■エス・カノ (柚木N’)
★まんがデーター [11/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : ラブコメ・S女性
・おまけ: あとがき・作品解説、合間にネタ絵。
・その他: 短編×9(うち「天敵カノジョ」×5)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「柚木N’(ゆずきえぬだっしゅ)」センセの「エス・カノ」です。
本好きな皆さま、月末の店頭は如何だったでしょうか?
かなりごっちゃーと販売されてましたねー。
どれにしようか目移りするほどでしたが、いつもの感覚で目に入り次第手を伸ばしていくとレジでびっくりする羽目になるため、なんとなくセーブしました。
2店舗回った関係で分散されてましたが、合算したら…ちと驚き。
けっこう見逃したつもりなんですけどね。
うわああぁぁー。
さて、こちらの「エス・カノ」でもう6冊目の単行本という「柚木N’」センセ。
今年は3冊目になるんですね。
どうりで頻繁に見かけてるような気がする訳だ!
仕事早いですねー。
一般えっち系の漫画集。
普通こうした単行本は短編ばかりなんですが、こちらはメインの連続話がありました。
センセ初という連載を含め、全体的にはビジネス漫画という風情です。
※小木原彩花
なかなか良いキャラでした。もう少し話数が欲しかったですかねー。
全5話のメインストーリー「天敵カノジョ」
主人公「池森大輔」は24歳という若さながら会社で信頼を集め、係長に抜擢された出世頭。
女嫌い(恐怖症)で知られ、会話は出来るものの触れることすら拒否反応を示しておりました。
そんな彼の下に配属された「小木原彩花」
初対面で真っ青になった彼は逃げ出してしまうんですが…その行動は苦手なものからではなく、2人は過去からの知り合いだったのです。
しかも、女性恐怖症の原因でもあるのでした。
だいたいそんな感じ。
強い女性に弱い男性という、逆転構図なラブコメですね。
あとがきでセンセは問題として書かれていましたが、もう数話必要だったかなぁ。
そう考えると、あの4話は余計だったかも。
面白い設定ではあるものの、導入の1話はひでるさん的に微妙。
こちらには過去描写があります。
恐怖症になるまでの事柄があるんですが…コレが非常に弱いんですね。
もっとエピソードを増やすか、漫画ちっくな極端なものの方が良かったのではないでしょうか。
あれだけでは弱いですよ。
途中にあった、
「これからどういう目に遭わされるんだろう…」
という想像部分くらいが良かったのでは。
次の展開もあってのことかもしれませんが、それくらいなのが欲しかったなぁ。
そういった関係からか、EDでもあった「大輔くん」
「彩花さん」のそれで反応するあたり。
面白いんですが…こちらもちょっと微妙。
つい先日に読んでいる「いとうえい」センセの単行本「お姉さんじゃダメかしら?」
こちらに収録されていた、弟を操る姉「京さん」の短編「Remodelingブラザー」に近いシチュエーションがありました。
綿密な計画から、姉にしか反応できなかったというそちらと違って、説明・描写のどちらも不足してます。
えっちまで長かったにも関わらず、前述しました過去描写から「彩花さん」限定という流れまでが弱く、”そうしたモノ”という押しつけだけで流されてしまったような印象でした。
ここはストーリーで核となる部分だと思うので、もう少ししっかり描いてほしかったです。
前後編くらいにしないとページは足りないかなぁ。
2人の残業シーンから始まる2話目。
言われるままコーヒーを淹れていた「大輔くん」が可笑しいです。
部下から信頼されている彼もそうですが、1人残って付き合っていた「彩花さん」もどうやら仕事の出来る方。
とりあえずお仕事的な部分では良好そうですねー。
天敵を前にしてビクビクしていた「大輔くん」ですが、唯一えっちできる相手ということで発散(笑)もできているようですし。
また、思い通りに振舞う「彩花さん」は言わずもがな。
そんな訳で、なかなか良いカップルに見えました。
「大輔くん」の出張に「彩花さん」が同行する3話。
やっぱり2人のコンビネーションは会社で認められてるのかな。
お弁当のから揚げを取られたり、部屋につくなりマッサージさせられたり、パシりにされたり…と相変わらず。
しかし、1、2話のオチでちらと描かれていた「彩花さん」の真意がはっきりとするのもこちらから。
