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■痴炉利主義 (やみなべ)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ロリ
・おまけ: あとがき、後日談ページ収録、
     カバー裏に漫画「魔法少女スイーパー☆マイン おまけ漫画」
・その他: 短編×9(うち「魔法少女スイーパー☆マイン」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「やみなべ」センセの「痴炉利主義(チロリズム)」です。

時間がないので、前置きなく始めます。
本当にいっぱい・いっぱいなんですよ。
色々と控えているので…。

さて、本日の単行本は「痴炉利主義」です。
「やみなべ」センセの2冊目。
収録は短編が多いんですが、1話のみ連続話があります。
あれは描き下ろしかな。
各話の後日談がちらほら収録されており、そのどれもが非常に完成度の高い、えっちコメディーになっていました。
絵柄そのまま、げんなりする展開はありません。

「魔法少女スイーパー☆マイン」こと「栗瀬凛」
※「魔法少女スイーパー☆マイン」こと「栗瀬凛」
 巻末ということも手伝い、強いインパクトが残りました。必見は2話目ね。

まずはカバー裏漫画からあとがき、折り返しにまで登場していた「栗瀬凛」ちゃんの「魔法少女スイーパー☆マイン」、「魔法少女スイーパー☆マイン zwei」の2話から。
突然現れた不思議な生物「ニトロ」
曰く、「魔法少女の素質が充分」ということ。
また私欲もあって、魔法少女として活躍することとなってしまったのでした…。

そんな訳で、付属ゲームのような名前の魔法少女漫画。
相棒「ニトロ」ほかコスチュームもそんな感じ。
そうなると、必殺技は当然爆発なんですが…なるほど
あの設定は成年漫画で必要な展開にでき、またオチに流しやすいですよね。
魔法準備がため、複数にえっちされていましたよ。
続く2話目は…ちょっと秘密。
魔法準備のためえっち展開になるんですが、まさかいきなり2話目でこうしたネタになるとは思いませんでした
(※ラブい普通のえっちが好みな方には合わないようなモノです)
非常に良いので、ぜひ続きを描いてほしいですね。

「天童理英(てんどう・りお)」と妹「天童瑠伊」の近親モノ「親の居ぬ間の保健体育」
小学校で初めて性教育を受けた「理英くん」
その日から、なんだか女子が気になっていました。
友人のアドバイスから、とりあえず妹「瑠伊ちゃん」の裸を確認しようとしたところ…意外な事実を知ることとなるのです。
だいたいそんなお話。
コメディーですね。
まだ2人は一緒にお風呂へ入っているんですが、”知識を得て目線が変わる”というのは、実際にありそうです。
優等生という「理英くん」の誘い方もそれっぽいですね。
当初はされるがままだった「瑠伊ちゃん」ですが、途中からじわじわ逆転する様をお楽しみ下さい。
冒頭のアレが伏線だったのは驚きました。
後日談も可笑しいですよ。

「クラスメイトの水着姿」はタイトルそのまま同級生モノ。
体育の水泳授業で、ケガをしてしまった「河内」くん。
委員であった「藤田」さんは彼を保健室まで付きそったんですが、先生は不在にしていたのです。
代わりに絆創膏を探すんですが、スクール水着に見とれた「河内くん」は…という展開。

お話としては上記「親の居ぬ間の保健体育」の逆。
性教育を受けていた「藤田さん」が興味津々に「河内くん」のソレについて勉強する流れでした。
なかなかノリ良い「藤田さん」が可愛いです。
性教育(授業中)の表情もやたら良かったです。
思い切った「河内くん」に対して、逆に説明までしてくれていました。
彼の本音にも注目。

高坂ありす、藤田さん
※左:高坂ありす、右:藤田さん
 「藤田さん」は可愛らしい娘さんでした。同級生だし、厳密にはロリでないかな。

以前遊びに来たことがあるという、妹「由香」の友人「高坂ありす」に告白された主人公「勇司」
ゴスロリ衣装で実妹とは正反対という性格な可愛らしい娘なのでした。
そんな感じで、妹の友人とのお付き合い話「秘め事2(※二乗)」

裏表紙の彼女が「ありすちゃん」です。
えへへ。
こちらは初デート前のページあたりで、予想したオチが見事的中しました。
なんだかそんな感じがしたんですよねー。
映画館デートで、いきなりお手付きしていた「勇司くん」がスゴイ。
デートのたびに人目を盗んでエロいことしていたようですが、下手すると捕まりそう。
というか、妹と同年齢の女の子に即えっちなことするのがトンデモですね。
オチの1コマはよく分かります(笑)が、より悪化しているような後日談がまた良かったです。

「一樹」くんと「沙耶」ちゃんの「災い転じて服はナース」
こちらはナース・コスプレえっちです。
「沙耶ちゃん」から、恋の相談を受けた看護士「ひとみ」さん。
いい大人な彼女でしたが、ナース服でのえっちを勧めちゃうんですねー。
凄いなぁ。
しかも影で様子を伺ったりして。
ラストのどんでん返しには、「ひとみさん」と共に驚くことと思います
まぁ、わざわざ言わなければ分からないかもしれませんが。
後日談の「ひとみさん」がまた良いですね。

沙耶ちゃん
※沙耶ちゃん
 アドバイスそのまま、こんなコトになってしまうのです。

ほか、あちこちにゲームネタが仕込まれていた「ゲームの時間」
こちらは「義人」くんと従妹「鈴香」ちゃんのえっち。
テトリス棒とか言ってました。わはは。
こちらの後日談はわずか2ぺージでしたが、良くまとまってます。
「廊下に立ってなさい!」は「美嶋由紀」さんと校長先生。
私服からブルマまでのえっちが描かれているんですが…相手が校長とあって、より卑猥な感じ。
ただ、カーテン開けるのは逆のリスクが大きいように思います。
「嘘吐きは芸術のはじまり」は「美香」ちゃんと「浩」くん。
こちらは芸術のため~と言いつつ、えろい事するみたいなパターンでした。
パンチラ狙いが見透かされてましたけどね。

強くゆったりな線の絵柄。
全体的に色も強めで、コマ割りは縦横・大小など複雑でごっちゃり。
あまりコテコテと描き込む方ではありませんが、画面としては濃い目です。
かなり幅広な輪郭にばっさり髪、丸い目に太めな手足…など、キャラ絵は非常に特徴的
コメディー寄りにデフォルメされている印象で、一見するとえっちっぽい漫画に見えません。
…個人的には。
そんな雰囲気なのにえっち、という視点で楽しめるかも。
バランスは良く、もともとそれっぽいので崩し絵も良好。
全体の安定感もありました。
特に↓表紙や裏表紙に違和感なければ、楽しめることと思います。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: こざっぱりとした絵柄ですね。画風は確立され、安定してましたが。
・話4: 本編ほか、後日談が良かったので加点しました。ロリえっちコメディーです。
・独4: 2話目とか人は選ぶかもしれませんが、「魔法少女スイーパー☆マイン」でしょう。
合計:[11/15]

かなり癖の強い絵柄、コメディー調なお話が刺さるかどうか。
「スイーパー☆マイン」の設定はこのまま終わるに惜しいので、中編とか長編で見たいです。

痴炉利主義 (セラフィンコミックス)痴炉利主義 (セラフィンコミックス)
(2010/04/23)
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tag : 魔法少女コメディーコスプレパンチラスクール水着

■同級生は俺の嫁! (琴の若子)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : ラブコメ・結婚
・おまけ: あとがき漫画、合間に嫁の1日。
・その他: 8話収録、現在は1巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「琴の若子(ことの・わかこ)」センセの「同級生は俺の嫁! 1巻」です。

ようやく読みました。
同時に発売されていた「らぶ・わ~く」はそのままに、なんとなくこちらだけ手にしていました。
はい。
露出の多い、↓表紙のウェディング衣装に惹かれたんですねー。
しかし、そちらがうっかり山積んでいた単行本の中にまぎれてしまったのです。
ふと気付いて読んだんですが、コレ「同級生は俺の嫁!」はオススメ。
非常に優秀な、一般系のラブコメ・ストーリーに仕上がっています

ヒロイン特集1:初対面の「佐和子さん」
※ヒロイン特集1:初対面の「佐和子さん」
 ちょっとカタイ表情でした。真面目な感じですね。

「県裕一(あがた・ゆういち)」は大学生になったばかりの学生さん。
クラスでの初である飲み会に参加しておりました。
思っていた以上に女子の人数は多く、レベルも高く、がんばろうと決意していた矢先。
酒のペースが早かったことで足が崩れ、隣に座っていた「市ヶ谷佐和子」へ倒れ込んだんですが…うっかり唇を合わせてしまったのです。
さらに、慌てて立ちあがった彼は、運ばれてきた鍋に頭を強打し、そのまま意識を失ってしまったのでした。
次に気付いた時には、全裸で見知らぬ部屋に寝ていました。
そこに現れた「佐和子」の雰囲気から想像を働かせた彼は、
大丈夫です!市ヶ谷さん、責任は取ります!
そう土下座したところ、目前に婚姻届を差し出されてしまったのでした。
こうして、彼は訳も分からぬまま「佐和子」と結婚することとなってしまったのです。
…だいたいそうした感じ。

心地よいラブコメ漫画。
そこそこ困難はあるものの、なんとなくクリアしていくような感じ。
あまり力が入り過ぎることなく、運だけで道を切り開くでもなく、一般えっち系として適度なバランス感覚
ヒロイン「佐和子さん」も非常に可愛く描かれていましたね。
いきなり深い関係になった可愛い彼女と、ゆっくりラブラブしていくような漫画です。

