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■いもーと*もーど (きりりん)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・妹
・おまけ: あとがき、作品解説、カバー裏に別絵、
      描き下ろし「ハンバーグセット」
・その他: 初単行本、折り返しに1ネタ、
       カラー(6P)、短編×8(うち「水仙の華の沼の淵」×3)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「きりりん」センセの「いもーと*もーど -emote mode-」です。

いっぱい・いっぱいなのです。
まぁ、4月ですし、GW前だし…サラリーマンな皆様、あともうひとふんばりです。
身体にはくれぐれも気をつけて頑張りましょう。

さてはて、本日は「きりりん」センセの初単行本「いもーと*もーど -emote mode-」なのです。
帯文句によると、”業界が震撼する”ということなので、ひでるも揺れてみたい(笑)と思いました。がたがた。

単行本の構成は、数話の短編と連続話、さらに後日談の描き下ろしです。
タイトルそのまま、全ての話に妹キャラが登場します。
作画は良好でお話もしっかり練られており、先の文言そのまま揺さぶられてしまいました。
これはオススメです。


鳴木初未ちゃん、2タイプ
※2タイプの「鳴木初未ちゃん」です。
 左が通常、右は精神「創司くん」の「初未ちゃん」なのですよ。

前中後編の連続話「水仙の華の沼の淵」 
意地悪で横柄ながら、お兄ちゃん「創司」くんのことが大好きな、「鳴木初未(なるき・はつみ)」ちゃん。
同級生の「松田」くんから告白を受けますが、それでも考えるのはお兄ちゃんのことばかりなのでした。
そんなある日、目が覚めた兄妹2人は、それぞれ肉体と精神が入れ替わっていることに気づくのです。
さぁ、どうなる?…って、だいたいそんなお話。

当初はそうした雰囲気がありませんでしたが、実は精神入れ替えネタな漫画でびっくり。
階段から落ちたり、というベタな展開ではないですね。
後編に描かれている事柄に通じるためなのかもしれませんが…一応なんらかの切っ掛けがあっても良かったかなぁ。

よくあるネタ”元の身体へ戻るために四苦八苦する”ということはなく、お話のカギである代理教師「えーこ先生」こと「新部英子」や「松田くん」など、サブキャラとの関わりがポイントとなった、通常とは一線を画した中編でした。
特に「えーこ先生」は初見からの印象が大きく変化するキャラクターです。
どうなるのか、どうなってしまうのか、ぐいぐいと引き込まれるでしょう。
やっぱり成年漫画ですし、最終話の流れ・展開というのがなんとなく想像がつくものですけど、ラストなど非常に良い終わり方でした。
お互いが自分の姿を見ながら、ってあたりも巧く表現されてますね。
…ただ、どうしてもひでるさんは「初未ちゃん」姿の「創司くん」に意識が重なってしまうので…「うわうわっ、口かよ!」みたいな感覚でしたけれど。

カラー原稿などで「初未ちゃん」はチェック柄な下着なんですが、コレなかなか適度なあたりを狙っていると思います。
ほかに回想シーンで着ていた七五三・着物姿など、「異国迷路のクロワーゼ」のヒロイン「湯音(ゆね)」ちゃんみたいでした。
そうしたのもいいんですが、”精神がお兄ちゃんになった彼女のが普段よりも可愛らしく見える”というのは…気のせいでしょうか(笑)
なお、中編にて「えーこ先生」を見た「初未ちゃん(お兄ちゃん)」が思わず椅子ごとコケてしまったシーンでは、なにげにその後方で漫画を描いてた眼鏡の女の子に意識がいってしまいました。
あああ、描き直しじゃーん、みたいな。

志乃さん、晴香さん、理子ちゃん
※左から、志乃さん、晴香さん、理子ちゃん。
 こちらは「志乃さん」がおっかないのです。最後の一言には夢を打ち砕かれますよ。

ちょっとした恐怖話「わたしとあの子とあの子のお兄ちゃん」
スポーツもでき、活発で目立つ「夏目晴香」さん。
その兄「夏目隆之」くんは逆に頭良く大人しいタイプで、兄妹の仲は険悪なものでした。
しかし、「晴香さん」のお友達「川端志乃」さんは…。

ちらりと見せる表情が妖しい「志乃さん」が実に印象的。
女の子の鋭さが描かれると共に、幼いならではの残酷さが見られる、至極な短編です。
台詞の年齢部分が巧妙に隠されている様が可笑しい、とか前半で感じていたことが吹き飛びますね。
読後感がやたら重いのですよ。

もうひとつ「私が■だったころ」
こちらは”近親兄妹の成れの果て”という漫画ですね。
リアルなので避けたい話題であるため、成年漫画ではそうした問題・その後のエピソードというのは無視することがほとんどなんですが、しっかり向き合っております。
これが「ぢたま某」センセならトコトンまで落下したんですが、先の短編とは違ってどこかノスタルジックな感もある、静かな短編に仕上がっておりました。
後半の現在に至るまでの回想やラストなどはだいぶ重いものでしたが、学校から帰った「理子」ちゃんが部屋に電気が点いてる(=「孝輔」くんが帰宅している)ことを確認し、部屋に駆け込む描写などが優しいのです。

えーこ先生、結理花ちゃん、匁さん
※左からえーこ先生、結理花ちゃん、匁さん。
 「おひざだっこ」のヒロインは真ん中で小さい「結理花ちゃん」です。

ほか、ツンデレ魔法少女役に大抜擢された、駆け出し声優「那緒」ちゃんの「ツン・トレ」
成年系らしい、ベタ惚れなお兄さんとのラブラブえっちかと思えば…さにあらず、という短編でした。
ネタになっておりました、劇中劇「魔法のかがみ ツンツンりりん」をちょっと見たいですねー。
描き下ろし「ハンバーグセット」を後日談とする、「おひざだっこ」
姉「匁(もんめ)」さん、妹「結理花」ちゃん、そして「匁さん」の彼氏「昭」くんという三角関係話です。
普段ぽけーっとしてたり、泣いたりするキャラのわりに、当然のように妹「結理花ちゃん」にお手付きをしている「昭くん」は危険な人。
描き下ろし部分では「匁さん」に鋭く指摘されていましたが、どこまで容認されているのでしょう。
なお、本編では顔見せ程度だった、お姉ちゃんとのえっちが描き下ろしで補完されておりました。

しっかり乱れない曲線の、すっきりとした見やすいタイプの絵柄です。
あんぱんのような顔(輪郭)が大きく広く、デフォルメ具合の強いロリ絵柄。
極端にリアルでなく、またクドい感じもないので、癖はあるものの間口としては広めだと思います。
濃淡比率は適度で、コメディー時の崩れも適度。
方向性がしっかりとしており、また単行本全体の安定感は抜群でした。
数年後には一般系で描かれているかもしれない、巧い漫画家さんですね。
カラーよりも白黒絵のがいいタイプの方ですんで、↓表紙があまり参考になりません。
いくらかプラス判断が良いでしょう。

いもーと*もーど

いもーと*もーど


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■Pure Girl pul! (KOJIROU!)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき。
・その他: カラー(4P)、短編×9。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「KOJIROU!」センセの「Pure Girl pul!」です。

えー、毎度すみません。
本日も変わらずいっぱい・いっぱいなので、少しだけ。

このブログでは、漫画の合う・合わないについて、何度か書いております。
明確に理由があるもの、ないものがありますよね。
今回の「Pure Girl pul!」については、そのうちの後者なのでした。

