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■思春期の終り (海野螢)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・貧乳ショートカット
・おまけ: あとがき・作品解説、カバー裏にリンク絵。
・その他: 短編×11。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「海野螢(うんの・ほたる)」センセの「思春期の終り ADOLESCENCE’S END」です。

いいなぁ、「海野螢」センセ。
こちらでは過去に「時計じかけのシズク」などセンセの単行本を積極的に取り上げておりましたが、こちらはまだだったので。
(※海野螢センセの漫画紹介記事はページ↓下参照のこと)
残り「風の十二方位」、「空想少女綺譚」を紹介すればコンプリートですね。
お好きな方は気長に待ってみてみて。

こちら「思春期の終り ADOLESCENCE’S END」は貧乳ショートカット少女でお馴染み、「海野螢」センセの5冊目の単行本です。
長編も得意なセンセですが、こちらは全て短編集。
いつものお得意な漫画のほか、「泡沫(うたかた)」「箱庭少女」「死神のおしごと」など、不思議キャラ系なども収録されておりました。

二人のお姉さん.jpg
※そんな訳で二人のお姉さんです。
 こうして並べると…よく似てますねぇ。

母子家庭にて、強盗に襲われた母親が亡くなったため、家族が姉弟の二人だけになってしまった。…という、けっこう悲劇的な設定で始まる「林檎の色」
ラブコメちっくではない、しっとりとしたお話の姉弟モノ王道。
よく周囲を察することのできる、大人っぽいお姉ちゃんが純粋な弟さんを優しく誘うパターンですよ。
ああ、いいなぁ。
こんなんはひでるさんが脳内で描く「お姉ちゃん像」の理想なんですね。
(※ちなみに、そうなる切っ掛けは小説「避暑地の猫/宮本輝」なの。よかったら書店で探してみて)
実際そうしたものではないとは分かっておりますが…やっぱりいいものですね。
漫画は終わってしまいますが、「あの後は果たしてどーなるんだろう」とか、思わず考えたりして。

センセによると実験作という「パーフォレーション」
閉館した映画館でのお話なんですが、擬音・効果音以外に台詞はなく、せいぜい映画字幕だけ。
コマ割りも独特なもので、やたら幻想的な世界となっています。
続く「おわらないなつまつり」も同様に、ちょこっと不可思議な世界観。
今夜またここに来てごらん?何かいいことあるかもよ?
そんな「夏美」さんに誘われるまま神社へ赴くと、中止になった筈の夏祭りが何故かやっていたのでした…。
舞台の神社は「風の十二方位」とか「めもり星人」にて登場した場所と同じ、なんてお遊びもあるみたいです。
いいですね、こんなん。
一年前に交通事故で死んでしまった、大好きなお姉ちゃんが目前に現れるという「星空のたか鬼」
雰囲気を壊さない程度の軽さ(←いい言葉ではないけれど)が絶妙で、夢を見ているような、泣きたくなるような、しっとりとしたお話でした。

日焼けの女の子と死神のレテ.jpg
※左:ひでるのお気に入り「日焼けの女の子」
 右:死神の「レテ」さんです。いかにも小悪魔って感じがいいですね。

細かくうだうだとした説明のない、もやがかかったような不確かさあるお話。
どちらもノスタルジックであり、懐かしさと暖かさに溢れた、心地よい漫画に仕上がっておりました。
そういう「海野螢」センセお得意なパターンの漫画群ですので、お好きな方は小躍りするくらいの単行本でしょう。
しかし、単純にロリえっちな成年漫画を期待した方は果てしなくがっかりするであろうことも事実。
どんなんを重視するのか、で決めるのがいいでしょう。

余談ですが、ビジュアルとしては死神から魔法使い、お姉ちゃんにいたるまで、貧乳ショートカットできっちり統一されておりました。
ひでるさん的には、それに日焼け跡が追加された「海月の骨無し」の女の子が秀逸(笑)
おしっこかけるとなおるよ?
だって。わははははははは。

04年7月から06年2月までの作品集。
やや広範囲な時期ではありますが、全体は安定しており、目立つ絵柄の変化はありません。
もともと絵は巧い方ですし、ここは問題ないでしょう。
絵もお話も「海野螢」センセ独特のカラーを好むかどうか、だと思います。
そんな訳で、人を選ぶ漫画ですのでご注意を。
えっちではあるんですが、お話の方が印象にはっきり残るタイプなので、成年漫画っぽくないんですよ。
…逆に、えっち漫画に慣れてない方はいいかもしれません。

思春期の終り思春期の終り
(2006/10/25)
海野 螢

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★海野螢センセの漫画紹介記事
時計じかけのシズク
少女の異常な愛情
めもり星人

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tag : ショートカットラブコメノスタルジック

■はなまる幼稚園 (勇人)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 幼稚園・コメディー
・おまけ: あとがき漫画「勇人の青い日々」、
      描き下ろし「山本先生のはなまるなお手紙」、
      カバー裏に漫画「幼稚園戦士はなまるガールズ」。
・その他: 初単行本、現在1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「勇人(ゆうと)」センセの「はなまる幼稚園 1巻」です。

いきなりお話から。
はなまる幼稚園に通う元気な「杏」ちゃんは「土田」先生のことが好きで、今日もがんばって自己アピールするのでした。
ほか、コスプレ好きで漢字の間違いを指摘したりする冷静知的な「柊」ちゃん、もっとも幼稚園児らしい「小梅」ちゃんなど、園児らと先生のほんわかコメディー漫画なのです。

