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■どみなのド!2巻 (目黒三吉)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : えっち・コメディー
・おまけ: 4コマ(3P)
・その他: 原作「雑破業」、折り返しにコメント、あらすじ、
      6話収録、現在は2巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「目黒三吉(めぐろ・さんきち)」センセの「どみなのド! 2巻」です。

漫画についていた紹介帯にびっくり。
この漫画ドラマCDになるんだって。
うっわー、モノ凄い世の中ですねー。
ぜひ妹「あかり」さんの台詞を聞いてみたいところです。

…どんなんになるんだろ。
ちなみに、11/19発売の「チャンピオンレッド1月号」のオマケでつくそうです。

「怒皆ひかり」、「怒皆あかり」
※左:「怒皆ひかり」、右:「怒皆あかり」
 姉妹ながら対照的な2人です。どっちにもファンつきそうですね。

さて、いきなりざーっと驚いたそのままを書きましたが、本日は「どみなのド! 2巻」です。
こちらの1巻にて度肝を抜かれたのは3月のことでしたか。
ちょっと胸元がぎりぎりな今回↓表紙がいい感じでしたが…ページ開いたすぐの中扉にまたびっくり。

コレは…ほぼ成年漫画なノリですね。

前回は普通に登場キャラがずらーっと並んでいるイラストだったんですが。
さらに、そんな刺激的なものはカラーイラストだけでなく、内容にも波及していたのでした。

主人公「土江武(つちえ・たけし)」は平凡な高校生。
ある日、超お嬢様な幼馴染み「怒皆ひかり(どみな・ひかり)」に拉致されてしまいました。
覚えないものの、”昔プロポーズをした”という理由によって「ひかり」の住む豪邸での生活が始まったのです。
さらに、立場の弱い彼は無理やり女子校へ転校させられてしまうのでした。
こうして、屋敷内では表裏の激しい妹「怒皆あかり」ほか変なメイドらに囲まれ、学校では「ひかり」の”所持物”として心休まらぬ日々を過ごすのでした…と、大まかにはそんな感じ。

お嬢さま「ひかりさん」ほか、個性的なヒロインらによって受難な日々を送る「武くん」のお話。
1巻ではビシバシと虐げられる様が目立っていたんですが、こちらではやや趣が変化してえっちコメディーのようになっていました。
”愛と服従のインモラルコメディ!!”
紹介帯での文言はそんなんでしたが、なるほど的を得たコピーですね。
そう、単なるえっちとは違います。
かなり特殊な角度からのモノなので、下手をすると自覚ないまま変な要素が開花してしまうかもしれません
…やや大げさですが。
どっかん派手なコメディーな印象の前単行本より、さらにアダルト寄りです。
成年マークはないですが、子供には見せない方が良さそうでした。

「実輪彩子」・「砂戸璃瑠」、メイド「桐井音瀬」
※左:「実輪彩子」・「砂戸璃瑠」、右:メイド「桐井音瀬」
 下着当て・メイド対決が見モノという2巻です。

「張形満(はりがた・みつる)」が再登場の6話「張形満の挑戦」
「武くん」の説明台詞まで気付きませんでしたが、そう言えばこんな人いましたね。
わざわざ3ページも使って張形家の解説をするのがいい感じです。
トンデモな家紋が恥ずかしげでしたよ。

初登場ではすぐ引っ込んでいた彼は「武くん」に勝負を挑むんですが…その勝負方法が張形家に古来から伝わる”しゃぶり当て”というもの。
どんなんかは想像して下さい。
2巻の冒頭話からブッ飛んでます
これだけで十分なんですが、まだ続くのがこの漫画のスゴイところ。
突如姿を見せた妹「あかりちゃん」によって、”嗅覚だけでパンツを当てる”という競技に変更されてしまうのでした。
これがえろい
次々にスカートまくった女性陣の下着を嗅ぐという、変態じみた展開になります。
書いているひでるさんもなんだか恥ずかしいですよ。

ちなみに、5話から参加している「あかりちゃん」付きのメイド「大杉鸚哥(おおすぎ・いんこ)」さんが、今回は要所で良い動きを見せています。
あの笑顔が曲者ですねー。
「あかりちゃん」があんなになってしまったのは、もしかしたら彼女が原因かもしれませんね。

コメディーながらちゃんと過去の事象が生かされており、続く7話「嗅がれた記憶」では各女性らが前回あった変態競技の影響を受けていました。
こうした描写というのは、派手な直接行為が主体である成年漫画にはあまり見られないものだと思います。たぶん。
いいですね(笑)
結果的にあーした目に遭うにも関わらず、「あかりちゃん」に相談してる「武くん」も面白いです。
ある意味ストレートなので話し易いのかな。

「ひかりさん」・「あかりちゃん」という姉妹の会話が見られる9話「ちっぱい哀歌」
お風呂内での会話は、驚くほど普通。
ただ、姉・妹の立場があべこべな感じなのが可笑しいのです。
年下なのに、まるでそれっぽくない彼女が恐ろしいですよ。
なお、その会話がため後半にて「ひかりさん」とメイド「いんこさん」の百合プレイな展開が待っているほか、「あかりちゃん」の全裸なども描かれているため、ファンは必見(笑)
眼帯メイド「桐井音瀬(きりい・おとせ)」と「いんこさん」の直接対決も見モノです。

不安な「ひかりさん」
※不安な「ひかりさん」
 今回はあちこち可愛い印象の「ひかりさん」でした。ラブラブ展開はあるか!?

10話「オナ禁グダムからの逃走」は今回収録でひでるさんのお気に入り。
あの気持ちは分かるなぁ。
ヒマを持てあまして「武くん」と話すため顔を見せるなど、こちらでも活躍している「あかりちゃん」
扱いはともかくとして、彼女が初登場の際に言った台詞、
ちょっとうれしいかも」
…は、本当の気持ちなのかもしれませんね。
(※なにげに2人の会話シーンは結構見られます)
続く11話は授業参観話なんですが、そちらにあった「アンタの下の娘は変態すぎるのよ」も妙に可笑しかったです。
外ではずっと猫かぶってそうな「あかりちゃん」でしたが、他にもバレてるんですね。
あ、そうだ。
6話ではっちゃけてるんだっけ。

一方、メインの「ひかりさん」は、1巻に比べてかなり可愛い感じで描かれていました
暴力的な動きも当然ありますが、よりヒロイン然とした感じ。
しっかりヤキモチやいてる彼女がツンデレちっくなのです。
匂い嗅がれる6話でのリアクションがまたえっちで、扉絵の彼女は本編よりも可愛らしく描かれていました。

くっきり・柔らかな線のすっきり絵柄。
そこそこに白の比率がありますが、ごっちゃり賑やかに描かれているため、濃淡は結果適度な感じ。
さらりとした勢いのあるコメディー絵なので、その分雑に感じるところもあるかと思います。
そうした画風なんですけどね
1巻から描き慣れてきたっぽい雰囲気があるため、より癖は強まった印象です。
漫画とよく合っているんですが、好き嫌いがきっちり分かれるところでしょう。
前回も書きましたが、お話・ネタで牽引するタイプなので、強い違和感がなければオススメです。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・安定した作画でいいんですが、個性が強いタイプなので「-1」としています。
・テンポの良いコメディー漫画です。かなりはっちゃけたラブコメという解釈でも良さそう。
・良いネタ群でした。「おりもとみまな」センセとはまた異なるアプローチでのぎりぎり感ですかね。
合計:[14/15]
細かい台詞から、張形に象・天狗と、ちらほらそれっぽいものが描かれている本作品。
果たして3巻がどうなってしまうのか、今から楽しみです。

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tag : コメディーチャンピオンレッドラブコメ

■恋人ごっこ (たまちゆき)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ロリ
・おまけ: あとがき、カバー裏に作品解説、
      描き下ろし「恋人ごっこ~その後」
・その他: カラー(6P)、短編×12(うち「渚ちゃんシリーズ」×2、
     「恋人ごっこ」×2、「IDOL☆SISTER」×2、「思春期の好奇心」×2、
     「美夜の生徒会日誌」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「たまちゆき」センセの「恋人ごっこ」です。

過去に「華奢なカラダ」などを紹介している「たまちゆき」センセの新刊ですね。
こちらの「恋人ごっこ」で、単行本は16冊目とのこと。
デビュー2000年のようでしたから、なかなかリリースは早め。
頭が下がります。

収録では2話連続というお話が多くあり、センセ曰く…
2話構成のお話の間に、短編をそれぞれサンドしてみました
…とのこと。(※HPより)
ページ数があるだけ各話はしっかりしており、単行本「小っちゃな恋のメロディ」から続く「IDOL☆SISTER」などシリーズ漫画も収録されておりました。
前単行本を読んでいるファンには嬉しい構成ですね。
(※ちなみに、前知識なくとも十分に楽しめるので、知らない方でも大丈夫)

美羽、渚
※左:美羽、右:渚
 ぐいぐい来る「美羽ちゃん」と、戸惑う「渚ちゃん」です。

タイトルにもなっている表題作「恋人ごっこ」
描き下ろし「恋人ごっこ~その後」もあり、今回のメインかと思えば…「言葉の響き的に良いかな~」という理由なんだって。
幼稚園時代に仲良しだった「美羽(みわ)」
彼女とは、遊び心にキスしたりするような間柄でした。
しかし、卒園と共にすっかり疎遠になっており、転校してきた「美羽」と主人公「誠也」は5年ぶりに再会したのでした。
当時の感覚が蘇り、どうにも意識してしまう「誠也」に対して「美羽」は積極的で、一緒に帰ることとなった2人は思い出が残る幼稚園へ来たのでした。
ちょっとドキドキなラブコメですね。
おダンゴ頭な「美羽ちゃん」が非常に可愛く、鉄棒のシチュエーションはなかなか結構
パンモロになっていました。
小学校6年生には過度な刺激で、それを堂々と見せる彼女が素敵なのです。
えっち最中の「誠也くん」を見る限り、彼も好かれるだけの要素を持ち合わせているようでした。
描き下ろしでのその後な2人もラブラブでいいですねー。
だいぶ四苦八苦されたらしいセンセは髪型失敗と書かれていましたが、大変だっただけあって良かったと思いますよ。

