2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■おとなのこ (コア助)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : ラブコメ・眼鏡
・おまけ: あとがき・4コマ、ゲストページ、作品トリセツ、
     描き下ろし「ブリーフィング・タイム」
・その他: 短編×8。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「コア助(こあすけ)」センセの「おとなのこ」です。

前置きに余談から。
このブログをやってから、すっかり長編(巻数またぐものね)が苦手になってしまいました。
恥ずかしながら、前巻状況の記憶が維持できないんですね。
容量が小さいので、「誰だっけ?」という感じになるの。
また、読むのも後回しにすること多いんです。
そうした中、買ってすぐ読むのが、先日7巻が発売されたばかりの「神様ドォルズ/やまむらはじめ」でした。
バトルやらラブコメやら、色々な要素が贅沢にあるものの、それらを巧くお話として処理されてます。
ひでるさんの記憶にガッチリとどまる(笑)ほどの面白さです。
くるくる表情の変わる「詩緒さん」が可愛いですね。
”そのうちアニメとかになりそうな雰囲気”
紹介した際にそんなことを書きましたが、今回の紹介帯には「アニメ化決定!」の文字が。
ううむ、嬉しいような、不安なような…。
誰が声あてるのかなぁ。

神様ドォルズ 7 (サンデーGXコミックス)神様ドォルズ 7 (サンデーGXコミックス)
(2010/07/17)
やまむら はじめ

商品詳細を見る


さて、本日は「メンズヤング新人賞」という素晴らしい肩書きを持つ「コア助」センセです。
別名義「阿久津俊」でも単行本があり、「おとなのこ」はたぶん2冊目くらいになります。
一般えっち系で、収録はスタンダードに短編。
描き下ろしでの連続があるくらいですかね。
眼鏡・パンチラな↓表紙(※中扉も彼女)でしたが、全体的に眼鏡率高め
ちょっと濃い目タッチの肉付き良いヒロインらをお楽しみ下さい。

お嬢さま「桜子さん」・メイド長「小夜さん」
※お嬢さま「桜子さん」・メイド長「小夜さん」
 この漫画、というより「小夜さん」が素敵。描き下ろし(右)が非常に良いです。

収録でのお気に入り「今日から御主人サマ!」は冒頭話。
容姿がそっくりなため、いきなり大豪邸の御主人様とそっくり入れ替わった主人公。
訳の分らぬまま屋敷に連れてこられた彼は、婚約解消を望む財閥の1人娘「桜子」を虜にするべく、メイド長「小夜」のサポートを借りて寝室へと向かうのでした…。
極簡単ですが、だいたいそんなお話。

よくブログへ来られる方は、たぶんひでるさんがドコに刺さったのか察せられると思います。
そう、眼鏡のメイド「小夜さん」ですね。
旦那様の傍に仕え、そのサポートから「桜子さん」との交渉、えっち指導までを完璧にこなしていました。
本編でも、彼(主人公ね)はお嬢さま「桜子さん」でなく、
私に飲ませなくとも良いでしょうに…
の台詞付近など、何となくそちら寄りに描かれています。
そんな訳で良い感じに読ませて頂きましたが、さらに描き下ろしの「ブリーフィング・タイム」
こちらでも「小夜さん」とのえっちなのです。
導入話のような本編もいいですが、短いながらこちらのシチュエーションは最高の出来栄え
朝方、生理現象を処理するため、予定を伝えながらのえっちになってます。
あの真面目そうな「小夜さん」が、露出の少ないメイド服を自ら捲り上げるところが素敵
(※口煩いタイプでなく、なんのかんのと許容してくれる人です)
”下着をつけないのはメイドのたしなみ”
とか言ってました。
ニーソックスもいいですねー。
アンケートも良かったそうですが、
何が良かったのか描いた自分が分からない
そう解説部分にありました。
ひでるさん的にはこの描き下ろしみたいなのがドストライクで、”分かってらっしゃる”とか思ったんですが…一般的にはどうなんでしょうね。
ぜひ、どうにかシリーズにしてほしい作品でした。

とりあえず眼鏡ヒロインを続けます。
「未来彼女」は厳しい講師「秋月よう子」さんとの短編。
留年の危機を迎えている「越名」くん。
お願いしに行った講師「秋月さん」は冷たい対応だったんですが、ひょんな切っ掛けで転倒。
一時的な記憶健忘症になってしまったのです。
病院まで付き添った彼は、自らを”17歳”と言う彼女にふとした思い付きがあり…と、そんな感じ。
これは半ば犯罪ちっくですよね。どうなんだろう。
冒頭の厳しい女教師は影を潜め、「秋月さん」はすっかり可愛くなっていました。
あのもじもじした感じはヤバいですね。
もの凄いギャップでした。
えっち後の一言が良く、オチまでいいんですが、あの無意味なほどのエロ水着はつまんないなぁ。

講師「秋月よう子」
※講師「秋月よう子」
 ギャップを見て頂くため、両方掲載してみました。

「ストーカーで困ってます。」は↓表紙を飾る「みちる」ちゃんのお話。
そちらでの雰囲気そのまま、「はわわ…」という台詞が似合ういじめて系なヒロイン。
ストーカーに困っているという妹「みちる」のため、剣道師範代の友人が護身術を教えるという流れ。
迫力あるスタイルを、トボけたような感じで次々にアピールする「みちるちゃん」
半裸な道着が素敵。
そりゃ、えっちに流れるのも当然なんですが…こちらの漫画、注目はラストからの2ページ
「みちるちゃん」のお兄ちゃんの反応が全てですね。
実際にはこんなんだろうなぁ。

「物々交感」は古本屋の店員さん。
個人的に気に入った、という本をえっちと引き換えにするという展開です。
えっちは関係なく、古本屋ってそんなんあるのかな。
なかなかノリ良く、可愛らしい方でしたよ。
ちなみに、ここまでの4話が眼鏡着用です。

競泳水着の「よいこの水泳教室」
あとがきコメントに「水着を描く事だけに集中した」というだけあって、質感あるソレが注目な1話です。
生徒「中田」くんとコーチの居残り特訓。
その隙をついて、コーチは彼の更衣室に忍び込んだんですが…なんと、同様に女子更衣室へ入る「中田くん」の姿を発見したのでした。
どっちもどっちで楽しいですね(笑)
ある意味お似合いな2人でした。
彼よりもえっちなコーチが素敵です。

みちるちゃん、コーチ
※左:みちるちゃん、右:コーチ
 全体的には眼鏡ヒロインが目立っていました。

いわゆるコスプレちっくな服装の喫茶店話「あさにゆうなに」
叔父に依頼された主人公「ゴロー」は、跡を継いで喫茶店を再開させようという「明沙(あさ)」・「夕奈」姉妹の適正テストをすることとなりました。
しかし、天然姉妹を不安に感じていたのか、内々では2人を心配して閉鎖するようお願いされていたんですが…。
良い戦略だったと思います。
お2人ともいい巨乳っぷりでしたからねー。
ただ、どちらも資質としては叔父さんの懸念通り。
あれじゃバイトでも微妙ですよ。

ほか、「LOVE AGAIN」は幼馴染みの「祥子」さん。
これは「コア助」センセのコメントそのままで、ややキャラとして弱いですね。
こちらでもエロ水着なんですが、ブラ付けたままのそれは逆にえっちでした。
「えろヤセ」はよくありがちなえっちダイエットのお話。
太い眉毛が特徴の「三島」さんです。
あのふっくら感がいいんだけどなぁ。

強い線の絵柄。
濃淡は強めで、柔らかではあるもののしっかりとした描き込みです。
なんとなくのイメージですが、一般えっち系はスッキリとした漫画が多いので、こってり作画でキャラ目立つのは良いと思いました。
なお、収録に古めな原稿(08年)も2話ほどあり、そう極端ではないものの弱さも感じます。
以前のが、ちょっとあっさりしてたんですねー。
くりっとした濃い色の目で、ふっくらなスタイルの人物絵も確実に良い方向へ進んでおり、次の単行本が楽しみです。
カラーである場合はやや雰囲気異なって見えました。
だいたい、↓表紙・裏表紙を組み合わせ感じの判断がいいと思います。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 平均してこれくらい。非常に良いコマもありました。
・話4: 描き下ろしが良かったので加点してます。期待通りでした。
・独3: じわじわフェチっぽく傾いたら良いなぁ。
合計:[10/15]

おそらく、今後も短編ばかりになってしまうと思います。
単行本としてまとまった際などの要所にて、”いかに個性を出し続けられるか”ではないかなぁ。
今回の収録で目立っていた眼鏡など、1つのポイントになるのでは。

おとなのこ  (アクションコミックス)おとなのこ (アクションコミックス)
(2010/06/28)
コア助

商品詳細を見る


●携帯向け【おとなのこ



★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】

tag : ラブコメコスプレニーソックスメンズヤングパンチラ競泳水着

■恋愛専科 (ミズタマ)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : ラブコメ・女子校
・おまけ: アトガキ漫画、描き下ろし「青いカラス~黄昏編~」、
      合間にSDネタ絵、カバー裏に「キャラクター初期案」
・その他: 6話収録、現在1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ミズタマ」センセの「恋愛専科 1巻」です。

当初の予想より面白かったです。
キャラが生き生きとして、見事にラブコメしてました。

イラストなどでも活躍されていた「ミズタマ」センセ。
さきほどHPにお邪魔してきましたが、可愛らしい絵とポップな色彩が心地よい感じ。
SD絵もそれぞれの特徴を殺さずぱちっとハマっており、お上手でした。
なお、そちらに↓表紙・裏表紙の元である見開き絵もあります。
うーん、コレはカバーで折られてしまうと、だいぶ魅力半減な感じですねー。
特典のメッセージペーパーで描かれたらしい、5名並びな感じのが良かったのではないかなぁ。
普通っぽくなっちゃうだろうけど。
ヒロインのアップはいいものの、表題文字が大きい紹介帯と組み合った↓表紙は、やや地味に感じました。
特に書店で他の本と並んでいた際には。

…と、前置きが長くなりましたが、本日は「恋愛専科 1巻」です。
女子校での教師・生徒のラブコメ漫画ですねー。
巻数表記そのまま、長編になってます。

恋愛専科・ヒロインズ
※恋愛専科・ヒロインズ
 ぱっと見でもそれぞれの性格が垣間見える、良いイラストです。

一流の女性を世に輩出してきた名門女子校「櫻小路学園」
そちらにて春から教師となった「薮田信太(やぶた・のぶた)」は、極度の女性恐怖症でした。
ビクつき、おどおど震えるような彼が受け持ったのは、”恋愛専科”という名のついたクラス。
奨学生のみで構成された、わずか5名だけの特殊クラスだったのです。
驚く彼のもとに、突然顔を見せた理事長は、”一流の女性”の一番大切なこととして…
一流な女性は男性に愛される、これ鉄則
そう説明し、最も愛された者に首席の名誉を与えることを宣言したのでした。
こうして、理事長の孫娘「櫻小路京(さくらこうじ・みやこ)」ほか、「草間こころ」、「藤森茜」、「高林雪緒」、「苗木香澄」という5名はクラス唯一の男性である「信太」の争奪戦を始めることとなったのです。
だいたいそんな感じ。

