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■兎の角 (睦月のぞみ)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : [一般]退魔・コメディー
・おまけ: 描き下ろし「Prologue」、「sequel」×5。
・その他: 、折り返しにコメント、登場人物紹介、
       6話収録、現在1巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「睦月のぞみ(むつき・のぞみ)」センセの「兎の角 1巻」です。

1年半とちょっとぶりですね。
ついに「睦月のぞみ」センセの新刊が発売されました!
無事、見逃さずゲットできました。
こちらの「兎の角 1巻」が7冊目となるようです。

天沢イズミ、真白アヤ
※左:天沢イズミ、右:真白アヤ
 ジャージ姿からスタイルの良さが分かると思いまして。

以前のブログにて、短編集「ゾンビ ロマンチシズム」を紹介しています。
巻数表記そのまま、こちらの「兎の角」は長編漫画。
主要キャラ2人の軽妙な掛け合いを中心としたコメディーです。
そして、オカルト事件に隠されたシリアスな真相など、1巻目は明暗がうまーく融合したような良作品になっています。

午前0時に幽霊が出る

そんな噂のある、女子高「私立天沢学園」
騒ぎはそんな不確かなものだけでなく、実際に何名かの生徒が”眠ったまま目を覚まさない”という不思議な現象が続いておりました。
内々に事態を収拾しようと図る理事長は、その原因であろう除霊を依頼。
転入生として学園に潜入させると共に、娘である「天沢イズミ」にはその協力を命じるのでした。
”くれぐれも目立たないよう…”
そんな言葉とは裏腹に、「イズミ」の前に現れた「真白アヤ」は背負う巨大な鈴と珍妙な言動でやたら目立っていたのです。
…だいたいそんな感じ。

退魔(除霊)漫画ですね。
全体はコメディー色が強く、登場する霊も、それに対する時も、コミカルではっちゃけた雰囲気
それっぽく、怖さをもって描かれていたのは、結局プロローグ部分だけでした。
おっかないの苦手な人でもぜんぜん大丈夫です(笑)
それでいて、事件の真相に近づくにつれて、シリアスな部分もちらほら
メインストーリーはしっかりしてます。

イズミとアヤ
※イズミとアヤ
 いいカップルだと思います。次のエピソードはどうなるんだろう。

お話は各話完結でなく、何本かで1つのエピソードを構成しているタイプ。
今回の収録のうち、1話から5話までは2人の出会いシリーズになっていました。
多少分からない部分もあるかとは思いますが、気にせずそのまま読み進めて下さい。
進むに従って、じわじわ事は判明するようになってます。
愛憎入り乱れるような、好きなジャンルのお話でした。
特に5話「夢の終わり」はちょっと感動。…ちょっとね。

この漫画は、ひでるさん2周目をオススメします。
背景を理解してからもう1度読むと、初回では気付かなかった、あるいはなんとなく気にしつつも後回しにしていた表情・動き・仕草~など、ちらほらと細かい部分が理解できるようになります。
ぜひ、少なくとも2回は読んでみて下さい。

6話「兎の巣」は…次のエピソードへ入るまでの繋ぎになるのかな。
あれも重要なパートですもんね。
ミステリアスだった「アヤ」のあれこれが見えるようになってます。
”くしゃっ”の部分がおもしろ・こわいですよ。
どんなんかは、ぜひ単行本でどうぞ。

お嬢様「天沢イズミ」がこの漫画の主人公。
高い身長と金髪、抜群のスタイルをもつ女子校生。
5話では扉絵と本編にて、バストトップは無論のこと全裸を披露していました。
気になってる人は必見。
ちょっとだけですけど、そんなん描かれるとは驚き。

変人「アヤ」との間では、突っ込み役です。
1話「天沢イズミと真白アヤ」の途中で本人がそれに驚く場面がありましたけど、なるほど冒頭シーンではやたら無表情でしたね。
ここで細かくは描きませんが、「アヤ」と出会ってから実に良い表情を見せるようになります。
黒幕「ミドリ」登場の2話「午前0時の子羊女」でも注目は彼女。
隣にいる「アヤ」と比較してみると、違いが良く表現されていると思います。
また、彼女の事情が描かれる3話「拘束」、4話「焼失」は必見。
なるほどー、って思うでしょう。たぶん。
事件決着後の5話前半部分も好き。
「イズミ」の行動が可愛らしいです。
あれは…例え気付いていても、寝たふりしてしまいそう(笑)

ミドリ、ピンチシーン
※左:ミドリ、右:ピンチシーン
 描かれている真相はなかなかシリアスなものです。

転入生の「真白アヤ」は「イズミ」とは対称的に低い身長でスレンダー。
ボケ倒す役回りで、漫画では カオスの中心みたいな方。
これでガツっとね
そういって鈴を見せる、接近戦なタイプ。
小難しい真言唱えたり、祝詞(のりと)言ったりはしてません。
また、神だの奇跡だのでドカバキやる霊能漫画な退魔師と違って、はっちゃけていながらも等身大なキャラクターになっています。

代々祈祷師の家系という「アヤ」
本人も退魔師であるにも関わらず、”一般人より視えない”とか言ってました。
余裕のある雰囲気とは裏腹に普通の人。
あちこちで予想が外れていたほか、作戦中に血を流すなど危険な場面もしばしば。
素質ゼロを自覚しており、持っている巨大な鈴、コンタクト、護符などのアイテムによって補強しています。
特に常に背負っている鈴は”霊的な力に干渉できるアイテム”という説明そのまま、彼らに確実な恐怖を与えていました。
果ては説教したりしてますねー。
2話で保健医「新田」の正体を見破っていたのがコンタクト。
特別金かけてる
とか言ってました。
いちおう、それっぽく護符使ったりもしているんですけどね。

「睦月のぞみ」センセのHPによると、次巻に収録されるだろう7話では新キャラが登場する様子。
カット絵が置かれていましたが、「アヤ」と似てなかなかの曲者であるみたい。
次も楽しみです。

丁寧でしっかりした線の絵柄。
ソレがちょっと太めになるところがインパクトになってます。
適度なくらいの濃淡で、コマ割りはやや小さめでしたが見易い漫画。
乱れなく、コテコテ過度な描き込みもなく、丁度良い感じ。
バランスにも優れ、さっぱりと綺麗に安定しておりました。
シリアス・コメディーどちらもゆったり、は適切でないか。
…独特な間をお持ちですね。
すらりとした華奢なキャラ絵には強い癖なく、万人に受け入れられそう。
↓表紙は制服の色が邪魔をして、もっさりしてますが、だいたいはあんな感じ。
(※「睦月のぞみ」センセのHPにあった、本来の大きさで見るのをオススメ)
判断するには、裏表紙のがいいと思います。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 安定感のある綺麗な絵柄です。人を選ばないでしょう。
・話4: 人外コメディーですね。はっちゃけ度合いは好み分かれるかも。
・独4: 前巻もそうでしたが、人もだいぶ変わったキャラです。
合計:[13/15]

カバーは「エンターブレイン」さんの単行本でよく見られる、ざらりとした良質な厚紙(たぶん)を使っています。
単行本は厚めで、200ページ近くというのも、そんな感じ。
また、手書きちっくなアンケートハガキもお馴染みですね。
これは勿体なくて出す気になりませんよ。

兎の角 1巻 (ビームコミックス)兎の角 1巻 (ビームコミックス)
(2010/09/15)
睦月 のぞみ

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tag : エンターブレインコメディーバストトップ

■らてらん (大庭佳文)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : [成年]学園・貧乳
・おまけ: あとがき・各話コメント「続・風にころがるまんがもあった」、
      カバー裏に別絵、描き下ろし「中学生日記」・「おわらない物語」、
      描き下ろし「welcome to the Dollhouse」
・その他: 短編×13(ショート含む。いくつかはシリーズもの)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「大庭佳文(おおば・よしふみ)」センセの「らてらん」です。

続きものなので、この場をちょとお借りして。
以前ブログでも紹介している、「お気に召すままご主人サマ/いとうえい」の2巻が発売されました。
キャラが出揃って面白いんですが、注目は12話からの新キャラ、メイド「はるか」さん。
優秀であるものの高いM属性の持ち主で、物語を引っかきまわしていました。
また彼女が加わったことで、一般単行本ながらよりえっち度が増したように感じます。
(※本編でも言われてましたが、「リン」ちゃんはやや女っ気に欠けるところがあります)
課長「鳴海冴子」さんがまた良かったです。
彼女が活躍する15話が注目。

お気に召すままご主人サマ2

お気に召すままご主人サマ 2―今日からアナタ様のメイド宣言!! (ヤングチャンピオン烈コミックス)


さて、本日はメイドでも一般でもなく、成年系の「らてらん」です。
こちらが2冊目とのこと。
学園を舞台にした漫画になってます。
あちこちのえっち描写は、ごくソフトなもの。
そのため、度合いで言えば先の「お気に召すままご主人サマ」のが確実に高いように感じました。
まぁ、あちらは一般でもギリギリを狙った漫画ですからね。
こちら「らてらん」は成年付きでもキャラの心情、お話を重視していました。
収録の各話は、おそらく同じ舞台設定。
明確に同一とされているもので分けると、2エピソードと短編という風情です。
個人的には、前半の「久田葵」さんの漫画が良かったですね。
描かれているのは「大庭佳文」センセ。
なんとなく、どちらかで見たような気もしましたが、前巻「半熟少女」は見覚えなく。
おそらくはいつもの勘違いでしょう。

「勝俣美佳」・「堀部ますみ」
※「勝俣美佳」・「堀部ますみ」
 やっぱりコレですね。電動歯ブラシですよ。

後半に収録の「My Hair Lady」、「夢のまにまに」はどちらも女性同士の百合カップルなお話。
文芸部の新人「堀部ますみ」を気に入り、告白した「勝俣美佳」
順調な交際を続ける2人に対し、「西山真紀」と「山口美沙」の半年の間続いた交際は卒業と共に終わろうとしていたのでした。
”対比して話を考えた”
というだけあって、両カップルの違いは明確。
「My Hair Lady」は「堀部ますみ」・「勝俣美佳」の2人。
ボーイッシュな「美佳さん」のアプローチを、素直に喜ぶ「ますみちゃん」
ラブラブですね。
学年では「美佳さん」のが先輩で、主導権も彼女。
それに「ますみちゃん」が甘えるという構図で、安定したカップル具合でした。
電動歯ブラシなプレイをお楽しみ下さい。
そちら前半に顔を見せていた「美沙さん」がああした態度だったのは…もしかして羨ましさがあったため?
「夢のまにまに」はそんな「美沙さん」と「真紀さん」のエピソード。
いちおう意思は通じ合っており、えっちもしている間柄。
しかし、台詞などから察するに、お互いに未熟だった…ということなのかな。
お相手「真紀さん」の言葉はあちこち軽く(←そう感じます)、「美沙さん」と差があったのでは。
なお、前半の描き下ろし「welcome to the Dollhouse」はプロローグ、後半の「おわらない物語」はエピローグで、「美佳」・「ますみ」の順調な交際っぷりが描かれていました。