髪型で言えば、「あなたの恋に協力します」、「わたしの恋に素直になります」という連続話のヒロイン「渚」ちゃんも左右に広がる独特な髪型でした。
幼馴染みの「渚」と「恭介」
思春期の「渚」はカップルになっていく友人らを横目に、恋について思案しておりました。
試しに「恭介」に好きな人がいるか尋ねてみると…なんと、その対象が自分だったのです。
戸惑った「渚」は明確な返答ができなかったんですが、その夜に…と、そんな感じ。
こちらは「帽子被った女の子を描いてみたかった」ということで、「渚ちゃん」は帽子キャラでもありました。
授業中からえっちシーンまで帽子被ったままなので、よくよく考えるとなんだか変よね。
1話目はそうした流れで、「恭介くん」の恋愛に付き合ってみる流れ。
告白受けた後の1ページに注目
ああ、自分のことが好きだと気付かされれば、あーして意識するものだろうなぁ。
帽子・短パンとややボーイッシュな子でしたが、しっかり女の子していました。
続編となる2話目も「渚ちゃん」の言動がいい感じ。
思わず避けてしまう描写から、前回と違って積極的な彼女がやたら可愛らしかったです。
ちなみにこちらの「恭介くん」も、爽やかでなかなか良い男の子でした。

高瀬夕姫、莉子
※左:高瀬夕姫、右:莉子
 センセの連続話は同キャラの別シチュエーションという色なので、前を知らなくても楽しめます。

夏編・冬編という2話が収録された「IDOL☆SISTER」
小学生アイドルな「高瀬夕姫」ちゃんと、お兄ちゃんのラブラブ近親ですね。
前述したように、他単行本から続いているシリーズな漫画。
夏編はスクール水着な「夕姫ちゃん」
日焼け厳禁なため、海に来ていながらホテル内でのお話でした。
まぁ、CMから連続ドラマ(※しかもメインみたい)にまで出演するような人気者の彼女でしたから、人の多い浜辺よりは色々と安全かも。
サンオイルが実はローションだった(←狙った)というお約束のネタから、えっちに展開しておりました。
まーたこのお兄ちゃんは…。
とある理由でラストページでは「夕姫ちゃん」日焼けしており、できればその姿でも見たかったですよ。
冬編は「夕姫ちゃん」が体調を崩してしまうお話。
ダメな兄と比べてしっかりしており、「撮影休んじゃえ!」とか言われてもきっぱりと拒否しています。
風邪うつしたれ(笑)
その後のえっちでも、なかなか微妙な迷惑さを発揮してましたよー。

裏表紙を飾る「莉子」ちゃんの連続話「思春期の好奇心」
こちらはコメディー調なお話。
「莉子ちゃん」は付き合う「涼」くんのお願いがため、色々とえっちなことにチャレンジしてみるんですが…彼の友人2人が覗いていたのです。
そう、「涼くん」を含めた”3バカな男子”は、えっち行為にて「莉子ちゃん」を実験台に観察していたのでした。
なんのかんの言いながら、逆らえない「莉子ちゃん」
初えっちの際もギャラリーがいるという、上級なプレイをさせられております。
そこの外野うるさい~~~っ!
…は面白いですね。
後半の握ってあげる描写も良いんですが…どうもそれが常習となっているような2話目がこれまた良い感じ。
ストーリーにもちょっとした仕掛けがあるので、オチをご期待下さい。
ちなみに、2話目はカラー原稿から始まっています。
ブルマ姿でえっちする「莉子ちゃん」ですね。

生徒会の書記である「矢口美夜」ちゃんの「美夜の生徒会日誌」は、収録中では古めな原稿(04年)
絵の落差はさほどでもありませんが、他よりもデフォルメが強いかな。
会議において見本とされる「美夜ちゃん」
彼女の下着が校則違反だったことが発覚したため、罰と称してえっちが始まるパターンです。
複数えっちでしかもビデオに撮られたりして…なかなか酷い目に遭っているものの、しっかり受け入れている「美夜ちゃん」なのでした。
特に2話目「~文化祭前夜臨時会議」ではその傾向が強く、生徒会から出店する模擬店の予行練習として、バニー姿でのストリップをさせられてしまうのです。
ヤですよ~~
とか言いつつも従順に会長らの指示に従っており、えっちからおもらしまで披露していました。
バニーは好きなんですけど、やっぱり生足よりもあみあみのが良かったなぁ。

矢口美夜
※おまけ:矢口美夜
 バニーです。やっぱりこのコスチュームはむちむちなのがいいなぁ。

ほか、短編「家族として、妹として」は父子家庭話。
妹「沙樹」ちゃんとの近親で、母親に代わってしっかり家事をこなしている兄が泣けます。
まぁ、泣くほどではないんですが。
えっちはともかく家族の温かさを感じられる短編で、不器用を自覚している「沙樹ちゃん」の頑張るところが見どころ。
「Private Lesson~かてきょのセンセ」は「佐奈」ちゃんと家庭教師のラブラブ短編。
あれだけ連続話が収録されていたものの、↓表紙はこちらの「佐奈ちゃん」なのでした。
容姿的に無難なのかなぁ。
ラブラブな2人でしたが、なぜか浮かない表情の「佐奈ちゃん」
それというのも、”成績が良くなれば家庭教師は必要なく、悪くなれば家庭教師の意味がない”という、ジレンマに陥っていたためなのでした。
なるほど、そりゃそうだ。
どうやら「佐奈ちゃん」はかなり優秀な娘さんで、もっぱら教えるのは別の事なようでしたよ。

丁寧な線のすっきり絵柄。
変形コマ多く、比較的ページにごっちゃりと描かれる方でしたが、適度なくらいの濃淡はと安定した線がため、さらりとした印象です。
見辛さはありません。
大きい頭と華奢なスタイル・手足という、典型的なロリ絵ですね。
ひでるさんは…たぶん、「たまちゆき」センセ独特なバランスに慣れたのかな
個人的な違和感はほぼありませんが、やっぱり癖は強いでしょう。
ちょとした漫符、擬音文字のスタイルなど可愛くまとまっており、絵柄ともマッチしてます。
漫画の巧い方だと思います。
↓表紙・裏表紙にて違和感がなければ、手を出して大丈夫かと。
読んでるうちにあまり気にならなくなる(ような気がする)ので、さほど拒否反応がなければオススメです。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・個性の確立された絵で、強い癖が問題なければいいと思います。一般的にはこのくらいかなぁ、と。
・連続話もあり、読み応えのある漫画群でした。お話の巧い方でしょう。
・ある程度セオリーながら、センセらしい色もしっかり出ていました。
合計:[12/15]
ひでるさんは合っているので、個人的にはもっと数値は高いです。
こないだの「片桐火華」センセと比べると、直球・カーブという王道なタイプですかね。
暗さの無いラブコメちっく話で読み易く、やや癖のある絵柄が問題なければ広く楽しめるだろう単行本です。

恋人ごっこ (TENMAコミックス RiN)恋人ごっこ (TENMAコミックス RiN)
(2009/10/16)
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tag : ラブコメスクール水着

■乙嫁語り (森薫)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : ユーラシア・年上女房
・おまけ: あとがきマンガ「15でねえやは嫁にゆき」
・その他: 5話収録、現在は1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「森薫(もり・かおる)」センセの「乙嫁語り-おとよめがたり- 1巻」です。

正統派メイド漫画「エマ」ですっかりお馴染み「森薫」センセ。
新刊はユーラシアな空気の漂う新婚漫画「乙嫁語り-おとよめがたり-」でした。

ヒロイン特集1:夫婦な「アミルさん」
※ヒロイン特集1:夫婦な「アミルさん」
 描き込み細かいです。大変そうでした。

いやー、良いカバーですねー。
触って素人でも分かるほど上質な紙に、↓表紙から裏表紙、折り返しまで続く高いクオリティのイラストが描かれています。
そう、カラーでも雰囲気の変化はほとんどないため、判断はそちらにてどうぞ。
特に裏表紙のが分かり易いかな。

民族衣装なヒロイン「アミル」と遥かな大陸の背景。
いかにもあまり見られないジャンルで、とっつき辛い印象があるかもしれません。
特に前単行本のイメージが強い方はもしかしたらちょっと引いてしまうかもしれませんが…細かい部分を気にせず読み進めれば、案外すっと漫画世界に入れるようになっています。
間口が狭く見えるのは雰囲気だけですね。
大家族であるため、瞬時にキャラクターがごちゃーと増えるんですが、そちらについても同様です。
(※唯一、名前を覚えるのが大変でしたが。巻末に関係図があります

19世紀中央アジアの物語。
「カルルク・エイホン」はエイホン家の跡取り息子。
遊牧民であるハルガル家より、8歳年上である20歳の嫁「アミル・ハルガル」をもらいました。
だいたい15歳という結婚適齢期から考えると、遅い花嫁という彼女。
しかし、2人はすこぶる仲良く、「アミル」もエイホン家に慣れ家族となっていたんですが…実家であるハルガル家は彼女を返すように言ってきたのでした…と、だいたいそんなお話。

ヒロイン特集2:弓が得意な「アミルさん」
※ヒロイン特集2:弓が得意な「アミルさん」
 何回か弓を射ってましたが、百発百中でしたよ。

簡単には美人な年上女房をめとった新婚さん民族漫画ですね
そうか、すっかり記憶からありませんでしたが、ユーラシアってーのはヨーロッパとアジアを合わせた領域だったっけ。

ユーラシア [Eurasia]
アジアとヨーロッパの総称。地球上の陸地面積の三分の一を占める。
(※goo辞書より)

アジアっぽいかなー、と思って読みましたが、それだと正確ではないですもんね。
年上女房という「アミルさん」
最初読んだ時はうっかり見逃しましたが、婚姻風景の1ページ目には、微妙な表情の大人たちが描かれています。
遠縁の遊牧一家「ウマク」おじさんのところへ挨拶に行った際でも、ちらほら怪訝な顔になっていました。
(※しかも、そちらの嫁さんよりも2歳年上)
彼女自身はともかく、実家であるハルガル家は嫁ぎ先であるエイホン家とはかなり温度感が異なる様子。
ちょっと不穏な空気がありますねー。
いやだなぁ。

そうした周囲の思惑は置いといて、こちらのヒロイン「アミルさん」は活発・聡明な美人。
読んだ感覚で近い雰囲気なのは、名作「めぞん一刻」のヒロイン「音無響子」さん。
まだ1巻ではありませんでしたが、これでヤキモチ焼くような描写があったら最高ですね。
のたうち回るかもしれません。