どこぞの恋愛ゲームのような、タイプ異なる生徒らとのラブコメでした。
はっきり言って、設定としてはよくありがちな感覚。
生徒らのタイプ、女性が苦手な教師というのも、いかにもな感じ。
バリバリと自由に口説かれたら意味ないですもんね(笑)

また、”恋愛専科”という設定。
理事長の話は…まぁ、百歩譲って分からんではないものの、かなり強引です。
殿方1人落とせないで櫻小路の娘が務まると思って?
その一言はピシッと決まってましたけどねー。
”キスする”ことが最も愛されたという判断基準として存在するんですが、お付き合いはNG。
ため、えっちな描写もありません。
そしたら、この漫画の魅力はドコにあるんだろうって考えてみたところ…きっちり・大仰でないくらいに個性付けされたキャラと、あちこち丁寧な描写だと思います。たぶん。

名物・喧嘩をふっかける「櫻小路京さん」
※名物・喧嘩をふっかける「櫻小路京さん」
 色々と許せないんだろうなぁ(笑)

前述したように、”恋愛専科”とかなり強引なクラスに編成された、様々な事情のある5名。
家の事情のある「京さん」・「茜さん」らはすぐに乗っかっていましたが、他の女性陣はゆっくりで丁寧
1巻はまるまるオープニングみたいな感覚です。
あまり現実的ではない5名という小クラスにしても、漫画設定としては良く作用。
それぞれキャラが要所に魅力を発揮していました。
冒頭から合間のSD絵でも、1人ぺかぺかと誰にでも愛想良かった「こころさん」がなんだか気になります。
裏があったりしないかな(笑)

そんな訳で、理事長のクラス説明までが描かれた1話目。
それぞれの反応をお楽しみ下さい。
最初に登場していたのは、ひでるさん注目の「こころさん」でした。
可愛く、いかにも扱いやすそうな感じね。
当事者であるのに、キスのくだりでも1人なだめ役にまわってます。
(※次の話でも、「京さん」に声をかけ、「信太くん」を介抱していたのも彼女)
その直後に登場していたのが、「~ですわ」口調のお嬢さま「京さん」
ううん、「こころさん」とは良いギャップ具合です。
↓表紙も飾っており、彼女がメインヒロインになるのかな。
さっそく「茜さん」にちょっかい掛けてるのが素敵でした。
なお、新任教師の「信太くん」
生徒らを目前にして、初めて5名だと気付いてましたが…その程度は事前にちゃんと確認しようよ。
まぁ、漫画の演出なんでしょうけどね。

いっぱい・いっぱいな「京さん」から始まる2話目。
1人しれっとして、マイペースな「雪緒さん」に注目下さい。
漫画のメイン部分は、そんな彼女の幼馴染みで関係性の深い「茜さん」です。
前回の前フリもあり、さっそく「京さん」とバトっていました。
そんな2人を見て、吹き出しそうになっている「こころさん」がまた面白いですね。変な感性。
なお、この回は後半まで「信太くん」はのびたまま(笑)
「茜さん」が直接行動に出る3話。
体育倉庫へと呼びだしていました。
定番ですねー。
カケラも脱ぎはしませんでしたが(笑)
すっかりヘタレ呼ばれている「信太くん」
あのシチュエーションでもそれを遺憾なく発揮していました。
「茜さん」としても、たぶん大丈夫だろうと予想した上での行動でしょう。
非常に可愛らしい一面を見せてくれました。
なお、ここでピックアップされていたのは、逆に男性が苦手という「香澄ちゃん」です。
共に行動していた「こころさん」の反応がいちいち素敵。

ひでるさん注目の「草間こころさん」
※ひでるさん注目の「草間こころさん」
 ぺかぺかと巧く関係を構築していました。裏の顔があったらびっくりですね。

4話はクラス委員を決めるお話。
首席を狙う「京さん」ですが、
先生(ヘタレ)のサポート役なんてまっぴら御免ですわ
とか考えていました。
もっとガツガツいくかと思いましたが、ちょっぴり意外。
こちらから6話までは、「雪緒さん」がメインになっています。
終始1人でしれっとしている理由から、「茜さん」との関係についてゆっくり描かれてました。
自ら胸を触らせ、
これ以上茜には指一本触れさせない
とかなんとか、もっとも辛辣な言葉を浴びせています。
調理実習の5話目。
前話では「京さん」との楽しいやりとりを見せていた「こころさん」が、こちらでも良い表情を見せていました。
そんな「京さん」のターゲットになるのが「雪緒さん」
ううん、彼女は単純に納得できない事柄にぱっくりと食いついてしまう性格なんでしょうねー。
この2人の対決は「茜さん」の時とは違った静かな言い合いで、楽しめました。
やっぱり揉めるのはいいなぁ。
出て行って下さってせいせいしましたわ
そうした「京さん」の台詞から始まっている、直接続く6話目が収録でのラスト。
解決編ですね。
「雪緒さん」・「茜さん」の過去描写もありました。
固い表情ばかりだった「雪緒さん」の素が見られるので、注目です。
なにげに、「こころさん」は2人の雰囲気をピンと察知してました。
やっぱり彼女こそがクセ者だと思うんだけどなぁ。

こうした漫画の場合、なんのかんの言いながら教師「信太くん」が奮闘するものですが、この「恋愛専科」ではほぼオマケ状態
以上の6話では、されるがままで、何もしてません
タイトルほど恋愛っぽさはなく、主役も生徒5名という感じ。
揉めたり、仲直りしたりしながらのクラス模様~という感じで進行してくのかな。
よくありそうではあったものの、先の読めない漫画でした。

極細線の丁寧な絵柄。
適度なくらいの描き込みと濃淡具合で、あちこちは非常に丁寧でした。
バランスに優れ、漫画も巧いです。
引っ掛かる部分なく、良いテンポで読めました。
特にコメディー描写は巧いんですが、シリアスでも問題ありません。
おそらく、キャラの表情が生き生きと豊かに描かれているのでしょう。
ちょっとふっくら目で、可愛いキャラ絵です。
判断には↓裏表紙のが良いと思います。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 嫌味なく、可愛く仕上がってます。漫画も巧い方でした。
・話4: 魅力的なキャラによって牽引しています。
・独4: 微妙な線から、”ありそうでない”モノになっています。
合計:[13/15]

なお、某書店では12ページの小冊子がおまけとして付く様子。
連載前に描かれたプロトタイプが掲載されているそうです。
うわわ、しまった。
こうなったら、そっちも買いますか!?

恋愛専科 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)恋愛専科 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
(2010/07/12)
ミズタマ

商品詳細を見る


●携帯向け【恋愛専科 (1)


★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】

tag : ラブコメコメディー

■ぱいぱいん (さいだ一明)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: 描き下ろしおまけ漫画、カバーラフ、
      カバー裏に別絵・4コマ漫画「セレブなバカンスをお魅せします」
・その他: カラー(8P)、短編×8(うち「リバイバル・ラブ」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「さいだ一明(さいだ・かずあき)」センセの「ぱいぱいん」です。

どーでもいいお話から。
先日ネクタイピンを無くしてしまいました。
仕方ないので新しいものを探しているんですが…店頭で販売しているところは意外と少なく、またネット通販でもコレというデザインのものがないんですよねー。
どこか戦国グッズ店で販売しないかなぁ。
(※直江兼続のは見つけたんですけど)

さて、本日は過去に「ぱっつん×2」、「くいこみゅニケーション」などを紹介している「さいだ一明」センセ。
3冊目は「ぱいぱいん」です。
ちょっぴりシリアスな母娘の前後編から↓表紙のようなテニスモノ、ややズレ気味なラブコメ系ほか、夏らしいカラー漫画などの短編が収録されていました。
適度にむちむちしたヒロインらの濃い目なえっちは相変わらず。
まぁ、↓表紙にピンときた方は問題ないでしょう。
爽やか・キュートなラブコメを期待する場合、やや振り切れて感じるかもしれません。

麻衣奈ちゃん、なずなちゃん
※左:麻衣奈ちゃん、右:なずなちゃん
 いちおう頑張って(?)ぎりぎり差し込みました。詳細はぜひ本編で。

カラー原稿のショート短編「高気圧sisters」
ぶっちゃけ、収録作品で最も刺さったのがこちら。
実質8ページだけなんですが、まさに”カラーならでは”という漫画になっていました。

「麻理奈」さんと付き合う「貴司」くん。
お泊まりで海まで来た2人でしたが、その妹「麻衣奈」ちゃんもオマケで付いてきたのでした。
お話はそんな感じで、前半はビキニな「麻理奈さん」との砂浜えっち。
(※いちおうプライベートビーチです)
これで終わらなかったのは、さすが「さいだ一明」センセという感じ。
近くの温泉旅館へ宿泊となった一行。
混浴の露天風呂に「貴司くん」が1人でいたところ、姿を見せたのは「麻衣奈ちゃん」でした。
白い肌のお姉ちゃんと違って、日焼けした様が健康的なんですが…
水着…失敗しちゃったかなあ?
と言っていた「麻衣奈ちゃん」は、縞模様だった水着そのまま、日焼け跡もシマシマだったのです
うっそーぉー
なんだか最近こんなんばっかりですが(夏だからね)、「麻衣奈ちゃん」のソレは見事なまでの縞模様。
これが非常に独特でした
他では見た記憶はありません。凄い。
念のためネットで検索してみると、実際に白部分と色つき部分で縞模様に日焼けしたという話はちらほら引っ掛かり、漫画だけの事象ではないみたい。
これはいいなぁ
「さいだ一明」センセもお気に入りなのか、カバー裏やヒロイン総出演のおまけ漫画に書店でついてくるメッセージペーパーでも、その縞模様を披露しておりました。
個人的に彼女のインパクトが相当に強く、今回単行本全ての印象になってしまいました。
ここだけで漫画1冊分の価値があると思います
なお、先ほど”カラーならでは”と書きましたが、巻末の「おまけ漫画」は白黒。
より褐色肌の強調された「麻衣奈ちゃん」がモノ凄かったです。
これで終わらせるには惜しいので、ぜひ再登場を期待します。

