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■裸族の夜 (猫玄)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・貧乳
・おまけ: あとがき、描き下ろし「The朝倉対決!!」、
      カバー裏に別絵。
・その他: カラー(6P)、短編×12(うち「二乗・シリーズ」×2、
      「たかくくん・シリーズ」×2)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「猫玄(ねこげん)」センセの「裸族の夜」です。

アマゾンの紹介には、”圧倒的なボリューム感”という文字がありました。
なるほど、確かにずっしりと重い単行本です。
全249ページという内容は、下手をすると薄い漫画で2冊分くらい。
そこに連続話あり、描き下ろしもあり、と大満足な仕上がりになっておりました。
こりゃ、オススメな1冊ですよ。

そんな「猫玄」センセの最新刊、36冊目という「裸族の夜」です。
ブログでは、過去に「都合のいい少女」などを紹介しておりました。
2つほどの連続話を収録しており、また各話も20ページほどの割り当てがあったため、短編でも充実したストーリー。
ジャンル的なまとまりも良く、言うならば”貧乳”かなぁ。
大まかにはロリでいいかもしれませんが、話の1つは義姉でしたし…やっぱ”貧乳”という表現の方が正しいように思います。
前巻「妹のアレは気持ちいい」は巨乳妹系でしたけどねー。
そんな訳で、まとまったネタと豊かなボリュームの組み合った、文句の付けどころない単行本でした。

映実ちゃん、沙那ちゃん
※左:映実ちゃん、右:沙那ちゃん
 この2人は大人になったら美人になるのではないかなぁ。

表題作「裸族の夜」はカラーのある冒頭話。
「映実(はやみ)」ちゃんと「真人」くんは従姉弟で家がお隣さんの幼馴染みで、さらにライバル関係。
そんな2人の間では、”勝者にご褒美、敗者にバツ”というのが、いつしかルールとなっておりました。
当初は他愛ないものでしたが、思春期を迎えた2人のソレはいつしかえっちなものになっており…というお話。

ヒロイン「映実ちゃん」はショートカットでボーイッシュな娘さん。
自らを「女の子らしくない」とか言っていました。
可愛いのになぁ。
そうした容姿に関するコンプレックスがお話と繋がっており、また”脱がないと女の子というのが分かり辛い”キャラであったため、全裸になる展開も含めて”設定の巧さ”を感じた短編でした
モノローグで何気にすっ飛ばされていましたが、「映実ちゃん」の放尿絵もありましたよ。
(※しかも真横で眺めてたりする)

同じくショートカットなヒロインの「たかくくん危機一髪!!」、「たかくくんの危機管理」という連続話。
↓表紙で「映実ちゃん」の真横にいるのが「沙那」ちゃんですね。
彼女も”脱がないと女の子というのが分かり辛い”系のキャラなんですが…健康的な褐色肌にスクール水着な日焼け跡がため、脱いだ際の破壊力が増しておりました
上半身裸、下スパッツという組み合わせであるとか、「にゃふ」だの「にゃは」だのという言葉などが可愛いですね。
冬場ながら、半袖・短パン姿で男子に交じってサッカーする描写のある2話目。
いやぁ、見た目そのまま元気な娘さんですねー。
そんな流れでこちらでは野外えっちになっており、当初泣いてしまった「沙那ちゃん」はやっぱり女の子という感じ。
いいのか、誰かに見られちゃうかもしれないぞ?
とか「高句」くんは言っておりましたが…いや、そうなったらアンタの方がヤバいでしょーに。

二乗シリーズ、「家族旅行2(※二乗ね)」、「転校生2(※こちらも二乗)」も連続話です。
父子家庭の主人公「田上岳人(たがみ・がくと)」くんは、無理矢理に温泉旅行へ連れてこられました。
嫌々ながら温泉に向かった彼を待っていたのは…全裸で横たわる女の子だったのです。
…だいたいそんな導入部。

冒頭話はそんな出会いからの温泉えっち話。
不可解な前半部分でしたが、「岳人くん」の一言によって中盤あたりからガラりと雰囲気が変わります。
あれは「岳人くん」の本心でしょうけれど、良い判断でした。
はっきり言ってオチの予測がつくものですが、期待通りな展開が逆に嬉しいですね
このエピソードがあるため、次の「転校生2」の読み応えが倍増しております。
伏せたままだと説明し辛いですが…。
ヒロイン「朝倉恵」さんの挨拶部分が可愛らしいです。
「岳人くん」びっくりしたでしょー。
女の子同士での話し合い(関係の確認です)、コロコロと変化する「恵さん」の表情など細かい描写も非常に巧く、読み物としても至極な出来栄え
オチも良く、ぜひ続きが読みたい作品でした。

ヒロイン「朝倉恵さん」
※ヒロイン「朝倉恵さん」
 同姓同名の別人です。左の二乗シリーズな彼女は良かったなぁ。

描き下ろし漫画でネタになっていた、短編「絶対言わない」
こちらのヒロインも…「朝倉恵」さん。
上の彼女とは同姓同名の別人ですが。
…漢字の具合とか語呂とか、センセが無意識に好きな名前なんでしょうね。
2人は裏表紙でも対立しておりました(笑)
こちらの「恵さん」は学校生徒で、担任教師とのえっちになっております。
何回か他のモノもなくなったそうですが、「キモい」とかなんとか言いたい放題ながら、本心を言い当てられた際の動揺っぷりがキュートなのでした

同じく教師と独特な生徒「富永」さんという「台風一過」、お下げでブルマなロリ少女「かなこ」さんとの「用具室のかなこさん」という短編も学校系。
「かなこさん」は学校の七不思議…とか言いながら、まったくそんな感じしないですね(笑)
容姿とは裏腹に、複数を大らかに受け入れておりました。

ほか、お隣さん「藤堂あやめ」ちゃんの「隣のお兄ちゃんとのただれた生活」
こちらは台所、エプロンえっちという、いかにも人妻ちっくなシチュエーションにロリ少女を合わせておりました。
同じくお隣さん「崎山奈美」ちゃんとの「住環境に問題有り!」
こちらにあった、モノローグを裏切る楽しいオチなんですが…短編「最初で最後のプレゼント」も実は同系統のオチ。
ひでるさんはこんなん好きです。
ちなみに、「最初で最後のプレゼント」のヒロイン「シーナ」ちゃんは首輪とかなり露出度の高い服装が素敵でした。
ありゃー、考えと逆に触っちゃうのも無理からぬところでしょう。

藤堂あやめ、シーナちゃん
※左:藤堂あやめ、右:シーナちゃん
 プレゼントだけあって、「シーナちゃん」はえっちな服装ですねー。

「粟屋日和」さんと「椚大地」くんのラブえっち話「降水確率100%の恋」
うん、こりゃーイイ話だ。
「大地くん」格好良いなぁ…。
えっちへの流れも、なんだかドラマみたいでしたよ。

しっかりとした丁寧な作画。
線は若干太めで強いものの、色としては適度なくらい。
ベトベトした感はなくすっきりで、ページが賑やかになっても画面は見易いです。
最近の原稿だけで構成され、安定感も抜群なもの。
縦横に幅広な目と丸い輪郭が特徴のロリちっくな人物絵は個性が強く、人を選ぶものでしょう。

ちなみに…今回の↓表紙・裏表紙は、ひでるさんお気に入り。
表・裏どちらも一糸まとわぬ全裸状態で、なにやら液体まで見えるという、ドえっち・ストライクなイラストでしたが…背景の白がためか、明るく清涼飲料のようなスッキリ・爽やかな感覚がありました。
タイトル文字のデザインも凝っているため、全体的なエロス感は中和されて薄く、堂々と掲げたまま街中を歩けそうです(←やりませんが)
あまりにまとまり良過ぎたため、当初ひでるさんは1巻完結のヴァンパイア・えっちストーリーかと予想したほどです。
(※中央の「映実ちゃん」が主役のヴァンパイアかなぁ、とか思ってました。ちなみにカバー裏絵はそのもの)
絵的にはそのままの判断で問題ないので、違和感なければオススメ。
ちょいシリアスな短編もありましたが、楽しく読み応えもある1冊です。

裸族の夜 (TENMAコミックス RiN)裸族の夜 (TENMAコミックス RiN)
(2009/06/19)
猫玄

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tag : ヴァンパイアショートカットスクール水着スパッツ