ヒロイン特集2:お嫁さんな「佐和子さん」
※ヒロイン特集2:お嫁さんな「佐和子さん」
 ちょっとズレたところがまた魅力なのでした。

そんな訳で、「琴の若子」センセ。
ブログでの紹介は初めてかな。
ちらほら読んでいますが、正直なところ単行本は久しぶり。
前述したようにあの↓表紙が手に取る切っ掛けなのでした。
そちらでは赤で塗られている「佐和子さん」の髪は、本編では黒のストレート。
(※束ねるパターンもあり、そちらも良く似合ってます)
ちょっとツリ目気味で、”優等生なお嬢さま”っぽい雰囲気がありました。
色彩がため、派手目な↓表紙よりもだいぶ落ち着いた感じなんですね。

そうした容姿そのまま、「佐和子さん」は非常に真面目な娘さん
詳細は伏せておきますが、避妊に気を使う描写ほか、いきなり婚姻届を出している冒頭部分からも、そうした感じが伺えると思います。
(※役所のサイトからダウンロードしたらしい)
ちょっと極端に傾き過ぎですけどね
この際、名前すらさして覚えていなかった「裕一くん」でしたが、しっかりそれに応えたのは凄いですよ。
なかなかできることではありません。
あんなんは両親の血かなぁ。

ヒロイン特集オマケ:おすまし顔の「佐和子さん」
※ヒロイン特集オマケ:おすまし顔の「佐和子さん」
 すぐ↓下で言ってるのは、例えばこのコマの表情とか。

まだ未提出ではありますが、妻となった「佐和子さん」
心なしか、ややキツイ感じのあった登場より、表情は和らいでおりました。
ふとしたおすまし顔がイイんですね、彼女。
もう夫婦なんだから遠慮しなくていいのに
というのは2話での台詞でしたが、来る日に備えての覚悟があったらしく、あちこち頑張っていました。
ちょっと照れたりするのが、また実にキュートなんですねー。
「裕一くん」、羨ましいぞ!
そんなこんなで、いちおう順調だった2人には、3話目から試練が訪れています。
2人はまだ未成年なので、結婚するには”親の承諾”が必要だったのです。
その模様は7話に描かれていましたが、ドキドキですよ。
どんな反応をされるのか、ご期待下さい。

さらに4話目では、「裕一くん」を狙うもう1人のヒロイン「町田薫」さんが登場。
なかなか積極的で曖昧なのを嫌う性格なので、彼女を切っ掛けにして微妙な2人の関係が学校でも露見することとなるのでした。
「薫さん」に詰め寄られた際の「佐和子さん」の反応がまた良いので注目
若妻という感じですね。
また、ここで「裕一くん」はブレずに自らの考えを貫いていました。
えっち漫画では…「薫さん」のそうした描写を入れるべく、ぎりぎりまで絡ませたりしそうなところなんですけどね。
このあたりは人によって評価様々かもしれませんが、見ていて心地よいラブコメに繋がっている部分だと思います

1巻では、すべて「佐和子さん」とのえっちになっていました。
変に「佐和子さん」を危機に陥れるのも、「裕一くん」に浮気させたりするのも違うような気がするので、この漫画はそれで(が)いいのでしょう

ヒロイン特集3:照れちゃう「佐和子さん」
※ヒロイン特集3:照れちゃう「佐和子さん」
 こうした表情も良いですね。お似合いなカップルだと思います。

なお、1、2話でのえっちを皮切りに、3話では一緒にお風呂。
4話ではパジャマな「佐和子さん」と(2話と柄違い)、故あって久しぶりな5話は私服、彼の部屋に泊まる6話は全裸にシャツのみ。実家に帰省する8話では、浴衣姿で外なのでした。
ちょっとづつえっちになっていく様にも注目下さい。

柔らかな線の絵柄。
乱れずすっきりとしており、濃淡は適度なくらい。
コテコテと描き込まれず、バランス良くまとまってます
単行本全体で安定しておりました。
特に気になるようなコマ、引っ掛かる表現もなく、テンポは良好。
コメディー描写など、キャラ・作品世界を逸脱しない程度のものです。
ほんわりとした、心地よいラブコメ漫画の手助けをしているようでした。
個性はあるものの、極端に好みを左右するほどではないと思います。
↓表紙に違和感なければ問題ないでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: すっきりで好み分かれるかもしれませんが、こちらでは良い効果になってます。
・話4: 強いストレスを感じることなく、楽しく読めるでしょう。
・独4: ヒロイン「佐和子さん」を中心とし、甘く描かれておりました。
合計:[12/15]

合間に描かれていたSD絵「嫁の1日」ほか、「佐和子さん」が可愛かったです。
多少ストーリー呑気でも、彼女に変なストレスを与えることなく、あま~く進んでほしい漫画でした。

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(2010/04/28)
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tag : コメディーラブコメ

■らんじぇりー・ぱにっく (けんたろう)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、”ランジェリー・パニック”広告絵、
      ネタバレ注意!設定資料、カバー裏にラフ絵。
・その他: カラー(8P:全てイラストギャラリー)、
      10話収録(全て表題作・1巻完結)
         
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「けんたろう」センセの「らんじぇりー・ぱにっく LINGERIE*PANIC」です。

もしかして他のお名前あったりするかなー。
ざーっとネットで見たところ、そこそこ単行本を出しているらしい「けんたろう」センセ。
絵柄もどちらかで見たような、見てないような(どっちだ)、そんな感覚。
お名前で検索すると、違う方がヒットするんですよ。

…で、出されていた単行本タイトルを順に追って行ったところ…うお。
RPG ろーる・ぷれいんぐ・がーる
…ですね。
”そちらの表紙は絶対に見覚えある”とか思ったていら、過去にレビューでもやってました。
うわあああ。

まぁ、こんなん今に始まった事ではないのでスルっと流して、「らんじぇりー・ぱにっく LINGERIE*PANIC」です。
こちらが何冊目か正確には不明ですが、「けんたろう」センセはリリース10冊以上な方。
多少漫画っぽさを残したリアルちっく絵が素敵で、漫画としても良いものです
こちらはまた1冊まるまるの長編になっており、読み応えはありました。
良いと思います。
ただ、ひでるさん的にどうにも納得いかない部分があり、それがため評価としては微妙。

社長「片岡高見」、同期入社「響谷音色」
※左:社長「片岡高見」、右:同期入社「響谷音色」
 この2人ならば社長さんのがいいなぁ。

下着好きな主人公「三木下歩(みきした・あゆむ)」
彼女もいない彼は、”好きに下着と接することができる”といった理由で、憧れの下着メーカー「ランジェリー・パニック」の入社試験を受けました。
しかし、募集は女性だけだったのです。
彼が選考を通過してしまったのは、人事部「駿河みかん」が名前・写真を勘違いしたことによるミスと判明。
そこで社長「片岡高見」は、自らの身体をもって入社をあきらめさせることとしたんですが…同じく入社試験を受けていた「響谷音色(ひびきや・ねいろ)」への適切な対処を目撃。
その結果を合格としたのでした。
こうして、女性ばかりの「ランジェリー・パニック」にて男性社員が働くこととなったのです。
…だいたい、そんな感じ。

ビジネス系えっち長編です。
多少下着情報はあったものの、業界モノと言えるほどではありません。
下着に異様な情熱を持つ主人公「歩くん」が、水を得た魚のように秘められた才を開花していくようなもの。
どっちかと言えば、熱血サラリーマン漫画っぽい感じでした。
(※いちおう、仕事面はそれほどクローズアップされていません)

えっちシーンでは、さほど下着がピックアップされていない印象。
極端ですが、脱がさないパターンがもっとあっても良かったのでは。
ちと残念です。
ただし、お話からえっちまでは比較的しっかり描かれており、成年漫画として良い出来栄えの単行本でした
前述しましたが、いいんです。
いいんですけれど…読んでいて、どうにも気になるところがあったの。

まずはメインヒロインの「音色さん」
彼女も新人で、「歩くん」とは同期。
(※お互い気付いていませんが、実は彼の入社の援護射撃をしている)
同じ新入社員ながら、会社で次々にネットワークを広げていく彼。
そりゃー、羨望・嫉妬どちらもあるでしょう。
職場では唯一の男性ですからね。
変態的(←多少それっぽいですが)ではなく、”心底下着好き”という、情熱溢れる彼を意識するうちに好きになることはあるかもしれません。
よく分かんないけど。
そんな彼女はいいんです。
しかし、あれだけの女性陣に囲まれる「歩くん」が、なぜ彼女を選んだのか
いまいち疑問なんですよねー。
単に好みのタイプだったのかなぁ。
前半はさほど接触がなかったので、どうせなら6話のようなイベント(←2人して狭い空間に閉じ込められる)を早期に欲しかったです。

人事部「駿河みかん」、デザイナー「沢渡レベッカ・フェルトン」
※左:人事部「駿河みかん」、右:デザイナー「沢渡レベッカ・フェルトン」
 えっちシーンではフェチっぽい描写がもっとほしかったです。

また、この単行本で最大の疑問
「歩くん」の根幹というべき、下着への知識・情熱など、発端となるもの。
結局のところ、不明なままでした。

いやね、彼が”彼女”であるならばまだ分かるんです。
自分で毎日身につける、気にするものですからね。
例えば…「ちゅーぶら!!/中田ゆみ」の主人公「葉山奈由さん」みたいな。
そちらでは、さらに”身内にデザイナーがいる”という、ちゃんとした根拠が書かれていました。
お話ならそれが当然だと思います。

