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■アスカはいぶりっど (KEN+)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■□□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 性別反転・コメディー
・おまけ: あとがき、キャラクター設定集、
      おまけマンガ「アスカお風呂に入る」
・その他: 折り返しにプロフィール、
      9話収録、現在は1巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「KEN+(けん・ぷらす)」センセの「アスカはいぶりっど 1巻」です。

やっぱり何か密かなブームとかなんですかね。
こちら「アスカはいぶりっど 1巻」は紹介帯”男の子だってたまには……女の子になってみたい!?”という文言に釣り上げられました。
いや、自ら餌に食い付いていったんですけど。

そんな訳で、つい最近に紹介している「世界の果てで愛ましょう/武田すん」、「乙女のいろは!/未影」などに続く、性別反転なコメディーでした。
「KEN+」センセ4冊目くらいの単行本。
どっかで名前見たなぁ、って感じていましたが、なるほど「インフィニティブレード」の方でしたか。
ひでるさんはこちらが初見です。
さっそく見ていきましょう。

アスカくん.jpg
※元男性な女性:アスカくん
 女の子になった自分を楽しんでいる、感じですね。

主人公「アスカ」は実家を離れ、都心の寮へ引っ越してきました。
しかし、入居先として指定されたのは女子寮だったのです。
当然そのまま入る訳にもいかず途方にくれていたところ、公園で怪しい人物と鉢合わせ。
迷惑をかけられたお詫びとして、
男なのに女子寮に入居しちゃったんです
そんな悩みを解決してもらうこととなったんですが…気付いた時には、完全に女の子とされてしまったのです。
実は女の子ではなく”女装趣味な男性”という相部屋の相手「弥生」ほか、元クラスメイト「しのぶ」、バイト先の「カスミ」など、様々な相手と共に慣れない身体のまま「アスカ」は元に戻るため魔法使いを探すのでした…。
大雑把ですが、だいたいそんな感じ。

性別反転となった「アスカくん」をメインに、個性的な面々が絡むコメディー話です。
はっちゃけ感が漂っており、サービスカットまでなかなか豊富なこちらの漫画
(※全裸は頻繁ですが、バストトップなどは描かれていません)
作画・お話のどちらも偏った強い個性の目立つものでしたが、ネタは光るものがありました

もともと見た目から中性的だった「アスカくん」
背丈が縮んでいることからあちこちまで完全に女性体となっており、察するに多少顔なども変化している様子。
鏡の自分を、「可愛い」とか言っていました。
また、女性用下着から女の子らしい服装、黒のニーソックス、果てはスクール水着を、抵抗感なく純粋に楽しんだりしております
ちゃんと服そのものではなく、身に着けた後であったのは細かい描写であると思いました。
(※スクール水着の際など、ある程度は服自体にも関心を持っていましたが)
なお、「弥生さん」は”等身大の着せ替え人形”という発想をしております。
あちこちの言動を見る限り、そんな発想は納得。
また、一般系での性別反転ネタは、ちょっと胸などを見て恥ずかしがって終わる程度がほとんど。
しかしこちらの「アスカくん」はしっかりと触って確かめるほか、鏡で全裸を確認して喜ぶなど、より突っ込んだ内容になっています。
うん、普通そうでしょうねー(笑)

特に1話目にあった”トイレの我慢の仕方が分からない”という発想には驚き
なるほど、そうかもしれませんね!
ここは正直なところ目から鱗という感じで、ひでるさんには大きく刺さりました。


失礼な!女の子に興味なんてありません!

とか、実は「アスカくん」以上に倒錯していた、女装趣味の「弥生さん」
漫画では2トップという感じですねー。
魔法使いによって女の子にされたという説明をあっさり信じていたほか、普通に女装して女子学園に堂々と通っているなど、実はカオスの中心的人物です。
当然ながら肝は据わっており、また面倒見も相当に良いようで、楽しみつつもたびたび「アスカくん」の危機を救っておりました。
バイトでのフォローは見事なもの。
ちと問題はありましたが、実は友人として非常に頼れる方なのかもしれませんねー。
(※黒い欲望があるんですけど)