エリカさん、ひなたちゃん
※左:エリカさん、右:ひなたちゃん
 寝ぼけたふりして、という「ひなたちゃん」のパターンもいいですねー。

↓表紙につられて手を出しました、「KOJIROU!」センセニ冊目の単行本です。
くっきり・むちむちと描かれた女性が良く、明るめな色使いやタイトル配置など、よくまとまっていると思いました。
また、実際の白黒絵についても、そうしたカラー絵との落差は大きくなく、許容範囲。
正直なところ、好きな系統の漫画絵でした。

ただ……なんだかダメ。
うーん、濃い感じだからかなぁ…。
ここが自分自身でよくわかりません。不思議なもので、言葉での説明もできません。
ぜんぜん悪くはないんですけれど、すみません。

絵柄の話題が出たので、続けてそちらから。
くっきりとした強い線の作画で、通常からえっちシーンまで濃厚。
ページは深い灰色です。
よく枠線をブチ抜く描き方で、全体はごっちゃりとしておりました。
作画は単行本で安定しており、差は感じません。この点はご安心ください。
キャラも可愛らしく描かれてます。
ただ、引き絵や小さいコマなどがやや雑で、背景・小物なども微妙。
…あ、そうか。
絵の描き方が一本調子で、ややメリハリに欠けるところはあると思います。
ひでるさんが合わないのは、そのあたりかもしれませんね。

収録は全て短編で、ラブコメちっくなもの。
皆さん顔に似合わず、豊かなものをお持ちでした。

コメディー色の強い保健室でのえっち話「What’s Going On」
眼鏡の委員長「朝霧若菜」さんは体育にて貧血となり、保健室で寝ておりました。
その眠りから覚めると、顔の上にまたがるクラスの男子「佐伯」くんがいたのです。
驚く「若菜さん」に対して、「佐伯くん」は実に直球な言葉を投げかけるのでした…。
だいたいそんなん。

若菜さん、千沙都さん
※左:若菜さん、右:千沙都さん。
 さて、「千沙都さん」はなにを決めてもらうつもりなんでしょうか?

こちらの「若菜さん」は押しが弱い、いじめて系なタイプの委員長さん。
セミロングの髪にカチューシャがよく似合っております。
お話は、ある意味純粋(笑)な「佐伯くん」がぐいぐいと迫るもので、
しょ、しょうがないな…
という具合に、ずるずるえっちしてしまうという系統です。
キャラ二人の相性が良く、無理やりでない程度の強引さながら読後感の爽やかな、楽しい短編に仕上がっておりました。
良いカップルですねー。
なお、「若菜さん」ブルマでしたんで、お好きな方はどうぞ。

予備校生カップルの短編「WHITE LOVERS」
一緒に勉強しているうちに…という王道展開で、↓表紙買いした方も納得なシマパン漫画です。
ヒロインの「エリカ」さんはツインテールな女の子。
お互い予備校生というのに「バカ」を連発している、ちょっとツンデレちっくなキャラでした。
おそらく、髪の色は黄色でしょう(笑)
裏表紙の女の子は、「エリカさん」でいいのかな?どうかな?
なお、背中越しに着替える際のお約束、
ぜ…絶対こっちみないでよね…
を言ってくれておりました。
この一言だけで評価倍増です。

おまけのエリカさん
※おまけ:再びエリカさんです。
 バカ言われております…試験が控えているというのに。

なお、留学生「ナタリア」さんとのお話「Natalia」にも、やっぱりツインテールな「花梨」さんというサブキャラがおりました。
登場は1ページだけでしたが、目立つ描き方でした。
もしかして…前単行本とかでヒロインだったりするのかな?

「STILL IN MY HEART」は喫茶店でのラブコメ短編。
営業中に店主があーんなことやっているようでは、今後は短いでしょう。
「綾音」ちゃんも遊びに来てないで、店を手伝ってあげるように(笑)
女子寮でのお話「Which do you like?」
下着ドロを捕まえるため隠れていたら~という流れで、いかにも育ち良さそうなヒロイン「水無月千沙都」の天然な様が可愛らしいお話。
「千沙都さん」は委員長「若菜さん」とは若干異なる流れでしたが、同様にずるずるえっちされてしまっておりました。

ほか、DorAかすみみたいなコスプレをした「真帆さん」との「Persona de Go!」、寝ぼけたふりして大家の娘「ひなた」ちゃんにいろいろしてしまう「WAKE ME UP!!」などがあります。
…だいたい以上ですね。
特にコレという際立ったお話はありませんが、あまりベタベタでもなく、偏っているのでもなく、どちらも適度なものでした。
残念ながらひでるさんは絵に違和感をもってしまいましたが、そうでなければ楽しめる1冊だと思います。

Pure Girl pul! (ムーグコミックス)Pure Girl pul! (ムーグコミックス)
(2008/04/05)
KOJIROU!

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■つばめ陽だまり少女紀行 (松本規之)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■□□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 各地風景・日常
・おまけ: あとがき。
・その他: 初単行本(たぶん。本文参照のこと)、オールカラー、
      旅コラム「陽だまり旅日記-つばめの記録-」、
      短編×12(※前後編程度の連続性あり)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「松本規之(まつもと・のりゆき)」センセの「つばめ陽だまり少女紀行」です。

えー、すみません。
例によって仕事が押していっぱい・いっぱいなので、今日は少しだけ。

なんやかんやと読むのが遅れていた「松本規之」センセの「つばめ 陽だまり少女紀行」ですね。
詳しくは知りませんが、「松本規之」センセはイラストメインで活動されている方。
コミック阿吽」などで表紙を描かれていたらしく、HPにはえっちめなイラストもありました。
…できれば、そっち系で漫画描いてほしかったところですが……。

ミホちゃん、雪さん
※左:ミホちゃん、右:雪さん。
 こんなメイドさんも登場します。…でも、キャラとしては「雪さん」ですね。

と、時間もないので前置きはそれくらいに。
こちらの「つばめ 陽だまり少女紀行」は、おそらく漫画としてはセンセの初単行本です。たぶん。
ただ、漫画と言えばそうに違いないんですが、期待するところを間違える危険性があります。
ジャンル的には実に微妙な線ですねー。
雰囲気的に、”漫画形式なイラスト集”というあたりが最も適切かもしれません。

お話は全て短編・オムニバスな形式。
↓表紙に登場するだけでなく、表題にもなっている「つばめ」ちゃんですが、実は登場2話だけ。
各地にて、可愛らしく個性の弱いキャラが複数登場し、日常風景やちょっとした事件などが起こる漫画になってます。
当たり障りなく、メッセージ性もなく、のほほんと風景・女の子を愛でるような作品でした。
なにしろフルカラーですし、各短編は表紙を含めて8ページですからねー。
(※ちなみに、全114ページでした)

つばめ・結香、泉・梓
※左から、つばめ・結香、泉・梓。
 前半と後半の絵の比較ですが…ちょっと分かりづらいかな。濃くなってます。
 
1話冒頭にて、ウミガメを見て「ガメラだ……」という「つばめちゃん」のセンス。
また、それにすかさず「馬鹿ね」と突っ込みを入れる友人「結香」ちゃん(※カチューシャの娘ね)のコンビが良かったので、なんらかの理由つけて、この二人を引っ張っても良かったかなー、って思いました。
スクール水着、シマシマなビキニなどがよく似合って、↓表紙にはぴったりな娘さんたちでした。
ほか、雪景色な遠野の地に登場する「雪」さんが印象に残ってます。
和服はいいですね(笑)
うーん、それ以外は特にないかなぁ…。
それぞれ短編でどこかしら関連するキャラとか言葉もなかったですし、全体を漫画として見るとやや寂しい感じです。
オススメし辛いです。

