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■アキバ君の愛人ハーレム (紫色雁行)

★まんがデーター [7/15]
・絵   :■■□□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・オールカラー
・おまけ: あとがき、キャライラスト・コメント。
・その他: 話数表記なし、現在1巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「紫色雁行(ししょく・がんこう)」センセの「アキバ君の愛人ハーレム 1巻」です。

オールカラーな単行本です。
松文館」さんはなぜかカラー漫画に力を入れている様子。
巻末には、いくつかラインアップが並んでいました。
シリーズとしては異なりますが、こないだ紹介しました「リリィがヤラせてあげる/佐藤沙緒理」も「松文館」さんです。
白黒テレビがカラーになるならば良い進歩。
しかし、それが漫画になってしまうと、話はまた別ですね。

今回の「アキバ君の愛人ハーレム 1巻」はお馴染み「紫色雁行」センセ。
こちらのブログでは、「乙女の花園 潜入大作戦」、「鬼畜ゲーム」、「思春期の秘め事」…と、紹介しており、ひでるさん的には好みなヒロイン絵を描かれる方でした。

早瀬真鈴、学園理事長「黒神百合子」
※左:早瀬真鈴、右:学園理事長「黒神百合子」
 「真鈴さん」は良いキャラでした。後半はばったり出なくなりますが。

後述しますが、個人的にお話については結構楽しく読ませて頂きました。
ただし、こちらの↓表紙から続くカラー絵。
ほぼそんな感じのまま続いています。
肌は艶々・テカテカしすぎで、服もぺらりと質感がなく、またバストトップなんですが…どうにも不自然に赤過ぎるような…。
いつもの「紫色雁行」センセの単行本(表紙絵)から考えると、クオリティは低下した感じ。
なんというか、「VIPERシリーズ」が懐かしい、ソニアのゲームみたいな塗り。
平たい印象なのです。
あれでアニメーションするならいいんですけど、あまり好みではありません。
また、「紫色雁行」センセの画風はこざっぱり・丁寧にまとまっているもの。
そのため、どこか炭酸の抜けたコーラのような、パンチに欠けるものとなっていました。
色彩の明るさも原因でしょうし、おそらく1コマづつにかける時間はそう長くはない筈(←だと思う)
ざーっと眺めて、軽いのです。
これならば、いつもの白黒漫画のがいいですねー。

ページ数は128ページでした。
価格は普通の成年漫画クラスでしたが、オールカラー単行本の宿命ですね。
明確な話数の表記はないものの、だいたい12ページでのくくりになっていました。

両親が経営していた会社の業績悪化によって、極道鬼瓦連合・次期総長の愛人という仕事を依頼された「早瀬真鈴(はやせ・まりん)」、「早瀬芹香」という姉妹。
断わる術はなかったものの、とりあえず後継ぎという彼に会ってみると…次期総長「鬼瓦龍人」はアキバ系の内気な男の子だったのです。
いかにも扱いやすそうな彼を篭絡・調教して、玉の輿を目論んだ「真鈴」は積極的に彼をえっち世界へと誘うのでした。
しかし、彼にラブラブな後輩「海原ちはる」ほか、野望を持つ学園理事長「黒神百合子」、さらには身内側の思惑もあり、「龍人」の周囲は何かと騒がしいのでした。
…だいたいそうした感じ。

後輩「海原ちはる」、早瀬芹香
※後輩「海原ちはる」・早瀬芹香
 「ちはるちゃん」はお風呂での描写に注目。

関東を牛耳る鬼瓦組の後継ぎがそれっぽくない男の子、というのが物語の柱。
前半は早瀬姉妹が中心、後半は「龍人くん」の通う黒神学園がメインとなっています。
全体的には軽いコメディーちっくなストーリー漫画でした。
後述しますが、最終ターゲットになりそうな正ヒロインが見えず…あとがきにて、「紫色雁行」センセ自身が”迷走”と書かれていましたが、確かにその通りかと。
ただ、えっちで牽引する前半から、次期総長という設定が生きる後半まで、ひでるさん的には楽しんで読めました。
コレはこれでありだと思います。
書き方としても、じっくり考えて読むものではないですからね。

姉妹とのえっちがメインの前半部分。
”借金返済どころか玉の輿”
そう考えた「真鈴さん」は積極的に誘うのに対し、同学年っぽい「芹香さん」は普通。
隣の部屋での声で眠れなくなったり、えっちなイラストを描いていた「龍人くん」に怒ったりしていました。
↓表紙の感じから察するに、”この娘と後にラブラブとなるのかなぁ”、とか思っていた矢先。
「龍人くん」にラブラブでかつえっちな後輩「ちはるちゃん」が登場してしまうのです。
これがやや早過ぎた印象
無計画に出した、と書かれていましたが。
もう少し3名でのエピソードを挟むなど、「芹香さん」のエンジンがかかるまでキャラは増やさなくて良かったように思います。
後に描かれる転入話を前倒しして、彼女とのツーショットを増やしても良かったかも。

ちらほら伏線らしきものも…
※ちらほら伏線らしきものも…
 「芹香さん」は描き込み不足で可哀想な気もします。

同棲えっち漫画みたいな風情が崩れ、メインの舞台が黒神学園となる後半。
それまで出ずっぱりだった「真鈴さん」の出番が、当然ながら極端に減っています。
学園編で目立っていたのは、理事長「黒神百合子さん」
えっちシーンは、妄想部分以外は全て彼女でした。
外では母方の姓である「秋庭」を名乗り、鬼瓦組とか後継ぎについては秘密にしていた「龍人くん」
実は「百合子さん」も秘密があり…と言う具合に、もともとの設定が生かされた展開になるのです。
えっち色は弱くなっていたものの、楽しく感じたのはおそらくこのあたりだと思います。
「芹香さん」からはますます遠ざかっているんですが。

悪くはないものの、良くもないという単行本でした
カラーというアドバンテージについて、絵柄・シチュエーション(※色が関わるフェチ要素みたいなこと)で効果はなく空振り。
無難なタイプの揃っているキャラも、キッチリ定まらぬまま次々登場している感じ。
お話についても細かくはいいですが、全体としてはふらふら飛び散っているような印象です。
はっきり言って、ファン以外の方には高い買い物。
ファンの方でも、ちょっと吟味した方が良いように思います。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵2: カラー漫画ですが、その良さは見えません。
・話2: 安定しないため平均からは下げています。後半は楽しめましたが。
・独3: 「龍人くん」や早瀬姉妹など、設定は悪くないと思いました。
合計:[7/15]

2巻まで買おうという気にはならないかなぁ。
いちおう、ひでるさんが刺さらなかった”色の塗り方”については、当然好みの問題があります。
そこはくれぐれも宜しくお願い致します。

アキバ君の愛人ハーレム (別冊エースファイブコミックス)アキバ君の愛人ハーレム (別冊エースファイブコミックス)
(2010/04/16)
紫色 雁行

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tag : ラブコメ松文館バストトップコメディー

■おしえてまりあ (朝森瑞季)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : ラブコメ・同棲
・おまけ: 
・その他: 9話収録、現在1巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「朝森瑞季(あさもり・みずき)」センセの「おしえてまりあ 1巻」です。

積まれた漫画をさばき中です。
こちらでも紹介しています「タビと道づれ/たなかのか」は6巻で完結
不確かな冒頭から、じわじわ種明かしされるパターンで、こざっぱりとした絵柄ながらゾクっとさせる怖い描写もあり、非常に良かったです。
バトルもの「爆熱戦湯姫/海瀬壮祐」、「スプライトシュピーゲル/さめだ 小判」の2冊はちと期待外れ。
前者は温泉バトル然とした、もうちょっと巧い言葉遊びとか、刺さる描写がほしかったです。
後者はなんだかありがちで特に魅力を感じません。ぶっちゃけ、読み易さなくただややこしい印象でした。
夏の前日/吉田基已」は重々しく、想像したそのままな出来栄え。
個人的に、あまり巻数続くと読み辛くなるんですが…オススメ。
後でブログにて紹介するかも。
…まだまだあるんですが、キリがないのでここまでに(笑)

さて、本日は「朝森瑞季」センセです。
全3巻となった長編「ガラスの女神」、ビジネス系短編集「つゆだくめしべ」などを紹介しております。
この「おしえてまりあ」は6冊目になるのかな。
こちらも巻数表記があり、何冊か続く長編ラブコメになりそうです。

正ヒロイン「信濃川まりあ」
※正ヒロイン「信濃川まりあ」
 スコープ越しですね。なかなかキュートです。

主人公「来光タケル(らいこう・たける)」は20歳を迎えた大学生。
旅行研究会でのアイドル的存在「ゆうな」を、半年かけて口説き続けたのです。
その甲斐あって、デートからキス、さらには部屋へ来る約束まで取りつけていました。
彼女を迎えるため、張り切る「タケル」でしたが…。
あなたのお嫁さんになりに来ました!
玄関に顔を見せたのは、許嫁と名乗る「信濃川まりあ」だったのです。
だいたいそんなお話。

可愛い女の子と突然同棲生活が始まるという、よくあるパターンのラブコメ
曾祖父(※ひいじいさん)が決めたという許嫁。
わざわざ訪ねてきた「まりあさん」は当然ながらそれを受け入れており、自然に家事全般をしていたほか、えっちもし放題なのでした。
容姿的にも、2話で対面した友人「ヒロシ」は「美少女」と評しており、海へ旅行に出かける5話では着ていた水着(※裏表紙参照)もあって「清楚」とか言われていました。
性格も良く従順であり、特にえっちに関しては様々なプレイを恥ずかしがりながらも受け入れています。
いい娘さんです。

徹底的に可愛らしく描かれており、男性にとってはやや都合良過ぎる女の子。
前半では「帰れ」と言われ、中盤では「従妹」として扱われながらも不平不満なくそれに合わせております。
なんでも無垢に嬉しそうな反応をしていた彼女に対して、「ヒロシくん」は「アホでは」とか随分失礼なことを考えていました。
コイツ最低ですねー。
1巻は何事もなく進んでいましたけど、2巻あたりからしっぺ返しされるかな。
漫画は「ヒロシくん」の視点で進んでおり、「まりあさん」の心情についてはあまり触れられていません。
たぶん彼女の側では、様々に揺れ動いていたのではないかなぁ。