弥生さん.jpg
※男性の女装:弥生さん
 …(上画像からの続き)…そして、そんな彼女(彼)を楽しんでいる「弥生さん」

太めな線のあっさり絵柄。
白比率は高く、濃淡としてはかなり薄めです。
描き込みはほとんどなく、最小限パーツでの平面絵という風情ですね。
ばっさり髪と大きい目、丸い輪郭が特徴である個性が強い人物絵。
各話のトビラ絵など、ちゃんとした絵も描ける方ですが…漫画ではそれなり。
きっちり3~4段に分割されたコマ割り具合を含め、かなり人を選ぶものだと思います。
判断には、顔アップの↓表紙よりも裏表紙のがいいでしょう。
決して描けない訳ではないらしいので、もうちょっと高い位置で安定してほしいところでした。

もしかしたら事件の鍵を握っていそうな「しのぶちゃん」、「アスカくん」を食う気満々であったバイト先の「カスミさん」、さらには”無理を通すだけの実力がある”らしい「弥生さん」まで、なかなか落ち着けない感じです。
ラスト9話では女子校転入が決定しており、怒涛の展開になるという次巻も目が離せません。





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tag : コメディースクール水着バストトップニーソックス

■おねいちゃんW (憧明良)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・近親
・おまけ: あとがき、なかがき・収録作について、加筆修正あり、
      せいさくよもやまばなし「おねいちゃんWのこと」、
      カラー描き下ろし「おねいちゃんは○○○○が好き」
・その他: カラー(8P)、短編×9(うち「おねいちゃんW」×7)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「憧明良(しょう・あきら)」センセの「おねいちゃんW」です。

やっぱりお姉ちゃんですよねー。
こちらの「おねいちゃんW」は、過去に「Honey Come」を紹介している「憧明良」センセの最新刊。
購入段階から良さげな雰囲気を感じ取っていましたが、実際に好みな単行本でした。
うん、これはスゴくイイと思います。
思わず無理矢理に紹介する順番を変えてしまいました。

収録作品は表題の中編と短編という構成。
後述しますが、姉2人との前半パートと、さらに同級生2人を巻き込む後半パートに分割されており、家でも学校でもWヒロインという図式なのです。
(…まぁ、片方は姉でないですが)
ソフト感覚ながら軽すぎることもなく、あまりストーリーっぽくないものの心理描写はしっかりしているという、実に適度なバランス上にあるお話なのです
これがえっちでかつ面白い。
そんな表題作は無論のこと、実は短編もなかなか良い出来栄えで、大変優れた1冊となっていました。
とりあえずはその短編から。

由紀路さん、由宇ちゃん
※左:由紀路さん、右:由宇ちゃん
 短編の2人は妹系。どちらも異なる可愛らしさがありました。

従妹「由紀路」さんの成長前後が楽しめる「お風呂大好き」
主人公「良緒」と小さい頃からなんとなく仲が良い、従妹「由紀路」はひとまわり年下の女の子。
中学生頃の本人曰く、
まだ毛も生えていないお子ちゃまじゃんか
…ということで、一緒にお風呂へ入ってこようとするなど、困ったこちらの反応を楽しんでいるような感じでした。
それから数年後、すっかり大人になった「由紀路」でしたが、本質はあまり変わっておらず…と、だいたいそんなん。

タイトルそのまま、お風呂えっちなお話です。
服装からいかにも女子大生という「由紀路さん」
カラー原稿部分では、まるで別人のようであった成長前が確認できます。
多少雰囲気の継承はありましたが、髪の色から違うんですねー。
「良緒くん」の成長っぷりも伺え、平時での対応はさすがに大人。
それだけに、実際お風呂へ侵入された際のリアクションが良かったです。
うーん、「由紀路さん」いいなぁ。
髪が長いためタオルで縛っているんですが、ちょうどリボンのようで可愛いの。
オチも期待通りな感じで、まとまり良い1話でした。

「憧明良」センセはアンダーヘアを描かれる方ですが、「見たい・知りたい・さわりたい」はそれを逆手に取った短編。
妹「由宇」に独りえっちを目撃されてしまった兄。
”しっかり見たい”という要望に応じた兄は、流れそのまま妹を脱がしてみると…なんと、まだ生えていなかったのでした。

高校生でこの状態は、なんらかの症状かもしれませんね。
実際そうだったなら、やっぱり思い悩むところでしょう。
こちらの「由宇ちゃん」はそんなコンプレックスがために気後れし、興味はあるものの彼氏はいない状態なのでした。
男性は好きな方も多いと思うんですが…またそこまで達観できる年齢ではないか。
それだけに、しっかり受け入れてしまったお兄ちゃんはちと問題で、ずるずると関係が続きそうな兄妹でした
興味津々だった「由宇ちゃん」の生レポートが細かくていいですねー。

