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■柊小学校恋愛くらぶ (あづまゆき)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■□□
・独創性:■■□□□
・属性 : ラブコメ・小学生
・おまけ: あとがき、ゲストページ、
      合間にイラスト。
・その他: カラー(4P)、6話収録、
      現在1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あづまゆき」センセの「柊小学校恋愛くらぶ 1巻」です。

話によって当たり外れのでかい「あづまゆき」センセ。
ついこないだも単行本出てましたが、またまた「柊小学校恋愛くらぶ 1巻」が発売されました。
なんだか、頻繁に出されますねー。

恋愛部3名
※恋愛部3名の図。
 この絵が刺されば、問題ないかもしれません。たぶん。

柊小学校5年生となった「桜井雛子」ちゃん。
”男女成人するまで同席せず”という古風な校風(洒落?)がため、学校は男女別々の校舎なのです。
そのため、「雛子ちゃん」は大人になった際にちゃんと恋愛できるのだろうか、という悩みを抱えておりました。
授業は別々ですがクラブならば男女一緒ということで、友人「日下部澪」、「霧生蛍」らと共に新たなクラブ「恋愛部」を作ることを考えたのです。
保健医「来栖」先生が顧問となり、恋愛の練習をするという「連携相性研究部(れんけいあいしょうけんきゅうぶ)」、略して「れんあい部」が設立したのでした。
…だいたいそんな感じ。

妹「桜井雛子」、姉「桜井小鳥」
※妹「桜井雛子」、姉「桜井小鳥」
 姉妹の図。こんな2人なので…お母さんはさぞかし可愛らしい感じではないかと…。

恋愛・成長についてのあれこれを漫画化した作品ですね。
センセ独特の軽い感覚で楽しく読めるのはいいんですが、半面強く訴えかけるものは弱く、全体としてはやや中途半端
まだ恋に恋するという状態でラブコメ色は薄く、しっかりとしたストーリーがあるのでもなく、彼女ら小学生なためセクシー・えっち系にもできず、単純に可愛らしい女の子らのきゃらきゃらとした様を愛でるようなモノ。
漫画としては、センセのファン以外には厳しい内容だと思います。

紹介帯には、中学生のラブコメ系「SCHOOL MATE」と比較されておりましたが、年齢を下げたのはある意味正解。
ただ、このゆるゆるとしたものはどうかなぁ…。
年齢部分はぼやかして、よりえっち系に近づけた方が喜ばれると思うのだけれど
えっちなのは、同人誌だけなのかなぁ。
の容姿で小悪魔ちっくなキャラというのが最大の魅力なのに。

「日下部澪」、「霧生蛍」
※左:「日下部澪」、右:「霧生蛍」
 ちょっと違う雰囲気の表情を見せる「蛍さん」です。この娘がポイントかも。

そんな訳で、「可」はないんですが、逆に大きな「不可」もありません
眼鏡しっかり者の「霧生蛍」、膨らむ胸に悩むスポーツ少女「日下部澪」、そしてアクティブで活動的かつ積極的な主人公「桜井雛子」という主要3名は実に基本的なキャラ設定。

「雛子ちゃん」は恋愛に対して興味津々なお年頃で、妄想癖もあるちょっとアブない困った娘さん。
デートを尾行するのはいいとして、お姉ちゃん相手にキスの練習をしようとしてました。
なお、「ぺったんこ」と悩む胸のサイズですが、3名のうちブラの必要があるのは「澪ちゃん」だけの様子。
最近の娘にしては、ちょっと遅い方じゃないかなぁ。どうかなぁ。
後半に描写ありましたが、料理もできる「蛍ちゃん」はちょっとした変化にも気付く、精神的にはもっとも大人なキャラ。
5話「sweet kiss」では怪しげなメールを受けていたりしたので、あるいは彼女の存在が今後面白くなってくるかもしれません。

顧問を買って出た理由を説明する数ページが目立っていた保健医「来栖」先生、色々青春している高校生のお姉ちゃん「小鳥」さん、たぶん美人だろう「澪ちゃん」のお母さん(※後姿だけ登場)など、周囲のキャラも良かったです。

保健医「来栖」先生
※おまけ:保健医「来栖」先生。
 色々な意味で、なかなかいい先生です。

しなやかで綺麗な細線の安定した作画。
やや白比率の高いあっさり絵です。
明るいコメディータッチで崩し絵など巧い方ですが、ちょっとした心理描写を含めたシリアス絵柄も良く描かれております。
このあたりは、ほぼ問題ないでしょう。↓表紙でご判断下さい。
ただ、パンチラとかなんとか絵的なサービスはもう少し欲しかったところですね。

なお、ゲストページでは「大島永遠」センセがこちらの主要3名キャラを書いているんですが…結構似せて描かれている割に、まるで雰囲気が違うのが今更ながら意外でした。
…ありゃ、小学生ではないよね(笑)

柊小学校恋愛くらぶ 1 (1) (アクションコミックス)柊小学校恋愛くらぶ 1 (1) (アクションコミックス)
(2008/07/11)
あづま ゆき

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★「あずまゆき」・「あづまゆき」センセの漫画紹介記事
Rくろにくる-prelude
Cheer up! チア アップ
SCHOOL MATE
ボクの番台さん
しらたま!
こんいろ]※成年
Glee Green Island


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tag : ラブコメコメディーパンチラ小悪魔

■初恋レシピ (桜吹雪ねる)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・下半身
・おまけ: あとがき、ゲストページ、
      カラー描き下ろし「桃色レシピ」、
      カバー裏に表紙リンクの別絵。
・その他: 初単行本、カラー(8P)、短編×10。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「桜吹雪ねる(さくらふぶき・ねる)」センセの「初恋レシピ」です。

二度あることは三度ある。
そんな訳で、一昨日からの流れそのまま「コアマガジン」さんから発売された単行本の3冊目です。
こちら「初恋レシピ」が初単行本という「桜吹雪ねる」センセですが、安定した作画とお話の作品集になっておりました。
なかなか濃い特徴的なエピソードも多く、今後も注目していきたい漫画家さんですね。
次は中編とか読んでみたいです。

真奈ちゃん
※真奈ちゃん。
 こうした可愛らしい娘なんですが、実はえろえろなのです。

構図と雰囲気が良く、ぱっと見でも目立っていた↓表紙を飾る女の子「真奈」ちゃん。
遠目だと普通に服を着ているようでしたが、実はあちこち露出しているのです。
特にしっぽとか。
そんな、↓表紙買いしてしまった人に嬉しいカラー描き下ろしが「桃色レシピ」
文化祭でコスプレカフェなんぞをやっている「真奈ちゃん」のクラスなんですが…。
さっ、3番個室使うね!
じゃねーだろー!
可愛らしい容姿とは裏腹に、露出癖もあったりする困った娘さんなのでした。
4ページのショートという内容で、若干だけですが収録の他ヒロインも顔を見せております。
そんな「真奈ちゃん」メインの本編が、「二人の事情」です。
流れとしては、描き下ろし前のお話ですかね。
基本的にラブラブなカップルには違いありません。
しかし、終始えっちな言動ばかり目立つ「真奈ちゃん」・「カズ」くんがため、やや倒錯気味な色の強い短編になっておりました。
まだ暗くないうちでの野外えっちもいいですが、やっぱりコンビニでのじわじわとした描写が素敵なのです。
つぶつぶ付きって~
じゃねーだろー!!

