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■マコちゃん絵日記 (うさくん)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : コメディー・日常
・おまけ: あとがき、合間に「わたわた新商品」・「ショート漫画」
      カバー裏に別絵、折り返しに聖羅コレクション「セラコレ」
・その他: 11話収録、現在は1巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「うさくん」センセの「マコちゃん絵日記 1巻」です。

ついに読みました。
正直なところ、購入時は迷ってしまいましたが…やっぱり買って正解でした
こちらの「うさくん」センセは普通に成年漫画も描かれている方で、そっちも見てますが…やっぱり、こうした系統のが抜群に巧いと思います。
まだ未見な人はこれを機会に試してみるのがいいでしょう。

そんなセンセの新刊「マコちゃん絵日記 1巻」です。
“あのTシャツを完全再現”した、というオマケつき初回限定版もあったんですが…弱気に通常版としてしまいました。
(※前述したように、購入するかどうかを店頭で迷ったので。ちなみに、カバーイラストも変化します)
…今にしてみれば、ちょっと後悔したりして……(笑)
あれは後に値上がりする…かもしれません。

マコちゃん絵日記1 初回限定版(Tシャツ付) (FLOW COMICS)マコちゃん絵日記1 初回限定版(Tシャツ付) (FLOW COMICS)
(2009/05)
うさくん

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連載は「コミックLO」だったようですが、単行本はいちおう一般向け。
はっきり言ってしまうと、漫画は相変わらずでした。
そんなんなので、ハマる方には寸分の隙間もないほどばっちりですけれど、そうでない方にはワンパターンと感じるでしょう。たぶん。
ただ確実に間違いのない点として、センセは”相変わらず面白い発想をされている”というところ。
コメディー漫画では、「古賀亮一」センセと双璧な方だと思います。

手々熊町(てでぐま・ちょう)に住む小学5年生「マコちゃん」こと「綿貫真琴(わたぬき・まこと)」
個性的な家族ほか真面目な「石田多美」、いつもフリフリ服な「松小路聖羅(しょうこうじせいら)」という友人にも恵まれ、楽しく日々を過ごすのでした。
…ごく簡単ですが、本気でそんなん。

主人公「マコちゃん」を中心とした、ほのぼの日常コメディーです。
主要キャラが仲良し3人組であるなど、「はなまる幼稚園/勇人」に代表される王道な構成。
彼女らは無論のこと、周囲にはより個性的な面々が並んでおり、ちょっぴりえっちっぽい(ぽい、ね)ネタもあるところは、「女子高生/大島永遠」ちっくかもしれません。

マコちゃん絵日記・仲良し3人組
※マコちゃん絵日記・仲良し3人組。
 それぞれ成長するとイイ感じになるかもしれません。

比較として最も適切なのは、こちらのブログでも1巻2巻と紹介している「うさくん」センセの名作「しあわせももりんご」でしょう。
そちらは大仰で馬鹿馬鹿しいネタがあちこちに散見され、振り切って一周したような感覚の漫画でした。
エロスについて徹底追及しており、”男祭り”っぽい風情だったのです。
一方、今回はタイトルそのままな女の子ワールド。
それが相変わらずの独特なセンスで彩られており、他では決して見られない日常風景漫画となっています。
やや対象となる読者が限定されていた「しあわせももりんご」よりも確実に間口は広がっており、ちょっと興味を持った普通の方(?)にもオススメできる内容です。
…これ、そのうちアニメ化とかするんじゃないかなぁ。
いや、いろいろ難しいか。

おねだり「マコちゃん」
※おねだり「マコちゃん」
 家庭内でバイト募集する綿貫家。なかなか面白いかもしれません。
 
もっとも苦しい生活を送っている、眼鏡な「多美ちゃん」
家事を手伝いながら弟の面倒を見ている真面目キャラで、心身共に成長して悩んでいるのはお約束。
主役回の8話はそんなんがため、珍しくちょっとイイ話です。
また普段は唯一の突っ込み役として欠かせない存在でもあり、ボケまくる周囲に振り回されておりました。
多くの服装で目立っていた「聖羅ちゃん」は、なかなか裕福っぽい家庭の子。
いかにも何も考えてなさそうな顔ですが、実はあれで結構できた娘さんです。
なにしろ生活から厳しそうな他の2人と円満な友人関係を築いているだけあって、実は「多美ちゃん」と同じくらい気配りのできる娘なのかもしれません。
そんな2人に比べ、色々と微妙な「マコちゃん」
父親「匠」の収入は明らかに多くないと想像され、母親「悦子」さんはパートを転々としていました。
あまり裕福ではない家庭がためか、物欲はかなり旺盛。
人助けをしたり、ライバル「江戸村沙貴(えどむら・さき)」ちゃんの危機を救ったりして活躍する反面、かなりヤバめの学力(7話)、空気が読めない(8話)など残念な部分のが目立ちます
中扉の写真絵(※本編と微妙に違っているので注目)など、普通にしてれば可愛らしい娘さんなんですけどねー。
…大きくなってからの彼女が心配です。

しーちゃんおさがりのTシャツ
※しーちゃんおさがりのTシャツ。
 しかし、センセはこんなんよく考えるなぁ…。

えろい母親「悦子」さんに負けない個性のあるぬいぐるみ職人の父親「匠」
「わたわた(※「私の内臓綿ばかり」の略)」という、オリジナルブランドを持っており、近所のおもちゃ屋さんへ卸しているんですが…なかなか厳しい様子。
”小さいサイズはそれなりに売れている”という言葉もあり、展開次第では意外にイケそうな気もするんですが…彼は娘「マコちゃん」と違って、物欲は薄そうなんですね。
変に職人ちっくで、おそらく商売っ気はないのでしょう。
特に「切腹・にゃん衛門」とか売れると思うんだけど…。

以上のようなキャラほか、背景の小物とか商品パッケージ、しーちゃんおさがりのTシャツなど、細かい部分がまた面白いのです。
そんなんを初回限定にするあたりも、シャレが利いてます。
何度か見ると、新たな発見があるかも。

強めで柔らかな線の絵柄。
ジャンル的なこともあってコマ割りは細かく、ごっちゃり系です。
やや濃い目でしたかね。
テキストも多めだと思います。
独特の素朴な雰囲気が漂っており、ネタ共々人を選ぶもの。
カラーでも変化しない方なので、↓表紙・裏表紙の判断で問題ありません。

今回も楽しめました。
どうしようか迷っている方は、「茜新社」さんのHPに第1話のサンプルがありましたんで、そちらを参考にするのが良いでしょう。

※これが通常版。
マコちゃん絵日記 1 (1) (FLOW COMICS)マコちゃん絵日記 1 (1) (FLOW COMICS)
(2009/05/28)
うさくん

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tag : コミックLOコメディー茜新社

■覚えたて (ミル・フィーユ)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・むちむち
・おまけ: あとがき、あとがき漫画、加筆修正
・その他: カラー(6P)、短編×9
      (うち「何の変哲も無い二人」×2)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ミル・フィーユ」センセの「覚えたて」です。

たしか「ゼロの者」センセの新刊があった筈なんですけど…延期かな?
…(検索中)……あ、「一水社」さんのHPに書いてありました。
6月17日発売だそうです。
今月は「いとうえい」センセとか、「すえひろがり」センセの新刊もあるらしく、楽しみですねー。
中頃から大変なこととなりそうです。

さて、本日は「ミル・フィーユ」センセです。
思えば…センセの漫画は初単行本以来の購入である筈です。
あの絵が肌に合わなかったんですねー。
(※そのあたりの詳細は↓後述します)
久しぶりの単行本は、だいたい8冊目くらいの「覚えたて」です。

吉野姫、小梅さん
※左:吉野姫、右:小梅さん
 この立ち絵もいい感じです。こんな先生いたら素敵ですね。

収録は連続話もありましたが、基本的には短編集という感じ。
タイトルそのまま、経験豊富(えろい)な女性陣にウブな男性陣がお願いする…という即えっちが基本パターンでした。
中にはかなりガツガツしていたヒロインもおり、そんなんがコメディーちっくなのです。

冒頭話は「吉野姫-教師編-」
前巻「夢に見たまま」にも収録があるっぽい、「吉野姫」さんです。
サブタイトルの教師編から察するに、この設定は今回だけなのかな。
よく成年漫画で見られる、身体をもって生徒指導をするという「吉野」先生。
今回は文化祭の出し物に悩む男子生徒らに”インスピレーションを引き出すお手伝い”をしておりました。
距離は異なるものの、ざっと計算して78秒以上もの間眺めたままであった、最後の彼が合格となるのは自然なことかもしれません。
クジの描写は面白いですねー
こちらは前半にカラー原稿もあるんですが、そのオチ部分となる「今年度最大の失敗」がまた良かったです。
喜々としてスキップしていたコマなども印象的。

収録の「花村計画」は、文化祭実行委員「花村」先輩と「サトウ」くんのお話。
新入生歓迎会にて使うダーツとかくじびきとか…そう、こちらでもクジが出てるんですね。
男子の制服デザインが微妙に違ったので、文化祭とか小道具が同じものの先の短編とは関連ないみたいですが。
背が高いため、「大梅」とか呼ばれている「小梅」さんの「少女小梅」
こちらの彼女も文化祭実行委員なんですねー。
部室にて、えっちDVD見ていた「向井」くんらの現場にはち合わせた「小梅さん」
慌てて片付けようとした彼を制して一緒に見ているうちに…という王道パターン。
女の子のエロ妄想ですね。
DVD見る、触らせる、えっちする…と全て「小梅さん」からの持ちかけであり、オチもそんなんでした。
嫁とかなんとかいう発想など、次のヒロイン「みはる」さんとよく似ております。