仲良し三人組.jpg
※仲良し三人組です。
 上が現在。下が何年後かの3名(夢ですが)ですね。全然変わってません。

さて、こちらは幼稚園ですか。
似た雰囲気の漫画で、アニメ化されるとかなんとか噂のあるらしい「こどものじかん/私屋カヲル」ってのがありますが、そちらは小学生(3年生)
タイトルそのまま、こちらは幼稚園児ということで、さすがに桃色展開にはなりません。
…まぁ、小学生相手にドキドキされてもそれは困るんですが(笑)
キャラ配置なども微妙に似ているというか、女の子キャラ3人揃うと①元気な娘②冷静な娘③巻き込まれる娘…というのが、だいたいスタンダードなものですよね。
うる星やつら」のラムちゃん以下幼馴染みも確かそんなんでした。(※あれは4名でしたが)

名前の出た主要キャラで唯一「柊ちゃん」が例外ではありますが、ほとんどのキャラが実年齢程度の雰囲気を大きく逸脱することなく、そういった意味での可愛らしく微笑ましい漫画となっています。
女の子ってーのはちょっとませてるもんですよ。
大人の「土田先生」、「山本先生」の二人もこうしたお話に合った、”分かり過ぎていない”良いキャラ。
特に「つっちー」こと「土田先生」は園内でゲームしてたり、「杏ちゃん」にスカートめくりをした子供に対して、「やる相手が違うだろ…」とか言ってました。
(※「山本先生」をターゲットにしろ、ってことね)
そりゃ確かにその通りなんですが、おっさんアンタ先生でしょーに!!(笑)

山本先生.jpg
※コマをぶち抜く「山本先生」です。
 実に凶悪です。こうした女性は実際多いですよねぇ。

そんな訳で、なかなか想いが通じない「杏ちゃん」と「土田先生」の明日はどっちだ!?
とかなんとかいうお話なんですが、ちょっと気になったので二人の年齢を考えてみました。
…たぶん明記してなかった…よね?よね?
4話「はなまるな初恋」から察するに、「杏ちゃん」は幼稚園の年少さんなので、3歳か4歳なはず。
そして「土田先生」は「幼稚園教諭」です。
となると、「幼稚園教諭普通免許状」を持っているはず。これを調べてみると、二種であれば専門学校でも取得できるようなので、少なく見積もって22歳、それ以上くらいな年齢であると思います。
大卒とすれば24歳くらいか?
結果、そうすると二人の年齢差は20歳ほどでした。
「杏ちゃん」がぎりぎり結婚できる年齢の16歳になった時、「土田先生」は36歳。
せめて高校卒業してから、と親御さんが言った場合は18歳なので、38歳ですか。
わははは、どっちにしろ危険。成就するのは難しいですねー。

エピソードでは8話の「はなまるなクリスマス」がひでるさん的にツボ。
ああして、子供の頃がメインで描かれている娘の成長した姿ってーのは、意味もなくじーんときますよね(←父親?)
皆性格はそのまんまっぽかったですし。
いいなぁ、「柊ちゃん」は。

柊ちゃん.jpg
※そんな訳でひでるお気に入りの「柊ちゃん」です。

しっかりとした丁寧な線の優しい絵柄。
丸い目が特徴なキャラは大人も子供も可愛らしく、コメディー時の崩れも自然です。
背景などの細かい部分もしっかり丁寧に描かれておりました。
ちょっと4コマ漫画ちっくですかね。
癖はありますが、万人に好かれる絵でしょう。

とりあえずカバー裏にあったおまけ漫画、「幼稚園戦士はなまるガールズ」の続きがものすごく気になります。
ぜひ「山本助手」に変身してほしいところですよ。
次回に期待!

はなまる幼稚園 1 (1) (ヤングガンガンコミックス)はなまる幼稚園 1 (1) (ヤングガンガンコミックス)
(2007/04/25)
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tag : コメディーコスプレスカートめくり

■明るいエロス計画 (柚木N’)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、ゲストページ、
      カバー裏にラフ絵・作品解説。      
・その他: 初単行本、短編×10
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「柚木N’(ゆずきえぬだっしゅ)」センセの「明るいエロス計画」です。

前にも書きましたが、黄と黒の警戒色(※踏み切りとか虎とかそうですよね。なんか心理的な効果もあったような…)で、やたら目立っていた「明るいエロス計画」です。
直球なタイトルが分かりやすくて素敵ですね。
こちらはちょっと面白いお名前の「柚木N’」センセの初単行本です。
全て独立した短編集でして、姉・妹、生徒にアイドルと多彩な内容でした。
もう少しセンセ独自な色を出してほしい気もしましたが、それはまた今後で良いのでしょう。

柳瀬智さん.jpg
※みつあみ眼鏡な優等生「柳瀬智さん」です。
 自分で言ってますが、いい成長ですね。ちなみに、右が思い出のソレなのでした。

ああ、わかるーって話が、「パイルドライバーと初恋の記憶」
高校生の主人公「小野直宏」は小学校の頃に同じクラスだった、みつあみ眼鏡な優等生「柳瀬智」と久しぶりに再会。同じクラスとなりました。
小学校時代、男勝りな「智ちゃん」のことはもともと好きだった「直宏くん」
その感情は”掃除をサボった制裁としてパイルドライバーをかけられた際に見た、「智ちゃん」のパンツの光景”が目に焼きついており、強まっていたのです。
しかし、子供だった頃のこと、ちょっとした失言からお互いぎくしゃくとした関係となってしまっていたのでした。
どうにかそれを修復しようとする「直宏くん」ですが…。
大雑把ですが、ほぼそんなん。

なんだかこういう体験ってーのは、後々まで響きますよね。
うんうん、誰しもそんな体験があるでしょう。
(※また、そんなんが大人になって性癖として残るんですよ。うふふ…)
この時点だけで”なんだか懐かしい感覚がよみがえる”ようで、昔少年だった皆さまには激しくオススメ(笑)
やっぱり、いいもんはいい。
この漫画だけで単行本1冊購入する価値があると思います。

眼鏡の優等生ながら、男子にパイルドライバーをかける「智ちゃん」
あの…脳天直撃するのは本当に危険なので、やめた方がいいと思いますよ。パンチラでなくモロに見られてるようですし。
くれぐれもよい子は真似しないように。
ちょっとキツめながらえっちな「智ちゃん」が↑真面目な外観とは違った雰囲気で、良いキャラでした。
オススメです!!