やたら凛々しさもある「アミルさん」
1話の後半では、馬上から弓を射って兎を仕留めるシーンがありました。
(※その際には、夕方までに3羽ほど捕まえてる)
当初の控えめで大人しそうなイメージをここでふっ飛ばしてくれました。
馬上で2足立ちを見せていた3話では、見事狐を捕まえています。
こうした狩猟シーンでの緊張感は絶妙です。

ヒロイン特集3:ちょっと意外な「アミルさん」
※ヒロイン特集3:ちょっと意外な「アミルさん」
 5話でのうろたえっぷりは意外でした。でも、ソコが逆にいいですよ。

実家がためか、羊の統率もお手の物。
やたらしっかりとしたところを見せた2話ほか、兎を捌く、服をこしらえるなど手先も器用で言うことなしですね。
それでいて「カルルクくん」が病気になった際とか、好物であるザクロのシーンではやたら可愛らしいところを見せています
さらに、普段コテコテと重装備なだけ、1話・3話ラストでの半裸・全裸は非常に衝撃的
うっわー、「カルルクくん」うらやましー。
そりゃ、「落ち着かなくて寝られない」のも当然でしょう。
あれはいいなぁ、うんうん。
くりくりっとしたちょっとツリ目な美人で、年上たる落ち着きと少女のような純粋さを持ち合わせた、魅力的なヒロインでした
さしてメイドに興味ないひでるさんは、「エマさん」より「アミルさん」のが断然良いです。

そのほか、2話での彫刻ネタ、なにげに1人だけ独特な空気である居候の研究者「スミス」も、飄々とした良い味わいのキャラでした。
今後この夫婦が、お話がどうなっていくのか、わくわく見守りたいと思います。

しっかりと乱れない線の絵柄。
濃淡は濃い目で小さめなコマ割りもあって全体的にくっきりと強め。
描き込みはコテコテし過ぎない適度に細かく、見辛さはありません。
人物は無論のこと、動物から背景・服・小物など正確なデッサンぶりです。
前述しているようにキャラが多く、特に女性は民族衣装がため顔パーツのみが見分ける術となるんですが、それもちゃんと描き分けられています。
微妙な表情変化も的確なため、お話はスムーズに運んでいました。
もう、やたら巧いですね。
こちらに関しては何も言うところありません。
傾き具合も極端でないため、幅広く好まれるでしょう。

ちなみに封入されているアンケートハガキは「エマ」の時と同じく手作り風。
こちらに描かれていた矢を射る「アミルさん」が実にキュートです。
…でも、これはもったいなくて使えないですね。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・わざわざ書く必要がないくらいです。
・とっつき辛そうな印象とは裏腹に、引き込まれるお話でした。じっくり見ると細かな描写を発見できます。
・こうした題材とした時点で独特です。あまり見られないタイプの漫画に仕上がっていました。
合計:[15/15]
今のところマイナス点は見当たりません。
ひでるさんは「アミルさん」に直撃コースで撃墜されているので、もうどうにもなりません。
流石というべき出来栄えでした。

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)
(2009/10/15)
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tag : ユーラシアヨーロッパ

■くいこみゅニケーション (さいだ一明)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ニーソックス
・おまけ: コラム「これだけは言わせて」、キャラコメント、
      カバー裏に別絵・漫画「夕焼けさかあがりafter」、
      カラー描き下ろし「その後のun・duex・trois」
・その他: カラー(12P)、短編×9(うち「桃の花の咲く頃に」×3)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「さいだ一明(さいだ・かずあき)」センセの「くいこみゅニケーション」です。

いきなりですが、どうにも気になった点を1つだけ。
こちらの紹介帯・裏面には…
「激レアプレゼント情報ありっ!!」
という1文が。
ちょっと気になりますよね?
で、その内容というのが、

感想を頂いた中から抽選で100名様にオリジナルポストカードプレゼント!!

というものでした。
しかも、「官製ハガキに~」と書いてあるのよ。
感想を知りたいというのはいいんですが、このITな現代社会にハガキで募集というのはどうでしょう??
出版社さんHPが無い訳でもなし、そちらのURLを書いて、登録フォームでも用意すればいいのに。
(※あるいはハガキでも受け付けます、というのなら分かりますが)
しかも、”激レアプレゼント”の煽りで結果「ポストカード」というのが、これまた微妙な線
下手すれば、最近は普通に封入されてることも多いですからねー。
ついでに絵柄も描き下ろしとかでなく、折り返しなどで単行本中にて使用されているもの。
さらに言うなら、”絵柄は選べません”とのことで、”抽選で100名様”なんですよね。
うーん、本気で感想集めたいのであれば、もう少し練ったほうがいいように思うんですが…まぁ、いいか。

古賀あゆみ、由真さん
※左:古賀あゆみ、右:由真さん
 こちらがセンセもハマったという「古賀さん」です。

…と、ひとしきり前置きを書いたところで、本日は「さいだ一明」センセです。
これで2冊目な新刊「くいこみゅニケーション」は、中編と短編群という構成。
お得意の後日談から、大変お好きらしいニーソックスなコラムまでありました。
初単行本「ぱっつん×2」にて、もっとお好きなネタで勝負してもいいのではないかなーと思っていましたが、こちら「くいこみゅニケーション」では、全ヒロインがニーソ着用となっていました。
そう、これですよ!こんなのを待っていました!

冒頭に収録の「リモート痴漢電車」
姉「あずさ」さんに逆らえず女装などもさせられ、弄ばれている弟「司」くん。
片想いである「古賀あゆみ」さんの存在もしっかりバレておりました。
彼女との恋のサポートをすると決めた「あずささん」は彼を女装させ、女性専用車両にて「古賀さん」を痴漢するように強制してきたのでした…。
だいたいそんな流れ。

姉弟の近親モノかと思えば、メインはお嬢さまっぽい「古賀さん」です。
「さいだ一明」センセ曰く、「また新たな扉を開いた」という彼女は帽子(※ベレー帽でいいのかな?)にマント、シマパンにニーソックスというファッション。
なるほど、これは可愛い。
「司くん」が片想いするのも当然でしょう。
とある理由がため、彼の行為を受け入れる「古賀さん」
そんな彼女にも、「司くん」は脅迫されてしまうのでした。
この先の人生もずっとあんな調子になりそうですねー。
こちらの注目点は、多くの漫画とは異なって電車内えっちがバレてしまうところ。
さて、”女装して専用列車に乗っていた”という言い逃れできない「司くん」がその後どうなってしまうのか、ぜひ単行本でどうぞ。

一方、「おねニーソ」は姉「由真」と弟「由行」の姉弟の近親モノ。
えっちな要求にも従順に応じる、下級生が憧れの存在である「由真さん」
ぱっと見では、「由行くん」が彼女を支配しているようでしたが…。
とかく笑顔を絶やさない「由真さん」がえっち。
ある意味で先ほどの姉「あずささん」よりも強大な存在感のあるお姉ちゃんキャラでした。

薪小路蕾
※薪小路蕾
 あのぼんやりとした深い瞳がいいですね。エロスですね。

「薪小路直實(まきのこうじ・なおざね)」の下で小説家を志す書生「澤田惣治郎」
年老いた「直實」は医者嫌いのため、”女によって病を克服する”べく、囲う大勢の看護婦と淫靡な毎日を過ごしておりました。
そうした看護婦との間に出来た娘「薪小路蕾」は、無垢で儚げな表情の少女。
狂気のような老人の元で「惣治郎」がなお暮らし続ける理由は、そんな彼女に恋していたからなのでした。
しかし、年頃になった「蕾」も「直實」に召し出されることとなり…という洋館えっちモノ「アオヰトリ」
非常に良いシチュエーションでした
しゃぶり姫~陰の章~(※ミンク)」を思い出しますね。
暗い瞳のぼんやり浮世離れしたようなヒロイン「蕾」お嬢さま
「惣治郎」の悪夢シーンはちょっとだけでしたがやたらめったらえろく、果たせぬ想いにのたうちまわっていた彼の背中を押すには十分なものでした。
知識だけ持っているという「蕾ちゃん」も、いいエロス具合です。
色々想像してしまいますね(笑)
短編というページ数がためか、ぼんやりしたオチがちょっと残念でしたが、ひでるさんはこんなん大好きです。
3~5話くらいの中編でじっくり読みたいです。
そしたら、「惣治郎」をもっと精神崩壊のぎりぎりまで追い詰めてほしいなぁ。

「秘密のun・duex・trois[ひみつのあん・どぅ・とろぅ]」は新体操話。
バレエの英才教育を受けてきたエース「久宝英里」さんと、豊かすぎる胸がためバランスが取れない「阿澄悠妃」さん。
コーチ「草加」と恋人関係にある「久宝さん」に相談しようとした「阿澄さん」は、うっかり2人の行為を目撃してしまい…という展開。
Wヒロインとのバレエ・コスプレえっちでした。
(※なお、描き下ろしの後日談ではカラーに映える新体操コスプレえっち)
指導と称して、えっちに至る王道パターンですね。
途中の描写はちょっと恐怖に感じましたが…続いて収録されていた「夕焼けさかあがり」にはそれ以上の描写が。
逆上がりができない「葵」ちゃんと兄の特訓モノ。
だいぶミニなスカート姿で鉄棒する「葵ちゃん」の丸見え具合が素敵
続いて、トイレをもよおした彼女がため、下半身剥き出し状態での色々がエロスを通りこしてもはやコメディーちっく
特に水飲み場でのシーンが最高峰。
にいちゃまなんか…キライッ!
という一言がいいですね。
続くえっちシーンではアクロバティックな描写があり、男性側としてはけっこうドキドキ(笑)
オチでの滑り台ほか、カバー裏にて懸念がそのまま漫画になっておりました。

久宝英里・阿澄悠妃、葵ちゃん
※左:久宝英里・阿澄悠妃、右:葵ちゃん
 プレイ的にはやっぱり「葵ちゃん」に注目です。

前単行本「ぱっつん×2」収録の「GARDEN」にて、劇中劇として描かれていたものの漫画版「桃の花の咲く頃に」
開始前に2ページほど設けており、経緯説明と裏設定がありました。
親切でいいんですけど…あの裏設定は長過ぎ。
事前ですし、せめて細かく絵を交えて頂かないと、なかなか読む気になりません。
(※もしかしたら、冒頭に書いた感想~うんぬんはこちらの反響具合を確認するため??)