モモちゃん、ゆなちゃん
※左:モモちゃん、右:ゆなちゃん
 これこれ、自転車のシーンですよ!この絵に刺さったなら、手を出してOK!
 
「こっとんぱんちゅっChu☆」、「ぱにっくPeach Flavor」、「おにいちゃんと☆夏!」という短編はコスプレちっくなお話。
チアリーディングの「岡倉綾」ちゃんが登場する、「こっとんぱんちゅっChu☆」
チア衣装を基本に、次々に下着を穿き替えるという展開。
そんなん好きな方には直撃な内容です。
更衣室でのえっちで、店員に声をかけられるシーンはお約束と言えるでしょう。
オチまで見事な短編ですが、あの後に「修」くんがどうなったのか知りたいですね。
幼馴染み「モモ」ちゃんの「ぱにっくPeach Flavor」ブルマ(体操着)な短編。
野外や教室など、不特定多数に目撃される危険性のある舞台設定が多い中、こちらは「モモちゃん」のお部屋でした。
ただ、せっかくコタツがあるのだから、それを有効利用してほしかったです。
それよりなにより、冒頭からの自転車シーンが最高
「モモちゃん」の自転車後ろに乗る「タケ」くんという構図なんですが…なるほど、頑張って漕ぐと腰が浮くよねぇ。
これは、ぜひリアルに体験してみたいシチュエーションでした。
ややその描写コマが少なかったのがとても残念です。
妹「ゆな」ちゃんと兄の近親系「おにいちゃんと☆夏!」
ほぼ全編にてスクール水着姿の「ゆなちゃん」が堪能できる短編になっております。

「スウィートブラウニー」は同じくラブラブ兄妹モノ。
こちらの妹「美春」さんはツインテールで小さく、先の「ゆなちゃん」よりもロリ度が増しております。
軽い切っ掛け、成長すればそのうち自然に嫌われるだろう、と考えているのはなんだかリアルですね。
公園でのえっちはヤバさ満点。
アップではあまり気になりませんが、引き絵になると身長差が目立って、よりそんな感じよ。
なお、「美春さん」は裏表紙を担当しているんですが、”なにゆえ絆創膏を貼っているのか”、カバー裏にて判明します。

真央ちゃん、美和ちゃん
※左:真央ちゃん、右:美和ちゃん
 実はかなりラブラブなのが、「真央ちゃん」なのです。

ほか、先生と「花岡真央」ちゃんの「放課後秘密基地」
微妙なお年頃という感じの「真央ちゃん」
どーでもいいですが、どんなタイミングで薬を仕込んだのか聞いてみたいトコロです。
ツインテール「美和」ちゃんの「pavlov」
水玉模様の下着とかなんとかはいいんですが、食べ物にあーするというのは…嫌だなぁ。
しかし、教室でいち早く「美和ちゃん」の変化に気付いた彼は大したもの。
みつあみ・眼鏡「愛」ちゃんの「初恋の痕に」
好きな男の子を目前に、電車でおっちゃんにされてしまうという、なかなかエグイお話でした。
また「雌雛」も、ラブラブなお話が大勢を占める中で、ハードかつブラックな短編です。

やや太めな線でくっきりとした強い作画。
全体的に安定しており、ページはごっちゃりしていても見やすいです。
長めの顔とスタイル、丸く豊かな曲線が特徴で、胸よりも下半身という風情(笑)
かなり内臓描写多く、また癖もあるので、↓表紙などで判断下さい。

紹介帯にはいかにもロリっぽく書かれていましたが、全体的にはそうした容姿な女の子が多い、という単行本。
裏には漫画カットがありますんで、参考にするのが良いでしょう。

初恋レシピ (メガストアコミックスシリーズ No. 178)初恋レシピ (メガストアコミックスシリーズ No. 178)
(2008/07/19)
桜吹雪ねる

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tag : コアマガジンスクール水着ツインテール

■な美(ちゅ)らる (てりてりお)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・ショートカット
・おまけ: あとがき漫画、カラーピンナップ、
      カラー描き下ろし「メガ☆ぱん」、
      カバー裏に連続話のショーネタ。
・その他: カラー(4P)、短編×9
      (うち「☆ぱんシリーズ」×2、「無軌道シリーズ」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「てりてりお」センセの「な美(ちゅ)らる」です。

昨日に引き続いて、ひでるさんが好きな「コアマガジン」さんの単行本です。
初単行本「めがね学校」がとっても印象深い「てりてりお」センセ待望の2冊目、「な美(ちゅ)らる」が発売されておりました。

ちょっとした連続話もある短編集。
前巻はタイトルそのまま眼鏡とショートカットが特徴でした。
今回もやっぱりそんな比率が高いですが、1話だけだったものの↓表紙にもなっている水色ストライプなシマパンが爽やか(?)に目立っているのです。

琴音さん、高瀬ちゃん
※左:琴音さん、右:高瀬ちゃん。
 素直に従ってしまう「高瀬ちゃん」なのでした。…おいおい。

そんな訳で、↓表紙からそのまま続く、カラー描き下ろし「メガ☆ぱん」は4ページのショート。
その本編が「しま☆ぱん」なんですね。
主人公「麻生」くんはシマパンが大好物。
彼女「琴音」さんにシマパンをプレゼントしたんですが、キツい平手を受けてしまうのでした。
怒ってしまった「琴音さん」は、ふと口にしたアルコール入りのお菓子で酔っ払ってしまい…。
だいたいそんなお話。

こちらの主人公「麻生」くんはプレゼントだけに飽き足らず、倒れた「琴音さん」の下着をわざわざ穿き替えさせるほどの徹底っぷりでした。
脱がして、まる見え状態というのに、わざわざ慎重に穿かせるのね。
どんだけシマパンが好きなんだ、という(笑)
ちなみにデフォルトでは、チェック模様の下着だったんですが、そんなんでもいいかなぁ。
冒頭の対処とは違って、酔っぱらっているせいかメロメロ・ラブラブな様が素敵なのです。
察するところ、描き下ろし部分は後日談ですか。
ずいぶんと可愛らしくなったものです。
カバー裏でもこちらのネタありましたが、なるほど同じ縞模様でも”縦じま”ではないですねー、確かに。
…これはなんなんでしょう(笑)

前単行本でフィーバーしていた、眼鏡でショートカットというセンセの基本容姿な「高瀬恭子」ちゃん。
裏表紙を飾っている彼女が登場する、「恋は無軌道」「愛は無軌道」という連続話。
人を疑うことを知らない「高瀬ちゃん」は、幼馴染みな間柄である「金田」くんに好き勝手されていたのでした…。
だいたいそんなん。

うわうわ、コイツ最低だ。
漫画中でも言われてましたが、こちらの「金田くん」は立派な変態。
(※実はなんとなーく同調できるひでるさん)
それに対し、まったく疑わない「高瀬ちゃん」は色々な意味で気の毒です。
…いや、ある意味このままのが幸せなのかな。
まぁ、一生騙され続けて下さい。
昨日の「レミナ姫」と同様の広いオデコと大きめな眼鏡という、いじめて系なキャラでした。
ちょっとした違いだけで、微妙に賢くなさそうなのねぇ。