ただ、こちらの「らんじぇりー・ぱにっく」では、”単なる下着好き”としか描かれていません
男性ならば女性の下着に興味を持つ、好むというのは当たり前。
レースとかは可愛らしく、芸術的にも見えるでしょう。
そりゃそうだ。
とは言え、下着に対する情熱だけでなく正確な知識まで持っているのは、いまいち納得できかねる部分。
下着を修復する(1話)、えっち最中にサイズを計測する(2話)、商品企画でいきなり採用となるアイデアを出す(3話)…など、作中では大活躍するのです。
女性主導の下着メーカーにて、まるで畑違いな男性社員が活躍する。
そうした漫画であるのは分かります。
そうならば、彼が育った環境とか、下着に対して深く傾倒していく切っ掛けとか、描かれて然るべきだと思うんです。

しかし、後半に別の流れで差し込まれていたお話は、社長「片岡高見」の「ランジェリー・パニック」創設話でした。
なるほど、確かに成年マークを背負う漫画ですから、女性陣が絡み合うそっちのがビジュアル的には良いでしょう。
でも、「歩くん」っていちおう主役よね。
何のフォローもないまま、単に下着好き・認められてトントン拍子に出世~というのは、サラリーマンの視点で言わせてもらえれば、非常に軽いです
薄っぺらいのです。
あるいは巻末の「設定資料」に書いてあるかなーって見てみましたが、
「女性下着をこよなく愛する男」
そんな程度。
父子家庭で強い憧れ~とか分からんでもないですが、それなら母子家庭のがよほど説得力あるような…。
このあたりが個人的に納得できなかったです。
だいたいはいい感じだったんですけどねー。

学生時代の「高見・シーリア」
※学生時代の「高見・シーリア」
 まぁ、設立までが気にならない訳ではないですが。ここは百合漫画です。

お話で気になるのは1話。
社長「高見さん」とのえっちです。
もし手違いがあったとしても、こっそり不採用にすれば良いだけのような気もするんですが…。
まぁ、漫画よね。
切っ掛け部分も、ちょっとトロい「音色さん」だから良かったものの、下手すれば警察行きだと思います。
距離的に、結構入り込んでいたように見えました。
2話目はちょっと幼い雰囲気の人事部「駿河みかん」、3話目はハーフで眼鏡・巨乳なデザイナー「沢渡レベッカ・フェルトン」
新人のくせして、昨日と同じ服装で、同伴出勤なんてしてます。
女ばかりの職場なので、一気に噂が広まりそうですね。
4話目はメインヒロインの「音色さん」、5話目は開発部の貧乳「柳対馬(やなぎ・とうま)」
(※「対馬さん」は彼氏とのえっちです)
…ちらほら、「歩くん」は常識を疑いたくなるような行動を取るんですよね。
詳しくは書きませんが、9話とか最終話もそうでした。
6話目は再び「音色さん」、7・8話目はブランド「アルテミスの「シーリア・ライツラー」と社長「高見さん」がメインで百合展開。
9、10話はラストエピソードになります。
ちとありがちな展開ですね。
また、「歩くん」だけでなく「音色さん」までああした行動を取るというのも、甘っちょろいです。
ちゃんと仕事しなさい。

しなやかな線の絵柄。
だいたい適度なくらいな濃淡で、勢い・綺麗さがありました。
漫画として、特に気になる部分はありません。
物語の核となる下着も、良い感じに描かれています。
背丈のある人物絵で、縦長な輪郭に横長の目・通った鼻筋など、リアル寄り
絶妙なバランス感覚があり、それでいて漫画らしい可愛らしさもありました。
学生というよりオフィスが似合う感覚で、ジャンルとしては良いコース。
なんとなくですが。
やや個性がありましたが作風は固まっており、単行本は安定していました。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 可愛い感じより、社長のような色気あるキャラのが良かったです。
・話3: 個人的には微妙ですが、成年漫画としては良いと思います。
・独3: 普通のラブコメっぽいです。これでは下着好きには物足りないかと。
合計:[10/15]

↓表紙・裏表紙よりもイラストギャラリーのがカラー絵は良く、あまり参考にならないのが難点でしょう。
いくらかプラス評価で良いと思います。

らんじぇりー・ぱにっく (マグナムコミック)らんじぇりー・ぱにっく (マグナムコミック)
(2010/04/24)
けんたろう

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tag : 百合漫画ラブコメサラリーマン

■ラブかちゅ (甲斐ひろゆき)

★まんがデーター [8/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・巨乳
・おまけ: あとがき、描き下ろし「兄妹のナツヤスミ」、
      カバー裏に作品解説・別絵(カバーとリンク)
・その他: 短編×12(うち「漫研トライアングル」×2、「兄妹の~シリーズ」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「甲斐ひろゆき(かい・ひろゆき)」センセの「ラブかちゅ」です。

「柊流架」という名前でも単行本を出されており、実際はこれで2冊目みたい。
そんな「甲斐ひろゆき」センセの新刊は「ラブかちゅ」でした。
収録はほぼ短編群。
そのうち、前後編の1話と、描き下ろしで後日談の描かれた1話がありました。

だいたい、近親ネタ、部活ネタ、幼馴染みネタという感じ。
そのお話なんですが、どちらも直球ストレート
捻りはなく、ひでるさんとしては読み物として物足りません
もうちょっと何とかしてほしかったです。

妹「さやかさん」、生徒会長「氷川エリカさん」
※左:妹「さやかさん」、右:生徒会長「氷川エリカさん」
 この2話は、3~4話ほどあればより良くなりそうなんですが。

裏表紙にあらすじの書かれていた、メイン扱いなお話「兄妹のキモチ」
描き下ろしは「兄妹のナツヤスミ」ということで、その後の2人も描かれています。
友人宅で見せられたAVに出演していたのは、実妹「さやか」でした。
しかも、その原因は兄「英治」にあったのです、という流れ。

実名で出演してるのね。
…見…ちゃったんだ…
そんな反応をしている「さやかさん」
考えて…あれは”間接的に知ってもらおうとしていた”のではないかなぁ。
ただ、そんなんがなぜAV出演にまで発展してしまったのか説明なく、もし目的を果たしたいのであれば、他に色々とやりようがあったと思いますが。
個人的には、昔のショートカットな「さやかさん」の方が好きです。
「兄妹のナツヤスミ」は、2人で海へ出掛けるお話。
「さやかさん」はビキニ姿で、周囲の男性らの視線をくぎ付けにしていました。
下手すると、お仕事知ってる人がいるかもしれませんね。
なお、↓表紙は「さやかさん」ですけど、ここでの水着はもっとちゃんとしたものです。
いちおう。

「妹オシオキ」は、タイトルそのまま兄が妹「沙希」さんにお仕置きと称してえっちする流れ。
お話そのものより…ゲームのが気になりますね、「アトランチスの謎
結局何が謎なのかよく分からないという(笑)
もう少しでクリア、という発言もあったので、最終面近かったのかな。
そしたら、怒って当然でしょう
えっち1回では足りないよ。
姉弟の近親「かろりー・おふ」
ダイエットのため、走ることとした姉「めぐみ」
時間が深夜ということで、弟「真一」を無理矢理に誘ったんですが、公園に差し掛かると~という展開。
躊躇しませんねー。
すでに慣れきった関係なら分かりますが、実姉とのえっちというアドバンテージを自ら捨てているようでした。
せめて先の「妹オシオキ」くらいの抵抗感がないと不自然。

絶大な権力を握る生徒会長「氷川エリカ」さんのお話「我が名は生徒会長」
「エリカさん」に呼び止められた「山瀬光一」
無理矢理生徒会室まで運ばれると、書記として任命されてしまったのでした…。
よく漫画に描かれる、強引なタイプの生徒会長。
ストーリー漫画の1話目みたいな風情で、色々と設定付加していけば面白くなるかもしれませんが…。
お嬢さまっぽい「エリカさん」は良かったので、ちょっと惜しいです。

牧野さん、栞ちゃん
※左:牧野さん、右:栞ちゃん
 コスプレちっくなネタもあり、一般えっち系な雰囲気なのです。

「部活終わり」は教師「神谷」と「牧野」さんのラブコメ
部活終わりの体育倉庫内でのえっちで、「牧野さん」から告白・迫っておりました。
あっさり陥落してしまう教師「神谷」が悲しいです。
ポーズでも、もう少し抵抗しなさいな(笑)
まぁ、ブルマ姿の「牧野さん」はむちむちで、見るだけでもヤバイスタイルでしたが。
ああしたオチまでの流れは、よく一般えっち系でありそうな感じですね。

「夜のプールサイド」は水泳部。
憧れの先輩「一之瀬綾香」さんと、部活でようやく泳げるようになった程度の「健二」くん。
えっちに至るまでが早いですね。
これは、「綾香さん」が前々から目をつけていた、ということなのかなぁ。
うーん、よくわかんない。
もうちょっと前展開がしっかりほしかったです。
どーでもいいですが、「綾香さん」は競泳に向かなそうなスタイルですね(笑)

前後編「漫研トライアングル」は漫研部のお話。
部長「近藤裕子」、副部長「土方寿美」、部員「斉藤一美」なんて配置だったので…入部希望者として登場する彼の名前は当然ながら~ですね。
(※名前部分がラストなので、いちおうフセてみました)
ちょうど煮詰まっていたような状態で、非常にタイミングよく現われた彼は確保され、無理矢理モデルとされてしまうのでした。
コメディーちっくな漫画で、複数えっちです。
ヒロインは皆さん積極的でかつ迫力あるスタイルなので、普段物静かで一歩引いたような「一美さん」のが印象的。
彼女の胸は比較的に控えめサイズでしたからね。

漫研の3名
※漫研の3名
 あるいはこちら。その後の活動風景とかあれば、また面白いかも。

マネージャーの仕事として性欲解消のある、サッカー部のお話「殻を破って」
友人「あかね」さんに”人手が足りない”と誘われ、1日体験としてマネージャーをすることとなった「由梨」さん。
目前でいきなり始める「あかねさん」に続き、当然「由梨さん」もえっちすることとなってしまうのでした。
こちらもブルマ姿です(上はジャージ)
ヒロインの「由梨さん」は、眼鏡でお下げな女の子。
あの娘のため
とかなんとか「あかねさん」は言ってましたが、本当にそうかなぁ
オチは成年漫画らしい、やたら都合良いモノでしたが、まったく違った展開にできそうですね。
なお、短編「夏祭り」のヒロインも「由梨さん」
みつ編みで真面目そうな雰囲気が似ているものの、別人です。
センセ好きな名前なのかな。
こうした漫画のセオリー通り、野外えっちとなりました。
そちらの次に収録されていた「遠い日の約束」も田舎風景。
東京から帰郷して昔馴染みと再会する流れまで、似た感じ。
ヒロインの「栞」ちゃんは巫女さんです。
オチでも巫女衣装でしたが…日々コスプレえっちですか?