日下明菜さん、斉藤麻由さん.jpg
※左:生徒「日下明菜さん」、右:小さい姉「斉藤麻由さん」です。
 中学生に間違われるという大学生の「麻由さん」ですが、もう少し極端な方が良かったかも。

ほぼ新聞記事な状態から、ラブラブえっちに返り咲く、いかにも成年漫画な「君に無我夢中」
こちらのヒロイン「日下明菜」さんはショートカットのスポーツ系少女で、なぜかセーラーブルマなんてマニアックな格好でした。
同じく、兄妹のやばめ近親ネタ「お兄ちゃんは心配性」
俺が命を懸けてでも守ってやらねば!!
…って、尾行した上に、本物痴漢の続きでえっちしたりしてました。
駄目じゃん(笑)
こちらも、そんな犯罪者一歩手前という状況でありながら、やたらと都合よくまとまっていました。

全体的なお話としてはなんやーかんやーとえっちに流れる成年漫画っぽく軽いですが、それがため読後感は爽やか。
登場する女性たちも肯定的で無理やりではなく、表題そのままという雰囲気です。

黒が強い、濃い線のこってり絵。
ほとんどが最近の漫画で占められており、初単行本ながら作画は高水準で安定していました。
お姉さん、というようなキャラでボリュームあり、服を着ててもえっちです。
派手すぎず・地味すぎず、あちこち細かく、いいバランスだと思います。
カラーでもあまり雰囲気に変化ありませんので、↓表紙で判断して問題ありません。
好き嫌いはあまり出ない絵柄に見えましたが、癖はあるので気をつけて下さい。

なお、「柚木N’」センセのHPには単行本紹介ページがありましたので、購入に迷っている方は参考にするのが良いでしょう。
↓表紙とか、CG絵も巧い方なんですが、カラーページは全くありませんでした。
ちょっと残念ねぇ。

明るいエロス計画 (TENMAコミックス) (TENMAコミックス)明るいエロス計画 (TENMAコミックス) (TENMAコミックス)
(2007/06/29)
柚木N’

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■教えて姉てぃ~ (ゆうきつむぎ)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・幼馴染み
・おまけ: あとがき。
・その他: 初単行本、短編×11
      (うち「別所先生シリーズ」×5、「幼馴染みシリーズ」×5)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ゆうきつむぎ」センセの「教えて姉てぃ~」です。

こちら初単行本でした。 →この名義では初単行本の間違いでした(080723)
しかし…本当に漫画家さんってーのは、次々と世に出てくるものですね。
実に大変な職業だと思います。
頑張って下さい。
そんな訳で、本日は「ゆうきつむぎ」センセの「教えて姉てぃ~」です。
タイトルから、まんま「おねがいティーチャー」ですね。
お気に入りだった方は、こちらの表紙でふと視線を止めたことでしょう。
…たぶん。
内容は全然違うんですけどね(笑)

別所沙夜子先生.jpg
※「別所沙夜子」先生です。
 もう少し掘り下げてほしかったんですが…ああ、もったいないなぁ。

そんなこんなで、表題作の連続話「教えて姉てぃ~」
男子校教師の「別所沙夜子」はロングヘアで巨乳・眼鏡という、学園のマドンナ的な存在。
そんな「沙夜子先生」が弟「別所葉」くんほか、色々とえっちなことをして・されてしまうというお話です。
だいたいそんなんですね。

裏表紙にはあらすじと共に”シリーズ5話”とか書いてありましたが、実質は3話。
残りの2話「保健室淫媚日記」は、やや変質者ちっくな保健医「魳田」が生徒に強引なえっちするというお話で、「沙夜子先生」は脱ぐどころか完全におまけ扱いでした。
対決するかと思ったのに…残念。
また、「沙夜子先生」メインの3話にしても連続性は希薄で、単に出てくるだけのこと。
いかにも成年漫画という「AFTER SCHOOL SANCTUARY」、ラブコメちっくな「教えて姉てぃ~」と、漫画自体の雰囲気は無論のこと、性格まで微妙に違っておりました。
…うーん、せっかく”えろい女教師がお姉さん”という設定がついたのに、扱いがあまりにぞんざいでかっかり。
「葉くん」とのラブラブえっちとか、学園でのドキドキ話とか見たかったんですが、なぜか3話目「合歓電車」は舞台が電車で、それら一切関係ないエピソードでした。
こうなると、「単にキャラ作るのが面倒だったので同じキャラ使いました」ってな感じすらしました。
それぞれ単独ならばいいんですが、表題に選ばれたシリーズものとしては完全な裏切りですね。

ちなみに、「保健室淫媚日記」にて登場する生徒「水野さん」はツインテール・ブルマ、そして「相楽さん」は眼鏡・巨乳という、学生時代の「沙夜子先生」みたいな容姿でした。
そんなんが良かったので、まぁプラスマイナスゼロですか(笑)

石井由美加さん.jpg
※幼馴染み「石井由美加さん」です。
 よくある普通の幼馴染み漫画とは、やや変わった展開になるのでした。

それと逆に、話として楽しめるのが、中編「幼馴染み」です。
「タク(※名前不明)」くんと「石井由美加」さんは家が隣の幼馴染み同士。
昔はごく親しかったものの、長じてからさして会話すら交わさなくなってしまった間柄の二人でしたが、突然「由美加さん」から10年ぶりくらいに電話がかかってきたのでした。
だいたいそんなお話。

前半は男の子「タクくん」の視点、後半は女の子「由美加さん」視点という「幼馴染み」より、続く「アイカギ」「ケダモノたち」「幼馴染みから…」はそれぞれタイトル違いますが、連続話となっておりました。
これらがなにげに良かったんですよ。

疎遠になっていた幼馴染み二人が久しぶりにえっちする、ってネタは成年漫画では掃いて捨てるほどありましたが、こちらは双方向どちらの視点からも描いているため、物語が非常に深いのです。
久しぶりに会話するとか、えっちに至るまでの二人の経緯とか、後の微妙な雰囲気など、非常に巧く表現されておりました。
また、衝撃的な展開に驚かされることと思います。

タクくん.jpg
※こちらが「タクくん」です。…どうした?!