小杉智美
※小杉智美
 右の髪を解いたのが好き

「今日の健康」、「まいにちスクスク」、「ひとりでできるもん」、「からだであそぼ」、「わたしのきもち」、「できるかな」、「それから」…という7話と描き下ろし「中学生日記」はヒロイン「久田葵」さんを中心としたシリーズ。
こちらは普通に男女カップルなので、とっつき易さがあると思います。

全ての切っ掛け「今日の健康」
体調不良の「葛西俊治」は、保健係「久田葵」に伴われ、保健室へ行くこととなりました。
彼の症状を勝手に”恋の病”と断言した「葵」
「俊治」から想い人を聞き出したんですが…なんと、自らの名前が上がったのでした。
本人にとって以外なことだったんでしょう。
ぴゃ」とか「ぴょ」とか、それまでと違ってコメディーに崩れる「葵さん」が妙なまでに可愛いです。

「ぴょ」
※おまけ:「ぴょ」
 このコマが大好き。

”性の知識豊富でも自らの恋愛は苦手”
そうした魅力的なキャラで、迫られると視線を逸らしてしまう仕草がキュートです。
この娘いいなぁ。
対処が分からず、保健室でのえっちとなる2人。
また調子悪くなったら言ってね
そう言っていたので…やっぱりそうですよね、即座に次のえっちが行われていました。
続く「まいにちスクスク」のメインは、やはり保健室をえっち場所としている「角田ゆかり」・「高橋輝秀」のカップル。
体育(3時間目の授業)を抜けだしてえっちを開始してから、お昼休みを過ぎるまでシテいたようです。
なんちゅー○学生だ。
なお後半の台詞にて、「今日の健康」での「葵さん」がなぜあーした言動であったか、分かるようになってます。

「ひとりでできるもん」は眼鏡・お下げという優等生っぽいキャラ「小杉智美」が登場。
落し物として何故か「智美」の元へ届けられたのは、えっちなアイテムでした。
それを指摘した「葵」は、彼女から使い方のレクチャーを頼まれるのです。
さすがはえっち大帝
「智美さん」に対し丁寧に独りえっちを教えていました。
ここでの一言がため、「俊治くん」まで巻き込まれることとなるんですが…そんなんが次のお話「からだであそぼ」
彼にえっちの相手を依頼した「葵さん」
ここは「俊治くん」の言動と、それに対する「葵さん」が可愛いので注目。
本当に自分自身に向く好意に弱いのねー、彼女。
おそらく、これで「智美さん」とくっついても良いと考えているのでしょう。
結果的に「俊治くん」をより燃え上がらせていたようですが。

なお、「智美さん」としても満更ではないらしく、これを切っ掛けとして頻繁に彼とえっちすることとなるのでした。
髪を下ろした姿が可愛いいですよ。
そんな三角関係に決着がつく「わたしのきもち」
階段・踊り場での「葵さん」とのえっちがいいですね。
ここで「…またせっくすしようね」とか言っておりましたが、言いたかった台詞はそれじゃーないでしょー。
やっぱり「智美さん」とのえっちもあるんですが、なかなか「俊治くん」はいい男。
曖昧なままにせず、事に決着をつけています。
「葵さん」を呼び出す、後半の公園シーンにご期待下さい。

久田葵
※久田葵
 この単行本は彼女につきるでしょう。

「できるかな」にて久しぶりに登場する「ゆかり」・「輝秀」の2人。
相変わらず保健室でえっちしてました。
ただ、この2人は前菜的な位置付けで、メインは「葵さん」と「俊治くん」のカップル。
えーっと、詳細はいちおう伏せます。
ここは「今日の健康」でのえっちよりも好き。
まるで「うる星やつら」のようなオチ部分もいいですねー。
最終「それから」は「智美さん」のお話。
皆さん中学生に進学したようで、前話との合間で描き下ろし「中学生日記」が差し込まれています。
ちょろっと出演でしたが、ひでるさん的には髪型の変わった「葵さん」が気になりました。
えっちシーンないのが非常に残念

なお、遅いですが、ブログを書いていて気付きました。
こちらの各話って、どちらもNHKの番組タイトルですよね?
(先の各話は映画タイトルかな)

収録のうち「My Girl」は他キャラおらず、収録では唯一の単独話です。
クラスメイト「深澤剛」に告白した、「東知里」
見事それはOKとなり、優しい「剛」との交際は順調だったんですが…「知里」には秘密があったのでした。
こちらは兄との近親えっち。
兄に逆らえない「知里さん」
果たして2人の間に、何があったんでしょうね。

しっかり強めで乱れない線の絵柄。
描き込みやや軽めで、濃淡を含めてスッキリしてます。
白比率も高め。
成年漫画っぽくない、ほのぼのとした風情の絵柄でした
楕円で幅広な輪郭と、簡易っぽい顔パーツによるキャラ絵。
いや、決して悪い意味でなく。
これが微妙に変化をすることで、やたら的確にそれぞれの心情を伝えてくるのです。
巧いです。
収録ではやや古めな原稿もあり、やっぱり差はあったものの許容範囲。
個性強めなので、好き嫌いは分かれてしまうかもしれません。
判断は↓表紙のが近いと思います。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 安定感ありましたが、好み次第かも。
・話4: メインシリーズが良かったですね。
・独4: 「葵さん」が刺さったので。あのキャラがいいなぁ。
合計:[12/15]

なお、前半での誤植がやや目立つ位置で読んでて引っ掛かりました。
(※保健系(保健係)、光秀(輝秀))
これは出版社さんかな。
ひでるさん、人の事はぜんぜん言えないですけどねー。

らてらん

らてらん (ワールドコミックススペシャル)



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tag : コメディー

■ふたりとふたり (吉富昭仁)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : [一般]百合・恋愛
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵、
       描き下ろし「その後」
・その他: 6話収録(全て表題作・1巻完結)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「吉富昭仁(よしとみ・あきひと)」センセの「ふたりとふたり」です。

つい先日の「しまいずむ」で脳内イメージが一新された「吉富昭仁」センセです。
その余韻覚めやらぬうち、またまた「百合姫コミックス」にて新刊が発売されました。
わーい。
…とか思ったら。
そうか、先の「しまいずむ」って同じ百合漫画ジャンルでも「つぼみ」シリーズだったっけ。

「恵子」・「小夜子」・「亜由美」・「麻美」
※「恵子」・「小夜子」・「亜由美」・「麻美」
 「ふたりとふたり」ヒロインズ。まとまり良いので、扉絵から抜粋。

最新刊は「ふたりとふたり」です。
なんだか、ふと「田村ゆかり」さんの歌声が聞こえてきそうなタイトルですね。
1巻完結の長編となっていました。
短編より読み応えある内容で、かつ巻数をまたがないため、手を出しやすい単行本であると思います。

えー、コレは面白かった!

ややえっち度高めなのも、ひでるさん的には見ていて幸せな気分(笑)
アマゾンで↓表紙を見ていた際の想像を、遙かに飛び越える出来栄えです。
オススメ。

なお、いつもの通りにある程度核心部分は控え目に書くつもりです。
しかし、表現とかなんとかでネタバレる、察せられる可能性もあるかと思います。
ぐっさり刺さっている部分を書きたくて仕方ないので。

そのため、購入を検討している方、ちょっとでも気になった方はこの先へは進まないのが良いでしょう。
漫画のネタには一撃必殺な部分がありますから。

 ・
 ・
 ・

いきます。

「亜由美」と「小夜子(さやこ)」は女子高生。
鳳谷学園の女子寮で、2人はルームメイトでした。
”絵に描いたような優等生”という「小夜子」は、綺麗で頭も良いしっかり者。
しれっとした態度でキツく当たる彼女を、「亜由美」はなんとなく苦手に感じていたのです。
バイト先で店長だった「麻美」と付き合う「亜由美」に対し、一方の「小夜子」も、ネットで知り合ったという「恵子」と付き合っていました。
その「麻美」と「恵子」は、親友という間柄だったのです。
それぞれの恋人を連れ、待ち合わせに到着した「麻美」と「恵子」
すると、2人が連れていた可愛い恋人らは、お互いの姿に驚いたのでした。
そっか…そうだったんだ…。だったら…、だったら……だったら告白しとけば良かった…
珍しくぼろぼろと涙を流した「小夜子」は、秘めていた想いを口にしたのです。
だいたいそんな導入部。

「恵子」・「小夜子」、「亜由美」・「麻美」
※左:「恵子」・「小夜子」、右:「亜由美」・「麻美」
 女の子同士なので、攻守のネタもポイントになってます。

4名の女子による恋愛模様ですね。
コメディー色の強かった「しまいずむ」と違って百合漫画然としたお話。
しかし、ほぼ主要の4名だけでお話が進むのはそちらと同様。

恋愛・絆(友情)の成立していく様を描くのが、普通によく見られる百合漫画
その点、こちらの最大の特徴は”すでにカップルが出来上がっている”ところ。
裏表紙・中扉に描かれているように、それぞれは深い関係です。
ぶっちゃけ、1話からえっちしてました。
”いちゃいちゃ”程度ではありません(笑)
普通なら、もう何の問題もない状態。

しかし、2組のカップルが出会ったことで、新たな恋愛が発生してしまうのでした。
この設定は実に見事です
登場するヒロインらは、それぞれ百合素質のある娘さん。
ただ、いちおう漫画世界ではタブーとして描かれており、それがためか最も好きな相手には告白すらしていません。
「苦手」と評されていましたが、「小夜子さん」はわざと嫌われるように振る舞っていたんですね。
またおそらく、「亜由美さん」はそう感じながらも、彼女に憧れみたいな感情があったのでは。
珍しく感情を前面に出した「小夜子さん」には、相当に心揺さぶられたのではないかなぁ。
その後の言動を見る限り、あの場面で思わず泣いてしまった彼女も納得
ぱーって光が差し込むような感じでしょうね。

漫画のキモがそうした部分になるので、幕引きのタイミングとしては適度。
長さ1冊完結が限界であったと思います。
描き下ろしはギリギリかなぁ。

「小夜子」・「亜由美」
※「小夜子」・「亜由美」
 メインカップルです。前後でこれだけ関係が変化するのです。

シメに各話についてごく簡単に。
それぞれカップルのいちゃいちゃから、状況・設定が示される1話目。
しれっとした表情・態度で、お嬢様っぽい「小夜子さん」がいいですね。
いきなり「恵子さん」を馬乗りにしていました。
(※実際に「カモーン」と言われてたけどね)
「亜由美さん」が出掛ける際の言い訳である「バイト」は嘘だと、しっかり見破っています。
ラブラブですねー。
大人しそうな雰囲気と違ってかなり積極的で、その場で告白しておりました。

直接続く2話目は、それぞれ別れる場面から。
試すような大人組「麻美さん」・「恵子さん」が、ちょっと意地悪でいい感じ
「小夜子さん」のキスは補完的な意味合いかな。
距離を取ろうとしつつも、じわじわ近付いてしまう女子高生組(※しかもお風呂です)に対し、それを察して酒をあおる大人組という対比も良かったです。深いです。

通じ合った「小夜子さん」・「亜由美さん」が描かれている、3話目。
1話目冒頭に比べ、かなり柔和な表情になっている「小夜子さん」に注目下さい。
勝手に「亜由美さん」のベッドに潜り込むほか、キスしたりしてました。
単行本でひでるさん最もお気に入りなのが、こちらのメイン部分。
ねぇ…一緒に寝てもいい?
そう問いかけた「小夜子さん」はダメと言われつつも布団の横に入り、勝手に服を脱いでおりました。
言葉通り彼女は何もしないんですが、「亜由美さん」から”仕掛けさせて”います。

横に寝る「小夜子さん」
※おまけ:横に寝る「小夜子さん」
 ここの「小夜子さん」は最高でした!