代々桃園を守ってきた神道の柏葉家。
現在桃の木は学園内にあり、不穏な空気を察知した桃の巫女「柏葉桃音」は聖衣によって柏葉流八十八代桃園守護代”シリン・ペルシカ”に変身。
無事教師「柊」を救出したところ…と、大まかにはそんな流れ。
いきなりノーパンな「柏葉さん」がいいですね
冷え性になりそう。
和風ですが魔法少女っぽいネタで、明確なバトル要素ないまま全てえっちで事が運んでいたのが凄い。
成年漫画にはぴったりな要素だと思います。
全然悪くはないものの、短編「リモート痴漢電車」・「おねニーソ」・「夕焼けさかあがり」などのラブコメちっく話からひでるさんお気に入りな「アオヰトリ」など、短編群ほどのパワーは感じられませんでした。
ノーパンもいいんですが、やっぱりパンチラあった方がわくわくするかなぁ。

やや太めな線の強い絵柄。
濃淡も濃い目で、ページにもごっちゃりと描かれる方なので、こってりとした味わいです。
コメディーの巧い方ですが、今回収録されていた洋館モノ「アオヰトリ」は、”狂気な老人に捕えられた少女”という淫靡でミステリアスちっくな感が良い感じでした。
センセの画風とよくマッチしていたので、そうした昔のPCゲームを彷彿とさせるネタもいいのではと思います
キャラ絵は中間的なバランス。
適度にリアルっぽく・漫画っぽく、過ぎない程度のムチムチ感があり、また「今井香さん」のようなお姉さんから「葵ちゃん」のようなロリまで幅広い対応を見せています
単行本にはちらほらとカラーページがありましたが、そちらも巧いです。
折り返しの白レオタードはえっちですよ。
カラーとは多少異なりますが、概ね↓表紙・裏表紙の判断で問題ないでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・濃い目で巧く、安定感もありましたが、まだ上レベルの余地が残っているように思いました。
・えっちながらお話も巧く、短編も印象に残るものが揃っています。ただ、もう一息ほしいかな。
・徹底したニーソックスから下着まで、下半身の感覚が素敵でした。
合計:[13/15]
よりフェチ度合いも高まっており、いい仕上がりの単行本でした。
癖はあるものの強くない程度なので、オススメな1冊です。

くいこみゅニケーション (エンジェルコミックス)くいこみゅニケーション (エンジェルコミックス)
(2009/10/17)
さいだ 一明

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tag : ニーソックスコメディーコスプレパンチラ魔法少女

■もにゅ育! (片桐火華)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ロリ
・おまけ: あとがき、カバー裏にあとがき・3コマ漫画。
・その他: 短編×12。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「片桐火華(かたぎり・ひのか)」センセの「もにゅ育!」です。

購入の際には過去に単行本を読んでいたような気もしていたんですが…どうだろ、記憶ないから気のせいか。
表紙の女の子とセンセの名前が印象にあっただけかな。

うる覚えですが、おそらくひでるさんはこちらが初見らしい「片桐火華」センセ。
3冊目の単行本は「もにゅ育!」です。
コミックLO」ということで、ロリ系な短編集でした。

妹「池上真央」
※妹「池上真央」
 変化球なサンプルです。大まかにはこんな感じなのね。

ロリ系と言っても、高いところで中学生、ほか小学生(中学年)という年齢具合。
それ以下はおりません。
義務教育中な初々しさとは裏腹に、現実的でしたたかなヒロインがずらりと揃っていました
可愛いだけでないというのは「鬼束直」センセの漫画もそうでしたが、そちらと比べて二段跳びくらいにえぐいキャラ・描写に溢れています。
そのためラブラブではなく、たとえ凌辱されるようなネタがあっても、しおしお泣いて我慢するみたいなこともありません。
強いですね
アプローチとしては、チェンジアップなロリ漫画集と言えるでしょう
微妙に期待をズラされるような印象もあり、セオリー好きな方はやきもきと何かしらが鬱積してしまうかも。
…たぶん。

収録では最も軽いノリがあった、楽しいラブコメ短編「いとトコ」
遥かに年下な従妹「川原まひる」と恋人関係にある「小林治」
宿題ほか勉強を見てあげる一方で、しっかりえっちなことまで要求していました。
読書感想文を宿題とされた今日は一週間ぶりだったため、特別で先にシテもらうよう頼み込み…。

小学生に土下座をする「治くん」
潔いですね(笑)
ムードある誘い方、とか言われていたのに。
彼がそんな調子であるため、年下な「まひるちゃん」はえっちをエサにコントロールしている感じなのです。
前半にて「感想文お願いね…」と、いきなりベットに横たわっているんですが…手伝う気すらないですね、彼女。
せめて自分でもどうするかくらい考えなさいな。

全編えっちシーンという「小学生はうしろから」
バック好きな兄「裕」と妹「西城真奈美」ちゃんの近親短編です。
胸は「幼稚園児だった頃から~」、お尻は「小3の頃から~」という台詞があり、じわじわと開発されてきたらしい「真奈美ちゃん」はだいぶ積極的。
女の子らしいラブな描写も収録では逆に珍しく(笑)、そんな感情を兄に利用されていました。

こちらも兄と妹「池上真央」ちゃんカップルの、「それが愛というものだから」
優等生として振舞う「真央ちゃん」と引き籠りな兄。
外出たら話しかけないで
2人はそんな、冷えた関係です。
うっかり兄に弱味を握られてしまった「真央ちゃん」は脅迫にも動揺することなく、また焦って襲いかかってきた彼を逆に口でやり返すのでした。
こうして、口ではまるで歯が立たなかった兄はキレてしまい…という、無理矢理シチュエーションです。
確かに言われて仕方ない程度の兄でしたが、「真央ちゃん」もかなりキツい娘さんですね。
うーん、でもあの年齢はそんなもんか。
中盤までそうした感じだったので、突然な展開となる後半にはびっくりしました
でも、オチはあれでいいのかなぁ。

従妹「川原まひる」、高木亜梨沙
※左:従妹「川原まひる」、右:高木亜梨沙
 こちらが漫画っぽいと思う、前半のサンプル絵です。
 
「愛像」は「岡田杏里」ちゃんの複数えっち短編。
こちらもほぼ無理矢理ですね。
黒で塗られた枠外とお話がために重いお話なんですが、やっぱりあれだけで終わらないのが凄い。

「淫酒」は教師と生徒「高木亜梨沙」というカップル。
開始から3ページのようなラブ展開もこうした漫画ではよく見られます。
しかし…その次ページが秀逸。どんなんかは内緒。
あれは今時な感じですねー。
前述しているように、ああした描写は他の漫画家さんではそう見られるものではありません
コレは「片桐火華」センセの売りですかね。

また、それに対していた先生も、ある意味では現代っぽい人。
どんな教師だ、って思う反面、コレは実際にあるかもしれないなぁ。
おそらくはアルコールの力もあって、えっちにハマってしまう「亜梨沙ちゃん」なのでした
読後感がそう悪くないのは、そのためでしょう。

タイトルは可愛らしいですが、実際には援交な露出プレイ漫画「ショーデ~―小学生とデート―」
いくら支払ったのか知りませんが(※次回は10万という台詞があったので、おそらくそれ以下)、「由香里」ちゃんはえっちは無論、アイテムから露出まで拒否しない女の子。
若いのに広く深いキャパありますねー
公園でまる出しにしながら、絶叫しておりました。
捕まりそう。
そりゃー、オヤジもたまらないですわ。
小さいコマでしたが、「山崎さんてヘンタイね……」の「由香里ちゃん」が可愛いです。

「種子島教授の研究室」は新薬の効果を試す”治験”な漫画。
とあるサプリメントの実験台となっている、ツインテールな「牧田涼子」ちゃんとのお話です。
幼いながら技術のある「涼子ちゃん」と、草食系ながら開発した薬で反撃する教授という流れでした。
これはえっち攻防な感じがいいですね。
ヒロインも極端さなく(それでも5年の援交とか言ってましたけど)

短編「パパ」は、クラスメイト「小川かおり」さんとのお話。
主人公の「吉川」くんは街中で男性からお金を受け取る「かおりさん」を目撃しました。
それを援助交際と見て詰め寄ったものの、実際は彼女の言っていたとおり父親だったのです。
当てが外れてがっかりする「吉川くん」でしたが、その目前で”スキンシップ”と称した2人は…という流れ。
ラブラブでも無理矢理でもなく、普通に関係してしまう「かおりさん」
父親は「吉川くん」にそうした姿を写メに撮らせたりしていました。
いい趣味ですね。
いちおう彼も恩恵にあずかっているんですが…ラストがあーだとは、ちと意外でした。

箕輪のぞみ、千夏ちゃん
※左:箕輪のぞみ、右:千夏ちゃん
 で、リアル調な後半のサンプル。ちょっとバラつきが強いです。

「テコポコLOVE」は身長差あるカップルのラブコメ。
中2という「千夏」ちゃんのが彼よりも大きい設定。
しかし、童顔な彼女よりさらに小さい男子「浩」くんという図が、どうにも絵的に違和感があるのでした
小さいのに大きい~というネタがためなんでしょうけど、これはちょっと…。
せめて「千夏ちゃん」はおさげ髪で無い方が良かったかなぁ。

ほか、「少女倶楽部2007」は「箕輪のぞみ」ちゃんと店長の研修えっち
各単行本に収録されていた同タイトルの漫画と設定が同じなのかな。
今回単行本に共通される、可愛いだけではないラストが面白いですねー。
「春香」・「秋菜」という姉妹が登場する「シボラレ」
これはモデルが連想されるだろう男性が濃くインパクトあり、そっちに引っ張られてしまうため非常に嫌な感じ。
しっかり描かれているのは数コマだけなんですけどねー。
巻末に収録されている「暗がりの中の少女」は、4ページのショートです。
タイトル・キャラから、前単行本の表紙漫画だと思います。