いやぁ、あんなんで最後は無難にまとまったから良かったですが、途中の話はハードでずっしりと重く、読んでるこちらがハラハラとさせられました。
いやいや、とりあえず後味が悪くなくてひと安心。
最後に「真実の愛」を見つけた、って所ですかねー。
えっちで読み応えもある、成年漫画としては良作品でした。

描かれる女の子のタイプは全然違いますが、強く素朴なタッチは「海野螢」センセっぽいですね。
(※あくまでも「~っぽい」ですよ)
黒が目立ち、全体はごっちゃり気味です。
流れるような曲線と、細いウエストが特徴。
また、絵柄の雰囲気に反して、えっち描写は濃く派手めでした。
初ですが、単行本全体はそれなりに安定していたと思います。
ただ、↓表紙のカラーイラストなんですが、これが白黒絵とは全然印象が違うので、注意して下さい。
前述したように、表紙を飾る「沙夜子先生」の漫画が微妙でしたし…。

教えて姉てぃ~.jpg

教えて姉てぃー / ゆうき つむぎ

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tag : ラブコメツインテール

■SWing-style (唯登詩樹)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : スワッピング・夫婦関係
・おまけ: 
・その他: カラー(5P)、9話収録、
      現在は1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「唯登詩樹(ゆい・としき)」センセの「SWing-style 1巻」です。

英語では「Swinging」
また、一部の愛好者の間では「夫婦交際」とも呼ぶ……。

[※ウィキペディアより引用。掲載時に若干編集してます]

スワッピングって….jpg
スワッピングって…そうだよねー。

きました「唯登詩樹」センセ!!
ありそでなかなかなかった、いわゆる”スワッピング”をメインとした、ちょっぴりえっちな漫画です。
成年漫画で取り上げた(※「人妻乱交回覧板/伊沢慎壱」とか…)のは記憶にありますが、ここまで真面目にソレを捉えたのはそうそうなかったでしょう。たぶん。
ひでるさんはゲーム程度でもそうした行為に耐えられなかった(笑)ですが、あのもどかしさがいいんでしょうねぇ…。
ああ、深い世界☆

そんな訳で、本日は「唯登詩樹」センセの最新単行本「SWing-style 1巻」なのでした。
こちらのブログでは、ひでるさんお気に入りの「いけないよゆう子さん」、そしてセンセの悪い面が出たと思う「MAIの部屋」を紹介しておりますが、こちらは良かったです。
とりあえず、↑前述したようなネタなので、はっきり人を選ぶ漫画です。
こうしたのがイヤって人は男女問わず多いでしょうからねぇ。

スワッピングって…2.jpg
スワッピングって…なるほど、それもわかる・わかる。

「SWing-style.net」はネット上で夫婦の絆について書き込まれている、夫婦交際サークルのサイト。
なんらかの悩み・問題を抱えている夫婦・カップルらが、そちらによって良い関係になる、一歩前進する、というような内容なの。

ちょっとした思惑のある方もおりましたが、基本的には前向き・肯定的に描かれています。
連続したお話ですが、”サイトに関わったことによって、うんぬん”という流れの1話完結なオムニバス形式。
一部キャラが重複した話などもありましたが、それぞれの関連性は今のところありません。
色々なシチュエーションでのスワッピング話を堪能して下さい。
体験談告白のような構成がため、それほど感情移入しませんので、苦手な方でもある程度は大丈夫でしょう。

スワッピングって…3.jpg
※スワッピングって…でも色々難しいものですねぇ。

なお、漫画ではえっちシーンも当然ありましたが、センセの美麗な絵柄がため、ものすごくファッションっぽく、直接的なえっちさは薄くなっておりました。
女性の方でも問題なく見れるものだと思います。たぶん。
雰囲気のえっちさ楽しんで下さい。
…大人ですね(笑)
ネット書き込み風で文字比率が高いんですが、これは好み分かれるところでしょう。
どうしても安易に状況説明してる、って感じがしちゃうんですねぇ。

そうなんだ!.jpg
※そうだ!浮気したいんじゃないんだ!(笑)

非常に洗練された線でして、とかく全体からスタイリッシュな雰囲気が漂っております。
イラストなどでも活躍しているだけあって、大人っぽさと可愛らしさの両面が感じられるキャラなど、良い出来栄えでした。
着ている服なども、どこぞの雑誌から抜け出たようにファッショナブルですね。
ただ、あまりにスッキリまとまりすぎて、それぞれの個性が弱いという点も相変わらずあります。
(※これはオムニバス形式という漫画の性質もあるでしょうけれど)
コメディー調から真面目なシーンまで抜群の安定感があり、単純なラブコメとは違う精神描写までよく表現されておりました。

久しぶりに「唯登詩樹」センセの漫画で膝を叩くくらいに面白いと感じました。
過去のジェットコースターえっちな漫画も良かったですが、お話も巧くなった現在の作風にぴったりマッチした漫画だと思います。
好みが分かれるネタではありますが、オススメです。
「唯登詩樹」センセのファンの方は無論、なんとなく楽しさがなくなってしまった夫婦の方などに読んでほしいですね。
…実践する、しないはともかく。

swing-style 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)swing-style 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
(2007/03/19)
唯 登詩樹

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tag : スワッピングファッションラブコメコメディージェットコースター

■今からワタシとHしない? (宮崎摩耶)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: 作者・アシ一言。
・その他: カラー(4P)、短編×10
      (うち「ソウル・ラヴ」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「宮崎摩耶(みやざき・まや)」センセの「今からワタシとHしない?」です。