摩緒さん・奈緒さん
※Wおねいちゃん「摩緒さん・奈緒さん」
 ひでるさん的には「奈緒さん」です。「利央くん」の呼び方も「なっちゃん」とより親しいんですねー。

そうした短編群を前後で挟みこむ、表題作シリーズ。
前半に収録の「おねいちゃんW」、「おねいちゃんW in summer」そして描き下ろし「おねいちゃんは○○○○が好き」
双子姉妹「植村摩緒」、「植村奈緒」を姉に持つ弟「植村利央」
家族でロッジへと来たものの、トラブルがあって両親は帰り、3人だけとなりました。
酔っ払っていた「摩緒」に「奈緒」が同調し、ゲームで敗北してしまった「利央」は下僕とされてしまい…。

双子なお姉ちゃんとの近親えっち話です。
どちらも色っぽいお姉さんなんですが、活動的でえっちの際には可愛らしくなってしまう「摩緒さん」、冷静沈着な眼鏡の「奈緒さん」というようにしっかりキャラ付けされており、それぞれ反応が微妙に異なるところに注目
漫画は奥が好きという「奈緒さん」に対して、まだそちらに慣れていない「摩緒さん」を満足させるところがメインとなっていました。
いちおう、えっちはこのエピソードが初というように描かれていましたが…うーん、特に「奈緒さん」あたりはこっそり見たり触ったり、色々してそうですね。
2人の姉にがっつりされてしまった「利央くん」が羨ましいお話です。
続く「おねいちゃんW in summer」は臨海学校で海に来た「利央くん」が、なぜか一緒に来ていた姉2人とのえっち。
冷静に同級生と姉を比較していた「利央くん」
さすがに熟練者は余裕です。
違いますね~(笑)
しかし、他の男との「摩緒さん」には逆に思わず声を上げていましたが、あれは…どうやら姉2人の計算づくであったようです。
”他の女の子としてもいい”という考えから「摩緒さん」「奈緒さん」2人の性格の違いまで、微妙な心理がちらほらと垣間見えて面白いのです
そう、このシリーズは成年漫画でありがちなラブラブ関係とは、微妙に違うんです。
冒頭収録の描き下ろし「おねいちゃんは○○○○が好き」でのリアクションもそんなん。
ここはあとがきを見て、膝を叩くほどに納得でした。
また、表題「おねいちゃんW」なのに、いきなり妹ネタというのがセンセの凄いところでしょう。

久世倫子、河本亜弥
※左:久世倫子、右:河本亜弥
 このW同級生も魅力的でした。「河本さん」は何らかありそうですね。

後半収録の続き「おねいちゃんW 彼と彼女と彼女と姉と」は全4話。
こちらは連続ストーリーになっています。
主人公「植村利央」は相変わらず双子姉妹「植村摩緒」、「植村奈緒」とえっち三昧な日々でした。
そんな頃、文化祭で同じ班であった同級生「久世倫子(くぜ・りんこ)」、「河本亜弥」が家に来ることとなったのです。
しかし、”帰宅したらえっち”という約束を事前に取り付けていた「摩緒」はそのまま始めてしまい、なんとその現場を…と、だいたいそんな流れ。

こちらで登場していたクラスメイト2人は「おねいちゃんW in summer」にて、スクール水着であった彼女らですね。
ただ、小さい「河本さん」については1話目から「利央くん」が名前を上げており、てっきり彼女とのえっちがメインだと思ったんですが…なんと、ツンデレちっな「久世さん」なのでした。
ちょっと言葉を交わしただけで、なんとなく察した「奈緒さん」
目撃してしまった「久世さん」に声をかけたタイミングは絶妙でした。
そのまま彼女の初めてを「利央くん」と共にリードしているんですが…あちこちの囁きは何気に凶悪
初々しかった「久世さん」を、すっっかりこっち側へと引っ張りこんでいます。
特に3話目での立ったままの描写はえっちでした。
なおそちらでは、ここまで大人しかった「河本さん」が前面に登場。
よく分かっていないのか、はたまた分かり過ぎているのか、童顔ながら冷静で動じないほわほわとした様が良いギャップとなっていました。
そんな訳で、ラストは4名で入り乱れるお約束展開です。
後半は同級生2人がメインでしたが、先の前半部分がために読み応えのある仕上がりでした。
それぞれ個性的であった、ヒロインらを堪能下さい
違うシチュエーションとかで続きを見たいですね。