■乙女のいろは! (未影)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 性別反転・コメディー
・おまけ: 合間にイラスト。
・その他: 折り返しにコメント、5話+ぼーなすとらっく収録
      (全て表題作・1巻完結)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「未影(みかげ)」センセの「乙女のいろは!」です。

こないだも書きましたが…。
やっぱり今は性別反転モノって流行りなんですかね?
反転ブーム??
単にひでるさんが気にし過ぎているだけなのかなぁ。

さて、こちら「乙女のいろは!」は店頭で発見。
なんとなーく↓表紙が目に入り…紹介帯の「男の娘成長ストーリー」という文字を確認したんですよ。
また反転モノか、ってな具合で、とりあえずは避けようかと思ったの。
しかし、ふと手に取っての裏表紙。
よいこのほけんたいいくまんが
という文言に釣り上げられてしまいました。
なんかえっちくさいかなーって(笑)
考えたのは「未影」センセか、はたまた出版社の方か知りませんが、良い一言でした。ひっかかりました。

橘いろは、橘ひふみ
※左:橘いろは、右:橘ひふみ
 「ひふみ」は…元々の容姿から女の子っぽいんですね

そんなこんなで、「乙女のいろは!」です。
中学生となったガサツな姉「橘いろは」、大人しい弟「橘ひふみ」
親の都合で2人は転校し、祖父の家より通学することとなりました。
知り合いもおらず、”この機会に女の子らしく振舞おう”と決意していた「いろは」ですが…。
学校初日の朝、目覚めた2人はそれぞれの性別が入れ替わっていることに気付いたのです。
かなり大雑把ですが、だいたいそんなお話。

性別反転なコメディー長編ですね。
姉弟のどちらも同時に反転しているのが最大の特徴で、入れ替わりモノ(※階段落ちたりするやつね)とやや似ていますが、別の身体となった訳ではありません。
単純に身体の構造が変化しただけで、他は”時間と共にそれらしくなっていく”とのことでした。
要するに、基本的な容姿はそのままなんですねー。

漫画は元女性の「いろは」が主役。
女の子、とか言っている割にそれらしくないのが特徴です。
性別反転後も、精一杯に抵抗していました。
現在は男性ながら女の子に戻ろうと未練いっぱいな行動が、あちこちでコメディーとなっていくのです。
3話にあったトイレのシーン、4話での下着購入話など、周囲からは次第に変態として認知される悲惨な結果になっていました。
近所のお兄さん「美上優一郎」に恋していたり、変化後はトイレを我慢し続けていたなど、普段の言動から想像できないような女の子っぽい面も見せていたんですが…。

一方、ほぼ変化を受け入れていた元男性の「ひふみ」
反転前からも普通に気の付くタイプで、年齢の割に落ち着いていました。
わざわざ新しい制服を見せに来るなど、”まさに女の子”という行動も確かにありましたが、祖父への対応とか”大人っぽい”というのが正しいのかもしれません。
必死に戻ろうとしていた「いろは」に対して抵抗感薄く、いつしか下着も普通に女物となっていました
漫画のセオリーそのまま、女体にわくわくしてほしいところなんですが…そういったこともありません。
いろはの見慣れてるし!
…という台詞があり、裸でうろうろとしてたとか、寝ぼけて襲いかかっていたなど、描かれていた「いろは」の言動を考慮すると、目撃したり、果ては触ったりすることまでかなり頻繁にあったのではないかなぁ…
むむむ、なんだか羨ましいですよ。

橘いろは、橘ひふみ・その2
※橘いろは、橘ひふみ その2
 えっちっぽい絵をひとつ(笑)右の彼女がクラスメイト「椋」です。

そんな2人は、祖母より最終目的として”子づくりする”ように言われておりました。
姉弟だと言うのに近親な空気ですよ!
漫画の行き先って、2人のカップル化なのかな?
例えば、どちらかの性別はそのままで、一方のみ反転していたなら…日常生活をサポートし、お互いの性別について体験し、また元に戻るよう協力することで、ラブラブな展開も考えられました。
しかし、こちらは同時に変わっているため、特に「いろは」は自分ことでいっぱい・いっぱい。
また、もともと頼りない目で見ていた「ひふみ」が女の子になってからはより対象外になったと考えられ、両者間での恋愛劇というのはほぼ絶望的。
前述しているように、姉弟という巨大な壁もありましたからねー。

そんな関係を、いかにして近づけるのかセンセの腕の見せ所、とか思っていたんですが……って、コレ1巻で終わり!?
勝手に続きがあるとして読み終えていましたが、ブログを書くたった今先ほど気付きました(本当)
うっそだー。
ばっさり打ち切りになったような感覚
あちこち未解決で、伏線みたいなものもありましたが、それら当然投げっぱなしです。
改めて確認すると、なるほどラストカットは某人気漫画雑誌ちっくな絵になっていましたよ。

唖然。

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・

はっ。
ひでるさん的には面白く読み進めていたので、ううむ、なんだか勿体ないなぁ
セールス的には良いようだったので、ぜひ続きを描いてほしいですけど…それはないか。

・なぜ性別が反転したのか、させられたのか。
・滅亡近く、子づくりの必要があるという”家系のため”とは何か。
・若い姿で復活していた祖母はなんなのか。

…など、ほったらかし。
「ひふみ」との百合展開が期待された学級委員長「八ツ島奈月」も、直接の行動なく終わりました。
男子「結城晃太」を絡めた三角関係とか見たかったんですけどねー。
かなり残念です。

丁寧な細線のすっきり絵柄。
乱れのない絵で、適度な濃淡もあって画面は見易いです。
全体的に抜群の安定感あり、バランスも良好でした。
そういったプラス点がため、いわゆる平面的でしたがまったく違和感ありません。
コメディーというネタにもよく合致しておりましたね。
ちなみに、期待していたサービスシーンはほぼ無かったので、そっちの期待はしないように(笑)

さきほど書き損ねましたが、”性別を隠したままにしよう”という計画をあっさり打ち破ったクラスメイト「椋(りょう)」が凄い。
なにしろ、初対面な相手の股間に手を伸ばして確認するという直接なやり方に脱帽でした。
(※しかも2人同時)
漫画の流れもあって即露見させたと思われますが、思い切りのいいキャラでしたねー。

…以上、ばっさり終わるので注意が必要です。
それがつまんないならいいんですが、こちらは面白かったので、余計にタチ悪いですよ。

乙女のいろは! (角川コミックス ドラゴンJr. 144-1)乙女のいろは! (角川コミックス ドラゴンJr. 144-1)
(2009/05/09)
未影

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tag : コメディー

■Baby,I LOVE YOU. (いしだ雅治&はまだ金之介)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・コメディー
・おまけ: あとがき、おまけ描き下ろし(?)漫画、
      カバー裏に「Re:ブルーフィルム①②」
・その他: 折り返しに「まちがいさがし。」、短編×11(うち「君がいた季節」×2)
※「いしだ雅治」センセの名前から、「あ行」でカテゴリ分類してます
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「いしだ雅治&はまだ金之介」センセの「Baby,I LOVE YOU.」です。

うーん、「コアマガジン」さんの単行本はずっしりとした重さが心地よいですねー。
寝転びながら読むと、腕がぴきぴきしてきます。

さて、「Baby,I LOVE YOU.」ですね。
名前が複数であった上、「鈴呂灰司&浜田レイジ」なんてそれぞれ別名もあり…そちらが一般向けなのかな。
ご愁傷さま二ノ宮くん」の漫画版を描かれているそうで、紹介帯にあった”成年向け初単行本”とはそういった意味。
オリジナルでは、初の単行本だそうです。
ひでるさんは「ご愁傷さま~」についてはまるで知識なく、当然漫画も見ていないのでこちらがセンセの初見となります。
収録は1エピソード以外は全て短編という構成。
徹底したコメディーと共に、シリアスな話もあって、内容としてはかなりバラエティに富んでおります。
目立つのはコメディーだったので、↑あちらの属性ではそう設定しました。

斉藤華月、長谷川環
※左:斉藤華月、右:長谷川環
 幼馴染みな2人なんですが…。

「マイフレンズ」は幼馴染みの「斉藤華月」ちゃんと「サトシ」くんのラブコメ
10数年ぶりに再会した2人。
いままで男の子だとばかり思っていた「華月」は、女の子だったのです!…というお話。
小さい頃に性別を取り違える、というのはありがちですね。
いちいち確認するものではないですし。
ただ、小学校前に別れ、それから週に1度は必ず手紙が届いていたとのことなので…相当数のやりとりがあったと想像され、性別を間違ったままというのはやや強引
「華月ちゃん」も手紙の段階でとっとと誤解を解きなさいよ(笑)