連続でえろくない漫画(…まぁ、それなりにえっちではありましたが)を取り上げたので、本日はきっちり成年漫画です。
お待たせしました。
正直なところよく知りませんでしたが、アマゾンで確認した範囲では短期間にけっこうな数の単行本を出されている「宮崎摩耶」センセ。
こちら「今からワタシとHしない?」はそんなセンセの最新刊なのでした。
こちらは一部連続話もありましたが、色々な短編が収録されたスタンダードな成年系単行本。
タイトルそのまま女性のが積極的なので、雰囲気の良いラブコメ漫画となっております。

岸本聖さん.jpg
※迫る「岸本聖さん」です。
 髪の毛がものスゴイこととなってます。ぜひ楽しいコトしたいですねぇ。

カラーページもある単行本のメイン「Little Devil-リトル・デビル-」
ある日、学校に可愛く優等生な「岸本聖」さんが転入してきました。
さして取り得もない地味な主人公「水村心太」には非常に仲の良いメル友「ナイト」さんがおり、毒舌な「ナイトさん」とその話題で盛り上がっておりました。
”暇そうだから”という理由で幸運にも「聖さん」の学校案内を命じられた「心太くん」ですが、なんといきなり無人の礼拝堂で押し倒されてしまうのでした。
だいたいそんな話。

↓表紙のピンク色なロングヘアーの彼女はこちらのヒロイン「岸本聖さん」なの。
そんな彼女に押し倒され、動揺する「心太くん」
…おいおい、普通は逆だってば。
現代的で面白いのが、↑そーんな忙しい状況にいながら、「心太くん」の取った行動が”メル友にメール送ってみる”ということ。

心太くん.jpg
※これね。

そんな奴いねーよ!
とか笑う反面、あるいは実際にいるかもしれない、とも思ってしまう現代の携帯依存症な世の中。
相手に失礼なので、やめた方がいいですよ。うんうん。
でも、えっち最中に口にしずらい素直な気持ちをメールで送ってくる「聖さん」がそれはそれで可愛らしく(笑)
いやぁ、強引に迫ってくる女の子ってのは…いいもんですねー。

普段は天使のような美少女が、実際はえっちな小悪魔であるというのはなかなかイイ感じでした。
それだけに、後日談みたいな位置づけのカラーページがこれまた良かったです。
ベタな王道展開なのかもしれませんが、別シチュエーションでもう数話見たいですね。

単行本で唯一の連続話、「Soul Love」
主人公「春日井」くんは同じクラスで不思議系と呼ばれている「小浜明日香」さんにいきなり誘われ、えっちすることとなるのでした。
…一行で済ませましたが、大まかにはそんなん。

多少でも憧れていた娘とえっちする段になって、なんとなくショックを受ける「春日井くん」
ああ、そうだよねー。わかるわかる。
”好き”の意味がちゃんとわかるまで好きでもない人とえっちするの!
とか言われて、逆に発奮した彼は立派。
色々あって、1話目のラストで「明日香さん」は長かった髪の毛をショートカットにするんですが、この方が可愛いです。
昔は違ったように記憶してますが、ひでるさんは「海野螢」センセの影響からか、短いのが好きなのよ。
そして運のいいことに、これが連続話であったため、ショートカットな「明日香さん」もまるまる1話分楽しめるのでした。

小浜明日香さん.jpg
※ヒロイン「小浜明日香さん」です。
 右がはじめ、左がカット後ですね。まるで別人のようになってしまいました。

正直イマイチかな。あーまあフツーってことね!可もなく不可もなく~~みたいな……
2話目の冒頭ではそんなこと言われてました。
…ヒデェ。
まるで関係ないこちらまで凹みますんで、女性陣(※こんなブログ読んでねーか)はなるたけ直接的な言葉は避けて下さい。
ひでるさんからのお願い。
ここでも頑張った「春日井くん」は独特のペースである「明日香さん」の相手に相応しいと言えるのでしょう。
好きじゃ…ないもん…。もし…好きだとしても、言ってあげないもん!!
なんて、逆にラブラブだっちゅー言葉を引き出しておりました。
うん、これは前向きでいい話です。

ざーっと流しているような細線の絵柄。
ページ全体にごちゃーっと描かれるタイプで、薄く色づいたようなデジタル処理(そうですよね、たぶん)がため、ややこってりとした雰囲気でした。
癖が強く、人を選ぶ絵柄でしょう。
また、収録時期に差があるらしく、古めな原稿(2話くらい??)もあって単行本は不安定。
そんなに気になるものでないですが、気をつけて下さい。
なお、カラー原稿でも雰囲気は変わらないので、↓表紙で判断できます。
裏表紙に漫画カットもありますんで、そちらも参考にすると良いでしょう。

今からワタシとHしない? (TENMAコミックス)今からワタシとHしない? (TENMAコミックス)
(2007/05/18)
宮崎 摩耶

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tag : ラブコメショートカット

■TheかぼちゃワインAnother (三浦みつる)

★まんがデーター [7/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■□□□
・属性 : 名作・ラブコメ
・おまけ:
・その他: 現在は1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「三浦みつる」センセの「TheかぼちゃワインAnother 1巻」です。

こないだ後日談というべき「The かぼちゃワイン sequel」を紹介しましたが、こちらはまた完全な続編になります。
そんな訳で、やっばりオリジナルを知っている方が楽しめるでしょう。
…というか、コンビニでも売ってるようなこの有名漫画を知らない人っているのかな?
まぁ、過去からのキャラが大挙して登場する訳でなく、またややこしい人間関係でもないので、いきなりここから読んでも問題ないと思います。
なかなか良かったので、集めたくなるかもしれませんよ。