色の強い細線の綺麗な絵柄。
濃淡も強く、またごっちゃり気味に描かれるため、ページ全体は濃厚です。
あちこちのバランスに優れており、コメディー崩しも適度なくらい。
服から小物、背景なども自然に漫画へおさまっていました。
ロリからアダルトなど人物絵の対応は幅広く、また成年漫画らしく大事な部分の描き込みには力が入っておりました
前述しているようにアンダーヘアをしっかり描かれる方で、どちらかというとリアル寄り。
癖はありますが、そう人を選ぶものではないと思います。
カラーはやや雰囲気変化しますが、判断は概ねそちらで問題ないでしょう。
紹介帯があれば、カット絵が最適です。




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tag : アンダーヘアスクール水着コメディー

■迷子のボクらのHについて (恩田チロ)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・むちむち
・おまけ: カバー裏にあとがき漫画「若生さんとわたくしとマンガ」、
      描き下ろし「迷子のボクらのHについて」序章・終章。
・その他: カラー(16P)、短編×13(うち「おとこのこ♂おんなのこ♀」×4、
      「ふぁみげき」×3)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「恩田チロ(おんだ・ちろ)」センセの「迷子のボクらのHについて」です。

いや、夏ですねー。
最近は暑さで目が覚めるようになってしまいました。
そんな訳で、なんだか眠い日々が続いております。
はぁ。

さて、疲れ気味なひでるさんは置いといて、なにげにブログでは全巻取り上げている「恩田チロ」センセ。
4冊目は、中編・短編という構成であった「迷子のボクらのHについて」です。
こないだの「恋するネイキッドガール」、「恋色劣情ガール」は一般系だったので、なんと初単行本「好色チロリズム」に続く成年系なのでした。
単行本の冒頭、巻末には描き下ろし漫画が収録されているんですが、それぞれ序章、終章とされています。
お話的にかかるのは実際「おとこのこ♂おんなのこ♀」だけであったものの、短編なども含めて全体で1つのストーリー、みたいな感覚
ちょっと新鮮でした。
なかなか面白い試みであると思います。
そんな訳で、ちとやり辛いですが↓掲載順のまま書いてみます。

小田なつき
※小田なつきさん
 左は扉絵ですが、妙なまでに可愛かったので掲載。これはいいなぁ。

4ページのカラーショート「迷子のボクらのHについて」は、単行本で”序章”とされている描き下ろし。
「谷本」くんと「池沢」さんのちょっぴり重たさもある、ラブえっち話でした。
夕焼けがために全体は赤くぼやけたような処理になっており、カラー原稿ならではという感じです。
続く「潮馴る(しおな・る)」もカラー原稿。
こちらは6ページのショート。
ツインテールな「奈緒」さんのビキニえっちなんですが、先のショートとは打って変わって明るい内容。
「奈緒さん」はツンデレっぽい要素があり、やっぱり「恩田チロ」センセはこうしたヒロインが巧い方ですね

全4話という単行本メインな中編「おとこのこ♂おんなのこ♀」
クラスメイトに拘束されてしまった、「小田なつき」さん。
同時に彼女を気に入った「三島」さん、「平岡」くんは2人で告白しようと決めていました。
しかし、転校して早々にえっちをする「なつきさん」の姿を目撃してしまった「三島さん」は、彼女縛り上げていたのです。
そんな事実を知った「平岡くん」も複雑な心境のまま欲望に負け、「三島さん」と共に…と、そんな流れ。

えっちストーリーですね。
ラブコメというほどの軽さはなく、また恋愛というほどの雰囲気でもありませんでした。
成年漫画らしくえっちシーンを重視しているだけ、ややお話がパタパタとした印象です

カラー原稿から始まる1話。
実は○○○であった、びっくりな「三島さん」
そうした事実ほか、
他の誰よりも絶対に私の方が好き…だから、許せないの
とか、彼女を好きなあまりちらほら見せるドス黒い欲望が良かったです。
ラストにて周辺の事情が明らかになっており、そのまま2話へと続いております。
えー、詳細は伏せておいたほうが楽しいかな。
色々あって、屋上でされてしまう「なつきさん」
偶然その場に居合わせた「瀬戸一馬」も参加し、またまた複数えっち・前後同時というサンドイッチ状態になってしまうのでした。
見ちゃ……ダメ…ぇっ
そんなことを言いながら、全開であった「なつきさん」が素敵なのです。
あれも研究成果によるものなのかなぁ。
アダルトな魅力がある、眼鏡の所長さんが登場する3話目。
えー、人の家で居候させてもらっている分際で、えっちなんぞ始めないように(笑)
ラストの4話目にて、ようやく「なつきさん」は普通っぽい(?)えっちをするのでした。
制服にエプロンという姿が可愛らしかったので注目。