妹さん、響子さん
※左:妹さん、右:響子さん。
 キャラとしては、やっぱり「響子さん」のがいいなぁ。

ほか、”眼鏡でショートカット”という短編が3話ほど収録されてます。
兄妹の近親系「ももはら兄妹」
こちらの妹さんは、雰囲気など「高瀬ちゃん」とよく似たキャラクター。
裸にネクタイという、これまたピンポイントな趣向のえっちが展開されておりました。
コメディー色が強い、「あや」さんの「今日が記念日」
これはちょっとブっ飛んだ内容です。
流れもそうですが、オチがねぇ…。
もうちょっとパンチラを効果的に使ってほしかった、「春風注意ショーツ」
ヒロインは優等生という「鎌滝響子」さんですが、この娘だけはちょっとキツめな容姿でした。
なお、相手の「小林」先生ですが、勘違いでオロオロしたり、無意識に触ってしまったりと、なかなかの駄目っぷりです。
「てりてりお」センセの描かれる男性は、傾き加減の強い方が多いですね。

早く、早くっ!今日は斉藤くんち行ってセック…
とかなんとか、教室内で普通に喋ってしまう「弥生」さんの「学園ドロップきっく」
タイトルそのまま、やたらテンション高いコメディーです。
コロコロと表情を変える「弥生さん」が楽しく、終始「斉藤」くんとじゃれ合っておりました。
良いカップルですね。
最後2ページのラブラブっぶりが見事です。

弥生さん
※おまけ:弥生さん。
 毎日激しく愛し合っている仲、だそうです。

綺麗な細線の絵柄。
黒が強く、トーン処理もしっかりなため、ページ全体はやや濃い目です。
だいたい、カラー部分と同じ感覚ですかね。
↓表紙・裏表紙にてご判断下さい。
広めな輪郭と長めの顔が特徴。
コメディー崩れは強く、内容としてもそっちジャンルがために回数も頻繁。
また、内臓描写がそこそこあり、たまーにバランスが微妙なコマもあります。
全体的に作画は安定してましたが、このあたり人を選ぶ原因になってしまうかもしれません。
ちょっと注意ね。

表紙をめくってすぐにある、カラーピンナップがいいですね!
各キャラが水着姿で一列に並んでいるんですが、その裏は…日焼け跡好きな方に直撃なイラストになっておりました
後姿というのが、これまた秀逸なのです。

な美(ちゅ)らる (メガストアコミックスシリーズ No. 177)な美(ちゅ)らる (メガストアコミックスシリーズ No. 177)
(2008/07/19)
てりてりお

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tag : ショートカットパンチラコメディーコアマガジンシマパン

■ぷりプロ (いとうえい)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき漫画、キャララフ絵・解説、
      カラー含む描き下ろし「Opening Bell」、
      カバー裏にカラー人物紹介。
・その他: カラー(4P)、全て表題作(9話)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「いとうえい」センセの「ぷりプロ ~Princess+Propose~」です。

祝!新刊発売!
…ということで、待望の「いとうえい」センセ・成年単行本「ぷりプロ ~Princess+Propose~」なのです。
全て表題作という、単行本まるまるつかった長編。
成年での長編漫画は、「LOVE!! 恋の翼を探して」以来でしょうか?
もうこの時点で”つまらない訳がない”と断言できるひでるさんは、「いとうえい」センセのファンなんですね。
そんな訳で、どうがんばっても評価は甘々になると思います
あらかじめ。

第一王女「レミナ・コキュ・マタカ」
※第一王女「レミナ・コキュ・マタカ」
 オデコが特徴の「レミナ姫」は予想以上に可愛らしい方でした。

来日がTVにて報じられていた、コキユキマタカ王国第一王女「レミナ・コキュ・マタカ」さま。
そのニュースを見ながら、アパートにてカップラーメンを食べようとしていた主人公「室山清司」のもとに、なんとその「レミナ姫」本人が顔を見せるのでした。
貴様、わらわのムコになるのじゃ!!
ということで、”子供できたらけっこんさせよ~~ぜ”という、お互いの曾祖父が取り交わした約束にそのまま従う「レミナ姫」
これが切っ掛けとなり、様々な事柄に巻き込まれる「清司くん」は、専属メイド「篠原香苗」、幼馴染み「トモ姉」こと「結城巴」、異母姉妹「エレノア・コキュ・マタカ」…など、周囲の女性たちと次々に関係していくのでした。
果たして、「清司くん」はこのままコキユキマタカ王国のムコになってしまうんでしょうか??
…まぁ、大雑把ですがだいたいそんなん。

お姫様の関わる、明るいラブコメえっち漫画です。
似たようなお姫様漫画だと、「Tentacle Lovers/無望菜志」とか「快楽の白と黒/SASAYUKi」などが思い出されます。
ジャンルとしては、それらと違うんですけどねー。

連続するストーリーの中にてそれぞれ違うヒロインとのえっちを含み、ラストへと続く構成。
拍手喝采するような重厚なお話(そんなんだったら、違う漫画ですね)ではないものの、成年漫画としてのバランスに優れた良作品となっておりました
2話ほど収録された番外編など、登場するキャラは魅力たっぷりです。

専属メイド「篠原香苗」
※専属メイド「篠原香苗」
 収録ではお気に入りキャラです。せっかくなので乱れるシーンもちょろっとだけ掲載。

メインヒロイン、コキユキマタカ王国第一王女「レミナ・コキュ・マタカ」さま。
デレ部分のが目立っておりましたが、お姫様らしくツンデレちっくな娘。
解説部分で「デコ姫」と触れられていた広いオデコと、むちむちした健康的な肉付き加減が特徴です。
そんなん好きな方には、悶絶する(かもしれない)ようなキャラでしょう。

「トモ姉」を追いかけようと駆け出した「清司くん」を止めた一言。
ここに…わらわの傍いるのじゃ
…がぐっとくる2話目付近。
ラブコメ好きなひでるさん、そうした”どっち取るの?”という直接対決は大好物なのです。
ほか、捕らえられながらしっかり自分を主張していた4話、2人でお買い物な5話など、あちこちで可愛らしい様を見せてくれました。
国賓待遇ながら、「清司くん」の狭いアパートにそこそこ馴染んでいるのもいいですね。
ちなみに、5話のトビラ絵は1人で着替え中なのかな?
たった1枚の絵ですが、こういった描写はさすがに巧いですねー。
まるで前後の漫画が透けて見えるようでした
(しかもちょっぴりえっち)

「レミナ姫」の専属メイド、眼鏡な「篠原香苗」さん。
日常としてはけっこう常識にズレがあったものの、お姫様らしいピンチシーンのあった4話では、護衛係たる面目躍如。
実に有能な働きで活躍しておりました。
普段からしれっと無表情で、えっち場面でも当初はまるで変化なかったんですが…アップにしていた髪が乱れるなど、だんだん色っぽくなっていく描写は、転げ回りたくなるほどに良かったです
番外編「Side effect」での「はい、どうぞ…」がこれまた素敵でした。
いいなぁ、「香苗さん」
黒の下着も期待通りで、とかくインパクトのある言動が目立つキャラでした。
登場するヒロインでは、最も印象深いです。