そんな「麻衣奈ちゃん」とセットで描かれていたのが、「花冠のハーヴェスト」のヒロイン「なずな(薺)」ちゃん。
植物学者の先生と、助手を希望する年の離れた「なずなちゃん」というカップル。
真面目な彼に対し、「なずなちゃん」がベタ惚れ。
ちらほらアピールを見せており、5日も山中で2人きりということで…まぁ、あーなって当然。
というか、よく我慢した方かな。
いつ編んだのか知りませんが、なかなか器用に植物で下着を作っており、披露していました。
冷静に見ると、けっこうズレた、はっちゃけた感じなんですけどね(笑)

カバー裏4コマを担当していた「亜梨子(ありす)」ちゃんの短編「セレブな○○○お魅せします」
仲良し女の子グループで、リーダー的立場の「桔倉亜梨子ちゃん」
皆のえっち話に付いていけなかった上、虚勢を張ってしまったことで”セレブなえっち”を見せることとなってしまいました。
経験どころか彼氏のアテすらない「亜梨子ちゃん」は、兄「亜季孝」に相談を持ちかけ、彼氏役を頼むんですが…と、だいたいそんなん。

亜梨子ちゃん、村瀬美羽さん
※左:亜梨子ちゃん、右:村瀬美羽さん
 おまけ漫画・カバー裏の「亜梨子ちゃん」も良かったです。

えー、セレブはダイヤ埋め込んだりしないと思うよ(笑)
漫画は兄妹の近親で、芝居の流れを借りているのがポイントです。
興味あるのは分かりますが、友人のソレを聞くだけでなく、実際に覗かせてもらうというのは…エロいグループですね。
実際に「亜梨子ちゃん」はお金持ちな家庭のようなので、たぶん同じ学校に通う皆もそこそこのお嬢さまだと思うんですが。
「亜季孝くん」が言っていた、えっち直前での台詞はなんだか納得。
妹「亜梨子ちゃん」も「毎日ラブレターが届く」と言っており、付き合おうと思えば、おそらく2人ともいくらでも相手はいそうですが。
お互い素の表情を見せていた前半でのあれが全てでしょうね
なお、「亜梨子ちゃん」は基本ツインテールですが、後半での解いた彼女も可愛かったです。

収録で唯一の連続モノ「リバイバル・ラブ」は前後編の漫画でした。
与束グループのいち会社で働く「菅野育人」
そちらの社長「与束秋義」と挨拶を交わした彼は、車に乗っていた娘「与束唯」に思わず目を奪われました。
学生当時に付き合っており、恋愛でのトラウマになっていた「沢城藍」と瓜二つという容姿だったのです。
一方、同じように見覚えあるような素振りをしていた「唯」はその日の夜に再び姿を見せ、えっちを迫るんですが…と、だいたいそんな流れ。

”俺とは別世界”とか、社長についてコメントしていた主人公「育人くん」
いちおう新聞やTVに登場するような会社で、その社長にしっかり名前を覚えられていただけでなく、部長からは縁談を持ちかけられている描写もあったので…はっきり言って、彼もなにげに出世コースです。
トラウマもあって彼女もおらず、たぶん仕事一本で頑張ってきたのでしょう。
冒頭での「藍さん」とのアレも、成年漫画ながら非常に真っ当。
学生風情が、覚悟だの勇気だのという話ではないと思います。
アルコール入って不確かだった「唯ちゃん」とのえっちも、途中で思い止まっていました。
凄い精神力ですね。
そんな訳で、一度冷静になり、彼女の事情を聞いてお互い分かりあうんですよ。
”このコを守りたい”
とか、なかなか良い場面でした。
…が。
その直後、「唯ちゃん」と必要以上に激しいえっちシーンが!!
娘として受け入れたんじゃーないの!?
ママには…内緒だからね?
とか言ってました。
アンタ最低だ(笑)
主人公がそんな感じなので、後半・冒頭の「藍さん」のアレは必要なページ。
どっちが正義なのか、微妙に分かんなくなっちゃいますからね。
こちらでの母娘は良い感じでした。
立場ある「藍さん」はすぐホイホイと承諾できる事ではなく、「唯ちゃん」があーまでして見せたことで崩れていく~という展開は説得力があります。
このためにも、「唯ちゃん」とはキッチリえっちしておく必要があったかな。
オチは途中のシリアスさが吹き飛んでしまうようなものでした。
なおカバーラフの描かれたページでのコメントによると、裏表紙でやっぱり縞模様な日焼け跡を見せてくれていたのは、どうやら「唯ちゃん」みたいでした。「なずなちゃん」だと思ってましたが。

藍さん・唯ちゃん
※藍さん・唯ちゃん
 まるで姉妹のような母娘です。これは驚いて当然(笑)

ほか、先輩「穂住」・「春日唯」という、Wヒロインのテニス漫画「ダブルス・ヘヴン」
やっぱりこうした漫画は特訓(?)なネタになるんですね。
新しく開発した直穿きアンスコ
…という訳で、↓表紙もあーした感じ。
悪くはないんですが、やっぱりアンスコはもっさりしてた方がいいかなぁ。
なお、こちらの2人は何故か巻末のおまけ漫画に出演していませんでした。
校内1という美少女「村瀬美羽」さんとの「ビギナーズ」
遊園地デートでの観覧車えっちになっています。
”不自然に揺れる”とか言ってましたが、たぶん前後2~3台には丸見えだと思いますよ。
また、個人的にリボンは振り切った感じ。
ビジネス漫画「フレッシャーズの受難」は事務課のマドンナ「生稲瞳」さん。
アダルトな雰囲気の色っぽい女性でしたが…年齢としては「藍さん」よりも下ですよね、たぶん。
あの服装は仕事の妨げになりそうだなぁ。

濃い線のこってり系。
ページ賑やかで濃淡も強めでしたが、乱れ・崩れなく描かれているため、見辛さはありません。
また、細かい服装や背景も流すことなくしっかりしていたので、よくお話の雰囲気が伝わってきます。
描かれるヒロインらが、実に適度なバランス具合。
どちらかというと可愛い部類なんですが、過ぎない程度で色気ある女性も巧く、適度な肉付きのスタイルでした。
胸より、やっぱり腰から太ももにかけて~というところ。
癖はあるので、↓表紙・裏表紙で判断してみて下さい。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: やや濃いめではあるものの、楽しくえっちな仕上がりです。
・話4: 適度にはっちゃけた感もありますが、勢いで押し切った感覚。
・独5: しましまが頭から離れません。
合計:[14/15]

シリアス調でありながら、濃いえっちシーンという連続話も良かったですが、やっぱり短編かな。
ぜひ「亜梨子ちゃん」にはまた安請け合いしてほしいですし、「麻衣奈ちゃん」はしましまを貫いていただければ。
2人とも一発ネタっぽかったですが、シリーズにならないかなぁ。

ぱいぱいん (エンジェルコミックス)ぱいぱいん (エンジェルコミックス)
(2010/07/17)
さいだ 一明

商品詳細を見る


●携帯向け【ぱいぱいん


★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】

tag : ツインテールラブコメ

■艶まん (カミタニ)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・年上
・おまけ: あとがき、ゲストページ、カバー裏にコメント・別絵、
      描き下ろし「オマケマンガ(美食な淫魔~シリーズ)」
・その他: カラー(16P)、短編×10
      (うち「美食な淫魔は童貞がお好き」×2、「正浩の淫謀」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「カミタニ」センセの「艶まん」です。

ようやく休みです。
昨日書いたように疲れ気味だったので、3時くらいには寝たんですが…なぜか5時に目覚めてしまいました。
生活のリズムがはちゃめちゃですね。
寝なおしたためか、体がギシギシしますよ。

さて、いっぱい・いっぱいなひでるさんは置いといて、本日は「カミタニ」センセです。
ほかに「キクチ」という別名があるようで、そちらでも単行本がありました。
今回の「艶まん」は2冊目です。
短編のほか連続話も収録された構成。
だいたい年上系ですかねー。
「カミタニ」センセの描かれるヒロインは、むっちりというよりも全体的に大柄でガッチリという感じ。
カラーでもそう変化はしない方でした。
だいたい↓表紙みたいなん。

冬香さん、保健医
※左:冬香さん、右:保健医
 なにげにエロい服装だった保健医さんです。

そちらでは、黒下着で着物という女性の乱れた様が艶やかに描かれてます。
背景も暖色系なんですが、白い肌と黒髪、そして帯といったポイントがためか、ベタつきなくまとまった印象。
イラストのお仕事も多くされているだけって、非常にインパクトに優れたものでした。

やっぱり和服な女性がみたいなー、という感情を計算されているのか、冒頭話「割烹あやめ 女将慕情」ははカラーのショート漫画。
いちおう8ページあります。
漫画は女将「あやめ」さんと常連客「二越」とのえっち。
年齢高そうな「あやめさん」でしたが、あそび心もあるという素敵な方でした。
本心は置いといて、ちゃんと割りきっているところがまたいいですね。
続く「蜘蛛ノ巣未亡人」もカラー原稿のある短編(4ページ以降は白黒原稿)
和服の似合うヒロインで、「冬香」さんは未亡人。
牛乳配達の「秋雄」とのカップルです。
先の「あやめさん」とは違って妖艶な雰囲気があり、
舐めて、下さいな
そうした描写はヤバいですね。
えろい未亡人でした。

「デキる姉の膣内射精連休」は姉・弟の近親ネタ。
美人で仕事熱心。
当然ながら昇進も早く、”仕事しか興味ない”とか言われている「きみどりさん」
生まれて25年間彼氏を作ったことがないという彼女には、ちゃんと大切な人がいたんですが…。
それは、実弟「邑咲(むらさき)」だったのです。

漫画は姉「きみどり」さん視点です。
プライベートでは眼鏡を外していることもあって、別人のように可愛らしくなっていました
(※個人的には眼鏡の「きみどりさん」のが好きです)
主導権は弟さんにあり、お話ではもうラブラブ状態。
これはこれでいいんですが、やっぱりあの真面目そうなお姉ちゃんとの切っ掛けが知りたいなぁ。

姉「きみどりさん」
※姉「きみどりさん」
 いいお尻です。このギャップが良かったので、どちらも掲載しました。

「思春期研究室-保健医とふたりの男子-」は眼鏡な保健医。
ぱっと思い出す、「米倉けんご」センセ、「東鉄神」センセなどが描かれるようなエロ保健医おねーちゃんでなく、楕円な眼鏡の可愛い、”イジめたくなる”ようなタイプ。
彼女を支配しているような錯覚ありそうですが、実際のところは先生の思うがまま。
なにげに、男子生徒2人をそれと悟られないまま手玉にとっていました。
最もタチ悪いタイプですね。
果たして付き合ってるのも2人だけかなー?
そちらより生徒の年齢が下がる「女教師の償い-童貞搾り-」
学園長の娘にして、教育熱心で知られる「マリア」先生。
名前そのまま聖母のような人でしたが、生徒「都圭斗」はその裏の顔を録画した映像を発見してしまうのでした。
純粋に慕っていたらしい彼にはなかなか気の毒。
ただ、あのシチュエーションにノリノリな「マリア先生」は素敵。
さすが都さんの息子さんだわ
とかなんとか言ってました。
いいなぁ、こんな先生

