■乙女王子~女子高漫研ホストクラブ~ (888)
★まんがデーター [11/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・ホスト
・おまけ: 描き下ろし「エピローグ(おまけ漫画)」、
カバー裏に”一番最初に描いた登場人物設定”・予告カット。
・その他: 9話+おまけ収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「888(はちはちはち)」センセの「乙女王子~女子高漫研ホストクラブ~」です。
「あそびにいくヨ!」の漫画版でお馴染み「888」センセの新刊。
7冊目の単行本は「乙女王子~女子高漫研ホストクラブ~」でした。
でました、最近流行り(?)なホストの漫画。
1巻完結の一般コメディーとなっており、読んでの感覚として長さはこんなものかなぁ。
※漫研(ホストクラブ)ヒロインズ
…あ、主人公を↓下の固有絵に出し忘れました。左の娘が「ひよなちゃん」
漫画好きな主人公「小形ひよな」
桜花女子校へ入学した彼女は当然、漫画研究部を目指しました。
しかし、そこで彼女が見たものは、酷い部室と漫画知識のない先輩達だったのです。
唯一経験のあった「ひよな」は部で指導をすることとなったんですが、なにしろ道具を揃えると共に部室修繕の必要もあり、”とにかくお金が必要”だったのです。
さらに悪い事は重なり、部員が不足していたことで漫画研究部同好会に降格されることとなってしまうのです。
降格を告げにきた生徒会副会長「比田井」の弱点を掴んだ漫研部長「金堂」は、皆でホストクラブをして彼女を接待することを提案したのでした…。
だいたいそんな流れ。
部活コメディーというこちら。
女子校の漫研ながら、ホストに流れてしまうというお話の妙がポイントでしょう。
漫画研究部で…廃部とかなんとかって……こないだ紹介の「げーむ部!/かたせなの」と同じ流れですね。
つい最近読んだそちらと基本部分が同じだったので、どうしても脳内で比較してしまうのです。
※左:部長「金堂さん」、右:副会長「比田井さん」
なにげに準主役というべき「比田井さん」です。後半は出ずっぱり。
先輩が一斉に抜けてしまったため、まったく活動していなかったこちらの漫研。
ただし、部長「金堂さん」を始め皆やる気はあり、目的は違えども部の存続を願っています。
それに比べ、手芸部なのに楽しく漫画活動をしており、廃部と決まってから急に仲間だのなんだのとシリアスになってしまう「げーむ部!」はやっぱり変。
また、降格されてあれこれという部分について、徹底的にコメディーしていました。
うん、中途半端にシリアスを入れるより、これのが正解だと思います。
(※人それぞれですが)
…まぁ、あっちは女の子の可愛らしさが最大の売りなので、基本的に意味が違うのでしょうけれど。
降格(廃部)となってから、まったく別のことを始めるのも同様な展開。
勢いだけでゲーム部と言っていたのに対し、こちらは副会長「比田井さん」を篭絡する目的でホストを決めておりました。
この部分については、今回の「乙女王子」のがちゃんとした流れですよね。
しかも前述しているように、ココが漫画の売りなのです。
女の子オンリー世界でのホストということで、基本コメディーながら百合漫画ちっくなところもありました。
ちなみに、ホスト宣言をする段階までで2話ほど経過しております。
続く3話はそうした勢いのまま手探りでやったものが、見事に失敗するネタ。
相当に酷く、マニアな「比田井さん」が怒るのも無理ないですが、格好はともかく実はあれ結構リアルだと思いました。
学校でホストとか言っても、普通はあんなものでしょうからねー。
そんな失敗から立ち直り、本格的にホスト活動の始まる4話以降がまた非常に面白いのです。
※左:宇田川さん、右:昌さん
ホスト実力発揮、な2人。後半はこの2人によって「ひよな」の出番を減らしていました。
部長になりたかったがため、漫画部にいるという漫研部長「金堂さん」
行動・決断早くノリが良いという、リーダー素質のある方でしょう。
ただし勢いだけの部分多く、そんな彼女をうまくサポートしているのが部活掛け持ちをしている「宇田川さん」
彼女は顔が広く、成績優秀(教師にも顔がきく)で運動も(掛け持ちするほどに)出来るという、まさに万能キャラです。
背丈あって話が巧く、また演劇部もやっていることで、最もホストとして安定感がありました。