可愛らしい「まりあさん」
※可愛らしい「まりあさん」
 なんだか狙っているような気もしますが(笑)ちなみに、中央が「ゆうなちゃん」です。

もう1人のヒロイン「ゆうなちゃん」
田舎育ちらしい「まりあさん」に対して、洗練された女の子として描かれています。
(※2人並んだ姿は「」とか「ダサイ追っかけ」とか言われてる)
彼女とはまだえっち関係でないため、漫画は「まりあさん」が中心。
唯一の見せ場は試着室の3話ですが…まぁ、ココはお約束でしたね。
なかなかマメで努力も感じられる「ヒロシくん」の熱烈なラブコールによって、部屋に上がるまでの関係になっていた様子。
皆で海へ出掛けた5話では腕を組む描写があり、他にも水着の試着を見せる(3話)、同居を気にする(6話)、単独で映画・カラオケに誘う(8話)…など、いちおう彼女っぽい立ち位置。
ただ、いまいち話に絡むことなく、初えっちを期待していた「ヒロシくん」とは裏腹に感情面では開きがある様子でした。

「まりあさん」が押し掛けてくる1話目。
勘違いした「ゆうなちゃん」にひっぱたかれたりしているんですが…まったく空気を読まない彼女がスゴイ
おめでとうございます
とか言ってました。
あーまでだと、逆に違った思惑がありそうですね。
なお、そちらに続く2話では、必死に我慢していた彼に対して「まりあさん」からえっちに誘っていました。

3話目は「ゆうなちゃん」
「ヒロシくん」の頑張りと共に、あっさりとした反応を見せる彼女が描かれています。
ここは「まりあさん」とのえっちがない、唯一のエピソードでした。
洗い物をしていた「まりあさん」を背中から~という4話目は、ちょっとした勘違いもあって、「ヒロシくん」からのお手付きです。
なるほど、いいお尻ですね、彼女。
海へ旅行の5、6話目は浜辺から温泉えっち。
特に温泉シーンは、かなり無理ありましたけど…漫画ですからね。
スクール水着を見事に着こなしていた「まりあさん」に注目です。
お風呂場での7話、夢から続く8話、スカートからの9話は、ラブラブカップルという感じでした。
そう言えば「まりあさん」は意外にパンツルックばかりでしたねー。

えっちな「まりあさん」
※えっちな「まりあさん」
 基本的に、えっちには抵抗しない「まりあさん」なのでした。

最終の9話にて、お互いにちょっと変化があった様子。
やや仕掛けが遅いようにも感じます
逆に言えば、「まりあさん」の魅力はたっぷり描かれており、正ヒロインたる地位を確固たるものにしていました。
あの↓表紙で買った方は、満足されるだろう内容です。

柔らか線のすっきり絵柄。
適度な濃淡で安定しており、全体は良くまとまっていました。
あっさりとした描き込みは見易く、一般系らしい軽いタッチです。
好みはあるかもしれませんが、広い間口で幅広く受け入れられると思います。
ゆったりとした輪郭で、大き過ぎない目・鼻・口というバランスの人物絵。
可愛く、清潔な感じに仕上がっています
カラーになるとより洗練された感じになりますが、だいたい↓表紙・裏表紙の判断で良いでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: ちらほら弱めなコマもありますが、大きく影響しない程度でしょう。
・話3: ゆっくりなペースで、あまり変化ありません。現時点では判断し辛いです。
・独3: 甘い同棲漫画です。キャラの心情まで描いてほしいところでしたが、作戦なのかも。
合計:[10/15]

タナボタで好き勝手できる「まりあさん」
もともと憧れていた相手で、なかなか手に入らない存在の「ゆうなちゃん」
この2人で…「ヒロシくん」が自然と「ゆうなちゃん」を追いかけてしまうのは、無理からぬところかもしれませんね。
今後の展開に期待しましょう。

おしえてまりあ(1) (バンブー・コミックス VITAMAN SELECT)おしえてまりあ(1) (バンブー・コミックス VITAMAN SELECT)
(2010/04/17)
朝森 瑞季

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tag : ラブコメスクール水着

■小中ロック2 (バー・ぴぃちぴっと)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ロリ
・おまけ: あとがき、巫女島・解説、
      描き下ろし「強引ぐマイウェイ なっちゃんハメ撮り」、 
・その他: 短編×13(うち「巫女島シリーズ」×7、「強引ぐマイウェイ」×2)
         
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「バー・ぴぃちぴっと」センセの「小中ロック2」です。

巻数表記にしたんですね。
ちょっと昔にはタブーとされていたのに…時代が変わったのかな。
確かに前巻から繋がる漫画もありましたが、別タイトルでも全然おかしくはないんですけど…。
「バー・ぴぃちぴっと」センセの配慮なのかな。
いちおう、センセのHPには”悩んだ結果、分かり易く~”というように書かれていましたが。

ちなみに、前作「小中ロック」は2009年で最も売れた様子
(※紹介帯による)
面白かったからなぁ。
そう考えると、確実に続けて買ってもらうことを狙ったのかもしれません。

唯ちゃん、綾香ちゃん
※左:唯ちゃん、右:綾香ちゃん
 なにげに眼鏡比率も高めでした。 

さて、そんな訳で2冊目「小中ロック2」です。
紹介文には「まだまだ超加速を続けるバー・ぴぃちぴっと先生の閃光の如き軌跡をご堪能下さい
…とか書いてありました。
”閃光の如き軌跡”とはずいぶん恥ずかしい感じに大げさな気もしますね。
しかし、確かに前回に負けない、魅力あふれる仕上がりになっていました。
特に、前巻から続く今回のメインシリーズ「巫女島」は、その結末に驚くことと思います。たぶん。

まずは短編から。
なぜか短編(※シリーズでないもの)のヒロイン3名は、皆さん眼鏡キャラになっていました。
いきなり「人間五十年~」の「敦盛」から始まっていた「妹ハザード」
兄妹の近親話で、コメディーちっくなつくり。
男性として好きです
とか言っていた妹「綾香」ちゃんに対して、お兄ちゃんの反応は成年漫画とは思えないくらいに真っ当。
お前の母ちゃんが整形でめちゃくちゃかわいく若くなったとして…告白されてセックスしようって言われたらどう思う?
…だって。
なるほど、スゲエ例え話ですよ。
鍵をかけられていたものの、次々にピッキングの腕が上達していく「綾香ちゃん」に注目。
兄妹という立場すら利用して、親がいながらも関係なく、風呂場や部屋へと侵入していました。
ほぼ楽しい感じのまま進みますが、ラスト前での「綾香ちゃん」はちょっぴりシリアスでした。

「音楽室の優等生」は教師「中島」と生徒「原口ほのか」ちゃんのラブえっち話。
彼女からの告白で付き合うこととなった2人は、いつしか深い関係になっていました。
優等生で、普段はどちらかと言うと抑え気味な彼女。
収録では捻りなく展開する短編で、どっちかと言うとオチ以降のが気になりますねー。
「ギリギリ火遊び」は「天上唯」・「マモル」という、お外でのえっちが好きなカップル。
こんな性癖の持ち主とは思ってなかったよド畜生
とかなんとか、露出ぎりぎりなえっちに対して悪態をついてた彼女。
かなりおかしい「綾香ちゃん」、優等生な「ほのかちゃん」らとは異なって、もっとも普通な感覚の女の子でしょう(だと思う)
こちらの漫画は、ヒロイン「唯ちゃん」の視点になっているのがポイント。
ラブラブな感じと、もどかしさがよく表現されていました。
わかんないや」がいいですね。

美津軽りんご、宮本ゆかり
※左:美津軽りんご、右:宮本ゆかり
 「りんごちゃん」はチェック柄のスカートがいいですねー。

ここから前作「小中ロック」との続き漫画。
「強引ぐマイウェイ 番外編」、描き下ろし「強引ぐマイウェイ なっちゃんハメ撮り」は、ひでるさんお気に入り「なっちゃん」こと「大江山夏」さんの続編です。
うち、「強引ぐマイウェイ 番外編」は「なっちゃん」のお友達「神崎沙織」さんのエピソード。
頭からスタイル、性格まで良いという「沙織さん」は先生とのカップル。
教室でのえっちなんですが、とある理由で「なっちゃん」は掃除道具入れに隠れたままなのでした。
漫画は行為を覗く「なっちゃん」視点で進み、2人のえっちを観察しているような風情です。
収録ではトップクラスなバストの「沙織さん」と、計ったことすらない(笑)という「なっちゃん」をお楽しみください。
描き下ろしの「強引ぐマイウェイ なっちゃんハメ撮り」は、そのまま撮影ちっくな構成。
局部のアップが多いのもそれがためですかね。
8ページとやや少なめですが、冒頭からオチまで彼女の魅力が満載でした。
相変わらず「直人」くんとの仲も良好でしたよ。

収録のメインは前巻から続く「巫女島シリーズ」で、7話ほど収録されています。
人口1,800名のうち、9割が女性という夢の島”巫女島”
その全員は小さい頃より巫女(娼婦)として教育されているという、特殊な売春島なのでした。
島の外からの客は「神様」として崇められ、ほぼ自由に島民である娘らから”感謝と誠意の御奉仕”を受けることができるのでした。
しかし、
1 巫女がいやがることは強要しない、巫女を傷つけない。
2 立ち入り禁止区域には侵入しない。
3 巫女に「外」のことを教えない。
…という、重要なルールも存在していたのです……。

都合の良い、単なるえっち設定かと思いきや…なかなか深いお話に仕上がっていました。
各話でヒロインが変わる、オムニバスちっくな構成。
彼女らとのはっちゃけたロリえっちの裏で、チラホラと垣間見える巫女島の実情に迫っていきます。
できれば、前回の1話も単行本内にまとめたかったところでしたねー。

収録での1話目「巫女島-ゆかり-」は人気の高い「宮本ゆかり」ちゃん。
眼鏡の巨乳さんで、母乳プレイが楽しめる彼女。
ここはえっちよりも、ちょっとした一言で即座に対処していた”巫女島管理部”が最大のポイント
緊張感ある結末になっており、前半の巨乳ロリえっちを軽く吹き飛ばしてくれました。
また、名物小学生として前回登場の三倉姉妹ほか数名が描かれておりますが、そのうちの1人、超元気なショタ系女児「西村まこと」ちゃんは、続く「巫女島鬼ごっこ」でのヒロイン。
最強と呼ばれる彼女は「条件付き巫女」であり、鬼ごっこで捕まえられるとえっちできるのでした。
やたら高いテンションにシャツと短パンという格好、さらにはくだらんトラップにお約束で引っ掛かるなど、オモロイ娘さん。
人気の高さがため複数えっちで、寝てる間までされています。