マキちゃん、杏ちゃん
※左:マキちゃん、右:杏ちゃん
 ツリ目でショートカットな女の子なのですよ。

元恋人同士であった「マキ」ちゃんと「秀隆」くんの短編「夏色商店」
”2年前味わった目の前のカラダの事を思い出すと…”というくだりはえっちですね。
雰囲気的には一般系みたいなお話で、無理矢理イイ感じでまとめようとしているのが微妙。
ほぼ言葉だけで説明されてしまうため、漫画内で勝手に進んでいるような感覚がありました。
パン屋でバイトをする「秋吉姫野」さんの短編「クリームドリーム」
ポップな感覚であった店の制服が可愛いですね。
これは…普通にえっちだけで終わって良かったのではないかなぁ。
ラストページはご都合良過ぎで、げんなり。
そうした2話を考えると、短編「ガールフレンド」の出来栄えは秀逸。
夏祭りを控えた幼馴染み「克広」くん、「杏」ちゃん。
”お互いの恋人と初体験をする”ため、えっちの予行練習をするのでした…。
そんな、よくある連続話の1エピソードみたいな感覚です。
どちらも含みたっぷりな雰囲気であり、色々と背景が想像できて楽しいですね
きっちり前後を描いてほしい方もいるでしょうけれど、こちらはぼやかして正解のような気がしました。

「ふぁみげき」は3話の連続です。
格安な風俗店にて出会った「松沢未央」は、身震いするほどの美人でした。
何故かそんな彼女に気に入られた「伊藤マサキ」は、いつしかアパートへ通うようになっていました。
しかし、そこで出会った彼女の娘「松沢未来」は、元教え子だったのです。
驚く「マサキ」でしたが、2人っきりになると「未来」がえっちを求めてきて…と、だいたいそんなお話。

松沢未央、松沢未来
※左:松沢未央、右:松沢未来
 アダルトな「未央さん」が素敵なのです

うーん、全然悪くはないんですが…これまた随分と男性側に都合の良いネタですね。
「未央さん」らの事情はなるほどなぁ、という感じではあったんですが。
まぁ、あちこち厳しい時代ですから、こんな現代ファンタジーなお話にとろけるのはいい事なのかもしれません。
血の繋がりはないようでしたが、娘「未来さん」は「未央さん」をいくらか幼くしたようなキャラで、双方タイプを楽しめるのでした(笑)
ラストページが、まぁたあまりにも順風満帆過ぎるんですよー。
ここまでだと、ひでるさんはなんかダメ。

巻末に収録された”終章”「迷子のボクらのHについて~おとこのこ♂おんなのこ♀リフレイン~」も描き下ろし。
こちらのポニーテールな彼女は収録では唯一の貧乳キャラで、アクティブな雰囲気も手伝って印象的。
なかなかキャラが立っていましたけれど、どちらかの短編に出てたりするのかなぁ。
ぺらぺらっと過去単行本を確認しましたが、その姿は見つけられませんでした。

やや太めな強い線の絵柄。
そうした線の影響もあるのか色は濃い目で、またごっちゃりと描かれるため、ページ全体は濃厚です。
収録は2006から2007付近と、やや古めな原稿。
もともと巧い方なのでそう気になるほどではありませんが、多少の乱れはあります。
また、モノローグにてぱーっと状況説明する特徴があるんですね。
これは一般系も描かれているための癖かなぁ。
ページ制限もあるため分からないでもないですけど、ひでるさんとしてはあまり良い手法とは思えません。
ここは好みの問題でしょう。
むちむちとしたヒロインらは相変わらず魅力的で、特にショートカット・ツリ目な女の子の可愛さは絶品
そんなんがお好きな方には、直撃で刺さると思います。

「恩田チロ」センセの描かれるヒロインは力があるんですが…お話的には、今一歩という感じがありました。
中編・短編どちらも、もっと肩の力を抜いたようなんでもいいのではないかなぁ。

迷子のボクらのHについて

迷子のボクらのHについて (ワコーコミックス)


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tag : ショートカットラブコメポニーテールツインテールファンタジー

■堕天使の放課後 (音乃夏)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・学園
・おまけ: あとがき、ゲストページ。
・その他: 8話収録(全て表題作・1巻完結)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「音乃夏(おとのなつ)」センセの「堕天使の放課後 -ANGEL YARD-」です。