フルカラーということで、絵柄については↓表紙そのままで問題ありません。
発表時期の違いなのか、前後では若干だけ雰囲気異なるところもありましたが、あまり気にしなくて良いでしょう。
こうしたタイプの漫画であるため、風景・小物の描写は細かく正確で、各地の空気が伝わってくるようです。
(※細かい技術的なこと分かりませんが、撮った写真を加工してたりするのかな?それとも完全に手描き?わかんないですね)
毒なく、小奇麗にまとまった女の子などがいかにもイラストちっく。
いいんですけれど、そこが無難であり、不満でもありました。
なお、男性キャラもちょっとだけ登場します。…本当にちょろっとだけなので、ラブとかコメな展開もありません。
成年漫画に慣れた方は、サービスカットも期待できません。そういう漫画ではないですから。
(※いちおうお風呂シーンがありましたが…)

…以上ですね。
ざーっとラインアップを見ていると、独特っぽい漫画が並ぶ「リュウコミックス」のシリーズ。
過去に紹介しました「ゼオライマー」とかがそうなんですね。
こちら「つばめ 陽だまり少女紀行」もとかく特殊ジャンルな単行本なので、人を選びます。
価格もそれなりですし、よくよく判断してから手に取るのがいいでしょう。

つばめ陽だまり少女紀行

つばめ陽だまり少女紀行 (リュウコミックス) (リュウコミックス)


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■誘惑したいカラダ (みたくるみ)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・巨乳
・おまけ: あとがき、作品コメント+「ちゅぱくらべ」
・その他: 初単行本、短編×11(うち「小泉くんシリーズ」×2、
       「風音先生シリーズ」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「みたくるみ」センセの「誘惑したいカラダ」です。

こないだ紹介の「ラブでれ」に続いて、昔からお馴染み「富士見出版」さんの単行本。
いやぁー、これはインパクトのある、いい↓表紙ですねー。
中扉の絵(※同じ女性)もボリューム満点で、素敵な感じです。
さて、こちらの「みたくるみ」センセは漫画家になってまだ3年ということで、こちら「誘惑したいカラダ」が初単行本なのでした。
比較的早い方ではないでしょうか?
一見すると全て短編のようにも見えますが、実はこっそり連続話の収録されている単行本です。

風音先生、沢城香穂
※左:風音先生、右:沢城香穂。
 こちらの「風音先生」は頼れる大人な女性でした。…マトモなだけ出番少ないのだけれど。

タイトル異なる連続話「隠れた私」、「脱げるトコロ」
眼鏡・みつあみな委員長「浅野麗美」さん。
明るくまじめという、絵に描いたような優等生で、先生からの評判も上々。
しかし、内心では鬱屈としたものを抱えており、トイレでの行為を盗撮されたことが切っ掛けで、クラスの男子「小泉」くんの言いなりになっておりました。
また、普段はクールで知られる「沢城香穂」さんも、イベントでのコスプレ姿を写真に撮られたことから、彼にえっちを強要されていたのです。
無理やりな行為に当初は嫌悪感を抱いていた「麗美さん」でしたが、「香穂さん」の姿を見ているうちに…。
だいたいそんなお話。

ショートカットの「香穂さん」は、コスプレがためいじめられていた経験があったのでした。
…ふーん、だいぶ偏見ある学校だったのね。別にいーじゃん、そのくらい。
それを知ってかどうか、ネコ耳コスプレ写真を脅迫ネタとしている「小泉くん」
委員長「麗美さん」の写真は置いといて、そんな程度でよくもあそこまでの関係に持ち込んだものです
また、「香穂さん」も、人の集まるイベントでコスプレなんぞしてたら、バレると思わなかったのかなぁ…。
過去の経験があるというのに、ちょっと無防備すぎ。
(※だいたい、カメラ持って会場に来ているということは、彼だってその趣味があるじゃないの)
収録で唯一の”お話の流れがある連続話”でしたが、そんな訳でやや強引な感じがしました。
従う二人して傷をなめ合う、ではなく、嫉妬してブラックな終わり方になるのは良かったと思います。
「麗美さん」がすっっかり悪人になってしまいましたけど。

もう一つの連続話「内緒の相談」と「お掃除はお口マンコで」…って、なんつータイトルだ。
保健室の「風音」先生が色々と生徒の悩みを解決するシリーズで、2話ほどありますが特に連続性はありません。
先生はこうしたキャラの際にひでるさんがよく比較対象にする、「米倉けんご」センセ、あるいは「東鉄神」センセが描かれる、”圧倒的な存在感で他を侵食するようなエロエロ女性”ではなく、適度な感じの大人なタイプ。
やっぱり巨乳で眼鏡とロングヘアーが素敵な方なんですが、そうしたキャラであるためか、1話目では胸の露出があっただけでえっちなし。
2話目では、だいたい1ページ程度にちょこっとしただけ。
…なるほど、普通な感じだと、悩める生徒らのソレになかなか混ざれないんですね(笑)
何度も使えるキャラ・お話なので、今後の活躍に期待しましょう。
センセもあとがきでは「いずれメインで~」と言っておられましたので。

なお、「お掃除は~」にて、
10分間耐えたら無料、だめだったら3千円払う、という「保健室のおしゃぶり穴」が笑えました。
おお、適当に安めじゃない?とか思いましたが、「洋平」くんは…
こ、この中は女の子で間違いないんですよねっ!?
とかしっかり聞いておりました。
なるほど、そりゃそうだ(笑)
なお、一度はフラれてしまった「涼香」さんが箱の中でムカつく様は可愛らしかったです。

西条美幸さんとヴェナ
※西条美幸さんとヴェナ。
 やや「美幸さん」のキャラが分かりづらかったのがマイナスです。
 
「美味しいの欲しいっ」、「召しませ」はサキュバスが登場するファンタジー
センセのHPによると、「キルタイムコミュニケーション」さんでの連載もあるらしく、ファンタジー系統がお好きな感じでした。
(※次の単行本はきっとサキュバス~とも書いてありましたよー)
特に気になったのが、「美味しいの欲しいっ」でのヒロイン「西条美幸」さん。
変な夢で寝不足になっている…って、「夢」と認識しているのなら、「野坂」くんを怒鳴りつけるの理不尽だと思うのだけれども。
内心は好きだから、ってことかな?
高飛車なツンデレちっくなキャラとして描かれておりましたが、イマイチよー分からんキャラになっておりました。
そんな訳で、今一歩かなぁ。

サラさん
※サラさん、です。
 ちょっと比較絵っぽいのを入れてみました。

ほか、匂いフェチな「香織」さんの「シャツをください」
水着エプロンというのも微妙に良いモノですね。
彼のシャツを貰って満足気な表情の「香織さん」が実に印象的でしたが、姉「結香理」さんがほとんど絡まなかったのが残念でした。
ひでるさんはお姉さんのが刺さってしまったのですよぅー。
母妹との近親系「慰め手」
これは本当の家族ではないのかな?
「優」くんが荒れている理由がよくわからないまま、さくーっと終わってしまいました。ページ不足。
ちなみに、剃毛プレイもあるお話なんですね。
「みたくるみ」センセはアンダーヘアを描かれる方なんですが、どちら方もかなり薄め。
あの程度なら、別に剃る必要はないような…という訳で、前後の変化が薄く、これも中途半端でした。

安定した綺麗な線のデジタル絵。(※アナログ処理もある…と思う。たぶん)
極端にテカテカとした感じはありませんが、ページ全体は独特な灰色世界。
あまり極端に差はないものの、初期頃な原稿は色薄めです。
逆に最近の原稿はかなり洗練されてますね。
(※05「召しませ」~07「お掃除は~」となってます)
全体的には、やや不安定であると思いました。
↑上で”ボリューム満点”と書いておりますが、白黒絵になってもそれは同様。
身長あってスタイルのいい、リアル気味な女性絵です。
全体的にも大きめなコマが目立ち、迫力がありました。
判断はそのまま↓表紙にて問題ないでしょう。