身長差.jpg
※相変わらずの身長差です。でかいね!
 「エルちゃん」は後姿も素敵ですよ。

毎度お馴染み主人公「青葉春助」は交通事故で怪我をした叔父の代わりに探偵社へ勤めることとなりました。
ヒロイン「エルちゃん」こと「朝丘夏美」は「春助くん」の母親が気を利かせてくれたこともあり、なんやーかんやとそのお手伝いをするのでした。
ごく簡単にはそんな導入部。

職業が「探偵」というお話には便利なものであるため、動く・動かないに限らず様々な事件に遭遇します。
案件について数話引っ張るような形で、1話完結ではありません。
雑誌で読むにはちょっともどかしいですが、単行本ではしっかりとした流れで、いいと思います。
正直なところ際立っての凄さ・目新しさはありませんが、やっぱり懐かしく、安定感は抜群ですね。

基本的に二人の関係は昔となんら変わりませんが、「エルちゃん」がやたら積極的にアピールしていることに若干無理やりな展開も手伝って、ちょっとえっちなラブコメに仕上がっております。
帯の文句は「ちょいエロ!!!」とのことでしたが、もうちょいエロのがひでるさんは好みです(笑)

エルちゃん.jpg
※そんな訳でヒロイン「エルちゃん」です。酔っ払ってます。
 とりあえずはこのくらいまでで。予想以上に脱いでくれてますよ。

…まぁ、基本がありますから、あまり羽目外すと同人誌みたいになっちゃいますが。
そう考えると、このくらいがぎりぎりの線なのかもしれません。
最近のちょいエロ漫画で慣れた方には物足りないかもしれませんね。

しかし、驚くべきは「春助くん」の精神力。
一緒に寝ても、二人でお風呂に入っても、酔って迫ってきても、きっちり拒絶しておりました。
果たしていつまでこの関係が続くんでしょう?
そんな意味でも、次の巻が楽しみですね。

↑前述したように、さしてややこしい話ではないんですが、キャラ説明くらいはあっても良かったかな、なんて。
細かい突っ込みで申し訳ないですが、そんなん感じました。
他は文句ありません。オススメです。
やっぱり「エルちゃん」はいいですねー。

かぼちゃワインAnother.jpg
THEかぼちゃワインAnother 1 (1)

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tag : ラブコメ

■そにょもにょ2巻[完結] (たつねこ)

★まんがデーター [7/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■□□□
・属性 : 猫耳・ラブコメ
・おまけ: カバー裏にあとがき・イラスト(表紙とリンク絵)、
      描き下ろし「そにょもにょ番外編」
・その他: 全2巻
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「たつねこ」センセの「そにょもにょ2巻[完結]」です。

んー、「たつねこ」センセは「フランケンシュタインズ・プリンセス」の頃からファンでして、特にこちらでも過去に紹介させて頂きました「ペンデュラム」は未完ながら何度読み返しても楽しめる作品なの。
それだけに、センセの新連載は期待していたんですけれど……。
残念ですが、2巻で終わって正解。
いいもんはいいですが、ダメなもんは駄目。

グフ.jpg
※正ヒロインの「グフ」です。ロボットなので継ぎ目があります。
 青いMSからの名前なんですが…これもあんまりいい響きじゃないですよねぇ。

両親の海外出張により、一人暮らしをしていた中学生の「弓削工平(ゆげ・こうへい)」
ロボット製作が趣味である彼のもとに、突然机の引き出しから猫耳ロボットのメイド少女が出てきました。
未来からやってきたらしい、自称「グフ」と名乗ったFカップ巨乳な彼女とのドキドキな同居生活が始まるのでした。
かなーり大雑把ですが、だいたいそんなお話。

1話が8ページという短さ(※扉ページがあるので、実質7ページだけ)であるため、あっという間に次の話となる、ぶつ切り状態。
この基本設定で、ある程度中心ストーリーのある連続話になっているんですが、おそらくはこれが致命的だと思います。
…このページ量では無茶ですね。
基本説明・キャラ出しの1巻前半は適当なお色気とかラブコメちっくでいいんですが、それでも際立ったところなく。
センセのほわわんという作画の雰囲気がため、やや中だるみな印象。
これがメインの流れに乗ると、ページ数のわりにドタバタと忙しく、文字量も増えて情報過多。
後半はそれでも頑張っていたと感じましたが、あとがきにもあったように丸投げ状態なのであまり心には響かず。
今回が完結巻でしたけれど、残念ながら1巻から評価には変化なしでした。

美穂さんと浅葱さん.jpg
※左:幼馴染み「鈴宮美穂」、右:ツインテール・ロリの「浅葱さん」です。
 このあたりのサブヒロインにももう少し頑張ってほしかったところ。

家が隣で幼馴染みの貧乳委員長「鈴宮美穂」とか、無表情なツインテールの「御堂・ガーランド・浅葱」など、脇を固めるキャラは毎度ながら魅力的で、某国民的漫画をパクったような設定とかなかなか良かったと思うんですけど…。
色々なにが原因かなーって考えた結果、ページ数に辿り着いたひでるさんです。

ちなみに、2巻では32話「AI」、続く33話「origin」がいかにも「たつねこ」センセらしい良い話。
不安定な状態の機械で偶然生まれた人工知能「マイ子」ちゃんと少しでも共に過ごすため、何日も起き続けた「工平くん」が立派でした。
コメディーを基本とし、そうしたイイ話とちょっぴりえっちが含まれるところが、センセの巧いところなんですがねぇ。

だいたいこんなテンション.jpg
※おまけ:だいたいこんなテンションですよ。

白が強い細線のすっきり絵。
今回は↑上記理由がためか、ページはごちゃごちゃっとした印象があり、賑やかです。
無駄のない、ややのっぺりとした人物絵で、基本的には細長め。
全体的に安定感あり、コメディー時の崩れ方は自然でした。
癖は強くないですが、雰囲気など人を選ぶ絵柄だと思います。
カラーでもそのままなので、↓表紙で判断して下さい。