こちらのブログでは初単行本でした「コスペット」を紹介しております、「音乃夏(おとのなつ)」センセ。
3冊目の単行本は「堕天使の放課後 -ANGEL YARD-」なのでした。
↓表紙・裏表紙の感じから、調教系えっち短編集…かと思いましたが、なんとこちらは1巻完結の長編なのでした。
ページ開いてびっくりなのですよ。

ブログの構成もあり、先に絵柄について書きます。
ゆるやかな線のすっきり絵柄。
白比率が高く色は薄めですが、比較的ごっちゃり描かれる方であったため全体としては賑やか。
あちこちバランスは良く、絵柄がためコメディーの崩しも自然。
爽やかでクドクドしさないため、癖はあるものの万人に好まれるタイプであると思います
今回の↓表紙絵は別の方が担当して雰囲気が異なっているので、初単行本「コスペット」、2冊目「パフパフッ!」を探してそちらで判断するのが良いでしょう。


水澤カレン、会長「美波かすみ」
※左:水澤カレン、右:会長「美波かすみ」
 ヒロインいっぱいな漫画なのです。

…清く正しく美しく……という校訓である、中高一貫・全寮制の「白石学園」
しかし、そんな学園には、”天使の園(エンジェル・ヤード)”という、”学園にて調教した女生徒を出資者に特別接待させる”裏の顔があったのです。
生徒会はそれに感付いたらしく、副会長「有川リオ」は理事長の御曹司「白石ハル」に盗聴器を仕掛けるも失敗。
逆に、生徒会は彼にマークされてしまうこととなったんですが…と、大雑把ですがだいたいそんな導入部でした。

ちょっとハードな描写もある、学園えっちストーリーですね。
しかし、とある理由がため、実はタイトル・カバー絵の雰囲気よりもだいぶソフト。
極端な描写はなく、適度なえっちとコテコテし過ぎないくらいのストーリーがため、間口も広めだと思います
なんとなく苦手に感じた方にも、勝負をしてほしい1冊ですね。

…なお、いつも多少のネタバレはあるんですが、特に今回はストーリー漫画ということもあって、”後で知った方が新鮮に驚く内容”も下に書いてあります。
(※結末・核心部分は避けてる…つもりですが)
漫画で読んだ方が絶対に楽しいと思いますので、未読の方は進まないようご注意下さい。
既に結末まで知っている方、あるいは”先に多少知ってもいーやー”、という、大丈夫な方だけ進むようお願いします。

藤村姉妹(夜宵・詩音)
※藤村姉妹(夜宵・詩音)
 ホントはバニーな「かすみさん」を掲載したかったんですが…



【 warning: これより↓下はネタバレを含んでいます 】


さて、前述しているように、なかなか登場人物の多い本作品。
ブログ書く際の資料として、関係図を作成しましたが、もったいないのでそれも掲載してみました。
だいたい↓こんな感じなんですねー。

□■□ おまけ:白石学園 キャラ関係図 □■□

  【生徒会】  ←対立?→   【学園理事】 →運営・資金源→ 【天使の園】
会長「美波かすみ」      御曹司「白石ハル」          「水澤カレン」(水泳部)
副会長「有川リオ」        教師「一条司」            「藤村詩音」
会計「八重千景」        保健医「宮内怜」            「藤村夜宵」
書記「入野大和」    水泳部顧問「月島」              「小川美玖」
                                        「山田桂」

主人公である、理事長の御曹司「白石ハルくん」
基本命令口調で厳しい言葉が多く、ああした立場というのもあって、冒頭では悪の親玉ちっくな彼
しかし、1話目えっち担当である「カレンちゃん」とは、いきなり頭ぶつけて血だらけになってみたり、SDサイズになるなどコメディーっぽく対応していました。
ほか、生徒会長「かすみさん」を身を呈して守る、身体的特徴のあった「千景ちゃん」への優しい言葉から「リオさん」の真意を見抜く、捕まった女の子を助けるために単独で立ち向かう…など、台詞とは裏腹なところがちらほらと垣間見えるのでした。
こりゃ、男ツンデレですね
後半で「ぬるい」とか言われていましたが、その通りなのかもしれません。
彼にメロメロな女の子らは、いちおう自らの意思によって天使の園で頑張っているほか、男性ら教師陣も強い忠誠心をもっており、いわゆるカリスマ的な存在なのでした。
「かすみさん」にはある程度見透かされていましたね。
なかなか侮れません。