一度離婚しているとは思えないほどの可愛らしい反応でした。
えっち途中でかかってきた仕事の電話に、別人の如く対応していた「大輔くん」は悲しいくらいのサラリーマンですね。
新キャラ「金田美尾」さん登場の4話。
前述しておりますが…もう少し続くならともかく、次で終わりの今回では不要じゃないかなぁ。
ただ、第三者的な視点として、傍から見ている「彩花さん」の気持ちはバレバレということが分かって興味深いです。
また、「大輔くん」はパターンを熟知し、良いように振舞っていたことが分かりました。
そりゃー食欲も湧くでしょうねぇ。
ある理由から、弱い「彩花さん」が描かれる最終5話。
ちょっとは進展した…のかな。
もう1、2話あれば、もっとスッキリ終わったかと思います。
※左:富田絵里佳、右:亜希子・里香
王道でしたが、短編は「絵里佳さん」が可愛いです。
幼馴染みの同級生「亜希子」さんと、その妹「里香」ちゃんというWヒロインもの「セクハラ面接!?」
大学4年生な「俊文」くんは、なかなか就職が決まらず難儀しておりました。
筆記試験は問題ないと見た姉妹は、その原因は面接にあると判断。
練習のため面接官に扮したんですが、だんだん質問がおかしくなっていったのでした…。
こちらは姉妹で「俊文くん」を取りあうという、なかなか羨ましいパターンです。
抑え気味な姉「亜希子さん」に対し、妹「里香ちゃん」はかなり積極的。
スーツのスカート丈もかなり短めです。
2つ目の問いから大きく脱線しており、単なるえっち対決みたいになっていました。
「幸せになろうよ!」は教師「高村」、生徒「富田絵里佳」さんというカップル。
10歳以上も年齢差のある2人。
「年上の男が好きなんですよね」
普段無愛想な彼でしたが、そんな「絵里佳さん」の猛アピールから付き合っておりました。
無理矢理家に泊まることをOKさせた「絵里佳さん」は…という展開。
これはオマケのネタ絵が良かったです。
しかし、想像するのは私もサンバの方ですよ。
暗躍するようなタイプでなく、ストレートな「絵里佳さん」が可愛いです。
ほか、ウェイトレス「冬木奈々」さんの短編「ナナの撮っておき」
実はAV女優だった彼女は、素人と絡む企画でリアリティ追及のため、わざわざ本当にバイトとして入っていたのです。
顔出しなければ、お金もらえてプロとえっちというのはなかなか良いかもしれません。
再度来店してくれるというのも嬉しいですね。
「彼女の昼と夜」はもともとカラー原稿なのかな。
4ページのショートで、女性の主任さんと「松岡」くんカップル。
昼間は厳しい彼女が、夜ではMちっくという表題作とは別パターン(だいたい)です。
細線のすっきりな絵柄。
適度なくらいの濃淡で、大崩れもありません。
あまりごちゃつく事もなく、見易いですね。
収録されている原稿時期には差があり、全体ではやや不安定でした。
そんなに気になるほどではないですが。
縦長なバランスの絵はお姉さん系。
リアル寄りながら漫画独特な可愛さもあります。
また、個性も極端過ぎないもので、こうした一般えっち単行本には最適でしょう。
だいたい↓表紙・裏表紙の判断で問題ありません。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・もともと絵の巧い方ですが、ややバラつきがあります。
・やっぱり連続話があるだけ読み応えありました。
・こちらの「天敵カノジョ」は表題にも合って楽しめるでしょう。
合計:[11/15]
「明るいエロス計画」の頃から比べて柔らかになったかなぁ。
コテコテとしておらず間口も広めなので、一般えっち系はセンセ合っていると思います。
★柚木N’センセの漫画紹介記事
5[フェチの品格] 一般・短編集
4[めちゃLOVE☆] 近親系
3[シシュンキのアレコレ] 中高校生モノ
2[めちゃ姉!] お姉ちゃん系
1[明るいエロス計画] 初単行本。
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : ラブコメ・S女性
・おまけ: あとがき・作品解説、合間にネタ絵。
・その他: 短編×9(うち「天敵カノジョ」×5)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「柚木N’(ゆずきえぬだっしゅ)」センセの「エス・カノ」です。
本好きな皆さま、月末の店頭は如何だったでしょうか?