前後編「君がいた季節」も、6年振りに再会した幼馴染み同士のエピソード。
しかし、お話としてはそちらと正反対。
↓表紙を飾るヒロイン「長谷川環」は高いテンションの可愛らしい娘なんですが…ううむ、そうきますか。
これはコメディーで終わってほしかったなぁー。
なお、収録ではシリアス話も何話かあり、眼鏡の「吉崎」さん、「悠也」、「ナオト」という3名の奇妙な関係を描いた「君が為…」、ホラー・ファンタジーみたいな短編「溺愛」、女装している「カオル」くんの「ブルーフィルム」などが収録されています。

「性春狂想曲」はびっくり展開のコメディー話。
これはまたブッ飛んだ凄いネタですねー
ある意味では、想っていた家庭教師の生徒「舞」ちゃんと目出度く結ばれるファンタジーなんですが…メインとなる出来事とあちこちの言動がため、馬鹿馬鹿しいんですね。
何が起こったのかは…勿体ないので秘密(笑)
Tシャツとか、いきなり咥えていた姉の「イキそうなトコ」の回答が最高でした。

いちごさん
※バイト「いちごさん」
 良い看板娘になりそうですね。

怖いケーキ屋店長とバイト「いちご」さんの「SWEET LOVER」
小学生の頃から憧れていたという近所のケーキ屋さん。
…店長「カズイ」くんはそこそこ若そうなので、もしかしたら「いちごさん」の頃からは代替わりしてるかもしれませんね。
確かに言動は乱暴なものでしたが、1日分でのケーキを売り切っており、また常連客の趣向に合わせて思い悩むなど、あれでなかなかプロフェッショナルな方
とある理由がため「いちごさん」はのーぱん接客をすることとなるんですが、その切っ掛けもケーキに対する熱意からのものでした。

ほか、「若干問題?ビミョーにOK!」はよくある男女入れ替わりモノ。
二段ベットの描写もそうですが…変わったいきなりで兄「誠二」のアレをナニする弟「玲二」もあり得ないですね。
なんかやだなぁ。
幼い保健医「瑞木」先生の「保健のせんせい」
授業のシーンありましたが…ありゃダメだ。
とっとと他の仕事探した方が良さそうです。
それに性格はともかく、苺の髪留めとか髪型とか服装に至るまで、せめてそんなん教師らしくした方が良いと思いますよー。
そうした可愛らしい教師「瑞木ちゃん」とのえっち部分もそうですが、これは冒頭にあった彼女の歌に注目です。

瑞木ちゃん、智尋、真尋
※左から、瑞木ちゃん、智尋、真尋
 うわぁ、「瑞木ちゃん」は双子と変化ないですよ!…いくつだ?

ロリな双子(※片方は男ですが)「智尋」「真尋」との「W(だぶる)ラブショック!!」
折り返し部分でクイズになっていたのがこの2人です。
いきなり訪ねてこられた「貮方紅平(にのかた・こうへい)」は「パパ」とか言われるんですが…母親の名前は2人曰く「みっちゃん」と微妙に不確か(笑)
こんなお話がどうなるのかなーって見てたら…双子とのえっちに発展して思わず驚き
ある意味、収録で最もエグい短編でした。

ストレートな細線のすっきり絵。
色が薄く、ぺたっとしているため線画という風情です。
カクカクとした硬めな線で色的にもすっきりとした特徴がため、画面が線で溢れているような印象があります。
ややごちゃごちゃとして見辛いんですね。
また、そうした画風はどうしても崩れが目立ってしまう、不利なものであると思います。
よほど正確・丁寧であればいいんですが…センセはどちらかというと勢いで押す方みたい。
↓表紙・裏表紙もそんな感じだったので、他の単行本と並べられると正直なところ微妙。
ただ、明るい色彩については正解だと思われ、作品の雰囲気を巧く表現できていると感じました。
笑顔を可愛く描かれる方でしたからねー。

色々と書いてはきましたが、漫画を読み進める上で作画について気になる部分はありませんでした
ちょっと成年漫画っぽくない空気も、良く作用していたと思います。
個性が強めなので、人を選ぶものですけど。

ざーっと見て、センセはやっぱりコメディー系のが合うかなぁ…。
漫画には勢いもあったので、高いテンションと独特なネタでこれからも頑張ってほしいですね。

Baby,I LOVE YOU. (ホットミルクコミックス 293)Baby,I LOVE YOU. (ホットミルクコミックス 293)
(2009/06/10)
いしだ雅治&はまだ金之介

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tag : コメディーラブコメファンタジーコアマガジン

■いなかの (井ノ本リカ子)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : 恋愛・女子中学生
・おまけ: あとがき・近況4コマ、合間にイラスト・コメント、
      描き下ろし「女子の買い物」、
      カバー裏におまけ4コマ(※「BENNY’S」センセ)
・その他: 7話+7.5話、おまけ4コマを収録、
      現在は1巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「井ノ本リカ子(いのもと・りかこ)」センセの「いなかの 1巻」です。

週末にて一般系での注目はこちらでした。
ブログでは一般系「モモタノハナ」、成年系「A.My.Sweets」を紹介している「井ノ本リカ子」センセですね。
先ほどHPを見てきましたが…相変わらず女性向けとかショタとか、幅広い方です。
絶対に名前買いはできませんね(笑)
まぁ、器用に絵柄はまったく変化させているんですけど…。
知らない方はアマゾンさんとかで作者名検索をしてみて下さい。
びっくりすると思います。

さて、今回の「いなかの」は、一般系の恋愛長編
男性向けですが、えっちなのではありませんので、悪しからず。
あちこちオマケも多く、充実した仕上がりになっていました。

みのりちゃん、茜さん、梨央ちゃん
※みのりちゃん、茜さん、梨央ちゃん
 「大きく」って、あなたも十分大きいですよ。

2クラスだけという田舎の学校での女子中学生話。
「皆口茜」、「春日みのり」、「白河梨央」、「七瀬瞳」の仲良し4名は無事同じクラスになりました。
そんな時、隣の高等部にきた転校生「神田晶」を目撃した「茜さん」は彼に一目惚れ。
…アタシ、すきなひとできちゃったぁ~~~
そんな切っ掛けから、皆で彼氏をつくろうという提案。
グループでのまとめ役「瞳さん」が乗っかったため、”一番に彼氏ができたらモズバーカーで食べ放題”という条件のもと頑張ることとしたのでした…。
まぁ、だいたいそんなんがメインのお話。

ちょっと田舎な学校・世界を舞台とした、仲良し女の子の日常・恋愛劇
恋愛…と言っても、まだ義務教育中。
とりあえず1巻ではそれ未満であり、またラブコメというほどのフワフワ感もありませんでした。

こうした漫画のセオリー(?)は、アダルト、標準、ロリという3人組だと思うんですが、こちらでは4名。
もともとセンセは3名で考えていたところ、担当さんの助言で「茜ちゃん」が追加されたとコメントに書かれていました。
担当さん良い進言でしたね。
それぞれにはキチンと…いや、一応想い人がおり、たぶん…きっちりカップルができる、はず。
わかんないけど。

それぞれの紹介を兼ねたような導入1話から、2~5話までは各キャラをピックアップしたエピソード。
2話はみつ編みの「茜さん」
漫画の発端であり、↓表紙を飾っているところから…彼女が主役扱いなのかな。
元気で情報に敏く、おしゃれであるという、実はグループの中で最も標準的と言える女子中学生でした。
一目惚れした「晶くん」の名前までしっかり調べているなど行動力も持ち合わせております。
足伸ばしたまま下のモノ取ろうとしていた3話、むちむちな短パン姿の5話など、「みのりちゃん」と張り合うほどのサービスカットを提供しておりました。