西村まこと、皿家うさぎ
※左:西村まこと、右:皿家うさぎ
 同じシリーズの漫画なんですが…「うさぎちゃん」はちと怖いよ。

「巫女島カメラマン」ではポニーテールな「青山ちあき」ちゃん。
ここでの写真は島外持ち出し厳禁でした。
…徹底してますねー。
メインは緊張していた「ちあきちゃん」とのえっち。
こちらも1話目と同じく、独特な世界”巫女島”の暗部が見えます。
ちょっとだけでしたけど。
「巫女島S嬢」は名物小学生の1人「美津軽りんご」さん。
S系巫女でトップクラスの人気という彼女。
今回の↓表紙は…たぶん彼女ですよね。
主人公である男性はほったらかし、他で複数えっちをしていました。
オチ部分が可笑しいです。
少し年齢の上がる「巫女島中学」
ここは眼鏡の「雪」ちゃん。
彼女に恋した男性のお話で、この独特な島ゆえの切なさに溢れるお話になってます。
なお、授業風景も描かれているんですが、
せんせーが一番集中してないじゃーん
のあたりが好き。わはは。

シリーズ結末となる、「巫女島終幕前夜」、「巫女島最終日」の2話。
ここでのヒロインは、ミステリアスな「皿家うさぎ」ちゃん。
巫女島神社の次女で、彼女も名物小学生の1人。
”なぜかヤらせてくれない難攻不落の4年生”という彼女がラストを飾っておりました。
前半にて妹「三倉ともよ」、姉「三倉登美子」ほか、「まことちゃん」、「ゆかりちゃん」などが登場していましたが…気軽にえっちを楽しむ彼女らと、徹底的にそれを拒否続ける彼女。
その理由が明かされる「巫女島最終日」は秀逸な出来栄えです
ここは凄かった
「バー・ぴぃちぴっと」センセが期待した展開はNGになったようですが、結果的に深いテーマとえっちがバランス良く混ざった傑作になったと思います。
よくこんな話を考えるなぁ。(←無論イイ意味で)

極細・繊細な線の絵柄。
キャラはどちらかというとすっきりしてますが、服装や背景などは良く描き込まれています。
丁寧かつ適度なくらいの濃淡で、全体は見易く仕上がっていました。
「なっちゃん」の弾けたコメディーから、「巫女島」での緊張感ある描写まで、幅広い漫画を描ける方。
特に普段が可愛らしいだけ、シリアスになった際の冷たさは抜群
よく描き込まれた背景などが効果的でした。
カラーよりも白黒絵のが巧いと思うので、↓表紙からプラス判定で良いでしょう。
今回↓の表紙・裏表紙は、それぞれの面だけで見るとイマイチよく分かんない感じですね。
購入した方は、カバーを外して広げるのをオススメしておきます。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 多少目につくコマもありましたが些細なこと。高いクオリティです。
・話5: 短編・中編どちらも良い出来栄え。
・独5: 今回単行本は「巫女島」でしょう。非常に良かったです。
合計:[15/15]

某専門書店では、小冊子がオマケとなっているので1話ほどお得。
ネタは「巫女島」なんですが、前回単行本に出ていた男性キャラとのコラボになってます。
回想程度ですが、褐色肌の娘さんらが顔を見せるので、そちらが好きだった方は必見!
数に限りあるため、お早めにどうぞ。

小中ロック2 (TENMAコミックス LO)小中ロック2 (TENMAコミックス LO)
(2010/04/16)
バー・ぴぃちぴっと

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tag : コメディーポニーテール

■ダイスキ・ダイスキ (青山怜央)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき。
・その他: 初単行本、短編×9(うち「DRESS UP」 ×3、
       「Little Lover」×4、「Teach Me」×2)
         
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「青山怜央(あおやま・れお)」センセの「ダイスキ・ダイスキ」です。

どこかで見たような絵。
お名前も…なんだか知っているような…一般系だっけか?

そんな感じでゲットしてきた、「ダイスキ・ダイスキ」です。
よくよく紹介帯を見てみたところ…
待望の1stコミックス!
だって。
…うそじゃん。
いったい誰と勘違いしたんでしょうねぇ。

さて、いつものように残念なひでるさんは置いといて、本日は「青山怜央」センセの初単行本です。
↓表紙そのまま、ロリちっくな可愛らしい女の子のラブコメ話。
実は単行本で登場しているヒロインは3名だけ
それぞれをメインとした、複数話での構成になっていました。
例えば、「Little Lover」などはそれだけで4話のエピソードがあります。
ただしストーリーっぽさは薄く、連続性は弱め。
単純に、同キャラの別シチュエーションという風情なのでした。

女教師「長瀬ありさちゃん」、コスプレイヤーな「真穂ちゃん」
※左:女教師「長瀬ありさちゃん」、右:コスプレイヤーな「真穂ちゃん」
 やっぱり白衣姿がいいですねー。袖のあたりとか。

登場人物は、ほぼヒロインとその相手となる男性という2名に絞られています。
周辺キャラも顔を見せていたものの、深く話には絡んでいません。
また、ヒロイン同士の交流もありません。(←各話は独立してる)
ちょっとさみしいなぁ。
収録のうち、「Teach Me」以外は始まった時点で既にラブラブ状態。
さして邪魔も入ったりすることなく、甘いえっち漫画が続いていました。
だいたいお話はそんな感覚。
いかにもという成年漫画ですね。

2話収録の「Teach Me」は女教師「長瀬ありさ」ちゃん。
描かれた時期としては、これが最も新しい漫画です。
外国の大学を飛び級で卒業した天才少女「ありさちゃん」
ちびっこながら、なんと彼女はクラス担任なのでした。
ここでお相手となっていたのは、その生徒で委員長の男の子。
実際の年齢では、彼女のがいくらか年下でいいのかな。
容姿はともかく、頭が良いためか大人っぽさもあり…ロリ少女な感じがちと微妙。
もうちょっと性格を極端にした方が刺さり易かったかも。
設定の、”飛び級な少女が担任教師”というのはかなり現実味なく、無理あったかもしれませんね。
あのままのキャラで、大人だけどロリ容姿というのが良かったかな。
なお、↓表紙・裏表紙からは落選してしまいましたが、折り返しからあとがきまでは「ありさちゃん」でした。
そのカラー絵を見て確信しましたが、彼女の魅力はダブついた白衣でしょう
(↑よくよく考えると、ひでるさんは「Stopあゆみちゃん(※「いとうえい」センセ)」の影響が強いかもしれません)

コスプレジャンルな「DRESS UP」は合計で3話ほど収録。
趣味で衣装を作っている男の子と、コスプレイヤーな「真穂」ちゃんというカップルです。
お兄さんの作った服を着てると……エッチな気分になっちゃう……
とか言っている、大変に都合の良いパターンなんですね。
そんな感じにえっちは積極的で、ごく素直に迫ってくるなど、「真穂ちゃん」は優等生的な可愛さがあります。
やたらキュートで毒がないだけ、ヒロインとしては最もこざっぱりとした印象になってしまいました。
ここは好きなコスチュームがあるかどうか、かもしれません。

1話目はネコミミメイド。
↓表紙・裏表紙の衣装で、アレンジの強いメイド服です。
いちおう真面目に採寸し直していた彼に、あっさりえっちを求めるのでした。
ロリロリしてましたけれど、彼女はいくつくらいかなぁ。
主人公が風邪をひいたので…当然ナース服に着替えている2話目。
お注射とかなんとか、オチに至るまでベタな展開です。
イベントでの3話目。
ここはコスプレイヤーらしく、「真穂ちゃん」は他の男どもの視線にさらされています。
なんとなーく面白くない彼に気付き、撮影後はめいっぱい甘えてくるのでした。
うん、主導権は完全に「真穂ちゃん」ですね。
だいたい、毎回彼女のタイミングでえっちになっている点にも注目。
こちらでのコスプレは何かのゲームキャラという設定らしく、大まかにはミニの和服にエプロンという姿。
スカート丈が短く、下にスパッツを履いてました。
1話目で”親子でコスプレている~”と書かれていたので、人妻の登場を期待したんですが…結局1コマも出番なかったですよ。

お嬢さま「紗奈ちゃん」
※お嬢さま「紗奈ちゃん」
 おすまし顔から、むぅと怒った感じが素敵でした。

4話ほどの「Little Lover」はお嬢さま「紗奈」ちゃん。
あれは、いちおうツインテールになるのかな。
特徴的なウエーブかかった髪の両端を、リボンなどで結んでいました。
着ている服の感じも上品さがあり、またそうした髪型もあって、うまーく”お嬢さま”を表現されていたと思います。

「紗奈ちゃん」は会社上司の娘さん。
主人公「泉」くんと同じ学校を志望しているらしく、彼女の家庭教師をお願いされたのです。
当初は仕方なく~という気分でしたが、いつからか「紗奈ちゃん」とは深い関係となっていたのでした…。

収録では、コレが最もお気に入り。
ツンデレです。
おそらく、恋人同士のようにベタベタ甘えていたい彼女に対し、いちおう本来の役割(家庭教師)として振舞う「泉くん」
意識のズレから、ちょくちょく彼女を怒らせていました。
あのムッとした表情が可愛いんですけどねー
ここが、ある意味年下然とした反応だと思います。
またそれでいて、たまに悪戯っぽい、小悪魔ちっくな表情もしているのです。
このあたりのメリハリ効果がため、他の2人よりも魅力的なのでした。
ツリ目なので、黙っている顔がまたいいですね。
もう少し成長したら、”完璧な美人お嬢さま”になりそう。

基本設定が提示される、家庭教師えっちな1話目。
遅れたことに腹を立てつつも、会ったすぐにえっちを求める「紗奈ちゃん」なのでした。
そんな彼女に、焦らすようにわざわざ勉強させてる「泉くん」
プレイみたいですよ
たぶん逢瀬の時間を増やすため勉強はキッチリやっているようなので、楽なバイトだろうなぁ。
(※仕事関係なので、バイト代が出るかは疑問ですが)
また、「教えてね」とか言っていましたが、たぶんえっち知識も独学で仕入れてるのだと思います。
見事にSっぽく振舞う描写(素かな)にも注目です。