正ヒロインというべき、高等部2年・眼鏡の「有川リオさん」
先ほど関係図で示したように多くのヒロインが登場しているほか、前半は出番がやや少なくえっちもなかったため、なんとなく不利な印象があります。
もうちょっと日常シーンでも絡ませたかったですかね。
鉄仮面と噂される、真面目で厳しい副会長。
そうしたキャラであったため、後半の必死に我慢しているえっちシーンが可愛らしいのです。
特に、一度落ちかけた気持ちを奮い立たせるあたりの描写は、なんだか感動
手に汗握りました。
ぜひ、5話以降はラストまでノンストップでお楽しみ下さい

副会長「有川リオ」
※副会長「有川リオ」
 ちょっと仕掛けるのが遅いかなぁ。可愛い方でしたよ

胡散臭い「ハルくん」に盗聴器を仕掛ける「リオさん」
そして続くえろえろな地下描写から、すっかり彼が悪人に見える1話目「女子高生地下倶楽部」
そうした緊張した空気を崩したのは、中等部3年・水泳部のアイドル「水澤カレンちゃん」でした。
何故か母乳が出る彼女とのえっちは、途中から複数に発展。
基本的には彼にラブラブなんですが、彼女のモノローグはちょっぴり切ない感じなのでした
賛否両論あるとは思いますけど、ひでるさんとしてはえっち最高!万々歳!!という単純な描き方より良かったです。

高等部2年・生徒会長「美波かすみさん」、そして会計「八重千景ちゃん」が陥落してしまう、2話目「生徒会長はオナニスト」、続く3話目「ネコミミ娘アナル篭絡」
うさぎさんのようなリボンとツインテールが特徴の「かすみさん」
廊下を走っていたり、受け応えが微妙にお馬鹿さんっぽかったり…うーん、生徒会長らしくない娘さんですねー。
「ハルくん」を想像して、独りえっちをするところが注目です。
一方、続いてえっちされてしまう会計「八重千景ちゃん」
女の子は巨乳揃いな漫画でしたが、彼女だけは貧乳でややロリちっく。
タイトルそのまま、後ろでされてしまうお話なのでした。
何故か耳と尻尾が生えてくるという特異体質でしたが…まぁ、ここは深く考えなくていいでしょう(笑)

バニー姿の「かすみさん」、猫耳少女「千景ちゃん」の二元中継が楽しい4話目「性的欲望発散」
コスプレ姿で拘束された「かすみさん」は、ふと気付くと仮面な複数男性に囲まれていました。
そうした悲劇的なシチュエーションなんですが…満更でないどころか秘めた欲望を発散できる場を見つけ、目一杯に楽しんでいたため、気の毒感がまるでありません。
また別場面では久々に「リオさん」が登場しており、オモチャを使用された上に「千景ちゃん」とのえっちを目の当たりにさせられ、可愛らしい姿を見せておりました。
「千景ちゃん」に対する「ハルくん」、そして「リオさん」が優しく、よいムードなのです
積極的に受け入れようとしていた「千景ちゃん」にも納得。

高等部3年「藤村夜宵」、高等部1年「藤村詩音」の巫女・セーラー服コスプレという5話「姉妹で痴女ごっこ」
姉妹によって寝込みを襲われる「ハルくん」という、複数ラブえっちな構図です。
漫画中では珍しく、彼女らによって好きなようされておりました。
ただ、せっかくコスプレ姿だったのに、かなりあっさり脱いでしまったのはちと残念

ついに敵の正体が明らかになる6話目「凌辱アクメ輪姦」
動物への仕打ちがため、そちらの数コマ程度で見事に悪役の座を奪っておりました。
正ヒロイン「リオさん」が眼鏡を外す(外れる)のは、こちらの回から。
眼鏡な彼女も可愛かったんですけどね。
1話から顔を見せていた「小川美玖」、「山田桂」の2名がここでしっかりと描かれており、メインの「リオさん」と共にクライクマックスを盛り上げておりました。
ラストへと続く7話「犯されても…笑顔」、完結の8話「ツンデレ委員長のご奉仕」については…ぜひ漫画でご確認下さい。
「ハルくん」らの連携が見事なのですよ。
前述したように手に汗握るドキドキな展開でしたが、ストレスを吹き飛ばす爽快感溢れるものでした。