みはるさん、陽子さん
※左:みはるさん、右:陽子さん
 もの凄いスタイルなのです。アメリカンなのです。

2話の連続「何の変哲も無い二人」
表紙を飾っていた、眼鏡な「みはる」さんと彼氏「三倉」くんのラブコメです。
彼女がまた真面目そうな顔とは裏腹に、なかなかえっちな娘さんなのでした。
えっち欲求・願望がかなり強く、アルコール入った際には自らのえろ体験を皆に聞かせていたほか、シミュレーションなども行っていた様子。
こりゃ男の発想ですよ
スタイルにもかなり自信を持っているらしく、”自慢のおっぱい”とか、”アメリカンな肉付き”などと自覚しております。
2話目では、言葉そのまんまな水着を着用しておりました。
…あれは、どこで買ってきたんだ(笑)
また彼「三倉くん」は家庭的な意味での料理上手であるらしく、「みはるさん」の一言も良かったです。
雰囲気だけですが、彼女は料理とかダメそうですもんねー。

「平松」くんと彼女「舞子」さん、そこに介入する彼女の母という「初体験やり直し」
「舞子さん」のお母さんは、えろい方でヤル気も満々。
よく分かんないですが、あれだけ大きな娘を持つ母親ですから、収録でもトップクラスな年齢と想像されるんですけど…若いですね。
かなりガツガツと遠慮のない質問をし、無理矢理にえっち展開へと引っ張り込んでいました
彼が持ってきたコンドームを指ではじき飛ばすシーンが好きです。
その後も2人の行為をニコニコと覗いていましたが…今後も何かと関わってきそうでした。

ほか、初モノ好きな「恵子」さんに対し、2回目好きな「麻弥」さんの「ふたりめのヒト」
これはなかなかいいコンビですね。
近所のお姉ちゃん「陽子」さんと「忍」くんの「理想の童貞卒業」、その後日談のような「呪いあざやか」が収録されておりました。
「呪いあざやか」に登場していた「ススム」くんは…彼も別漫画からのキャラなのかなぁ。
「陽子さん」らと関わりそうで、結局はすれ違った程度に終わっていましたが。

「舞子さん」のお母さん
※おまけ:「舞子さん」のお母さん。
 だいたいこんなテンションです(笑)

非常に強い線はやや太め。
それにベタとトーン処理が絡まり、画面はかなり濃厚気味です。
比較的コマ割りは細かく、迫力のある大ゴマもあったんですが、枠を飛び越えることは稀でした。
丸い輪郭と横長な目、しっかり描かれた鼻とぽってり唇が特徴
なんと言うか…リアルっぽい漫画絵、みたいな感覚なのです。
確か初単行本の時点でそういった個性を確立されており、ひでるさんが合わなかったのもそんな部分。
巧い方でむちむち絵も嫌いではないんですが、独特な画風が強く、人を選ぶものだと思います。
ティーアイネット」さんなので、裏表紙を参考にどうぞ。
今回もそのあたりには変化なかったんですが…ふと目を引かれたのが、たまにあった「ミル・フィーユ」センセ独特な間。
収録されているあとがき漫画などもソレなんですが、本編でもああいった”何気ない動きの描写”がありますよね。
これが味わいあって、良かったです。
以前はなかったのではないかなぁ?

また、カラー描き下ろし2ページって…巻末のそれですよね。
なんだか最後にそれだけポツンとあったので、やや不思議な構成でした。
ぎりぎりで差し込んだのかな。

覚えたて (MUJIN COMICS)覚えたて (MUJIN COMICS)
(2009/06/05)
ミル・フィーユ

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tag : 一水社コメディーラブコメティーアイネット

■ウェンディ・ペイン (森見明日)

★まんがデーター [7/15]
・絵   :■■□□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 童話・ファンタジー
・おまけ: 
・その他: カラー(4P)、6話収録、現在は1巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「森見明日(もりみ・あした)」センセの「ウェンディ・ペイン 1巻」です。

これは…ダメだ、合わない。
例によって、必殺「作者名買い」にて手に取ったこちら。
「森見明日」センセの単行本は久しぶりだったので、もの凄く期待していたんですが…。

えー、ひでるさんはセンセのファンなので、いままで単行本は全て購入してきました。
しかし、もし今後こちらの2巻が出たとしても、買うのは厳しいです
なにしろ、1巻の後半くらいですっかり読む気力がなくなっていましたから…。

ウェンディ
※ウェンディ
 主人公にしてヒロインなんですが…この娘にまったく魅力がありません。

そんな訳で、これから正直な感想を書かせて頂きます。
センセ、およびファンの方…って、私がファンなんですが、ともかくごめんなさい。
また、間違いなく好ましい内容の文にはならないので、そんなんが得意でない方はここで御遠慮下さい。
久しぶりに酷いです。

 ・
 ・
 ・ 

突如、ヒロイン「ウェンディ」ほか、童話キャラたちの影を盗むようになった「ピーターパン」
影がなくなると、それぞれは“個性”を失ってしまうのでした。
主人公「ウェンディ」は「ピーターパン」を捕えて元の世界へ帰るべく、童話世界にて奮闘するのです。
大雑把ですが、だいたいそんな感じ。

童話を舞台とした、ファンタジーな漫画。
そんな訳で、確かに何でもアリなんですが…大した説明もないまま、好き勝手にやっているような印象
せめて「絵本の艶本/SASAYUKi」みたいなえっち系に流れてくれれば良かったんですけど…。
とりあえず、もっとも問題だと思われる基本的な部分について。
↓下記のようにまとめてみました。

①「ピーターパン」がどこぞの童話キャラの影を盗んでいる。
②影を奪われたキャラは、「アイデンティティー」を失っている。
③その世界へ来た「ウェンディ」が奮闘し、影は欠片と変化する。
④それを7つ集めると、「ピーターパン」のもとへたどり着ける。
⑤「ウェンディ」は影を取り戻し、自分の世界へ帰るのが目的。

…だいたいこんな感じ。
まず、童話キャラの影を盗む「ピーターパン」
彼がなぜそんなことを始めたのか…というのは漫画の核心部分なんですが、それ自体がどーでもいい感じ。
なぜかって、漫画で最も問題となるべき”アイデンティティーを失う童話キャラ”が、中途半端なのです。

なんとなく不安だったので、辞書で調べてきました、「アイデンティティー」
・物がそれ自身に対し同じであって,一個の物として存在すること。
・人間学・心理学で,人が時や場面を越えて一個の人格として存在し,自我の統一をもっていること。
 自我同一性。自己同一性。
(※goo辞書より、そのまま抜き出し)
…どっちにしろ哲学ちっくでよく分かりませんね。

とりあえず、影を失った「おやゆび姫」は怪物のように巨大化しており、「赤ずきん」はかぶる頭巾が白くなっていました。
えっと…コレって何か問題がありますか?
「ティンカーベル」もサイズが大きく(※「おやゆび姫」とは異なり、人間くらい。でも羽はなぜか小さいまま)なっていて、主人公「ウェンディ」は小さくパワフルになったそうなんですが…それもイマイチ曖昧ですよね。
もともとひでるさんは「ピーター・パン」の話をよく知っていないんですが、もっと目立つくらいの凶悪キャラになったのが、分かりやすかったと思います。
あるいは、”魂抜かれてキャラ仮死状態なためお話が進まない…”とか、それくらいの深刻さがあっても良かったのでは。
それが、ズシズシ歩く「おやゆび姫」は多少問題ありそうでしたが、こと「赤ずきん」に至っては単に色違いなだけなのです。

また、「ピーターパン」と戦っているのは世界で「ウェンディ」だけらしく、彼女はちょっとした噂になっていました。
…でもそれって、”影を盗まれたことが大した事態ではない”という何よりの証明では?
この世界の繋がりがどうなっているのかよく知りませんけど、誰も影を取り戻すべく行動していないのは、どーでもいい証みたいなもの。
それなのに、ラストで影が戻って頭巾が赤くなったことに喜んでいたのがよく分かりません。
彼女をアイドル扱いにしていた狼らは面白かったんですが…。

ティンカーベル、赤ずきん
※左:ティンカーベル、右:赤ずきん
 「赤ずきん」はレギュラーになっていくのかと思ったら…1話かぎり。

なぜ「ピーターパン」は7分割なのか、捕らえた影はなぜ欠片になるのか?
「ウェンディ」が連れている、「ペロ」こと「ケット・シー(猫の妖精)」は影にも作用できる能力の持ち主。
針と糸で縫いつけている…って部分もよく分かりませんが、1話では物理的でないはずの影が鐘で閉じ込められ、欠片とされていました
「ペロ」は影を捕えるためにいるのではないの?影って鐘で捕獲できるの?
それも、アレは縫い付けた後なの?
影が欠片となるプロセスにも説明なく中途半端
なにしろ、革袋に入れられていたそれらは、解放された途端にまた影へと戻っていました。
次の欠片を入れる際に逃げられるのではないかなぁ。