そうした中、再び4名で会うこととなる、4話目は重要なエピソード。
意識もあってぎこちなさを見せる「麻美」・「亜由美」、「恵子」・「小夜子」のそれぞれ元カップル。
こちらでの「麻美さん」が素敵。
えー、詳細は書きませんが。
息がつまるような緊張感がありました
5話目がラストですが、こちらも伏せておきます。
そうですね。
ベッドに「亜由美さん」と「小夜子さん」が2人並んで体育座りするシーンがあるんですけど、なんとなく「しまいずむ」を思い出させます。
こちらの場合は、ばっちりパンチラしてるんですけどね。
(※いちおう気になって確認してみました。「しまいずむ」の2人はほぼパンチラしてません)

だいたいそんな感じ。
4名がどんな結末を迎えるのか、こじれた関係はどうなってしまうのか、ぜひ単行本でご確認ください。

丁寧でしっかりとした線の絵柄。
濃淡・描き込みなどは適度なくらいで、あちこち洗練されてます。
やや白の比率が高いですけど、メリハリもあってすっきり。
見易いです。
人物絵は柔らかそうな曲線で、細めながらもふっくら感がありました。
ふわっとした、健康的な感じのあるスタイルですね。
背景や小物などバランスに優れ、あちこちの表現は静かで情感あふれています。
漫画の巧い方でした
判断については↓表紙の鵜呑みで問題ありません。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 癖は人を選ぶものでなく、マイナス面が特に見当たりません。
・話5: 百合ジャンルに違和感なければ間違いなく楽しめるかと。
・独5: 成立したカップルから、さらに恋愛が生まれる展開は見事。
合計:[15/15]

これを読んでしまうと…やっぱりコメディーよりコッチかなぁ。
次も期待してわくわく待ちたいと思います。

ふたりとふたり (IDコミックス 百合姫コミックス)ふたりとふたり (IDコミックス 百合姫コミックス)
(2010/09/18)
吉富 昭仁

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★過去に紹介した百合姫コミックス
※ページにまとめました。



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tag : 百合姫コミックス百合漫画コメディーパンチラ

■るいるい (真楠)

★まんがデーター [7/15]
・絵   :■■□□□
・話   :■□□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : [一般]廃墟・コメディー
・おまけ: あとがき、
       カバー裏に取扱説明書・お楽しみ企画「部長を探せ!」
・その他: 初単行本、折り返しにコメント、登場人物紹介、
       7話収録、現在1巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「真楠(まくす)」センセの「るいるい 1巻」です。

ちょっと前の記事ですが、皆さん見ましたか?
↓コレです。

キャッツ・アイ : 25年ぶり復活 泪、瞳、愛が装いも新たに コミックゼノン創刊号で
MANTANWEB]2010年09月13日

喫茶店を営む美人3姉妹が夜には美術品を狙うレオタード姿の怪盗となる北条司さんのマンガ「キャッツ・アイ」が25年ぶりに復活することが、13日明らかになった。
作画は「週刊少年マガジン」で「M.I.Q」を連載した浅井信吾さんこと阿佐維シンさんが担当し、キャラクターは一新。「月刊コミックゼノン」創刊号で10月25日から連載され、タイトルは「キャッツ・愛」となる

 「キャッツ・アイ」は、「シティーハンター」や「エンジェルハート」と並ぶ北条さんの代表作で、81~85年に週刊少年ジャンプで連載された。女盗賊グループ「キャッツアイ」の来生泪、瞳、愛の美人3人姉妹と、瞳の恋人である熱血刑事・内海俊夫を軸にしたラブコメディー。テレビアニメやドラマ化もされ、97年には、藤原紀香さん、稲森いずみさん、内田有紀さんが3姉妹を演じる豪華キャストで映画化。また、最近では最高6億円くじ「BIG」のCMでお笑いトリオ「森三中」の3人がパロディーで扮(ふん)し話題となっている。

 新マンガ「キャッツ・愛」で北条さんは原作。作画は阿佐維さん、シナリオは原作・脚本制作集団の中目黒さくらが担当する。(毎日新聞デジタル)
---------------------------------- 。。。

そんなん。
「北条司」センセの漫画では、ぶっちゃけ「シティーハンター」よりも好きなので、記事タイトルから期待したひでるさん。
洗練された現在の絵柄でまた初めから見れれば、”こんなに嬉しい事はない!”、って思ったの。

…が、しかし。

そうかー、描かれるのは「北条司」センセではないのか。
さらに、公開されていた絵は……なんだか…微妙な感じ。
もともとのイメージが強いんですかね。
あれはダメだ。
タイトル「キャッツ・愛」もなにゆえわざわざ漢字にしたんだろう。
単なる怪盗が名乗る名というだけでなく、お話の重要キーワードな筈なんですが。
パクリもんみたいですよ。
あるいは、「愛ちゃん」を主役として描かれたりするのかな。



羽山ほのか
※羽山ほのか
 だいたいこんな感じで進みます。右上のような手書き文字も多め。

さて、前置きはそれくらいにして、本日の紹介は「るいるい 1巻」です。
こちらは「真楠」センセの初単行本。

紹介帯にあった、
そうだ、廃墟いこう。
…を見て、なんとなく手に取ってしまいました。

誰があの紹介帯を考えたのか知りませんが、良い作戦です。
パンチラ直前みたいな眼帯少女の絵もイメージ良く、その横に”このような素敵シーンが満載ですっ!!”、とか書いてありました。
”このような”の矢印がどこを指しているのかよく分かりませんが、ここで確かな事が1つ。

サービスシーンは多くありません。

わざわざ幅広の紹介帯を使ったりして、確かに良い作戦であったものの、これでは騙し討ち
紹介帯の裏面には”…ほんとはこーゆー漫画です”とありました。
まぁ、ひでるさん購入時にはそこまで確認しないことのが多いんですよ。
ちょっと卑怯ではないかなぁ。

そうしたカラー絵と比較して、白黒絵柄は全体的に差があり、微妙な感じでした。
テーマは”廃墟(愛)”という、非常に珍しいもの。
それは非常に良いんですが、妙なコメディー描写が邪魔をしており、あまり描ききれていない印象
久しぶりに、ひでるさんまったく合わない漫画でした。


白い線画のごっちゃり系。
コマ割りは小さく、テキスト多め。
読んでいて長く感じます。
ちらほら差し込まれる、主人公「羽山ほのか」を中心としたボケも何を言いたいのか分からず。
単にお話をややこしいものにしているようでした。
ダラダラ感いっぱいで、テンポが良くありません

個性的なキャラの日常コメディー(変人が集まる部活)というには、思わずくすっとさせられる場面もなく、中途半端な珍道中という風情。
おそらくは売りの1つなんでしょうけど、こちらも全然合いませんでした。
無理矢理な感じがします。

人物絵の問題は比較的薄め。
良いコマあったものの、コメディーなジャンルそのまま、たいていはもっさり。
白黒で中間色が弱く、人物から背景などを含めて線画っぽいため、画面は見辛いです。
漫画の売りのもう1つ、”廃墟の魅力”を良さを伝えるには、背景描写が巧みとは思えませんでした

水沢柚姫
※水沢柚姫
 眼帯ヒロインです。あまり過度な期待はしないように。

特に印象的な場面となるだろう、1話目の後半。
ここでは、出会ったヒロイン「水沢柚姫」が関心の無い「ほのか」に対して、廃墟を熱っぽく語っております。
そのクライマックスとして、”夕陽が旧部室棟に差し込む”というシーンがあるのでした。
ここで、いままで分からなかったその魅力を、なんとなくでも「ほのか」が理解するという重要なシーン。

しかし、これが全然伝わらない
単に廊下が描かれているだけっぽくなっており、カケラも美しくは見えません。

そちらを筆頭に、あちこちの表現もイマイチ。
ざらりとした感覚で、不安定気味。
メインがしっかり描かれていないのに、次々増えるキャラもただ余計に感じました。

カバー裏には”取り扱い説明書”というのがあります。

廃墟を題材にしてコメディーを描くと云う、意味不明かつちょっと無謀な漫画です。常人には理解不能な類のモノが含まれています

…だって。
はい、ひでるさんは常人なので理解できないんでしょう。
その文言はカバーに書いて欲しかったですよ。
なお、絵柄を現場で判断する場合は、↓表紙よりも裏表紙のが近いため、参考になるでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵2: あちこちバランスは悪くないと思います。
・話1: まったく刺さりませんでした。
・独4: 良くも悪くも独特ではあります。
合計:[7/15]

せめて↓表紙・折り返し(後)イメージのような漫画ならば良かったんですけどね。
廃墟好きな人もこの漫画は刺さらないと思います。

るいるい(1) (ブレイドコミックス)るいるい(1) (ブレイドコミックス)
(2010/09/10)
真楠

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■私がお姉ちゃんなんだからね! (鰻丸)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : [一般]コメディー・姉妹
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵・4コマ「君子様とその仲間達」
・その他: 折り返しに4コマ、7話収録、現在1巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鰻丸(うなぎまる)」センセの「私がお姉ちゃんなんだからね! 1巻」です。

