■密やかに熟れる花 (艶々)
★まんがデーター [14/15]
・絵 :■■■■■
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : [一般]人妻・村
・おまけ: カバー裏に後日談漫画
・その他: 原作「宇野みづき」、9話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「艶々(つやつや)」センセの「密やかに熟れる花」です。
えーっと、どこまで書いていいんだろう。
多少なりともネタバレると思いますが、ひでるさんの感覚にて、
”購入前に知っておくと何らかの心構えができる”
…部分くらいまで、書きたいと思います。
ただ、最後までドキドキ感を維持したい方は、要注意。
↓この先には進まない方が良いです。
※ヒロイン特集1:仕事・プライベートの「圭子さん」
だいたいこんな感じの地味目な女性でしたが…。
・
・
・
そろそろいいですかね。
そうした訳で、ブログではなんだか久しぶりの「艶々」センセです。
わーい。
前回は「はたらく人妻さん」で、09年のことなんですね。
本気で久しぶりな登場した。
なお、アマゾンを眺めていたところ、4月には連載中の「ものかげのイリス」の1巻も予定されていました。
そちらも楽しみです。
さて、今回の「密やかに熟れる花」ですね。
こちらは一般系のえっち漫画で、1冊まるまるの長編ストーリーになっていました。
”村おこし”として、移住の提案を行っていた春日乃村。
「真木慎吾」は、そのホームページを見て都会から引っ越してきた二十歳の若者でした。
役場の担当者であった「入江圭子」は、生活案内をしていたんですが…ふとした切っ掛けから、彼と関係を持ってしまったのです。
こうして、息子と別居中の旦那がある「圭子」は、思い悩む日々を過ごすこととなるのでした。
大雑把にはそんな感じ。
そんな訳で、「艶々」センセお得意の人妻漫画です。
コメディー要素なく、ドロリとした不倫関係を描いておりました。
重々しい、背徳的な空気はいつも通りの切れ味です。
ずばーっ、ってきますよ。
こちらは1巻で完結するため、「艶々」センセの描かれる人妻系漫画の導入には最適な1冊でした。
じわじわ追い詰められてはいましたが、他の漫画。
例えば、名作「たとえば母が」とか「はだかのくすりゆび」らと比べると、かなーりソフト気味。
えっち相手は漫画では2人だけで、際立つ特殊なえっちとか、どうにもならない悲劇的な展開もなく、変な話綺麗におさまった印象。
もう少し、”閉鎖的な村”という表現をプッシュしても良かったかもしれません。
追い込まれる部分は、より陰湿にグリグリしてても良かったと思います。
駆け足な印象でしたね。
ただし逆に言えば、じめーっとした暗い部分は比較的あっさりと処理されているため、読み易さに繋がっているかもしれません。
広範囲に刺さるタイプでしょう。
ゆえに、前述した、”導入には最適な1冊”だと思うのです。
「艶々」センセのファンの方のが、物足りなく感じるかもしれません。
※ヒロイン特集2:切っ掛けの「圭子さん」
こんなんです。こりゃー、どうにもなりませんね(笑)
えっちに至るまでが描かれた1話目。
冒頭からの4ページはカラー原稿だったんでしょう。
白黒の収録がやや残念です。
静かな村とか、ちょっと彼を気にする「圭子さん」の細かい心情が丁寧に描かれていました。
”役場の担当者”という、ややおカタい雰囲気のなくなる後半シーンに注目。
あれは…「真木くん」としたらたまんないでしょうねー。
いい胸でした。
また、慣れていなかったのが幸いしてましたか。
直接続く2話目は、抑え気味だった前話と違って、えっちシーンの多いお話。
こちらに描かれていた、後半の台所シーンが秀逸です。
やっぱり人妻は後ろから。
あの中途半端な脱がせ方がまた良かったです。
「圭子さん」の家庭環境がしっかり描かれる3話目。
こちらにて、別居中であった旦那が登場。
もう頭からつま先まで、カンペキな悪役です。
職場であんなんあった直後、家にも顔を見せておりました。
豪雨で塗れた様がセクシーでしたが、お風呂場での「や…ッ」という反応が妙なまでに可愛らしかったですよ。
また、こちら前半にあった村人の一言がまた嫌らしいです。
4話目は前話オチから続くお風呂えっち。
ここである程度の回答を得たため、ボールは「圭子さん」に委ねられています。
中盤からのアレは…偶然って怖いですね。
こちらは漫画ですけど、案外現実もああしたモノだと思います。
5話目もそんな感じ。
故あって、別居中であった旦那とのえっち。
しっかり「真木くん」に目撃されてしまうんですが、実はその切っ掛けをしたのは彼なのでした。
こうした運びはさすがにお上手です。
村の春日神社でのお祭り準備が始まる、クライマックスエピソードの6話目。
キーワード「村」に続くのは、「祭」ですよね。
こちらでは、旦那と「真木くん」の直接対決・序盤戦という感じになっていました。
えげつないことするなぁ。