ラブコメちっくなのから、バニーさんやサキュバスまで登場する、盛りだくさんな内容。
まだこちらの単行本では”センセらしいどうのこうの”という独特なモノが隠れておりましたので…次回作に期待しましょう。

誘惑したいカラダ (富士美コミックス) (富士美コミックス)誘惑したいカラダ (富士美コミックス) (富士美コミックス)
(2008/03/25)
みた くるみ

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■ダブルラブライフ (りゅうき夕海)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : ラブコメ・巨乳
・おまけ: あとがき、ポートレートつき。
・その他: カラー(4P)、短編×8
      (うち「ダブルラブライフ」×4、「聖夜の女神」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「りゅうき夕海(りゅうき・ゆみ)」センセの「ダブルラブライフ」です。

成年漫画ではお馴染みな「りゅうき夕海」センセ。
こちら「ダブルラブライフ」は、たぶん5冊目くらいな単行本。
あとがきによると、これが初の一般漫画だそうです。
おめでとうございます!
どちらかでセンセの漫画を見たような気もしましたが、例によって記憶はないのでほとんど初見みたいなもんですね。

里穂さん、香名ちゃん
※左:里穂さん、右:香名ちゃん。
 やっぱり「香名ちゃん」ですね。でかいです。なにげに「里穂さん」が目立ってません。

表題となっている中編「ダブルラブライフ」
東京へ上京した「仁科隆行」くん。
借りた部屋の前までくると、同じ鍵を持つ「篠山里穂」さんがおりました。
そう、契約はダブルブッキングしていたのです。
不動産屋は冷たく、「里穂さん」の誘いもあって、とりあえず二人で住むこととなってしまうのでした。
だいたいそんなお話。

ひでるさんが最も気になったのは、冒頭の「図洞不動産(ずほら・ふどうさん)」の対応。
(※だいたい、そんな名前ないよねー)
完全に店側の手違いであるのに、あの言い方はないでしょう?
あんなんでは、今後の商売は明るくないですね。
…まぁ、漫画内のストーリーとは直接関係ないトコで腹立てるのも馬鹿馬鹿しいんですが(笑)

さて、お話は見知らぬ女性との同居生活…かと思えばさにあらず。
部屋で二人きりというシーンはほとんどなく、着替えたりなんだりというカラー絵のようなドキドキシチュエーションはありませんでした。
また、明け透けな「里穂さん」とすぐえっちしちゃうのかなーと思いましたが、ぎりぎりまで元々の相手を変えないのです
こんなんは、なんだか逆に新鮮ですね。
ただ、せっかく世の男性が羨む設定が出来上がっているというのに、ちょっともったいない感じ
話数・ページ数不足かなぁ。

2話より登場する「隆行くん」の地元の彼女「香名」ちゃん、先の「里穂さん」もそうですが、とかく女性陣の強さが目立つ漫画。
最もスゴイのは「香名ちゃん」ですかね。
詳細は書きませんが、あの娘は地元に残しておくのも、東京で住むのも不安な雰囲気でした。
ラストではスワッピングになったりして…うわぁ。
お話はここで終わりでしたが、その後が非常に気になる中編です。

短編として良かったのが、図書館を舞台にした「あなたに貸し出し中」
図書館へ足繁く通う「平沢」くん。
静かな場所で落ち着いて本を読めるというのもありますが、受付「沙希」ちゃんと会う楽しみもあったのでした。
お互い私物の本を貸し借りする仲にまでなっていた二人。
ある日、いつものように本を差し出した「沙希ちゃん」ですが…。

裏表紙にも登場している、こちらの「沙希ちゃん」はいいキャラですねー。
”先輩と会う時はいつも外してます”
という言葉そのままノーブラだったり、ヒモパンだったり…。
小説読みながら、なんてベタなこともやってます。
…えろいなぁ……。
なにより、”自分らと同じ設定の官能小説を貸す”という、びっくりな告白をしておりました。
わざわざ書店で探したんでしょうかね?
また、トビラ絵。
どことは書きませんが、あーんなトコロに本を挟んでいるのにも驚きましたよ。
「沙希ちゃん」いいですね~。

沙希ちゃん、麻美さん
※左:沙希ちゃん、右:麻美さん。
 この二人もおおきいです。どーでもいいですが「沙希ちゃん」の胸が…ああっ。

ほか、出会い系な「聖夜の女神」
主人公「秀樹」くんは無理やり登録された出会い系サイトで「真田麻美」さんと知り合いました。
「麻美さん」は結婚相談所と勘違いしていたらしく、会話はちぐはぐ。
しかし、熱心な「秀樹くん」にほだされ、そのままえっちしてしまうのでした。
実は友人「研司」くんの姉であり、驚いた「秀樹くん」を察した「麻美さん」は身を引いてしまうのです…。
注:いまだ出会い系サイトでの事件が絶えません。特に女性の方は[←見てないでしょうけど]くれぐれも気をつけて下さい。こんな展開なんて現実では絶対にあり得ません。念のため)

どーでもいいですが、二人とも本名でそんなサイトに登録しちゃーダメよ。
当初は、二人をくっつけようと「研司くん」が画策したのかと思いましたが…違うのね。
「秀樹くん」は別にしても、あの流れで「麻美さん」が恋愛感情どうのってのはやや強引かなぁ。
なお、残念ながら漫画中にはありませんでしたが、折り返しのミニスカサンタな衣装は良かったです。

ついでに、「おもちゃのチャチャチャ」は大人のおもちゃメーカーでのお話。
社内テストしてるから売れ行き良い、ってのはいかにも漫画ですね。
現実はそんなに甘いもんじゃーないですよ。
仕事忘れそうだ
…って、アンタもう忘れてるでしょーに!!

しなやかな線のすっきりとした絵柄。
濃すぎず薄すぎずと濃淡バランスは適度で、しっかり一般漫画しておりました。
横縦に幅広いタレがちな目と柔らかそうな髪の毛が特徴。
若干だけ具合の怪しいコマもありましたが、ほとんど気にはならないでしょう。
やっぱりえっちシーンは巧く、迫力ありました。
絵的な問題はあまり見当たらないので、あとはお話かなぁ。
なんというか、まだ手足が伸びきっていないように感じましたよ。

また、購入後に気付きましたが、帯にはなにやら気になる文言が…
「オリジナルポートレート封入!!」だって。
…ポートレートってなに??
辞書によると「1・肖像画、2・肖像写真。人物写真」ということで、単なる(←という言い方は失礼ですが)イラストカードでした。
こちらは描き下ろしだそうですよー。

ダブルラブライフ

ダブルラブライフ (ヤングコミックコミックス)

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■蜜色に溶ける欠片 (智沢渚優)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ロリ
・おまけ: あとがき・作品解説、
      一部描き下ろしあり。
・その他: カラー(12P)、短編×11
      (うち「蜜月の欠片」×3、「美佐都シリーズ」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「智沢渚優(ともさわ・しょう)」センセの「蜜色に溶ける欠片」です。

今回の折り返しはSDちっくキャラでした。
これが絶妙なバランスで、なかなか可愛らしいのです。(※「蜜色幼夢淫」のあとがきで描かれてたようなの)
さて、ロリ系成年漫画の大ベテラン「智沢渚優」センセの最新刊が発売されておりました。
「蜜色に溶ける欠片」ということで、やっぱり蜜色シリーズなんですね。
いちおう連続話もありますが、全体的には短編集という風情。
なぜか、アダルトキャラが目立つ短編が多かったです。