「ペロ」、「ノキア」など説明役にはこと欠かないんですが、勝手な設定を強引にこうだとして持ってこられても、はっきり言って受け入れにくいです
何から何まで疑問符のオンパレード。
あちこち分かり辛く、また説明された事をすんなり吸収できるほどひでるさんは若くないので(笑)

そうですね。
ファミコンミニでも発売されていた、ディスクシステムの名作「ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島(※)」みたいに世界観からキャラまでがしっかり確立されていればいいんですけど、そちらと比べたら雲泥の差。
コメディー部分も寒々しいことが多く、いい話っぽく描かれているところも素直には読めません。
とにかく、自己満足な世界の押し売りとしか感じませんでした
それに、「ウェンディ」は帰る家とかなんとか言ってましたが…彼女も童話キャラの1人ではないのかなぁ。

話がダメなら、と期待されたサービスシーンも中途半端。
まぁ、えっちっぽい描写はほとんどありません。
「おやゆび姫」、「赤ずきん」はいいとして、いきなり2話目から「3匹の子豚」というチョイスはどうなんでしょう?
読者は擬人化された豚なんて望んでいないと思うのだけれど。
なぜかミニなメイド服を着続けている巨乳な「ティンカーベル」は、よく転ぶためパンチラ頻繁なんですが…作品に合わせたのか、絵はいつもと異なっておりました。

ネタが童話なので当然わざとであると思いますが、太い線でべたーと色のついた平面絵。
線はユルく、引き絵などはかなり酷いもの。
強弱も「弱」のが頻繁で、見ていて悲しいです。
のぺーっとした雰囲気は、センセの悪い部分がそのまま出てしまったような感覚でした
紹介帯では「村田蓮爾」さんがコメントされているんですが、
「ウェンディのデザイン抜群だな」
…だって。
まぁ、職業柄そっちに目が向くのは当然なんでしょうけれど、そんな玄人なところを関心されても…。

おそらく、ひでるさんが合わない最大の理由は、“漫画が対象としている読者と合致していない”、だと思います。
読み手が変われば、あるいは絶賛されてたりするのかも…。
まぁ、あくまでも意見の1つとして考えていただければ幸いです。
オススメはしませんよ。

ウェンディ・ペイン1 (CR COMICS)ウェンディ・ペイン1 (CR COMICS)
(2009/06/06)
森見明日

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(※)ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島[1987年:任天堂]
 鍋に飛び込むCMの時はさほど関心なかったですが…まさかこれほど面白いゲームとは思いませんでした。
 あの頃が懐かしいです。
「おしてみな」
 とかありましたよね。押しちゃうんだ、アレが。
 まだ未プレイな方には強くオススメしておきます。
 お子様から大人まで楽しめる内容です。

ファミコンミニ ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 前後編ファミコンミニ ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 前後編
(2004/08/10)
GAMEBOY ADVANCE

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tag : コメディーファンタジーパンチラディスクシステム

■理想の女の子 (命わずか)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・変態
・おまけ: あとがき、カバー裏に漫画。
・その他: カラー(4P)、短編×12
      (うち「メイドの嗜み」×2)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「命わずか(いのち・わずか)」センセの「理想の女の子」です。

毎度ながらいっぱい・いっぱいになってしまいました。
もうこの場で突っ伏したいくらいにへろへろなんですが、なぜそんなになっているのかは秘密(←どーでもいいか)
本気で時間もないため、本日はごく簡単にお届けします。

何も考えず、書店にてなんとなーく手を出すひでるさん。
月初で発売が少なかったこともあり、いつの間にやらこちらも手にしておりました。
そんな「命わずか」センセの最新刊、「理想の女の子」です。
目立つ名前は覚えがあり、確か…漫画もどちらかでちょろっと見たような気もするんですが…しっかりと単行本で見たのは、これが初めて。
そうか…センセってこんな漫画ばっかでしたか……。
HPの紹介文では、「パワフル不条理エロス!」とか書いてありました。
誰が考えたのか知りませんが、ぴったりだと思います。

一言で言い表すならば、 変態漫画 です(笑)

ニューハーフとか、ふたなりくらいはまだ軽い方で、拡張とか乳腺とか、果ては馬とまで…。
ひでるさんはもともとこっち方面の耐性が弱いですが、その遥か上を通り過ぎられたような内容です。
成年漫画が初心者の方、ブログ見てひでるさんと似た感覚かなぁとか思っている方(←いるか?)は要注意。
また、小さいお子さんがいるお父さん・お母さんな貴方は…くれぐれも置き場所に気をつけて。
その子の人生狂いますよー

苺さん、里子さん
※左:苺さん、右:里子さん
 右に馬の鼻が見えてますねー。

カラー原稿のある冒頭話「理想の女の子」
ガクラン姿の「葉月」さんは…応援団とか男装女性なのかと思えば、さにあらず。
しばらく僕外国に行ってたでしょ?
という訳で、単なるニューハーフなのでした。
え゛え゛え゛~。
見た目には女の子そのままなんですが、その事実で完全にダメ。

収録では唯一の前後編「メイドの嗜み」は、家政婦紹介所に登録している女装な男性2人「苺」と「蜜柑」のお話。
縫い付けてどうの~というあたりにも引きましたが、ホルモン注射とかなんとかの後編はトンデモなこととなっていました
とある理由がため、尿道です。
「カリスマモデルの妹オーディション」は”ふたなり・カリスマモデル”という「SAORI」さん。
なにがスマートだ。
オーディション話で、拡張にげんなりしていると、こちらも尿道まで発展してしまいました。
うわあぁぁぁ…。
はっきり言って、こんな見ても「ひぐらしのなく頃に・目明し編」と同様に「痛そう」としか感じません。

ほか、ふたなり短編は「FIRE★MEN」が火消し役の馬鹿馬鹿しいコメディー
ふたなり娘「奈留」ちゃんの「お父さんと一緒」は…結局遺伝なのかな。
がーっかりしたお母さんのモノは実に見事で、お父さんがされていました
「魅惑のペットブリーダー」は、タイトルと裏腹に普通の女性っぽいんですが…やっぱりふたなり。
補充用ってなんだ??
もう勘弁して下さい(笑)
ちなみに、「本命馬は誰だ!?」はそちらと違ってストレートな意味です。
馬小屋の使用人「里子」さんのお話なんですが…そう、コレが馬なんですよ
しかも2頭。
…ここまで書けば、もういいですよね。

先の尿道と共に、ひでるさんがどうしても理解できない乳腺ネタ「実験動物2号」
後半部分がびっくりです。
果たして、ドコへ入れるんでしょうか?
お隣のお姉さん「葛」さんの「姉ちゃんと恋人と姉ちゃんの秘密」も同様。
股間に逞しいモノがあったかと思えば、自らのそれを挟んだり、くわえたりしていました。
器用ですね。
…で、こちらも最終的には乳腺ネタとか、エグい意味での”独りえっち”とか、最終的には「芳」くんがされてしまうという、実にお腹いっぱいな内容です。

実験動物2号、「Girl’s Panic!」の「祭ちゃん」
※左:実験動物2号、右:「Girl’s Panic!」の「祭ちゃん」
 うん、ここだけ見ると普通の漫画に見えますね(笑)

「Girl’s Panic!」、「どっちにするの?」はいちおう男女カップルで、いちおう収録中では普通な感覚がする短編。
なんですが…前者はどっちかというとタブーっぽい生理ネタ、後者はヒロイン「納実」ちゃんが従兄弟の双子「右京」「左京」によって前後サンドイッチ状態になっていました。
どちらも男性のが女性っぽいですね。

太めな線のふんわり絵柄。
適度な濃淡具合ですが、盛り上がってくるとごっちゃりする傾向あります。
クドい描写も手伝って、やや濃い目ですね。
えー、漫画も含めて、巧い方だとは思います。
バランスの感覚ある可愛らしいキャラ絵が、前述したような変態ネタと合って、倒錯感はたっぷり
普通に描けば結構いい感じだと思うんですが、周囲に合わせず独自路線を極めるのもアリでしょう。
判断には、↓表紙・裏表紙で問題ありません。

まぁ、世の中の広さを知るため、たまにこうした漫画もいいのかも。
一気に読むとかなり消耗するので、くれぐれもご注意を

理想の女の子 (ムーグコミックス)理想の女の子 (ムーグコミックス)
(2009/06/05)
命わずか

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tag : コメディー

■ミルクドール (中山哲学)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、カバー裏に「ミルクドール・キャラ紹介」・
      1コマ「年上の女は好きですか?」
・その他: カラー(8P)、短編×7
    (うち「あねいもうと」×3、「光くんシリーズ」×3)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「中山哲学(なかやま・てつがく)」センセの「ミルクドール」です。

きました、一年振りな「中山哲学」センセの新刊です。
初単行本「抱いて…」、2冊目「たぷラブ」に続く3冊目は「ミルクドール」です。
これまでの↓表紙はなんだかやけに落ち着いた感覚(※特に2冊目「たぷラブ」は背景の黒板がため暗い雰囲気)でしたが、明るく目立っていた今回は、イイ感じの仕上がりだと思います。
セールス的にもあの笑顔が相乗効果となるのではないかなぁ。
…わかんないけど。

さて、そんな単行本は2本の中編漫画と短編という内容。
なんとなく、「中山哲学」センセは中編漫画家へシフトしつつあるような気がします。
ぱっと印象に残りやすい、強いキャラを描ける方ですから、いい路線かと。
また、ひでるさんはキャラの魅力を発揮でき、飽きる(忘れる)前に終わるという中編が好きなんですねー。大歓迎ですよ。

姉「真琴さん」
※姉「真琴さん」
 むちむち過ぎですよっ!右が幼くなった時ですね。

全3話のメイン中編「あねいもうと」から。
ポニーテールの「真琴」はちょっとお節介なお姉ちゃん。
両親が不在で使命感に燃える彼女はそれに拍車がかかっており、弟「健夫」がげんなりするほど日常を管理しておりました。
そんなある日、学校から帰った「健夫」は居間で寝ていた「真琴」を発見。
”普段の仕返し”とばかりにお茶をかけるんですが…その刺激で起きた彼女がおねしょだと勘違いした、次の瞬間!
ふらりと倒れ、次に目を覚ました「真琴」は幼児退行していたのでした。

おにいちゃんだあれ?