強い線のこってりな絵柄。
台詞・擬音から大小のコマまでが入り乱れ、枠線をぶち抜くことも多いです。
単純に濃淡では適度なくらいでしたが、上記理由がため濃厚気味でした。
全体的に強めなんですね。
幅の広い輪郭と、手足細めなスタイル。
ロリ系ですが目は小さく、「少女倶楽部2007」より後半に収録されていた「パパ」、「テコポコLOVE」などはリアル調。
おそらくそのあたりは古めな原稿でないかなぁ、と。
(※大まかには2冊目「暗がりの中の少女」表紙のような感じです)
一方、前半に収録の「いとトコ」、「淫酒」などはやはり目小さめであったものの、クリクリした目の漫画ちっくなバランスになっていました。
これが↓表紙・裏表紙に近く、カラー絵の流れで買った方は後半の短編が気になると思われます。
逆に、過去単行本からファンだった方は、あの↓表紙から違和感あるのではないかなぁ。
絵の好みがどちらかに偏っている場合は、注意が必要です
…必要でしょう(笑)
「片桐火華」センセもあとがきに書かれていましたけど、全体的に不安定ですね。
次はどちらかに統一されることを望みます。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・巧いですが全体的にバラつきあったため、平均としました。
・ヘアピンカーブのようなパターンが気になりますが、基本としてえっち重視なのでしょう。
・今風なヒロインたちで、したたかに強く描かれていました。ロリ系では珍しいと思います。
合計:[11/15]
ひでるさんは漫画ちっくなバランスのが好みです。
ややイラっともしますが、あの可愛らしい容姿で生意気なのはいいのではないでしょうか。

もにゅ育! (TENMAコミックス LO)もにゅ育! (TENMAコミックス LO)
(2009/10/16)
片桐 火華

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tag : コミックLOツインテール

■妹は同人少女コスプレ系 (茶否)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき・4コマ、ドキドキ後日談・初期ラフ絵、
      描き下ろし「妹は同人少女コスプレ系」・「同人少女物語3+」、
      カバー裏に「同人少女物語」うそあらすじ・おまけまんがとか。
・その他: 折り返しにウソペディア「茶否」センセ、カラー(4P)、
      短編×13(うち「同人少女」×5)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「茶否(ちゃいな)」センセの「妹は同人少女コスプレ系」です。

すみません、頭がバキバキに痛いです。
昨日遅かったためかなぁ。
眠気も酷いので、本日はちょろっとですみません。

4冊目「おるすばんはせつなくて」を紹介している「茶否」センセ。
おそらく6冊目の単行本は「妹は同人少女コスプレ系」です。

中編をメインに、楽しい雰囲気の短編を多く収録した単行本になっています。
コスプレ系という文字が↓表紙で目立ち、カバーイラストもそんな感じなんですが…全体でそうした漫画は多くないので、コスプレ好きな方はちょっとばかり注意
ややズレますが、いちおう猫耳と死神なキャラは登場してましたけどね。

ハーレムな漫研
※ハーレムな漫研
 もうちょっと彼女らの出番がほしかったですねー。

そんな訳で、豊富な描き下ろしもあるメイン中編「同人少女物語」
実際には全3話ですが、カラーな描き下ろし「妹は同人少女コスプレ系」と描き下ろし「同人少女物語3+」が収録されているため、なかなかのボリュームとなっています。

同人誌の締め切りに追われる漫研部の部長「梢」
時間ぎりぎりな彼女は、部の先輩にして現在は連載を持つ漫画家という兄「祐也」に助けを求めたのです。
仕事を休むこととなる彼の対価要求に対し、「梢」は自らの身体をもって引きとめるのでした。
それからラブラブとなった2人ですが、漫研に顔を見せた兄は副部長「秦瀬彩」ほか部員にモテモテで…と、大まかにはそんな感じ。

兄妹の近親ラブコメ
主役というべき2人を中心に、漫研の女性陣が加わるストーリーになっています。
本人も自覚していましたが、まさにハーレム状態ですね。
また、漫研とは言いつつも女性ばかりとなっていた部はコスプレ中心の活動に傾きつつあり、ラスト3話目は特にそんな感じが顕著。
連載部分にややえっちシーンが少なかったため、「同人少女物語3+」など描き下ろし部分は期待通りというべきお話でしょう
まさかあんな結末になるとは思いませんでしたが(笑)

1話目は「祐也」・「梢」というメインの兄妹。
金以外をぐるぐる考えた挙句、胸を押しつけて引きとめる彼女。
さらにその後の”本に穴空けるより、お兄ちゃんに穴空けられる方が~”というページまでが実に最高です。
しかし、1日で8ページというのは、かなり厳しそうですね。
なお、こちらの「梢ちゃん」は丸眼鏡の文系少女なんですが、なかなか良いスタイル。
ほぼビキニという某キャラのコスプレも似合っていました。
「祐也くん」はまるで躊躇してないですよ。
副部長「秦瀬彩」登場の2話目は即売会が舞台。
こちらでも「梢ちゃん」がメインで、某ツインテールなコスプレでのえっちなんですが…よくある電車モノのような、混み合うド真ん中でのシチュエーションが刺激的でした
あれはいいなぁ(笑)
そうした流れでの3話は、「祐也くん」がOBとして漫研に顔を見せるお話。
部員4名は普段の活動がためか、皆コスプレをしています。
えっちへの参加は「彩さん」だけなんですが、描き下ろし部分では皆も本格的に参戦。
巫女さんコスプレな「桜子」さんがいい感じでした。

梢ちゃん、鈴さん
※左:梢ちゃん、右:鈴さん
 幼馴染みな2話は良くまとまった傑作です。

拡声器のラストが良い短編「てんねん」
やや天然な「優子」ちゃんは、クラスで人気な可愛い幼馴染み。
彼女の発言によってからかわれた「一基」くんは、「釣り合ってない」とか言ってました。
いや、お似合いだと思うのだけど…。
これはおそらく、素の「優子ちゃん」が漫画中に多く描かれていたことが原因かな。
”喋らず大人しくしていたら、清楚な美少女という感じに見える”ということなのでしょう。
押し倒されちゃいました~
とか喜んでいた彼女。
そこから察するに、マニュアルそのままで行動していたとはいえ、全く知識がないという訳ではないのね。

またまた幼馴染み2人による楽しいラブコメ短編「勉強しようぜ」
期末試験の勉強をするため、幼馴染み「宏明」くんの力を借りることとした「真島鈴」さん。
しかし、優秀な彼と違ってわずか10分程度で飽きてしまい、隣でごろごろとしていたんですが…ブラもあらわな彼女の姿に、どうにも落ち着かない「宏明くん」なのでした。
積極的な「鈴さん」が素敵です。
えっち最中での言動がまたいいんですねー。
こちらの「宏明くん」はかなり奥手だったので、あれでバランスの良いカップルなのでした。
オチまで非常にまとまりの良い短編です。
こんなん好き。
なお、「アカテン」に登場の「神崎雅」・「亮介」というカップルはちょうどその逆。
全教科赤点と威張る「亮介くん」に対し、ツインテールな「雅さん」は学年6位とかなり優秀な生徒でした。
追試の勉強を見るため、彼の部屋に上がるんですが、ちょっとした切っ掛けからえっちに発展しております。
やっぱり女の子のが覚悟良いですね。
ミニスカートと黒タイツの組み合わせが見栄えいいですよ

猫耳な「ミケ」ちゃんの「ねこみけ」
彼女の正体が何なのかとい疑問は置いといて…発情期というものをうまく擬人化で表現していたと思います
やったらせがむ、えろえろになる等のパターンはよく見られますが、こちらの漫画はある程度理性的なままくっついてきて、ちょっとした切っ掛けによってスイッチ入っていました。
大好き
という感情がどんどん大きくなるコマが、なんだかリアルです。
まぁ、猫の発情プロセスがどんなんか知りませんが…。
タイトルそのまま、こちらも人外な漫画「死神営業ルシカちゃん」
お人好しな死神「ルシカ」は自殺を考えていた人間「真島純」と接触。
初めて”可愛い”と言われて喜んだ「ルシカ」は、彼が唯一心残りだというえっちの協力をするのでした。
…あ、今気付きましたが、彼も名字「真島」なんですね。
「鈴さん」と関係あったりして。
楽しい雰囲気のラブコメ導入話のような短編。
なぜかセーラー服+スクール水着という組み合わせの「ルシカちゃん」が可愛いです。
巻末の「ドキドキ後日談」にその後がテキストで収録されていましたが、続きが見たくなるお話。
ぜひ彼とラブラブしてほしいなぁ。

ミケちゃん、ルシカちゃん
※ネコ耳「ミケちゃん」、死神「ルシカちゃん」
 「ルシカちゃん」のお話は、よくあるタイプの1話目のような風情でした。

漫画に描かれていた事柄から察するに…相当の財力があるらしい鷺宮財閥。
その娘「鷺宮遥」と庶民Aとか言われていた「曽田真」のラブコメ「お嬢様の社会勉強」
こうしたキャラのお約束そのまま、ツンデレちっくな「遥さん」
お付きの「清川」を下がらせた後の落ち着かない言動が面白く、果たして何がそんなに気に入ったのか、ラブラブっぷりを見せていました。
「真くん」は今後相当に大変でしょうねー。

ほか、「ハラペコ」は優等生な委員長「律」さん、問題児「宇津木」くんというカップル。
学校内でのえっちです。
対立しているように見せかけ、実はこっそりと付き合っているというパターンでした。
えっち本好きな「柴田鳴(しばた・めい)」ちゃんのコメディー「妄想少女」
普段はクールなカタブツ風紀委員という「鳴ちゃん」は、クラスメイト「並木均」くんが店番をしていた書店でうっかりそうした書籍を購入してしまったのです。
レジでの会話をすっっかり勘違いした彼女は…という流れ。
普段着というジャージ姿はカモフラージュのためなのかな。
スポーツブラを含めて色気ないんですが、脅迫・調教されていると勘違いしている割に終始笑顔だった「鳴ちゃん」が印象的でした。
面白い娘さんですよ。

ふんわりとした線の絵柄。
濃淡はごく薄めで、コマ割りも小さめ。
さらに枠線をはみ出すことも多く、ページはかなりごっちゃりとしていました。
ちょっと見辛く感じます。
色彩がためか、キャラがためか、それでもこってりな感じはありません。
ヒロインを始め人物絵が細身なんですね。
(※ロリでも貧乳という訳でもないですが)
ある意味では極端すぎない、適度に良いスタイルかと思います。
カラーでもほぼ雰囲気の変化はないので、判断は↓表紙・裏表紙でどうぞ。
あまり見られない、独特なタッチが実に個性的
ただし、それだけ人を選ぶこともあるでしょう。
正直なところ、ひでるさんは前の「おるすばんはせつなくて」のような絵柄のが好みです。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・独特な作画があまり合いませんでした。悪くはないと思うので平均点。
ラブコメ話は読んでいて楽しかったです。中編もそうですが、特に短編は良いものが揃っていました。
・上でも書いている”発情期ネタ”が強烈な印象。ただ、満点ではないと思うので。
合計:[11/15]
オチが冴えており、お話はひでるさんが気に入っただけ点数高めです。
ラブコメ好きなら注目です。
さらに絵柄がマッチするならば、非常に楽しめる単行本になるでしょう。