かなりごっちゃーと販売されてましたねー。
どれにしようか目移りするほどでしたが、いつもの感覚で目に入り次第手を伸ばしていくとレジでびっくりする羽目になるため、なんとなくセーブしました。
2店舗回った関係で分散されてましたが、合算したら…ちと驚き。
けっこう見逃したつもりなんですけどね。
うわああぁぁー。
さて、こちらの「エス・カノ」でもう6冊目の単行本という「柚木N’」センセ。
今年は3冊目になるんですね。
どうりで頻繁に見かけてるような気がする訳だ!
仕事早いですねー。
一般えっち系の漫画集。
普通こうした単行本は短編ばかりなんですが、こちらはメインの連続話がありました。
センセ初という連載を含め、全体的にはビジネス漫画という風情です。
※小木原彩花
なかなか良いキャラでした。もう少し話数が欲しかったですかねー。
全5話のメインストーリー「天敵カノジョ」
主人公「池森大輔」は24歳という若さながら会社で信頼を集め、係長に抜擢された出世頭。
女嫌い(恐怖症)で知られ、会話は出来るものの触れることすら拒否反応を示しておりました。
そんな彼の下に配属された「小木原彩花」
初対面で真っ青になった彼は逃げ出してしまうんですが…その行動は苦手なものからではなく、2人は過去からの知り合いだったのです。
しかも、女性恐怖症の原因でもあるのでした。
だいたいそんな感じ。
強い女性に弱い男性という、逆転構図なラブコメですね。
あとがきでセンセは問題として書かれていましたが、もう数話必要だったかなぁ。
そう考えると、あの4話は余計だったかも。
面白い設定ではあるものの、導入の1話はひでるさん的に微妙。
こちらには過去描写があります。
恐怖症になるまでの事柄があるんですが…コレが非常に弱いんですね。
もっとエピソードを増やすか、漫画ちっくな極端なものの方が良かったのではないでしょうか。
あれだけでは弱いですよ。
途中にあった、
「これからどういう目に遭わされるんだろう…」
という想像部分くらいが良かったのでは。
次の展開もあってのことかもしれませんが、それくらいなのが欲しかったなぁ。
そういった関係からか、EDでもあった「大輔くん」
「彩花さん」のそれで反応するあたり。
面白いんですが…こちらもちょっと微妙。
つい先日に読んでいる「いとうえい」センセの単行本「お姉さんじゃダメかしら?」
こちらに収録されていた、弟を操る姉「京さん」の短編「Remodelingブラザー」に近いシチュエーションがありました。
綿密な計画から、姉にしか反応できなかったというそちらと違って、説明・描写のどちらも不足してます。
えっちまで長かったにも関わらず、前述しました過去描写から「彩花さん」限定という流れまでが弱く、”そうしたモノ”という押しつけだけで流されてしまったような印象でした。
ここはストーリーで核となる部分だと思うので、もう少ししっかり描いてほしかったです。
前後編くらいにしないとページは足りないかなぁ。
2人の残業シーンから始まる2話目。
言われるままコーヒーを淹れていた「大輔くん」が可笑しいです。
部下から信頼されている彼もそうですが、1人残って付き合っていた「彩花さん」もどうやら仕事の出来る方。
とりあえずお仕事的な部分では良好そうですねー。
天敵を前にしてビクビクしていた「大輔くん」ですが、唯一えっちできる相手ということで発散(笑)もできているようですし。
また、思い通りに振舞う「彩花さん」は言わずもがな。
そんな訳で、なかなか良いカップルに見えました。
「大輔くん」の出張に「彩花さん」が同行する3話。
やっぱり2人のコンビネーションは会社で認められてるのかな。
お弁当のから揚げを取られたり、部屋につくなりマッサージさせられたり、パシりにされたり…と相変わらず。
しかし、1、2話のオチでちらと描かれていた「彩花さん」の真意がはっきりとするのもこちらから。