「放課後ナカダシ追試」は生徒「茜」さんで、女性のが年下という収録では珍しいタイプ。
気持ちは分からんでもないですが…先生、あっさりキレ過ぎ。
辞職はともかく、ちょっと今後は考えた方がいいかもしれません。
「茜さん」は漫画の前後で方言を使っているんですが…中盤あたりは標準語だけ。
ちょっと中途半端な感じがしました。

ファンタジー系な前後編「美食な淫魔は童貞(ハツモノ)がお好き」はラブコメちっく。
主人公「タケ」が道端で拾ってきた女の子「カーマ」は、サキュバスだったのです。
だいたい、淫魔が登場する漫画のスタンダードで、コメディー調。
しっかり描かれると数話になりそうでしたが、だいぶコンパクトにまとめられていました。
母親「ストラ」の登場する後編がメインですね。
描き下ろし「オマケマンガ」も彼女らです。

「天仕麻央」・「天仕遙」
※「天仕麻央」・「天仕遙」
 どんな親子だ、という2人。

もう1つの連続「正浩の淫謀~女社長&秘書ダブルFuck~」、「正浩の淫謀~箱入り娘調教法~」はえっち出世物語みたいな感覚。
前者は営業部の部長「夕川正浩」が社長「天仕麻央」に呼び出され、娘の夫として相応しいかテストされるというもの。
「会社を率いるには、まずは健康でなくてはならない。それにベット上の仕事に普段の細やかさも出るのよ」
とか言ってました。
…そうかなぁ。
ともかく、そんな訳で秘書「真昼」を含めての複数えっちとなっています。
後者は、その娘「天仕遙」さん。
自分を「ボク」と呼ぶ可愛らしい娘さんながら、服の下は母親譲りなスタイルでした。
キャラはいいんですが、オチを含めてあまり好きなお話ではないです。

しっかりとした濃い線の絵柄。
濃淡は強く、描き込みは適度なくらい。
コマが比較的大きめでキャラもそれに合わせているためか、そうごっちゃり感はありません。
迫力のある漫画に仕上がっていました。
デカイ胸の目立つヒロインも全体的に大きめ。
アンダーヘアもしっかり描かれていました。
しなやかさより、バーンと派手でずっしりな重量感があり、年上、人妻な系統はぴったりな気がします。
…なんとなく。
人を選んでしまうかもしれませんが、年上・和服押しでも面白いかな、って思いました。
前述しているようにさして変化はないので、↓表紙の判断で問題ないでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 概ね問題なく安定してますが、ちらほら気になるコマもありました。
・話3: 収録では短編のが巧いですね。連続話はあまり刺さらなかったです。
・独4: 年齢高めなヒロインが魅力的に描かれていました。
合計:[11/15]

↓表紙、冒頭の和服ヒロインらのインパクトが強かったです。
次はぜひ人妻・教師あたりでまとめてほしいですねー。


艶まん (エンジェルコミックス)艶まん (エンジェルコミックス)
(2010/07/17)
カミタニ

商品詳細を見る


●携帯向け【艶まん


★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】

tag : コメディーラブコメファンタジーアンダーヘア

■小麦色狂詩曲 (たまちゆき)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・日焼け跡
・おまけ: あとがき、作品解説、カバー裏に「たまちゆき10年史」
・その他: カラー(6P)、短編×10(うち「小麦色狂詩曲」×3、「思春期の好奇心」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「たまちゆき」センセの「小麦色狂詩曲」です。

最近なんだか妙に忙しく、なんだか日中も目覚めていないような感覚。
ぼんやり微熱気味です。
横になると3秒くらいで眠れそう。
ぐー。

さて、本日は「華奢なカラダ」、「小っちゃな恋のメロディ」を紹介している「たまちゆき」センセです。
17冊目というこちら「小麦色狂詩曲」は…

”デビュー10周年記念単行本”

…だそうです。
おめでとうございます!
ぱちぱち★

そんな訳で、カバー裏にはファン必見の「たまちゆき10年史」が付録になっていました。
出版社、単行本のタイミングや関連事項などが書かれてます。
単に歴史だけでなく、コメントも多め。
見るに楽しい仕様となっていました。
ううん、ヒストリーですねー。
10年で17冊と、コンスタントに作品を発表し続けていた「たまちゆき」センセの凄さが読みとれます。
また、こうあらためて見ると…漫画家さんというのは、多くの出版社さんに支えられているんだなぁ、と思いました。
なかなか厳しい時代ですが、どちらも踏ん張って頂ければ嬉しいです。

「みひろ」・「カズミ」、ラブ・ドール「若葉ちゃん」
※左:「みひろ」・「カズミ」、右:ラブ・ドール「若葉ちゃん」
 ブラとお揃いのしましまです。

収録は、短編のほかに前巻「恋人ごっこ」から続くシリーズ、そして表題作シリーズなど全10話という構成。
今回の注目は…やっぱり、「たまちゆき」センセ会心のイラストという表題作シリーズの↓表紙でしょう。
何と言っても今回は表紙が気に入っております(笑)」
そうあとがきに書かれていましたが、まさにその通り。
最初に見たのはアマゾンのサイトでしたが、実物を店頭で見て、”なんだか自然に手に取ってしまう”ような吸引力(本当)
ダイソンもびっくり。
10周年記念に相応しいものだと思います
これはセールスも相当に良さそうですねー。

なお、余談その1。
中扉のイラストは↓表紙の水着部分を透明にしたものでした。
透け透けなの。
えっち度が増しており、また結構とは思うんですけれど、これが不思議と刺さらない。
ううむ、エロスというのはミステリーですねー。
自分自身でもよくわかんない。
やっぱり、背景のストーリーまでじんわり染みてくるような、↓表紙ですよ。ええ。

余談その2。
これはひでるさんだけかな、皆もそうかな。
アマゾンのサイトでね、「小麦色狂詩曲」を表示させると…

よく一緒に購入されている商品
この本ともっちゃん (TENMAコミックス LO) そうま 竜也をあわせて買う

もっちゃん (TENMAコミックス LO)もっちゃん (TENMAコミックス LO)
(2010/07/23)
そうま 竜也

商品詳細を見る


…そんな感じで、同様に日焼け跡の強調された、「そうま竜也」センセの単行本が表示されるのです。
自動(だよね)のわりには、なかなか魅力的な提案をしてくるサイトですよ(笑)
まだ発売になっていないようでしたが、たぶんそっちも買うんだろうなぁ。
なお、そちらは眼鏡でむちむち。
抗いがたいです。


さて、前置きがだいぶ長くなりましたが、皆が期待するだろう表題作「小麦色狂詩曲」から。
収録は全部で3話ほどになります。

盆と正月にだけ会う、同い年の従姉妹「浅里(あさり)」ちゃん。
東京暮らしで中学受験に忙しい「康介」くんには、環境の大きな違いもあってか、褐色肌の彼女をやや苦手にしておりました。
夏に帰省していた「康介くん」は、彼女と喋るうちに、ふと健康的な日焼け跡が気になり…
いいよ?してみたいなら…しても♪
そう「浅里ちゃん」の許可をもらったことで、勉強どころではなくなってしまうのでした。

浅里ちゃん
※浅里ちゃん
 この単行本はやっぱり彼女でしょう。可愛かったですよ。

ノスタルジーで押すならば川辺だと思いますが、こちらは縁側奥の畳部屋。
(※川へ出掛けるのはえっち後)
そちらで、ボーイッシュなヒロインとのえっちになるのが1話目でした。
先ほどから描いてますが、何と言ってもヒロイン「浅里ちゃん」の日焼け跡でしょう。
暑いためかキャミソールに下着という恰好で、そんなんがチラチラ。
たまんないですね
また、ショートカットで健康的な雰囲気の娘なので、より効果が高まっているのです。
結構いっぱい・いっぱいっぽいえっちシーンや、照れるところが可愛いですよ。
(※個人的には、「テレビでおいしそうだった!」と手を上げてるコマが好き)

2話目は「浅里ちゃん」が逆に東京へ出てくるお話。
初めて見るスカート姿でした。
冒頭の照れてる彼女がいいですね
公園では疲れもあってかどっかり座っており、慣れていない雰囲気。
そのまま外でシテしまうのでした。
「たまちゆき」センセは、”日焼け少女のくせに着衣エッチはどうなんだ?”と書かれていましたが、個人的にはスカートもそのままでいいと思います。
めくったりするのもまた素敵かなぁ、って(笑)
より女の子していた「浅里ちゃん」に注目です。
3話目は冬の田舎風景です。
はんてんにズボンと、前回とは逆に色気ない恰好でした。
そのもっさり感がまたいいんですけどね。
嬉しいのにちょっとスネてみたり、ご褒美にキスしたりと、相当に可愛くなってしまいました。
えっちもラブラブです。
一緒にお風呂~が1コマで処理されていたのがちと残念でしたが、期待通りのシリーズでした。
↓表紙買いした方にも満足頂ける漫画だと思います。

「思春期の好奇心 ~私のこと守ってよね!?」、「思春期の好奇心 ~ねぇコレお祝いになってるぅ?」は、単行本「恋人ごっこ」に収録されていた2話から続くシリーズの続編です。
「涼」くんと付き合う「莉子(りこ)」ちゃん。
しかし、「涼くん」の友人2人に初めてを覗かれてから、カップルの行為をちらほら見られるようになっていたのです。
前者「~私のこと守ってよね!?」は野外DVDに「涼くん」が刺さったことで、学校屋上でのえっち。
なんのかんの言いながら、あっさり許してくれる「莉子ちゃん」が可愛かったです
声が大きいため、塞ごうとするんですが…ああ、やっぱり。
これまた、あっさり許してしまう「涼くん」はなかなか器のデカイ人ですね。
良かったのが、後者「~ねぇコレお祝いになってるぅ?」
相手が「涼くん」ではなかったので、一瞬違うお話かと思いましたが…
一度でいいからオレも…覗いてみたいんだよね
と、そういったお話なの。
スワッピングみたいでドキドキ。
きっちりルールを守った友人らは偉いですが、「涼くん」はまたスゴイですね。
こんな事ばかりやってると、「莉子ちゃん」1人では満足できなくなっちゃうのでは。