水着の「紗奈ちゃん」
※水着の「紗奈ちゃん」
 ちゃっかり2着用意しているところが、女の子だと思います。

海へ出掛ける2話目。
ここで「紗奈ちゃん」の水着はビキニなんですが…「あれは家族用」とかなんかとか、家族と一緒の場合は年相応なワンピースなのでした。
したたかですね
頑張った水着披露に続く、よくありがちな確認台詞が楽しいです。
季節外れがためか周囲に人の姿はなかったものの、ここは砂浜でのえっちでした。
オチ部分では日焼けした姿が見れましたが、あの1ページ限りなのが残念。
図書館へ出掛ける3話目。
わざわざ場所を移動する切っ掛けとなるのが、冒頭部分です。
父親(※「泉くん」にとっては上司)にバレそうになるんですが…娘と家庭教師の野郎がベットで2人並んで座っている光景というのは…絶対に勉強してなかったよね(笑)
図書館えっちは部屋と勝手が違って他人の目を「泉くん」がおどおど意識しているため、ちらほら機嫌を悪くする「紗奈ちゃん」が実に魅力的。
この娘は怒らせてナンボみたいなところがあるなぁ
入院した「泉くん」の見舞いに病院まで足を運ぶ4話目。
ちょっと描かれていたナースさんが可愛いです。
心配して病室に顔を出してみると、ちょうど「泉くん」はナースさんと談笑しており…やった、機嫌悪くなってくれました(笑)
こちらは漫画の流れと共に喜怒哀楽が変化しており、「紗奈ちゃん」の時々で変化する心情が巧く表現されています
オチ部分での笑顔は、いかにも女の子していました。

強い細線の丁寧な絵柄。
崩れや乱れはなく、単行本での安定感は抜群です。
描き込みはあっさりで、濃過ぎず・薄過ぎずという濃淡など、落ち着いていました
人物絵も可愛く綺麗で、間口は広め。
ヒロインらはロリちっくであったものの、極端ではありません。
ロリの王道とは異なっていたので、どっちかと言うと貧乳ジャンルかなぁ。
顔からスタイルまで、良いバランス感覚がありました。
大まかには↓表紙の判断で問題ありません。
ただ、白黒絵のが味わい深いと思います。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 修正とかしているのかな。もともと好みな絵柄で、安定もしております。
・話3: 成年漫画としては問題ありません。ただ、もう少し連続話を活用してほしかった。
・独4: これは「紗奈ちゃん」にプラス1。怒らせたいですね。
合計:[12/15]

できれば、「紗奈ちゃん」で1冊まとめてほしいくらい。
学校での彼女とかも見てみたいです。
その担任が「ありさちゃん」だったりしたら、また違った展開も考えられそうね。

ダイスキ・ダイスキ (TENMAコミックス RiN)ダイスキ・ダイスキ (TENMAコミックス RiN)
(2010/04/16)
青山 怜央

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tag : スパッツラブコメコスプレツインテールコスプレイヤー

■コスプレ漫画性活しましょ (由雅なおは)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵。
・その他: 折り返しにコメント、カラー(4P)、短編×10
      (うち「天然ですよっ!彩子先生」×5、
      「みにまむてぃーちゃー」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「由雅なおは(ゆいが・なおは)」センセの「コスプレ漫画性活しましょ」です。

甘さにトロけ死にそう
桃色(正確にはちょっと違うけど)な↓表紙、豊満なバストなどに誘われた方も大満足だろう、徹底したラブコメ単行本。
コスプレ漫画性活しましょ」ですね。

こちらは、「由雅なおは」センセの最新刊。
ブログでは一般の「プリンセスラバー!」ほか、成年系の「すてっぷあっぷ!」、「妄想・極楽・夢気分」を紹介しております。
今回は「妄想・極楽~」と似て、中編をメインに短編が収録された構成でした。

もぅ、徹底的に甘いですね。
べったりとしたラブコメ漫画集になっており、登場ヒロインはやたら男性に都合の良い感じ
えっちにも積極的です。
明るくラブラブと展開しますので、そんなん好きな方は良いでしょう。

麻木夢
※麻木夢
 こんな家庭教師です。いきなりヤル気ゼロですね(笑)

単行本としては表題の中編がメインなんですが…アンケートでダントツの1位だったらしい短編「みにまむてぃーちゃー」から。
年上の家庭教師なお姉さんが来るということで、期待する「とーま」くん。
しかし、玄関に顔を見せた「麻木夢」さんは、童顔にツインテールでテンションの高い、お子様な感じだったのです。
そんなんでも胸だけはデカく、
お子ちゃまだなーって
そう言った「とーまくん」に対し、やたら胸をアピールしてきたのでした。

家庭教師とのラブコメ漫画。
ヒロイン「夢さん」は全然それっぽくなく、先の発言に怒って蹴りを入れる、ムキになって対抗する、逆に誉めらるとわたわたする…など、子供っぽいのは容姿だけではありませんでした。
あれは、勉強なんてしてる状況ではないですねー。
さして何もやらぬまま、彼女自らえっちに流れていくのでした。
ちなみに、描き下ろし「みにまむてぃーちゃー ぷらす」はこちらの後日談。
どーでも良いですが、より幼くなった印象です。
まるで仕事をしておらず、半裸で寝ていた挙句、またまたえっちに誘っていました。
お風呂えっちですね。
「とーまくん」は成績だだ下がりするだろうなぁ。
ラストでは「失敗したその時は~」とか不吉なコト言っていただけでなく、やる気を違った方へ向けてしまいそうな発言をしていました。

メインの「天然ですよっ!彩子先生」は5話の連続話。
漫画家を目指す「宮川裕」は、憧れの人気作家「彩子」先生のもとでアシスタントとして働いていました。
その「彩子先生」は成年ジャンル。
リアリティを追及するため、思い付いたネタを実際にやってみる方だったのです。
そんな訳で、初日から2人でコスプレえっちなどに協力してきた「裕」でしたが、2人目のアシスタント「山内羽月」が登場し…と、だいたいそんな感じ。

彩子先生
※彩子先生
 もうちょっと彼女とのツーショットで関係を深く描いてほしかったですね。

「彩子先生」と「裕くん」のカップルを中心とした、ラブコメ漫画。
登場人物は他に後輩アシスタントでロリ担当の「羽月ちゃん」、担当編集で凛々しい「藤美樹」さんと、両手では持ち切れないほどの花盛りな状態でした。
ごくあっさり、次々に周囲のヒロインとえっちしていましたが、皆さんの関係は破綻することなく良好。
また、びっくりするほどあまあまなラストが待ってます。
ぜひ、軽い気持ちで楽しんでください。

カラー原稿からの1話目は「彩子先生」とのコスプレえっち。
ブルマでの漫画を描くため、わざわざ学校へ出掛けていました。
顔見知りということで、あっさり警備員は通してましたが…えろい事やってるのは知らないんだろうなぁ。
なお、2人は開始から何度かえっちした状態。
どうせなら、「裕くん」があたふたするだろう最初のえっちが見たかったですねー。

2話目はロリ担当・貧乳な「羽月ちゃん」の登場話。
「彩子先生」の大ファンで、やや目の敵にされていた「裕くん」
しかし…ロリメイドな漫画のモデルとなって、その指示によって「裕くん」とえっちしてしまうのでした。
何もあそこまでキッチリすることはないと思うんですけど。
また、2人がガンガンとえっちする隣で原稿を仕上げていた「彩子先生」
嫉妬したり、誘発されたりはしないのね。
少なくともこの時点では、彼とのえっちが漫画目的だったということが分かります。
(※あるいは本人まったく気付いてないのか)
担当編集「美樹さん」との3話目。
「裕くん」の漫画からはドキドキ感が伝わって来ず、その原因を”経験不足”だと考えた彼女がそのお相手をするというもの。
残念、彼は様々なコスプレえっちで、逆に経験は豊富なのでした。
漫画がダメな理由は他にあると思います。
ともかくそんな訳で、人の家(しかも仕事相手)にて、しかも家主の寝ているすぐ真横で始めてしまうのでした。
超天然なオチ部分の「彩子先生」にも注目下さい。

お正月の4話目は「彩子先生」・「羽月ちゃん」のWヒロイン。
初詣ということで、晴れ着でのえっちとなってました。
すっかりラブラブになっていた「羽月ちゃん」に注目(ちょっとツンデレ)
最終の5話では、さらに編集「美樹さん」が加わって3名とのえっちになります。
前半は「羽月ちゃん」と「美樹さん」で2人、後半は正ヒロイン「彩子先生」が単独となっていました。
これまでまったく感情を出さなかったにも関わらず、ココで急に自分を出すのでやっぱり唐突感が…。
もうちょっと、キャラの心情まで踏み込んでいれば良かったかな

山内羽月、藤美樹
※左:山内羽月、右:藤美樹
 周辺のキャラほか、短編のヒロインも魅力的でした。

「守ってあげたい!」はアイドルにして姉「智由(ちゆ)」さん。
簡単には、アイドルな彼女が性欲処理に弟「正也」くんを利用しているというもの。
当然ながら、お互いに感情たっぷりではありましたけどね。
短パンのお尻が良い感じ。
また、えっち最中にアイドルな自分の映像を流すのは…なかなか贅沢なプレイでした。
いいなぁ(笑)

ツインテールな妹「みりか」ちゃんとの近親系「残さず食べて」
いい年齢になっても変にベタベタとしてくる彼女が、お兄ちゃんの誕生日を裸エプロンで出迎えるのでした。
どすとらいくだぁっ!!
とか言ってました。
下着もヒモでなのですよ。
ベタベタの都合良い妹さんですね。
まぁ、バッチリ誘われてたとはいえ、ケーキまみれの姿に興奮しないように(笑)
同じく兄妹カップルの「ぼいとれっ」
タイトルそのまま、声優志望の妹「える」ちゃんでした。
もの凄いクセっ毛ですねー。
えっちゲームの声を当てることとなった彼女のため、実際に体験してみよう~というお約束なネタ。
2人がラブラブなのもセオリーそのままです。
なお、先の妹「みりかちゃん」よりも貧乳であったのはポイントでしょう。
このくらいのスタイルのが、いい感じに見えますね。

柔らかな曲線の絵柄。
濃淡も同様にふんわりとしており、薄めなトーン処理になっています。
大小のコマ割りが複雑で、キャラもボリュームある髪とスタイルであるため、ページはごっちゃり。
色的な濃さではなく、コテコテした雰囲気だと思います。
幅広の大きい輪郭から縦長の目など、かなり癖のある人物絵。
その個性がため、バランスが悪く見える箇所がちらほらありました。
これは完全に好みかどうか、でしょうねー。
心なしか、いつもよりやや強い気がしました。
↓表紙でもほぼ問題ないですが、そのまんまカット絵である裏表紙が判断に最適です。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 今回もかなり個性が強く、きっちり人を選ぶと思います。
・話2: ラブコメとしてはいいですが…コレはちょっと甘過ぎるでしょう。
・独4: 「彩子先生」ほか、良いキャラが揃っていました。
合計:[9/15]

お話をさほど重視しないのなら、成年漫画としては問題ない出来栄えです。
ただ、せっかく連続話なのでもう少しなんとかしてほしかったかなぁ。

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(2010/03/25)
由雅なおは

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tag : ラブコメツインテールコスプレ

■こはるの日々 (大城ようこう)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : ラブコメサスペンス
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵、
      描き下ろし・おまけ漫画(3P)
・その他: 折り返しにコメント6話収録、現在1巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「大城ようこう(おおしろ・ようこう)」センセの「こはるの日々 1巻」です。

これは…久々に見る傑作でしょう。
ラブラブする漫画がお好きな方には、逆にぜひ読んでもらいたいですね。

オススメです!