みのりちゃん、瞳さん、梨央ちゃん
※みのりちゃん、瞳さん、梨央ちゃん
 とにかく中盤あたりからの「梨央ちゃん」の小形化に注目。

3話は眼鏡な「瞳さん」
真面目な雰囲気もあってかクラス委員に選出され、また適度に頑張ってしまう委員長体質。
実際に成績もすこぶる良い優等生でした。
(※彼女と成績で張り合っていたのは、なにげに「梨央ちゃん」)
次の話でも持論を展開するなど各所にしっかりとした知識あり、勘も良い娘さん。
↑上のあらすじ部分で”グループでのまとめ役”と勝手にひでるさん書きましたが、「梨央ちゃん」、「みのりちゃん」は追随するタイプ。
「茜さん」とのツートップという感でしたが、仕切っているのはやっぱり彼女でしょう。
精神的には最もませていましたが、自らの恋愛についてはダメそうです。
ラブレターを出していた(※もしかして名前は書き忘れたか?)クラスメイト「夏目」くんはまだ相手にもされておらず、今後の道のりは険しそうでした。

4話はぽっちゃり系な「みのりちゃん」
そんな彼女はこうした漫画でお約束というダイエット話。
この学校はブルマなんですねー。
6話ではスクール水着なんですが…これがまた彼女が着ると犯罪なまでにヤバめ
非常に良いと思いますが、当然本人は気にしていました。
なかなか爽やか系の幼馴染み「小田切修司」くんがおり、彼女にはまだ自覚ないようでしたが、唯一ほぼカップル状態。
意識してから変に見つめてましたが…あれは誤解するぞ。
本人が気付いてないだけ、より凶悪ですね
ご近所らしく、しっかり・うっかり半裸状態を彼に見られておりました。
…うん、あと一息ですよ!(←なにが?)

5話はロリな「梨央ちゃん」
マスコット的に可愛がられてる彼女は普段も小さいんですが、特にこの回は家での描写が多いためか、よりちっちゃいです。
机に向かっている姿は、小学生を通り越してましたね。
7話に1コマだけあった、寝起きシーンが最高
精神的にも幼いためもっとも恋愛について疎く、そういった意味では恋愛勝負のダークホースというキャラでしょう。
高等部には兄がいるんですが…そうか、兄とくっつけたら犯罪なのか(笑)
それを考慮すると、今後は現在の組み合わせから微妙に入れ替えとかあるんでしょうか

6話はそれぞれのスクール水着姿が堪能できるプール・七夕話、7話は1学期終了エピソードでした。
2巻は夏休み、林間学校ですかね。

いなかの・ガールズ
※いなかの・ガールズ
 コメディー絵だと、こんな感じ。

柔らかな線のすっきり絵柄。
ふんわりでありながら丁寧な作画で、白比率が高いこともあって素朴な印象です。
画面は見易く、漫画のテンポも良いですね
また、キャラ絵はタレ目でやたらむちむちなスタイルでしたが、バランスに優れているため大きな崩れはありません。
コメディー描写は無論のこと、それぞれの微妙な心理状態も巧く表現されておりました。
漫画は青春恋愛劇なんですが胸やお尻が強調される各所のカット絵など、どことなくえっちっぽいです
いい感じでしたよ。
しかし…↓表紙の「茜ちゃん」はなんか胸でか過ぎません?
ポーズ的に強調されてるというのを考えても、あれはCカップ(85)以上あるのではないかなぁ。
漫画中でもあちこちそんな感じでした。
…まぁ、いいのだけれど(笑)

話が進むにつれて個性をはっきり認識したためか、描き慣れてきたためか、センセ自身も述べていたように「みのりちゃん」はより太くなり、「梨央ちゃん」はより小さくなっていました。
次はどんなんなってしまうか、そちらも期待しましょう。

いなかの 1 (アクションコミックス)いなかの 1 (アクションコミックス)
(2009/06/12)
井ノ本 リカ子

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tag : ラブコメコメディースクール水着

■しすた~ず・はらみっくす (昭嶋しゅん)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、カバー裏に原画・ボツ案、しすはら学園制服図鑑、
     合間にイラスト、合間にコメント・ラフ絵、
     カラー描き下ろし「Though is not~プロローグ」
・その他: カラー(6P)、短編×9(うち「Sishole~」×2)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「昭嶋しゅん(あきしま・しゅん)」センセの「しすた~ず・はらみっくす」です。

なんだか久しぶりですね。
「昭嶋しゅん」センセは…前回紹介しました女子硬式野球部の成年系「Throwing Heart」の微妙なイメージが残っていますが、こちら「しすた~ず・はらみっくす」は本来の良さが発揮されておりました。

トータルで6冊目くらいの単行本。
発売「コアマガジン」さんらしく、非常にオマケが充実したお買い得感のある仕上がりです。
収録はほぼ短編ですが、全て同一世界、同じ学校でのエピソード群。
ちょろっと顔を出していたり、会話の中に登場していたりはするものの、基本的にそれぞれのキャラに交流はありませんでした。
それがため、やや難易度高めな「なんちゃらを探せ」の遊びができます。
どちらかに見事発見した方は、ひとり悦に入って下さい(笑)

小野寺来夏
※小野寺来夏
 こんなまんまる目なのに…あのギャップがいいですね。

収録では唯一の同キャラ連続「Sishole-Revolution」、「Sishole-Conclusion」という2話。
こちらのヒロイン、ツーサイドアップな妹「小野寺来夏」が↓表紙の娘さん。
同じ「コアマガジン」さんから発売している前単行本「ふぁーすと いんびてーしょん」と似た雰囲気があり、シリーズみたいでイイ感じですね。
漫画でもそのまま、シマパン・縞模様なニーソックスを着用しておりました。
お話としては、兄「小野寺純一」との背徳感のない近親えっちです。
彼女のバカっぽさが楽しい1話目「Sishole-Revolution」だけで終わっていれば特に目立つエピソードではなかったんですが、こちらの注目は「Sishole-Conclusion」という2話目。
オチ部分なんですが…これまでのテンションを大きく裏切る、意外な描写に衝撃。
びっくりしました。
センセのヒロインには”気持ちそこそこ・即えっち”という軽いイメージを持っていましたが、こちらの「来夏ちゃん」は自らのテリトリーを守るべく色々と策を講じておりました
かなり唐突な描写だったので確かに違和感もありましたが、ややドロ臭いほどにしっかり自己主張してくれたのは、ある意味人間っぽくて好き
…ただ、ラブコメの範疇は超えていたので、あんなん引く方もいるでしょうねー。

同じく年下系、中等部のツインテールな「藤本瀬良」ちゃん、「砂川悟」くんの「If After all.」
彼女は生徒会副会長「藤本季凛」さんの妹ですね。
「悟くん」ほか男子生徒憧れな存在である姉に対抗すべく、自らの身体をもって頑張るようなお話。
こちらも、露骨なまでの積極的な行動が可愛らしいです
寝込みを襲うのもいいですが、オチに描かれていた”実は入ってる(←何が?)”というシチュエーションをもっとじっくり見たかったです。
顔に似合わず「瀬良ちゃん」大胆でしたねー。
またどーでもいいところですが、冒頭にて箸でつまんでいたザクヘッドは何の食材で作ったのか知りたいです。
器用ですよねー。人参とかかなぁ。

藤本瀬良、村上瞳
※左:藤本瀬良、右:村上瞳
 八重歯な「瞳ちゃん」です。下で言っているのは、こんな感じのこと。

冒頭話「Though is not~」も年下です。
褐色な肌が健康的な「村上瞳」ちゃん
八重歯だったのでちょっと怒った感じが可愛く、イマイチ女心を理解してない先輩がため良く作用しておりました
彼女も本編ではシマパンで、描き下ろしカラーページ部分は日焼け跡が映えています。
ラスト部分、追加イラストにて披露していた、違う髪型でも見たいですね。

収録で約半分ほどは年上(先輩)系統でした。
ツインテールな「出口羽美」さんの「After a mischief」は美術部。
はいてない、ってのをチラ見せしてくれるのはいいモノですね。
何かとちょっかい出してくるのは、やっぱり好意の証拠でしょう。
小さい先輩「小野寺茅夏」さんの「Irregular pairs」はソフトテニス同好会。
彼女は冒頭よりやたらテンション高く、えっち時でも同じノリでした。
疲れそうね。
実は「近松静香」さんが~(いちおうフセます)~とのことでしたけど、画面のどこかにヒントが欲しかったです。
部長「遠藤君絵」さんの「Only now~」は演劇部。
こちらに登場のキャラたちは、巻末の”しすはら学園制服図鑑”にてモデルをしております。
女装の似合う男子「城総助」くんとのえっちで、途中生徒会長に見つかった彼が”声を出したらバレるかも”と考えていたのは何気に真っ当。
普通に喋ったりする漫画もよくありますよねー。
モデラーな教師「蒲生素美」先生との「Start of it.」
年上っぽくない言動はいいんですが…こんな教師はいないだろうなぁ。