姉弟の近親ラブコメなんですが…姉「真琴さん」がそんな状態であるため、また一風変わった仕上がりです。
股間に水をかぶると幼児退行してしまう、なかなか馬鹿にならない状態な彼女。
そんな「真琴さん」に対し、素直に欲望をぶつけてしまう「健太くん」
ちゃんと専門家に相談してあげて下さい、と言いたいところでしたが、自覚度合が微妙であり、また一度えっちしてしまった引け目があるから難しいか。(※完治してしまうのももったいないですよね)

「真琴さん」が退行を起こす切っ掛けは、漏らす現象にありました。
そこまで心の防衛機能が働くのだから、おねしょに対してめちゃくちゃに叱られたとか、死ぬほど恥ずかしい目にあったとか、なんらかのトラウマがあるべきもの。
その辺がちと弱かったです。…あまりリアル過ぎるのは引くかもしれませんが。
弟「健夫くん」の世話をやたら張り切っていたり、実際に両親が家を空けて長いような描写があったので…漫画部分では語られていない、鬱屈としたものが実際にはあったのかもしれませんけどね。

ともかく、なんのかんのと可愛らしくなってしまった姉にえっちしてしまう1話目。
実際の退行現象でも、その間の記憶が残っているのは珍しいことでないようでしたが、この「真琴さん」はどの程度まで覚えているのかなぁ…。
夢よね」という台詞と共に、「最近妙に記憶が飛ぶ」というのもありました。
どっちだ?
続く2話では、部屋で寝る「真琴さん」が鍵をかける描写があります。
弟「健太くん」に対してなんとなく警戒心を持ったのでしょう。
こんなんはリアルですねー。
そんな訳で、欲求不満で悶々としていた日々を過ごす彼を救ったのは…なんと、最近の学校で話題だった”盗撮騒ぎ”でした。
犯人を追っていた「真琴さん」が、水たまりに尻もちをついてしまうんですね。
退行後の「真琴さん」は記憶の継承がなされているらしく、一度快感を得ているためかえっちシーンはノリノリです。
しかも…なんとブルマ姿なのです!
豊かなスタイルはそのままで、パンパンなブルマ姿は刺激強く、なかなか目の毒でした。
さすが「中山哲学」センセ(笑)
どーでもいいですが…「健太くん」、純粋な娘(いちおう)に変な言葉教えないように。

私の身体が…どんどんいやらしくなっていくみたい

そんなラスト3話では、「真琴さん」はお風呂場で独りえっちをしておりました。
だろうねぇ。
また、そこで漏らしてしまったがため、あっさり退行が起こってしまうのです。
最近は出現率が上がった、とか言ってましたが、
”独りえっち→漏らす→退行→快感を覚える→普通に戻る→独りえっち→漏らす→退行…”という繰り返しなのかな。
なぜか裸エプロンだった「真琴さん」
ここでの注目は、ついにえっちの真っ最中で目を覚ます「真琴さん」でしょう。
えっちでしたよー。
完全に気付いた彼女がどうするのか、2人はどうなってしまうのか、ぜひ漫画にてどうぞ。
ひでるさんは元のお姉ちゃんのが好きです。
カラー部分はお約束なオチとなるんですが、あんなんのがいいなぁ。
早く……済ませてよね」という台詞もいいですね。
そんなん言われたら、わざとじっくりしてあげたくなりますよ。

橘由香利、楠木ひかり
※左:橘由香利、右:楠木ひかり
 こちらの2人はもう数話見たい感じでした。

「光くんシリーズ」と言える、それっぽくない男女のお話「泣き虫ドール」、「赤裸々ビーチ」、「無防備ハート」の3話。
皆の憧れ、聖女のような「橘由香利」さん。
同時にガードの固さも有名で、言い寄る男はことごとく振られていたのです。
彼女にアタックして、やっぱり玉砕してしまった、主人公「光」くん。
顔が童顔で女の子っぽいことに加えて背も低く、演劇部でもほぼ女性役という彼。
そんな訳で、ちょうど女モノの衣装を着ていたところ先の「由香利さん」とぶつかって目撃されてしまったのです。
あまり可愛くて、女の子と間違えちゃった……
憧れだった彼女に言われたそれは、今の「光くん」にとってはタブーなものでした。
しかし…「由香利さん」には、その姿が刺さっていたのです。

お互いベストマッチな相手に出会うお話です。
「光くん」泣いてましたねー。
あれだけ女装が似合えば、逆に男女どちらからもモテそうな気がしますけど…雰囲気的に、自分自身を受け入れることができず、嫌っていたことがモテない原因かもしれません。
一方、実は男性恐怖症だった「由香利さん」
実は、小さい頃のトラウマが原因なのでした。
ここは先の「真琴さん」と同じですね。
”触れられることを許せた”という台詞もあったので、相当に根が深いものであった様子。
それを考えると、素直に感じられる「光くん」を積極的に受け入れようとしていたのも納得です。

2話目の「赤裸々ビーチ」は、「真琴さん」も入部した演劇部員らにて海へ行くエピソード。
かなり豊かなスタイルであるのにビキニなんぞ着ており、「手が届きやすくなった」との言葉から察するところ恐怖症もだいぶ和らいだ様子でした。
相変わらずコンプレックスがある彼とは対照的。
「光くん」との関係も良好なようで、えっち前ではずいぶん可愛らしいことを言っておりました
番外編のような感覚の3話目「無防備ハート」
学校内で公認カップルとなっていた「光くん」と「真琴さん」
彼女を狙っていたものの失恋した「武藤洋一」は、「光くん」そっくりな女の子「楠木ひかり」ちゃんの着替えを目撃して…と、だいたいそんなん。
2階で道から丸見えだというのに、窓際でカーテンもそのままに着替える「ひかりちゃん」
その一撃必殺!みたいな登場部分に撃墜されました。
無防備だー。
あのスカート丈だと、日常生活でも頻繁にパンチラしてそうですね。
まて一人称「ボク」な娘さんだったので、そんなんお好きな方はより良いでしょう。
オチ部分もまとまっており、次は「光くん」と「ひかりちゃん」をセットで見たい感じでした。
コメントで書かれていた、”髪トーンにすると早苗お母さんと被る”に納得。
な、なるほど。
ひでるさんが「ひかりちゃん」を気に入ったのはショートカット好きであることと共に、そういった要素があったのかもしれません。
なお、「中山哲学」センセの代名詞的な、ロリ巨乳の可愛い母親「藤原早苗さん」
カバー裏にて顔を出しており、いちおう皆勤達成ですが…やっぱり漫画がなかったのは寂しいなぁ。

藤谷朋子
※藤谷朋子
 ブラも悲鳴をあげているような大きさです。

収録では唯一の短編「甘ったるい僕ら」
料理研究部「藤谷朋子」さんと「淳一」くんのお話で、ロリっぽい容姿と裏腹な胸が見事。
甘いもの好きそうですもんね(笑)
あとがき部分の絵も良く、カラー原稿も収録されていたんですが…やっぱりセンセは白黒絵のがいいです。

強い線の絵柄。
トーン・ベタは適度なくらいですが、忙しいコマ割りなど画面はごっちゃり気味です。
やや太めに感じるほどのむっちり具合は相変わらず素敵なのでした。
バランスにも優れ、ひでるさん好きなタイプでもあるため、絵的なことに関してはほぼ問題ないと思っています。
思っているんですけど…もうひと段階上のレベルが近いような気もしているんですよ。
より安定・洗練される余地がまだあるでしょう、という感じ。
そんな訳で、↑上のデーター部分は満点としていません。
期待してます。

また、毎回書いていますが、発売は「ティーアイネット」さんなので、裏表紙のカット絵が参考になります。
あるいは、ネットを見る余裕があるならば、HPでの紹介が判断に最適。
なにげにブログ書く際の手助けにもなっており、好きな出版社さんなのですよ。

ミルクドールミルクドール
(2009/06/05)
中山 哲学

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tag : ラブコメパンチラショートカットポニーテールティーアイネット

■星屑トラフィック (高橋こばと)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : ラブコメ・オムニバス
・おまけ: あとがき。
・その他: 9話収録、現在は1巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「高橋こばと(たかはし・こばと)」センセの「星屑トラフィック 1巻」です。