一度離婚しているとは思えないほどの可愛らしい反応でした。
えっち途中でかかってきた仕事の電話に、別人の如く対応していた「大輔くん」は悲しいくらいのサラリーマンですね。
新キャラ「金田美尾」さん登場の4話。
前述しておりますが…もう少し続くならともかく、次で終わりの今回では不要じゃないかなぁ。
ただ、第三者的な視点として、傍から見ている「彩花さん」の気持ちはバレバレということが分かって興味深いです。
また、「大輔くん」はパターンを熟知し、良いように振舞っていたことが分かりました。
そりゃー食欲も湧くでしょうねぇ。
ある理由から、弱い「彩花さん」が描かれる最終5話。
ちょっとは進展した…のかな。
もう1、2話あれば、もっとスッキリ終わったかと思います。
※左:富田絵里佳、右:亜希子・里香
王道でしたが、短編は「絵里佳さん」が可愛いです。
幼馴染みの同級生「亜希子」さんと、その妹「里香」ちゃんというWヒロインもの「セクハラ面接!?」
大学4年生な「俊文」くんは、なかなか就職が決まらず難儀しておりました。
筆記試験は問題ないと見た姉妹は、その原因は面接にあると判断。
練習のため面接官に扮したんですが、だんだん質問がおかしくなっていったのでした…。
こちらは姉妹で「俊文くん」を取りあうという、なかなか羨ましいパターンです。
抑え気味な姉「亜希子さん」に対し、妹「里香ちゃん」はかなり積極的。
スーツのスカート丈もかなり短めです。
2つ目の問いから大きく脱線しており、単なるえっち対決みたいになっていました。
「幸せになろうよ!」は教師「高村」、生徒「富田絵里佳」さんというカップル。
10歳以上も年齢差のある2人。
「年上の男が好きなんですよね」
普段無愛想な彼でしたが、そんな「絵里佳さん」の猛アピールから付き合っておりました。
無理矢理家に泊まることをOKさせた「絵里佳さん」は…という展開。
これはオマケのネタ絵が良かったです。
しかし、想像するのは私もサンバの方ですよ。
暗躍するようなタイプでなく、ストレートな「絵里佳さん」が可愛いです。
ほか、ウェイトレス「冬木奈々」さんの短編「ナナの撮っておき」
実はAV女優だった彼女は、素人と絡む企画でリアリティ追及のため、わざわざ本当にバイトとして入っていたのです。
顔出しなければ、お金もらえてプロとえっちというのはなかなか良いかもしれません。
再度来店してくれるというのも嬉しいですね。
「彼女の昼と夜」はもともとカラー原稿なのかな。
4ページのショートで、女性の主任さんと「松岡」くんカップル。
昼間は厳しい彼女が、夜ではMちっくという表題作とは別パターン(だいたい)です。
細線のすっきりな絵柄。
適度なくらいの濃淡で、大崩れもありません。
あまりごちゃつく事もなく、見易いですね。
収録されている原稿時期には差があり、全体ではやや不安定でした。
そんなに気になるほどではないですが。
縦長なバランスの絵はお姉さん系。
リアル寄りながら漫画独特な可愛さもあります。
また、個性も極端過ぎないもので、こうした一般えっち単行本には最適でしょう。
だいたい↓表紙・裏表紙の判断で問題ありません。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・もともと絵の巧い方ですが、ややバラつきがあります。
・やっぱり連続話があるだけ読み応えありました。
・こちらの「天敵カノジョ」は表題にも合って楽しめるでしょう。
合計:[11/15]
「明るいエロス計画」の頃から比べて柔らかになったかなぁ。
コテコテとしておらず間口も広めなので、一般えっち系はセンセ合っていると思います。
エス・カノ(アクションコミックス) (2009/12/26) 柚木N’ 商品詳細を見る |
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