莉子ちゃん
※莉子ちゃん
 「あは」じゃねーだろー!しかし「莉子ちゃん」はイイ娘さんね。

「ずぶ濡れ夏物語」は、「中嶋」さん・「兼巻」くんとい若いカップル。
まだようやく手を握る程度のぎこちない関係だった2人。
夏休みの遊園地デートにて、お化け屋敷に入ったところ…恐怖から、「中嶋さん」はおもらししてしまったのでした。
それを切っ掛けとして、急速に関係を発展させるという、大変に心あたたかな(?)お話です
オチ部分を含め、”色々な意味でのずぶ濡れ”にご注目下さい。
収録順では「小麦色狂詩曲2」の直後で、公園えっちが続いていました。
そう、この「中嶋さん」みたいに、緊急時を考えてスカート穿いたままでも良かったかな、って思ったのよ。
(※日焼け跡アピールのためでしょうけど)

「男の子?女の子?」は幼馴染み「みひろ」・「カズミ」
変わり者という「カズミ」は女装癖がありました。
しかし、それが良く似合っていて、また細かい事は気にしない性格であるため、今ではそれが当然のように受け入れられていたのです。
華があり、艶やかな彼は、「みひろ」よりもよほど女の子らしかったのでした。
ランドセルを無理矢理交換させられたほか、下着までこっそり「みひろちゃん」のを身に着けていた「カズミ」
妙に似合っているのがヤバイですね。漫画ですが。
彼がそんなんなので、百合か、フタナリかという雰囲気の漫画になってます。
そんな2人の直接シーンは、なんだかよりえっちな感じでした。
良いカップルだと思います。

ほか、短編「XYZ」は、「北条司」センセの漫画にある”もう後がない”とは関係ありません。
どんなんかは、ぜひ漫画にてご確認下さい。
オチ部分で、どかーんってなると思います(たぶん)
漫画は「吉川弥生」さんと「丈太郎」くんの教室内えっちでした。
カラー原稿から始まる「幸せのナミダ」はみつあみな「長瀬和美」ちゃん。
前半・後半でまったく意味の異なるえっちが展開されています。
救われるオチで、なんだか安心。
「若葉(仮)」はロボット(ラブ・ドール)の「若葉」ちゃん。
大好きだったクラスメイトに瓜二つだったので、購入してしまったんですが…という流れ。
冒頭の自らが入っていたダンボールを片付ける、クーリングオフに慌てるというコマが好き
さすがに芸が細かいです。
漫画はじんわりとする良いお話でしたが、返品するの・しないのというコメディーでも良かったかも。

おまけ:落ち込む「若葉ちゃん」
※おまけ:落ち込む「若葉ちゃん」
 こんなんです。からかいたくなりますよ。

しっかり・丁寧な線の絵柄。
乱れ・崩れなく安定しており、濃淡も適度なくらい。
大小のコマ割りで賑やかですが、引っ掛かる部分はありません。
じーっくり見ると、収録で古めな原稿(※でも08年ですが)はそんな感じ。
普通に読めば、気にならない程度ですよ。
ロリ系のキャラ絵は「たまちゆき」センセ独特で、もう完全に確立されてます。
おそらくは、それを許容できるかどうかだと思います。
判断はカラーでも問題ないですが、紹介帯のカット絵が助けになるでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 個人的には↓表紙も良かったので5ですが。やはり癖は強めかと。
・話4: シリーズの2本はどちらも良い出来栄え。短編も連続も巧いです。 
・独5: もうほぼ表題作ですね。やっぱりあの↓表紙は爽やかえっちで素敵。
合計:[13/15]

なお、「たまちゆき」センセのHPではアンケートを実施してます。
ひでるさんも参加してきました。
私うっかり書き忘れてしまいましたが、特製壁紙のプレゼントもあるので、気に入った方は是非。



小麦色狂詩曲(TENMAコミックス RiN)小麦色狂詩曲(TENMAコミックス RiN)
(2010/07/16)
たまち ゆき

商品詳細を見る


●携帯向け【小麦色狂詩曲


★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】

tag : コメディーノスタルジーショートカットスワッピング

■恋人8号 (オジロマコト)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : サスペンス・凌辱
・おまけ: あとがき。
・その他: 携帯待ち受けFLASHプレゼント、ブックマーク封入、
      カラー(4P)、8話収録(全て表題作・1巻完結)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「オジロマコト」センセの「恋人8号」です。

みっともないので、細かいトコは伏せますが…。
先日、気に入った女優さんのDVDを買ったんですね。
それが、なぜだかあまり刺さらなかったの。
別に映像にそう問題があった訳でないので、なんでだろうと自ら原因をじーっと考えていたら…判明。
”髪型がツーサイドアップでないから”
たぶん、そんなん。
もう分かってますが、いろいろダメな感じです。

さて、いくつかの連載もされている「オジロマコト」センセ。
ひでるさんはこちらが初見です。
今回の単行本「恋人8号」は、凌辱ジャンルながら一般えっち系。
1冊で完結するため、買いやすい単行本だと思います。

雑誌記者「河井由奈」
※雑誌記者「河井由奈」
 最後まで目が離せない展開です。こんな娘はいかにもいそうですね。

最近出没するという”謎の覆面男”
何かしら問題を持つ女性らを、襲っては放置していたのです。
女性の被害者は増加傾向であるものの、その正体、目的は一切不明。
ゴシップ誌では恰好のターゲットとなっており、入社1年目の雑誌記者「河井由奈」はその犯人を突き止めるべく、取材をしていたんですが…と、だいたいそうしたお話。

基本的には、1話づつヒロインが交代するオムニバス漫画です
どちらかで起こる事件を追いかける感覚ですね。
毎回登場していたのは、記者「由奈さん」と件の覆面男。
(※ごめんなさい、「由奈さん」は正確には2話冒頭からの登場です)
主人公視点となるのは、ターゲットとなる女性たちでした。
それぞれの周辺状況、そして問題となる行動(※内容は酷いものの、だいたい犯罪手前みたいな程度)が描かれ、突如現れた覆面男にえっちされる…というパターンです。
それが5話からお話がぐっと動き、8話では驚きのラストを迎えることとなります。

うー、ちょっと書き辛いですね。
この漫画はストーリーあってのモノなので、↑それ以上書いてしまうと、せっかくのドキドキ話が半減してしまうかもしれません。
無論ラストまでは描きませんが、どっかしらネタバレしてしまうと思うので…まだ読んでいない方は、これ以下には進まないよう注意して下さい。
まっさら・新鮮なまま読むのが、絶対に面白いですよ。



 ・
 ・
 ・

”謎の覆面男”
※”謎の覆面男”
 日本のお面ってのはおっかないですよね。


いきます。
4話ほどを使って、基本フォーマットの確立をしておりました。
1話のキャバ嬢「里山かづこ」、は男を騙しての小遣い稼ぎ。
お札をよじって縄のように扱っていましたけど…あれは非現実的ですねー。
彼女が気絶しているその隣で、地道に作ってたのかな(笑)
ナマハゲの仮面はやっぱり恐いです。
2話の「双葉美加」はチャットアイドル。
そちらと似て、騙しクリックでの金稼ぎをしてます。
あれは酷いなぁ
普通ならば2、3回やったところでアクセス無くなると思うけど。
なお、こちらでの覆面はダンボールでした。
いちおう、彼女はそれを切っ掛けとして生き方を変えており、人生でのステップとしております。
そのため7話でも名前は出てきません。

3話目の雑誌記者「順ヶ山もとか」は、「由奈さん」の先輩。
彼女は朝電車での逆痴漢でした。
覆面は新年ということで獅子舞。
正体のヒントも描かれているので注目です。
モデルとデザイナーをする「結城アビコ」が4話目。
ピッキングほか、デザインの盗作などですね。
結構無計画っぽい犯行だったので、ほっといてもすぐ捕まりそうでしたが。
ここでの覆面は某未来のネコ型ロボットちっくなものです。
…と、放置された彼女を発見するのは、同じマンションに住んでいた「由奈さん」でした。
ここでは、第一発見者の彼女が、何故か置き捨てられていた覆面までも手に入れております

結城アビコ、水谷真亜矢
※左:結城アビコ、右:水谷真亜矢
 「アビコさん」はきっちり犯罪。こう見えて「真亜矢さん」もトンデモな事してました。

そうです。
察しの良い方はその通り。
だんだん取材する「由奈さん」の身近で犯行が行われているんですねー。
そんな訳で、正体がバッチリ描かれるのが5話目。
こちらのえっち担当は「由奈さん」で、お話の流れはこれまでと変則的でした。

続く6話は教師「水谷真亜矢」
体罰と度を越したシゴキで、覆面は剣道の面。
なかなか大掛かりな仕掛けを使ったりしてました。
それがためか、
いつもより時間かかった
という”謎の覆面男”は、ここで逮捕されてしまうんです。
捕まっちゃいましたよ。

なお、分かりやすく描かれていたので、「オジロマコト」センセとしてはこの時点で黒幕をバラすつもりなのでしょう。
そして7話。
えー、冒頭は看護婦「日野はるか」のシーン。
おかしいですね?
一方では、捕まった覆面男の自供がはじまっているというのに…。
ここでの注目は、2ページまるまる使用された大笑い描写
読者は一斉に引くでしょう。
その勢いで、ラストの8話です。
ここで、全てが明らかに…なりません。
ごくほんの一部だけは不透明なんですが、それが逆に良いです。
おっかないですね。
面白かったですよ。

黒が目立つ、劇画タッチな絵柄。
細かく描き込まれたコマがある半面、このタイプ特有のすっきりさもありました。
写実的でしたが、それなりに漫画っぽい可愛らしさもあります。
巧い方です。
なお、ジャンルはあんなんでしたが、えっちシーンはそう酷いものではありません。
一般系らしくソフトでした。
カラーだとやや雰囲気が変わります。
判断は↓表紙か裏表紙の線画を脳内でベタ塗りする感じでどうぞ。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: リアル寄りなので、あっさりコマとの落差を感じます。
・話4: こうしたジャンルのアニメとかになりそうな、サスペンス話です。
・独4: 単行本の構成として1冊分を巧く計算しているようでした。
合計:[11/15]

正直なところ、あまり得意ではない絵柄ですが、ドキドキ楽しめました。
まさか、ラストがあんなんになるとは、予想も出来なかったです。

恋人8号 (ヤングコミックコミックス)恋人8号 (ヤングコミックコミックス)
(2010/06/28)
オジロ マコト

商品詳細を見る


●携帯向け【恋人8号



★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】

tag : サスペンスツーサイドアップ

■でびなび! (あべもりおか)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ファンタジー
・おまけ: あとがき・各話反省点、ゲストキャラのページ①②、
      カバー裏に漫画。
・その他: カラー(6P)、6話収録(全て表題作・1巻完結)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あべもりおか」センセの「でびなび!」です。

↓表紙はなかなかえっちで良く、引きつけられました。
ただ、サンプルは…正直なところ、微妙に感じました。
描かれている「あべもりおか」センセは、過去にブログで「”めがもり”みるき~ぱい」を紹介してる方。
とりあえず、読んで判断しようと買ってみたんですね。