自分自身記憶が弱いので、左上の「検索フォーム」を頼りにしているんですが…。
なんだか、うまくありません。
過去の記事って検索範囲から除外されてしまうみたいですね。
微妙な使い勝手です。
機能修正してくれないかなぁ…。

さて、本日は過去に成年系「ダブルリップ」を紹介している「鰻丸」センセです。
おそらく2冊目という単行本は一般系。
「私がお姉ちゃんなんだからね!」でした。

あの↓表紙が全てですね。
よくよく見るとツインテールの大きい人がランドセルを背負っているのが分かると思いますが、そっちが妹。
抱っこされてるのが姉という訳。
表題「私がお姉ちゃんなんだからね!」というのはそうした理由です。
そんな、両極端な姉妹による日常コメディーな長編漫画
やや人を選びそうな絵柄が問題なければ、楽しめることと思います。

姉「高槻美空」、妹「高槻小鳥」
※姉「高槻美空」・妹「高槻小鳥」
 現実にこんな姉妹がいたら、たまんないですね。

幼児体型な高校生「高槻美空」
電車でも映画でも子供扱いされ、同級生からはカワイイと頭をなでられてしまう彼女。
容姿には強いコンプレックスがあったんですが…そうなる原因は彼女の妹「高槻小鳥」にありました。
「美空」とは4歳違いの姉妹で、まだ小学生。
しかし、彼女は「美空」とは逆に長身高く、胸も高校生らが驚くようなサイズの持ち主だったのです。
そんな両極端な姉妹のお話。

極端な容姿というのはそれだけで漫画になるもの。
どっちかだけでも十分なネタになりますが、こちらの場合は姉妹であべこべというのがポイントになってます。
収録の1話「お姉ちゃんと妹と」、2話「お姉ちゃんと対決」は姉が高校生の友人を連れて大きな妹を紹介、妹が小学生の友人を連れて小さい姉を紹介、とちょうど対称的。
会う前後の友人らの反応が良いコメディーになってました。
いままで極端な一方を見てきて、その姉妹がまた違った方向に極端であるのは驚くでしょうねー
収録の最終7話では出会いっぽいお話が描かれ、今後のラブコメ展開にも注目です。

1話は妹「高槻小鳥ちゃん」の紹介話。
タイトルもそうですが、基本的には姉「高槻美空さん」が主人公のようです。
同級生の胸あたりまでという身長の「美空さん」
ちょっとツリ目なところがツンデレちっくな性格と合って良いですね。
そんな彼女に妹がいると聞けば、あーした想像をするのはごく自然なこと。
ため、妹「小鳥ちゃん」と初対面なそれぞれがポカーンと開いた口塞がらないのも当然。
2人並んだ姿はモノ凄い状態になってました。

こんなんって現実にあり得るんでしょうか?
いちおう、思い付くキーワードでいくつか検索してみましたが、コレというヒットはありませんでした。
まぁ、先ほどもかきましたが、どっちかだけでも十分なネタですからね。
性格的にはちゃんと姉妹なんですが、「小鳥ちゃん」の膝に座る「美空さん」というのはスゴイ光景。
姉妹仲はすこぶる良く、「小鳥ちゃん」はお姉ちゃんを溺愛しているほか、今のところは女性に興味がある様子。
ちらほら出てきますが、ソフト百合ちっくな雰囲気を持ち合せていました。
耳をカプって~の1コマは必見(笑)

耳をカプって~の1コマ
※耳をカプって~の1コマ
 膝上にすっきりおさまる「美空さん」がヤバいです。

逆のお話展開である2話「お姉ちゃんと対決」
「小鳥ちゃん」の友人「加瀬円」、「理桜・サンダーランド」の2人はやたら個性強く、キャラとしてはお姉ちゃんの友人3名より見ていて面白いです。
「理桜ちゃん」が商店街の人々から人気あるのは、外面がいいため?
姉「美空さん」と同様に、「理桜ちゃん」にも会うなりタックルをかましていた「小鳥ちゃん」
こちらでも耳をカプって~をやっており、なんだか妙な雰囲気漂わせていました。
紹介された「美空さん」を疑う2人。
先ほどのエピソードとは異なる友人らの反応が可笑しいですね。
とりあえず甘えてみたという「円ちゃん」に対し、「理桜ちゃん」は対決を挑んでいました。
はっちゃけエピソードでしたが、後半のお姉さん然とした「美空さん」には、なんだかじんわり
ああいうのいいですねー。

再び「美空さん」がピックアップされる3話「コスプレ大作戦」は学園風景。
アニメ研究部からモテルをお願いされるという内容。
リアルで「幼児体型&ツンデレ」キャラがどれだけ貴重かを!
…とか、本人の神経を逆なでしそうなこと言われていました。
イケメン「栗生」の登場する後半がいいですね。
ほぼ陥落しかかってましたよ。
4話「おつかいに行こう!」は姉妹の風景。
おっちゃんのオープニングが、普通の人から見た「小鳥ちゃん」の反応を物語ってますね。
お姉ちゃんにベタベタで、やや「美空さん」は大変そう。
外観と裏腹なスーパーでの描写もなかなか凄いものがありました。
確かに「小鳥ちゃん」は同学年よりも幼い印象がありますね。
5話「小鳥の1日」は小竹小学校での彼女。
校長が変な感じになってましたが、なるほどあの容姿では誤解されそう。
何故か当たりやすい(笑)授業中風景が実によく、隣で手を上げてる「理桜ちゃん」がまた可笑しいです。
先生わかりません」が可愛いですよ
勉強はそんなんでしたが、体育の昇り棒では「小鳥ちゃん」は意外な才能を見せています。
容姿もいいので、ポールダンスで生きていけそうですね。

「藤岡君子」・「美空さん」、「理桜・サンダーランド」・「小鳥ちゃん」
※左から、「藤岡君子」・「美空さん」、「理桜・サンダーランド」・「小鳥ちゃん」
 なお、いわゆるサービスシーンはほぼないので、期待しないように。

6話「みんなでショッピング」、7話「ガールズ ミーツ ボーイズ」は直接続くデパート話。
友人らと出掛ける予定だった「美空さん」にブラを買う目的の「小鳥ちゃん」がくっついて行くというもの。
ブラ購入の前者。
「小鳥ちゃん」のサイズに、皆が感心してました。
そんな大きさなんですね(笑)
一方、やはり子供扱いされる「美空さん」
本来は付き添いであるのに、
お姉さんの胸大きいからあなたも大きくなるわよ~
とか言われてます。
後者はふらりとはぐれてしまった「小鳥ちゃん」が「美空さん」の同級生「百瀬和茂」と出会うというもの。
普通の反応そのまま、「和茂くん」は姉と勘違いしてました。
うまーく会話もすり抜けてますね。
ありがとー!!
という1コマ、後のソフトクリームの場面などは抜群の破壊力だと思います。
彼年上だと信じてますから、あーした反応されれば恋しないのが不自然。
一方、「美空さん」も「柿崎進」という男子に出会っていましたが、他キャラでは必ず描かれていた紹介枠がなかったということは…やっぱり小学生なんでしょうね。
カップルとして面白そうなのはこっちかな。
(すぐ背丈とか追い越されるだろうし)
おそらく続きが描かれるだろう2巻に期待しましょう。

強い線の絵柄。
濃淡は適度なくらいで、コマ割りは比較的大きめ。
描き込みとしてはあっさり気味でした。
コテコテしておらず、やや平たい印象です。
ちょっと硬さのある雰囲気もありますが、表現などは問題なし。
特に引っ掛かる部分はありません。
フレックスコミックス」では4コマの番外編などが読める(いまのところ)ので、購入前に雰囲気を見ておくのがオススメ。
店頭では、紹介帯のカット絵が参考になるでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 個性あり、人を選ぶと思われます。
・話4: 設定の勝利てしょう。面白かったです。 
・独4: どっちかでなく、姉妹どちらも~としたのはいい思い切りでした。
合計:[11/15]

2巻以降はどうなるのかな。
まだ色々とお話が考えられますが、これからが腕の見せどころだと思います。

私がお姉ちゃんなんだからね! ? (フレックスコミックス)私がお姉ちゃんなんだからね! ? (フレックスコミックス)
(2010/09/11)
鰻丸

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tag : コメディーラブコメツインテールコスプレ

■シュガーホール (シュガーミルク)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : [成年]むちむち・積極的
・おまけ: あとがき・作品解説、ゲストページ、その後4コマ、
      描き下ろし「シュガーホール」・「カテキョぷらすα」、
      カバー裏に漫画「シュガホたん」、加筆修正あり。
・その他: 紹介帯折り返しに著者近影、カラー(12P)、短編×12
      (うち「72時間」×2、「カテキョぷらす」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「シュガーミルク」センセの「シュガーホール」です。

紹介帯の折り返しには”シュガーミルク「乳魂」連載中!”とか書かれていました。
しかし、ブログのためHPに行ってみたところ…
「来年は同人作家に戻りたい」
なーんて衝撃発言が!
センセ的には同人をメインに考えておられるようで、”最後になるかもしれない”みたいな文までありました。
今後の活動に注目しましょう。

さて、そんな訳で「シュガーミルク」センセの最新刊です。
2冊目は「シュガーホール」でした。
…どっちがお名前でどっちがタイトルだか、ややこしいですね(笑)
こちらのブログでは、前巻「ぱいぐるみ」も紹介しております。
↑上で書いたように、おまけ要素満載で嬉しい単行本。
収録は1話前後編があり、他は短編での構成でした。
4コマや描き下ろしで後日談が描かれる話もあり、読み応えもあります。
また、全体的な傾向として、”えっちに積極的なヒロイン”が揃っています。

隣の「雪ちゃん」、森崎ちづる
※左:隣の「雪ちゃん」、右:森崎ちづる
 後半に描かれていた「雪ちゃん」の告白シーンに注目下さい。

そうした中で、ひでるさんのお気に入りは短編「みすみす」、「隣の隙間から」の2話。
まず「みすみす」は、間違えてラブレターを送った相手とのデート話。
手紙の仲介を友人は快く引き受けてくれたものの、待ち合わせに来たのは意中の相手「森崎はずき」ではなく、名前程度しか知らない「森崎ちづる」だったのです。
間違いでしたとも言えず、主人公「日高」はとりあえずデートをすることとなったんですが…という導入部。

手紙にフルネーム、下の名前は書いてなかったのかな。
とかなんとか、「ちづるさん」は余計な突っ込みを入れることすら忘れてしまうようなヒロインでした。
普段は無口・無表情で反応も薄めなんですが、移動の電車内ではいきなりえっち展開。
満員電車で密着したのを助けに、自ら脱いだりしてました。
夜までソワソワしながらデートするの面白くない
彼女の中ではえっちすること前提で、覚悟もしていたためやや暴走気味
また、堰を切ったように、べらべら喋り出すのがイイ感じでした。
えっち最中の台詞も男子的にはきゅーん、ってすると思います(笑)
丸出しなのにキスは恥ずかしがったりして。
ツリ目なのも可愛いですねー。