ないんですよねー。
こないだから探している「魔法教えます!!/鈴木狂太郎」は発売されていると思うんですが…るるる、周辺書店のどこにも見当たりません。
もしかして店頭在庫は売り切れちゃったのかなぁ。
ちなみに、本日書店にて気付きましたが、「Kiss×sis4巻」のカバー漫画は限定と一般で異なっているんですね。
そっちも欲しいなぁ…って、大ファンの人なら両方揃えたりするのかな。
商売上手な感じですよ。

篠田瑞希、エリナさん
※左:篠田瑞希、右:エリナさん
 秘密を持つ「エリナさん」なのです。笑わないよぅ。

さて、そんなこんなで本日は「高橋こばと」センセ7冊目(たぶん)の単行本「星屑トラフィック 1巻」です。
センセの絵はちらほらと見掛けていましたが、ひでるさんはこちらが初見。
内容は一般えっち系でした。
それぞれカップルの恋愛模様が描かれており、たまに失恋などもありましたが大まかにはどちらも良い関係。
絵柄・お話はソフトで嫌味なく、こうした漫画にはうってつけな感じでした
基本的には問題ないんですが…はっきり言ってファンの方向けで、単行本としてはあまりオススメできません。

えっと、あらかじめ。
今回はあまり好ましい内容の文にはならないと思います。
そんなんが苦手な方は、ここで御遠慮下さい。
センセ、およびファンの方、ごめんなさい。
これから正直な感想をそのまま書かせて頂きます。

 ・
 ・
 ・

いいですか?

同一世界のオムニバス漫画。
もし、これが1冊で終わるのであれば、まったく問題はなかったと思います
ならば何が気に入らないのか?というと、”巻数表記”がされていること

過去の成年漫画では、”巻数をまたぐ場合に数値の表記があるとセールス的に不利”なため、「~編」とか区分けをしていたそうです。
そちらのちょうど逆で、普通に考えて2巻が発売された場合…1巻を知らない人は手に取りませんよね?
よっぽど魅力的でない限り。

こちらの漫画は、東京郊外にあるという”時計台のある街”を舞台にした、ブツ切りオムニバス。
おおまかにゆったりとしたテンションで、えっちシーンまで展開するのが特徴でした。

”8人のヒロイン”という文言を信じると、今回単行本で全員顔を見せている筈です。
それぞれのえっちシーンは描かれ、”お約束”がキチンと果たされている上にだいたい円満なカップルとなっていたため、わざわざ次に繋げる必要がありません
8話であったように、その後フラれましたよー、とか無理矢理しない限り。
正直なところキャラもさして強い訳ではなく、「このカップルの他シチュエーションが見たい!」とまで息巻くほどのものがありませんでした。

同一世界ということで、他短編のキャラがゲスト出演しています。
ただ、本当にゲスト・顔見せ程度のことで、それぞれの話も独立しているため、登場人物同士の関係が希薄。
例えば「よみがえりんね♪/森見明日」みたいな、”基本となるメインのお話があって、周辺の事柄についても同時に語られる”というものでもありませんでした。
(※そちらは明確に「朋さん」という正ヒロインが定められており、周囲で盛り上げる”前世の彼女たち”とのエピソードが順に描かれていました)
こちらの場合、全てにおいての主役キャラ、あるいはメインカップルも不鮮明、というかおりません。
そんな訳で、わざわざ同一世界としている意味が薄く、また街ひとつというのは広過ぎたのでは?と思います。
学校とか会社とか…せめてそれくらいに限定された範囲なら良かったのかなぁ。

…以上のような感じだったので、わざわざ巻数表記にした意味がよく分からないのです。
というか、セールス的にはマイナスでは?
ひでるさんは巻数表記から勝手に連続話だと勘違いしたので、また通常よりもショックが大きかったんですよねー。
(※紹介帯・裏表紙にちゃんと「オムニバス」と書いてあるんですが…ああ)
センセが目指したらしい、軽く読める感じではなっていましたが、それならば短編集として、ゲストの顔だしがあるよー程度でいいのではないかなぁ。
…描き手、あるいは出版社の都合で何かしら良いのかも。
わかりませんけど。

また、女性はともかく、男性の描き分けが微妙なんですね。
それぞれを見比べると別人だと分かりますが、名前が呼ばれないとぱっと見だけでは誰だかよく分かりません。
例えば、1人くらい眼鏡な男性がいてもいいのでは?
もっと極端な特徴づけがほしかったです。
それができないなら、このタイプ漫画はハードルが高いと思います。

木谷静歌、貴島紫乃
※左:木谷静歌、右:貴島紫乃
 このお嬢様「紫乃さん」は可愛かったです。
 

【 まとめ:星屑トラフィック キャラ関係図 】
(記号について: ◎好き、○微妙、[]は場所・団体、※は説明、数値はメイン話数です)

                               [スポーツジム・ACTIVE]
                               「5貴島紫乃」◎→←◎「榊」
                                             ↑
                                    ※客・担当インストラクター
                                             ↑
「3木谷静歌」◎→←◎「塚本優悟」→※会社同僚←「筒井」◎→←◎「1篠田瑞希」
                                      ↓
                                  ※常連客(2人とも)
                                      ↓
                                [バー・FANwave]
                     「2,8上原ふみ」○→←◎「秋津」○→←◎「9七恵」
                                      ↑
                                  ※常連客(2人とも)
                                      ↑
     ※勤務の会社が「筒井」らと同じか不明←「永井」◎→←◎「7沙織」

     [茂手木フーズ]   
       「4平岡梓」◎→←◎「創太」
                     ↓
               ※大学生(同じ大学かは不明)
                     ↑
「淳之介」◎→←◎「6エリナ」→※友人←「仁絵」


…時間かかりました(笑)
だいたいこんな感じになってます。
1話「星の降る町で…」は各話を繋ぐ頻繁出演キャラの「篠田(松原?)瑞希」さんがメインです。
そう、彼女がいちおうメインっぽいんですが、相手「筒井」くんの携帯には「篠田瑞希」という登録、インストラクターの「榊」は「松原さん」と呼んでいました。
コレ、どっちが本当??
会社では相棒というべき間柄(※瑞希さんのが上司で年上)で、「筒井くん」の片想い。
最後に告白した彼は、以前から考えていたそのまま転職・引っ越しをするのです。
そのあたりのさっぱりとした描写は心地よく、素敵な感じでした
…が、ロクに連絡もしないまま、フッた相手の部屋まで押し掛けてくる「瑞希さん」
うーん、大胆ですよ。
本人も途中で「すでに彼女が…」とか懸念していましたが、もし他の女性いたら修羅場でしたねー。
惜しい(笑)
気になったのは、2人で夜景を眺める漫画のクライマックス部分。
ここは作風・個性を考慮したとしても、あっさり描き過ぎです
せっかくの良い場面なので、もう少し描き込んでほしいところでした。

バー「FANwave」の恋愛風景が描かれる、2話「キャット・スタイル」、8話「晴れのち雨」、9話「アフター・ザ・レイン」
単純に話数で言えばこちらがダントツに多いですね。
古株バイト「秋津」くんと、眼鏡の従業員「七恵」さん、短期バイト「上原ふみ」さんという3名です。
公園トイレでのえっちなど、その方面で牽引していた「ふみさん」に対し、さすがに「七恵さん」は大人な女性。
”雨宿り”として彼をマンションに入れるんですが、一度は本当にそれだけで終わっていたというのは、なんだかリアル。
勘違いも無論ありましたが、実際はああしたモノですよね。
7話「ネオンの花」はそのバーにて知りあったカップル「永井」くんと「沙織」さん。
この「永井くん」は小柄で幼い顔立ちという男性でしたが、あまり絵に変化がないためそう見えません。
満更でもない様子でしたが、こちらの2人は明確に”付き合ってはいない”という関係でした。

3話「近距離恋愛」は「塚本優悟」と同棲して長いらしい秘書課の「木谷静歌」さんとのカップル。
2人は「筒井くん」の同僚なんですが、1話と違ってはっちゃけた喋り方だった彼がなんだか印象的。
5話「ボーダーライン」は「瑞希さん」が通っているスポーツジムでのカップル、インストラクター「榊」と貴島財閥のお嬢「貴島紫乃」さん。
この2話に登場していたクールな美人「静歌さん」、胸の大きなお嬢様「紫乃さん」はお気に入りです。
お風呂場での「静歌さん」、そして勉強熱心な「紫乃さん」が可愛いのですよ。

4話「道標」、6話「小悪魔・天使」のそれぞれカップルは、今のところ同じ街に住んでいるというだけでした。
うち「小悪魔・天使」に登場のヒロイン、ティーンズモデルな外人「エリナ」さんにはとある秘密があったんですが…大きく修正される一般漫画では言葉だけのことで、イマイチ面白味が薄かったです。

ゆるやかな線のすっきり絵柄。
白比率が高めで、ページはかなり白っぽい雰囲気がありました。
さらりと平たいキャラ絵です。
なんというか、味のあるタイプの作画ですね。
毒気ないので大きく好き嫌いが分かれない(だろう)反面、コレというインパクトには欠けていると思います。
何か…もうひとパンチ欲しい感じがしました。