妹は同人少女コスプレ系 (ポプリコミックス57)妹は同人少女コスプレ系 (ポプリコミックス57)
(2009/09/24)
茶否

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tag : ラブコメコスプレツインテールスクール水着コメディー

■凛~COCORO NAVI Another View~ (しんやそうきち)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■□□□
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 原作ゲーム・妹
・おまけ: あとがき漫画、7・8話は描き下ろし、
      カバー裏に最終話別バージョンラフ。
・その他: 原作「Q-X」、折り返しにコメント、
      カラー(4P)、8話収録(全て表題作・1巻完結)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「しんやそうきち」センセの「凛~COCORO NAVI Another View~」です。

実は裏表紙のイラストに釣り上げられました。
あちらの仲良し兄妹な図というのは、やっぱりいいものですねー。
正直なところ、↓表紙だけだった場合は買っていませんでした。
引っ掛かった私が言うこっちゃないですが、とりあえず何かしら描いておくものですね(笑)

さて、そんな訳で「しんやそうきち」センセの最新刊「凛~COCORO NAVI Another View~」はゲームを原作とした単行本。
毎度の如く、ひでるさんは未プレイです。
原作となっているPCゲーム「こころナビ」は成年系なんですが…やっぱり漫画は一般での発売となっていました。
後半に若干それっぽいシーンがありましたけどね。
まぁ、ごくごくちょーっとだけなので、あまり過度な期待はしないように。

ヒロイン特集1:パソコン中の「凛子ちゃん」
※ヒロイン特集1:パソコン中の「凛子ちゃん」
 こんな娘ですが…いちおう、実家が経営するコンビニの手伝いはしていました。

全て表題な漫画で、ラストの2話はなんと描き下ろしとのこと。
お疲れ様です。
有ると無いとでは、全体の印象が大違いだったと思います

主人公「今関凛子」は若いながら物事に冷めた女の子。
WEB上にて単位が取れる都合のよい学校に在籍しているため、引き籠ってパソコンと相対する毎日でした。
人嫌いも加速する一方で、昔は良好だった兄「今関勇太郎」とも今ではギスギスとした関係。
そんな彼女に、突然「こころナビ」というソフトがメールにて到着しました。
プログラムは勝手に起動し、ふと気付いた時には…インターネットシステム「IRIS」にて、自分の分身となって活動するキャラクター「蘭煌(らんふぁん)」となっていたのです。
感覚を重ねたまま、ネット上にて「リュウヤ」と知り合った「凛子」は、キャラクターを通して次第に心境を変化させていくのでした…。
大雑把には、そんな感じ。

兄妹の恋愛ストーリーです。
よくあるゲームからの漫画版と、決定的な違いが1つ
紹介帯にもあったように、ゲームとは主人公が異なっているんですね

これがなかなか良いアイデア!

ブログでも何度か紹介していますが、ゲームの漫画化というのは難しいもの。
メインと位置づけられるストーリーを追いかけるのはセオリー。
ただ、限られたページの中で全てを描くことは不可能ですし、複数ヒロインであった場合など、それぞれの見せ場を用意していると、お話がバラバラになります。
登場人物を思い切って限定したり、オムニバスにしたり、過去にも様々な試みがありました。

ヒロイン特集2:冷めてる「凛子ちゃん」
※ヒロイン特集2:冷めてる「凛子ちゃん」
 若いのに難儀な娘さんです。キャラも妙に大人びてました。

そうした点、別視点から物語を描いているこちら。
原作を知らない読者には、破綻していない、しっかりとしたお話を提供することができます。
ファンにとっては、物語の裏側を知る事で世界観が広がり、また同設定でいながらも異なっているストーリーが新鮮に見えることでしょう
…たぶん。
キャラは犠牲になっていましたが、お話は完全に別モノですからね。
(※完全に登場しないキャラもいるようです)
それも普通に描くより、納得してくれるのではないでしょうか。

続いて注目なのは、漫画版の主人公「凛子ちゃん」が、ゲーム版主人公「勇太郎」のであるということ
他ヒロインは…幼馴染みにクラスメイト、巫女から謎の少女…といったところ。
いわゆる近親恋愛という外しがたい要素は無論のこと、
①既に同居しているため、絡ませやすい。
②出会いをこと細かに描く必要がない。
③回想を違和感なくはさみ込める。
④ついでに言えば2人とも籠りがちなので、キャラを掘り下げ易い。
…以上のような利点があると考えます
漫画というのは前述しましたが、限りあるページ数の中でいかに描けるかがポイントだと思います。
そう考えると、妹という「凛子ちゃん」は何かと都合良い設定なのでした。

さらに、こちらのお話で最大の特徴であるWEB世界。
正直なところ、冒頭で説明される「IRIS」システムはどことなく面倒でした。
敷居が高い漫画なのかなぁ、という第一印象。
それをあまり気にすることなく読み進めるのが正解で、いちおう”自由意思を持ったネット上での別人格”という程度を理解していればOK。
そして、そんな”自由意思”を持った「蘭煌」が重要なのです。

「こころナビ」によって、「凛子ちゃん」は感覚がキャラクター「蘭煌」と一体化されているんですが、行動は全て「蘭煌」のもの。
雰囲気としては、「おじゃまユーレイくん/よしかわ進」の「こだまちゃん」な感覚。(←余計に分かり辛いですか)
そのため、「凛子ちゃん」の意思と違った言動を「蘭煌」の勝手でされており、じわじわと頑なだった心を溶かす切っ掛けとなっているのでした。
単にラブラブとだけはしておらず、歓迎されないだろう近親恋愛に彼女が踏み切ってしまうのにも、納得のできる展開なのです

ヒロイン特集3:成長する「凛子ちゃん」
※ヒロイン特集3:成長する「凛子ちゃん」
 なかなか笑顔の少ない娘なのですよ。

詳細については、ぜひ漫画を見て頂ればと思います。
描き下ろされたらしい2話も実に良い出来栄えで、ゲーム知識の有り・無しに関係なく楽しめる漫画に仕上がっていました。
やっぱり女の子は強いですね。
特に7話のお風呂シーンは、ある程度慣れた感じと異性たるドキドキ感が共存する、素敵なシチュエーションでした。

ゆるやかな線のすっきり絵柄。
適度なくらいの濃淡と高い白比率がため、やや太めという単純線が目立っております。
バランス取れていましたが、ぺたーという平面絵はどう見てもマイナスに作用すると思われました。
個性が強く、人を選ぶものですね
コメディー崩しの部分も、やや大きく感じました。
良く言えば素朴、悪く言えば丁寧さに欠ける、というところでしょう。
部分的には洗練された綺麗なコマもあったんですが…後で修正されたのかな。
判断については、↓表紙部分で問題ないでしょう。

原作の絵よりも野暮ったく、より漫画っぽくなった(当然か)印象です。
ファンな方の場合、どうしようか迷う微妙なラインかも。
お話が良いため、あまり気にはならないと思いますけどねー。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・色々と考えた末に平均から「-1」とさせて頂きました。極端なほどではないですが…。
・「凛子ちゃん」の基本設定もあり、登場キャラが限定されているため深く掘り下げられていました。
・原作を別方向(ヒロイン視点)から漫画にするというネタに驚き。これは斬新なアイデアでした。
合計:[12/15]
きっと原作も良いのでしょう。
未プレイな人間に「凛子ちゃん」シナリオをゲームでやってみたいと思わせた時点で、漫画は大成功と言えるのではないでしょうか。
よりシリアスっぽい、カバー裏にあった最終話の別バージョンも注目です。

凛・こころナビ

凛~COCORO NAVI Another View~


※こちらがゲーム版。
こころナビこころナビ
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tag : 原作ゲームコメディー

■むれムレ! (花巻かえる)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・初体験
・おまけ: あとがき、ゲストページ、カバー裏にリンク別絵。
・その他: 初単行本、カラー(4P)、
      短編×8(うち「恋する姪っ子 めんこい子」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「花巻かえる(はなまき・かえる)」センセの「むれムレ!」です。

最近よく目にするキーワード「東アジア共同体」
これが嫌い。ものすごくイヤ。
個人的に言っているだけなら構いませんが、あの立場の人が各国で勝手に言いふらすのには寒気がします。
あれやめてくんないかなー。
反対の人はかなり多くいると思うんですが…。

…はっ。
臭うつまらん前置きにしてしまいました、すみません。
本日は「花巻かえる」センセの初単行本「むれムレ!」です。
ほぼ短編集という構成で、2話の連続が1エピソード。
男女とも、なにかと初体験が関わるような漫画集となっていました。
楽しい漫画ばかりなので、読後感もいいものですよ。

乃絵美ちゃん
※乃絵美ちゃん
 太眉な「乃絵美ちゃん」です。ヤバイほどのむちむちさですねー。

2話の連続「恋する姪っ子 めんこい子」は裏表紙を飾っているむっちりなヒロイン「乃絵美」ちゃんのお話。
久々に帰省した「大我」くん。
年齢が近く、ほとんど妹という感じに仲良しだった姪「乃絵美ちゃん」と再会しました。
いきなり着替えていた彼女とはち合わせてしまったこともあり、ぎくしゃくしていた2人でしたが…。
大雑把ですが、そんな感じ。

田舎でのえっち場所と言ったら、やっぱり近所の河原ですよねー。
露出の大きいワンピースが、またノスタルジーでいい感じなのです。
こちらの「乃絵美ちゃん」は眉太めでしたが、スタイルもぽよぽよと健康的
昔の彼女から察するに、どうやら成長してより肉付きの良い感じになったようでした。
(※当時も足はやや太めでしたけど)
彼としてはまったく自然にした肩車から、女を感じてしまう展開もいいと思います。
強い方言の残る台詞は好み次第なんですが…続くエピソードにて効果的に作用していたのでした

学校見学のため上京した「乃絵美ちゃん」の2話目。
明らかに1話目と違う、垢抜けた服装と標準語がいかにもという感じで素敵です。
やっぱり女の子ですねー。
なにげに下着も黒なんて穿いてましたよ。
とある理由から電車内よりじわじわ始まっており、部屋についた途端のえっちが良かったです。
あれだけ完璧だった言葉もすっかり元通りになっており、そうした点からもえっちを盛り上げていました
そうか、そんな使い方がありましたね!
これを狙って2話としていたなら、「花巻かえる」センセは只者ではありません。