もう1話「隣の隙間から」はお隣のお下げな女の子「雪」ちゃん。
妻が離れた後、主人公「二宮耕太」の部屋へよく来るようになっていた隣の「雪ちゃん」
よく彼女からの相談を受けたりしていましたが、同時にえっちなこともしていたのでした。
こちらか、次の先生話が収録で年齢差のあるカップルではないかなぁ。
タイツがえっちです。
彼女は積極的ではないもののやたら従順。キュートでした。
後半で語っていたことは、なるほど、という感じ
いい娘でしたねー。
彼女があーなったのは、やっぱり目撃してからの対抗心なんでしょう。
その場面も見てみたいなぁ。

担任教師「高岡桃香」さんと付き合う「前島孝太郎」くんの「恋の禁則事項」
2人にとっては初めてのお泊まり旅行とのことでした。
まぁ、単にクラス旅行なんですけどね。
皆で海に出かけており、当然ながら水着姿なんですが…「桃香さん」はビキニなんて着てました。
あれは生徒に目の毒だわー。
人気もあるようでなかなか2人きりにはなれず、
後で抜け出すから待っててね
とか耳打ちされていました。
中盤からの「孝太郎くん」とのツーショットでは予想以上に積極的で、見つかるかもというスリルを楽しむような発言まであります。
いい先生ですね!
ただ、そのため彼が不安に感じるのは当然で、撮影プレイにまで発展するのでした。
スイッチオフになったような、ラストページの「桃香さん」が年上然として素敵。
えっちシーンでのあれも、計算づくだったりするのかなぁ。

教師「高岡桃香」、浅倉さん
※左:教師「高岡桃香」、右:浅倉さん
 アダルト組。先生は胸もいいですが、あの足が素敵。

「カテキョぷらす」は「カテキョぷらすα」という4ページの描き下ろしが追加されています。
タイトルそのままな家庭教師の男と姉妹「ミキ」・「マイ」の2人。
裏表紙参照。
いちおうラブラブなのかな。
なんとなく2人のえっち道具のような感覚がありましたけど。
こちらの注目はメインで描かれている姉「ミキさん」ではなく、途中から顔を見せる妹「マイちゃん」
ショートカットで中性的容姿な彼女のえっちが良かったです。
描き下ろし部分では、2人とも制服姿。
お尻でされちゃってました。

表題作「シュガーホール」は描き下ろし。
浮気の疑いある「大樹」を探るため、「一司」に頼んで様子を見る「杏奈」
浮気だったらえっちという約束があり、自動車の中で…というお話。
いわゆるネトラレな逆なので…ネトリ漫画?そんな単語ある?
こちらの「杏奈ちゃん」が↓表紙の娘さん。
カラー原稿での服装はそのまんま。
こちらのポイントは「約束が違う!」という部分。
解説の”押せば流れる”というそのまんまで、なんのかんの言いながらもあっさりサレてしまう彼女がいい感じ(笑)
後半での彼女はテニスウェア姿。
馬鹿じゃねーの!
そう言われてましたが、いちおうまだ彼氏という「大樹くん」を視界に入れながらのえっちでした。
そんなんがお好きなんでしょうね。
また(彼女自身も)浮気するだろうなぁ。
巻末にある4コマも面白いです。

収録での連続話「72時間」は前後編。
同窓会での不倫話で、昔好きだったという「浅倉」さん・「木村」くんのカップル。
”3日間だけ好きにして良いんだけどな”
そんな彼女の帰省している期間なので、72時間・えっち三昧という訳。
前半は外での露出プレイ。
「木村くん」イイ趣味してるなぁ。
じらした後のえっちも良い感じでした。
後編では彼女の意外な事実が判明。
その関係で複数えっちになっています。
なかなかハード気味ですが、その後の「浅倉さん」はやたら可愛らしい反応で印象的でした。

「巻キシマム彼女」彼女の妹「香奈美」ちゃん。
姉にはデブとか言われて太めなスタイルを気にしていましたが、なかなか良い程度のむっちり感
なぜかスパッツを着用しており、パンパンな太ももが素敵でした。
そんな彼女が、ダイエットで動けなくなっていたのを助けようとして~という切っ掛け。
(※帯状のものでぐるぐる巻きになってるの。タイトルの由来ですね)
実は、コレなかなか良いお話
主人公「一雄」くんにもコンプレックスに感じているところがあり、”そんなんも魅力的だよ”って、励ます内容です。
ちょっと太めなだけでしたからね。
胸で服のボタンを破壊するという、漫画ちっくなシーンもありました。(漫画ですけど)
結局のところ彼女の妹とえっちはしてしまうものの、あれは必然。
ラストまで良くまとまっています。

妹「香奈美ちゃん」
※妹「香奈美ちゃん」
 ダイエットシーンが説明し辛かったので。こんなん。

ほか、勉強を邪魔する義姉「あゆみ」さんの「夜勉スペシャル!」
受験生で居候の「ヒロ」くんの前で、刺激的な格好をちらつかせる「あゆみさん」
彼は「アホ義姉」とか呼んでしたものの、あちこち言動を見る限りは絶対に成績良い人だと思います。
「アニマル淫パクっと」のヒロイン「小手川凛」さんはそちらと逆。
お嬢様っぽい外見でしたが、ちょっと変ですね(笑)
着ぐるみの「水沢」くんとじゃれ合ってました。
カラー原稿から始まる「レッスン3」は競泳水着
フィットネスクラブに通う人妻「松尾」さんとコーチ「岩田」というカップルなんですが…注目は後半。
複数取り囲んだ男性陣は、「やめて…下さい!」と言われたそのまま手を止めるんですね。
その際の、きょろきょろする「松尾さん」が可愛く描かれてます。
実はこちらのカラー原稿部分にも2ページほど描き下ろしがあるのでご期待下さい。

強く柔らかな線の絵柄。
描き込みは適度なくらいで乱れなく、濃淡はやや濃い目という印象です。
大きな崩れはないものの、小コマはやや置きにいったような感じ。
他が良いため、逆に目立っていました。
全体的には、迫力のある大きめなコマが良いです。
修正もされているようですが、新旧原稿での差はなんとなくですがありました。
やっぱり最近の原稿は洗練されて綺麗になった感覚です。
幅の広い輪郭で、全体的な肉付きも良く健康的なスタイル。
学生~成人・人妻という年齢幅を、微妙な違いで描き分けておられます。
判断にはカラー絵ほか、背景にちょっと見えるカット絵が参考になるでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 胸もいいんですが、特に下半身の描写・肉付きは丁度良い感覚です。
・話3: 全体平均してこのくらいかと。サクっと刺さるお話もありました。
・独4: むちむちですね。良い曲線でしたよ。
合計:[12/15]

折り返しのカラーな教師「高岡桃香さん」が良かったです。
やっぱり学校でのああしたシチュエーションが見たいなぁ。

シュガーホール (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)シュガーホール (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
(2010/09/01)
シュガーミルク

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tag : ショートカット競泳水着

■のーぱん (オザケン)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : [成年]ラブコメ・恋愛
・おまけ: 描き下ろし「のーぱん サマー・ビューティー計画」、
       カバー裏に「のーぱん ヒップランキング」・あとがき、
       合間にその後のカップル。
・その他: カラー(8P)、短編×8
      (うち「のーぱんシリーズ」×5、「堕落のテストマスター」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「オザケン」センセの「のーぱん」です。

カバー裏まで気付きませんでした。
こちらの「オザケン」センセとは、ブログにて一般系「制服専科」、成年系「学校でイこう!」などを紹介している「小沢田健吾」センセの別名義。
”略してオザケン~”
そう書かれていたので、完全に変更という訳でもなさそうですが。

さて、5冊目になる最新刊は成年系「のーぱん」です。
一般系で「ラブリー★ニーソ」なんてのもあったんですね。
うっかり見逃していました、今度探します。
今回の収録は表題の中編、前後編、短編という3エピソードによるもの。
ただし表題作は異なるヒロインによるオムニバスなんですけどね。
どちらもえっち度高めながら、明るいラブコメ漫画になってます。

市川リン、天野さん
※左:市川リン、右:天野さん
 意味は違うけれど、のーぱんなお2人です。

やっぱりメインから。
表題作「のーぱん!」は全4話と描き下ろし「のーぱん サマー・ビューティー計画」を収録。
前述したように、各話にはそれぞれ別ヒロインが登場しています。
いちおう舞台・世界は同じ学校で、話数と共に時間経過がありました。
ただ、学園での場面も少なく、それぞれの交流はちょとだけです。

1話「ムレるのイヤ!ノーパンでドッキドキの巻」はカラー原稿もある冒頭話。
こちらのヒロイン「市川リン」ちゃんは、「オザケン」センセ得意の八重歯キャラ。(←たぶん)
ショートカットの元気溢れる娘さんで、「石坂達也(タツヤ)」くんの隣に引っ越してきたという流れ。
”前の家から山越えて走ってきた”
…という、空腹な彼女を家に招いて御馳走したところすっかり懐かれてしまったのでした。
餌付け漫画ですね。
出会った際にも大事なトコ丸出しにしていましたが、転校後もお尻全開にしていた「リンちゃん」
なるべく履かないようにしてるんだよ
そんな事を言ってました。
刺激的ですが、どんな生活を送ってきたのやら。
ムレてカユイ~という切っ掛けから、えっちに展開しておりました。
自由な性格もあると思いますが、もともと(餌付けのため)好意を持っていたこともあり、ごくスムーズ。
学校屋上でのえっちになってます。
ラストページ付近の彼女がまたキュートでした。

2話「あの娘がノーパン!?おまじないでドッキドキの巻」はポニーテールの「天野」さん。
普段から無口・無表情で、付近で”最凶”と呼ばれる「遠藤」を荷物持ちにしていたなどの情報から、必要以上に恐れられていたんですが…ふと「川田」くんが見た彼女はノーパンだったのです。
実はおまじない目的だったという、可愛らしい彼女とは電車内のシチュエーション。
かなり無理矢理な感じではあったものの、えっちでいいですね。
駅に到着した車内で続けてしまうのにも違和感が。
オチ部分で先の2人が出演しており、「リンちゃん」がノーパンだったためか、学園にてそんなんが流行る(?)切っ掛けとなっていました。
3話「お嬢様もノーパン!!温泉でドッキドキの巻」は車が迎えに来るようなお嬢様「広沢栄子」さん。
知られていない、裏山の温泉へ行った「内田雄(うちだ・ひろし)」は、そこで「栄子さん」と鉢合わせ。
そう、ここは広沢家の土地であったのです。
猿に服を悪戯され、木の上にひっかけられた服を肩車で取ろうとする流れ。
見上げると、単にバスタオルを巻いただけの「栄子さん」という素敵な光景です
う、上…見ないで下さいね
とか言われてました。
無理だって。
ただ、シリーズのプレイである”のーぱん”とは無関係であり、描き下ろし「のーぱん サマー・ビューティー計画」がこちらのカップルとなっているのは、そのためかも。
透け透けなワンピースが素敵です。

広沢栄子、池部良子
※左:広沢栄子、右:池部良子
 この”見上げ全裸”はプレイは必見です。

眼鏡の「池部良子」さんが登場する4話「サヨナラのーぱん!憧れの人とドッキドキの巻」
3話にちょろっと出演していた彼女です。
憧れの先輩を射止めるため、「良子さん」が取った手段がのーぱんでした。
ちらほら学校での場面ありましたが、そこでえっちするのはこれが初めて。
まぁ、普通に考えて…「良子さん」のそんなんを目撃した彼の対応はごく真っ当
実際だったら驚くだろうなぁ。
個人的に各キャラの交流少ないのは残念でしたが、それぞれエピソードはえっちにまとまっていたと思います。

私の体…買う気ない?