そんな訳で、「こはるの日々 1巻」です。
巻数表記からも分かるように、長編の連続ストーリー。
「大城ようこう」センセの初単行本でいいのかな。
HPによると、ちらほらイラストや漫画のお仕事をされていたものの、本格的な連載というのはこの「こはるの日々」が初めてみたい。
後述しますが、お話(設定)は際立って良く、また作画もそれをキチンと表現できるもの
初打席ホームランみたいな、いきなり高いクオリティでした
あとはジャンルだけでしょうねー。

独特なアプローチなので人を選ぶ…特に、普通のラブコメ漫画(?)だと思った方は要注意。
なにしろ紹介帯は「大好き」が大きく、↓表紙に描かれたヒロインも小指立てたりしてキュートなので、しっかり見ないと間違いますよ。
(※繋がっている裏表紙まで見ると、ちょっと違った感じを受けるとは思いますが)

ヒロイン特集1:ラブラブな「こはるちゃん」
※ヒロイン特集1:ラブラブな「こはるちゃん」
 こうして見ると、実に可愛らしい女の子なんですけれど。

……はい、なにしろ、ここに間違ったサンプルが(笑)
だって、あの感じはラブコメ漫画って思うじゃない。
ぶっちゃけ、裏表紙までざーっと見ていましたが、まったく気付きませんでした。
ホラー&スイートな”身悶え”系ピュア(?)ラブ・ストーリー!!
という紹介帯の文言を確認したのは、読む直前のこと。

ホラー???

頭にハテナの漫符が浮かんだままページをめくってみたところ、紹介帯の折り返しでなんとなく理解しました。
ああ、ホラーってそういう類のものなのね。

主人公「鳥居晃(とりい・あきら)」は能力から容姿まで、ごく普通な高校生。
帰宅のため駅を出た彼は、同じ学校の後輩「睦月こはる」と鉢合わせしました。
”お礼にクッキーを焼いてきた”
という彼女は、先日電車内で荷物を散乱させ、困っていたところを「晃」が助けていたのです。
律儀に正反対の駅で待っていた事に親しみを覚え、また容姿も可愛らしい彼女に満更でもなかったんですが…放課後、教室にて彼女の奇妙な行動を目撃してしまうのでした。
…だいたいそんな導入部。

基本的にはラブコメで間違いありません。
ちょっとした切っ掛けで知り合った後輩「こはるちゃん」と、ラブラブするもの。
ラブは置いといて、本来はもう1要素となるコメディー部分が…やったらブラックに処理されているんですよ。
なんとない不安感、サスペンスちっくな描写を楽しむ漫画となっているのです。

漫画・映画などでよく見かけますが、純粋に異性から「好き」と言われるのは嬉しいことですよね。羨ましいですよね。
それが可愛いならば、なおさらです。
例えばストーカーについて。
セオリーな性別が逆転し、女性に深く好意をもたれていて…追いかけ回されるというのは、なんだか格好良い感じさえします。
男子連中でそうした会話をした経験のある方も多くいるでしょう。(たぶん)
ひでるさんもそうした考えを持っていました。
…この漫画を読むまでは。

ヒロイン特集2:ちょっとオカシイ「こはるちゃん」
※ヒロイン特集2:ちょっとオカシイ「こはるちゃん」
 他の漫画では可愛く処理されそうな部分も、表現で違った雰囲気に…

主人公「晃くん」は、「こはるちゃん」と接触したのは電車での1度だけ。
助けたことは明確に記憶していましたが、1話「睦月こはるです」の冒頭では、顔すら不明確なほどなのです。
いいことありそうで、ないのが普通~♪
なーんて歌がありました。(※調べたら「今日もピカピカ」というタイトル。作曲は「すぎやまこういち」さんだって)
その瞬間はどれだけ感謝した(された)としても、何らかの偶然でばっちり再会でもしない限りはお互いすっかーと忘れるのが普通のこと。

ここで「こはるちゃん」は、駅から出てきた「晃くん」を待ち、お礼と共にクッキーを渡すのでした。
そう、彼が下車する駅をいきなり調べているのです。
(※ちなみに、「こはるちゃん」の家はまるで正反対の駅)
次の日の学校では、休み時間に廊下で再会し、
今日も会えてこうやってお話できて、私…幸せ者ですね
とか言っていました。
徹底的に可愛らしく、また丁寧なんですよ。
女友達「二ノ宮夏希」さんからも「いいフンイキ」と言われ、まさに恋愛フラグが立ちまくっている状態。
不意にモテた「晃くん」としても、間違いなく気分の良いものだったんです。

そんなんで放課後。
彼は自らの教室にて、とある行為をする「こはるちゃん」を目撃するのです。
いちおうフセますが、成年漫画ではよくあるパターン。
自らに向いた好意を受けて、えっち展開になりそうな感じね。
ただ、この漫画を見てなんだか納得。
”あーした場面を目撃したら、引くのが普通”
なるほど。
これまでちょっと浮かれていた「晃くん」の感じた、最初の違和感となっています。
リアルです。
恥ずかしい場面を見られた、という反応が「こはるちゃん」に少しでもあれば話は違ったかもしれませんが、彼女まったく動じないんですね。

2話「持っていて下さいね」では、声をかけてくる「こはるちゃん」にもう警戒し始めています。
まぁ、当然ですわね。
今日も会えましたね
そんなことを言っていたものの、行く先々で顔を見せるようになるのです。
メインとなる公園での描写は、これまたお約束。
ちょっとえっちくさい、彼女の飲み方に注目下さい(笑)
ラスト付近ですーと背筋が寒くなりますよ。

帰宅時に現れるようになる3話「届きますように」では、メールアドレスが露見してしまいました。
余計な気を回した「夏希さん」がバラしちゃうのよ。
彼女ほか友人「河野真行」にも、その異常性がまったく伝わらないのがもどかしいですね。不安ですよね。
付きまといはしちゃイカン。
メールは期待した通り(?)の展開になるんですが、ここも後半にドッキリ。
ひぐらしのなく頃に」みたいですね。

ヒロイン特集3:怖いよ「こはるちゃん」
※ヒロイン特集3:怖いよ「こはるちゃん」
 「晃くん」の反応に注目。完全に恐怖の対象となってます(笑)

4話「何を入れた!?」はタイトルからおっかないですね。
ちょっとした切っ掛けで、「こはるちゃん」がお弁当を作ってくるようになるお話です。
わはは。
やたら見つめられるほか、後半では馬乗りになるほどぐいぐい迫ってきていました。
傍からは、ラブラブカップルにしか見えないでしょうねー。
そちらから直接続くような5話「1000回に増やしてみます」は、1巻でのクライマックスというべきエピソード
何を千回に増やすのかは内緒
詳細もちと描き辛いんですが…中盤の見開きコマ「こんばんわ」の部分は、ぶっちゃけ「晃くん」と共に度肝を抜かれました
こわがりなひでるさんです。
まんまと「大城ようこう」センセの策にハマってしまいました(笑)
収録でのラスト6話「はいっ」は、次巻へと繋がるようなお話。
描き下ろしはその直後が描かれています。

やや太めな強い線の絵柄。
しっかり描き込みされる方で、線の雰囲気もあって濃い目です。
そんな濃淡がサスペンスちっくでまたいいんですね。
多少ざっくりと感じるコマもありましたが、ほぼ問題ありません。
4話くらいから処理が変わったのかな。
なんとなく、すっきり洗練されてきたような感じがしました。
前述しておりますが、愛らしさと恐怖を表現できる技術のある方。
ちょっと癖も感じますが、間口は広めだと思います。
↓表紙の判断でどうぞ。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: ひっかかるコマもなく、作品ともよく合致した作画でした。
・話5: 細かい描写も巧く、ぐいぐいと引き込まれます。ドキドキします。
・独5: 変わったラブコメでした。必見です。
合計:[14/15]

こうなると、カバー裏に描かれていた「こはるちゃん」の正面絵。
じっとこちらを見つめているだけなんですが、なんとなくコレにも恐怖を感じるから不思議ね。

こはるの日々(1) (アフタヌーンKC)こはるの日々(1) (アフタヌーンKC)
(2010/04/07)
大城 ようこう

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tag : サスペンスラブコメコメディーすぎやまこういち

■姉様淫香 (東磨樹)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・実姉
・おまけ: あとがき、描き下ろし「たとえばこんな姉妹」
・その他: 初単行本、短編×12(うち「姉物(しぶつ)」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「東磨樹(とうま・いつき)」センセの「姉様淫香[あねさま・いんこう]」です。

チラホラ目をつけていた書店へ行ってきました。
広い店内で面出し・サンプルも多く、なかなか良い感じ。
まだ店に慣れていないため、ぐるぐると回った程度でしたが…今後は余計な本まで手に取ってしまいそう。
読むペースがまったく追いつかないですね。
積まれている山が…じわじわ高くなってきてますよ。
もうどうにもなりません(笑)

さて、積まれていく本はそのままに、本日は「東磨樹」センセです。
よくよく見たら、なんとコレが初単行本とのこと。でした
このブログでは何度か書いてますが、本当に毎月次々に新しい方が単行本デビューされますねー。
いやはや、大変な業界です。
無理しない程度に頑張って下さい。