先の「香苗さん」は巨乳のアダルトちっくな方でしたが、こちらは貧乳のロリキャラ。
「レミナ姫」とは異母姉妹という、くるくるロール髪の第四王女「エレノア・コキュ・マタカ」さま。
台詞に漢字の少ないお子様ながら、しっかりされてしまっておりました。
下着もなんだか、やたらでっかいの穿いておりましたし…この娘、いくつなんだろう。
ちなみに、彼女主役の番外編「眠りの国のお姫様」は、「いとうえい」センセお得意の眠っている娘に~という悪戯モノの発展シチュエーションでした。
これがなかなかえっちで、本編部分のえっちシーンよりも上。
皆さま、くれぐれも真似しないように(笑)

幼馴染み「結城巴」、第四王女「エレノア・コキュ・マタカ」
※左:幼馴染み「結城巴」、右:第四王女「エレノア・コキュ・マタカ」
 「トモ姉」はいちおう準ヒロインな筈ですが…もっと2人っきりになりたかったですねぇ。

従姉妹で幼馴染みという、アパート大家の娘「結城巴」
保護者的な存在である、最も常識的なキャラでした。
…それだけ、はっちゃける周囲と比べて地味だったんですけれども。
(感化されたのか、番外編部分ではかなり順応してました)
どーでもいいですが、スカートでの体育座りはパンチラ(モロ)なのでやめた方かいいですね。
切ないシーンなのに、違うところへ意識がいっちゃいましたよ。

…以上、ざーっと書きましたが、そうした魅力的な各キャラが、ぐいぐいと牽引するようなお話でした。
こちらが、果たしてどんな結末を迎えるのか、ぜひぜひ単行本にてご確認下さい。
最終話の冒頭部分は、てっきり「夢」かと思ってましたが…ああ、なるほど。
結末に相応しい迫力満点なエピソードで、成年漫画としてはまさしくこれが正解なのでしょう。

一般漫画から成年漫画まで手掛けている、「いとうえい」センセ。
うん、もう絵については何も言うことはありませんね。
癖はありますが、そうそう好き嫌いが分かれるタイプではないでしょう。
↓表紙・裏表紙に違和感がなければ、問題ないと思います(たぶん)
黒の強い、しっかり丁寧な作画。
濃淡ではやや濃い目、綺麗で安定感も抜群なので、非常に見やすいです。
特に下着ほか服の質感は秀逸でした。

相変わらず描き下ろしほかオマケ要素も多く、雑誌で見られていた方にも損はさせないだろう単行本です。
短編もいいですが、やっぱり長編漫画はいいなぁ。

ぷりプロ~Princess+Propose~ (メガストアコミックスシリーズ No. 176)ぷりプロ~Princess+Propose~ (メガストアコミックスシリーズ No. 176)
(2008/07/19)
いとうえい

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★いとうえいセンセの漫画紹介記事
 「秘密の関係」「少女図鑑」「少女図鑑DX
 「LOVE!!恋の翼を探して」「恋の涙と愛の蜜
キスより大切


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tag : ラブコメコメディーパンチラカップラーメン

■彩恋 Sai-ren (水風天)

★まんがデーター [8/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■□□□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、作品解説。
・その他: 初単行本、カラー(4P)、
       短編×9。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「水風天(みかぜ・たかし)」センセの「彩恋 Sai-ren」です。

こちらも初単行本ですか。
まぁ、漫画というのは色々と発売されるもんです。
↓表紙などのすっきり爽やかな感じは好みだったんですが……ごにょごにょ。
収録は全て短編で、なんというか特徴ないのが特徴、みたいな感覚。
マイナス点はなかったんですけどね。

いずみ姉、千鳥さん
※左:いずみ姉、右:千鳥さん。
 ひでるお気に入りの「千鳥さん」です。独特の間をもった娘さんでした。

収録では、姉弟の近親系が4話と多かったのです。
カラーで始まる「夏陰ーなつかげー」はお姉ちゃんと「琢磨」くんのラブラブえっち。
川辺という舞台がため、どこか爽やかさもありました。
浴衣が可愛いお祭な短編「夕暮れまで」
この2人はいくつ年齢の差があるのかな。
しっかりした小さい弟「武」くんと、危なっかしい姉「まゆか」さんという逆転カップルが良かったです。
”弟に女装させ、女子高の更衣室を覗かせながら~”というネタが秀逸な「シノビコンデ」
これだけデジタル仕上げであるようです。
他の原稿と違って色がしっかりしているだけ、見栄えが華やかでした。
ある事情がため、ロリっぽい姉が登場する近親系「失くした言葉」
全ての収録中でも異質な漫画ですね。
前半と後半で反応が変わっており、こちらだけ抵抗する描写があります。
ラブラブなのも悪くはないですが、やっぱりこうしたタブーな感じがあった方がいいかなぁ。

家庭教師の「ゆいな」さんが登場する「answer」
孤児院でどうのこうのというところまで表現するにはページ不足かと。
ラストで笑顔になるのは流れ通りでしょうけれど、早過ぎなだけ陳腐に見えます。
憧れのお姉さん、で良かったのでは。

ひかりちゃん、めぐちゃん
※左:ひかりちゃん、右:めぐちゃん。
 表裏ある2人です。タイプとしては正反対ですけれど。

バランスのとれた良作品「茜色の時間」
小○生らしい「めぐ」ちゃんと「日高」先生のラブラブ特別指導な漫画ですね。
こちらはオチまで綺麗にまとまっております。
なお、「めぐちゃん」は容姿の割に大人っぽい雰囲気がありました。
さすがに毎日されているらしいだけのことはありますよ(笑)

ほか、容姿端麗・頭脳明晰な委員長「ひかり」ちゃんの「キミノココロ?」
表裏のあるタイプで、ツリ目な女王様ちっくキャラです。
それだけに、「こんな姿、好きな人にしか見せる訳ないじゃない」という台詞が効果的でした。
デビュー作という「日だまりの緑」
こちらの病弱なヒロイン「千鳥」さんは、収録ではひでるイチ押しのキャラです。
あんなんいいなぁ。

ゆるい線のあっさり絵。
描き込みも無難な程度で背景もすっきりしており、白比率が高くなっていました。
全体的によく描けていると思いますが、動きは弱く、やや変化にも乏しく。
キャラ絵は可愛らしさもある、身長すらりとした風情です。
なんというか”きっちり漫画を描いている”ようで、勢いに欠けるのですよ。
えっちシーンについても同様。
なにか他にはない、コレというものも感じられませんでした。

ひでるさん好みな系統だったんですが、うーん…。
話はそこそこでしたが、このままでは厳しいなぁ。
もうひと捻りなんとかあれば、また違ってくると思うんですけれど。
作品解説部分の集合絵はなにげに良かったので、次の単行本に期待します。

彩恋
彩恋 (いずみコミックス 7)


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tag : ラブコメ

■GOSICK (天乃咲哉)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : ゴスロリ・推理
・おまけ: あとがき・ラフ絵。
・その他: 原作「桜庭一樹」、カラー(4P)、
      3話収録、現在は1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「天乃咲哉(あまの・さくや)」センセの「GOSICK 1巻」です。

狙って昨日とは正反対な路線にしてみました。
こちらは紹介帯の隅に「武田日向」センセの名前を発見したので、手に取りました。
処理速度MSX以下、記憶容量はテープ媒体並というひでるさんですが、修行の成果なのか、たまに自分でも驚くような発見をするのでした。
こちらは原作が小説の漫画版です。
ぺらぺらーっと見た絵は非常に良く、期待したんですが…これがダメなの。
ぜんっぜん、合わないわー。
ふと検索したアマゾンでは最高点だったので、刺さる方には問題ないのかもしれません。
…まぁ、こうした意見もあるんだなー、程度で見て頂ければ。