1千万という宝くじを的中させた、主人公「島」くん。
”どうせ使うならパーっと派手に使い倒す”
そう考える彼は、屋上にてあれこれ思案していたところ、学年トップの優等生「小野寺」さんからそんなことを言われたのでした。
前後編の「堕落のテストマスター」はだいたいそんな導入部。

コレなかなか良い話。
不良ではないもののサボり癖あるようで、出席日数はぎりぎりという彼。
たぶん勉強も良くできる方ではないようです。
多少自分に酔っているところはありそうでしたが、あそこまでするのは相当なもの。
バカですね(良い意味でね)
「小野寺さん」が惚れるのは当然でしょう。
そんな訳で、前後編でのえっちは大きく意味が異なるものとなっています。
後編にて「小野寺さん」から誘う台詞回しも、なかなか洒落たもの。
前編で言っていた”効率うんぬん”も生かされておりました。
「オザケン」センセもお気に入りなようで、オチから後日談までも非常に良かったです。

南さん、小野寺さん
※左:南さん、右:小野寺さん
 こちらの2話も良かったです。「南さん」の反応が可愛いです。

収録で「ハグ&ドリームふたたび」は唯一の短編。
大人しいクラスメイト「南」さん。
彼女が足を怪我をしたため、保健委員である「藤本」くんはおんぶして保健室まで連れて行くこととなりました。
当初は恥ずかしがって拒否していた「南さん」でしたが、少しすると密着してくるようになり…と、そんな展開。
こちらのヒロイン「南さん」は吹き出しのないキャラクター
(※えっちシーンではあります)
「藤本くん」が代弁することで、意思を読者に伝えるという手法です。
表情・行動だけで表現しているんですが、これがなかなか見事
教室での大人しい彼女、恥ずかしがる場面、そして密着しての表情まで、非常にキュートでした。
抱きついた際の笑顔が強力です。
また、雰囲気からは想像できないほどの巨乳がスゴイですねー。

乱れのない強い線の絵柄。
どちらかと言うとスッキリしてますが、メインの描き込みはなかなか。
濃淡は髪・制服などの黒が強く、引き締まっているような印象です。
動きなどの絵で、ちょっと目立つような部分が正直なところありました。
ただ、ポイントとなるべきコマを押さえているためか、あまり気になりません
特に「ハグ&ドリーム~」などの表情は見事で、漫画の巧い方だと思います。
しかし「堕落の~」で目立っていた、傾きの大きいネタコマは、人によって好み真っ二つかと。
ひでるさんとしてはちょっと反対。
あれで話がぶっつり切られる印象なのよ。
毎度お馴染み「ティーアイネット」さんの単行本なので、判断は裏表紙でどうぞ。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 癖はありますが、安定してます。個人的に好み。
・話4: 収録の中編・短編など、どちらもえっちで読みごたえあります。
・独4: 魅力的なヒロイン群でした。長くなるので↓下に書きます。
合計:[12/15]

「のーぱん」タイトルでの温泉えっちは違うものの、あの”見上げ全裸”は素敵。
「内田くん」がハマるのも納得。
前後編でガラりと態度を変化させてる「小野寺さん」ほか、無口な「南さん」も色々させたくなるような可愛さありました。
2人の続きとか見たいです。

のーぱん?のーぱん?
(2010/09/10)
オザケン

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tag : ラブコメティーアイネット八重歯ショートカットポニーテール

■えんとらんす! (ポン貴花田)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■■
・属性 : [一般]ラブコメ・性別反転
・おまけ: あとがき、カラー描き下ろし「ボーナスコミック」
・その他: カラー(4P)、7話収録、現在1巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ポン貴花田(ぽん・たかはなだ)」センセの「えんとらんす! 1巻」です。

おそらくお金かかっているのではないかなぁ。
ピカピカでなんだか奥行きを感じる、ステキな紹介帯でした。
じっくり見ていると…なんだか文字が浮き上がってくるように見えて……そのまま角度を変えると、頭がくらくらしてきます。
軽くトリップしたい方はぜひどうぞ。

そんな紹介帯の「えんとらんす! 1巻」です。
描かれているのは「天使のマシュマロ」を紹介している「ポン貴花田」センセです。
学ランとおっぱいに釣り上げられました。
最近では「CHANGE!!/柚木N’」、「世界の果てで愛ましょう/武田すん」などがあった、いわゆる性別反転な漫画です。
チェンジH」なんて本が定期発売されるくらい、身近になりましたからねー。
そのうち「百合姫コミックス」みたいにじわじわ勢力を拡大していくんでしょうか。
なお、こちら「えんとらんす!」はそのシリーズの単行本です。

主人公「佐久間円」
※主人公「佐久間円」
 ちなみに、中央が「根津くん」です。意外に出番少なかったですね。

昔から同級生「根津ヒロシ」にちょっかいを出されては幼馴染み「菊野真姫(きくの・まき)」に守られていた主人公「佐久間円(さくま・えん)」
「根津」に制服を学校の裏山に隠されてしまった「円」は、代わりに置かれていた女子用制服にやむなく袖を通しました。
そのままの姿で裏山へ入って探していたところ、荒れた祠を発見。
とある願いを持つ「円」は、持っていた水を供えてお祈りしたんですが…。
次の朝、起きた彼は自らの胸が立派なものに変わっていたことに気付いたのです。
だいたいそんな感じの導入部。

女体化なラブコメです。
いちおう、祠の神様(白蛇な姿の龍神さま)が彼を女性にしてしまった張本人。
2話であっさりソレが判明し、2人の前に姿を見せていました。
その時点で元に戻っているんですが、故あってまた女性になってしまうのです。

こうした漫画のお約束で、「円くん」は女顔。
女性としての生活への順応も早く、こちらの漫画では3話から制服ほか下着まで女性用になっていました。
実際に女の子な「真姫ちゃん」のが男性っぽいのもセオリー通りかな。
あんな感じの↓表紙そのまま「円くん」は無防備でトラブルにもよく巻き込まれており、サービスカットは満載
…というか、そちらが売りの1つ。
バンバン脱いで(脱がされて)全裸になっているほか、「真姫ちゃん」も脱いでます。
いいおっぱいでした(笑)

制服を女モノにされていた「円くん」の描かれる1話目。
こちらの「根津くん」は、2巻が発売されない「女類男族/新井理恵」に登場する「矢追くん」のような感じのキャラ。
「円くん」に対してしっかり恋愛感情を抱いており、彼が男であるという葛藤からちょかい出す行動を取っていました。
…難儀ね。
描き下ろしカラー漫画は、まさに彼の欲望が溢れだしたようなもので必見。
(※冒頭なので嫌でも目にするんですが)
それが実際に女として目の前に現れたのだから、たまんないでしょう。
何年越しかの想いなので、後半のあんなんは当然だと思います。
喋る白蛇な神様がいい感じ。

「菊野真姫」
※菊野真姫
 容姿・立ち位置的に、「かしまし」の「とまりちゃん」を思い出します。

やっぱり男に戻れないまま続く2話目は水着話。
両親などあっさり受け入れられるのはお約束ですね。
その中で、事情を知った雰囲気な校長がポイント。
スクール水着を普通に着ている「円くん」
しかも「真姫ちゃん」からの借り物なので、もっとドキドキしても不思議でないと思うのだけれど。
そんな「円くん」は、授業中欲望丸出しな男子連中に取り囲まれていました。
1話目もそうですが、ここの男子はちょっと飢え過ぎのような…
神様も怒ってましたよ。
外観は確かにぼいーんな女の子とはいえ、顔はいままで男として接してきた「円くん」なのだから、あーも切り替え早いのには違和感あります。

普通に女の子として生活するようになっている3話。
先ほども書きましたが、彼(彼女?)はよく順応してますねー。
前半の「って居ないし!!」という「真姫ちゃん」が好き。
この娘もややこしい娘さんです。

こちらの中盤からと続く4話・5話までは、レスリング部でのエピソードになってます。
女子レスリング部に断わられたため、男子レスリング部へ入部する「円くん」ですが…まぁたそんな日々悶々としてそうなところに(笑)
さっそくセクハラな感じです。
この学校の男子はそんなんばっかか。
てっきり1話のような展開になるかと思いましたが、対決となった(4話)のはいちおうスポーツマン…だから?
誰が相手をするのか揉めそうね。
3話から顔を見せていた、女子レスリング部部長「浅沼」さんの参戦する5話。
ここでようやく1話のような展開に(笑)
頼みの「浅沼さん」も結構簡単に捕まってしまい、3名が大ピンチになります。
この場面を如何にして切り抜けるか、ぜひ漫画でどうぞ。
サービス度の高いエピソードでした。

レスリング部・入部風景
※レスリング部・入部風景
 とかく男性陣は変です。やばいぞ。

しかし、あんな目に何度も遭っていながら、変わらず男子の中で着替えてしまう「円くん」はちょっと危機感ないですね。
「真姫ちゃん」の許嫁が発覚する6話もまさにそんなん。
まぁ、こちらの場合は切っ掛けが好きな娘に関係することだから、分からんでもないですが。
せめて万が一の事態に備えて、対策とっておけばいいのにー。
銭湯へ行く7話では、ついに「真姫ちゃん」の全裸が(笑)
一緒にお風呂へ入る「円くん」としては、たまんないでしょうね。
ここはちょっぴり良い話です。