亜希子さん
※姉「亜希子さん」
 この短編はぐさー刺さると思います。いいなぁ。

そんなこんなで、センセの記念すべき1冊目。
”清く正しいお姉ちゃん単行本”という「姉様淫香」です。
1話ほど連続モノがあったほかは、全て短編という構成ですね。
登場するヒロインは、タイトルそのままお姉さんでずらりと統一されていました。
「東磨樹」センセの描かれる背丈のあるヒロインらが、ジャンルとよく合致しています。

裏表紙にあらすじが書かれていた、「魔法が解けるまで」
↓表紙がヒロインの「亜希子」さんですよね。
メインとされているだけあって、収録ではこちらの短編が最も優れていたと思います。

大学の先輩にしつこく言い寄られていた、姉「亜希子」
これを諦めさせるために、弟の「公康」を彼氏として連れて行ったのです。
明らかに年下な彼に不信を抱く先輩でしたが…「亜希子」はその目前で、濃厚なキスをしてみせたのでした。

これは王道展開かな。
そのままデートとなり、「公康くん」は最後まで彼氏役を続けることとなるのです。
気にはなっているものの、あの場面で手を出さないまま部屋を出ようとした「公康くん」
普通の成年漫画なら、あの場面からえっち展開もあるでしょう。
「亜希子さん」から声がかからなければ、何もないまま1日は終わっていたと思います。
ちゃんと最後まで付き合ってよ
そうした感じで、優しく誘っておりました。
えっち後の「亜希子さん」が秀逸
ここは必見です。
1ページほど割かれていたデート描写が良い効果となっています。
プリクラはどんな写真か気になっていたんですが…なるほど、ここも巧い。

自らのチャームポイントに”手”と答えた「弥生」さん。
言った本人も、その理由はもやもやとして思い出せなかったんですが…密かに関係していた弟「文也」は、照れつつもその理由を一発で言い当てたのでした。
だいたいそんなんが、「ちゃーむぽいんと」
甘いお話ですよー。
次元を超えた告白みたいな風情です。
「弥生さん」としては、”下で両親が寝ている”というリスクあったとしても、えっちを許して当然な流れ。
聞いた後に、背中を合わせて座る描写にその心情が表現されていました。

「しすぷれ」のお姉ちゃん、奈緒子・京子
※左:「しすぷれ」のお姉ちゃん、右:奈緒子・京子
 そりゃーもう、色々なお姉さんが登場します。コメディーも巧いです。

女装させた弟「涼」くんとのえっち短編「しすぷれ」
オチを見る限り、このお姉ちゃんは女装させることが好きなのではなく、等身大なお人形遊びをしているだけみたい。
きっちり女装させた「涼くん」と外出し、容姿とはアンバランスな男性自身を楽しんでいました。
完全にオモチャですわね。
もどかしさに震える彼を見て、ぞくぞくとしてます(笑)

似たタイトルの「しすぱら」はWお姉ちゃんモノ。
弟「慎一」くんとラブラブな姉「奈緒子」・「京子」という2人のお話です。
ラブコメですね。
えっちローテーションを組んでいるほか、”外ではしない”というルールは年上の姉「奈緒子さん」が決めたもの。
そちらによって、この関係を支配・コントロールしているようでした。
都合良く、自らあっさり破ったりもしてるんですけどねー。
表面上だけ従っていた「京子さん」もなかなか良いキャラクターです。
他がシリアスなので、ここは心地よい軽さがありました。
もうちょっとこの3名を見たいです。

「たとえばこんな姉妹」は、妹「まどか」さんとお姉ちゃんという近親。
そう、なんと近親・百合えっち漫画なのでした
凄いアプーローチですが、こちらが描き下ろし。
HPには「描きたくても描けなかった」とか書かれていました。
そうでしょうねぇ。
こちらもラブコメちっくな明るいお話になってます。

後半収録の「Incest」、「姉物(しぶつ)」、「Distortion Love」、の3話はブラックなオチのお話。
どちらのお話も、読後にげんなりすること請け合いです(笑)
当初は姉「愛美」・弟「真」のえっち短編という感じだったのが~という「Incest」
非常にエグい結末ですね。
ごめんね…
そう言っていた姉「愛美さん」が優しいんですが…あれは義理とかでない限り、普通はあり得ないだろうなぁ。

お姉ちゃんと妹「まどかさん」、姉「愛美さん」
※左:お姉ちゃんと妹「まどかさん」、右:姉「愛美さん」
 雰囲気の違いに注目。ブラック系はげんなりしますよー。

弟「慎二」と姉「玲奈」の前後編「姉物(しぶつ)」
髪型が先の「愛美さん」と似ていたので続きかと思いましたが、単純に似てただけ。
(※いきなり長さからして違いました)
まったく関係ありませんね。

前半は弟「慎二くん」とのえっちで、優等生っぽい表の顔とは裏腹に、姉「玲奈さん」へ欲望をぶつけていました。
ここまでは、ある意味では普通(?)の姉弟近親ネタ。
ある意味では、ね。
後編は前編にも途中に描かれていた、食事シーンの別視点から始まっていました。
うお、そっち来ましたか。
前半では2人、特に「慎二くん」の異常さが目立っていましたが、その根本原因が描かれています。
わちゃくちゃです
これは凄い。
そんな訳で、詳細は当然のように伏せておきます。
ぜひ、単行本でどうぞ。

結婚し、子供も生まれるなど順調に家庭を築いていた姉「朝香」
その家に、突然弟「良介」くんが訪ねてきたのです。
歓迎する夫とは裏腹に、「朝香」は一抹の不安があったのでした。
「Distortion Love」はだいたいそんな感じ。
子供の存在が無視されてますね。
あのくらいの年齢なら、別の部屋で寝ているとは考え難く…旦那どうこうより、異様な雰囲気を察した子供が泣き叫ぶと思いますよ。
出産経験済みという、「朝香さん」のむちむちっとしたスタイルからバストトップまでがなかなかえっち
今回はお姉さん縛りでしたが、「東磨樹」センセは人妻系でもいいのでは。

「夢でイケたら」は、収録で極端に絵柄の差を感じる短編。
これが最も古い原稿かなぁ。
弟の寝込みを襲うんですが…あー流れるのは予想外。
ぶっちゃけ、その後の2人を見てみたい気がします。
ツンデレ、とか言われてる姉と弟「和人」くんの「素直になれたら」
”年上が許さない限り、近親えっちには至らない”というひでるさん支持する理論の逆で、やっぱり違和感が。
「和人くん」の対応がスマート過ぎるため、弟っぽさがないんですね。
1ページ目での会話とは別人のようになっていました。
「アネトシテ」は弟「秋」くんとお姉さん。
漫画では既に関係しており、ある意味想いが叶っている状態なんですが…。
まぁ、ああしたモノですよね。
おそらく1人で背負っているようで、切ないお話になっています。

しなやかな細線の絵柄。
比較的コマ割りは大きく、そこそこ賑やかでしたが全体ではすっきりとした印象です。
淡いトーン処理で、濃淡は薄め。
ぱらら、とページをめくった感じでは、洗練された綺麗な作画。
ただ残念なことに、じっくり見ていくと、たまーに力が抜けたようなコマがあります。
他が良いだけに、目についちゃいますね。
構成・漫画についても、ひでるさんは気になる部分がありました。
(※ここは好みの要素が大きいと思うので、特に参考程度でお願いします)
各話での差もそれなり。
ほぼ問題ありませんが、ややクオリティが下がった印象のもありました。
さほど極端な差ではないと思いますが…。
(※ちらほら修正しているかも)
ジャンル的なものもあり、すらりと背の高い人物絵。
リアル寄りですが、適度に漫画っぽい可愛さが残っていました。
あまり多くは見られない”美人絵”と言えるでしょう
だいたいは↓表紙・裏表紙の判断で問題ないですが、今回はごめんなさい。
ちょっとマイナスして考えた方がいいかも。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 不安定さもあったので、今回は平均点としました。
・話3: 全然悪くはないものの、全体的にはもう一歩というところ。
・独4: 見事に実姉(だよね)だけでまとめて頂きました。拍手。
合計:[10/15]

コメディー崩しも違和感なく、ラブコメからシリアスまで幅広く対応できる方でした。
次巻以降の展開が非常に楽しみです。

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(2010/04/10)
東磨 樹

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■スンデレ! (夏目文花)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : ラブコメ・寸止め
・おまけ: あとがき、スンデレ!美術館、
      合間にネタ絵。
・その他: 9話収録、現在1巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「夏目文花(なつめ・ふみか)」センセの「スンデレ! 1巻」です。

Sundome × Tsundere = SUNDERE
…と、いうことらしいです。
そんな訳で「スンデレ! 1巻」

暴君な御令嬢
※暴君な御令嬢
 意外にこうしたシーンは少なかったですねー。

「夏目文花」センセの、たぶん2冊目となる単行本。
1冊目は成年系の「近親情姦」でした。
確か…読んだ記憶がありますよ。
なんとなく。

実際には前述したような意味なんですが、なんとなーく伝わってくるタイトル(笑)と、↓表紙を飾っている女の子が読者を呼び込んでいるような感じね
まず、ツインテールな髪型に不機嫌そうな表情。
ニーソックスをひっぱっており、ミニスカートなのでパンチラ…ぎりぎりしていないというソレ。
いいですね。
期待する読者に刺さるだろう、分かり易いものでした

中学生時代には”相模中の狂犬”と呼ばれていた、主人公「久能管太(くのう・かんた)」
彼が入学したのは、超名門お嬢様高校として知られる「五寸釘学園」でした。
今年から共学となっていたんですが、以前の流れもあってクラスには男子2人だけという状況。
そこで出会った、前理事長の御令嬢「理媛マリア」
皆から「様」付けされる、暴君というべき「マリア」でしたが…とある切っ掛けで、「管太」は彼女の秘密を知ってしまったのでした。
しっかりしてよね、なんたって私専属の番犬なんだから!