前中後編の連続話「蜜月の欠片」
今回の表題はこちらが元ネタですね。
現在は新婚旅行中という「貴利」さんと「静子」さん。
両親が亡くなり、兄と二人で生きてきた「深香」ちゃんは、留守の間「静子さん」の実家に引き取られました。
その実家は、数名のメイドが控える巨大な屋敷。
晩餐会ということで「深香ちゃん」が連れられた部屋には、巨大なモニターとベットがあったのでした。
その画面に映っていたものは…。

桔奈ちゃん、真紀ちゃん、深香ちゃん
※左から、桔奈ちゃん、真紀ちゃん、深香ちゃん。
 こちらの3名もそうですが、なにげにリボンしたキャラ多いですね。

センセお得意の金持ちな洋館の主が登場する、あちこち壊れてる、壊れていく人々の中編。
モニターで逐一監視しているもそうですが、いちいち画面と同じプレイをしているのがなんだか可笑しいですね。
(※風呂場にもモニタがあり、しっかり再現しておりました)
おっちゃん、あんまり若くないだろうから、ほどほどにした方がいいと思いますよぅ。
あまりに娘「静子さん」を溺愛しているため、結婚の懇願を退けられなかったというのはリアルに感じました。
だいぶ裕福であるようですから、”裏で手を回して亡き者にする”という策もあったかと。
…あ、娘を悲しませたくないというのに結局引っかかるのか。そうか。

また知らぬ事とはいえ、旅行中の「静子さん」はノリノリでえっちしまくっておりました。
まぁ、解禁したてで、しかも新婚さんですからねー。
今のうちに自分の限界知りたくて
とか言ってましたが、それはいい判断だと思います。

お話では、よりエスカレートする後編が秀逸。
表面上は平穏でも、あちこち取り返しつかなくなっている様が恐ろしいのです。
あれらが全てが露見し、大修羅場となったりする様も見てみたい気がしました。

後半に逆襲されるという、女の子黒幕パターンな漫画「想い…焦がし尽くして」
妹「亜谷羽衣」さんというキャラがおり、えっちシーンもありましたが…これは家政婦「リンリー」が正ヒロインですよね。
そんな訳で、収録では最もロリっぽさの薄い、珍しいお話になっておりました。
(※普通なら、この役回りも同年代の娘ですもんね)
また、とかく男性陣は弱く存在感薄く、兄弟「亜谷茂」、「亜谷樫斗」は成すがままという感じでした。
…あ、センセまーた名前で遊んでますね。

深由那さん、月穂さん
※深由那さん、月穂さん。
 「深由那さん」はこれで母親なのでした。メイド姿で学校まで来てしまう、困った方なの。

そちらの「リンリーさん」は何歳か書かれていませんでしたが、収録でおそらく最年長であろうキャラの登場する、「お気に召すママ」
学校では妹に間違えられてしまうという、トンデモな容姿をもつ母親「狩間深由那」さん。
その息子「狩間陽輝」くんは、ネットを介して「深由那さん」とえっちなコンタクトを取る長期出張中の父親になり代わり、両親のプレイにこっそり参加していたのでした。
だいたいそんなお話。

母親という冠がついているため性格や胸はそれなりでしたが、キャラとしてはいつも通り(笑)
ちなみに、薄めでしたがアンダーヘアもありました。
前述しておりますが、あれだけ大きな息子がいることから察するに、「深由那さん」は相応な年齢でしょう。
メイドだの制服だのとコスプレしたり、そのまま外出したりと、まるでそれっぽい落ち着きはありません。
ただ、ちゃんと「陽輝くん」を見破っていたあたりは、いかにも母親っぽいです。
まだでるかな?もっとでるかな
とかいう台詞に撃沈されましたよー。

ほか、カラーで始まる短編「with friend」
表題作と違って絵的に具合が良いためか、↓表紙を飾っているのはこちらの「桔奈(きづな)」ちゃん、「真紀」ちゃん2人でした。
センセもあとがきで書かれておりましたが、えっちシーン引っ張っただけ、肝心なトコロは伝わりづらかったです。
せめて2話くらいあれば良かったかなぁ。
姉「理枝」さん、妹「羽希(うき)」ちゃんという姉妹モノ「最上階の檻姫姉妹」
これは、なにげにモノ凄いこととなっていたお姉ちゃんが印象的。
もう少し普段のお姉ちゃんを描いてほしかったですが。

若干だけ魔法少女っぽい「となえて!スペル☆舞音」はコメディー色の強い短編、「シィしぃまいマイ」は大家族モノでした。
(※登場は子供ばかりですが)
兄弟の面倒を頑張ってみている、ショートカットの「月穂」さんはおそらく長女なのかな。
可愛らしいしっかり者、というなかなか雰囲気良いキャラでした。
どーでもいいですが、扉一枚隔てた向こうでそんなことやってたら、微かな音が気になって出るもんも出なくなりますよ(笑)

相変わらず安定感抜群な作画で、こちらについては突っ込み所はありません。
カラーでも大きな差はありませんので、↓表紙での判断でいいでしょう。
なお、「美佐都シリーズ」2話は収録でかなり古めなもの。
しかし、センセ自身も書いておりましたが、作画に大きな変化はないので違和感ありません。
(※気にしておられたコマ割りとかなんとかは、素人目には分からないです)
こちらは、連続話をブツ切りにした方が問題かな。

また、今回単行本には珍しく大人な女性が多く登場しており、ロリキャラと対比みたいになっておりました。
「智沢渚優」センセの描かれるアダルトな女性(←深由那さんは除く)は色っぽく・可愛らしく、なかなか新鮮な感じです。
いままでのジャンルとは大きく異なりますが、人妻とかそんなんな方面でもいけるんではないでしょうか。

蜜色に溶ける欠片 (ホットミルクコミックス 265)蜜色に溶ける欠片 (ホットミルクコミックス 265)
(2008/04/10)
智沢渚優

商品詳細を見る


★「智沢渚優」センセの漫画紹介記事
 [蜜色の刻印] 
 [蜜色幼辱館] 
 [蜜色幼夢淫] 


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tag : ショートカットコメディーコスプレ魔法少女

■ぐりーん・あぽー (あんみつ草)

★まんがデーター [8/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・貧乳
・おまけ: あとがき。
・その他: 短編×10(うち「エコエコマーヤ」×5)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あんみつ草(あんみつそう)」センセの「ぐりーん・あぽー green・apple」です。

漫画だけでなく、ゲーム原画やイラストなど多方面で活躍されている「あんみつ草」センセ。
ひでるさんが最も記憶にあるのは、「テックジャイアン」でのお仕事ですね。
あちこちで絵を見ており、たしか漫画も過去に買った記憶があるんですけれど…なんだったか、まるで記憶なく。
まぁ、いいか。

そんなこんなで、「あんみつ草」センセの4冊目くらいな単行本は「ぐりーん・あぽー green・apple」なのです。
連続話もある短編集で、お話はややラブコメ寄り。
ただ、残念ながらあまり広がりはなく、悪くはないものの良さもあまり感じられず、という微妙な出来栄えなのでした。

藤崎マヤさん、松坂ユマさん
※左:藤崎マヤさん、右:松坂ユマさん
 実は比較も兼ねております。こちらの「マーヤちゃん」はなかなか良いキャラなんですが。

収録では唯一の連続話の「エコエコマーヤ」
占いがよく当たると評判な「マーヤちゃん」こと「藤崎マヤ」さん。
実は予知というような類のものではなく、”水晶によって実際に未来を見ている”能力者なのでした。
ある日、いつものように占いを頼まれた「マーヤちゃん」が水晶を覗くと、そこには女癖悪くあまり評判の良くない先輩「矢沢」くんとえっちする自分の姿が見えてしまったのでした。
さらに続く未来には、階段から転落する先輩が映し出されていたのです。
心配になった「マーヤちゃん」は「矢沢先輩」を訪ねるんですが…。
だいたいそんなお話。