小野寺茅夏、伊沢衣吹
※左:小野寺茅夏、右:伊沢衣吹
 黒下着を入れるため、無理やり表紙絵を採用(笑)

「Chemical Feeling」の「赤羽修市」くん、眼鏡の「伊沢衣吹」さんは何気に唯一の同学年カップル。
赤点であった「修市くん」の補修に付き合う「衣吹さん」
理科実験をこなす知的な雰囲気と、何より黒い下着が実にきゅーとです。
”制服に黒い下着”という、やや真逆っぽい組み合わせが刺さりました
これでもう少し冷静なキャラであれば…何度もしつこいですが「メイプル・フール・デイズ/宇佐美渉」の「紗耶さん」みたいで良かったかなー。

そう、各ヒロインの下着なんですが、それぞれデザインが異なり、単純でなかったのはいい感じ。
やや太めな強い線の絵柄。
トーンとベタは適度な色具合で、すっきり気味です。
キャラ絵はふんわりとした丸っこいスタイルで、可愛らしくまとまっていました。
全体的に安定感あり、特にコメディー描写は秀逸。
ちょっと個性があるため、↓表紙・裏表紙にてご判断下さい。
白黒絵のが巧い方なので、いくらかプラス判定が良いでしょう。

全体的には無難にまとまった単行本。
前述しました「Sishole-Conclusion」が巻末に収録されていたこともあって衝撃度高く、強く印象に残りました
ああいったネタの漫画も、今後はいいのではないでしょうか。

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(2009/06/10)
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tag : ラブコメコアマガジンツーサイドアップツインテールニーソックスコメディー

■乙女怪談 (楠桂)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : コメディー・学校の怪談
・おまけ: あとがき漫画。
・その他: 折り返しにコメント、13話収録(全て表題作・1巻完結)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「楠桂(くすのき・けい)」センセの「乙女怪談」です。

ちょっと面白そうだった↓表紙に釣り上げられました。
「楠桂」センセはもうベテランと言っていいくらいのキャリアだと思いますが…実はマトモに漫画を読むのはこれが初めて
ひでるさんは「大橋薫」センセ派だったんですねー。
まぁ、別に派閥とかなんとかで読まなかった訳でないですが。
友人から勧められたりもしたんですが、なんとなくタイミングを逸していたのでした。

そんなこんなで、1巻完結の「乙女怪談」です。
はい、ゲットした理由の1つが巻数表記がなかったためです。
やっぱり求め易いですよね。
話数は13とやや多めに感じますが、各話はだいたい12ページくらいとややショートなのでした。
ボリュームとしては適度なくらいです。

プールサイドの花子さん、トイレの花子さん
※左:プールサイドの花子さん、右:トイレの花子さん
 トイレの彼女は、なにげに結婚の約束まで取り付けておりました。

霊がいるという学校へ赴任した新任教師「咲坂」
校内の各所には、”近寄ってはいけない”という場所がありました。
しかし、熱血漢な「咲坂」はそれも構わずに出向き、それぞれの霊と接触していくのでした…。
だいたいそんな感じね。

全て女性という学校霊らとの交流を描いた、コメディー漫画です。
「~の花子さん」というタイトルそのまま、次々に各所の霊と接するお話になっておりました。
これがどちらも非常に面白いんですが、キャラがある程度出揃った中盤くらいからそれぞれゲストで顔出しをするなど交流が見られるようになってからは、より面白くなっております
特に総出演なラスト前後編はいいですねー
これで終わってしまうのが惜しい感じです。
そんな訳で、↓以下より、軽く各話について触れていきます。
(※新鮮に漫画を読みたい方は、後で見ることを推奨)

1話「調理室の花子さん」
ややベタなお菓子ネタでした。引き出しとか、後で掃除大変そう(笑)
彼女には「山本」という名乗りがあり、察するところ「山本花子」さんでいいのかな。
2話「プールサイドの花子さん」
こちらはスクール水着な「小林」さんですね。
現在は非常に可愛いんですが…溺死した理由がなかなか悲し・面白いのです。
3話「トイレの花子さん」
いきなりの冒頭3段オチがいいですね。
中扉でサービスショットを見せていたのが彼女で、こちらでも同様。
いいお尻です(笑)
その他の絵でも、ちゃんと下着はいていませんでしたねー。
4話「体育館の花子さん」
こちらはブルマでした。
こうした、ちらほらなサービスが嬉しいです。
今まではそれぞれ霊の悩み解決する流れでしたが、こちらはとある理由がためそれを妨げて終わります。
5話「テニスコートの花子さん」
…彼、なにげにテニスのサーブをバットで打ち返してますね。
すげえ(笑)
アンダースコートですがそんなんがチラチラとしており、オチも楽しいものでした。

図書室の花子さん、校舎裏の花子さん
※左:図書室の花子さん、右:校舎裏の花子さん
 眼鏡やロリ(ちっく)なヒロインもおります。

6話「図書室の花子さん」
なにげに、1話から登場していた女生徒らが活躍しておりました。
BLを愛読する設定は3話にも見え、お話を深いものとしております。
わたし死んでるから妊娠しないわっ!!
という台詞が良かったです。
7話「校舎裏の花子さん」
とある理由がため、着物姿で18なのにロリちっく。
ここはやっぱりオチ部分ですねー。
8話「化学室の花子さん」
読むの2周目で気付きましたが…実は伏線のあるお話でした。
幽霊の割にやたら高いテンションが良かったです。
9話「渡り廊下の花子さん」
この学校どんだけ花子さんがいるんだ!?
…という、前話での台詞を逆手に取ったようなお話です。
ここ以外もうどこも誰かいて
だって(笑)
10話「体育館倉庫の花子さん」
そうした訳で、ついに倉庫なんて場所となりました。
出現するのは”伝説並みに喧嘩が強い”というスケ番な彼女ですが…その切っ掛けがまた面白いです。
まぁ、見聞きできるため当然なんですが、生死無関係に接する「咲坂」がモテる(霊だけど)のは当然かもしれませんね。
11話「和室の花子さん」
祟られて以来和室は開かずの間であったらしく…なかなか気色悪い描写となっています。
センセ昆虫も巧いですね。
どうやらスリッパだけで対抗したらしい「咲坂」は大したモノ。
先の校舎裏~とは違い、雰囲気に流されていたところにも注目。

花子さんS
※花子さんS
 そんな訳で、「咲坂」はモテモテなのでした…すべて霊ですが。

…と、ずらり揃った11名の「花子さん」ですが、それぞれが非常に個性的で、1人として似たキャラがいなかったのは「楠桂」センセの腕を感じました。
やや濃い目な、安定感抜群の作画。
コマ割りは変化多く、ややごっちゃり気味でしたがテンポに優れておりました。
特にコメディー部分はちょっとしたシリアス絵とかみ合ってイイ感じ。
漫画のノリみたいなのは「大橋薫」センセと似てますねー。
さっすが姉妹。

予想を遥かに超えた面白い単行本です。
派手なコメディーに適度なお色気もあり、軽く読める長さもちょうど良いものでした

乙女怪談

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tag : コメディースクール水着アンダースコート

■エロメスのつくり方 (ゼロの者)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・むちむち
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵。
・その他: カラー(4P)、短編×9
      (うち「ちぃまま」×3、「女子能力開発部+」×2)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ゼロの者」センセの「エロメスのつくり方」です。

ほとんど1日眠っていました。
ある程度回復しましたが…眠いです。
ふわふわしております。

さて、前巻「絶頂スイッチ」からおおよそ1年振りな「ゼロの者」センセの新刊です。
こちらの「エロメスのつくり方」は、たぶん15冊目の単行本。
目標20冊とのことでしたが、こりゃ数年のうちに軽く達成しそうですねー。

さなえさん、生粋の吸血鬼
※左:さなえさん、右:生粋の吸血鬼
 …ぶら下がってるのね。成年漫画らしく、下着は丸見えです。

全3話の中編「ちぃまま」は吸血鬼なお話。
父親を亡くした「友昭」くんは、母親「さなえ」さんと2人暮らし。
最近顔色が悪かった「さなえさん」は、成長してすっかり反抗期となっていた彼を注意していた際に倒れてしまったのです。
やっぱり…そろそろ限界…なのね
そう、今まで秘密にしていましたが、「さなえさん」は吸血鬼だったのでした。
大雑把ですが、だいたいそんなお話。