前理事長の御令嬢「理媛マリアさん」
※前理事長の御令嬢「理媛マリアさん」
 家は何名かのメイドが確認できる豪邸でしたが…学校へは徒歩で通っていました。
 
そんな訳で、寸止めラブコメという漫画。
最大の売り要素は、やっぱり”えっち寸止め”でしょう
パンチラから胸露出までは頻繁。
(※しっかりバストトップまで描かれています。気になる方のため、いちおう)
さらに、男に触られるとえっちモードに突入するという「マリアさん」の体質(病気)がため、直接えっちのぎりぎりまで描かれていました。
触られる程度で、もうダメなんですね。
感度いいなぁ。
普通あーした状況で成年漫画であれば即えっちモードなんですが、そこは一般漫画の主人公「管太くん」
”狂犬”とか異名はあったもののなかなか硬派で、しばしば片想いな相手「天鳥美琴」で自らを抑え込んでいました。
抑え込んで…って、いきなり外でシかかっていた2話ほか、慣れるに従ってお口、足…。
スクール水着な5話では、ほぼそのまんまっぽい描写までがありました。

…コレって寸止めか!?

しばしば放ってもいる(←何を?)んですが…直接はないからセーフ、なの?
この「管太くん」はなかなかお人好しな面も見せており、女子に対しては基本的に面倒見良く、従順。
特に彼の憧れという「美琴さん」に対しては顕著なのです。
「五寸釘学園」への入学すら、そもそも彼女のため。
猛勉強までしていましたよ。

2話まではロングな黒髪で清楚なヒロインっぽかった「美琴さん」なんですが…コレがまた、「マリアさん」に負けないくらい、トンデモな女の子
”番犬”と彼を評する「マリアさん」に対して、実は心の中で”愛玩犬(ペット)”として見ており、惚れている心情から女である自らまでをフルに利用して、好き勝手に操っていました。
ある意味分かり易い「マリアさん」と違って、相当にしたたか。

3話冒頭シーンにて、
それって男を利用しているだけじゃない。随分クロいオンナねぇ
と言っていた「マリアさん」の評は、なにげに当たっていたのでした。
さすがに同性の目は誤魔化せません
ラブラブではないものの…いちおう彼を巡って(所有権争いね)、4話以降は裏で激しく対立することとなるのです。
ここからが漫画の本番です。

天鳥美琴、理媛マリア、生徒会長「火照瑠華」
※左から、天鳥美琴、理媛マリア、生徒会長「火照瑠華」
 登場ヒロイン群です。良いスタイルですね。「瑠華さん」以外は。

「マリアさん」が写真部の連中に拉致られる4話に続き、今度は「管太くん」が捕まってしまう5話。
生徒会長「火照瑠華(ほでり・るか)」登場話です。
この「瑠華ちゃん」は「マリアさん」よりもさらに小さく、勝手にライバル視してくるという、お約束的なキャラクター。
付き合っていると勘違いして、彼を連れてきちゃうんですね。
ここは、それを知った「マリア」・「美琴」両名の行動に注目下さい。
物事に聡いというのはあるにしても、絶対に「美琴さん」は好きという感覚ないですね。
逆に「マリアさん」は、母親登場という6話のイベントもあって、自らの感情にはっきり気付いておりました。
よりツンデレる彼女をお楽しみ下さい

クリスマスパーティーの7話。
これもお約束なんでしょうけれど、非常に良いですねー。
続く8話でメインとなる、「美琴さん」との差が楽しめると思います。
漫画なので極端に描写されているんですが、あーまでだと彼女は…ちょっと可哀想な気もしましたよ。
この後どうなるんだろう。

柔らか線のすっきり絵柄。
濃淡はそれなりでしたが、コマ割りは小さめでごっちゃりとしてます。
極端な違和感は感じないものの、勢いで押すタイプ。
崩れるような、微妙なコマもちらほらありました。
ふんわりとした可愛らしいキャラ絵。
下着からスクール水着、ブルマ、ニーソなどなど肝心な部分はより力が入っており、えっちネタをサポートしてます
大雑把には↓表紙での判断でいいですが、白黒絵だといくらかマイナスかも。
好みも分かれそうなので、注意して下さい。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: もうちょっと丁寧な感じがほしいです。
・話5: 1巻は各種イベントがよくまとまっており、楽しく読めました。
・独4: ネタをきゅーと絞って、ターゲットを鮮明にしたのが成功の鍵でしょう。
合計:[12/15]

最終的には2巻で終わるかな。
ネタ的には次巻の全ページが埋まるかどうか不安な感じ。
面白いんですが、あまりダラダラ続けると良さが失われるような気がしました。
「夏目文花」センセに期待しましょう。

スンデレ!

スンデレ! 1巻 (ニチブンコミックス)


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■貧ショージング・ストーリーズ (海野螢)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・貧乳ショートカット
・おまけ: あとがき、カバー裏に作品解説。
・その他: 短編×10。
         
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「海野螢(うんの・ほたる)」センセの「貧ショージング・ストーリーズ」です。

ちょっと驚く↓表紙。
さすがに、それっぽい雰囲気をよく表現されていますけど。
どちらかと言うと(言わなくても)、成年漫画向きではないと思いますが…コレを認めた出版社側は凄い。
えっちっぽくないし。
表題が目立っているので分かり辛いんですが、いちおう胸を見せてるんですけどね。

さて、今回も見事なくらいに貧乳、ショートカット、SFという三大要素でまとめた「海野螢」センセ。
11冊目という単行本は「貧ショージング・ストーリーズ」です。
あとがきに、「流星ひかる」センセと知り合って~みたいな事を書かれていました。
ああ、お2人とも趣味はぴったりそうですよね!
その流れて描かれた作品集らしく、やっぱりSFテイストの強い漫画群となっています。
相変わらず巧いんですが、前述した要素でカチーと固まっているため、人は選ぶでしょう。
ファンの方ならば、何の問題もありません。

セクサロイド「マギー」、サキュバス「クルコ」
※左:セクサロイド「マギー」、右:サキュバス「クルコ」
 人外な2人です。「マギーさん」のオチはなかなか凶悪。

↓表紙を飾っているロボット「マギー」との短編「銀色の恋人」
主人公「荒井則人」とロボット(セクサロイド)である「マギー」のえっちネタなんですが…オチが全てのお話ですね。
ひでるさんはSFに興味ないので冒頭のフリ「不気味の谷」もスルーしてしまいましたが、解説を読むとより深く感じられます。
なるほど。
えっち部分はコスプレしたり、シマパンだったりしていいんですけどね。
指示されたまま、同じ反応を繰り返しているのもこの時点では可愛いと思えたんですが。
なお、幽霊「浅倉」さんと「大瀧」くんの「あなたの魂にやすらぎあれ」も、オチでどっかーと驚く短編。
忘れましたが、何か最近見た漫画にも同様なネタがありましたよ。

「夢魔の標的」はサキュバス「クルコ」とのお話。
ヒロイン「クルコ」自身も前話の背景にもちらりと登場していましたが、近いということで悪魔「メフィストさん」、吸血鬼「パスカルさん」も大きく描かれています。
久しぶりに「風の十二方位」を見てきましたけど、さすがに今回の「パスカルさん」は洗練されてていいですねー。
この3名で、また別の話を描いてほしいくらい。
自殺する主人公の前に現れたサキュバス「クルコさん」は、彼にどんなことでも実現可能~という夢を見せるんですが…という内容。
王道な展開ですかね。
まぁ、結末はあーしたものでしたけれど、ある意味「クルコさん」の優しさだと思います。
センセ曰く”何年ぶりだろう?”という、巨乳絵にも注目。

「フラクタルの女神」は、突然救世主として人類を滅亡から救うこととなった、「ひみこ」ちゃんのお話。
面白そうじゃない
とか、怪しげなサングラスの男にほいほいついて行ってました。
いくら「たける」くんがいるとはいえ、あぶないなぁ。
部屋に入った後も、現実的な彼に対して、どこか状況を楽しんでいる感じがあります。
あの場面でえっちしようとするのは、大した度胸だと言えるでしょう。
「たけるくん」尻に敷かれそうですね。

テレパシー能力のある女の子
※テレパシー能力のある女の子
 かなり可愛らしいらしく、エロ妄想の標的になっていました。

人の心が読める、テレパシー能力を持っているヒロインの短編「エディプスの恋人」
近くにいる男性が、揃ってあー考えているというのは、さすがに漫画ですね。
漫画なんですが。
偶然に知り合った男性にはそうした感じがなく、急速に惹かれていくというもの。
お話としてはストレートかもしれません。
ただ、こちらも解説を読んでからの2週目はまた違った部分で楽しめると思います。
さすがに「海野螢」センセ。
細かい部分にまで気を使われているんですねー
普通に読んだらさっと流してしまうトコロなんですが、漫画家さんというのは、皆さんそうしたものでしょうか?

Wヒロインの「はだかの太陽」は中扉の2人。
これは日焼け跡な「小夏」ちゃんでしょう。
お友達「涼香」ちゃんと2人での百合えっちです。
「涼香」ちゃんは環境問題について、ややこしいお話(考え)をしていましたが…そんなんを都合よく解釈して、えっちに持ち込んだ「小夏ちゃん」に拍手。
こちらはSFテイスト弱めでした。

「逆まわりの世界」は突然性別が逆転したという世界のお話。
なかなか違和感ある風景となっていましたが…いきなりあーはならないのでは。
服装とか。
漫画は、元男性・現在女性という「忍」と現在男性な「美咲」のえっち。
「美咲ちゃん」がまだ髪の毛長いまま(リボンもつけてる)なので、雰囲気としてはふたなり漫画のよう
知識ない彼(元彼女)に、手ほどきするのが切っ掛けとなっていました。
これは逆もあるでしょうねー。

未来の「力俣さん」、「アイちゃん」
※左:未来の「力俣さん」、右:「アイちゃん」
 初登場時はびっくりな格好だった「力俣さん」です。

とある理由がため、未来から来た「力俣さん」が御先祖様(現在の「力俣くん」)とえっちする短編「御先祖様万歳」
こちらはコメディーですね。
初登場部分の、矢印ないかにもというコスチュームは…スルーして当然か(笑)
大丈夫デスよ、3等親以上離れてマスし!
という台詞からオチ部分まで、面白い仕上がりになっていました。
途中からの吊りスカートも刺さる人がいるでしょうね。

ほか、「2人の距離」は…書くとネタバレになってしまいそうなので、詳細は避けます。
階段上の「アイ」ちゃんを見上げて、パンチラになってる扉絵がいいですね。
なお、こちらはワンピースを着用してました。
猫娘「ピート」との「猫のゆりかご」は、いわゆる実験・研究
漫画だけだと、いまいちよく分かりません。
元ネタのあらすじを読んでだいたいは理解できました(そのつもり)が…。