本来、自分のことを占うのはタブーだと思うんですが…どっちかというと”未来視の超能力者”みたいな「マーヤちゃん」は、頻繁にそれを頼っておりました。
そのくせ、せいぜい数日先程度が限界であるらしく、あまり役には立ってません(笑)
後半では藁人形を使ったりする描写もありましたんで、どちらかというと黒魔術ちっくなのかなぁ。
(※いちおう、当人は「占い」と言っており、カードで占うシーンもあったりしました)

お話はゆるゆるとしたえっちストーリー。
主人公「マーヤちゃん」が人間的に成長とか、女癖悪い先輩が更生…というあたりはちょっとだけ。
また、2人がラブラブになっていくでもなく、未来は自分で作り出すんだ!、って訴える感じもなく。
正直なところ、5話もある割には弱い中編ですね。

タレ目で常に恥ずかし線(※恥ずかしい時に鼻から頬にかかる斜め線のことね)のある「マーヤちゃん」は片目の隠れた、鬼太郎ちっくな髪。
性格的なものを含め、独特な可愛らしさが良かったです。
ラスト1ページまでそのまま引っ張ったのはひでる的には正解でしたが、ここはそれぞれ読者によって反応が変わるかなぁ…。
ちなみに誤植がありました。彼氏の名前が1話当初は「三沢」になってますよー。

はなちゃん、藤川里子さん
※左:はなちゃん、右:藤川里子さん
 コロコロ表情が変わるあたりは、まさしく女優なのでしょう。おまけ用意しました。

収録で最もお気に入りなのが「といらぶ」
小さな女優「はな」ちゃんの相手役に抜擢された役者「コジマ」くん。
現場では失敗続きで、今日もはるかに年下な先輩「はなちゃん」に怒鳴られてしまうのでした。
しかし、演技指導ということで二人っきりになると…。

”演技は下手だが、えっちは上手”という「コジマくん」はベタな成年漫画キャラ。
「はなちゃん」の強い推薦がため、主役に選ばれたという経緯があるってことは…キャリアとか相当に上である様子。
身長とかツインテールなどの容姿から察するに、子役から女優になりかけ、みたいな所なのかなぁ。
こんなん実際にもありそうですね。
外ではかなり酷いこと言っているものの、「はなちゃん」はかなりのベタ惚れっぷり。
態度の豹変など、ツンデレキャラですか。
演技指導と称してえっちしまくっている様子でしたが…そんなんだと彼クビ飛ばされちゃいますよ。

出直して来い!
※おまけ:出直して来い!
 これですね。ラブラブなのと両極端なのですよ。

ほか、表題作「ぐりーん・あぽー」は妹「麻美」さんとお兄ちゃんの近親短編。
うまくいっているような、いっていないようなオチが楽しいコメディー漫画でした。
お兄ちゃんは貧乳好きなようでしたが…親御さんでかいらしいので、今後どうなっちゃうか不安ですねー(笑)
眼鏡の幼馴染み「藤川里子」さん登場の「サトコイトケイ」
惚れた弱み、みたいな漫画ですね。
外で、しかも学校内でえっちしたのち、半裸なままの「里子さん」を残して自分だけとっとと行ってしまう「圭」くんは、いじわるとか言うよりも酷い。
告白されたらしい「山下」くんと付き合った方がよさそうね。
「激戦区の空の下」は珍しい宇宙戦争なSFちっく短編。
異星人「ユマ」、「ユナ」という両名との種族を超えたえっち漫画です。
とはいえ違いはほとんどなく、まぁ普通の複数プレイになってました。(…あまり異なるのも困りますが)
ラストもなんだか呑気な終わり方でした。

乱れない強い線のきっちり・かっちりとした絵柄。
収録の漫画は時期に差があるようで、全体的にはやや不安定です。
昔の原稿(←だと思う。初出なかったの)のは、やや平たい感じでした。
毒気の薄い、ぽわーんとした女の子が印象的ですね。
特にカラー絵は、絵柄そのままに優しい感じで仕上がっております。
幅広めの輪郭とすっとした鼻が特徴。
貧乳な娘が多いですが、ロリではありません。

あちこちでイラスト描かれているので、どちらかで見た記憶のある方は多いでしょう。
収録漫画が安定していればオススメなんですが…話があまり巧くないこともあり、ちょっと微妙ですね。

ぐりーん・あぽー

ぐりーん・あぽー (ワールドコミックススペシャル)


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theme : マンガ
genre : アニメ・コミック

tag : ゲーム原画ラブコメ黒魔術鬼太郎ツインテールコメディー

■ひよママ (真島悦也)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・家族
・おまけ: あとがき漫画。
・その他: すべて表題作(12話)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「真島悦也(ましま・えつや)」センセの「ひよママ」です。

ああ、歌にあった「ちとせ」ってーのは、こちらの「真島悦也」センセの漫画「ちとせげっちゅ!!」のことなのか。
たった今、センセの過去単行本を見ていて気付きました。
(※CD「がーるず・らいふ/片霧烈火」のことです)
センセの漫画はこちらが初見。
なんとなく↓表紙のツインテールにふらーっと手を出してしまいました。
うん、背景の黄色が明るく、服装からポーズまで可愛らしくまとまっており、非常に良いですね。
たぶん、セールス的にも好調だったのではないでしょうか?

さて、今回は「ひよママ」ですね。
発売されている単行本は巻数またぐものが目立っておりましたが、こちらは1巻で完結です。
全て表題作というコメディー漫画で、確かに面白くはありましたけれど、”無難な出来栄え”というのが正直な感想。

マリア・F・ブランシュット
※マリア・F・ブランシュット、です。
 実はイイトコのお嬢様である彼女。うん、性格的には確かにそんなんですね。

母親は既に他界、父親といえば世界中を旅して帰ってこないまま…ということで、ほぼ孤独の身である主人公「草壁雅人」くん。
まだ学生の身で生活を仕送りに頼っているため金はなく、幼馴染みがいるものの彼女もなく、ということで、やや人生を悲観していたのでした。
そんなある日、「雅人くん」は金髪・ツインテールな見知らぬ少女「マリア・F・ブランシュット」に声をかけられます。
私…雅人さんに認めてもらいたくてここまで来たんです!
その言動から、モテたと勘違いをした彼は気持ちに応えるのです…が。
実は、父親との婚約によって「雅人くん」の世話をするために来日した、新たな母親だったのです。
あるいは自分より年下かもしれない、可愛らしい自称母親との同居に戸惑う「雅人くん」
しかし、ドキドキな世界は長く続かず、「ヒルダ・ララーシュタイン」、「ララ・ホワイト」と”自称母親”が次々に増えてしまうのでした。
…だいたいそんな感じですね。

個性的な面々がいざこざ、すれ違いを繰り返しつつ、家族としてまとまっていく…みたいなコメディー漫画です。
もっとラブコメちっくなものが強いのを想像しておりましたが、そんなんではありませんでした。
ちょっと残念ですね。

正ヒロイン「マリアさん」が来て、同居が始まる3話までは非常に良かったです。
なかなか肝心なことを言わず、いかにも勘違いしそう台詞を連発したり、男性の裸に免疫がないのを克服するためBL誌を読んでみたり…。
(※後者は幼馴染み「まひろ」さんの策略なんですが)
いつの間にか他人の家へ侵入している、ストーカーちっくな「まひろさん」、天然ボケな「マリアさん」という2人の掛け合いが楽しく、これに「雅人くん」を巻き込んだ様が良かったですね。
もう少しこの人数のまま、それぞれキャラを深く掘り下げてもらえれば評価は違ったかもしれないんですが、4話目から”自称母親”の追加イベントが発生してしまうんです。