吸血鬼な母親「さなえさん」との近親えっちです。
ファンタジーなお話という風情は薄く、どちらかというと近親えっちへ導くネタという感じね。

いままで夫(父親)から血を提供されていた「さなえさん」は、没後1年以上吸っていなかったために倒れてしまいました。
血は誰でも良いという訳でなく、また吸うと副作用でえっちしたくなってしまうので…結果「友昭くん」なんですね。
迫ってきた「さなえさん」に対して、一度はちゃんと拒否した描写がリアル
彼女は年齢(※いくつか知らんけど)の割に美人で良いスタイルな持ち主だとは思いますが、いちおう実母として接してきた「友昭くん」がほいほいとソレに乗っからないものでしょう。
ちょうど思春期なようですし。
その後も苦しんでいる姿を見て、ようやく決意することとなるのです。
…で、とりあえず事は済んだんですが……一線を越えた「友昭くん」がそれに傾倒していき、また「さなえさん」もいつしかのめり込んでしまうのでした。
この、じわじわとえっちに執着していく2人の様が良かったです
3話目では”夜這いに来そう”とか、準備するまでになっていました。

そちらより登場するツインテールな彼女(※裏表紙のもう1人)は、生粋の吸血鬼である様子。
自らを吸血鬼と言っていた「さなえさん」ですが感染・下僕化などの能力なく、また血を分けた息子「友昭くん」が人間である説明がここでされていました。…まぁ、いちおう。
自らの髪を操作するなど、こちらのエピソードのみファンタジーちっくな描写があります。
拘束された「さなえさん」らがどうなってしまうのか…結末は単行本でどうぞ。
ひでるさんのお気に入りは、全裸で棺桶に眠っていた2話目の冒頭あたり。
あれは面白かったです。

山田さくら、犬飼ひろし、犬飼ひろみ
※左から山田さくら、犬飼ひろし、犬飼ひろみ
 この中に男子が1人います。

全2話の「女子能力開発部+」
同じキャラが登場するだけで、さして連続性はありません。
1話目は開発部を実質的に掌握しているような「山田さくら」、ふたなり「神取」先生の単純えっち話。
2話目は部員「犬飼ひろみ」の弟、女装趣味のある「犬飼ひろし」の入部エピソード。
部長ほか巨乳な「水谷響」なども登場し、皆で楽しんでおりました。
顧問という「神取」先生は2話目の登場は1コマだけ、どちらも即えっち系なので…結局この部活がどう能力開発しているのかはよく分からず。
ヘッドホンに左手足だけ手袋・靴下を着用していた「響さん」、普段からおもちゃを使っている部長など、気になるキャラ目白押しでしたけど、今後もシリーズは続いたりするのかなぁ。

カラーの調教シーンが迫力満点な冒頭話「誤奉仕なのっ」
しっかり調教を受けた女性が、間違えて「篤」くんのもとへ届いたというお話。
こちらの女性が↓表紙の娘ですね。
うーん、支払いは先払いだったのかな。
でも、調教を施した女性に一生奉仕させれるほどの人間が、アパートなんぞに住んでいるものかなぁ。
まぁともかく、行くところがなくなった彼女が「篤くん」に保護されたような短編です。
拉致されたのは自己が確立される高校生くらいの年齢でしたが、自らの状況をサラリと言って聞かせているなど、かなり精神についていじくられた様子。
本人の意思とは関係なく涙を流すシーンなど、真面目に考えてしまうとかなり酷いお話です
ただ、調教の成果もあって、えろ言動をあっけらかんとしてくれるため、かなり中和されておりました。
彼はなかなかイイ人みたいですし、幸せになってほしいものです。
ちなみに、とある理由がためお尻えっちでした。

水谷響、山田さくら、調教された女性
※左から、水谷響、山田さくら、調教された女性
 「響さん」を掲載したかったので。左手の手袋はなんだろう。

ほか、小さい男の子にハマる「子羊おおかみ」、幼馴染み「響音」・「ヒロ」の「りっぷす」、眼鏡な女の子のトンデモ話「キャスト」などがありました。
そちらの「キャスト」なんですが…前編モノローグで、トコトンえっちに展開するところも含めて、なんだか「モグタン」センセの同人誌みたいでした。
最後まで救いなく、収録では群を抜いてブラックなお話です。

絵柄についてはいつも通りの安定感です。
灰色な色とごっちゃりした感じ、さらに肉感的なキャラ絵が合わさり、全体は濃厚。
すっかりお馴染みな作画で、なんだかひと山超えたような感覚があります。
カラー絵での仕上がりも見事なもの。
ほとんどいないとは思いますが、初見な方は↓表紙での判断で問題ありません。

今回もえっちでした。
やっぱり吸血鬼な母「さなえさん」が良かったですねー。
わざわざ血を流そうとしていた「友昭くん」の行動も納得です(笑)

エロメスのつくり方

エロメスのつくり方 (いずみコミックス)


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tag : ツインテールファンタジー

■あいらぶH (星崎ひかる)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵。
・その他: カラー(6P)、短編×9
      (うち「BackScreen」×4)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「星崎ひかる(ほしざき・ひかる)」センセの「あいらぶH」です。

梅雨ですねー。
なんだか今日は仕事段階から頭がバキバキと痛みましたが、帰宅後もまるで変化なく。
先ほどまで仮眠をとって、多少回復しました。
いっぱい・いっぱいです。
…そんな訳で、本日はちょろっとですみません。

「星崎ひかる」センセの単行本です。
どこかで聞いたような気がしていましたが…そうか、ひでるさんの記憶にあったのは「」か「あいか」でしたか。
だってそんな雰囲気の名前なんだもん。

さて、こちらの「あいらぶH」は3冊目の単行本。
いやー、いい↓表紙ですねー。
センセのHPも見てきましたが、なるほど固定のカラーイラストにもの凄く力のある方だと思いました
画面いっぱいの人物絵は安定感あり、配色としても濃すぎず・薄すぎずという適度なもの。
店頭でも多くの本と共にありながら、やっぱり可愛く目立っておりました。
折り返しの足絵なども、ぱっとしたインパクトに優れてます。
いいんじゃないでしょうか。

「BackScreen」ヒロインズ
※「BackScreen」ヒロインズ
 火花を散らす3名です。もっと早くに絡んでほしかったなぁ。

全4話の連続モノ「BackScreen」
同キャラで3名のヒロインが入れ替わり、最終話で集合するという基本的な構成。
声優さん3名とプロデューサーのえっちですね。
それぞれの個性に合わせた育成をしている…みたいな流れだと思いますが、単純に同キャラなだけで各話の繋がりは弱く、また主人公的なプロデューサーの対応がガラリと変化しているだけ、連続話としては弱めな印象があります。

一般的な主人公タイプの新人「ななか」ちゃんが1話目。
経験無い彼女に”演技指導”と称して、強引にえっちを迫るというお約束な展開です。
続く2話目。
2カ月前新人の娘に~
という台詞もあり、お話の繋がりと共に先の行為が噂になっていることが伺えます。
眼鏡の「柳谷ゆう」さんは普段無表情なんですが、えっちではSちっく。
前エピソードとは打って変わって、こちらでは彼女に責められておりました。
言葉で快感を得れる方には良いでしょう(笑)
他の2人と違い、既に人気声優となっている「桐里りお」が3話目。
ツーサイドアップで「緒方理奈(※WhiteAlbum)」ちっくな容姿で、性格もそのまま。
こちらでは“実力で圧倒する”という手段になっており、前2話の流れから考えると遥かに真っ当。
…まぁ、だからと言ってえっちに展開する必要はないんですが、なんとなく演技に熱が入るうちに…というネタはなかなか良いと思いました
カラー原稿から始まる最終話は、キャラ総出演の複数えっちです。
個性の異なる3名が一堂に会しているんですが…やっぱり盛り上がりますねー。
それぞれを仲良しでなく、ライバル関係として描いているのも正解だったと思います
何度か書いてますが、こうして揉める関係は大好物。
キャラ出しを1、2話くらいでぱっと済ませ、カバー裏に描かれていたような4名でのストーリーであったならばもっと楽しかったかな。