ヴィクトリカ
※ヴィクトリカさん。
 だいたい絵柄はこんな感じです。安定してます。

とりあえず、ここはオススメという絵柄から。
しっかりと安定した細線の、丁寧な絵柄。
変形コマ少なく、濃淡も適度な、見やすい作画です。
丸っこく可愛らしい人物絵はバランスに優れ、シリアスからコメディーまで幅広く対応されておりました。
また、漫画の核となるだろう服装、背景や小物まで、よく描き込まれております
ヨーロッパを舞台としたお話として、説得力がありますね。
ほぼ問題はないんですが、あえて苦言を呈するなら、雰囲気が明るすぎるくらいかなぁ。
こうした、ややこしい漫画でなければ…ああ。
なお、カラーについても白黒絵に負けないほどの良さがありました。
↓表紙そのままでご判断下さい。

…でね、好みな系統の絵だったので、頑張って読んだんですが…前述しているように、お話は受け付けませんでした。
これから↓下はそんな感じの文になりますんで、得意でない方はご遠慮下さいませ。
(※センセ、およびファンの方、ごめんなさい。正直な感想を書かせて頂きます)
とりあえず、これから発売になるらしいセンセの単行本「御伽楼館」にてまた判断しようと思います。
こちらは、原作がためか、漫画がためか、お話についてはまったく刺さらなかったのです。

お菓子好きな「ヴィクトリカさん」
※おまけ:お菓子好きな「ヴィクトリカさん」
 コメディー崩れだとこんなんです。食べてるシーンは良かったです。

ヨーロッパにある小国「ソヴュール」の学園「聖マルグリット」
日本からの留学生「久城一弥」くんは欧州各地より貴族の集まっているそちらに、どうにも馴染めずにおりました。
そんなある日、寮母さんより買い物を頼まれた「一弥くん」はバイクを走らせる首なし死体に遭遇。
事情聴取のため訪れた「グレヴィール・ド・ブロワ」警部には、周辺状況から犯人とされてしまうのでした。
先生の機転と逮捕状取得のため拘束は免れたものの、依然容疑者である「一弥くん」
ふとした頼まれ仕事から、図書館塔の最上階に佇む「ヴィクトリカ・ド・ブロワ」と出会うのでした。
彼女に遅刻をズバリと言い当てられた「一弥くん」は、その推理力に期待して事件について語り始めるのです…。
だいたいそんな感じ。

周囲で起こる殺人事件の、推理・解決漫画ですね。
事件やその背景がどーこー言うより、推理部分に重きが置かれております。
単行本の収録は「ヴィクトリカ」との出会いを描いた1話、新キャラの留学生「アブリル・ブラッドリー」が絡む2話で、「アブリル」のエピソードはまだ完結しておりません。

どちらの事件でも、当事者となっている主人公「一弥くん」
特に1話目では異国の地で容疑者とされかかっており、その心情は察して余りあるはずなんですが…悲壮感はまるでありません。
絵柄の部分でも書きましたが、全体の雰囲気が明るいんですね。
そうしたモノなんでしょうけれど、ジャンルとしては微妙かなぁ。

アブリル、セシル先生
※左:アブリル、右:セシル先生。
 この「セシル先生」は可愛らしいですねー。

また途中で彼も気付いてましたが、「ヴィクトリカ」は単なる推理に優れた女の子というだけで、探偵でも何でもないのです。
そんなんを当てにして、逮捕状持参で来た「グレヴィール警部」から逃亡してしまう「一弥くん」
びっくりですね!
…容疑確定しちゃうぞ。
その「グレヴィール警部」自体も、髪型から設定まで、やたらめったら緊張感に欠けるキャラクター。
こうした感覚が、最もひでるさんに合わないのでしょうね。
子供の犯した事件の真相が大人顔負けの愛憎劇だったりする、某有名探偵漫画(※実はほとんど詳しくないですが)なども苦手なのです。
ああしたのは、妙に冷めるんですよ。
事件のあらましについて、ほぼ推測だけでつらつらと物事を述べる、第三者的な手法も好きではありません。
ひでるさんは、根本からこのお話のベクトルと合致しないんですね。
そりゃ、面白く感じない筈ですよ。

また、ヒロインの「ヴィクトリカ」も微妙。
えーっと、「混沌の欠片知恵の泉で再構成」とかなんとか、キザったらしい言い回しは背筋が冷たーくなります。
”可愛い容姿なのに、声が老婆のよう”、ってのも想像したくないなぁ…。
また、彼女はパイプを持っているんですが…格好つけてますね。だいたい、未成年でないの?
(※人間かどうかも怪しい雰囲気でしたが…)

物語がため説明的な台詞ばかりで、必然的に文字数も多め。
さんざん書いてきたように、絵柄はともかくお話については今後も刺さることはないでしょう。
「天乃咲哉」センセの他単行本に期待して、こちらはこれまでに。

GOSICK01 (角川コミックス ドラゴンJr. 128-1)GOSICK01 (角川コミックス ドラゴンJr. 128-1)
(2008/07/09)
桜庭 一樹天乃 咲哉

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※小説版の作画は「武田日向」センセです。
GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)
(2003/12)
桜庭 一樹武田 日向

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tag : MSXコメディーヨーロッパ

■縛られ妻 (神楽ゆういち)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・緊縛
・おまけ: あとがき。
・その他: 初単行本、短編×14。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「神楽ゆういち」センセの「縛られ妻」です。

どもー。
いっぱい・いっぱいだと思われる今週末をどう乗り切ろうか、思案中のひでるです。

さて、最近はなんだか普通っぽい(?)漫画が多かったので、たまには傾き加減の大きいものを紹介しようと思いました。
まぁ、なにゆえ買っていたのかよく分からない、というのが本音のトコロなんですが。
そんな訳で、”緊縛相姦の申し子”とか紹介されている「神楽ゆういち」センセの初単行本、「縛られ妻」です。
どーでもいいですが、もの凄いタイトルですねー。
かなり読み手を限定した、ピンポイント爆撃な設定・ジャンルなので、好き嫌いがはっきり分かれるでしょう。
収録は全て短編。
ほとんどが緊縛・年上の漫画になっており、↓表紙が刺さるかどうかが判断基準であると思います。
また、義理な関係が多い特徴もあったので、そういったモノを追求したい方には”逃げたな”と感じるかもしれません。
ちょっとだけ注意。

母親2人
※左:「背徳の香り」の義母、右:「母奴隷」の実母。
 だいたいこんな感じです。この絵柄に刺さったら、問題ないでしょう。たぶん。

表題と内容の合致する内訳は、実母が2話、人妻・義母が3話という計5話でした。
「母奴隷」、「マリア」が実母な系統ですね。
それらは、母親、眼鏡、緊縛と三拍子揃った短編なのです。
うち「母奴隷」は眼鏡でオデコの広い知的な母親となっており、キレて逆襲される展開と合致したキャラクター。
変にラブラブでなかった切っ掛けは正解でしょう。
再婚相手との母親を目撃して~という「マリア」は、なんとなく「艶々」センセちっくな設定。
いきなり縛ったりしてるんですけどね。
これで細かい心理描写まであれば良かったんですが、あの程度のページ数だけでは難しいかなぁ。