まひろさん、ララさん、ヒルダさん
※左からまひろさん、ララさん、ヒルダさん。
 こちらの「まひろさん」もなかなか良いキャラだったんですが…。

拳銃から手榴弾まで所持するアブない人「ヒルダさん」、外観や喋りとは裏腹に18歳で数々の博士号を持つ天才「ララさん」という2人は世界をぶち壊すくらい、強烈な個性を持ったキャラクター。
これがため、いままで目立っていた「マリアさん」が中盤あたりからぐんと目立たなくなってしまうんですね
(※それぞれにスポットを当てているお話構成もありますが)
母親の中でもっとも毒なく、ぐいぐいと前面に出てくるようなタイプではないので…不利なんですよ。

逆に、画面でよく目立つのが天才「ララさん」で、日本に来てすぐ定職についたスゴイ人。
野生動物の研究をしているだけあって体術の心得もあるらしく、素手のまま拳銃を持つ「ヒルダさん」と互角に渡り合っておりました。
最強キャラですね。
怪しげなエージェントにも、真っ先に蹴りを入れておりました。

まだキャラが完全に描ききれていないような状態で、次々と主要登場人物が増えてしまうのはあまりプラスに感じませんでした。
話数も多くはないいですし、母親は「マリアさん」だけで良かったような…
意識が変わる重要な8話など、彼女が単独で画面に出てくればいいんですけどねぇ。

オチはなんとなく想像できましたが、お話から考えると実に無難なもの。
(※ネタバレなので反転:ラストのキャラはなかなか良い雰囲気だったので、続きを見たい気もありますが
とある理由がため、吹き出しを省いた描き方になっている9話は、なんだか新鮮な感覚でした。

正確でくっきりとした線の絵柄。
やや白が目立つ濃淡比率で、ページ全体はすっきりと見やすいもの。
陰影弱く、のっぺりとした絵がいかにも漫画ちっくでした。
四角い輪郭とコメディー崩れし易いキャラ絵が特徴。
ひでるさんが釣り上げられた↓表紙は実際の白黒絵よりも際立って良かったので、注意して下さい。
判断は裏表紙のがいいでしょう。

ひよママ (電撃コミックス)ひよママ (電撃コミックス)
(2008/02)
真島 悦也

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tag : コメディーラブコメツインテール

■ラブでれ (尾野けぬじ)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、カバー裏に漫画(「宇宙こんにちは」ネタ)、
      ゲストページ、描き下ろし「エピローグ」
・その他: 折り返しに4コマ、短編×11
      (うち「それでも僕らは…」×4、「宇宙こんにちは」×2、
      「トモダチ以上/コイビト未満」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「尾野けぬじ(おの・けぬじ)」センセの「ラブでれ -It is crazy about love.」です。

昔からお馴染みな「富士見出版」さんの単行本ですね。
こちらの「尾野けぬじ」センセは「景えんじ」という名前でも活動されており、そちらも合わせて3冊目という単行本が「ラブでれ -It is crazy about love.」なのでした。
センセ自身があとがきで書かれているとおり、だいぶ久しぶりみたいですね。

委員長「乙女さん」、「三嶋咲さん」
※左:委員長「乙女さん」、右:「三嶋咲さん」
 やっぱりこちらの話はこの二人ですね。可愛らしかったですよー。

単行本の3割ほどを占めるメイン連続話「それでも僕らは…」
少子化が進み、人口が激減した世界。
危機感にかられた国は成人の子作りを推奨し、主人公「鈴木圭太」くんの学校では、”成人した男女がローテーションで本番をする”という、「実習」の時間が義務となっておりました。
もし「実習」にてうまく妊娠したならば、どんな相手でも結婚をするというのが暗黙の了解。
(※基本的には自由ですが、国から補助金が出ることもあり、それが当然となっている)
学園のアイドル「白瀬桜」さん、ややキツめな委員長「乙女」さん、背が高く目つきの悪い「三嶋咲」さんという3名は、女子の間で”地味だけど優しい”となにげに評判の高い「鈴木くん」との結婚を目指すため、彼との「実習」を待ち望んでいたのでした…。
だいたいそんなお話。

各話でそれぞれ3名のヒロインが交互にメインとなり、最終4話で複数プレイへと発展するえっち連続話の基本形です。
もしかしたら、実際に今後の世界でありえるかもしれない(←ないか?)、ちょっぴり社会派な中編でした。
雰囲気的には「陽気婢」センセが得意そうな漫画でしたが、もうちょっと軽めでラブコメちっく。
愛のない男に身体まさぐられるなんて苦痛
…という「三嶋さん」の台詞がありましたが、単純にラブラブえっちな快楽描写だけでなく、眼鏡の委員長「乙女さん」は初めての「実習」で拒否されてしまっており、また「三嶋さん」は相手を「鈴木くん」だけに絞り込んでいるため、すっぽかし続けているなど、ちゃんと制度のマイナス面にも触れているところが大きなポイント。
委員長の初な相手「神田」くんが投げかけた言葉は、ページのこちらから見ても酷く、気の毒なものでした。
そういった流れであるため、ひでるさんは自然と「乙女さん」に感情移入したりして…。
ううう、幸せになってよかったねー、みたいな(笑)
4話でのキスも、1話の姿があるため、より可愛らしく見えました。

逆に正ヒロイン「白瀬さん」は女子にも慕われているだけあって、明け透けで気さくな方。
それが、あまりに毒がなさ過ぎであるためか、↓表紙・中表紙とあちこちで目立っているにも関わらず、あまり印象に残りませんでした。
この娘だけ逆に妊娠できず、青白い炎を燃やす…ってブラックな展開でも良かったですね。(←センセの漫画っぽくはなくなりますが)
また、それぞれヒロインは同じ相手を想うライバル同士であるにも関わらず、ちゃーんとお互いサポートし合っている、良好な関係がなかなか素敵でした。
これは、漫画世界での法律(※どうやら重婚が認められている様子なのね)も影響しているのかなぁ…。

姫と騎士「リディアさん」
※姫と騎士「リディアさん」
 こちらは「リディアさん」ですね。アスリートちっくでしょ。

同じように、繁殖を問題とした前後編「宇宙こんにちは」
繁殖目的だけでなく、快楽の手段として楽しんでいるというえっち技術を教わるため、地球へやってきた姫と騎士「リディア」さん。
彼女らの星では、より優秀な個体を産むため科学技術によって繁殖をまかなっておりましたが、遺伝子は劣化。
原点回帰を目指すこととなったのです。
そこで、姫に選ばれた地球人「ヨシダケイスケ」はその望みに応えるべく、UFOへと連れられてしまうのでした。

極端ですが、これもあり得る未来ですかね。
先の漫画でも正ヒロインよりもサブヒロイン(※厳密にどっちがどっちかはわかんないけれど)に注目してしまいましたが、やはりこちらでも”鷹の爪”とか言われていた騎士「リディアさん」のがいいですね。
褐色の肌に筋肉質な身体という、成年漫画らしくないリアル気味なキャラ設定。
登場直後は冷静だった彼女が、見知らぬ快楽に溺れたり、泣いたり、ラブラブになってしまったり…という、えっち後に対応がガラリと変わる姿が楽しいのです

(→描き下ろし「エピローグ」での姿はなんだか妙に可愛らしかったのですよ)
そんな「リディアさん」のえっちを目の当たりにしたことで、耐性がついてしまっただけ、姫様のは面白味に欠けてしまったかなぁ。