すっきり線の絵柄。
ごちゃごちゃしない適度な描き込みで、細かい部分までちゃんと描かれています。
濃淡は丁度良いくらいか、やや白め。
大きな乱れとか変な崩れも見られず、作画は良好でした。
小さいコマまで丁寧で、ちょっとしたコメディーがお上手です。
人物絵の雰囲気など独特なものがあり、癖を感じます。
カラーでも変化はないので、だいたいは↓表紙の判断で良いでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 個人的には目のあたりが気になります。
・話3: ちょっと男性陣が欲望丸出し過ぎかと。
・独5: お話のマイナス面はありながらも、サービスは満点でした。
合計:[12/15]

まぁ、一般えっち漫画ですわね。
よくよく考えると、巨乳に透け描写、スクール水着とレスリング着など、そっち系では満足できるだろう要素満載です。

えんとらんす! 1巻 (TSコミックス)えんとらんす! 1巻 (TSコミックス)
(2010/09/10)
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■Marine Iazhward (鈴玉レンリ)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : [成年]ラブコメ・恋愛
・おまけ: ウキウキ!あとがきランド2010(日常4コマ・あとがき)、
       作品解説、カバー裏に日常4コマ・中分け君。
・その他: カラー(8P)、短編×12
     (うち「intercourseシリーズ」×2、「Pureシリーズ」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鈴玉レンリ(すずだま・れんり)」センセの「Marine Iazhward[マリン・ラズワード]」です。

センセの漫画は久しぶりです。
おそらく緑色のまで見ていた記憶あるんですが、あまり刺さりませんでした。
どっちかというと好みに近い絵・話であったんですが…。
漫画って不思議ですね。
そんな訳で間が空いており、こちらのブログで取り上げるのも初です。

花凛さん、杏奈ちゃん
※左:花凛さん、右:杏奈ちゃん
 流れ・オチどちらも「花凛さん」のお話は好き。

最新刊「Marine Iazhward[マリン・ラズワード]」ですね。
そうした「鈴玉レンリ」センセの単行本をなぜ今回は手にしたかというと…毎度ながら、↓表紙に呼ばれた(ひでる妄想)ようなので購入しました。
いい絵ですよね!
白とブルーな配色が爽やかで、なんだか成年漫画でないみたい。
(※ほぼ胸は丸出しでしたが)
よくこちらのスペースでは表紙について好き勝手に書いてますが、やっぱりセールス的には重要な部分だと思います。
実際ココに釣り上げられてる人がいますし、購入判断の際には最初に目に入る部分ですし。
そう言えば、AVとかでも、パッケージが重要だって営業の人言ってましたっけ。

収録は2話くらいの連続話ほか、短編での構成。
基本的にはラブコメ
ただ、昨日の「幸田朋弘」センセと違って、ラブ度合いが強めです。
恋愛話と言っても、いいかもしれません。
各話はまったりとした甘さに包まれていました。
糖分が不足している時にはいいでしょう。

新婚旅行で初めてをあげられたら、素敵だなーって
そうした台詞から始まる「ハジメテ?エッチ」
する気満々だった「俊也」くんは、そんな「花凛」さんの一言で思い止まりました。
ただ、いちゃいちゃするうちに限界が近づいた彼を察し、「見るだけなら~」と服を脱ぎ出すんですが…と、だいたいそんなん。

2人はラブラブですが、傍から見ればバカップルなお話。
”えっちしない”という前提で肌を合わせる2人。
まぁ、いつの間にやら普通にえっちしてました。
成年漫画ですからね(笑)
彼女の意思を尊重し、最後まで我慢していた「俊也くん」は偉い。
途中から「花凛さん」のスイッチがオンされてましたよ。
こんな調子で、果たして新婚旅行までに何度してしまうのやら…。
あー熱い熱い。

「Another intercourse」、「スキモノ-Truth intercourse-」は2話の連続。
お互い両親の許可があり、同棲をしている「啓」・「杏奈」のカップル。
避妊はしているもののえっち三昧な日々で、相性も良い2人は毎晩ゴムを2つずつ消費するペースだったのです。
そんな訳で、ほぼえっちシーンで本編が占められた2話です。
どちらも男性「啓くん」視点で進みます。
頑張り過ぎた1話目は素股。
「杏奈ちゃん」良い反応でした。
ラブラブですよ。
それから一転して、気まずさの漂う2話目。
どんなんかは秘密ね。
前話の続きで、同棲生活についても触れられていました。
流れがために漫画としてはこちらのが断然面白いです。
服引っ張る「杏奈ちゃん」が好き。
チェック柄の下着がキュートでした。
まぁ、シチュエーションあーでなくても、男性は独りがイイ時があるものです。

「Pure lust」、「Pure desire」の2話も、同じくえっちシーン比率の高い連続話。
エロエロな日々を送っていたそちらとは違って、より純粋です。
また、視点は「紗枝ちゃん」になっているのもポイントでしょう。
前者「Pure lust」は目出度い初えっちエピソード。
前半のパジャマな「紗枝ちゃん」が可愛いです。
言いだしっぺが彼女というのがいいですね。
ちょっとすれ違った2人の後者「Pure desire」
デートの帰りに会話のタイミングがズレ、気まずいまま別れた2人。
もやもやしたままの「紗枝ちゃん」でしたが、その夜に「隆行くん」がアパートまで訪ねて来たのでした。
ううん、彼は優しいですわー。あんなんそう簡単にはできん。
ここでは書きませんが、モテ台詞を吐いていましたよ。
ありゃ「紗枝ちゃん」がベタ惚れなの納得。

紗枝ちゃん
※紗枝ちゃん
 下着が可愛いです。当然ながら下もそんなん。

冒頭に位置する「みっちゃくぐあい」は嬉し恥ずかし剃毛ネタ
剃毛…なんですが、カップルどちらも剃ってしまうという、男性にとってはやたら微妙に感じる(かもしれない)お話です。
女性ならいいんですが、男性のはやだよねぇ…。
ビジュアル的に美しくないですし。
しかし、こちらの単行本はそんなカップル「優花」・「隼人」の2人がえっちするというお話。
「優花さん」的にはツルツルな「隼人くん」自身に、「可愛い」とか言ってました。
そんなもんかねぇ。
プレイの後日談のようなオチがいい感じです。
漫画を真似して試してみようとか思ったカップルは、くれぐれも気をつけてー。

指輪にとある想いを持つ「一登(かずと)」くんは、彼女のためペアリングを購入していました。
しかし、待ち合わせに来た「日向子」さんの左手薬指には、なんと指輪が見えたのです。
そんなお話「Calm memories」
これは確かに気になるでしょう。
もう、紛らわしいことするなぁ。
サイズ合わなくても理解ある「日向子さん」もいいですが、個人的にはお姉ちゃんのが気になりました。

風邪をひいた2歳年上な彼女「みき」さんへの見舞い話「Specific medicine」
付き合い始めた学生時代は、先輩・後輩という間柄。
それから彼女は短大へ進学したため、「伊織」くんが大学へ入った際には社会人になっているなど、一歩先を歩かれている~といったモノローグがなかなか重い
仕事する上で年齢は関係なくなりますが、キャリアで2年の差というのは大きいですよ。
はっきり言って。
「伊織くん」の気持ちがよく理解できます。
彼女「みきさん」で良かったですね。
えっち置いといて、周辺の事情がやたら気になったお話でした。

猫ちっくな「瑠雨」さんの短編「ネコカノ」
こうした女性いますよね。
彼女のミニスカートとか短パンが可愛いんですが、あっさり脱いでしまいました。
着衣についてはあまりこだわらないのかな。
ちと残念。

瑠雨さん、あきらさん
※左:瑠雨さん、右:あきらさん
 お話的に違うかもしれませんが、特に「あきらさん」はじわじわ脱がしたかったー。

解説によると、「いんぷり」、「スイーツシンドローム」、「ガールズトーク」という巻末位置の3話はアナログ原稿とのこと。(他はデジタルだって)
まず「いんぷり」から。
こちらのヒロイン「山野井」さんは収録では唯一の眼鏡キャラなんですが…。
編集さんから、”眼鏡えっちはマニア向けなので避けるように”という通達があったそうです。
そうなの!?
「鈴玉レンリ」センセも驚いていたようですが、ひでるさんもびっくり。
私はマニアですか!
超のーまるだと、カタク信じていたんでスガ…まぁ、いいや。
「スイーツシンドローム」は誕生日な「エリカ」さん。
えーっと、彼氏凄いですねー。
なんだか歯が浮き上がりそうでした。
「ガールズトーク」は女装男子なお話。
最近はそうしたネタの漫画があったりして驚き。
良く分かりません。
こちらの「ひかる」くんは女装の似合う男子です。
ただ、中世的な容姿の彼女「あきら」さんも魅力的。
服脱がないでえっちしてほしかったなぁ。

キチッとした丁寧な線の絵柄。
濃淡は適度なくらいですが白比率があるためすっきり。
えっちシーンはそれなりな賑やかさありましたが、全体的には見易い漫画です。
安定しています。
丸さのある、可愛らしい漫画っぽい人物絵。
コメディーもお上手なようでしたが大きくそちらに傾くことなく、しっとりした人間ドラマを描かれております。
はっちゃけていませんね。
なお、上でもちょっぴり書いてますが、この単行本からデジタルになったようです。
洗練されてました。
ただ…元々綺麗な絵を描かれる方で、アナログ原稿のぽてっとしたのが好みという方もいそうですが。
判断には紹介帯のカット絵が最も良さそうです。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 綺麗でソフトな感覚。ちょっとした表情が巧いです。
・話4: 甘い恋愛話です。人によって好み割れるでしょう。
・独3: ↓下に書きますね。
合計:[12/15]

今回の本を読んで、なんとなく理解しました。
「鈴玉レンリ」センセは、全体的にフェチっぽさ弱いかな。
ほら、よく「いとうえい」センセがフリースペースで力説しているような部分よ。
あちこちは全然問題ないのに、ひでるさんがイマイチ刺さらないのはそのあたりかもしれません。

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■ちょこっとLOVERS (幸田朋弘)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : [成年]ラブコメコメディー
・おまけ: あとがき。
・その他: カラー(18P)、短編×12(うち「涼香さんシリーズ」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「幸田朋弘(こうだ・ともひろ)」センセの「ちょこっとLOVERS」です。