色々書きましたが、全体的には悪くない単行本です
ここで描かれた各カップルが、劇的な変化をしていくとも考えがたく、次の巻まで追いかけて読みたいほどの魅力はありません。
かと言ってまだお話が完結していないというのも、感覚としては余計に微妙なのですよ。

星屑トラフィック 1 (バンブー・コミックス DOKI SELECT)星屑トラフィック 1 (バンブー・コミックス DOKI SELECT)
(2009/05/27)
高橋 こばと

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tag : ラブコメ

■LOVE DOLL (西安)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・複数
・おまけ: あとがき漫画「西安の部屋」、加筆修正あり。
・その他: 折り返しに著者近影、カラー(32P)、短編×16。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「西安(にしいおり)」センセの「LOVE DOLL」です。

コミック快楽天」の表紙イラストを担当しているという「西安」センセ。
基本的に上手な方が集まる成年雑誌の看板を背負っているだけあって、さすがな仕上がりでした。
カラーページも多く、絵を重視して見られる方には文句のない単行本です
快楽天での表紙イラストも収録されていたのは、嬉しい構成でしょう。

月3万円の「ゆみちゃん」、桜井綾音」
※左:月3万円の「ゆみちゃん」、右:桜井綾音
 年下組です。えー、えっち絵ばかりで選別に苦労しました(笑)

とりあえず、欠点の見当たらない絵について。
非常に強く、やや太めなしっかりとした線の絵柄です。
トーン処理に黒ベタ、そして人物や文字がごっちゃり乱れる描き方で、画面はかなり濃厚
イラストな方に顕著である、絵の強弱もありませんでした。
…ここは逆に力が入り過ぎなくらいかなぁ。
キャラ絵はふんわり広めな輪郭と、太すぎない程度のふっくらスタイルです。
レンズのような目と、口の感じも独特。
あちこち巧いんですが特にバランス感覚に優れ、”あまり極端ではない違い”で、ロリからアダルトな女性までを描き分けておられます
しっかりとした個性があるだけ、癖も強めです。
カラーでも雰囲気の変化はないので、そのまま↓表紙の判断で良いでしょう。
どっちが先だか分かりませんが、白黒絵の良い面がそのままカラーでも表現されているみたいですねー。

そうした巧さの光るカラー原稿ほか、短編がずらりと収録されたお話群。
うーん、コレがちょっとやり辛いんですねー。
こないだの「小中ロック/バー・ぴぃちぴっと」の正反対で、数が多いため各話のページ数としては少なめです。
それぞれ短編でさっくりと終わってしまうため、確かにえっちではありましたが…お話的にはやや弱いのでした

カラー原稿の短編は4話ほど収録。
調教された生徒「赤山里奈」と教師らの複数系「LOVE DOLL」
これは、しましまなハイソックス、そしてカチューシャと赤ブルマでしょう。
「ぽよよん先生の記録映像」もブルマな複数系短編。
仮装行進のため、ブルマ姿となった教師「みのり」が生徒らに…という流れ。
先の「里奈ちゃん」と異なる、むちむち具合を堪能下さい。
父親、兄との近親「三丁目の妹姫」は、まるで抵抗しない眼鏡の「なつみ」ちゃんが印象的。
ツインテールないとこ「玲」ちゃんとの、「おてつだいマッシーン1号」
「玲ちゃん」のえっちなお手伝いをさせられていた主人公の、自己主張・逆襲話です。
後半の彼女は可愛く、こちらはオチまでまとまり良いお話でした。

マネージャー「高橋まほ」、従姉「ゆりさん」
※左:マネージャー「高橋まほ」、右:従姉「ゆりさん」
 年上組です。この2人がお気に入り。

白黒漫画ではトップに位置していた「おにいちゃん2といっしょ」は、ツインテールな従妹「真琴」と兄弟のえっち話。
しっかりお尻も開発されており、前後でサンドイッチ状態なのでした(笑)
幼い雰囲気なのに…えろえろでしたねー。
家庭教師とその生徒「桜井綾音」のえっち話「しょじょびっち」
”膜守れば何してもOK”というブッ飛んだ思考の持ち主「綾音ちゃん」
コレがどうなるのかなーと見ていたら…意外にコメディーな結末でした。
ほか、お隣に住む「ゆみ」ちゃんとのえっち短編「契約妹」
月3万円だそうです。安い!
後輩「あゆ」、「ゆみ」とのえっち旅行「SEX旅行道中記」、眼鏡「美咲」ちゃんの開発される「ぼくとわたしの資源開発」などが年下系でした。

アイドル「由宇」の裏接待な短編「アイドル伝説」
そのマネージャーである「高橋まほ」も同じ道を歩んできた様子。
お約束ですねー。
えっちでは「由宇ちゃん」メインでしたが、やっぱり主役は「まほさん」ですね。
「蛋白宣言」は幼馴染み「萩原まゆか」さんが実は複数えっちをしていて…という、ちょっと特殊なアプローチ
後にあったそれぞれの表情変化にはドキリとします。
こちらもページ数に合った、よくまとまった短編でしょう。
お互い寝込みを襲い合う関係(笑)という、「毎日元気君」
従姉の「ゆり」さんとの朝食時、そわそわなキスシーンが可愛かったー。
メインはお尻で、あんなオチになるとは予想外。
ほか、大きな屋敷に住む奥様とその召使の「奥壺」
「直人」くんの誕生日プレゼントとして、父親が自らの秘書を送ってきたという「どっちの」、「松山」、「秋沢」という両先生がお気に入りの生徒「新山」くんと乱れる「先生の午後」などがありました。
後者の2話はどちらも3人プレイでしたね。
担任「秋沢」先生の、
エコひいきしちゃいそう~~~~
という発言など、複数な現場を目撃されたにも関わらず、ノリノリな2人が印象的でした。

…以上、ほぼどちらも即えっちな印象なのです。
ファンの方すみません、正直なところひでるさん的には微妙。
短いためかモノローグを多用される特徴があり、それがためテキストは多め。
また、キャラやシチュエーションが多少異なるだけで、それがお話的な変化も薄くしていたように思います。
ここは、”読み手が何を重視するか”、となるでしょうね。

前述したように、絵の魅力に溢れた方でした。
お話の弱さはありますが、決してそれも悪いほどではありません。
漫画ではなく”「西安」センセの作品集”として眺めるのが適切な単行本かも。

LOVE DOLL (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)LOVE DOLL (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
(2009/05/30)
西安

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■恋は三十路をすぎてから (甘詰留太)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : ラブコメ・ビジネス
・おまけ: あとがき・作品解説、合間に作品解説。
・その他: カラー(8P)、短編×8+ショートコミック「春夏秋冬」
      (うち「恋は三十路をすぎてから」×6)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「甘詰留太(あまづめ・りゅうた)」センセの「恋は三十路をすぎてから」です。

図書カードプレゼント、なーんて企画があるようです。
応募券はこちらの「恋は三十路をすぎてから」ほか、雑誌「ヤングキング」、7月発売のアンソロジー「チェンジH」などにあるそうなんですが…ここで注目はそちらの「チェンジH」という単行本。
これ、異性変身(※男女とも)な漫画集なんだって。
こないだの性別反転なラブコメ世界の果てで愛ましょう/武田すん」に驚いていましたが…時代はそっち!?
わかんないけど。

仕事のできる「さくらさん」
※仕事のできる「さくらさん」
 高卒だそうですが、仕事は学歴関係ないですよねー。

さて、どーでもいい前置きはそこそこに、「甘詰留太」センセの中編・短編の作品集「恋は三十路をすぎてから」です。
特に収録の短編(2話)は、平成17年(2005)、平成18年(2006)と一般系でぼちぼち活動されてきた頃の漫画もあり、注目度の高い1冊になっています。
あ、収録原稿の年代に開き(※メインの中編は平成21年でした)はあるものの、絵の抜群に巧い方なのでまったく問題ありません
そっち方面ではご安心ください。

せっかく絵の話題が出たので、このまま続けます。
乱れないきっちり線な絵柄。
そちらが強く、また細々と描き込まれる方なので、画面としては濃厚でした。
絵は無論のこと漫画も巧く、世界に入り込めます。
このあたりでの問題はありません。
リアルさもある縦長の人物絵で、唇や骨・肉の描写が特徴。
万事マイナス点はありませんが、こちらの癖が非常に強いため、好き嫌い分かれるでしょう
二代目はこすぷれーやー」紹介の際にも書きましたが、以前よりもだいぶ洗練されているんですけどね。
判断には裏表紙のがいいと思いますが…まぁ、ここまで活躍されている方なので、センセの絵はどちらかで見てるのではないかなぁ。

そんなこんなでお話について。
まずはメインの中編「恋は三十路をすぎてから」から。
三十路なOL「上原さくら」
高校卒業して即就職した彼女は、女性ながらも人一倍の努力を認められ、主任に抜擢されていたのでした。
7つ違いの新卒「山田悠」は、人あたりよく、仕事もできる後輩。
ある日、上司に呼び出された「さくら」は、彼が職場へ配属されてからなんとなく感じていた不安そのまま異動の打診をされました。
衝撃そのまま後輩「悠」に当たってしまうんですが、タイミング悪く発生したトラブルを彼に助けられ、貸しをつくってしまったのです。
今度の日曜、デートすることで返して下さい
そうした訳で、「さくら」は何十年かぶりのデートを気に入らない相手とすることになったのでした…。
まぁ、大雑把にはそんな感じ。