強いクッキリな線の絵柄。
濃淡は適度なくらいですが、描き込みはそこそこ。
こざっぱりとした印象があります。
乱れはなく安定しておりました。
登場ヒロインは皆巨乳で、スラリとした高い身長で迫力のあるスタイル。
ほぼ↓表紙の感じですね。
デフォルメされていることもあり、やや崩れっぽいコマもありました。
えっちで目立っていて、いいんですけどね。
キャラ・背景など、全体的にもう少しメリハリがあってもいいかなぁ。
極端に悪くはないものの、個人的に今一歩です

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 悪くはないものの、あちこちカタい印象でした。
・話2: お話ストレートで、キャラも似通っていて弱めです。
・独3: 可もなく不可もなく。特にコレという感じはありませんでした。
合計:[8/15]

あちこち掘り下げ足りなく感じ、ひでるさんには合いませんでした。
絵は悪くないので、今後に期待ですかね。

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(2010/05/10)
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■執事少女とお嬢様 (真田一輝)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・主従
・おまけ: あとがき、ゲストページ、合間に4コマ、
      カバー裏にリンク別絵・4コマ。
・その他: 折り返しにコメント、
      9話収録、現在は1巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「真田一輝(さなだ・いっき)」センセの「執事少女とお嬢様 1巻」です。

ちら、と見るとつい買っちゃうんですよねー。
こんなん。

仏像入門2小

一個人 特別編集 仏像入門

店頭でぺらりとめくりましたが、かなり写真多く、仏像の見方など解説もしっかりされてます。
読み物としても非常に優秀。
価格と内容を考えても、かなりお買い得だと思います。
これはなかなかオススメですよ。

…と、このまま書くと別のブログになってしまうので、余談はそこまでに。
本日は「執事少女とお嬢様 1巻」です。
よく分かっていないまま、↓表紙に惹かれて手に取りました。
あちこちバランス、キャラや背景などの色彩、ポーズなど、よくまとまってます。
お嬢さまらしき方の、足首から太もも裏あたりまでがチラと見えるのがまた良いですよ(笑)
”ああ、わがままなお嬢さまに仕える優秀な女性執事みたいな感じなのかなぁ~”、と思っていたら、さにあらず。
なるほど、長編漫画ですから、こんな設定になるんですね。
また、主要登場キャラは女性ばかりで百合ちっくな空気があったので、そんなんお好きな方にもいいでしょう。

紗綺、ひなた
※樿山紗綺・小向井ひなた
 凛々しい「ひなたさん」のため、扉絵から。8話の扉絵がまた素敵でした。

私立白樺学園は幼稚園から大学まで、一貫教育を行っているお嬢さま学校でした。
記念として受験した主人公「小向井ひなた」は見事合格し、中高等部から入学して2年目というある日。
不意に理事長室まで呼び出された彼女は、多額の借金を抱えた両親が高飛びしたことを知りました。
突然の事態で呆然とする彼女に対し、
そこで1つ提案があるんだけど~
若い学園理事長「樿山沙織」が持ちかけたのは、住み込みで樿山家のお手伝いをするというもの。
しかも、”専属として付いてほしい”と言われた相手は、理事長の妹にして皆の憧れであった「樿山紗綺(つげやま・さき)」だったのです。
半ば夢見心地であった「ひなた」
巨大な屋敷に到着した彼女は、学園ではお嬢さま然としていた「紗綺」の意外な素顔を知ることとなったのでした。
…だいたいそんな感じ。

執事ラブコメみたいな感覚。
まあ、同性ではあるんですけどね(笑)
基本的にはコメディーちっくですがそちらに大きく傾倒することなく、押さえるべき部分はしっかり描かれています。
「真田一輝」センセの漫画はこちらが初見。
時間と共に変化していく心情が、うまーく表現されていました。

突如執事として仕えることとなった「ひなたさん」
当然ながらズブの素人で、
執事といっても何をすれば…
とか3話で言っておりました。
またドジっ娘属性があり、ハチャメチャな裁縫技術ほか、1話では廊下から階段でも転んでいるなど、かなり危険。
下着を履き忘れたまま出掛ける場面もあり、ヤバいレベルでした。
主の危機を助ける4話の初任務でも、かえって問題を大きくしています。
あれは元同室のルームメイト「麻衣」ちゃんの機転で助かりましたね。
友達っていいなぁ、としみじみ(←感情てしては、それ以上のものありそうでしたが)

沙織・ひなた・紗綺、東久世空子
※左:沙織・ひなた・紗綺、右:東久世空子
 「空子さん」の登場シーンは大きなインパクトでした。

一方、ツインテールの目立つお嬢さま「紗綺さん」も、”容姿端麗で人望厚い”という表の顔とはギャップのある方。
当初はしきりに自分付きの執事を反対していましたが、それを許すことになった2話目の切っ掛けもそんな感じ。
あんなんは漫画でお約束なパターンでしょう。
また、”一代で財を成した”という樿山家がため、ああ見えてなかなか苦労も多い様子
上から下まで完璧なお嬢さま…に見えて、実はそうでないんですね。
そうした様が伺える、パーティーの9話が見どころです
あれはちょっといい話でした。

そう、前述した↓表紙の2人は理想像のようなもの。
こちらのお話は、お互いそれとして成長していくという漫画なのでした。
当然ながら主従の信頼感も当初はなく、様々なイベントを経てそれを強めていくことになるのでしょう。
(※そりゃ、完璧な主従関係をいきなり見せられても面白くはないよねー)
前半では終始「ひなたさん」が圧倒されていました。
しかし、ちょっとした事情で酔っ払う6話がターニングポイント。
カバー裏な感じです
ここは豹変した「ひなたさん」は、オチまで最高でした。
2巻でもぜひ酔っ払ってほしいですよ。

メイド「橘百合香」、「三宅梨里香」
※メイド「橘百合香」、「三宅梨里香」
 この2人も良かったです。4コマでの活躍に期待。

ほか、沙織付き執事「東海林陽菜」や屋敷のメイド「三宅梨里香」、「橘百合香」らもなかなか良いキャラクター。
5話にあった、「マジメだけどバカなんですぅ(→「梨里香」)」、「バカじゃないけどアホなんです(→「百合香」)」という、お互いの評価がいいですね。
合間にあった4コマは彼女らと「ひなたさん」が絡むことが多いんですけど、さすがの面白さがありました。

やや太めなしっかり線の絵柄。
濃淡としては普通くらいですが、強い黒がためか、ややこてっとした感じ。
過ぎない程度の描き込みも、作品世界と合っています。
コメディー描写はやっぱり巧いですね。
(キャラは顎が削れ、まんじゅうのようなSD絵になってます)
大きい目にざらりとした髪、目の下あたりの軽い恥ずかし線(※恥ずかしい時に鼻から頬にかかる斜め線のことね)が特長の人物絵。
可愛い系統です。
ほわほわ軽い感じですが、細かい変化なども表現されていました。
カラーでも大きな変化はないので、↓表紙の判断で問題ないでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 全体安定しております。ちょっと癖は強めかもしれません。
・話4: 良い距離感になってきたので、2巻はより面白いかもしれません。
・独4: 女性ばかりの世界でした。百合漫画ちっくなので、そんなん好きな方向け。
合計:[12/15]

なお、5月末頃に発売の「落花流水 5巻」を買うと、双方キャラの入り乱れる限定小冊子がもらえるそうです。
締め切り6月30日までのようなので、お好きな方はお見逃しなく。

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(2010/05/12)
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tag : コメディーラブコメツインテール

■はにーほりっく (ウメ吉)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・お姉さん
・おまけ: あとがき、描き下ろし「はにー・ほりっく」、
      カバー裏に別絵(カバーとリンク)
・その他: カラー(16P)、短編×10(うち「とらっぷシリーズ」×3)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ウメ吉(うめきち)」センセの「はにーほりっく」です。

毎度おなじみ「キルタイムコミュニケーション」さんの単行本ですね。
今回の「はにーほりっく」を読んで思いました。
キルタイムさんのシリーズで描かれている漫画家さんのうち、こちらの「ウメ吉」センセは最もコンセプトに合致している方ではないでしょうか。
(※当然、発売されている全てを読んではいませんが。↓★おまけ参照)
絵柄、漫画の雰囲気、お話、えっち描写…などなど、あらゆる面についてそんな感じ。
個人的には、”ミスター・キルタイムコミュニケーションと言うべき方だと思います。