とりあえず、よほど”猫耳巨乳ロボットメイド”という単語にひっかからない限り、オススメはできません。
すっかーと流して、次回作に期待しましょう。
あるいは…やっぱり「ペンデュラム」の5巻が見たいなー。

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tag : ラブコメコメディーツインテール

■あんすりうむ【煩脳の華】 (魔狩十織)

★まんがデーター [8/15]
・絵   :■■□□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・コメディー
・おまけ: あとがき、イラスト。
・その他: 初単行本、短編×10。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「魔狩十織(まかり・とおる)」センセの「あんすりうむ【煩脳の華】」です。

こないだ発売していた単行本群で真っ先に目に入ったのが、昨日紹介した「エルリア/たいらはじめ
こちらは昨日書いた理由で、やっぱりエルフに反応しちゃうんですね。ほぼ無意識に。
二番目が黄と黒の警戒色で目立った「明るいエロス計画/柚木N’」、こっちはまた後で紹介します。
その次が、今回の「魔狩十織」センセ著「あんすりうむ【煩脳の華】」なのでした。
こりゃー↓表紙の娘ですよ。はっきり言って。
構図とか空気とか、色の塗りに至るまで実にいいですよ。
ひでるさんド真ん中ストライクです。

そんな訳で、「魔狩十織」センセの初単行本ですね。
収録の「あ、鳴る」と「綾瀬と申します♪」は同一世界のお話でしたが、他は全て短編という構成です。
単行本のメインに位置付けられているらしい短編「顰倣(びんぼう)」はダーク系なんですが、基本的には明るいコメディーちっくな話の比率のが圧倒的に多めでした。
ひでるさん引っ掛けられた↓表紙の娘が短編「顰倣」なので、ちょっと注意して下さいね。

いかにも成年漫画、という内容な「顰倣」
裏表紙にあらすじが書かれてましたんで、そちらは割愛ね。
センセのHPによると、収録の中では結構古い時期の漫画であるようです。
髪型とか素敵なキャラの「弓懸」さんは↓表紙とか出ずっぱりだったんですが、こちらがなんと1話だけなんですねー。
てっきり数話続くのかと思ったんですが…ちょっと残念ね。
話としては、さしてストーリー性がある訳でなく、えっちがメインの王道展開。
途中まではこれが発展していくかと思ってしまったので、ひでるさん的にはやや期待外れかなー。
重い雰囲気とかなかなか良かったので、もう少し設定とかどうにかなれば良かったんですが。
今後に期待しましょう。

七菜ちゃんとお姉ちゃん.jpg
※左:「七菜ちゃん」、右:「お姉ちゃん」です。
 やっぱりこのお姉ちゃんが良かったですねー。隣にいると大変そうですが。

中表紙で牛コスプレだった「Peut-on tourner une video ?(※)」
(※ビデオ撮影してもいいですか?)
主人公「七菜」ちゃんは姉「千映」さんのえっち画像などをHPにアップしておりました。
しかし、それが露見してしまい、逆に撮影されてしまうのでした…。
だいたいそんなお話。
色々突っ込みたいところ、やや寒めなところもありましたが、全体的には楽しい雰囲気の漫画。
男を騙したり、痴漢半殺しにしたという姉「千映さん」はたしかにヤバめな性格ですが、無断でお姉さんのえっち画像やら動画やらでHPを運営している「七菜ちゃん」はその上をいくトンデモない娘さん。
そんな二人のやりとりが良かったです。…変な姉妹よ。
満面の笑みで画像をアップする「七菜ちゃん」
もっともっとみんなに見てもらわなきゃ
…だって。
クッキリバッチリ4百万画素だそうで、そのサイト行ってみたいです(笑)
また、なにゆえ牛のコスプレをしていたのかは…結局明かされないままでした。

中表紙で猫コスプレだった「お姉ちゃんウィルス」
裸のままゲームをしていたお姉ちゃんは案の定、風邪をひいてしまいました。
親は出かけており、弟の「まーくん」がその看病をすることとなるんですが…。
簡単ですが、そんなお話。
コスプレ、というよりこれは寝巻きですね。
そんな猫寝巻き姿のお姉ちゃんは風邪で熱があるためか、天然か分かりませんが、ややネジが2、3個はずれたような暴走っぷりが可愛い大ボケキャラ
彼女の言動がしっとりする筈の看病漫画を毛色の違う、独特なものにしておりました。
こりゃーいい話ですよ。
お姉ちゃんは年上のくせに全然威厳なく、やたら積極的にえっちを迫るという、およそ姉っぽくない非常識な方なんですね。
(※ちなみに、弟「まーくん」は常識的な良い子)
ラストの2ページも前半のテンションをそのまま維持した、良い終わり方でした。
このお姉さんの他エピソードとか見たいですね。
収録された短編中では、至極の出来栄えだと思います。

かみ合わない会話.jpg
※おまけ。お姉ちゃんと「まーくん」のかみ合わない会話です。

ほか、両手を怪我しているため、手すり使って一人でいたしてしまう「時に欠ける少女」など、コメディーちっくの話は極端にブッ飛んだくらいのがバランス取れてました。
ブラックなものより、えっちはハードっぽく・普通はややズレたコメディーという漫画のが合っているのかもしれません。

非常に黒が強く、やや太めの線でちょっと鋭角的。
横に広い顔とコロコロ表情の変化する人物絵が特徴です。
一部キャラはシーンによって別人にも見えたりしましたので、ここはもう少し安定感がほしいところでした。
ややバランス悪いところもありますね。
また、えっちシーンになると線と液体のやたらな多さが特徴で、ページ全体はごっちゃりと、お腹いっぱい、こってり系です。
非常に人を選ぶ絵なんですが、↓表紙などカラー絵は落ち着いて良い雰囲気。
白黒絵と若干差がありますから、いくらかマイナスした方がいいかもしれません。