収録中で最もひでるさんお気に入りなのが「トモダチ以上」「コイビト未満」というタイトル異なる連続話。
色々な漫画家さんがこのパターン描かれておりますが、お互い悪口を平気で言い合える友達のような関係であった二人が~というお約束シチュエーションですね。
もうベタな王道展開なんですが、こんなん好きなの。うふふ…。
勢いあっていたしてしまう1話目より、勝手が異なる気恥ずかしさ、探り合ったりする様など、急遽付き合うこととなっての色々ぎこちない2話目の方が見応えあります。
ちゃんと可愛らしい下着にしている「ナオ」さんがいいキャラでした。

「ナオさん」、「白瀬桜さん」
※左:「ケンタ/ナオ」、右:「白瀬桜さん」
 この二人の関係はいいですよ。特に2話目前半部分とか。

ほか、やっぱり押したいのは「最終電車で会いましょう」
通勤電車で毎朝顔を合わせる女性。
特に会話も交わさない、軽く視線を交わす程度の間柄でした。
しかしある日の帰り、酒の飲み過ぎで終電を逃してしまった彼女を偶然に発見するのでした…というネタ。
まさに現代ファンタジーというべき、電車通勤なサラリーマンが憧れる漫画ですね
次の日なのかな、冷静な状態で顔を合わせた二人のラストページが秀逸です。

強い太線でざっと描かれたような感じ。
デジタル処理のためか、全体はきゅっと絞られてスリムな感覚です。
キャラ絵は、丸い輪郭と、非常に独特な目鼻口が特徴でした。
↓表紙・裏表紙そのまま、非常に癖の強い方です。
白黒絵は味わいあるあっさり系なんですが、これを雑と言う人もいるかなぁ…。
判断は裏表紙のが近いですね。
えっちシーンでの作画については、だいぶ気を使っているようでした。
日常シーンがややコメディーちっくなのね。

ちゃんと成年漫画している割に、あまりえっちっぽくない珍しい単行本。
一般系(青年漫画くらい?)でも、活躍できる方だと感じました。
癖ある絵柄に違和感なければ、オススメできる1冊です。

ラブでれ (富士美コミックス) (富士美コミックス)ラブでれ (富士美コミックス) (富士美コミックス)
(2008/03/25)
尾野 けぬじ

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tag : ラブコメファンタジーアスリートサラリーマンコメディー

■コンビニん (和六里ハル)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■■■
・属性 : コメディー・なんでもあり
・おまけ: あとがき・キャラ設定。
・その他: 全て表題作(全8話)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「和六里ハル(わむさと・はる)」センセの「コンビニん」です。

先日「きんのたまご」を紹介しております「和六里ハル」センセ。
そちらと同時発売だった「コンビニん」を手に入れた(読んだ)ので、さっそく紹介をさせて頂きます。

えー、なんというか……実に微妙な単行本
アマゾンのレビューを見てみたら星2つ半でありましたが、なんだかそれも納得な感じでした。
…うーん、手に入れれなかった時はこっちのがいいかなー、と思っていたんですが……。
そんなこんなで、本日は(おそらく)成年系でよく名の知られている、「和六里ハル」センセの一般系単行本のもうひとつ「コンビニん」なのです。

ヒロイン「田村しじみ」
※ヒロイン「田村しじみ」
 この娘、実は登場人物の中でもっともスゴイ人かもしれません。

主人公「一ノ谷ヒカル」は大学生。
肝心な時になると腹を壊す悪癖があり、その日もバイトの面接に落ち、帰り道には必死にトイレを探していたのでした。
ふと見つけたコンビニへ駆け込もうとした「ヒカルくん」ですが、店頭にてかき氷を売る金髪・巨乳のアルバイト「サーシャ」さんに捕まってしまい、押し問答の末ついに事切れてしまうのでした。
もう一人のほんわか店員「田村しじみ」は照れながらも的確に処理。
呆然とされるがままだった「ヒカルくん」は、それをずっと眺めていた店長代理によって、半ば強制的にアルバイトにさせられてしまうのでした。
このコンビニ、変わっているのは働く人間だけでなく、奇怪なオブジェや霊現象など、店自体から異常で怪しげな世界。
果たして、「ヒカルくん」は無事働き続けることができるのでしょうか…。

お話とかなんとかを全てほったらかしにしたような、なんでもアリなコメディー
奇妙で下品で気色悪く、ちょっぴりえっちという、まるで「和六里ハル」センセの脳内(夢?)が溢れ出たような感じですね。
次に何が出てくるのか、一体どうなってしまうのか、まるで読めない新鮮な漫画だと思います。


とりあえず、ひでるさんの素直な感想としては、面白かったです。
それは間違いありません。
なにしろ、ここまではっちゃけた漫画を見るのはずいぶん久しぶりのことでしたから。
(※いろいろ異なりますが、はじめて「古賀亮一」センセの漫画を見たときみたいな衝撃ですよ)

サーシャさん、二ノ宮きらり(一ノ谷ヒカル)
※左:サーシャさん、右:二ノ宮きらり(一ノ谷ヒカル)
 ここまで周囲に弄ばれる主人公も珍しいでしょう。右が女の子にされてしまった姿です。

ただ、ひでるさんはとある明確な理由がため、この漫画は手元に置いておけません
既に読んでいれば同意して頂ける方も多いと思いますが…3話ですよ。
いきなり注意書きがあるんですが、要するに家の中をカサコソと這いまわる、黒い害虫「G」がある理由がために、あちこちに登場するエピソードなのでした。

コレが気持ち悪い!!

そこそこリアルでアップにも遠目にも頻繁に描かれており、もうお話がどうのという状態ではありませんでした。
ひでるさんはアリとかアブラムシとか目目連(もくもくれん:妖怪ね)とか穴のあいたビニール袋とか…要するに”こまいのが群れなしている”のが大の苦手なんですが、それが黒い害虫「G」であるため余計にタチ悪いのです。
途中の合間ページでは店長代理が群れなしておりましたが、その絵にも、ぞわぞわとした恐怖を覚えます。
こんなん読むどころか、見てもいられません。
ホラーを見た後のように、部屋をぐるぐる見てしまいますよ(笑)

ここは何処?
※おまけ:ここは何処?!

ロボットになったり、死んでしまったり、果ては女の子になったりと、漫画内で徹底的に遊ばれる主人公「ヒカルくん」、いきなりファンタジー世界が広がったりするコンビニ地下、全ての物事に驚くことなく順応している「しじみさん」など、前述しておりますびっくり展開の数々は色々な意味で大変刺激的と言える1冊でした。
いちおうえっちっぽいシーンもありましたが、それがメインではないので↓表紙・裏表紙に釣られないよう、ご注意下さい。

まるっこい、可愛らしい絵柄。
やや白比率の高い、全体的にさっぱりとした印象です。
動きから表情まで巧く、テンポもよく、コメディーらしい漫画の出来栄えになっておりました。
まぁこの単行本に関しては、絵がどうのというより、極端に人を選ぶお話になっているので、そちらのが判断の考えどころになってくると思われます。
くれぐれも帯文句”おっぱいてんこ盛り!!”に騙されないように。

とりあえず、「和六里ハル」センセのファンな方なら…問題ないかも。たぶん。
そうでない方の場合、”色々なコメディー漫画が見たい”、という方以外は手を出さないほうが無難かなぁ。
特に、ひでるさんと同様な感覚を持つ人は、手にするのも危険です。
センセどうか成年漫画へ戻ってきて下さい~。

コンビニん (ヤングチャンピオン烈コミックス)コンビニん (ヤングチャンピオン烈コミックス)
(2008/03/19)
和六里 ハル

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tag : コメディーアルバイトファンタジー

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