カラー原稿もある冒頭話「プレゼント」
生徒らに誕生会を開いてもらうこととなった教師「小見川」さん。
しかし、乱交状態だった会場に驚く彼女に対し、委員長「戸松」がプレゼントの説明をするのでした。
だいたいそんな感じの短編。
複数でのえっちに見えますが、メインは”これが初めて”という「小見川先生」
この後も何度か登場する、表題ストレートなパンストが最高ですね。
カラーページでも、大変喜ばしいほどのグラデーションを出していましたよ。

桃子さん、愛・綾
※左:桃子さん、右:愛・綾
 コスプレな「桃子さん」です。しっかり決めポーズしてました。

「魔女っ子桃子の憂鬱」はファンタジー要素のない、兄妹の近親漫画。
就職に失敗してから、すっかり引き籠りとなってしまった兄。
そんな彼を心配した妹「桃子」さんは、衣装をこっそり拝借してコスプレ姿で気合を入れようと考えたのです。
しかし、その姿に興奮した兄は…という流れ。
実妹とのコスプレえっちなんですが、”リアル妹がいるのに妹属性って”という部分がいいですねー。
妹なんだよ?
…という寸止め台詞ですら、しっかり逆効果になっていました。
なにしろ、基準となっているのが同人なようなので、どうにもなりません(笑)
うわ、ダメ人間だ。
最終的に相手が「桃子さん」だったと気付いていないのも、相当な重症具合でした。
「カッコよかった」という昔の1コマがこれまた良いコメディーです。
でも、あーんな調子の彼が、果たしてそう簡単に社会復帰できるかなぁ。
2人でえっちにハマってそう。

「お義姉ちゃん胚争奪精子ぐらんぷり」は義姉「天音」さんと。
やたらえっちな「天音さん」に弄ばれる「陽」くんという構図です。
あの、ほわほわーっとした感じが凶悪なのよ。
おまけにのーぱん・パンストなんて刺激的な格好をしていました。
あれはえろい。
この漫画はまたオチがいいんですね。
女性の言うOKというのは当てになりません(笑)

課長「早乙女」と職場結婚することとなった「あるみ」
偶然に元彼の「大貫雷太」と再会した彼女は、酔ったそのままホテルへと入ってしまうのでした。
やや過ぎるほどに真面目な「早乙女」に物足りなさを感じていた「あるみ」は…という「元カレは浮気に入りますか?」
新婚さん浮気漫画ですね。(※実際には婚前)
まぁ…元カレとラブホなんぞに行った時点でえっちありきでしょう。
ほとんど抵抗っぽいこともしてませんでしたねー。
そんな訳で、なかなかしたたかなラスト部分にも注目下さい。
えっち最中に電話かかってくるという、お約束なシチュエーションもありました。

義姉「天音さん」
※義姉「天音さん」
 どちらかにパンスト絵を入れたかったので。

ほか「秘湯!逆ナン温泉~効能:童貞卒業~」は「愛」・「綾」というWヒロインな温泉えっち短編。
タイトルそのまま、2人に誘われた男性陣が筆おろしをしてもらう内容でした。
捕まった「浩」くんが気の毒なような、羨ましいような。わはは。
「むれ←→ムレ」は教師「ゆかな」、同級生「沙織」という、これまたWヒロインもの。
「空太」くんに想いを寄せる2人の争奪戦で、張り合う2人がいい感じ
ちなみに、「沙織ちゃん」はブルマ、「ゆかな先生」は黒パンストというネタになっています。
さて、どっちが好きですか?

太線のこってり絵柄。
それぞれの絵は大きめでコマをぶち抜くこと多く、ページとしては賑やかですが、コマ単位で見た場合はさほどでもありません。
また、濃淡もそれほど強くはないものの、全体の雰囲気としてはやっぱり濃い目でした。
曲線で幅広な輪郭と大きい目、無くなりがちな鼻という特徴。
むっちり系ですね。
ほぼ個性は確立されており、初単行本ですが安定しています。
キャラなどのバランスを含めてセンセ独特な癖があるため、人を選ぶ作画と思われます
次巻以降、洗練されてくれば門も広がっていくことでしょう。
白黒絵は↓表紙などのカラーイラストより強いので、判断は濃さをプラスして考えて下さい。
ちなみにカバー裏は↓表紙とのリンク絵でしたが、なんだか本音と建前みたいな感じで面白かったです。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・個人的には好きな系統です。癖が強く、バランスにも個性があったので平均としました。
・読んでいて大きな違和感はなく、自らの絵を生かしたネタ・お話がえっちでした。
・やっぱり「乃絵美ちゃん」のお話ですね。ある程度の統一感もあり、プラス評価にしました。
合計:[11/15]
むちむちキャラで、失礼ながらお話も意外なほどしっかりとしていました。
全体的にひでるさん好みというのもあります。
名前も特徴的で覚え易いので、ぜひ今後も追っかけさせて頂こうと思います。

むれムレ! (エンジェルコミックス)むれムレ! (エンジェルコミックス)
(2009/09/17)
花巻 かえる

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tag : コメディーコスプレファンタジーノスタルジー

■着エロfull (松波留美)

★まんがデーター [4/15]
・絵   :■■□□□
・話   :■□□□□
・独創性:■□□□□
・属性 : ビジネス・即えっち
・おまけ: あとがき・作品解説、合間におまけ4コマ。
・その他: 短編×11。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「松波留美(まつなみ・るみ)」センセの「着エロfull」です。

映画「カムイ外伝」見てきました。
途中やや??という部分もありましたが、概ね楽しめました。
特に殺陣は通常の時代劇とはまるで違って忍びらしい暗殺剣でスピード感あり、見応えあります。
やっぱり忍者モノはいいですね。
ニンニン。

カムイ外伝 (1) (小学館文庫)カムイ外伝 (1) (小学館文庫)
(1997/11)
白土 三平

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…と、お決まりな言葉で綺麗に(?)締めくくったところで、本日は「着エロfull」です。
これは一般向け、短編集というえっち系な単行本ですね。
「松波留美」センセはどうやらこれで2冊目。
ひでるさんとしては、センセの漫画はこれが初見です。

うーん、これはちょっと…。
↓表紙・裏表紙から察せられる、お姉さん調なキャラは感じたそのまま。
これは想像通りでOK。

ただ、その絵がどうにも合いません
さらにお話もひでるさんとまったく合わず、良さが感じられませんでした。
どうにも好ましい文言は浮かびません。

そんな訳で、得意でなさそうな方はここでご遠慮ください。
センセ、およびファンの方、ごめんなさい。
これから正直な感想を書かせて頂きます。


 ・
 ・

下宿している寮の管理人「綾香」、同じ寮に住むサークルの後輩「さくら」という2人に想いを寄せられる「雄太」くん。
お風呂に入っていると、裸エプロンの「綾香」、続いてビキニ姿の「さくら」が入ってきて…というWヒロインなお話「だぶるバスタイム!?」
ハーレム漫画ですね。
こちらはオチまでまとまり良く、彼をめぐって揉める2人がいい感じ
ラストページがための漫画と言えるでしょう。

さくら・綾香、人妻「葵さん」
※左:さくら・綾香、右:人妻「葵さん」
 左手に見えます?キノコあんなんなんですが…スーパーマリオじゃないんだから。

隣に住む人妻「葵」さんと「直」くんの「奥さんのおすそ分け」
えっちまでがやたら早いですね。
冒頭のキノコ山盛りな場面。
コメディーとしても微妙ですが、ああした漫画っぽい絵にした理由がよく分かりません。
どちらかというとリアルっぽいキャラなので、自ら貶めているようでした。
始めから秋刀魚でいいと思うんですが。
切っ掛けとなる、転ぶシーンも無理矢理な感じでした。

単行本に多く見られたのは、ビジネス系なお話です。
ロクに会話もできない「南部」くんは、接待で失敗続き。
しかし、課長の指示で取引相手の社長「安藤」さんの接待役を申しつけられてしまったのです。
スーツの似合う「安藤社長」は、”喋れないのなら他の方法で楽しませるよう”迫ってきたのでした。
短編「本日の接待」はそんなお話。

「ダメ社員を寄こすよう指定した」という、「安藤社長」
”主要取引先”の接待役ですよね?
いかにそんな指示があったとはいえ、2度も接待でミスをしている彼をわざわざ1人で行くよう指名した課長はどうにも異常。
迂闊ですよね
もし何かあった場合、責任取るのは誰かなぁ。
だいたい彼女も、わざわざ社外の人間に無理矢理手を出している理由がよく分かりません。

遅刻で遅れた分を取り戻すよう、部長「藤崎」さんに残業を命じられた「田島」くん。
進捗を確認しに来た彼女は、なぜかやたら露出ある服に着替えていたのです。
「二人の残業」はそんなお話。
ほぼ99%現実にはいないだろう、えっちな部長さんですね。
(※あ、容姿を度外視したら可能性あるか)
ヤル気満々な刺激的な服装は良かったです。

「彼→彼女」は罰ゲームで女装することとなった「草野」くんが、会社の上司である部長「芹沢」さんに見つかって~という流れ。
きっちり化粧もされたらしい彼。
結構似合っていたんですが…なにゆえ「芹沢さん」にひと目でバレたのかが疑問

金欠だった「三浦」は時給の良いバイトを見つけ、さっそく面接へ行ってみました。
そこて出迎えた担当「長谷川琴音」は、えっちするよう指示してきたのです…という「おいしいバイト」
時給1万円というバイトの秘密
色々と展開を考えられるネタでしたが、まるでヒネリなく終わったのには逆に驚き。
即えっちで考えても、何かあっても良さそうなものだと思いますが…。
短編「彼女のショウタイ」もそれと同様な感覚。
チャット相手「由真」さんにリアルで会うこととなった「浅井」くん。
どうやらいいトコなお嬢さまらしい彼女。
追手がために、2人隠れたところ~という展開です。
私がえっちしてるなんて思わないのね
とか言っていた「由真さん」
理由としては後半のそうした一言のがいい感じ
なるほど、お嬢さま(どんなんかは描かれていませんでした)がいきなり公園でえっちしてるとは考えないですよね。
主人公の設定はあまり必要なさそうで、またオチも普通でがっかりしました。