オフタイムな「さくらさん」
※オフタイムな「さくらさん」
 彼女の心境変化は見どころです。結構コスプレしてくれるんですね。

サラリーマン憧れ(たぶん)な、ビジネス・ラブコメという漫画です。
うん、センセの一般漫画は優しいですねー。
こちらのぶきっちょな主人公「さくらさん」は無論のこと、相手「悠くん」も見かけとは裏腹な男性。
そのため、2人の恋愛話は大人のソレではなく、可愛らしい感じ。
もどかしさに身悶えしながら読んでください(笑)

とりあえずの注目は、「さくらさん」の心を乱した1話前半の打診部分。
長くデザイン課に勤務し、主任を張ってきた人間を「受付」でしょ?
あの異動人事は厳しいなー
ひでるさんは漫画の登場人物らと当然まっったく関係ないですが、読んで胸のどこかがぢくぢくと痛みました(本当)
だいたい、あの伝え方も酷いですよ。
その後「さくらさん」が荒れたのも仕方のないことでしょう。
追い詰められただけ、センセが言っていた”泣き描写”が効果的に作用していたと思います
男性側(※しかも世話になっている後輩だし)としては、ほっとけないですよ。ええ。

冒頭にカラー原稿のあった2話目。
基本的に「さくらさん」は眼鏡をかけ続ける人らしく、こちらの素顔は貴重です。
なにしろ、えっち最中からお風呂まで眼鏡でしたからねー。
(※扉絵も1、2話だけ外してました。キャライメージのためかな)

そんな2話以降は、同じ職場内に付き合っている男(しかも後輩)がいるという、ドキドキな流れになります。
もともと短編であったものの仕切り直し連載で、先の異動話は立ち消えになった様子でした。
なんだかひと安心ですよ。
仕事人間で普段は必要以上に堅物っぽく装っている「さくらさん」がため、よりラブコメちっくになっていました。
ラブラブな視線を送る「悠くん」に対し、やたら意識しながらも必至に無視する様が可愛らしいのです。
結局実現はしませんでしたが、バニーガール姿でのえっちは見たかったなぁ…。

スイッチ・オンの「満子さん」
※おまけ:スイッチ・オンの「満子さん」
 この娘は可愛かったー

その後の職場風景を描いた2話、セーラー服コスプレもある過去エピソードの3話…と漫画は続きますが、連載になったがためか、えっち描写はほとんど描かれません
なにしろ3話に至っては、バストトップの露出すらなかったですからね。
社員旅行の4話は温泉地ということでさすがにはっちゃけていましたが、残りの2話もお話に比重あり、そんなんは控え目。
なんだか1話からガラりと雰囲気の変わった印象です。
会社の人間も優しいですよ。
特に、あっさりと2人の関係を看破した後輩「真田」さんは、相談相手からフォロー役まで活躍しておりました。
旅行の4話の機転は光ってます。
おかげで露天風呂えっちが見れましたよ(笑)

ほか収録された2話の短編「ボクが制服に着替えたら」、「おひっこし☆ブギ」
どちらのヒロインも名前が「満子(みつこ)」というあたり、なんだか非常に懐かしい感覚です。わはは。
前者は、タイトルに「ボク」が含まれているそのまま、男性コスプレ好きな女の子のお話。
制服に着替えるのは野郎なんですね。
これは、そんな彼を見てスイッチが入ってしまう「満子さん」を楽しむ漫画でしょう。
えろえろさは収録話でトップだろう短編でした。
後者は、当然えっちシーンもあるんですが、ラストが素敵なお話です。
ああなる前のラブラブな様も見たいですよ。

以上、総ページ205と、このサイズ(※B6判…で合ってる?)ではずっしり感がありました。
読み応えからサービス的な面もいいと思います。
しかし、「甘詰留太」センセもなんだかすっかり一般系な雰囲気ですね。

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(2009/05/29)
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tag : ラブコメコスプレバストトップアンソロジーサラリーマンバニーガール

■少女穴リスト (伊佐美ノゾミ)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・積極的
・おまけ: あとがき、ゲストページ、カバー裏に表紙の娘の漫画。
・その他: カラー(6P)、短編×8(うち「トびっ娘」×3)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「伊佐美ノゾミ(いさみ・のぞみ)」センセの「少女穴リスト」です。

ちょっと驚いたタイトル、「ちんかも!」が印象的な「伊佐美ノゾミ」センセ。
だいたい1年振りな5冊目となる単行本は「少女穴リスト」です。
前回も書いていましたが、これまたイイ↓表紙ですねー
適度に落ち着いた色と目を引く構図。
しかも、ロリ・アダルトがうまく枠内に混在しているんですよ。
収録のお話は実際にそんなんだったので、内容を示す意味でもばっちりな絵だと言えるでしょう。
なお、つい最近同じようなこと書きましたが、収録のヒロインは年齢関係なく皆さんえろえろで積極的なのでした。

あかりちゃん、春菜ちゃん
※左:あかりちゃん、右:春菜ちゃん
 この2人のお話が最高でした。「あかりちゃん」は続編描いてほしいなぁ。

単行本の収録順が良かったので、今回はそのままでいきます。
カラー原稿より始まる冒頭話「エロ漫画家の妹」
兄妹の近親ラブえっちなお話です。
そんなんは普通なんですが…お兄ちゃんの仕事が、”エロ漫画家”というのが最大のポイント。
カラー原稿後のえっち開始まで6ページあたりが、とにかく秀逸
それぞれ主張が実に楽しいんですが、年下ながら言葉で兄を追い込む、洞察力に優れた妹「あかり」ちゃんが非常に良かったです
こりゃーおもろい
ショートカットで眉も太く、どっちかというと男の子っぽい容姿の彼女がえろいというギャップもひでるさん的に刺さりました。
流れがため、テキスト多めのえっちシーンは好き嫌い分かれるところかもしれませんが、今後も2人で色々なプレイをチャレンジしてほしいです。
また、実妹に”妹ネタな漫画を声出して読まれる”描写ありましたけど…これまたいい羞恥プレイだと思います(笑)

駅にて、なにやらコントローラーを拾った「康介」くん。
試しにスイッチを入れてみると短い悲鳴が聞こえ、その先には…隣クラスの同級生「秋吉春菜」ちゃんがいたのでした。
そんな導入の「トびっ娘」は、全3話のストーリーです。

収録では唯一の連続エピソード。
過去に付き合っていた近所のお兄さんがため、ばっちり開発されてしまった「春菜ちゃん」
(※引っ越しで離れてしまったのです)
雰囲気良さげな容姿の割に、喋るに従って本性がどんどん見えてくるという、ドえっちな娘さんなのでした。
2人のドキドキ感が伝わってくる、じっくりページを割いていた”お互いを認識して声をかけるまで”の部分が見事
次の言葉に期待しちゃってる…
だって。
こりゃー凄い。
さすがに熟練者だけあって、不慣れな彼を導いておりました。
そうした駅ホームからの1話目、後始末描写までえろえろです。

2話目ではそんな「春菜ちゃん」を家に連れ帰ってのえっちなんですが、ここで登場する「康介くん」の兄「圭介」くん。
えっちを観察され、彼女のM気質から2人の関係まで悟られてしまい…というお約束な展開。
脅迫を受けながら、やたら嬉しそうな「春菜ちゃん」が印象的です
電話中のシチュエーションもいいですねー。
…と、そんなんだったのに、「康介くん」が告白したことを知った兄「圭介くん」が身を引くシーンには思わずびっくり。
こ、こんな漫画なのに!?
(↑失礼)
諭す台詞も珍しいほどに真っ当なもので、予想外に良い場面が挟まれていました。
「圭介くん」、しっかりお兄ちゃんしてましたよ。えらい。

美雪ちゃん
※おまけ:美雪ちゃん
 言いたい放題ですが…まぁ、仕方ないわね

えっちとお話のバランスが良く、そうした意外な場面からオチに至るまで、非常によくまとまった傑作でした。
これも面白い!
上にて紹介した短編も含め、この時点で単行本を買って良かったと思えました。
いいもんはいい。
えー…コレ書くと多少ネタバレになるかもしれないので反転。
携帯でご覧の方はごめんなさい。
(※最後に登場したショートカットの娘も良かったんですが…彼女のえっちシーンがなかったのは異常に残念でした。

それらと同じく、えろえろなロリ娘の短編「SEX依存症」
「次原」くんの告白を、”毎日学校でしたくなっちゃう”なーんて理由で拒否した、ツインテールな「美雪」ちゃん。
近所のお兄さんにバンバンと罵声を浴びせつつ、えっちを迫っておりました
散々えっちしまくっている関係なんですが、付き合うよう尋ねられた際には、
何バカな事言ってんの!?
とか、あっさり切り捨てていました。
こちらの漫画も、えっち前部分などの会話が楽しかったです。

園子、姫子、亜紀、優実
※左から園子、姫子、亜紀、優実
 アダルト絵になると、こんな感じです。

大きな胸の割に真面目と評判な「亀井園子」さんの短編「胸いっぱい」
こちらからの3話は、どちらかと言うとアダルトちっくな女性です。
実は過去に乱交経験あり、「園子さん」はそれからえっちに深く傾倒していたのよ。
なにしろ6名の男子を眼の前にして、
今日はこれだけなんですか?
とか、不満をもらしておりました。
普段の真面目な態度は…というあたりは、いかにも女性ちっくな理由ですね。
なお、コマとしては少ないものの、成長前のロリちっくな「園子」さんも見れます。