たとえば母が」のような、「艶々」センセちっく短編のもうひとつが「背徳の香り」です。
こちらは娘「茜」さんの彼氏が対象でした。
できれば、この後にあるだろうドロドロな展開が見たいのですよ、「神楽ゆういち」センセ。
次単行本ではお願いします。
そちらの逆視点っぽいのが「美熟女」
主人公「宏史」は彼女である「和音」さんをほったらかしにして、義母に入れ込むという内容です。
やっぱり和服と緊縛はよく似合いますねー
よくこのブログではネタとして出しますが、「月花美人」のような世界なのですよ。
そんな訳で、ひでるさんとしては彼氏に同意。
和服と縄ではどうしようもありません。
うん、これは仕方ない(笑)
なお、後半の花がー、あああああ。
今は懐かしいアイルの名作「脅迫」にもこんなんありましたが、「良く似合ってるよ」、じゃねーよ!
「教師失格」はタイトルそのまま、教師で義母という素敵な組み合わせでした。
しかも後半は女生徒を巻き込んで、三人同時だったりして…あらら。

義母で担任、義姉で課長
※左:義母で担任、右:義姉で課長。
 こちらの絵でも分かるように、眼鏡比率も高い単行本です。

中には嫁いでいる方もおりましたが、基本としては姉系統という4話。
ストッキングが色っぽい、キャリアウーマンな上司が義姉であるという「生意気女課長アヌス秘戯」
弟が姉に逆襲する流れの「姉 one’s elder sister」ですが、これはラスト部分があっさりし過ぎてイマイチかなぁ。
実姉が嫁いだ旦那に巻き込まれてしまう「アイの巣」
やっぱりエプロンを残したところが秀逸ですね。
どーでもいいですが、プレイルームなんて作らないで下さい。わはは。
もう一つ「姉の香り」は、収録で唯一の緊縛描写のない、義姉との近親でした。

表題とは異なり、実は4話ほど年下系の短編があったりします。
「二人ぐらし」、「兄妹」は妹系。
前者は、妹「華林」さんを”可愛くて思わず縛ってしまいました”という流れで、当然ながら兄視点のお話。
後者は妹「舞依」さん視点で、隠されていた兄の性癖を発見してしまい~という「みーたーなー」な系統。
ほか、銀行支店長と窓口女性の脅迫系「密約」、義父と息子の嫁という、珍しい位置づけの「よくシマる息子の嫁」などがありました。
息子の嫁というのは、ひでるさん的には最も抵抗あるネタなんだけれども…どうでしょう?
誘っているのが嫁「ユキ」さんだったので、なんぼか中和されてましたけど。
なお、こちらのお父さんは単純に趣味で縛っておりました(笑)

くっきりとした強い線の絵柄です。
目立つ黒とトーン処理という濃厚な作画で、ごっちゃりしている割にさほど見にくさはありませんでした。
ある程度人物絵が安定しているためか、あるいは構図がいいのかなぁ…。
むちむちと色っぽいキャラ絵などを含め、こうしたジャンルによく合致していると思います。
初出とか修正の有無などは不明ですが、初単行本としては安定しておりました。
細かいところでは気になる部分もありますが、「U-K」センセみたいに勢いあるのであまり気になりません。
なお、↓表紙ほど液体描写は目立ってないので、好きな方・嫌いな方はご注意下さい。

縛られ妻 (MUJIN COMICS)縛られ妻 (MUJIN COMICS)
(2008/07)
神楽 ゆういち

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tag : ストッキングキャリアウーマン

■さ~ち (USi)/おまけ:NNR Vol.4 (新)

★まんがデーター [8/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■□□□
・属性 : 探偵・えっち
・おまけ: あとがき。
・その他: 初単行本、短編×12
      (うち「さ~ち」×8)
※上記は「さ~ち/USi」のものです。念のため。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「USi(うし)」センセの「さ~ち-Search-」です。

いきなり関係ないお話なんですが…


ついに手にいれました、「New’s Network Remix Vol.4
(※参照:「New’s Network Remix (新) ★Vol3発売!」)
待ってましたよー。
「新(ニュー)」センセのHPに告知されてから、落ち着かなかったです。
(※一般単行本と違って限りあるものですから…)
いくつか漫画を同時に買ってますが、真っ先に読んだのはこちら(笑)
同人漫画、あるいは流通の単行本より、段違いに面白いと思います。
(なお、えっち抜きのコメディーなので、女性の方でも全然大丈夫です。…というか、女性のが楽しいかもしれません。たぶん)

ちなみに収録は…
ほのぼの日常漫画」は主要女性陣4名の会話続き。
なにげに缶甘酒の後ページ付近は泣ける展開です。
まともに掲載されるのが2回目の「イヌーイさん
ひでるさん好きな「上薗未来」さんが性格もあってか、どんどん前に出てきているような気がしますね。
月刊世界の車止め」の内容がもの凄く気になります。
2428」は温泉旅行の続き。
相変わらずな展開ですが…これまたいい終わり方です。
どうなるか知っていても、次が気になります。
ほか、今回は上記主要3作品それぞれキャラの1ページ漫画が収録されておりましたが、こちらが良かったです。
よくある作品解説とは違う、毎度お馴染みなピンポイント解説も充実してますよ。

その手の書店へ行ける方は無論のこと、そうでない方にも通販がありますので、ぜひ一度読んで欲しいオススメな漫画です。
詳細はセンセのHPを参照下さいませ。
なお、続き物なので、ぜひ1巻からの購入をオススメします。





ややこしくてすみません。
元に戻しまして、「USi」センセの初単行本「さ~ち-Search-」です。
表題の中編「さ~ち」をメインにした構成。
他に短編は4話ほど収録されてますが、うち2話は4ページのショートでした。

菜々子さん
※菜々子さんです。
 もう少しキャラを強くした方がいいかなぁ。

そんな訳で表題作の「さ~ち」から。
バイト代をフイにし、携帯もなくして途方に暮れていた主人公「杉並健太」くん。
電車にての痴漢騒ぎから助けてくれたのは、「菜々子」さんでした。
彼のふと見せる観察眼の鋭さ、的確さに感心した「菜々子さん」は、自らの勤務先である探偵社のバイトを紹介するのです。
こうして、「健太くん」は探偵社にて「菜々子さん」のサポートをすることとなったのでした。
だいたいそんなお話。

ありがちなえっち系探偵漫画。
各話はほぼ独立・完結なお話で、全話通したストーリーなどもありません。
そんな訳で、切っ掛けとなる1話「災い転じて…」はいいとして、最終話「変態兄弟?」は単なる1エピソードの終わり方。
「健太くん」が人間として、探偵として成長するのでも、「菜々子さん」とラブラブになっていくのでもないんですね。
また、巨大な悪に挑む、難解な推理をするようなものでもなかったです。
せめてある程度の区切りとか、結末まで描かれていれば違ったのでしょうけれど、読んだ後に残らない漫画ですね。
ただ、えっちシーンをメインとした漫画としては、これで正解なのかな。…どうかなぁ。

