてみては如何でしょう?

めちゃ姉!.jpg

めちゃ姉! (SANWA COMICS No.)

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■スーパーロボット大戦OG-Record of ATX (八房龍之助)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 原作ゲーム・ロボット
・おまけ: あとがき・落書き、寺田貴信コメント。
・その他: 各所に解説文、あらすじ、現在は1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「八房龍之助(やつふさ・たつのすけ)」センセの「スーパーロボット大戦OG-ディバイン・ウォーズ-Record of ATX 1巻」です。

戦闘シーン.jpg
※迫力の戦闘シーンです。
 「アルトアイゼン(左)」のデザインはいつ見てもかっちょえーですね。

アルコール入ってへろへろなひでるさんです。
どうにもまともに文書けそうにないので、途中まで書いてほったらかしにしていたこちらの漫画をば。
過去に紹介した「スーパーロボット大戦OGクロニクル」では、複数の漫画家さん中でもっとも巧い方だと書きました「八房龍之助」センセのスパロボ単独本です。
ついに発売されました。
…なんだかスパロボOGの漫画がやたら多い気がするんですが、「スーパーロボット大戦OGディバイン・ウォーズ/木村明広」は原作そのままなストーリー。
こちらの漫画は、ゲームでは冒頭にて選べるもう一方の主人公、ATXチームに所属する「キョウスケ・ナンブ」の物語なのでした。
必殺シリーズが好きなひでるさんとしては、玄人揃いな「ATXチーム」のが好きでなので、絵柄・お話どちらも良いチョイスなのでした。

お話の詳細については省略しますが、原作そのままな流れ。
地球連邦軍極東支部の伊豆基地にて、「キョウスケ」が”ビルトラプター”のテスト飛行で失敗するところに始まり、1巻ラストは宇宙中継ステーション「コルムナ」の防衛失敗まで。
正直な感想としては、やや詰め込み過多かなー

エクセレン.jpg
※おまけ:サービスカットです。わーい。

面白いには違いないんですよ。
登場するロボットは格好良く、戦闘シーンも迫力あり、また不遇続きながら黙々と任務につく「キョウスケ」など各キャラの動きもよ…などなど、ほぼ期待通り。
ただ、ブツ切り短編と違って連続ストーリーになっているため非常に文字数が多く、まるで小説のようになっておりました。
(※一部はそのまま文字で流しているとこもあります)
これは、もともとややこしいお話の性質上仕方ないことなんでしょうけれど、各キーワードに注釈あるのにさらに輪をかけて~、となってしまっているので、異常に難解。
ゲームやっている人は問題ないでしょうけれど、そうでない方にはやたら敷居が高くなっておりました
これは毎回書いているような気がしますけど。

キョウスケとエクセレン.jpg
※「キョウスケ」と「エクセレン」のカップルです。
 この2人の掛け合いもいいですね。

まぁね、もともとファン向けゲーム・漫画でしょうから、そこは問題ないのかもしれませんが(笑)
(※「一度離れるとついていけない」とか言っていた友人がおりましたが、その通りだと思いますよ)
また、さすがにゲームからアニメ、そして漫画と繰り返し何度も同じ話、同じようなエピソード(※無論、細部は違うのだけれど)を見せられているので、さすがに食傷気味。
展開を知っているので、意外性はないですし。
この点については、はっきり言って新規ストーリーだった「スーパーロボット大戦OGクロニクル」のが良かったです。

カクカクとした直線と、柔らかな曲線が特徴。
コマ割りは細かく、画面全体はごっちゃりとしておりました。
黒が強いための重量感、八房センセの特徴でありますアメコミっぽさなど、ロボットモノにはよく合っていると思います。
(※逆に言えば、独特な癖が非常に強い方です。注意して下さい)
雰囲気を乱さない程度に崩れるキャグパートも良かったですね。

2巻はまたキャラが増えてくると思うので、どんな感じに描かれるのか楽しみです。
「八房龍之助」センセの漫画エピソードが逆にゲームに収録された例もありますんで、ちょろっとオリジナルをまぜてもらうのもいいかなー、とか思いました。

スーパーロボット大戦OG-Record_of_ATX.jpg

スーパーロボット大戦OGディバイン・ウォーズ-RECORD (1) (電撃コミックス)

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 まんがとの出会いは一期一会。そんな、漫画の魅力についてのんびり書きたいと思います。
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