確かにちらほらマイナス点はありました。
ただ、個人的には予想外に楽しめた漫画です。

そんな訳で、3冊目の単行本「でびなび!」です。
開いてびっくり、コレ1巻まるまるの長編になってます。
やはり”80年代風な感じ”がコンセプトということで、なるほど、確かにそうした雰囲気がありました。
お話もかなりはっちゃけてます。
もともとシリアスではなく、また面白く仕上がっているのでいいですが、なんというか…各話は行き当たりばったりな感覚
染みわたるような、じっくりとしたストーリーがお好きな方には、肌に合わないかもしれません。

漫研部長「藤堂淳子」
※漫研部長「藤堂淳子」
 ちょっと雰囲気変わったかな。右の変なのが「ナビル」です。

主人公「田辺真樹夫」は「緋糸高校」の平凡な高校生。
仲間とえっち同人誌を描いては、漫研の部長「藤堂淳子」にボコられるという毎日を送っていました。
その日も制裁を喰らった「真樹夫」は、腹いせに漫画の中で復讐しようと考えたのです。
部屋でネタを探していたところ、積まれた同人誌の中から古びた魔導書を発見。
んなバカな、アホくせー
そう信じてはいなかったものの、うっかりな偶然が重なったことで…書かれていた契約の条件を満たしてしまったのです。
こうして実体化したのが、悪魔「ナビル」
欲したのが命ではなく”女性を凌辱すること”だったので、利害の一致した2人はその能力で部長の部屋に向かったのでした。
だいたいそんな感じ。

悪魔とか登場する、ファンタジーえっち漫画です。
紹介帯は無理矢理ハードっぽい雰囲気でしたが、意外にそんなんではありません
よく複数ではシテましたけどねー。
中盤からライバルキャラも登場し、どちらかというと熱血えっちバトルな感覚でした。
連続モノですが各話はバラついており、ややまとまっていない感があります。

上に書いたあらすじそのまま、漫研の部長「藤堂淳子」さんとのえっちが1話目。
(※一部で「涼子」と誤植あります)
悪魔「ナビル」の能力によって、彼女の部屋まで”空間跳躍”をするんですが…やっぱりボコられていました。
特に他に能力は変化してないのです。
ここは当人同様、ちょぴり意外。
そんな訳で、精力・能力が3倍になるという”摩空間”を発生させるのでした。
この漫画、ちらほら元ネタありそうな描写があるので、知っているとより楽しめることと思います。
3倍と言っても、「真樹夫くん」は基本値が少なそうですけどね。
なお、部屋でコスプレしていた部長「淳子さん」
我ながらいい出来かしら
その台詞から察するに、あちら自作のようでした。

続く2話目では、冒頭で「淳子さん」ほか眼鏡の「沢樹」先生も参加してます。
「ナビル」との契約は”凌辱”でした。
ここでの2人のうち、「淳子さん」はまだそうした感じなんですが、「沢樹先生」はもうノリノリ。
それっぽくありませんね。
こちらのエピソードは「竹田」くんの想い人であるコギャル「椿原」さん、「藤井」くんの想い人である「沢樹先生」と、それぞれの願望を叶えるために能力を使用してました。
やった事の是非は置いといて、被害を拡大することもなく(※結果的に能力を使っただろう人は部長と先生だけ)、自らの欲望を満たすだけでなく、けっこう真っ当な感じ
”意外にそんなんではありません”と前述したのは、こうした理由です。

彼は根本的にそう悪人ではないようで、また続く3話からライバルキャラが出現することによって、攻守が入れ替わっていたのも原因でしょう。
なお、2話はそれぞれカップルに「真樹夫くん」と「淳子さん」を加え、6名での複数えっちです。
途中からパートナーも入れ替わったりしてました。
なにげに気になったのが「真樹夫くん」の変身シーンですが…あのくらいなら「永井豪」センセの許可は必要でないのかな。

でびなび!・主要キャラ
※でびなび!・主要キャラ
 後半の1シーンですね。
 単純にこんなん好きです。

いきなり”コスプレコンテスト”が始まっている、文化祭の3話目。
いきなりですが、ここでまだ漫画を見ていない方にクイズです。
冒頭では、コスプレした参加者8名が名前つきで紹介されております。
その中にライバルキャラがいるんですね。
もし時間ある方は、誰だか予想してからページをめくると面白いかもしれません。
(※特にヒントもなかったですが)
お話は、そのライバルが”摩空間”を発生させ、チャイナ服で参加していた「淳子さん」ほか参加者、さらに「真樹夫くん」までがえっちに巻き込まれてるというもの。
さらに、サポート役である「ナビル」が捕えられるという、大ピンチ展開なのです。

そして、4話目は大きくお話が動いた前回ラストから直接続いていました。
こちらで、マスコットキャラのようだった「ナビル」が人間化してます。
こんなかわいい女子だったとはなァ
そうした台詞を聞く前は、てっきり男子かと思いましたが。
貧乳・つり目な「ナビルさん」
あまり悪魔っぼくなく、”凌辱”とか言っていた割りに、当人はえっちでメロメロになってました。
ひでるさんは当初性別を見誤ってましたが、彼女はだんだん可愛く見えてくるので注目。
これがなかなか良いキャラなのです
このあたりは、「あべもりおか」センセがあとがきに書かれていたその通りでしょう。
良かっただけに、ちと勿体ないかなぁ。
どうせここまで引っ張ったのなら、確かにもっと盛り上げるべきだったと思います。
また、1話目から出ずっぱりだった「淳子さん」は結局ヒロインにならず、すぅと存在感を薄くしておりました。
Wヒロインという感じもなく、扱いとしては放り投げたみたいで残念。

悪魔「ナビル」
※悪魔「ナビル」
 気に入ったので掲載しましたが、左はカバー裏の彼女です。

詳細は伏せますが、敵地に乗り込む5話目。
なかなか緊張感あり、盛り上がる展開でした。
コスプレでないので分かり辛いですが、3話での参加者らが再登場してます。
彼女らとの、くんずほぐれつな複数えっちが展開されます。
やってるのはエロい事であるものの、バトル漫画のような雰囲気でした。
そして最終の6話目。
これが…かなりのトンデモ展開。
はっちゃけてます。
アレは好みな感じですけど、ぎりぎりかなー、どうかなー。
ひでるさん的には、かなり唐突感がありました。
ああした展開にするならば、もうちょっと早くに登場させるか、2人だけのエピソードが欲しかったですねー。

やや太めな線のばっさり絵柄。
濃淡は濃い目で、全体的にコテコテとした描き方です。
擬音など全体的に派手目で、アップの局部描写なども含めて濃厚な味わい。
80年代風ですかね。
大小様々なコマ割りが演出に生かされ、そう読み辛さは感じませんでした。
話ガチャガチャしているものの、面白く読めたのはそうした漫画の巧さによるものかもしれません。
ただ、はっきりとした癖があり、人を選ぶと思われます。
カラーの↓表紙はすっきりと綺麗にまとまっており、判断には難しめ。
ヒット出版社」さんのHPのサンプルを確認しておくことをオススメします。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 独特で味わい深いだけ、人を選ぶと思いました。
・話3: 平均して普通くらい。ガチャガチャしてたものの、個人的には楽しめました。
・独5: 「あべもりおか」センセの世界です。好き嫌いは明確に分かれるかな。
合計:[11/15]

カバー裏には、本編で”あったらいいなぁ”と思った、制服姿な「ナビルさん」とのえっちが描かれていました。
あれ見ると…やっぱり本編はもう少しどうにかしてほしかったと思います。
もったいないです。

でびなび! (セラフィンコミックス)でびなび! (セラフィンコミックス)
(2010/07/09)
あべ もりおか

商品詳細を見る


●携帯向け【でびなび!



★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】

tag : ファンタジーコスプレ

■貧乏姫ですが、何か? (鬼塚たくと)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・お嬢さま
・おまけ: あとがき、カバー裏に「第71回翠ヶ藤女学園乳くらべ」、
      合間にキャラクターデータ。
・その他: 折り返しに著者近影・4コマ「1巻発売記念だぉっ」、
      5話+番外編収録、現在1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鬼塚たくと(おにづか・たくと)」センセの「貧乏姫ですが、何か? 1巻」です。

これが初単行本ではないのかな。
同人系や挿絵などで活躍されており、どちらかと言うとえっち系が得意な様子でした。
「みやうちいずみ」という別名で漫画も描かれています。
そっち名義の漫画も発売されたりするんでしょうかね。

さて、今回は「貧乏姫ですが、何か? 1巻」です。
お嬢さまとのコメディー長編ですね。
「鬼塚たくと」センセの漫画はこちらが初見。
だいたいタイトル・↓表紙そのままな感覚で、面白く仕上がっていました。

貧乏姫~キャラクターズ
※貧乏姫~キャラクターズ
 だいたい1巻はこんな感じのキャラです。

セレブ達の住む街、翠ヶ藤。
街の中央に位置する「翠ヶ藤女学園」は、”超”がつくほどの、お嬢さま学校でした。
そちらに、”全員の学歴・退学も思い通り”など、お金の力で君臨している「紅乃樹姫理恵(くれのぎ・きりえ)」
彼女は、世界的に有名な紅乃樹財閥の次期総帥なのです。
朝は自家用機で通学、昼は専用シェフにフルコースを作らせるなど、好き勝手に振舞っていました。
しかし、世界的な金融危機と投資事業の失敗が重なったことによって、紅乃樹財閥は破産。
海外で両親が後始末に追われる中、「姫理恵」の元に残ったのはお付きの同級生で下僕1号・2号という「斉藤美咲」、「後藤まゆら」だけだったのです。
だいたいそんな導入部。

お嬢さまの転落コメディーです。
その単語で想像されるのは、「三者三葉荒井チェリー」の「西川葉子」お嬢さま。
友人がいないことがネタになっていた彼女とは違い、幼いころに彼女付きとなった「美咲」・「まゆら」ほか、ライバル「蒼条美佳子」ともなにげに良い感じ。
何を考えてるのかイマイチよく分からない「まゆら」はとりあえず置いといて、登場キャラの中で最も常識人な「美咲」との間には特に深い信頼関係がありました。
この人の存在は大きいですねー。
女学園ということで登場人物は女性ばかりになっており、軽く百合漫画ちっくな雰囲気もあります。

「紅乃樹姫理恵」と「斉藤美咲」
※「紅乃樹姫理恵」と「斉藤美咲」
 「美咲さん」がお気に入りです。性格良さそう。

お嬢さまな主人公「姫理恵さん」
放任主義な両親がためか、物事全てに財力で対処していました。
私がこの世で一番偉いからですわ!!
そうした勘違い発言もある、なかなかの問題児。
堂々と学園長を不正に関与させていましたが、そんな勢いで通う学校も支配下に置いてます。
いざとなったら、強硬に物事を運ぼうとする強引な様もいい感じでした。
(※しかし、「まゆらちゃん」はどういったルートで拳銃を入手したんだろう)