りお、ななか、ゆう
※左から、りお、ななか、ゆう
 それぞれの個性がよく表現されておりました。

また、ひでるさん的には……ビジュアル的に最もどーでもいい、プロデューサーが皆勤で出演していたのが気になりました。
彼、やや悪い感じに目立ってしまうキャラなんですよねー。
えっちシーンではなるべく目立たぬよう構図を考えられていた(たぶん)ようでしたけど。

眼鏡な家庭教師「いづみ」先生と「佑次」くんの「教えるコト、教わるコト」
これは短編で攻守の変化するネタなんですが、できれば2話連続で描いてほしかった。
↓表紙、中表紙もそうなんですが、「星崎ひかる」センセは眼鏡キャラを可愛く描ける方ですねー
こちらの「いづみ」先生も同様で、年上の可愛らしさが巧く表現されていたと思います。
1話で終わらせてしまうのは惜しいです。

姉「名菜」さんとの「姉イズム ~ねぇ、ちゃんとしなさいよ?~」
ツインテールな髪型で背丈も小さく、また言動も年上という余裕のない、妹ちっくなお姉さん。
挑発にあっさりと乗っかり、えっちに流れるパターンでした。
しかし…食事すら弟「文秋」くんが用意するんですね。
それくらいやんなさいよ。

いづみ先生、名菜さん
※左:いづみ先生、右:名菜さん
 この2人もなかなか良いキャラでした。

幽霊な女の子とのえっち話「ghost in the residence」
よくあるそれっぽくない幽霊さんで、コメディーちっくな流れになっています。
普通に接触が出来、特殊な能力もなく、また服装としても普通。
(※海水浴に来たという設定なので、ビキニ+シャツな姿です)
…うん、何か1つくらいでも幽霊と匂わせるキーワードが欲しかったですね。

ほか、短編「stock option」は、ヒロイン「鈴ノ木」さんの拉致監禁ちっくなお話。
収録では唯一ブラックネタです。
株取引のネタも絡んでおり、非常に中途半端な印象です。
ここはどっちかのキーワードで絞った方がよかったのではないかなぁ…。
「shutter」は被写体となった「ゆず」さんと先輩「忠明」のラブコメちっく話。
台詞にはなかったですが…まぁ、ラブラブな関係んでしょう。
お互いがそれに気付いているかどうかは別にして。

細線のすっきり絵柄。
濃淡は適度なくらいで、しつこさないのはいい感じ。
色々とコマ割りも変化する方なんですが、ココが頻繁過ぎるためか、若干見辛いところもありました。
キャラ絵も可愛く描かれています。
ただ、前述しました非常に良い雰囲気であったカラーから考えると、白黒絵はやや劣るように感じました。
…いや、固定絵に優れてるのかな。
ある程度の安定感もあり、「BackScreen」ラスト話など新しい原稿は洗練されていました。
より良くなるだろう今後にも期待しましょう

あいらぶH (セラフィンコミックス)あいらぶH (セラフィンコミックス)
(2009/06/12)
星崎 ひかる

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tag : ツーサイドアップラブコメコメディー

■いけませんお嬢様! (東鉄神)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : お嬢様・ラブコメ
・おまけ: あとがき。
・その他: 8話収録(全て表題作・1巻完結)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「東鉄神(あずま・てっしん)」センセの「いけませんお嬢様!」です。

<一度アップしていたものがDBエラーとかなんとかで記事吹き飛びました。コメントを頂いていた「タークス」さん、「なごじ」さん、すみません>

今週は慣れないことをやっていたので、かなり疲れ気味です。
まぶたを閉じた途端に眠れそうですよー。
ああ、どっかーと一週間くらいまとめて休みたいなぁ…。

そんなこんなで、ひでるさん好きな「東鉄神」センセの最新刊。
ちょくちょくブログで紹介している印象でしたが…前回の成年系「ふたりでできるもん」は去年の8月でしたか。
久しぶりなんですね。
さて、たぶん…12冊目くらいな単行本は一般えっち系「いけませんお嬢様!」です。
これ、なにげに紹介帯に描かれていた文句「エロエロ・ハチャメチャ」が的を得ていた単行本なの。
絵柄はほぼいつものままなんですが、お話がちと弱めなのですよ。
悪くはないものの、仕上がりとしては微妙。
うーん、センセのファンならば、いいかなぁ。

姉妹のお母様
※姉妹のお母様
 姉妹揃えようかとも考えましたが…趣味に走りました(笑)

祖父の頃は裕福だった、主人公「咲田良平」
しかし、現在は父親のこさえた莫大な借金がため、借金を肩代わりしてくれた一家の屋敷にて、奉公することとなってしまったのです。
その腕前をとくと拝ませてもらおうかしら
メイドとして働く一方、屋敷へと連れてきた女主人との勝負もあり、彼女の娘である5人姉妹なお嬢さまらとのえっちを狙うのでした…と、だいたいそんな感じ。

タイプの異なるお嬢様らとの、えっち長編。
各話をブツ切りで考えれば、さほど悪くはない出来栄えです
ただ、これが1冊の単行本としてまとまってしまうと、どうしてもストーリーの弱さを感じてしまいました
大変だろう、というのを承知で書きますが…できれば数ページだけでも描き下ろすとかなんとかして、ある程度の軌道修正を行ってほしかったです。
正直な感想としてはそんな感じ。

漫画の2話はボーイッシュな長女「加理奈」さん。
それでいて、立派な胸であったのが良い感じです(笑)
激しい男嫌いな彼女と、如何にしてえっちをするのか?というお話。
ここは「なるほどなぁ」という展開でした。
途中まで各話冒頭に登場していたなど、いかにも正ヒロインっぽい布石もあったんですが…中頃から明らかに路線変更されてしまうのです。

四女「春菜ちゃん」、先輩メイドさん
※左:四女「春菜ちゃん」、右:先輩メイドさん
 このメイドさんの変貌っぷりに注目です。

3話登場のポニーテールな三女「麻理奈」ちゃん。
先の長女「加理奈さん」の影響から男性についてハチャメチャな知識を持ち、学校では浮いた存在なのでした。
それがため、ここは真実を知ろうとする「麻理奈ちゃん」からお願いされるパターンです。
えっち後、とっついて回っていた姿が可愛いんですが…即出番が無くなっちゃったのは非常に残念。
4話はソバージュな次女「万梨阿」さん。
なんだか雰囲気は長女っぽく、一見まともなんですが…実はSM趣味があるのでした。
この変わりようは、いかにもお嬢様ちっくですね。
…いや、実際によくは知らんのだけど(笑)
5話の四女「春菜」は、ストレートロングな黒髪の大人しい清楚なお嬢様タイプ。
男性への興味が強かっただけ、「良平くん」にとってもっとも扱い易かったのではないかなぁ。
もじもじとした仕草が可愛かったです。

6話の五女「アリス」はドリルなツインテール少女。
漫画舞台では、「キルテウス社」のメイド・アンドロイド「ユーリシリーズ」が企業のステイタス的存在となっているんですが…父親の後を受け、そちらの社長兼シリーズの開発者として活躍していたのが、実は彼女です。
ロリで天才、というのはあちこちで似たキャラが出ているので珍しくはないものの、センセがお気に入りとして名前を挙げていただけ、お話も雰囲気からして異なっておりました
これまでの、はっちゃけ・えっちコメディー的な印象が薄くなるのもこの回から。
設定からして姉妹と異なる立場におり、それがため「良平くん」の核心をついておりました。
えっちまでの流れも独特です。
序盤のちょこんと寄りかかっている姿が良かったですよ。

五女「アリスちゃん」
※五女「アリスちゃん」
 やっぱりこの娘ですねー。ぶっちゃけ、彼女だけで良かったかも。

7話はちらほらと顔を見せていたメイドとのえっち。
初登場時は100パーセントサブキャラ顔だったのに…お団子の髪を解いたら、まるで別人のようになっていました。
後半ということもあって、お話でのポイント話にもなっております。
…でも、この役目はどちらかの姉妹がやるべきではなかったかなぁ。
えっちパターンは増えたものの、わざわざ彼女をピックアップする必要はなく、全体としては余計。
番外編とかならいいんですけどねー。