バンバン服を脱ぎ、えっちを始める「菜々子さん」
所長「ケニー」には「盛った女」とか言われてましたが、まさにその通り。
周囲に誰がいようとお構いなく、やりたい放題でした。
4話「ハニートラップ」、7話「味覚音痴」での見せつけるのも良かったですが、メイドコスプレだけでなくスワッピングまである5話「お帰りなさいご主人様」がネタとしては最高峰
こちらでは、お互いを意識する描写から、ちょっと可愛らしい「菜々子さん」の表情が見られます。
…うーん、こんなんを続けてくれればなぁ。
(ちょっとキャラが違っちゃいますけどね)
またキャラで言えば、「菜々子さん」より4つ年上なのに中学生かという容姿の「千尋」先輩が目立っておりました。
登場が1話だけなのが残念です。

千尋先輩
※千尋先輩です。
 なかなか良いキャラだったんですが、登場は最終話なのでした。

あとがきにはまだ続きを描くようなコメントもあったので、続編を待ちましょう。
色々書きましたが、過不足ない、良い仕上がりであると思います。

ショートの2本はもともとカラー原稿だったのかな。
単行本では白黒での収録でがっかり。
短編「菊花荘で暮らしてます」は切り替わり部分が唐突、「Hのオトコ」はもうひと捻りかなぁ…。

太線のくっきりとした絵柄。
だいたい↓表紙カラーのような立体的に処理されたトーンは適度で、テカテカも濃厚でもありません。
くりくりとした目と丸い輪郭が特徴。
ひでるはよく例に出しますが、「KEPPI」センセみたいな感じ。
(あそこまでクドくはないですが)
普段はほぼ問題ないですが、たまーにバランスが崩れるのが気になりました。
絵柄のタイプ的に目立つんですね。
全体的に巧い方だと思いますが…なんだろう、ぽつぽつとした微妙なテンポでした。

悪くはないですが、称賛というのでもないですね。
おそらく、より良くなるだろう次の単行本に期待します。

さ~ち-Search (アクションコミックス)さ~ち-Search (アクションコミックス)
(2008/07/11)
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tag : 月刊世界の車止めコメディーコスプレ

■あなたが触れるたびに (Dr.P)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・お尻
・おまけ: あとがき、作品解説、
      カバー裏に4コマ「ひげマンガ」、
      描き下ろし「おまけマンガ」
・その他: 初単行本、カラー(6P)、短編×11
     (うち「フミそんシリーズ」×3、「すっきりさせてよ!」×2、
     「襲ってほしいの」×2、「関さんノンストップ!」×2、
     「鈴ねえちゃんの婚約者」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「Dr.P(どくたー・ぴぃ)」センセの「あなたが触れるたびに」です。

だいたい金曜日に書店を回るんですが、昨日はへろへろだったので断念しました。
毎日本屋に寄れればいいですねー。

こちらは「Dr.P」センセの初単行本「あなたが触れるたびに」です。
↓表紙の段階では素通りしかかったひでるさんですが、裏表紙に惹かれてチョィスしました(笑)
そんな方も納得するだろう、そのまんまなお尻単行本なのでした。
(※お尻と言っても、えっちとしては普通よ。念のため)

さて、「あなたが触れるたびに」は何度かブログで書いてますが、ひでるさん好みの同一世界観モノです。
それぞれキャラがゲスト出演している、各ヒロインの短編がちょっとずつ連続しておりました。
どちらも明るいラブコメではあるんですが、ちょっと傾き加減の大きいのがポイントでしょう。

松本フミさん、吉沢勇さん
※左:松本フミさん、右:吉沢勇さん。
 この絵にもあるように、お尻の強調された漫画なのです。むちむちよ。

ひでるさんが刺さった裏表紙の娘、お尻の大きなむっちり系「松本フミ」さんの「フミさんの憂鬱」、「フミさんインパクト」
差し出された胸を遠慮してしまう、尻フェチな先輩「柳井」くんとのラブラブえっち話ですね。
ちなみに、収録の最終話「フミさんインパクト」は単行本キャラの総登場する短編でいちおう彼女がメイン。
3話えっちが用意されたのは、彼女「フミさん」だけ。
天然系で、モグモグパンを食べるシーンなど、可愛らしい娘ですね。
全体的に幅広めな女の子なんですが、男性視線ではちょうど良いむちむち加減なのかもしれません
そんな訳で2話目はダイエット話なんですが、こちらではブルマを着用するなど、期待通りな姿を見せてくれておりました。
容姿そのまま、運動はダメそうねー。
全体的にお尻が目立つ単行本なうえ、冒頭漫画でもあるため、単行本では中心的なキャラとなっております。
エピソードの1、2話どちらも、オチの台詞まで綺麗にまとまった良質な短編。
後の漫画で語られているファーストインパクトは、これまた色々な意味で衝撃的でした。
…首折れそう。

「すっきりさせてよ!」は前話にて突っ込み役だった、ボーイッシュなスポーツ少女「吉沢勇」さんが主役。
ひとつ年下の幼馴染み、陸上部マネージャーの「白瀬修二」くんがお相手という逆転カップルで、小さい頃から好き勝手されているのでした。
そんなんなんですが…彼がちょっと他の女子と話しているだけで、逆に嫉妬している描写が楽しいのです。
なお、「Dr.P」センセの趣味が反映されたというヒロイン「勇さん」は、運動しているだけあって胸は控えめなものの、下半身はしっかり。
水玉模様の下着も可愛く、各言動はキャラ通り、そのままでした。
あとがきでセンセが言われているように、日焼け姿とかだったら、またいいでしょうねー。

谷木千恵さん、弓野鈴名・先生
※左:谷木千恵さん、右:弓野鈴名・先生。
 カラー絵でもそんなんでしたが、「千恵さん」の下着はえっちですねー。


”送り狼”していただきたいんですけれど…

とかなんとかで始まる、眼鏡な「谷木千恵」さんの「襲ってほしいの」
もう一人の陸上部マネージャーとして、先の短編にて効果的な役回りだった「千恵さん」
普段はおっとりしていながらも、あちこち危険な言動多く、凝った下着もえっちな女性でした。
詳細については書きませんが、お話途中の「…ふふ…ダメですよ…?大上くん…」の周辺が素敵です。
…しかし、ひの娘はズブズブと抜けれなくなりそうな、危険な雰囲気もある娘さんですね。
なんだかおっかないなぁ、と思ったひでるさんです。
2話目のお話では、ノーパン・ノーブラなまま、体操着姿だったりしておりました。
1話ラスト「電車内で~」というシチュエーションでなかったのには、がっかりした方いるでしょー(笑)
わくわくしているコマとか、小さいながらも良かったです。

関加奈子さん
※関加奈子さん。
 ラブラブです。カバー裏の漫画にも注目。

教師・生徒という年齢差のあるお話、「関さんノンストップ!」、「鈴ねえちゃんの婚約者」
「関さん~」は、先のお話にゲストで出ていた「関加奈子」さんです。
てっきり冷静な方かと思ってましたが、びっくりな登場をしておりました。
ちょっと顔を見せていた担任教師「楠」先生に対して暴走気味なほどのラブラブっぷりで、「乙女の嗜み」とか言いながら、ぐいぐいと迫ってくる描写が意外なのです。
おまけマンガ部分の「別腹なんです!!」になんだか納得。