自分の置かれた状況をはっきり認識した2話の後半では、荒れる描写もありました。
あれは彼女の本音でしょうね。
突飛な行動が意外に功を奏するという強運の持ち主でもあり、3話の商店街では偶然にひったくり犯を捕え、5話でアルバイトすることとなるメイド喫茶では自然に指揮を取っていたほか、もともとのお嬢さまキャラで逆に奉仕されていました。
この娘、なんのかんのと生きていけそうですね。

積極的に突っ込まないものの、「姫理恵さん」をうまく軌道修正させている下僕1号「美咲さん」
感情を表に出さず、やんわりと諫め、愚痴に付き合っています。
彼女に従うことでいい思いもしてきただろう割に、特技が炊事・洗濯という苦労人。
周囲の人との関係も良好で、突如の貧乏暮らしにも明るく対処していました。
モテそうだなぁ。
もう1人、下僕2号の「まゆらちゃん」
言葉数少なく、無表情なので感情が読めないんですが、「姫理恵さん」に逆らうことなく従順。
前述したように拳銃を持っていたほか、当初の生活費10万を差し出したのも彼女でした。
5話のメイド喫茶では、器用に大量の皿を運ぶ曲芸みたいなことをしています。
もしかして、彼女って「姫理恵さん」の護衛役だったりするのかな。
(※持ってる兎のぬいぐるみはコロコロ表情が変化していたほか、食事しているシーンなどもあり、注目です)

後藤まゆら、蒼条美佳子
※左:後藤まゆら、右:蒼条美佳子
 銃刀法違反ちっくな「まゆらちゃん」…あれ、本物かな。

ライバル「美佳子さん」
まぁ、試験なんてお金の力でどうとでもなりますわ
発言そのまま、ばっちり不正をしていた「姫理恵さん」は成績も当然のようにトップ。
それで考えると、”万年2番手”とか言われていた「美佳子さん」の学力は本物なのでしょう。
なかなかの努力家です。
彼女も蒼条グループのお嬢さまなんですけどねー。
ただし、「姫理恵さん」に対しては相性悪く、終始劣勢。
圧倒的に彼女の口が立つというのもありますが、あれはもう持って生まれた器の違いみたいなものでしょう。
しかし、「姫理恵さん」らが退学危機となる4話では、彼女らを救うべく行動しています。
番外編でもいい感じ。ラブですね。
取り巻き「胡桃沢明日美」、「能登黒愛菜」らとのコンビはボケと突っ込みが機能した、仲良しグループ。
巨乳の「明日美さん」があちこちで良いボケっぷりでした。
そうした、特徴的なキャラ同士の掛け合いが可笑しいのです。

すっきりとした線の絵柄。
濃淡・描き込みは適度なくらい。
やや平面的で、どこか4コマちっくなところはあるものの、見易いものでした。
崩れはなく、バランスにも優れてます。
良く描けてました。
ただ、漫画はコメディーで大きく崩しがあり、特徴ある四角目なども癖は強く、ちょっと人を選びそうです。
カラーでも変化はないので、判断は↓表紙・裏表紙で良いでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 特に分かり辛い箇所なく、すっきりしてます。
・話4: 個性的・極端なキャラでぐいぐいと牽引していました。
・独4: 両極端な生活の様が楽しい漫画です。
合計:[12/15]

続く2巻は、そんな「美佳子さん」らと違って、悪意を持っていそうな「近衛坂麗美」・「姉園八重子」らとのエピソードになる様子。
それぞれがどう対処するのか、期待したいと思います。

貧乏姫ですが、何か? 1 (Flex Comix)貧乏姫ですが、何か? 1 (Flex Comix)
(2010/07/12)
鬼塚 たくと

商品詳細を見る


●携帯向け【貧乏姫ですが、何か?



★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】

tag : コメディー百合漫画

■redress (科手黒)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・複数
・おまけ: あとがき、カバー裏に漫画「忍法!!制作秘話!」
・その他: 短編×8(うち「redress」×2、「Sting!! イイヅカさんの事件簿」×2、
      「月花妙艶伝」×2)
         
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「科手黒(しなでくろ)」センセの「redress レッドレス」です。

「思い出してもらえるよう~」
あとがきによると、1冊目「faith or fake」と↓表紙などをあえて似た感じにしているそうです。
なるほど、良い作戦です。
そんな訳で、↓表紙は前巻と同じような拘束パターン。
成年漫画にしてはあまり肌の露出が少ないと思うんですが…それが逆にえっちよね。

さて、本日は「科手黒」センセ。
2冊目の単行本は「redress レッドレス」です。
前巻は買ったような印象がけっこうハッキリとあったんですが…どこにも見当たりませんでした。
どうやらひでるさんの妄想だったようです。
ヤバいですね。

収録は前後編など2話程度の連続が多く、捕まってどうのという展開。
毎度お馴染み「キルタイムコミュニケーション」さんの漫画であるものの、自衛団、おとり捜査、西部劇風など、ファンタジーっぽさは低め。
お話がしっかりしているほか、よく描き込まれた絵柄は良質なものでした。
全体的にテキストが目立つのが、ちと難点かもしれません。

ジェシカさん、リリィさん
※左:ジェシカさん、右:リリィさん
 この色気の無さが逆に素敵でした。

表題作、前後編という「redress」は、↓表紙を飾る自警団「リリィ」さんのエピソードです。
隣国との戦争終結後、混乱する国にあって街を守る自警団。
第七警邏隊の「リリィ・フランシスカ」は巡回中に男連中に囲まれた「アンナ」を発見しました。
彼女を助けるため身代わりとなった「リリィ」でしたが、予想外にきっちり拘束されてしまったのです。

元騎士団と言っていたので、たぶん普通に闘ったら「リリィさん」のが強いのでしょう。
ちょっと迂闊でしたね。
というか、ああした乱れた地域で、単独行動は無茶ですよ。
前後編でページたっぷりなためか、じわじわ描写されたえっちシーンがいい感じ。
やっぱり、初っ端のスカートめくるシーンですかね。
漫画中で「つまんねぇ下着」と揶揄されていましたが、そのシンプルさが素敵(笑)
後半では、「アンナちゃん」が助けを求めた「トレンス」が現場に到着。
無許可で高利貸しって…ああ、やっぱり助けてはくれないのね。
彼が来たことで、市民も参加したりして、状況はより悪化しておりました。
自衛団の口から客観的な「リリィさん」の姿が語られているため、より悲劇度合いが増しています。
終始絶望的な感じであったものの、結果として以前より良くなったらしいのが唯一の救いでしょう。

一方、ちょっと似た感じの「cowgirl blues」は西部劇風。
父母から受け継いだ土地を守る「ジェシカ」
早撃ちの腕前は相当なもので、土地の売買で必要に絡む男たちを、次々決闘にて破っていたのです。
こうして、勝負にどうしても勝てない連中は強硬手段を取ることとなったのでした。

普通はやっぱりジーンズとか穿くものなのかな。
こちらの「ジェシカさん」は「アニー(※宇宙刑事シャイダー)」のような、ウェスタン風のミニスカート
後ろで束ねた髪も可愛いです。
それだけでなく”相手の銃を狙って撃ち落とす”という凄まじいほどの腕前があり、不意をつかれた際にも咄嗟に2人の銃を飛ばしていました。
あのあたりの活躍風景はいいですねー。
馬に引きずられる、天井から吊るされる、というそれっぽいシーンからえっちに突入しておりました。
町の連中がどうの~というくだりは、「redress」と同様。
こちらのエピソードでは、特に最終的なトドメになってます。
うーん、「ジェシカさん」可愛いからなぁ…。

客を装って、売人に近づいた「飯塚」さん。
しかし、それは相手に露見していたほか、サポートする警察の「堤」は連中と繋がっており、逆に拘束されてしまったのでした。
だいたいそんなんが、前後編「Sting!! イイヅカさんの事件簿」
これはやっぱり制服でしょう。
「科手黒」センセはそのあたりの理解ある方なようで、どちらのエピソードでもたいてい”着せたまま”なのでした。
先のエピソードらと同じく、拘束・複数なえっちです。
ああした状況下で、強さを失わない「飯塚さん」が凛々しいです。
「はぁ?バッカじゃないのぉっ!?」
というのは、後編での台詞。
強いです。
内緒ですが、ラストの彼女もそんな感じ。
なお、そちらでは「堤」の視点も加わり、事の背景についても描かれていました。
なかなか物悲しいお話です。

くのいち「桔梗」
※くのいち「桔梗」
 良い眺めです。やっぱりくのいちですねー。

なお、巻末収録の「なよびか」は美人な女教師「鈴城琴音」のえっちな補習授業。
もともとは女教師アンソロジーということもあり、収録では最も異質な漫画になっています。
天然お嬢さまっぽい雰囲気で、試験中の…
ほんとにそっちでいいの?
という一言が実に凶悪で素敵
自分の考えには自信を持たなきゃ、ね?
とか言ってました。(※元々の回答で合ってた)
たまんなくいいですねー。
こういう先生に巡り合いたかったです。
成績おちるかもしれませんが。

「月花妙艶伝 桔梗の巻」、「月花妙艶伝 椿の巻」は嬉しい、くのいち・忍者もの。
タイトルそんなんですが、明確に繋がっているお話。
それぞれでメインのヒロインが変わっています。

御館様から直々に”七草庵の主まで密書を届ける”という任務を受けた月花衆のくのいち「桔梗」
その途中、「二蔵眩装(ふたくら・げんじょう)」の率いる忍者集団に襲われてしまうのです。
月花衆・雪月花のくのいち「椿」に助けられたものの、百姓に変装していた追手に捕まってしまったのです。
その一方、1人で「眩装」らと闘う「椿」は、複数を相手にしながら、逆に圧倒していました。
しかし、「眩装」の外法によって色欲の魔物と化した男衆は予想外の動きを見せ、ついに「椿」は捕えられてしまったのでした。
だいたいそんな感じ。

忍者バトル漫画です
2人とも丈はやたら短く、また「椿さん」は左右にスリットがあるので…下着丸見えになっていました。
いやあ、くのいちって本当にいいものですね(笑)
前半の「桔梗さん」は、男忍者が相手。
いかにも未熟な感じが可愛らしいです。
御館様から書状と共に受け取った花を髪飾りにしてるのが、またキュートでした。
…とか思っていたら……おお、なるほどねぇ!