前回のアレから「真木くん」・「圭子さん」の2人は1週間ほど会っていなかったそうですが、後の流れを自然なものにしていました。
”閉鎖的な村”という描写が前面に出て来る8話目。
旦那と「真木くん」の直接対決・中盤戦もあり、このあたりがやや盛りだくさんな印象。
もう少しじわじわ陰湿な感じでも良かったかなぁ。
それっぽくて(笑)
※ヒロイン特集3:揺れる「圭子さん」
「圭子さん」がどうするのか、どうなっていくのか、お楽しみに。
1話目から顔を見せていた、「圭子さん」の息子「マサト」くん。
端々に登場し、物語を見守っておりました。
彼にとってはそれなりに父親だった男の正体を見るなど、実際には複雑な心境でしょうけど…いい子でしたね。
綺麗に最後を飾っていたほか、後日談的なカバー裏漫画では主役っぽく登場。
お話の最後をコメディーにオトしていました。
ここは面白い。
黒の強い作画ですが、さほどこってりとはしていません。
キャラは描き込みすぎず、すっきりとしています。
あちこちバランスに優れて乱れや崩れもなく、全体的に安定していました。
しっかりとした、完成度の高い背景描写は見事です。
特にお祭りシーンは写実的。
明暗の色彩も見事で、ラストを盛り上げていました。
↓表紙・裏表紙のカラー絵は、あまり判断にならないと思います。
なんだか、誤解しそうなエロス具合に感じるの。
それも間違いではないかもしれませんが、ひでるさん的には爽やかな印象なので…。
ヒロイン「圭子さん」は白黒絵のが魅力的ですよ。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 強弱のメリハリが適度な、良い作画でした。
・話5: 多少駆け足感もありましたが、人妻モノとして高い完成度です。
・独4: そっちに力が割かれていただけ、村っぽさが弱めだったかと。
合計:[14/15]
↓表紙は…桃色な白抜き文字に黒背景というのが、お話と合わないような。
「圭子さん」もコテコテしてますね。
判断には、1話のお風呂シーンまでが立ち読みできる「双葉社」さんのHPがいいかと。
★「艶々」センセの漫画紹介記事
「ラブラブ巫女さん かすみの杜」
巫女さん漫画(一般)
「たとえば母が」 「6巻[完結]」
母子の近親モノ(一般)
「となりのとなりのお姉さん」
Wお姉さんモノ(一般)
「久枝さんの背徳日記」
久枝さんシリーズ、他短編(成年)
「ボクノアイジン[限定版]」
CDドラマつき(成年)
「我妻姉弟 純情編」 「我妻姉弟 背徳編」
近親モノ(成年)
「はだかのくすりゆび」
人妻不倫モノ(一般)
「家政婦のミツコさん」
人妻メイド・コメディー(一般)
「はたらく人妻さん」
オムニバスの人妻・職業えっちな表題作と中編を収録しています。(一般)
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・絵 :■■■■■
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : [一般]人妻・村
・おまけ: カバー裏に後日談漫画
・その他: 原作「宇野みづき」、9話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「艶々(つやつや)」センセの「密やかに熟れる花」です。
えーっと、どこまで書いていいんだろう。
多少なりともネタバレると思いますが、ひでるさんの感覚にて、
”購入前に知っておくと何らかの心構えができる”
…部分くらいまで、書きたいと思います。
ただ、最後までドキドキ感を維持したい方は、要注意。
↓この先には進まない方が良いです。
※ヒロイン特集1:仕事・プライベートの「圭子さん」
だいたいこんな感じの地味目な女性でしたが…。
・
・
・
そろそろいいですかね。
そうした訳で、ブログではなんだか久しぶりの「艶々」センセです。
わーい。
前回は「はたらく人妻さん」で、09年のことなんですね。
本気で久しぶりな登場した。
なお、アマゾンを眺めていたところ、4月には連載中の「ものかげのイリス」の1巻も予定されていました。
そちらも楽しみです。
さて、今回の「密やかに熟れる花」ですね。
こちらは一般系のえっち漫画で、1冊まるまるの長編ストーリーになっていました。
”村おこし”として、移住の提案を行っていた春日乃村。
「真木慎吾」は、そのホームページを見て都会から引っ越してきた二十歳の若者でした。
役場の担当者であった「入江圭子」は、生活案内をしていたんですが…ふとした切っ掛けから、彼と関係を持ってしまったのです。
こうして、息子と別居中の旦那がある「圭子」は、思い悩む日々を過ごすこととなるのでした。
大雑把にはそんな感じ。
そんな訳で、「艶々」センセお得意の人妻漫画です。
コメディー要素なく、ドロリとした不倫関係を描いておりました。
重々しい、背徳的な空気はいつも通りの切れ味です。
ずばーっ、ってきますよ。
こちらは1巻で完結するため、「艶々」センセの描かれる人妻系漫画の導入には最適な1冊でした。
じわじわ追い詰められてはいましたが、他の漫画。