もともと学校で人気があるというのも納得。
たぶん1番人気ではないかなぁ。
無口ながら身長は最も高く、形だけで言えば最も似合っているのが「昌さん」
↓表紙も彼女ですよね。
いちおう「ひよなさん」の入部前からやる気あったらしく、ノートマンガなんて描いておりました。
うわ、懐かしいですねー。
ひでるさんも過去にあんなんやってましたよ。
「昌先輩ってなんなんだろう…」
という台詞がありましたけど、登場キャラでは最もいじくられていたのも彼女。
普段ぼーっとして目立たない割に、エスコートを巧く担当するほか、叩かれそうになった「ひよな」を守るシーンなど、随所で格好いいところを見せておりました。
おデコ、みつ編み、眼鏡という典型的な容姿の生徒会副会長「比田井さん」
そもそもの発端は、彼女がアイドル・美男子が好きだということを知られたため。
そんな訳で、漫画の半分は彼女の物語と言っても過言でありません。
後半では、ついに漫研ホストクラブのある方とデートになるんですが…どうなるかは秘密。
柔らかな線のすっきり絵柄。
適度な濃淡具合でバランスも良いです。
ただ、コメディーなジャンルがため崩し絵は多く、勢いはあるもののセンセの描かれる女の子が好きな方には微妙かもしれません。
(※しかもホストですからねー)
テンポにも優れ、漫画力(※漫画力[まんがぢから]:絵とかネタとか漫画に必要な要素の総合力みたいなイメージ)のある方だと思います。
全体として、絵的には↓表紙・裏表紙の判断で良いものの、ジャンル・ネタ的に癖が強いため、人を選ぶと思います。
紹介帯・裏面のあらすじなどで判断して下さい。
”女子だけのホストクラブ”というネタがなかなかおもしろかったので、もうちょっと色々なパターンを見たいような気もするんですが…本来は漫画研究部な訳ですし、このくらいが適度かな。
そう、あれだけ脱線していながら、ちゃんと売り上げを漫画部の部費としていたのは凄いですね。
こんな漫画研究部、そして部費目的のホスト活動がどうなってしまうか、ぜひ単行本にてどうぞ。
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・ホスト
・おまけ: 描き下ろし「エピローグ(おまけ漫画)」、
カバー裏に”一番最初に描いた登場人物設定”・予告カット。
・その他: 9話+おまけ収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「888(はちはちはち)」センセの「乙女王子~女子高漫研ホストクラブ~」です。
「あそびにいくヨ!」の漫画版でお馴染み「888」センセの新刊。
7冊目の単行本は「乙女王子~女子高漫研ホストクラブ~」でした。
でました、最近流行り(?)なホストの漫画。
1巻完結の一般コメディーとなっており、読んでの感覚として長さはこんなものかなぁ。
※漫研(ホストクラブ)ヒロインズ
…あ、主人公を↓下の固有絵に出し忘れました。左の娘が「ひよなちゃん」
漫画好きな主人公「小形ひよな」
桜花女子校へ入学した彼女は当然、漫画研究部を目指しました。
しかし、そこで彼女が見たものは、酷い部室と漫画知識のない先輩達だったのです。
唯一経験のあった「ひよな」は部で指導をすることとなったんですが、なにしろ道具を揃えると共に部室修繕の必要もあり、”とにかくお金が必要”だったのです。
さらに悪い事は重なり、部員が不足していたことで漫画研究部同好会に降格されることとなってしまうのです。
降格を告げにきた生徒会副会長「比田井」の弱点を掴んだ漫研部長「金堂」は、皆でホストクラブをして彼女を接待することを提案したのでした…。
だいたいそんな流れ。
部活コメディーというこちら。
女子校の漫研ながら、ホストに流れてしまうというお話の妙がポイントでしょう。
漫画研究部で…廃部とかなんとかって……こないだ紹介の「げーむ部!/かたせなの」と同じ流れですね。
つい最近読んだそちらと基本部分が同じだったので、どうしても脳内で比較してしまうのです。
※左:部長「金堂さん」、右:副会長「比田井さん」
なにげに準主役というべき「比田井さん」です。後半は出ずっぱり。
先輩が一斉に抜けてしまったため、まったく活動していなかったこちらの漫研。
ただし、部長「金堂さん」を始め皆やる気はあり、目的は違えども部の存続を願っています。