そんな感じに、いちおうのメインストーリーがあり、各話でそれぞれヒロインが入れ替わっていく方式でした。
正ヒロインは長女「加理奈さん」でなく、その母親でしょうね。
8話での描写はなんだかじんわりとした暖かさがあり、1話からの印象を大きく覆すものでした。
序盤からそうとして描かれていれば問題ないんですが、あとがきで書かれていたそのままメインが不安定だったんですね。
また、色々なタイプ揃えたのはえっち面で良かったですが、お話が弱い要因となっていました。
娘は2~3名程度で良かったのではないかなぁ…。
特に「万梨阿」、「麻理奈」、「春菜」という3名はストーリーともほぼ関係はなく、えっちバリエーションとしての賑やかしだけの存在。あるいは、まったく不要な感じなんですね。
男メイド(執事、ではないのね)という発想も単語として面白いだけで、メイド服を着ていた以外はこちらも生かされておりませんでした。

丁寧な線の絵柄。
いつもは安定感あり、何度も紹介していることもあって”まったく問題なし”と書きたいところなんですが…。
こちらの単行本、心なしか前半は慣れていないような雰囲気がありました。
スランプだったと回想されていましたが、そのためかなぁ。
ただ、後半はいつもの調子が戻ってます。
普通に読むには、さして気にならない程度でしょう。

「東鉄神」センセは、もともと高いレベルに位置している方。
似たような漫画と比べれば、楽しめる内容であると思います。
いちおう色々と書かせて頂きましたが。
また、センセのHPによると、09年はもう2冊くらい出るかも、とのことでした。
そちらも期待しましょう。

いけませんお嬢様! (アクションコミックス)いけませんお嬢様! (アクションコミックス)
(2009/05/28)
東 鉄神

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★「東鉄神」センセの漫画紹介記事
ふたりでできるもん] 成年:表題中編ほか。 
ピンクDEピンク] 一般:和風ファンタジー。
桃色保健室] 成年:保険医「桃子先生」の中編ほか。
ダブルバースデイ] 一般:姉妹とのラブコメ。2冊目単行本。
もとかの 2巻・完結] 一般:元カノらとのラブコメ長編。
もとかの 1巻



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■魔法教えます!! (鈴木狂太郎)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ファンタジー
・おまけ: あとがき、描き下ろし「魔法教えます!!#+1」、
      折り返しに「魔法教えまちゅ!?」×2、
      カバー裏に「魔法教えまちゅ!?」×3。
・その他: カラー(6P)、短編×10
      (うち「何の変哲も無い二人」×2)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鈴木狂太郎(すずき・きょうたろう)」センセの「魔法教えます!!」です。

これって「ヴァルキリーコミックス」か?
…とか、本気で一度カバーを確認した今回の単行本。
ようやく見つけました。
そちらの店でも冊数はごく少なく、やっぱりセールス的にも成功したのかな。
そんな訳で、今回は探していた「鈴木狂太郎」センセの初単行本、「魔法教えます!!」なのですよ。

ちょっと分かり辛いですが、↓表紙・裏表紙にも描かれているそのまま、触手も活躍しちゃう内容
表題作ほか短編もファンタジーアクションとまとめられており、まんま「キルタイムコミュニケーション」さんのような内容だったんですが…発売は「ヒット出版社」さんなのでした。

次期頭首「咲耶さん」
※次期頭首「咲耶さん」
 左のコマがお気に入りです。パンチラはともかく凛々しくて素敵ですよね。

描き下ろしなどを含め、全7話の「魔法教えます!!」
人知れず世界に存在する”邪霊”、それらを狩る魔法使いたち。
魔法使いのうち、「咲耶」は”五百人に一人という強大な魔力”の持ち主。
4名ほどいる魔法界の次期頭首として、あまりに強大過ぎる魔力を制御すべく特訓に励んでおりました。
主人公の「貴也」も、”百人に一人の才能”と言われる逸材で、まだ半人前な彼女の付き人兼教育係として、生活を共にしていたのです。
ある日、純粋な「咲耶」は魔導書の文言をまったく勘違いして、性欲を高める魔法水を生成してしまい…と、大雑把ですがだいたいそんなん。

ファンタジー色の強い、アクションラブコメな漫画です。
お話はこうしたネタの王道というべき展開で、確かにベタではあったものの成年漫画でここまで描かれたのは立派なこと
キチンとした設定に話数もあっただけ深く、読み応えも抜群です

華奢で貧乳な「咲耶さん」
幼くないため、ロリではなく貧乳ね。
収録された他ヒロインらも同様なスタイルであり、これが「鈴木狂太郎」センセの趣味なのでしょう(たぶん)
先ほどラブコメと書きましたが、えっちシーンは触手から暴走「貴也くん」まで、ぷちハードという風情なものでした。
一度経験してした「咲耶さん」はそれにハマっており、”色恋沙汰は御法度”という掟もなんのその、ご褒美として可愛くねだっております。
ひとつ屋根の下に同居する教育係、「貴也くん」が羨ましいですね。

学校にも生徒として同行していた彼は、全ての面においてのサポート役。
(※いま流行り(?)の執事みたいなもんですねー)
家事全般から戦闘支援・後始末までをも担当しており、こと魔法に関しては”百人に一人”という才をあちこちで見せつけておりました。
「咲耶さん」曰く、
沢山の教官と出会いましたけど、こんな事できる人は貴也さんだけですッ!!!
と感動していた、”二本の指で同時に複数の魔術を起動させる”スキルの持ち主なのです。
…また、それを知った直後に試してみている「咲耶さん」が可愛いのよ。
彼女はなかなかのうっかりさんで、冒頭のシーンでもうっかり「貴也くん」を殺しかかっていました。
危ないよぅ。

おまけ:後半はこんな感じ
※おまけ:後半はこんな感じ
 「貴也くん」、ガンバレ!

姿を見せたことがない現頭首「此ノ花(このか)」とか、「宗司」ほか幹部である13人委員会とか…そんなんを経て、ラストへと繋がる”頭首継承”の儀式。
運命を受け入れてなお笑顔を見せていた、「咲耶さん」に思わず感動しました
また、その後に彼女泣いちゃうんですよねー。
(※当然のように、共に泣いていたひでるさん(笑))
やや性急な感もありましたが、後半は熱い展開でした。
「貴也くん」も格好良かったです。
直後の姿は…実はあんな具合でも「咲耶さん」の治療した後なのかなぁ…。

ちょっとした事柄までしっかり生かされており、特にえっちしていた事までもが伏線だったのは思わず脱帽。
成年漫画ですし、流しても別に変ではないのに。
素直にセンセが凄いと思った1コマでした
まだ続けられそうだったので、もっと見たいんですが…このまま終わるのがベストなような…不思議な感覚。
それだけまとまり良かったんですねー。
あるいはバットエンディングになるだろう、「此ノ花(このか)」・「宗司」のカップルで番外編はどうでしょうか?
「貴也くん」は運命に逆らうカッコイイ役でしたが、たいていの人はその2人のように受け入れ、歯を食いしばって生きていく道を選択する筈です。
そっちのが現代サラリーマン的な現実感があり、多くの共感を呼ぶ…かもしれません。
そんなん出されたら、間違いなくひでるさんはまた泣くと思いますが。
デザイア(※シーズウェア)」みたいな感じよ。
この表現って分かるかなぁ。

合気道「舞ちゃん」
※合気道「舞ちゃん」
 収録で古い原稿でもこんな感じです。

ほか、そちらと同じファンタジーな短編「その剣は誰の為に?」
合気道な「舞」ちゃんとの近親系「らぶみっしょん」、「茜」ちゃんとのラブコメ「茜色!見ていろ!」の2話は現代モノでした。
それらも決して悪くはないんですが、今回は表題作が良過ぎましたねー。

もともとイラストを描かれていたらしく、絵の巧い方です。
柔らかな細線の絵柄。
トーン・ベタで色は濃く、描き込まれる方なので画面はごっちゃりとしていました。
大小あるコマ割りは迫力があり、多少気になる部分はあったものの漫画としても良かったです。
人物絵もややコテコテと濃い目で、縦長の輪郭が特徴。
ほぼ個性を確立され、さすがに最近の絵は線は洗練されていたものの…単行本全体としては不安定です。
ちょっとだけ、ですが。

初単行本であることを考えれば、絵柄は十分過ぎる出来栄えでしょう
また、前述しているように表題作はベタではあるものの素晴らしく、↓表紙が気になった方は満足頂けるだろう内容でした。

魔法教えます!! (セラフィンコミックス)魔法教えます!! (セラフィンコミックス)
(2009/05/28)
鈴木狂太郎

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tag : ラブコメパンチラファンタジーアクションヴァルキリーコミックスキルタイムコミュニケーションヒット出版社サラリーマン

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