前半ではかなり強いところを見せていた「椿さん」
やっぱりありました、こちらが触手ネタになってます。
「桔梗さん」と違って先輩くのいちらしい彼女を堪能下さい。
ちなみに、カバー裏でも2人登場しており、本編でのシリアスさと違うはっちゃけっぷりが良かったです。
あの感じだと、もしかして続編描かれることがあるかな。

月花衆・雪月花のくのいち「椿」、「ゆかりさん」
※左:月花衆・雪月花のくのいち「椿」、右:「ゆかりさん」
 うねうねしたのもちゃんとありましたよ(笑)

「ゆかり姉ちゃんの細腕退魔録」も若干ですが触手描写があります。
巫女さんの退魔ネタで、和風ですが収録では最もファンタジー色の強い作品。
”大抵の霊や妖怪は箒一本で片付ける”という、雰囲気とは裏腹な実力をもつ「ゆかり」さん。
本編でも、3人(?)の妖怪に一歩も怯むことなく、あっさりと退治していました。
…もしかしたら、収録ヒロインの中で最も強い人かもしれません。
また、そんな実力がためかなかなかのお人好しでもあり、妖怪らの願いを聞き入れて自らえっちの相手をしております。
こちらは巫女服でしょう。
袴のサイド部分から触手(蛇ですが)に侵入されたりしてました。
「…存分に想いをお遂げになってくださいませ……」
とかなんとか妖怪相手に終始優しく接しており、なんとお尻まで許しています。
いいお姉ちゃんですね。
ラストの幼馴染み「ゆういち」くんとの描写も良かったです。

強く丁寧な線の絵柄。
描き込み細かく、色も深く、非常に良い黒具合でした。
濃いには違いないものの、こってりというよりも渋い劇画ちっく。
落ち着いた、白黒漫画の良さが発揮されています
あちこちのバランスに優れ、キャラの表情にも違和感なく、コメディーからシリアスまで対応のできる方。
ややテキストの多さはありましたが、特に引っ掛かる描写はありません。
巧いです。
裏表紙のカット絵で判断もできますが、収録の6ページほどが確認できる「キルタイムコミュニケーション」さんのHPが最も良いサンプルになってます。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: テキスト量があるため、ややテンポが気になる程度でした。巧いです。
・話4: 悪くはないものの、やや説明っぽいかなぁ。
・独4: 西部劇・くのいちネタですね。お人好しな巫女さんもいい感じでした。
合計:[13/15]

カバー裏に描かれていた、バニーな飯塚さんのイラストが素敵
次はあれで1話描いてほしいくらいでした。


redress (二次元ドリームコミックス 214)redress (二次元ドリームコミックス 214)
(2010/07/07)
科手黒

商品詳細を見る


●携帯向け【redress (レッドレス)



★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】

tag : ミニスカートアンソロジーラブコメファンタジー

■ナツカノ (あまなつまこと)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : ラブコメパンチラ
・おまけ: あとがき漫画、カラー描き下ろし「フユカノ」
・その他: カラー(4P)、10話収録(全て表題作・1巻完結)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あまなつまこと」センセの「ナツカノ」です。

1巻を紹介したのはこちらのブログではなかったですが。
かみあり/染屋カイコ」の2巻がこないだ発売されていました。
これが実に面白い!
漫画は各国・様々な神様らとの交流を描いたコメディーです。
雰囲気としては、「かみちゅ!」みたいな感じね。
2巻では1巻で登場していた神様らも続いて登場しており、特に集合して議論を交わす10話は最高の出来栄え
予備知識が少しでもあれば、より楽しめるかと思います。
ネタ的に合いそうな人はオススメ。

かみあり 2 (IDコミックス REXコミックス)かみあり 2 (IDコミックス REXコミックス)
(2010/07/09)
染屋 カイコ

商品詳細を見る


余談はそこまでに、本日は「あまなつまこと」センセです。
ずっと店頭で発見できませんでしたが、ようやく手に入れました「ナツカノ」です。
売り切れだったのか、なかなか発見できなかったんですよねー。

収録は10話です。
描き下ろし1話ほか、夏、秋、冬というエピソードが3話づつの構成。
それぞれにメインとなるヒロインが存在するリレー形式で、キャラの交流もあります。
ただ、「あまなつまこと」センセも言ってましたが、そう季節っぽい描写はありません。

飼っている猫の面倒をみるため1週間ほど友人宅の留守を預かることとなった「瀬名司」くん。
隣の部屋へ挨拶に赴いた際、その猫を切っ掛けとして「風香」さんと親しく話をするようになったのです。
お互い行き来するようになっていた2人は…と、「ナツカノ」はだいたいそんなん。

混乱させる「めぐさん」
※混乱させる「めぐさん」
 2話以降はフォーマット固まった感じでした。

↓表紙を飾っているのが、こちらの「風香さん」です。
ふんわりとしており、いかにも”隣のお姉ちゃん”という風情でした。
滞在は1週間ということで、大して接する機会もなかったと思うんですが…会った当初から非常に良い感じ。
あれは一目惚れ?
いきなり弁当を渡したりしていました。
もう、切っ掛け待ちみたいなものですね。
猫はナイス・アシストでした。

2話目で登場の、ショートカットな「めぐ」さん。
こうしたロリちっくなキャラは上手ですねー。
ちなみに、彼女は次のエピソード「アキカノ」でのメインヒロインです。
「司くん」とは高校時代に付き合いがあり、今回は引っかき回す役回りです。
彼女がなぜあーだったのか、「アキカノ」にて明らかになるのでお楽しみに。
冒頭の玄関前のやり取りが楽しい、えっちシーンたっぷりな3話目。
「風香さん」は髪を↓表紙のようにアップにしておりましたが、こちらのが似合ってますね。
詳細はいちおう伏せますが、彼女は…ちょっと可愛過ぎて「司くん」堕落してしまいそう。

そんな訳で、「めぐさん」がヒロインの「アキカノ」です。
ここでワンピースを着ていた彼女
冒頭では、風によって大きくめくれ上がっており、なんとブラまでばっちり見えていました。
かなり丈は短く、普通にしててもパンチラしてます
なかなかこっ恥ずかしいですね。
付き合う「渡海柊也(とかい・しゅうや)」は彼女の元教師で、5年と長い間片想いだったとのこと。
前話と違い、こちらのカップルは、いきなりラブラブでした。
すっごいね
小さい文字で書かれていた、そんな台詞がいいですね。

めぐさん
※めぐさん
 やっぱりこうしたヒロインは抜群に巧かったです。

そんな「めぐさん」との切っ掛けが描かれた2話目。
どーでもいいですが、終始パンチラしてるのは当時からだったんですね(笑)
過去エピソードはなかなか凶悪です。
今ではすっかりオトナに…
とか言っていたものの、”片付けしてたら出てきた”という制服姿は、当時とまるで遜色ありませんでした。
(※いちおう20歳だそうですが)
あの姿でのえっちは、「柊也くん」たまんないでしょうねー。
なお、こちらで2人の関係を引っかき回したのも、次のエピソード「ハルカノ」のメインヒロイン「渡海翠」ちゃん。
なんと、「柊也くん」の妹さんでした。
勿体ないので3話目の詳細は伏せておきますが、「めぐさん」・「翠ちゃん」の2人は実に良いコメディー具合。
前エピソードの落ち着いた物腰であった「風香さん」と違ってはっちゃけ感強く、「あまなつまこと」センセの良さが出ておりました
もうお兄ちゃんは翠と一緒に寝てくれないんだ~~~
の部分が最高。

風香さん、翠ちゃん
※左:風香さん、右:翠ちゃん
 とかくあちこちでパンチラしている漫画なのでした。

そして「翠ちゃん」がヒロインとなる「ハルカノ」
喋りはともかく、容姿は「めぐさん」よりも大人っぽい彼女。
そんなんが…
翠に穴を開けて
とか言ってました。
あれは誤解して当然。
こちらのお相手は幼馴染みの「渚」くん。
”わがまま娘”とか称されていたそのまま、主導権を握っているのは「翠ちゃん」でした。
ツンデレのうち、やたら素直でないという、ツンの部分が強いのです。
バレンタインで大量にココアを飲ますとか、伝わり辛いことをやってました。
そうした2人なので、”惜しいトコロまで近づくものの、なかなか事に至らない”という寸止めエピソードになってます。
さて、ここ最も可愛いかったのは、「翠ちゃん」ではなく彼女の連れてる柴犬「おにぎり」
おもろいネーミングセンスです。
ちょろっとコマの隅に描かれた、コタツに入る、顔だけ出すなどの絵は実に良かったです。

なお、カラーの描き下ろし「フユカノ」は「大斗」くんと幼馴染み「聖良」さんのショート。
神社のお手伝いということで、巫女さんになっていました。
本編とまったく別話なのがちと残念です。

柔らかな線の絵柄。
描き込みすっきりとしており、淡い濃淡具合です。
漫画にはセンセ独特の間があり、ほわわーっと浮いたような空気に包まれていました。
折り重なるようなコマ割りで賑やかになりますが、見辛さはありません。
どちらかというと横に広い、ふっくらな輪郭、深い瞳のキャラ絵。
可愛いバランスですが、ちょっとした違いで大人っぽくも見えます。
そう嫌味な癖ではないものの、あのふわふわした感じは人を選ぶかも。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 好みを抑えると、たぶんこのくらいではないかなぁ。
・話4: やっぱり「めぐさん」でしょう。巧かったです。
・独3: 面白いんですが、あまり目立つ部分はなく普通。
合計:[11/15]

リレーヒロインな漫画を巧くまとめた感じでした。
悪くはないものの、もうひと捻りあっても良かったかと思います。

ナツカノ (マンサンコミックス)ナツカノ (マンサンコミックス)
(2010/06/29)
あまなつ まこと

商品詳細を見る


●携帯向け【ナツカノ

★「あまなつまこと」センセの漫画紹介記事  すべて一般系
さんぴ~っ! 3pieces!
 幼馴染み・義妹らとのラブコメ「さんぴ~っ!」8話を収録。
ぷりくり PuRiKuRi
 コスプレえっちな「ぷりくり」8話を収録。
ぷち☆うぃっち
 魔女「伊緒ちゃん」とのラブコメ「ぷち☆うぃっち」6話を収録。
りかちゃんはうす
 ロリ人妻「梨香ちゃん」とのラブコメ「りかちゃんはうす」8話を収録。


★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】

tag : ラブコメパンチラショートカットコメディー

QRコード
QR
検索フォーム
作者名検索カテゴリー
【 お名前で分類 】
カウンター
プロフィール

 あおぶひでる

Author: あおぶひでる
 まんがとの出会いは一期一会。そんな、漫画の魅力についてのんびり書きたいと思います。
 いいよね、まんがって。
<現在は更新しておりません>

 はじめての方は↑カテゴリの(※サイトについて)をご覧下さい。

↓メールフォームを用意しました。なにかありましたらそちらに。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

カレンダー
06 | 2010/07 | 08
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
月別アーカイブ
他にどんな記事あるの?

全ての記事を表示する

最近の記事
リンク
最近のコメント
最近のトラックバック
フリーエリア
【趣味のCMエリアです】