初単行本「愛玩マゾヒスト」、ブログで紹介した「ヒロイック・マニア」、そして3冊目となる「はにーほりっく」…と、どちらも非常に優秀
闘うヒロインものがお好きな方には、大プッシュさせて頂きます。
オススメです。
ぶっちゃけ、単純に好みな漫画というのも、むろんありますが(笑)

退魔師「天音さん」、魔法騎士「ディアナさん」
※左:退魔師「天音さん」、右:魔法騎士「ディアナさん」
 スゴイ格好ですね。「天音さん」の2話は非常に良かったです。

おまけ:キルタイムさん~で、頭にパッと浮かんだ漫画家さん
助三郎」センセ、「inoino」センセはまだ単行本1冊しか見てないのでいちおう除外、個人的に好きな「ほりとも」センセ・「MISS BLACK」センセは2冊目が刺さらなかったので。「松沢慧」センセはやや軽い雰囲気があるので…。
ほか、見落としあったらすみません。

さて、そんな訳で今回も良かった「ウメ吉」センセの「はにーほりっく」です。
王道なファンタジー系から未来・現代モノと、様々な短編が収録されていました。
ヒロインの年齢は全体的に高めな感じで、”お姉さん度”の強い作品集
凛々しく・えっちなのですよ。

今回はやっぱり「とらっぷシリーズ」でしょう。
同キャラの別シチュエーションという2話「ちぇりー・とらっぷ」、「みがわり・とらっぷ」と、描き下ろし「はにー・ほりっく」が収録されていました。
まず「ちぇりー・とらっぷ」は切っ掛け話。

上級ランクである妖狐の退治を依頼された、退魔師「天音」
実際に大した被害ではないものの、念のためにと仕掛けた罠にあっさり引っ掛かったのは、まだ幼さが残る妖狐「焔」でした。
私コドモには興味ないの
余裕の出た彼女はそんな感じで主導権を握り~と、だいたいそうした感じ。

↓表紙が「天音さん」ですね。
ボンテージ風なコスチュームがなかなか素敵なお姉さんです。
あちらの絵は上半身だけでしたが、アクションするとズリ上がってきそうなミニスカートも実は非常に良い感じ。
ちと勿体ないなぁ。
また、でかいファスナーは胸に引っ掛かりそうで、ひでるさん的に気になりました(笑)
お話は、若い妖狐にえっち指南という感じ。
どーでも良いですが、「天音さん」はパンスト穿いてるのにノーパンなんですね。
…あの丈で考えると、対面の席(電車とかね)に丸見えですよ。

すっかり彼女の虜となってしまった「焔くん」
2話目「みがわり・とらっぷ」では、「天音さん」に使役されていました。
(※「焔くん」は恋人、「天音さん」は懐かれた、と言ってたのが可笑しい)
こちらの相手は化け狸。
ちょっとした油断で「焔くん」が捕まってしまったため、その身代わりとしてえっちされる展開になっていました。
前回はすっかり主導権を握っていた彼女でしたが、こちらでは逆の立場になっているのです。
好き放題され、我慢している様は前回とのギャップも手伝い、かなりドキドキ(笑)
うん、このエピソードは攻守2話がため、完成度の高い漫画になっていました。
ピンチに見せかけ、実は余裕あった~という安易なオチになっていないのも個人的には良かったです。
描き下ろし「はにー・ほりっく」は、女の子の妖怪「カンナ」さんの登場話。
書かれてないですが、彼女は…鬼かな。
褐色肌で、八重歯のような牙が可愛いですよ。
なお、お話は「天音さん」の魅力・えっちさがため、コメディーちっくになってました。
このまま終わらせてしまうには惜しいキャラです。
それぞれ魅力的だったので3名での冒険譚とか見たいです。

シスター「アイリスさん」、風紀指導員・教師「南条蓉子さん」
※左:シスター「アイリスさん」、右:風紀指導員・教師「南条蓉子さん」
 よくよく考えたら、「アイリスさん」の話はファンタジーでないですね。

「魔法騎士ブラッディウィッチ」は、魔物・人間のハーフである”血の魔女”こと「ディアナ」と王子「ユーリ」
「ユーリ」は禁忌の子として迫害されていた「ディアナ」を救ってくれた大恩人で、彼女は心底傾倒していたのです。
そんな「ユーリ」でしたが、魔族によって魔獣の姿に変えられてしまい、彼を助けるためえっちされるという展開ね。
こちらも水着のような、魔法騎士衣装が素敵でした。
敵の女幹部がえっちされるという、変化球なパターン「隷属幹部リンヴェル」
主「ゲイザー」の封印を解くべく、破壊を続ける「リンヴェル」
そんな彼女に攻撃を仕掛けてきたのは、同じ幹部の「グラード」だったのです。
武器は鞭ということで、「リンヴェルさん」はモロそのまんま(笑)
強気な彼女が、なす術もなくえっちされる展開でした。
だいぶ可愛らしい事を言ってた後半が見どころでしょう。
お子さんと一緒に、特撮見ているお父さんに刺さりそうな1話です(笑)

「慰みの聖女」は裏表紙に描かれているシスター「アイリス」、見習い「ニナ」というWヒロインの短編。
病気の蔓延する村にて、”聖女と交われば病魔に冒されぬ”と聞きつけた村人らが…という展開になってます。
ダメ人間に対してシスター「アイリス」は高潔な美女。
襲われそうになった「ニナ」を守るべく、身を捨てておりました。
うーん、気持ちは分からんでもないですが、「ニナ」は逃げなきゃダメよ。
キッチリ脱がさなかったのは、さすが「ウメ吉」センセですね。
(※単行本収録の各話ヒロインは、全裸になることありません)

「Milking Teacher」、「姦虐保健室」の2話はどちらも教師ネタ。
ファンタジー要素のない短編です。
前者の教師「南条蓉子」さんは上品な感じの美人。
正義感強く、風紀指導員として明らかに素行の悪そうな生徒にも堂々と注意するほどの度胸を持っていました。
ううむ、あぶないなぁ。
タイトルから察せられるかもしれませんが、母乳なネタ。
それがためか、「蓉子さん」はやたら魅力的な胸の持ち主になっていました。
ぽよんぽよんです
後者の教師「芹沢」さんは保健医。
えっち感漂う美人でしたが、よく成年漫画で見られるえろえろ保健教師とは違い、真面目な方でした。
先の「蓉子さん」は母乳促進剤でしたが、こちらは利尿剤を注射されてます。
校長最低ですね。
色々アイテムも使われていましたよー。

保健医「芹沢さん」、女盗賊
※左:保健医「芹沢さん」、右:女盗賊
 しっかり触手ネタも押さえてました。拍手。

近未来風な短編「ドール×コレクター」、「メテオ・トラップ~捕らわれた女パイロット~」
うち前者は機械触手ネタです。
塔堂財閥のお屋敷へ侵入した女盗賊でしたが、獲物を目前にしながらセキュリティシステムに捕えられてしまったのでした。
ああしたスーツなコスチュームはお約束ですね。
かなりムチムチとしており、それだけでもかなりエロス漂っていましたが…機械触手がスーツ内を這いまわってる描写はヤバイくらい。
ここがポイントでしょう。
後者のヒロイン「武井ユリカ」さんは男勝りな女性パイロットでした。
行方不明者の捜索に出撃した「ユリカさん」でしたが、指定エリアに到達した各機の反応は消え、さらに~という展開。
こちらは王道の生物っぽい触手です。
「ユリカさん」は薄皮1枚みたいな、ぴったりスーツを着用。
お約束で触手にはスーツを溶かす能力があるんですが、しっかり”肝心な部分のみ溶かして”いました。
こちらのポイントは後半部分。
冒頭での設定、
フツーの女じゃないからな
が生きてます。
どうなってしまうのか、詳細は漫画にてどうぞ。

強く丁寧な線の絵柄。
濃淡は非常に強く、ジャンルもあってか全体は賑やか。
退魔師「天音さん」を筆頭に黒髪・黒っぽいコスチュームは多いんですが、”素敵な黒色”を使われる方だと思います。
それが画面全体をきゅっと・凛々しく引き締めているんですね。
よく描き込まれてヒロインは無論のこと肝心の触手、液体描写なども巧く派手なもの。
あちこちのバランスにも優れ、色気と可愛らしさを合わせ持つお姉さんを表現されていました。
そうした作風がため、最前線に立つ凛々しいヒロインらのえっち漫画とピッタリ合致していて、”ミスター・キルタイムコミュニケーションという称号に相応しい感じがするのです。
判断には↓裏表紙にカット絵があるため、そちらが参考になるでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 今回も黒くて良かったです。安定感も抜群で、何の問題もありません。
・話4: 短編ほか、シリーズ3話も良かったです。
・独4: ほぼ王道展開でした。安心して読むことできるでしょう。
合計:[13/15]

前巻の「七緒さん」も良かったですが、こちらの教師「蓉子さん」にも刺さりました。
なにげに現代劇も良いですね。
その2人ほか、前回の忍者「つばきさん」、退魔師「天音さん」など、できるならばシリーズで描いてほしいです。

はにーほりっく (二次元ドリームコミックス 210)はにーほりっく (二次元ドリームコミックス 210)
(2010/04/28)
ウメ吉

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tag : キルタイムコミュニケーションファンタジーボンテージミニスカートアクションコメディー

■魔法少女プリティ☆ベル (KAKERU)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : アクションコメディー
・おまけ: キャラクターデータ、カバー裏に別絵。
・その他: 折り返しにコメント、4話収録、現在は1巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「KAKERU(かける[?])」センセの「魔法少女プリティ☆ベル 1巻」です。

非常に面白い漫画です
お話は楽しく、次がどうなってしまうのか、ぐいぐいと引き込まれる感じがありました。
絵柄も良く、女の子は可愛く、ほぼ良い事づくめ。
ただ…微妙に手元に置いておきたくないような、独特な単行本に仕上がっています
よくよく吟味することをオススメ(笑)