安藤社長、長谷川琴音
※左:安藤社長、右:長谷川琴音
 社長・部長など、やたら大物(規模どんなんか知りませんが)が登場するのも特徴。

他にビジネス系として、宅配業者と相手「小野崎藤乃」さんの「彼女の通販ライフ」、アダルトショップ店員と客の「彼女の好奇心」などがありました。
どちらも、かなーり強引な展開です。
義姉「美咲」さんと「勇」くんの「兄嫁」はおバカ系。
「○○○でダイエット!」は「菜月」さんのダイエットに彼氏「拓也」くんが協力するお話。
こちらはバカップルな感じですね。
えっちしてダイエット、という実にお約束な展開なのでした。

細線のデジタルな絵柄。
濃淡は適度くらいで、線が乱れないだけらしい安定感はありました。
…が、あちこち良くありません。
とにかく、ぱっと見からキャラのバランスが悪いのが最大の問題
全身、引き絵などの崩れは大きく、読む気を削がれます。
巧いコマもあるんですが、えっち系でこれは致命的。
登場のヒロインは巨乳ばかりでしたが、それも難しくしている原因のように感じました。
服の質感も弱く、小物・背景も雰囲気を壊しています。
縦長でリアル寄りなキャラは、一言で言うならば”セクシーお姉さん”という風情。
横長な目と鋭角な髪が特徴でしょう。
裏表紙くらいのクオリティが維持できればいいんですが…。
大まかには↓表紙の判断でいいですが、いくらかマイナスで考えた方が良いと思います。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・とにかくバランスの悪さが目立ちます。良いコマもあったので、このくらい。
・もともと即えっちで、印象に残り辛い系統です。絵の影響からよりマイナスに感じてしまいます。
・特にコレというものはなく、強引さが目立っています。
合計:[4/15]
個人的には今のところ読み辛さしかありません。
HPなどのイラストには良い絵もありましたけど、これでは当面見送りですね。

着エロFull (アクションコミックス)着エロFull (アクションコミックス)
(2009/10/10)
松波 留美

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tag : コメディー

■露出願望 (きあい猫)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・露出
・おまけ: あとがき、修正あり。
・その他: カラー(4P)、短編×8(うち「ご主人さま・メイドシリーズ」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「きあい猫(きあい・ねこ)」センセの「露出願望」です。

そうか、こんな漫画だったのかー
…とか、読後にどかーと疲れた単行本。
「きあい猫」センセの最新刊「露出願望」です。
タイトルそのまま特殊なネタになるので、きっちり人を選びますね。
ひでるさんは…さすがにしんどいですよ。

同じ世界の漫画も収録されていましたが、ほぼ短編集というコチラ。
だいたい1話が30ページ以上あったので、それぞれのお話はしっかりとしていました。
お話はともかく、極端な描写があちこちにあるんですよ。

ちなみに余談ですが…。
こうしたネタはひでるさんが好きな「すえひろがり」センセも得意としているんですけど、あのすっきりな絵柄は”過激・特殊なネタを中和する役割”があるのかもしれませんね。

今回の「露出願望」はくっきり絵で、一気に読んだ何らかが消耗したような気がしたので、そんな風に思いました。
(※描写的にシチュエーションを重視される「すえひろがり」センセと違い、「きあい猫」センセは直接度合いがより強めなのです)
特にひでるさんの許容範囲は放尿程度なので、それ以上の描写はちと苦しいです。
「きあい猫」センセはどうもそっちがお好きらしく、頻繁でないもののちらほらそんなネタが差し込まれておりました。
万人向けでないので、ちょっと慎重にどうぞ
紹介帯の文言「変態でゴメンなさい!!」は伊達でありません。

”バド”の「蘿蔔さん」、”ブルーム”の「唐松さん」
※”バド”の「蘿蔔さん」、”ブルーム”の「唐松さん」
 この「唐松さん」がお気に入り。ただ…1年で物足りなくなった、のだとか…。

勤めるお屋敷には、通常の世話をする”バド”と共に、ご主人さまの性処理を担当する”ブルーム”という2種類のメイドがおりました。
主人公「蘿蔔(すずしろ)」は”バド”のグループ。
確かに直接えっちなことをするのは”ブルーム”のメイドでしたが、”バド”のメイドはその様をじっくり見続けなければならなかったのです。
恥ずかしがりながらもそれを目の当たりにしていた彼女は、”ブルーム”への変更を申し出るのでした…。
そんなんがカラー原稿も含む冒頭話「花の咲いた日」
なるほど。
このご主人さまってーのは、いい趣味ですねー
まだ慣れない彼女がためか、収録中でも描写は大人しめ。
皆の見ている前にて初えっちを楽しんでいましたよ。
続く「誰かの穴」も同じお屋敷でのお話で、ヒロインは”ブルーム”の1人であるメイド「唐松」さんです。
前回は出ていなかったかな。
こちらでは「蘿蔔さん」が再登場しており、服装が”バド”であった事から察するに前話途中の別エピソードなのでしょう。
状況説明と羽ばたく(笑)までだった先ほどのエピソードと違い、こちらの「唐松さん」はもともと”ブルーム”な人。
そんな訳で、よりハードになっていましたが…やはり全体から考えるとまだソフトな方
お茶を入れる際の描写はなかなか素敵でお気に入り。
”マニアックな変態ぶり”ってのは誉め言葉なのかな。
後半はパーティーなんてやっていましたよー。

シリーズではないですが、「願望テニス」もメイドさん。
いわゆる脱衣テニスなお話ですね。
ツインテールなメイドさんは、テニスウェアにエプロンという格好。
(※すぐ髪止め外すので、6ページのみですが)
次々にポイントを落とし、頭のカチューシャだけは最後まで取らぬまま、衆人環視の中で全裸にされてしまうのでした。
まぁ、全て脱いだら、それはもうメイドでないですけど。
漫画の前半ですぐ全裸となり、後半はテニス漫画らしくラケットを使用したりしていました。
これがああしたオチになるとは、ちょっと意外。

短編「変な彼女」は、優等生な「雪笹榛名」さんの隠れた性癖みたいな風情。
真面目な娘は、たとええっちであっても、トコトンまで追及するのはお約束でしょう
こちらのヒロイン「榛名さん」は、先生が没収したえっち本を見たことから、露出に興味を持ってしまうのです。
彼女が幸運だったのは、お隣の幼馴染み「高嶺」くんの存在。
年下でコントロールし易かったこともあり、良きパートナーになっていました
ありがとう、うれしい、大好きよ高嶺くん!!
という台詞は、心底からのものでしょう。

テニスのメイドさん、先生
※左:テニスのメイドさん、右:先生
 なんだかメイドばっかですが…この単行本、ほとんど服着てないのです。

かなり振り切った作品「生け贄」
この冒頭部分はネタバレでいいんですよね。
脅迫を受けているという「紫紺(しこん)」さん。
クラス全員の恥ずかしい写真を流出させないため、自らが犠牲となってストーカーの指示そのまま教室で露出プレイをするのでした…という展開。
次々に過激になるプレイはほぼ必ず放尿セット。
中盤からは学校を飛び出し、電車の中ではより上までシテいました。
はぁー。彼女がまた笑顔なんですよねー。
”クラス全員で彼女をサポートする”というあたりは、こないだの「雲の路/すえひろがり」ちっく。
導入が異なることもあって、全然違う漫画になっているんですが。
女子の番となり、「見ないでよ」とか言われるあたりはいいんですが…ともかく凄い話でした。
もうお腹一杯です。

教師と生徒の「制約」は、読後感微妙なげんなり短編。
女教師が自らの生徒と関係を持ち、それに溺れてしまうのです。
彼が露出プレイを望んだことから、満足してもらえるよう懸命になるんですが…という展開。
もしかしたら…さすがにここまで極端でなくとも、近い事は実際にあるかもしれませんね。
よくありがちな、”あるいは誰か来て見つかっちゃうかも”という漫画のさらに先
パンチラがチラであるからこそ素敵なのと同様、こうなってしまうと暴走ですねー。
彼はああまで追い込んでしまった責任をきっちり取るように。

ぜひ実写で見たい”ボディペイント”なお話「ペイントジョギング」
2人の女の子が描かれており、ポニーテールなヒロインの独白で進むという変わった流れ。
明確にふきだしの無い漫画です。
(※小さい文字での会話、背景キャラの台詞などはあり)
直接のえっちシーンもなく、じわじわ慣れて露出にハマっていく様が描かれております。
バレちゃうかも、どきどき☆
ひでるさんはそんな緊張感が好きなので、慣れてくる後半は振り切った感じでした。

短編「犬」はルームメイトな女の子2人のお話。
犬に興味があった、幼馴染みの2人。
共同で部屋を借りると共に、そこで犬を飼うこととしたんですが…1日交代で犬役をする取り決めとしたのです。
なんか変な文ですが、だいたいそんな感じ。
えー、タイトルから想像できるだろう、そのまんまなネタですね。
放尿シーンも多く、”いわゆる大きいの”まで、しっかり描写されていました。
普通の成年漫画ではさすがに描かない部分までフォローしており、そっち趣味な方にはおそらく最高な漫画でしょう。
…たぶん。

太めのくっきり線。
そちらが強いものの、濃淡としては適度なくらい。
コマ割りは比較的大きめでキャラなどもそれに合わせて大きく描かれており、あまりごちゃごちゃした感じはありません。
雰囲気とは裏腹に、絵だけで見た場合はさほど濃くありません。
…が、傾きの大きいプレイ内容とむっちりなキャラ、くっきり線がさらに加わるため、印象としては濃厚。
人物絵は幅広めで丸い輪郭が特徴のふっくらタイプ。
スタイルもぽよぽよとしており、可愛らしい絵柄です。
プレイがためか、アンダーヘアもしっかりもさもさと描かれています。
安定した線は乱れることなく快調で、違和感のないバランスのとれた作画でした。
判断については、やっぱり↓表紙よりカット絵のある裏表紙がオススメ。
(※あらためて良く見たら、かなり直接的なプレイ最中なコマでした)

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・個性はネタと共に強めでしたが、巧く描けていると思います。
・お好きな方ならば間違いなく楽しめるだろうお話です。
・かなり偏ったネタでした。そうそう見られるものでないので、ここは満点で良いでしょう。
合計:[13/15]
自らの感情は抜きにして採点しております。
何度も書いているように相当に傾いた単行本なので、”許容できるかどうか”が鍵になっています。
くれぐれも注意。
ひでるさんは合いませんでした。


露出願望 (MUJIN COMICS)露出願望 (MUJIN COMICS)
(2009/10/09)
きあい猫

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