ほか、タイプ異なるヒロイン、下から「優実」、「亜紀」、「姫子」という3名との「居候ABC」、収録では唯一のブラック系「僕には好きな娘がいる」などの短編がありました。
これらを見ると、「伊佐美ノゾミ」センセはやっぱりロリキャラですかね。
あまりに前半が良過ぎたかなー。

くっきりと強い線の絵柄。
目立つベタとトーン処理で、やや濃い目な雰囲気があります。
キャラ絵は鋭角的で、なんとなく硬め。
個性も確立され、概ね安定傾向ではあるものの、たまーに弱い部分もありました。
巧い方だと思いますが全体的に強く、癖もあるので人を選ぶでしょう。
前述しておりますが、↓表紙はかなり良くまとまっており、白黒絵とも空気は異なるので判断に注意。

えー、非常に良質のネタで面白い漫画でした。
次も期待しております。

少女穴リスト (セラフィンコミックス)少女穴リスト (セラフィンコミックス)
(2009/05/28)
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tag : ツインテール

■少女の妄想はいつひらく? (陸乃家鴨)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : ラブコメコメディー
・おまけ: あとがき。
・その他: 9話収録(全て表題作・1巻完結)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「陸乃家鴨(おかの・あひる)」センセの「少女の妄想(ゆめ)はいつひらく?」です。

一般向けなメインは、やはり「陸乃家鴨」センセの新刊でしょう。
約1年半ほどのお待たせで登場した、「少年少女は××する」の正式な続編、「少女の妄想(ゆめ)はいつひらく?」です。

えっちは無論のこと、特にお話に大変優れている方なので、こうした一般系えっち長編はセンセの独壇場。
こないだも書きましたが…やっぱり「陸乃家鴨」センセはスゴイです

いちおう前巻を見ていなくても楽しめる内容ですが、やっぱり両方揃えたいもんです。
今回の単行本紹介につき、そちらを再度読み返しましたが…いやぁ、「陸乃家鴨」センセの漫画はいつ見ても面白いですねー。
紹介帯には、「オタク少女シリーズ第2弾!!」とか書いてありました。
…いや、「瑞希さん」は興味あっただけでほぼ一般人だったでしょ。
まぁ、どーでもいいか。

腐女子な「夢子さん」
※腐女子な「夢子さん」
 こんな感じの娘さんです。困ったもんだ。

前作品は文学少女「加納瑞希さん」が漫画界(えっち)に傾倒する姿と共に、独特な間を持つそんな彼女に振り回される「麻人くん」という図でした。
今回はタイトル冠に「少年」がなくなったことでも分かるように、主人公「夢子」さんがメインです。

主人公「水森夢子」は「畠山シンゴ」が部長である漫研(※非公認サークル)に所属するコスプレイヤー。
エロ漫画家「黒川桃子」の弟「黒川麻人」と「畠山」は友人同士であり、彼らをカップルとしての妄想で楽しんでおりました。
しかし、「麻人」に「加納瑞希」という彼女ができたことで、それは崩壊。
「瑞希」からの提案で2人の行為を目撃させてもらった「夢子桃子(090608)」は、えっちに興味を持つのでした。
大雑把ですが、だいたいそんな導入部。

今回のヒロイン(主人公)「夢子さん」は、じわじわのめり込んでいった「瑞希さん」とは異なり、完全にソッチ側な娘さん
男が2人以上いればホモ妄想し、校内でも普通にウサ耳をつけて闊歩するという、立派な変人なのでした。
ひでるさんは正式にどんな人種をそう呼ぶのかよく分かっていませんが、いわゆる腐女子な娘さん。
「畠山」、「麻人くん」の2人も脳内でカップルに変換されており、「瑞希さん」との仲良さげな雰囲気(※「うすら桃色の危険物質」とか言っていた)で自らの妄想が崩壊したことを切っ掛けとして、2人に関わっていくのです。

加納瑞希さん
※前作ヒロイン「加納瑞希さん」
 変わりましたねー。続けて読むのがオススメです。

ほわほわとしたおとぼけキャラだった「瑞希さん」に対し、「夢子さん」は勢いにまかせて突っ走るタイプ。
それぞれ独特のテンションを持つ娘さんでしたが、2人の相性としては良さそうです。
ちなみに、扱い辛さとややカブる部分があるためか、「麻人くん」の姉「桃子さん」は彼女にあまり絡んでいませんでした。

導入となる1話のえっち部分。
のぞいたらダメだからね」とか言っているものの、最中の声を聞かせる「瑞希さん」
うんうん、すっかりエロくなっちゃって…。
穴場とは言え校内なので服は着たまま、さらに「夢子さん」が聞き耳を立てている(※実際には覗いてましたが)というシチュエーションがため、前巻にはなかった”恥ずかしさに耐える「瑞希さん」”が見られます。
可愛いかったですよー。
また、行為後にばーんと登場してしまう、”空気の読めなさ”はいかにも「夢子さん」という感じでした。

2話目より登場する、女装なコスプレイヤー「アキちゃん」こと「上田広明」
男性ながら普通にお泊まりもしているようで、たぶんやるせない日々が続いていたことと思います。
なにしろ「夢子さん」には完全に男という認識なく、突然のえっちな流れにかなり動揺しておりました。
途中の”泣きおとし返し”のあたりは、「陸乃家鴨」センセらしいコメディー描写。
↓表紙にも登場しており、てっきり彼が相手になると思ったんですが…違うんですね、これが。
物語の重要キャラではあるんですけどねー。

水森夢子さん
※今回ヒロイン「水森夢子さん」
 着替える「夢子さん」です。なかなか大きいのでした。

4話から登場のゲーマーながら「麻人くん」と並ぶ普通の人「秋月将大」、5話より登場していた「アキちゃん」の元カノ、男キャラ専門のコスプレイヤー「宮村沙希」など、キャラが増えただけえっちシーンには事欠きません。
それぞれの回数を調べたところでは…
(※注:ネタバレになってしまったので、未読の方は「」部分まですっ飛ばして頂ければ幸いです)

【 「少女の妄想はいつひらく?」 えっちカップル一覧 】
(※数字は話数になります)
 瑞希×麻人 1,3
 桃子×畠山 4
 沙希×アキ 5
 夢子×アキ 2
 夢子×秋月 4,6,8,9
 夢子×沙希×アキ 7

…という感じ。
そう、4話でのトイレ行為から急浮上した「秋月くん」が、あのややこしい「夢子さん」の相手となるのでした。
しかし、「瑞希さん」と違って勢いはあったものの精神面が追い付かず、1人で勝手に出した結論に苦しんでいます。
普通であれば、あのまま関係は終わっていたことでしょう。
そこで、前作でも物語を影で操っていた、「畠山くん」が今回も同様に活躍しております。
さすが有能なアシスタントという感じでしたねー。
再会した「夢子さん」の出した結論”逃げよう”は、これまたいかにも彼女らしかったと思います。


★★ ここまで ★★

また、前回はラスト付近まで微妙な感じであった「瑞希さん」、「麻人くん」のカップル。
こちらでは、すっかり安定した関係になっていました。
変に研究熱心な「瑞希さん」に振り回されるのは相変わらずでしたが、バカップルの道を進みつつある2人の光景は前巻からのファンとしては嬉しいところ
(※お姉さんの関係で耐性ができているのか、許容する「麻人くん」もえらい)
3話は、「夢子さん」に感化されてしまった「瑞希さん」のネコ耳コスプレ話が収録されています。
すぐさま言葉を「にゃ、に、にゅ、にぇ、にょ」へ変換していたほか、特に尻尾のくだりはいいですねー。
お尻だの振動だの、ここは何気に収録中でトップクラスにえろい描写ではないかなぁ。

前回もあるので、絵柄については簡単に。
相変わらずの安定感で漫画は巧く、すんなりお話に入っていけます。
濃過ぎず、薄過ぎずであちこちのバランスもあり、特に気になる点はありません。
↓表紙・裏表紙に違和感なければ、ほぼ問題ないでしょう。

「夢子さん」はいちおうコスプレイヤーで腐女子なキャラでしたが、例えば「二代目はこすぷれーやー/甘詰留太」みたいに熱っぽく語ったりはしていません
コスプレとかイベントなシーンもすっきりと描かれており、そういう意味での読みやすさもあります。
このあたりは人によって評価は変わるかもしれませんが、間口は広く万人向けで良く作用していると思います

少女の妄想はいつひらく? (マンサンコミックス)少女の妄想はいつひらく? (マンサンコミックス)
(2009/05/29)
陸乃 家鴨

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★「陸乃家鴨」センセの漫画紹介記事
 「未確認幼なじみ 上・下巻」 ノスタルジー感のある、ちょっと不思議なラブコメ
 「少年少女は××する」 エロ漫画家話。
 「大正ヲトメ花壇」 おとめ塾の外伝。
 「彼女の残り香」 成年系。連続話・描き下ろしもあります。
 「花咲け!おとめ塾」 上下巻の大正コメディー


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