それに比べ、手芸部なのに楽しく漫画活動をしており、廃部と決まってから急に仲間だのなんだのとシリアスになってしまう「げーむ部!」はやっぱり変。
また、降格されてあれこれという部分について、徹底的にコメディーしていました。
うん、中途半端にシリアスを入れるより、これのが正解だと思います。
(※人それぞれですが)
…まぁ、あっちは女の子の可愛らしさが最大の売りなので、基本的に意味が違うのでしょうけれど。
降格(廃部)となってから、まったく別のことを始めるのも同様な展開。
勢いだけでゲーム部と言っていたのに対し、こちらは副会長「比田井さん」を篭絡する目的でホストを決めておりました。
この部分については、今回の「乙女王子」のがちゃんとした流れですよね。
しかも前述しているように、ココが漫画の売りなのです。
女の子オンリー世界でのホストということで、基本コメディーながら百合漫画ちっくなところもありました。
ちなみに、ホスト宣言をする段階までで2話ほど経過しております。
続く3話はそうした勢いのまま手探りでやったものが、見事に失敗するネタ。
相当に酷く、マニアな「比田井さん」が怒るのも無理ないですが、格好はともかく実はあれ結構リアルだと思いました。
学校でホストとか言っても、普通はあんなものでしょうからねー。
そんな失敗から立ち直り、本格的にホスト活動の始まる4話以降がまた非常に面白いのです。
※左:宇田川さん、右:昌さん
ホスト実力発揮、な2人。後半はこの2人によって「ひよな」の出番を減らしていました。
部長になりたかったがため、漫画部にいるという漫研部長「金堂さん」
行動・決断早くノリが良いという、リーダー素質のある方でしょう。
ただし勢いだけの部分多く、そんな彼女をうまくサポートしているのが部活掛け持ちをしている「宇田川さん」
彼女は顔が広く、成績優秀(教師にも顔がきく)で運動も(掛け持ちするほどに)出来るという、まさに万能キャラです。
背丈あって話が巧く、また演劇部もやっていることで、最もホストとして安定感がありました。
もともと学校で人気があるというのも納得。
たぶん1番人気ではないかなぁ。
無口ながら身長は最も高く、形だけで言えば最も似合っているのが「昌さん」
↓表紙も彼女ですよね。
いちおう「ひよなさん」の入部前からやる気あったらしく、ノートマンガなんて描いておりました。
うわ、懐かしいですねー。
ひでるさんも過去にあんなんやってましたよ。
「昌先輩ってなんなんだろう…」
という台詞がありましたけど、登場キャラでは最もいじくられていたのも彼女。
普段ぼーっとして目立たない割に、エスコートを巧く担当するほか、叩かれそうになった「ひよな」を守るシーンなど、随所で格好いいところを見せておりました。
おデコ、みつ編み、眼鏡という典型的な容姿の生徒会副会長「比田井さん」
そもそもの発端は、彼女がアイドル・美男子が好きだということを知られたため。
そんな訳で、漫画の半分は彼女の物語と言っても過言でありません。
後半では、ついに漫研ホストクラブのある方とデートになるんですが…どうなるかは秘密。
柔らかな線のすっきり絵柄。
適度な濃淡具合でバランスも良いです。
ただ、コメディーなジャンルがため崩し絵は多く、勢いはあるもののセンセの描かれる女の子が好きな方には微妙かもしれません。
(※しかもホストですからねー)
テンポにも優れ、漫画力(※漫画力[まんがぢから]:絵とかネタとか漫画に必要な要素の総合力みたいなイメージ)のある方だと思います。
全体として、絵的には↓表紙・裏表紙の判断で良いものの、ジャンル・ネタ的に癖が強いため、人を選ぶと思います。
紹介帯・裏面のあらすじなどで判断して下さい。
”女子だけのホストクラブ”というネタがなかなかおもしろかったので、もうちょっと色々なパターンを見たいような気もするんですが…本来は漫画研究部な訳ですし、このくらいが適度かな。
そう、あれだけ脱線していながら、ちゃんと売り上げを漫画部の部費としていたのは凄いですね。
こんな漫画研究部、そして部費目的のホスト活動がどうなってしまうか、ぜひ単行本にてどうぞ。
乙女王子~女子高漫研ホストクラブ~ (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) (2009/09/11) 888 商品詳細を見る |
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