あんすりうむ.jpg

あんすり うむ~ 煩脳の華 / 魔狩 十織

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tag : コメディーコスプレ

■エルリア (たいらはじめ)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ファンタジー
・おまけ: あとがき、折り返しに4コマ、
      大幅加筆修正あり。
・その他: 短編×9(うち「エルリア」×7)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「たいらはじめ」センセの「エルリア」です。

かなーり長く活動されている、「たいらはじめ」センセの最新単行本です。
正直なところ、そんなに好きなタイプの絵ではないんですが、こちらはなかなかいい感じでした。
そう、毎度のことながら↓表紙なんですが。
ひでるさんと同世代で、パソコンとかなんとかやっていた方なら、某有名エルフ女性を思い出すことでしょう。
…ファンの人が見ると怒るかもしれないので、あえて詳しく書きませんが(笑)
あるいは、最近は同人誌でしかお見かけしない、「カズマG-VERSION」センセの「エルフの若奥様」ですかね。
あれもいい話だったなぁ、「ミルファさん」可愛かったなぁ…ということで、本日はエルフ女性が登場する「エルリア」なのでした。

アシュリー中尉とエルリアさん.jpg
※左:「アシュリー中尉」、右:「エルリアさん」です。
 やっぱりこうしてきちっとした服装の女性ってーのはいいもんですねー。

こちらはセンセお得意のファンタジーものですね。
表題になっている長編「エルリア」と、他に近未来話「アシュリー中尉の憂鬱」、現代話「アテンションプリーズ」という短編が2話収録されています。
できれば短編もファンタジー系で統一してほしかったところですが、なにげに「アシュリー中尉の憂鬱」が良かったのでまぁいいとしましょう。

とりあえず、その短編「アシュリー中尉の憂鬱」から。
第二機甲遊撃隊隊長の「アシュリー・グラハム」中尉率いる小隊は敵中にて孤立しておりました。
戦闘中、皆を奮い立たせるために言った「裸を見せる」発言がため、中尉はそれを実現しなければならなくなってしまうのでした。
ごく簡単ですがそんなお話。

こうした軍人女性えっち話での、王道展開です。
敵中に孤立し、援軍もすぐに期待できないという、設定としてはかなりの極限状態。なんですが、ごく軽いコメディーちっくに描かれておりました。
ちょっと残念なのが、裸どうのという前提であるため、ヒロイン「アシュリー中尉」があっさり全裸になってしまうこと。
さらに、えっちシーンがため、脱ぐ過程がかなり省略されているところでしょうか。
もう少し嬉し恥ずかしな描写でじらしてくれた方が、ひでるさん的には良かったんですけれど。
軍服の「アシュリー中尉」が凛々しくも可愛らしかったので、日常とかなんとか、他エピソードとかも見てみたかったです。
続編を期待したいところ。

エルリアさんとマキシンさん.jpg
※左:エルフの「エルリアさん」、右:刺客「マキシンさん」です。
 確かにサブヒロインなんですが、「マキシンさん」の服装はちょっとつまんないですよねぇ…。

今回メイン、表題作の長編「エルリア」
特に何も記述もありませんでしたが、これはまだ続くんですよね?
こちらの単行本ではかなり中途半端に終わっているので、そこは気をつけて下さい。
(逆に、まだ続くようですから、こうしたのが好きな方はいいでしょう)
王陛下の枢密顧問である、エルフの女性「エルリア」さん。
陛下が病気になってしまったため、その子「エミリオ」を刺客から警護するべく、人里離れたヒストリノ寺院へ赴くのでした。
ごく簡単ですが、そんな導入部。

跡継ぎたる王族で、しかも実際に何度か襲われているというのに、まるで緊張感のない「エミリオくん」。
それがため、救助に行った「エルリアさん」は捕まった上、色々されてしまうのでした。
と、えっち漫画としては実に理想的(笑)な展開なんですが、主人公キャラとしてはいい思いするばかりで、感心できません。
命を狙ってきた刺客「マキシン」さんを篭絡させた(※これも馬鹿馬鹿しいものでしたが…)のはなかなかのものですが、自分が助けるという我侭から、余計な手間と時間をかけておりましたし…なんなのさ、という感じ。
待ってて!必ず助け出すから
…って、えっち最中ではまるで説得力も無く(笑)

そんな訳で、戦ったりえっちされたりとあちこち頑張るヒロイン「エルリアさん」は非常に良いんですが、現段階では主人公たる「エミリオくん」にまったく魅力がなく、長編漫画としてはやや厳しい現状。
次巻での成長に期待しましょう。
なお、「エルリアさん」はエルフがため、耳に特別な性感帯があるという設定でして、ピアスと音叉の共鳴で攻められたりしてました。
うふふ、なんかいいよね~(←なにが?)
その音叉を差し出してアピールするところが、また可愛らしかったです。
ぜひ、こんな方に背中を守ってほしいですね。

これもらって下さい、の図.jpg
※おまけ:これもらって下さい、の図。

繊細な細線のあっさり絵。
横長でガラス玉のような目とばっさり髪が特徴です。
長く活動されているベテランだけあって、全体の安定感は抜群でしたが、癖の強い絵柄であるため人を選びます。
↓表紙などカラー絵はいいんですけれど、白黒絵になるとやたら白が強くなってしまうんですね。
うまーく脳内で線画に変換して、判断するのがいいでしょう。
まぁ、漫画好きな人であれば、どちらかでセンセの絵柄は見ているでしょうけれど。

書き忘れましたが、「エルリア」「エミリオ」って名前が似通っているのもマイナス点。
これは何かしらの思惑あってのことなんでしょうか?
読むにややこしいです。
また、「マキシンさん」の服装にイマイチ面白味がないことも残念でした。
なんか、こう…ボンテージみたいなのとかいいんじゃないでしょうか。


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(2007/06/29)
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tag : ファンタジーコメディーボンテージ

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