さて、そんなこんなで「魔法少女プリティ☆ベル」です。
ぶっちゃけ、書店では1度見逃してしまいました。
なんとなく気を引かれてたんですけどね。
今週末は発売が少なかったため、例によって書店のはしごをしたんですが…続いて向かった2店舗目では、成年系「小中ロック2」・「小中ロック」と並べて置いてあり、刑事ドラマでの指紋が一致したシーンかのように、頭の中でカチッと音が聞こえました。
そうか、「KAKERU」って、「バー・ぴぃちぴっと」センセの一般向け名義なんですね。
うわー、うっかり見逃すところだったー!
書店さまの配置に感謝。

天使「ミルク」・「ココア」
※天使「ミルク」・「ココア」
 一度は逃げたんですが…ああっ

一般単行本はこちらが初ですよね。
巻数表記から察せられるそのまま、長編ストーリーの単行本。
いかにもという↓表紙とか、中扉とか、全て前フリでした。
初っ端から、トンデモないこととなります

神威の呼び鈴”リィン・ロッド”を片手に、「プリティ☆ベル」となる魔力を秘めた適合者を探す天使「ミルク」・「ココア」の2人。
復活した悪魔は前大戦で最大の驚異であった「プリティ☆ベル」の復活を阻止するべく、悪魔「ダッチ・アイス」を送っていたのです。
ぎりぎりでその攻撃をかわして逃げていたところ、不意に反応した”リィン・ロッド”が指し示したのは…
35歳のボディビル選手兼コーチという、「高田厚志」(男)だったのです。
だいたいそんな感じ。

とにかくスゴイですね。
敵・味方にて可愛らしい女の子らが大勢いるものの、目立っているのは終始マッチョな暑苦しい男性
「KAKERU」センセご自身でネタにしてましたが、↓表紙は引っかけ。
ぶっちゃけ、本気でがっかりした方も多いことでしょう。
センセの高笑いが聞こえてくるようです。
とりあえず注意して。

美咲エリ、高田厚志
※左:美咲エリ、右:高田厚志
 適合者な2人。だいたい右側な感覚です(それでも格好良い方ね)

そうした出オチ・一発ネタみたいな、ふさげた感覚たっぷりな導入部。
…ですが、読み進めていくうち、なかなかどうして、よく練られたお話だと思いました。
一気に読めましたよ。
冒頭で書いた”非常に面白い漫画”も決して嘘・偽りでなく、本気でそう思ってます。
だって、紹介する漫画の順番を変えてしまったほどですから。

そんな訳で、可愛らしい魔法少女モノ…というのはセンセの冗談で、本当は熱血バトル・コメディー漫画という感じ。
男の中の漢(オトコ)じゃねぇか!!
本編でそうした台詞ありましたが、ムキムキな筋肉に褐色肌。
太い眉毛と硬そうな髭・髪、そしてやたらな笑顔がイヤーな主人公「厚志」
そんなんが、↓表紙のような魔法少女衣装を着ているのです。
トンデモですね。
上半身はまだいいとして、ミニスカートな下半身はどうにも見るに堪え難いモノ。
ほぼパンチラしているんですわ。
狭い範囲には刺さるかもしれませんね(笑)

当初はよく分かんない感じでしたが、実は彼相当に強く・優しく・男前で、なかなか思慮深さもあるという、凄い人でした。
私はボディービルダーなんだ。この筋肉は見せるための…人体芸術として鍛えているものでね
そんな言葉もあります。
単にマッチョな男性が力任せに暴れる話でもありません。
このあたりには、ちょっとした設定・仕掛けもあるため、伏せておきますね。
ぜひ単行本でご確認頂ければ。
ふさげたコメディー漫画というだけではありません。

モカ、ダッチ・アイス
※左:モカ、右:ダッチ・アイス
 こちらの「モカさん」はいいなぁ。今後の活躍を期待したいところですが…どうだろ。

なお、いちおう↓表紙の女の子「美咲エリ」も登場してます。
ちょろっとだけ(笑)
1話にあった、ぎりぎりで彼女が発見された際には、てっきりフツーの流れになるのかと期待しましたが…。
ううん、意地悪。
突っ込んだり、呆れたり、はたまた殺気をみせたり、という天使「ミルク」・「ココア」の2人も良い感じ。
さすがに肝心な部分は隠されていましたが、3話ではそれぞれ入浴シーンもあったので、こうご期待。
ひでるさんのお気に入りは、巨乳・眼帯な「モカ」さん。
特技は”病呪(ガント)”での暗殺です
とか、頬染めて自己紹介していました。
2話冒頭の、「ミルク」・「ココア」らとの会話部分も非常に良かったです。
あんなん好き。

ほか、悪魔ら登場人物の思惑は様々で、色々と伏線っぽいものもありました。
1話から相当に弾け飛んだようなお話なので、次に何があるのかまったく予想できません
これは2巻も買わざるを得ませんねぇ。

丁寧な線の絵柄。
濃淡は濃い目で、大小コマの入り乱れるごっちゃり系です。
ちょっと賑やか過ぎて見辛いかも。
あの濃さ(暑苦しさ)はわざとでしょうねー。
女性陣の可愛さは無論のこと、男性陣も良いバランス感覚。
1巻の後半はほぼアクションになるんですが、そちらも迫力満点でした。
ちょっと癖はあるものの、巧い方です。
今回は…いまいち↓表紙が参考にならない(笑)ので、「KAKERU」センセのHPなどを参考にしてみて下さい。
(※「バー・ぴぃちぴっと」で検索するのが手っ取り早いです)

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: ↓表紙に偽りアリ。やっぱりどうにも暑苦しいので、引いてみました。
・話5: ただぶっ飛んでいるように見えて…なかなか良い設定です。
・独5: 魔法少女ではないですね(笑)
合計:[14/15]

紹介帯の、
全ての魔法少女は道をあけろ!!
はそのとおりでした。
あけろ、というより退くでしょうねー。

魔法少女プリティ☆ベル(1) (BLADE COMICS)魔法少女プリティ☆ベル(1) (BLADE COMICS)
(2010/05/10)
KAKERU

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■とらい・ぶっきんぐ (猫玄)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ロリ
・おまけ: カバー裏に漫画「びーさいど・最終ページ」・あとがき、
      描き下ろし(?)「すぃーと☆すとろべりー びーさいど」
・その他: カラー(6P)、短編×12(うち「とらいシリーズ」×6、
      「妹・まひるちゃんシリーズ」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「猫玄(ねこげん)」センセの「とらい・ぶっきんぐ」です。

前半は”どうかなぁ”、とか思っていたこちら。
しかし、さすがは「猫玄」センセ。
読んでいくうち、するりと面白くなっていきました
何の問題もありません。

そんな訳で、新刊「とらい・ぶっきんぐ」です。
ついこないだ見たばかりだと思っていましたが、リリース早いですねー。
あとがきによると、なんと今回で38冊目とのことでした。
それはスゴイ。
冗談でなく、50という数字も射程圏内ですよ。

マーヤさん、薫子ちゃん
※左:マーヤさん、右:薫子ちゃん
 この「マーヤさん」は別話にも登場してほしいくらいキュートです。

さて、こちらの単行本は、表題の連続話と2話の同キャラ話のほか、短編も収録しています。
前回「お姉ちゃんのココも気持ちいい」のお姉ちゃん系が個人的には非常に刺さったんですが、「とらい・ぶっきんぐ」はロリ系。
短編群はやっぱり巧いですね。
メイン中編は、中盤あたりからぐっと良くなってきました。
また、ちょっとした仕掛けもあるんですが、それは↓下にて軽く触れたいと思います。

まずは毎度の如く良かった短編群から。
ハーフ少女「マーヤ・華崎・アームストロング」さんが登場の「ハニーブロンド」
家庭教師とのえっちです。
容姿はそれっぽいものの、「マーヤさん」は本来の母国語である英語がてんでダメ。
家庭教師としてついた彼を慕っており、学校での態度も良くなっていました。
しかし、唯一英語の成績だけは芳しくなかったのです。
あるテストにて、白紙のまま提出をしたため、詰め寄ってみると…意外な事実があったのでした。

金髪・ショートカットで、そばかすとツリ目が素敵な「マーヤさん」
よくよく見れば、なるほどー。
他教科は全て「5」の評価を取ってましたね、彼女。
感情そのまま甘えてくる様はキュートでしたが、それだけに白紙回答で家庭教師の彼が怒るのは当然のこと。
その際の「マーヤさん」の返答が、非常に格好いいので注目です。
コメディーなオチでしたが、逆に安心しましたよ。

父子家庭での、妹「万葉」ちゃんと2人の兄というお話「ヒミツ・ヒミツ」
漫画は、お互い彼女にえっちし合っていた事実が発覚するところから始まります。
トンデモないですね。
関谷あさみ」センセの「かなちゃんシリーズ」みたいになるのかなーって思っていたら…これはオチが最悪(←良い意味で)
お前かー!
アレを見る限り、どっちが切っ掛けなのか分かんないですね。
「続く日々」は妹「薫子」ちゃんとの近親です。
父母は事故で既に亡く、天涯孤独な2人。
そうした設定のためか、先ほどの短編と打って変わってなんとなく重い空気が漂う作品になっていました。
特に後半にあった「薫子ちゃん」のモノローグは、単純なモノではありませんね。
「図書委員 中村祈の秘め事」は眼鏡な「中村祈」さんと、「小島」くんという同級生カップル。
これは父親との交流(えっちではないです)が楽しいです。
あんなんで怒られるというのは、半ば強要された「小島くん」が気の毒(笑)