3年振りの新刊だそうです。
そう言えば、前巻「セカ×セカっ」が発売されたのは、07年のことでした。
ずいぶん間が空きましたねー。
…で、ここで重要なことが1つ。

その「セカ×セカっ」は巻数表記があったんですが、未完になってしまったそうです。

センセ曰く、
「大人の理由」
とのことでした。
最近はあちこちで感じますが、厳しい世の中ですね。本当に。
はー。
(注:これ書いてるひでるさんは、当日仕事ではっちゃけたため、思考ベクトルが大きくマイナスを向いてます。ごめんなさい)

編集者「長谷川さん」
※おまけ:編集者「長谷川さん」
 こんなキャラです。

そんな訳で、こちらの単行本には「セカ×セカっ」の8話が単独でぽつんと収録されています。
あとがきに書かれてはいたものの、説明がないのはちょっと不親切
宣伝兼ねるでもいいので、流れとかなんとかを挟むべきではないでしょうか。
(※そのくせ、折り返しには堂々と既刊本として掲載されてるのよ。未完なのに…)
内容的に番外編っぽいため、説明不要と判断されたのかもしれませんけどね。
ストーリーと関係のないエピソードで、実際にどんなんだったか忘れてた(ぶっちゃけ)ひでるさんも、普通に楽しめました。

話題に出たので、このまま書きますね。
漫画家「遠間郁子」の担当編集者「長谷川」さんのエピソードです。
日頃のもやもやは、えっちで発散していた彼女。
しかし、モト彼とは別れており、また代用のアイテムでは満たされず、日々ストレスを蓄積していました。
仕事の打ち合わせでも少年誌でエロエロ展開を高らかに訴えるなど重症で、ついには”手当たり次第にえっちしてしまおう”という考えに至ったのでした。
…だいたいそんなんが「セカ×セカっ8話」です。

こちらの主役は、眼鏡な「長谷川さん」
メインヒロインである「輝雲真澄(てるも・ますみ)」さんは3コマだけの登場、本来の主人公「遠間龍二」くんは彼女の不満解消アイテムみたいな形で登場していました。
番外編っぽいんですね。
ちらほら顔を見せていたキャラを気にしなければ、前述したようなあらすじの短編として普通に読めると思います。(※ちなみに前巻をあちこち捜しましたが、彼女は登場してないみたい)
缶を投げて、当たった人と~
とか言っていた「長谷川さん」
鼻眼鏡もあって雰囲気はちんちくりんでしたが、えっち暴走しかかっておりました。
「龍二くん」との相性も悪くはなさそうで、もし続いたならば三角関係をより乱しそうなキャラでした。


さて、だいぶ前置き長くなりましたれど、そんなシリーズ話も収録された新刊「ちょこっとLOVERS」
1つ同キャラ話があった他は全て短編という構成。
先ほどの「セカ×セカっ8話」と同じく、他の収録もラブコメちっく。
特にコメディー色が強く、「幸田朋弘」センセらしい楽しい漫画群となっていました。

由真さん、奈央ちゃん
※左:由真さん、、右:奈央ちゃん
 お隣さんな2人。戦略の違いに注目です。

「突撃!隣りのお姉さん」、「お隣ナオちゃん」はお隣漫画。
どちらも窓から行き来できるほどに家が近い、お隣さん同士のカップル。
前者は憧れな年上「由真」さん、後者は可愛い年下「奈央」ちゃんです。
窓伝いネタが連発したので、シリーズかと思いましたが、まったく別のエピソード。
「突撃!隣りのお姉さん」は、「由真さん」の隠し撮りを楽しんでいた主人公「ケンくん」が独りえっち現場を目撃されてしまうというもの。
バスタオル1枚という格好で、部屋にくる「由真さん」が素敵。
てっきり、下には水着が…って展開を想像しましたが、ちゃんと全裸で安心(?)
まぁ、あの性格から察するに、写真もわざと撮らせたのではないかなぁ。
ラストページで非常に可愛らしいことを言うので、最後まで注目です。
なお、彼は冒頭にて、
幼馴染みを脳内で弄り回す背徳感が堪んない!
とか言ってました。
うん、確かにそうですね(笑)

「お隣ナオちゃん」はまた違ったアプローチ。
宿題を手伝ってもらうため、「孝也(タカくん)」の部屋を訪ねる「奈央ちゃん」
彼女はよく途中で眠ってしまう(※宿題は彼が1人で行う)こと多く、その日も言ってる側から爆睡状態になってしまったのでした。
まったく起きない「奈央ちゃん」
額に氷を乗せられても、布団にバックドロップされても、頑固に寝続けていました。
…まあ、ラブコメ成年漫画好きな方々は、この時点で先が読めるでしょう
寝込み襲う漫画ですよ。
短パンな「奈央ちゃん」は小さくてキュート。
えっち最中での台詞もいい感じでした。
彼いい人ですねぇ。

主人公「シゲ」くんの住む部屋は、破格な金額と設定のお買い得物件でした。
ただし、入居には”1つ重要な条件”があったのです。
そんな「ラッキー☆ルーム」は、座敷童子な漫画。

座敷童子「奈々美」、先輩「大迫涼香」
※左:座敷童子「奈々美」、右:先輩「大迫涼香」
 最終的には泣きます(笑)ねーねー、って腕引っ張るのもいいですね。

えっち好きで、はっちゃけた高いテンションの座敷童子「奈々美」こと「ナナちゃん」
今回の収録では、最も「幸田朋弘」センセらしい、ヒロインだと思います
むちむちな肢体にはんてん(半纏)だけという刺激的な格好でした。
けしからんボディー
とか言っており、確かにスタイルはそんな感じなんですが…性格は子供っぽいですね。
どっかの同妖怪と違ってしっかり周囲に幸福を振りまいており、彼氏自身の仕事でもアンケートはトップになる(漫画家ね)など、恩恵は上々な様子でした。
そのため、「ナナちゃん」をお守をする(えっちの相手する)ことが条件になってます。
単に彼女が泣くだけで、見事なまでの不幸が振りかかっていました。
”トイレから白いザリガニがいっぱーい”
絵では描かれていませんが、ゾっとしますよ。

そんな訳で、締め切り間際でヘロヘロ状態なのに、不幸をまき散らされないようにするため、”えっちしなければいけない”という状態に追い込まれるパターンでした。
基本的には、センセの代表作品「Petit-ろいど3」と似た感じですね。
鉄板ネタです
1話だけで終わらすのは、ちょっと勿体ないなぁ。

「ぶる~さま~♪」、「すの~ほわいと…」の2話はアオカン好きな先輩「大迫涼香」さんとのシリーズ。
青姦シーズン到来っ!!
そんな「涼香さん」の一言から始まる「ぶる~さま~♪」
こちらは海水浴へ出掛けるお話でした。
普通の遊びを提案した彼氏「タケ」ちゃんですが、
季節の移り変わりを肌で感じながら姦淫に耽る…ああ…快感の極みよねぇ
とか言われてました。
分かるような、分からんような(笑)
真夏の砂浜で暑い~という発言があったので、海の中でするのかなーって思いましたが。
オチが面白いです。
」ってなんだろう。
タイトルそのまま、「すの~ほわいと…」は雪景色。
前話と重ねた1ページ目の構成がいい感じ。
あの雪の中で、2人ラブラブですね。
雪でじゃれ合う姿は、もう勝手にして、ってな感覚よ。
ミニスカートな「涼香さん」が素敵でした。
こちらはオチというかラストページが面白いので、最後まで注目です。

カラー原稿の3話「秋風さやか」、「カラクリ×ホリック」、「今日こそRevenge」は4ページのショート。
まず「秋風さやか」は体育祭(?)での、体操着えっち。
舞台は体育準備室で、競技そっちのけ。
ページ数もあってか、いきなり事が始まっており…ブルマかどうかすら不明でした。
アンドロイドの登場する「カラクリ×ホリック」のネタは、何かしらで見た記憶が。
よくある展開ですかね。
巧く長さを合わせた印象でしたが、この程度では衝撃度合いも低く、中途半端な印象。
「今日こそRevenge」は小さい「鈴音」さん。(※143cm)
えっちで主導権を握りたい彼女でしたが、体格差もあって返り討ちにあうのでした。
逆襲され、メロメロにされてしまう「鈴音さん」が可愛いです。
ラストのみつ編みもいい感じで、このページ数ながら惹かれるものがあります
ぜひ普通の短編で見たいヒロインですね。

委員長さん、あずささん
※左:委員長さん、右:あずささん
 ”どうだー”な2人。委員長さんの告白シーンが見事。

ほか、「ふにっとライフ」はよくありがちなえっちダイエット話。
”1日の食事の3倍えっちすると痩せる”
とか言ってました。
なかなかタフですね。
まぁ、2人ラブラブで何より。
「はじめての委員長」は深夜の学校が舞台。
こちらのヒロインは眼鏡の委員長さんなんですが…えっち暴走みたいなキャラ。
深夜の学校にて、「一之瀬」くんの机で毎日シテいたようです。
告白も女の子らしくない、半裸を見せて”どうだー”みたいなの。
ムードもへったくれもありませんね。
可愛いのに。
なお、↓表紙をゲットしているのがこちらの委員長さんです。
あっ!!あたしを見てっ!!
そんな「あずさ」さんがオープニングの「るっくみぃ~」
こちらでは全裸にコートをはおっており、こちらも”どうだー”みたいな描写になってます。
「和馬」くんの反応が可笑しいですね。
音信不通という10日間にえっち特訓をしていた「あずささん」
故あって、その成果がやや傾いてしまった、というネタ。
まぁ、2人ラブラブでお熱い限りでしたよー。

丁寧な線のスッキリな絵柄。
描き込みは複雑でないくらいに細かく、濃淡は適度でした。
洗練された綺麗さがあり、非常に見易いです。
コメディーなどの崩し・小コマなどもしっかり。
漫画にも引っ掛かるような点はなく、サクサクと読み進められました。
何の問題もありません
なお、収録原稿は08年からごく最近の10年まで。
もともと巧い方で安定もしているため、マイナスは見当たりません。
収録では、最近の作品のが繊細になったかなー、ってくらい。
(※あまり変化ない印象でしたが、「やめて!お姉ちゃん」の頃からは断然良くなってました)
読み手を選びそうな癖もなく、万人に好まれると思います。
判断は↓表紙・裏表紙をそのまま信じて大丈夫です。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 過去単行本を見ましたが、より進化した感じです。
・話4: 優等生的にまとめたような感覚。もうひと押しあってもいいかなぁ。
・独4: やはりコメディーでしょう。「ナナちゃん」の路線だと思います。
合計:[13/15]

個人的には小さい「鈴音さん」が妙に気になってます。
再登場は…やっぱりないかなぁ。
あるいは「涼香さん」の春・秋ネタとか。

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 まんがとの出会いは一期一会。そんな、漫画の魅力についてのんびり書きたいと思います。
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