例えば、名作「たとえば母が」とか「はだかのくすりゆび」らと比べると、かなーりソフト気味。
えっち相手は漫画では2人だけで、際立つ特殊なえっちとか、どうにもならない悲劇的な展開もなく、変な話綺麗におさまった印象。
もう少し、”閉鎖的な村”という表現をプッシュしても良かったかもしれません。
追い込まれる部分は、より陰湿にグリグリしてても良かったと思います。
駆け足な印象でしたね。
ただし逆に言えば、じめーっとした暗い部分は比較的あっさりと処理されているため、読み易さに繋がっているかもしれません。
広範囲に刺さるタイプでしょう。
ゆえに、前述した、”導入には最適な1冊”だと思うのです。
「艶々」センセのファンの方のが、物足りなく感じるかもしれません。
※ヒロイン特集2:切っ掛けの「圭子さん」
こんなんです。こりゃー、どうにもなりませんね(笑)
えっちに至るまでが描かれた1話目。
冒頭からの4ページはカラー原稿だったんでしょう。
白黒の収録がやや残念です。
静かな村とか、ちょっと彼を気にする「圭子さん」の細かい心情が丁寧に描かれていました。
”役場の担当者”という、ややおカタい雰囲気のなくなる後半シーンに注目。
あれは…「真木くん」としたらたまんないでしょうねー。
いい胸でした。
また、慣れていなかったのが幸いしてましたか。
直接続く2話目は、抑え気味だった前話と違って、えっちシーンの多いお話。
こちらに描かれていた、後半の台所シーンが秀逸です。
やっぱり人妻は後ろから。
あの中途半端な脱がせ方がまた良かったです。
「圭子さん」の家庭環境がしっかり描かれる3話目。
こちらにて、別居中であった旦那が登場。
もう頭からつま先まで、カンペキな悪役です。
職場であんなんあった直後、家にも顔を見せておりました。
豪雨で塗れた様がセクシーでしたが、お風呂場での「や…ッ」という反応が妙なまでに可愛らしかったですよ。
また、こちら前半にあった村人の一言がまた嫌らしいです。
4話目は前話オチから続くお風呂えっち。
ここである程度の回答を得たため、ボールは「圭子さん」に委ねられています。
中盤からのアレは…偶然って怖いですね。
こちらは漫画ですけど、案外現実もああしたモノだと思います。
5話目もそんな感じ。
故あって、別居中であった旦那とのえっち。
しっかり「真木くん」に目撃されてしまうんですが、実はその切っ掛けをしたのは彼なのでした。
こうした運びはさすがにお上手です。
村の春日神社でのお祭り準備が始まる、クライマックスエピソードの6話目。
キーワード「村」に続くのは、「祭」ですよね。
こちらでは、旦那と「真木くん」の直接対決・序盤戦という感じになっていました。
えげつないことするなぁ。
前回のアレから「真木くん」・「圭子さん」の2人は1週間ほど会っていなかったそうですが、後の流れを自然なものにしていました。
”閉鎖的な村”という描写が前面に出て来る8話目。
旦那と「真木くん」の直接対決・中盤戦もあり、このあたりがやや盛りだくさんな印象。
もう少しじわじわ陰湿な感じでも良かったかなぁ。
それっぽくて(笑)
※ヒロイン特集3:揺れる「圭子さん」
「圭子さん」がどうするのか、どうなっていくのか、お楽しみに。
1話目から顔を見せていた、「圭子さん」の息子「マサト」くん。
端々に登場し、物語を見守っておりました。
彼にとってはそれなりに父親だった男の正体を見るなど、実際には複雑な心境でしょうけど…いい子でしたね。
綺麗に最後を飾っていたほか、後日談的なカバー裏漫画では主役っぽく登場。
お話の最後をコメディーにオトしていました。
ここは面白い。
黒の強い作画ですが、さほどこってりとはしていません。
キャラは描き込みすぎず、すっきりとしています。
あちこちバランスに優れて乱れや崩れもなく、全体的に安定していました。
しっかりとした、完成度の高い背景描写は見事です。
特にお祭りシーンは写実的。
明暗の色彩も見事で、ラストを盛り上げていました。
↓表紙・裏表紙のカラー絵は、あまり判断にならないと思います。
なんだか、誤解しそうなエロス具合に感じるの。
それも間違いではないかもしれませんが、ひでるさん的には爽やかな印象なので…。
ヒロイン「圭子さん」は白黒絵のが魅力的ですよ。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 強弱のメリハリが適度な、良い作画でした。
・話5: 多少駆け足感もありましたが、人妻モノとして高い完成度です。
・独4: そっちに力が割かれていただけ、村っぽさが弱めだったかと。
合計:[14/15]
↓表紙は…桃色な白抜き文字に黒背景というのが、お話と合わないような。
「圭子さん」もコテコテしてますね。
判断には、1話のお風呂シーンまでが立ち読みできる「双葉社」さんのHPがいいかと。
密やかに熟れる花 (アクションコミックス) (2011/03/28) 画・艶々:作・宇野みづき 商品詳細を見る |
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tag : コメディー