妹「まひるちゃん」、「金田透」・「中井勇気」
※左:妹「まひるちゃん」、右:「金田透」・「中井勇気」
 「まひるちゃん」は2話目から本領発揮です。

あとがきによると、”本来はこちらのタイトルにしたかった”という「妹スイッチ」、「妹×リモート」の2話。
表題作候補ということは、「猫玄」センセお気に入りなのかな。
(※そうなると、↓表紙ほか描き下ろし[たぶん]な漫画もこちらだったかもしれませんねー)

うちの妹など生意気を通り越して既に敵だ
そんな兄「太陽」くんの台詞から始まる「妹スイッチ」
食って掛かる、喚き叫ぶという妹「まひる」ちゃん。
日々そんな感じだったので、両親不在というその日、苦手な雷でしおらしくなる様に調子の狂う「太陽くん」
ちょっとした切っ掛けで、女の子らしい部分を発見し、えっちへと展開しておりました。
一度は思い止まったんですけどねぇ。
そちらの続編「妹×リモート」は、前回でスイッチ入るようになってしまった「まひるちゃん」です。
良いツンデレでした。
こちらといい、前回の雷といい、お約束なほどの恐がり具合が素敵です
そりゃー不意を突きたくなりますわ。

表題シリーズの各話は、タイトル異なるものの連続話になっていました。
まず「Wぶっきんぐ」は、”1位になったらごほうび”という約束が、自分以外のもう1人にも言われていた、というもの。
保健の先生と、ポニーテールな「中井勇気」さん、ツインテールな「金田透」さんという2人です。
こちらは体操着でしたが、続く「あふたーかーにばる」は文化祭ということで、バニーガールな「透さん」と、メイドな「勇気さん」でした。
お互いライバル関係で火花を散らしており、えっち対決みたいなお話です。
この保健医うらやましいなぁ、くそう。
どっちがより先生を満足させられるか、勝負よ!!(勇気)」
やっぱりかーっ!!(透)」
とか言ってました。
どちらもオチで眼鏡な委員長「佐藤郁美」さんが登場しております。
彼女の存在がため、えっちバトルコメディーのようだったお話は、良い方向へと流れていくのでした(たぶん)

「とらいあんぐる☆つー」は、「郁美さん」に告白する「三浦」くんのエピソード。
爆竹のようにあっさり断られるんですが、諦めずに保健室(えっち最中)にまで乗り込むのです。
ああした場面を押さえられながら、ごく冷静に対処していた「郁美さん」がスゴイ。
…というか、ぶっちゃけ恐い。
眼鏡は伊達ではありませんね(笑)
あんなん、「三浦くん」では荷が勝ち過ぎています。

透さん・勇気さん
※透さん・勇気さん
 こちらの漫画は3話以降かな。対立2人も面白いんですが。

「すぃーと☆すとろべりー」は、「透さん」と「勇気さん」の実弟「一梧(いちご)」くん。
「勇気さん」の家に遊びに来ていた「透さん」は、可愛らしい「一梧くん」に出会うのでした…。
その反応から、
私あんたの姉になる気はないわよ
とか言ってました。
まさか、現実にえっちしてるとは思いませんわね(笑)
なお、こちらの冒頭から明らかに反応が変わっていた「勇気さん」
たぶん描き下ろしな「すぃーと☆すとろべりー びーさいど」にて、その詳細が描かれていました。
ここの2話は非常に良いです
また、こうしたお話は「猫玄」センセがやたら巧く描かれるんですよー。
切っ掛けが失恋という「勇気さん」と「三浦くん」の微妙な感じがよく表現されてます。
オチ部分が落丁みたいにばっさりしていて驚いたんですが、こちらのオチページがカバー裏の漫画なんですねー。
まるで説明ないのは、やや不親切かもしれませんが。
もしかしてページ足りなかったりしたのかな。

最終話「ぐらでぃえいしょん」
詳細はいちおう伏せておきますね。
人によって評価は様々かもしれませんが、単純なえっち勝負コメディーから派生するそれぞれのエピソードが個人的に刺さりました
良かったです。

毎度ながら、安定感ある綺麗な絵柄。
ロリ系単行本なので、ヒロインはそういったバランスになってます。
ちょっと癖はあるでしょう。
ただし、漫画は巧く、細かな心情変化までも描くだけの画力を持っている方です。
崩れ・乱れもなく、背景・小物などもよく漫画世界にマッチしてました。
気になる点はありません。
↓表紙などカラー絵で違和感なければ、問題ないでしょう。
白黒絵のがいいので、いくらかプラス判定で良いかと。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 漫画は巧いです。あのバランスが許容できるかどうか。
・話4: 個人的には5でもいいですが、やや不親切な点もあったので。
・独5: 高い完成度の1冊です。連続話が刺さってしまったので。
合計:[14/15]

いきなりカバー取って、あらかじめ漫画を読んでいたひでるさん。
「すぃーと☆すとろべりー びーさいど」のラストでふと浮かんだクエスチョンマークが、ちょっとの後にピキーン☆ときました。
なんだか感動(笑)
刺さったのは、もやもやっとした謎が解明したためかも。

とらい・ぶっきんぐ (TENMAコミックス RiN)とらい・ぶっきんぐ (TENMAコミックス RiN)
(2010/03/26)
猫玄

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★「猫玄」センセの漫画紹介記事。
 「お姉ちゃんのココも気持ちいい
 成年。お姉ちゃん系。姉弟の近親「姉弟・帰るシリーズ」などを収録。
 「裸族の夜
 成年。ロリ系。全249ページというページ量で、2話の連続ほか短編を収録。
 「妹のアレは気持ちいい
 成年。妹系。コメディーちっくな「巨乳妹・真依ちゃんシリーズ」を収録しています。
 「都合のいい少女
 成年。ロリ系。「鈴さん」が登場する「狐の嫁入り前」などの短編を収録。



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■告白ってあげる! (千葉哲太郎)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■□□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・コメディー
・おまけ: あとがき、描き下ろし「眼鏡委員長の日記」、
      カバー裏におまけ4コマ。
・その他: カラー(16P)、短編×12。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「千葉哲太郎(ちば・てつたろう)」センセの「告白(コク)ってあげる!」です。

心なしか…なんだかだんだん個性が強くなってきたような…。
個人的に絵柄の合わない方ですが、今回は表現なども含めてそうした感じでした。
あまり良い文言は並ばないと思います。
あらかじめ、すみません。

さて、初単行本「ハグしてあげる!」、2冊目「コスってあげる!」と紹介している「千葉哲太郎」センセ。
最新刊は「告白ってあげる!」でした。
こちらで3冊目ですね。
収録は全て短編という漫画集になっています。

「彼女の秘密」のヒロイン
※「彼女の秘密」のヒロイン
 こちらのシチュエーションは良かったです。

毎回同じ事を書きますが、↓表紙について。
正直なところ、あれは良過ぎかと
単行本内に収録されていたカラー原稿も、それほどではありませんでした。
(※白黒絵とごく近い感じ)
ちょっとズルいなぁ。
良く描かれているコマもあるんです。
念のため。
ただ、白黒絵はちらほらと乱れ・崩れがあり、↓表紙とは差を感じると思います
せっかく絵柄の話題になっているので、このまま続けますね。
太めな線のさらりとした絵柄。
濃淡は薄めで、白比率が高めです。
基本的にこざっぱりとしたものですが、大小複雑なコマ割りで画面全体は賑やか。
個人的には、ちらほら分かり辛い箇所もありました
コメディー色が強く、またはっちゃけていて非常に目立つため、人を選ぶと思います。
前述しているように↓表紙での判断が難しいため、あらかじめ「コアマガジン」さんのHPなどでチェックをしておくと良いでしょう。

お話的に良かったのが、短編「彼女の秘密」
王道と言うべき漫画です。
冒頭ページでオチが想像できますが、それでOKなのでしょう。
いちおう詳細は伏せておきますね。
公園で出会った初対面な女の子が隣に座るんですが、やたら距離が近いのよ。
ちょっとドキドキ(笑)
特に「試してみます?」という台詞からの流れが秀逸で、真っ昼間の公園でのえっちになっていました。
さすがに直接まではないものの、ばっちり周囲にバレているのよ。
ココがまた良かったです。
ラストページの彼女がまた可愛いです。

地味な女性「塚本」さんの意外な趣味を描いた「秘密のお遊戯」
ドM」とか称されていましたが、完全に露出ちっく。
こちらも後半は公園でしたが、さすがに夜でした。
彼女が語っていた、電車内とか子供のお話が好き(笑)
そっちも見たいなぁ。

塚本さん、石田さん
※左:塚本さん、右:石田さん
 コメディー少ない短編のが良かったです。

「恋の空回り」は、独りえっち中に想像していた当人が訪ねて来る短編。
見ていて、「直美」さんは結構ぎりぎりなあたりで中断させられておりました。
まだ興奮冷めやらぬというか、まだひと区切りもついておらず、もぞもぞと落ち着かない感じになるのかなーって期待しましたが、コメディーに流れてしまいました。
シチュエーションは好きなんですけどね。
そうしちゃうのかー。