絵柄はいつも通りのクオリティで安定。
丁寧で可愛く、変化に富んでいながらテンポの良い漫画に仕上がっています
こちらでの問題は見当たりません。
貧乳、ショートカットでヒロインが統一されているなど、ジャンル的にはかなり限定されているため、そちらが刺さるかどうかでしょう。
判断は↓表紙・裏表紙で問題ないですが、白黒絵のが巧い方です。
いくらかプラス判定をオススメ。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: ここはわざわざ書くまでもないでしょう。巧い方です。
・話4: すみません、個人的に分かり辛かったので…。
・独5: 「海野螢」センセの三大要素が炸裂しています。
合計:[14/15]

単行本としては、やっぱり「アンバランスな制服たち」のが好みです。
ひでるさんSF要素ないので。
逆にそんなん好きな方はバッチリ刺さると思います。

貧ショージング・ストーリーズ

貧ショージング・ストーリーズ (ワールドコミックススペシャル)

★「海野螢」センセの漫画紹介記事
 [アンバランスな制服たち] 成年
 …制服少女らの短編集。
 [マは小悪魔のマ] 一般
 …スクール水着な悪魔「メフィストさん」とのラブコメ長編。
 [大人の手がまだ触れない] 成年
 …SFテイストな短編集。
 [思春期の終り] 成年
 …色々なネタの収録された短編集。
 [時計じかけのシズク] 成年
 …人型ロボット「Sz-9 シズク」との長編。
 [少女の異常な愛情] 成年
 …SFテイストな短編集。
 [めもり星人] 一般
 …案内役「みーむ」のいる、SFオムニバス。


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tag : サキュバスコスプレショートカットパンチラコメディー

■ぼくだって姉とセックスしてみたい! (狩野蒼穹)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・お姉ちゃん
・おまけ: あとがき、ゲストページ。
・その他: 短編×10。
         
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「狩野蒼穹(かのう・そうきゅう)」センセの「ぼくだって姉とセックスしてみたい!」です。

うわわ、今回はまたドストレートなタイトルですねー。
女性の店員さんに予約注文してみたい感じですよ。

さて、本日はなんだか久しぶり感のある「狩野蒼穹」センセ。
「ぼくだって姉とセックスしてみたい!」は7冊目だそうです。
…前回は……「姉るせっくす」ですか。
そちらが08年2月だったので、感覚だけでなく実際に久しぶりな単行本でした。

「姉ちゃん女房」、「夏休みのすごし方」
※左:「姉ちゃん女房」、右:「夏休みのすごし方」
 それぞれお姉ちゃんです。皆さん名前が書かれていないんですね。

タイトルそのまま、こちらもお姉ちゃんで揃った単行本。
唯一無二という、独特な狩野ワールドが広がっています
ボケる姉に突っ込む弟というのがスタンダード。
極端ではない程度のズレっぷりが、ヒロインの可愛らしさとなっています。
あの漫画世界、そしてテンションは、全盛期の巨人「篠塚和典」選手のバットコントロールを彷彿とさせる、”職人芸”というべき域に達してきたような気がします。
面白かったです
ちょっと人は選ぶかもしれませんけどね。

そろそろ結婚しませんか?
そうした台詞から始まる「姉ちゃん女房」
もう10年以上同棲してるんだし…
とか言っていたお姉ちゃんと「良」くんのはっちゃけラブコメ
”うちの姉はちょっとおかしい”、とモノローグがありましたが、相当に変ですね。
普通の会話から非常に可笑しく、読むに楽しい短編でした。
それでいてえっちシーンでは”匂い”がキーワードになっており、微妙なリアルさがあります。

姉弟でベタベタといちゃつく「姉寒弟暖」
お姉ちゃんがクーラーの温度を必要以上に下げているのは、触れてたいからですかね。
普通とは異なり、弟「あーくん」のが気にしていましたよ。
アイスのくだりからえっち発展するんですが、ラブラブカップルそのもの
こちらでも後半にはお尻まで許していました。

「姉寒弟暖」のお姉ちゃん
※「姉寒弟暖」のお姉ちゃん
 イチャイチャしてます。だいたいこうしたテンションですね。

「お姉ちゃんと田舎」は田舎の学校に転校してきた姉弟のエピソード。
オチの台詞などお熱いカップルでしたが、引っ越してきた原因(明確には書かれてません)など、お姉ちゃんには引け目があるみたい。
弟「秀」くんとしても、そんな姉に思うところがあるのでしょう。
どうやら引っ越し直後らしく、ダンボールにつめた服がわからず、制服を着ていたお姉ちゃん。
手続きに学校へ行ったりしているんですが…下着も見つかってなかったらしく、のーぱんなのでした
そりゃ、びっくりするわ。

微妙に知識がないため妙な展開(←良い意味で)になる「弟のスイーツw」
まぁ、十分に変ではあるものの、掃除をしているほか分別にも気を使うなど、収録ヒロインでは普通っぽいお姉ちゃん。
弟「けんいち」の部屋のゴミ箱で見つけた、丸めたティッシュに”おいしそうな匂い”と感じた彼女は~というもの。
なめたのかよ!?
そんな友人のツッコミが楽しい短編です。
天然ぽく、またよく分かっていないだけ、スムーズに流れていました。
部活の関係から、ブルマ姿であったほか、えっちシーンではお尻が強調されています。

普段は無口で、何を考えているのか分からない、というお姉ちゃん。
寝ている彼女に、えっちな悪戯をしていた弟。
その際、起きていることに気付いたもののまるで抵抗もせず、そのままし続けていたところ…
男の子ってフェラ好きよね?
など、翌朝に何気なくえっちの注文をつけてくるようになっていたのでした。
そんなんが「ミン(眠)デレ」
満足してないと、翌朝機嫌悪かったりする様が可愛いですね。
先の「弟のスイーツw」と違って、強調されるどころかお尻えっちに発展しておりました。

「狩野蒼穹」センセでは珍しい、半円月な目なヒロインの登場する「夏休みのすごし方」
成績優秀な弟「葉一」くんと、だらりとしたお姉ちゃんです。
7月中ずっと遊んでいた彼女を見かね、ついに母親は「葉一くん」を監視役としてつけたのでした。
至極真っ当な弟さんを、えっちな世界に引きずり込むようなお話。
(※じゃないと宿題やらないといけないので)
息抜きついでに抜いてとかなんとか、なかなかお下品(笑)
当初の計画通りに事は進んでいたものの、お約束なオチでした。

タイトルそのまま、足が強調されてる短編「足の弱いお姉ちゃん」
こちらも、夏休み・宿題が背景にある短編です。
いきなりべたべたしている2人。
弟くんは体温低めらしく、
ひんやりしててきもちいーんだもん
との事でした。
当初はふざけてのものでしたが、予想以上にお姉ちゃんは足が弱かったのです。
中盤のツッコミ「そっちかよ!?」がタイミング抜群。
前述した「姉寒弟暖」とも通じる設定ですが、えっち慣れしていたそちらと違って初めてのこと。
足を舐めてメロメロにしてしまったことに、弟くんはちょっと引いていましたよ。

「足の弱いお姉ちゃん」、「真面目な姉ほどエロい様です」
※左:「足の弱いお姉ちゃん」、右:「真面目な姉ほどエロい様です」
 この真面目なお姉ちゃんはまた面白いですね。

幼い男の子たちとえっちができるという”たまり場”を紹介されたお姉ちゃん。
ドキドキしながら向かったところ…そちらに顔を見せたのは、弟「陽一」くんだったのでした。
ちょっと変化球な短編「あたしたちのたまり場」
ショタハーレムで4P
とか期待していたお姉ちゃん。
当初は年上らしく注意してましたが、
まあ、あんたでもいいや
そんな具合に弟を脱がしにかかるのでした。
オチ部分まではっちゃけてます。
たぶん後に引くだろうなぁ。

興味はあるからダメ!
そんな事を言っていた、”腐っているうえにショタでブラコン”という部長なお姉さんと、その弟、女子部員という3名による短編「吊り橋理論的恋」
弟で妄想はしていたようですが、我慢していた(それすらプレイ的ですが)お姉ちゃんがため、こちらも切っ掛けは変化球。
突如の地震で学校は半壊し、ちょうど生き埋めみたいな状態になるんですが…
いそいで思いのこしがないようにしておくべき
そんな1年生女子部員の提案によって、弟さんとえっちなことを始めるのでした。
お気楽遭難話ですよ。
1名の男性(弟)を巡って争う(軽くね)など、複数えっちを色々と楽しんでいました。

そちらの部長さんに続いて、眼鏡ヒロインの「真面目な姉ほどエロい様です」
収録では唯一ではないかなぁ。
成績優秀で堅物な優等生。
当然委員長なんてやっている、それっぽいお姉ちゃんです。
ちょっとハメを外そうと思うのよ
そう言って、”羽目を外す”の意味・語源まで正確に応えていながら、どう外したら良いか分からないのでした。
優秀すぎるため、一周して逆に変ですね
ダラダラするという提案には、「なんて時間の無駄」とか驚いていました。
飲酒からえっちと流れ、つき合わさせていた弟がその相手となっています。
弟の性癖をしっかり把握しているのは、いかにもキャラクター通り。
酔いがさめた、えっち後の反応も良かったです。

太めな線のすっきり絵柄。
さすがに安定しており、独特な間を持った方で安心して読むことができました。
引っ掛かる事なく、テンポよく読み進められます
あちこちのバランスにも優れ、何の問題もありません。
単行本では裏表紙になっていましたが、あのお尻絵はいいですね。
↓表紙よりも好きなんですが、顔がちょっとしか見えないので難しいのかな。
今回は良い雰囲気のカラー絵で、白黒絵とは微妙に違っています。
うまく脳内で線画に変換して、ご判断下さい。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 人は選ぶとは思いますが…このネタでは抜群です。
・話4: ほわほわ軽いお話群でした。良いコメディーになってます。
・独5: 他では見られないお姉ちゃんジャンルです。
合計:[14/15]

前述したように人は選ぶかもしれませんが、「狩野蒼穹」センセの姉ジャンルはもはや職人レベル。
ちょっとトボけた感じの可愛らしい姉が好みかどうかでしょうねー。

ぼくだって姉とセックスしてみたい!

ぼくだって姉とセックスしてみたい! (ワールドコミックススペシャル)

★「狩野蒼穹」センセの漫画紹介記事
姉るせっくす] 5話の中編あります。
あねSWEET] 短編集。
弟になんか感じない!] 連続話があります。
シスブラ] 短編集。


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