いかにも”お姉ちゃん”という素敵な女性「鈴ねえちゃん」こと養護教諭「弓野鈴名」さん。
「フミさん」、「勇さん」を密かにサポートし、「千恵さん」にアドバイスを送っていたのが彼女なんですね。
学生時代の姿もありましたが、「敬介」くんにとってはまさに憧れの人。
余裕のある年上女性な態度でしたが…という展開が素敵でした。
まぁ、ああいった言動だけでは、勘違いするよねー。

太めな濃い線のあっさりとした絵柄
非常にテンポ良く、漫画としてもえっちで楽しい仕上がりです
あちこちのバランス感覚に優れ、コメディー崩れもある人物絵から服装・背景まで、良くまとまっておりました。
それほど人を選ぶ絵柄ではない(…と思う)ですが、あちこち個性は強いのでちょっと注意ですね。
初単行本ながら安定感は抜群。
↓表紙のカラー部分から濃厚な絵を想像してましたが、濃淡具合は適度でした。

同キャラが登場するため、短編集であるものの長編漫画ちっく。
カバー裏4コマなど描き下ろし部分も、単行本としての質を向上させておりました。
こりゃオススメでしょー。

あなたが触れるたびに (富士美コミックス) (富士美コミックス)あなたが触れるたびに (富士美コミックス) (富士美コミックス)
(2008/07/10)
Dr.P

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tag : ラブコメコメディースポーツ少女

■おませで御免! (御免なさい)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ロリ
・おまけ: あとがき漫画、
      描き下ろし「魔法少女みかん」、
      カバー裏にカラー別絵。
・その他: 初単行本、カラー(10P)、
      短編×9(うち「夏休みが終わったら」×3)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「御免なさい」センセの「おませで御免!」です。

いやいや、派手な↓表紙ですねー。
カバー裏の絵柄がカラーだったり、「コアマガジン」さんも力が入っている様子でした。
「御免なさい」なんて変わったお名前そのまま、あまり見ない雰囲気な絵柄なのです。

絵柄の話が出たので、順序を変えてそちらから。
黒が強い細線の絵柄で、リアル気味な人物絵がため、濃い雰囲気です。
文字とか絵で、ページ全体はかなりごっちゃりと混み合うタイプ。
特に、味のある黒文字が印象的でした。
なんとなーく、どことなく、怖さも感じますね。
昭和初期のような、おかっぱ頭な女の子がうまいので、和風ホラーっぽい漫画などいいかもしれません。
ただし、単行本全体ではコメディー色が目立っており、崩れると「うさくん」センセみたいな感じのキャラ絵になるんですね。
その落差を適度な息抜きと見ましたが、人によっては苦手に思うかも。
ほぼ完全に独自の作風・世界観を確立されており、こちらが初単行本ながら抜群に安定しております。
正直なところ今風ではありませんが、非常に巧い方です。
判断については、↓表紙・裏表紙で問題ないでしょう。

妹ロリボDX「花子」、魔法少女「みかん」
※左:妹ロリボDX「花子」、右:魔法少女「みかん」
 ここだけ見ると可愛いんですが…というズッこけキャラ「花子ちゃん」

さて、前述したように初単行本「おませで御免!」は本格志向な人物絵とは逆に、コメディー色の非常に強い短編集です。
ロリ系でお話も真っ当な王道展開からややズレているので、完成度は高いものの人を選ぶ単行本だと思いました。

妹型ロボット、正式名称「妹ロリボ」が登場する2話「いもうとロリボ」、「いもうとロリボDX」
どちらもカラー原稿から始まり、またそれぞれヒロインが↓表紙を飾っているなど、メイン扱いになっておりました。
一見すると連続話のようですが、それぞれには直接の関係ありません。
”妹が大好きなお友達のために開発された妹型ロボット”…だそうですが、”前も後ろもOK!”ということで完全にソッチ目的なロボット。
自らを訪問販売するだけでなく、無理やり部屋へ入ってしまう「チサ」ちゃん。
うさん臭いなぁ…。
お値段が69万って、意外に買えそうな価格が逆におっかないですね(笑)
しかし、DXの漫画を見る限り、あるいはこの娘も店から追っ払われたんでしょうか。

そちらに、炊事、洗濯など家事機能を追加し、さらに様々な種類ができたというのが「いもうとロリボDX」
こちらは価格が100万と、跳ね上がっておりました。
なお、専門店の様子がカラー原稿にありましたが…ありゃカオスですねー
もっと揉みくちゃにされても楽しそうでしたけれど、描くのが大変か(笑)
さて、こちらのヒロイン「花子」さんはDXシリーズながら、なんと無料。
「不良品」と自ら言い切ってしまうあたり、本当に使いモノにならなそうでした。
えっちはできるようなので、そしたら69万でも売れるような気がしますけれど。
ちなみに、お父さんのぼり(※「ぼのぼの/いがらしみきお」)みたいなことをやっていた「花子さん」の数コマが良かったです。

妹ロリボ「チサ」
※妹ロリボ「チサ」
 なかなかはた迷惑な娘です。

前中後編という3話連続の「夏休みが終わったら」
塾の先生に告白したものの、関係が発展しない「さっちゃん」
そこで”誘惑の練習”をしてみよう、と友人「あやみ」さんが提案したのでした。
その練習台として選ばれたのは、「小宮鈴」ちゃんのお兄ちゃん「かずき」くんだったのです…。

実は兄妹の近親がメインとなる本作品。
最後のひと押しをするため、ぎりぎりまで追い込まれる「鈴ちゃん」のエピソードなのでした。
ほぼコメディーでしかも近親なんですが…最終話の告白シーンは、なんとなくイイ話っぽく見えるのが意外。
やっぱり、お話というのは揉めてナンボですよねー
それまでは優位に立っていた「さっちゃん」、「あやみさん」が極限でキレた「鈴ちゃん」に震える描写も良かったです。
しかし、フライパンで殴りつけるのは危険なのでやめるよーにね。
関西弁と八重歯の「さっちゃん」が実践した、”先に見せておいてそちらを要求する”ってーのは、いい方法でした。

鈴ちゃん、あやみさん、さっちゃん
※左から、鈴ちゃん、あやみさん、さっちゃん。
 個性的な3人です。あまり「鈴ちゃん」をいぢめないよーに(笑)

ほか、「桃」ちゃん・「アッくん」のラブコメ話「迷犬★らっきぃ」、お兄ちゃんと「さな」ちゃんのどこがズレた近親話「ぱんつ汚さないで」、深く濃厚な特殊タイプの漫画「桜井便器」などが収録されておりました。
そのうち「桜井便器」
全て故障中とはいえ、全開なままあんなトコにしてしまう「桜井」さんに問題ありますが…教師「杉山」もかなりの変人。
いきなり写真撮るのはどうなんだ(笑)
お話中でバカだの変態教師だの言われてますが、その通り。
…しかし、オチではまた色々なものが吹き飛びますよん。

なお、特典収録として描き下ろし「魔法少女みかん」が収録されてます。
5話ほどのショートでしたが、怪しさ満点な「クマん子男爵」、また最後のオチへ至る流れなど、非常によくまとまった良作品でした。

おませで御免!(メガストアコミックスNo.173)おませで御免!(メガストアコミックスNo.173)
(2008/06/19)
御免なさい

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tag : コメディーパンチラコアマガジンラブコメ

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 まんがとの出会いは一期一会。そんな、漫画の魅力についてのんびり書きたいと思います。
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