従姉との近親漫画「家族のカタチ」
若くして親を亡くした「正太」
叔父夫婦に引き取られた彼に、
おかあさんになってあげる!ずっと正太を守ってあげる!
そう従姉「栞」は宣言したのでした。
しかし、どこでズレたか…いつしかラブラブな関係になっていたのです。
それに疑問を持っていた「正太」は距離を置くべく訴えたものの、「栞」の反応は極端なものでした。
はっちゃけお姉ちゃんなラブコメですね。
漫画なので極端に描かれていましたが、結構あり得る事かもしれません。
当時の「栞さん」くらいの年齢からすれば、あの「正太くん」からは疑似的な色々を感じても不思議ではないかなぁ。
(※どのくらいの年齢か知りませんけど)
オチにもびっくりでした。
「駄目妹宇宙の旅」は立場変わって義妹「コハル」さんとのカップル。
先の「栞さん」は年上という立場を最大限に利用して欲求を満たしていましたが、こちらの「コハルさん」は別。
アホの義妹
とか、お兄ちゃん言ってます。
まるでボケのようなスキンシップに対して、いちいち突っ込んでいました。
あれでは家でも気が休まりませんね。
ある意味凄いオチに驚きました。
刺さる人は、あんなんぐっさーと刺さるかも。

アリサさん、栞さん
※左:アリサさん、右:栞さん
 もう少し普段の「アリサさん」が見たかったなー。

「イメージチェンジ」はそのまま、”雰囲気を変えたら美人だった”というネタ。
ついこないだも読んだばかりですよ。
やっぱりイメチェン前後のヒロイン「石田」さんは極端でした。
なかなか面倒見の良い「鈴木」くんが格好良いです。
好きになって当然でしょう。
短編「体温」は、ヒロイン「芦谷」さんによって「中嶋」くんの内面が変わる(成長する)というもの。
お話がこうしたしっとり系なので、コメディー描写は邪魔かなぁ。
ここは雰囲気を重視してほしかったです。

なお、ファンタジーちっくなお話も数話ほど収録されています。
未来人が驚くような場所から出現する短編「お土産」
痛そう。
ヒロイン「三枝春華」さんは身体にぴったりなスーツ姿で登場するんですが、えっちシーンであっさり脱いでいたのにがっかり。
なお、ダイエット話「運動をしよう」の「琴子」さんもスパッツ姿が良かったものの、やはりすぐに脱いじゃうんですね。
勿体ない。
「あなたの知らない世界」は、タイトルから想像される幽霊・霊魂でなく、宇宙人ネタ。
どーでもいいですが、あんなマダラ模様な気味悪い卵を普通に食材として利用しないように。
漫画ではよくある惚れ薬ネタ「薬に気をつけて」
科学部「アリサ」さんの作ったそれは、やたらヤバイ感じに仕上がっていました。
その上空を横切っただけの虫が一発で死んでいましたよ。
こうした漫画の場合、”如何にして薬を飲んでしまうか”がポイントなんですが…コメディーの良さが発揮されていました。

描き下ろし「眼鏡委員長の日記」は、1ページ3コマづつくらいの絵と文による読み物ちっく。
厳密では漫画じゃないですね。
こちらは4ページで、眼鏡・みつ編みな委員長さんがあちこちでえっちな目に遭う(自ら飛び込む)というもの。
持っている人には、「モグダン」センセの同人誌みたいな感覚と言うのが最も伝わり易いかと。
ページ数も少ないため、こうした手段はいいと思います。
当然ながら何かにつけてえっちに流れ、ぶっちゃけ読んでいて刺さったのはこちら
文の威力でしょう。
勝手に想像してるんですよね、たぶん。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵2: ちょっと好みと違います。↓表紙のクオリティが欲しいです。
・話3: 個人的には「-1」でした。好みによって大きく左右されると思います。
・独4: こうしたコメディーに流れるのは成年漫画で独特。
合計:[9/15]

改めて見返しましたが、やっぱり違うかなぁ。
どうにも合いませんでした。

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tag : コアマガジンコメディーファンタジーラブコメスパッツ

■ベルベット・キス (ハルミチヒロ)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : サラリーマン・ストレス
・おまけ: おまけまんが。
・その他: カラー(4P)、8話収録、現在1巻まで発売中。
         
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ハルミチヒロ」センセの「ベルベット・キス 1巻」です。

親子とか兄弟とか夫婦とか…。
近しい人がそれぞれ漫画家さんというのをちらほら見かけますね。
こちらの「ハルミチヒロ」センセもそうしたお1人で、HPによると「藤谷陽子」センセは妹さんとのことでした。
いいなぁ。

さて、本日は以前に「恋をするのが仕事です。」を紹介している「ハルミチヒロ」センセ。
おそらくは5冊目という単行本は、「ベルベット・キス 1巻」です。
一般系なえっち単行本。
巻数表記から察せられるそのまま、2巻へと続きます。
恋をするのが~」は全3巻という長編になりましたが、今回はどこまで続くのかなぁ。

ヒロイン特集1:パシりを得た「花乃子さん」
※ヒロイン特集1:パシりを得た「花乃子さん」
 簡単に言うと、1巻はこんな感じになってます。

主人公「新田信(にった・しん)」は普通のサラリーマン
宝くじで10万を当て、大口の契約も取るなど、なかなか運気好調でした。
そんな頃、覚えのない「キクチヤ」と名乗る者から呼び出されたのです。
指定された場所は、見上げるような巨大なビル。
そちらに顔を見せた見知らぬ男から、
いきなりですが、あなたはこちらに8千万円の借金があります
そう切り出されたのです。
言葉に思い当たる部分があった「新田」
突然の事でうろたえる彼に、返済と利子を凍結させるための条件を提示されたのでした。
簡単なことです
それは、”ある女性の友達になること”だったのです。
…だいたい、そうした導入部。

今後どうなってしまうのか、ドキドキな長編ストーリーです。
お話は「新田くん」の視点で進み、冒頭の幸運が「キクチヤ」との出会いから急転直下しておりました。
ラブコメ色の強かった前単行本とは違って、非常にストレスを加えられる漫画
(※そちらも中盤あたりは雲行き怪しかったですが)
ヒロインとのえっちシーンも多く差し込まれているんですが、エロスを感じるよりその苦労っぷりに背筋が寒くなる感じ
同情しますね。

ヒロイン特集2:とりあえず可愛い「花乃子さん」
※ヒロイン特集2:とりあえず可愛い「花乃子さん」
 街中でも際立って目立つ娘さんではないでしょうか。

主人公を振り回す、ヒロイン「かのさん」こと「花乃子(かのこ)」さん。
漫画冒頭部分にて、すれ違った「新田くん」が思わず目で追ってしまうほどの美少女でした。
ホテル住まいで好きに遊ぶだけの大金を持ち、自由奔放に振舞う彼女。
えっちOKでミステリアスな点なども含め、ちょっと付き合う程度ならば良いんでしょうけど…多額の借金がちらつく「新田くん」の場合は別。
時間お構いなしに呼び出され、パシりにされ、えっちの相手をつとめ…あっという間に憔悴しきっていました。

サラリーマンな彼は、結構優秀な方であったみたい。
仕事に対して責任感あり、あちこち反応は良く、マナーもそこそこ。
冒頭で見られた営業成績のグラフも高かったですからね。

しかし、そんなんが昼夜問わずの呼び出しで仕事にも集中できておらず、
①不規則な呼び出しで、日中の営業に行けなくなる。
②昼夜問わずそんなんなので、生活リズムを狂わされる。
③仕事中に席を外すことが増え、周囲から不信の目で見られるようになる。
④板ばさみでストレスが溜まる。
⑤重要な約束を忘れるなど、ミスを連発し、マイナスの渦に落ち込む。
結果、”顔付きが変わった”と上司から指摘されるまでになっていました。

以上のような、ビジネスシーンのあちこちがやたらリアル
げんなりしますね。
まぁ、この漫画の優れている点はそのダウナーな部分だと思いますが(笑)

ヒロイン特集3:小悪魔な「花乃子さん」
※ヒロイン特集3:小悪魔な「花乃子さん」
 最終8話の彼女は可愛かったですよ。おまけまんがも。

なにしろ、通常であれば大人な対応で誤魔化せるだろう彼が、中盤あたりから何度か激高する場面がありました。
読み手の心情は「新田くん」と重なるため、どうしてもツインテールで小悪魔ちっくな「花乃子さん」とのえっちを楽しむほどの余裕がありません。
特に乱交パーティーみたいな部屋へ連れていかれる4話はそんなん。
まだ「花乃子さん」と2人だけのがいいなぁ。
ここでは書きませんが、彼女の正体が判明する5話からは、ちらほらと素の反応を見せるようになっていました。
ひとりじゃつまんないもん
やっぱり、その台詞が核心だったりするのかな。まだ何かあるかな。

しっかり・丁寧な線の絵柄。
適度な濃淡でバランス感覚も良く、漫画でも気になる部分はありません。
表現は無論のこと、背景・小物なども良い感じ。
メリハリもあって読み易いです
キャラにも変な癖はなく、洗練されていました。
可愛く自由ではあるものの、どこか儚さのあるヒロイン「花乃子さん」ほか、主人公「新田くん」などにもすんなり馴染めることと思います。
カラーとは多少雰囲気異なるものの、↓表紙での判断で問題ありません。
あるいは、お試し読み用の小冊子(※1話、2話収録)も用意されているらしいので、もし書店にあれば参考になるでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 一般えっち・ストーリー系のお手本見たいな感じの絵柄でしょう。
・話4: 営業経験ある方には、荒れていく「新田くん」にぞくぞくすると思います(笑)
・独4: まだ1巻なので評価し辛いですが…漫画に没頭できました。
合計:[13/15]

収録ではラストの8話では、少しいい感じになっていたりしたんですが…登場の新キャラが非常に気になるところ。
イイ目もあるとは言え、「新田くん」にはそろそろ一息ついてほしいです。
本気で病気になっちゃうよ。
(※あるいは仕事で地方へ転勤させられるか、減給になるか…)
2巻が、結末がどうなるのか、早く続きを読みたいです。

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