当初は「なんて奴だ!」とか思わせておきながら、いつの間にか「ハルくん」視点で漫画を見ており、いつからかそちらに感情移入していきます。
不可解な部分がやんわり晴れてくると、俄然彼が正義に思えるから不思議
…まったくの善人とも言えないんですけどね。
えー、主人公サイドよりもさらに巨大な悪を描くことで中和してしまう、アリスソフト大悪司」とか初期必殺シリーズみたいな手法でした。
ひとまずざーっとあちこち楽しんで読み、全体ストーリー把握した上で2周目を読むと、より深く楽しめると思います。

堕天使の放課後-ANGEL YARD- (エンジェルコミックス)堕天使の放課後-ANGEL YARD- (エンジェルコミックス)
(2009/07/16)
音乃 夏

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tag : アリスソフトコメディーコスプレツインテール

■マイナスりてらしー (宮下未紀)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 主従・メイド
・おまけ: 描き下ろし「あとがき漫画」
・その他: 折り返しにコメント、カラー(4P)、
      9話収録(全て表題作・1巻完結)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「宮下未紀(みやした・みき)」センセの「マイナスりてらしー」です。

こないだ書いたように、7月は「百合姫コミックス」祭り。
ぴーひゃらら、どんつく、どんつく…。
書店をうろうろとして、見つけました「百合心中東雲水生」ほか単行本。
しかし、ひでるさん脳内でメインだった「宮下未紀」センセの漫画は周囲になく、「さては売り切れたか!?」と一時はハラハラしましたが…ありましたよ。
こちらは小さい本(B6判ですよね?)だったんですね。
もう、脅かすんだからー。

そんな訳で、ブログでは「ピクシーゲイル」以来という「宮下未紀」センセ。
最新刊は「マイナスりてらしー」なのでした。
発売が「一迅社」さんなので、くくりはいちおう「百合姫コミックス
確かに百合っぽさもありましたが、これは主従関係という感じかなぁ…。

松平康光・杉本美晴
※当主「松平康光」・メイド「杉本美晴」
 双方の絵にしてみました。右の「美晴さん」は…秘密。

かつては隆盛を誇っていた松平家。
しかし現在は事業が次々に破綻し、多くいた従業員・使用人は全て解雇。
銀座のど真ん中にあった豪邸も抵当に入っているという、ドン底な状態なのでした。
その原因とされているのが、”マイナス金運”という現在の当主「松平康光(まつだいら・やすみ)」にある不幸体質。
厄病神とされた彼女からは皆が遠ざかっており、またやりくりに苦労した親兄弟は次々に亡くなったため、幼いころから一緒であったメイド「杉本美晴」と2人だけという生活なのでした。
そんな2人に、ちょっとした切っ掛けから関わった学級委員長「竹山友加」は、次第にある疑いを持っていくんですが…。
大雑把ですが、だいたいそんな感じ。

これは恋愛関係ではないですねー。
お世話係で小さい頃からずっと身近に生活しており、もうお互いが空気のような存在。
”非常に強固な主従関係”という2人なのです。
おそらく血が繋がっていないだけ下手な家族よりも強い絆で結ばれており、そんな描写を主軸にコメディーがちらほらという漫画なのでした。
↓表紙のメイドさんと抱き合う絵とか、”お金はないけど、メイドがいます。”という帯文句を異なって解釈してしまうと、がっかりするかもしれないので注意(笑)

給食費は10800円
※給食費10800円が支払えない松平家。
 学校へ行かず、バイトをしていた「康光さん」なのでした。

主人公、現在当主である「康光さん」
相当な逆行にさらされていながら頑張っている、なかなかタフな精神の持ち主。
豊かな感情をもち、正反対な「美晴さん」とは長いだけあって実にいいコンビでした。

お嬢さまがお望みなら、どんなことでもいたしましょう

…とか言っていた、透き通った深い瞳の持ち主、メイド「美晴さん」
あまり感情が表に出ることなく、淡々とかなりの業務量を1人でこなしていた有能なメイドさんです。
とある理由がため組長秘書とかやっていましたが、そちらでも短期間で才能を発揮しておりました。
胸も大きく、メイド服からスーツ姿まで、完璧なまでに似合っております。
業務から容姿、さらに言えばどこで学んだのか心構えまで完璧なのですよ。
あれはいいなぁ…。
そうしたパーフェクトである彼女だけに、3~4話の指摘はさぞショックだったでしょう。
ああした行動も当然なように感じます。
1枚だけ写真を持っていくあたり可愛いですね。
実は漫画の鍵を握る人物なのでした。

もう1人のレギュラー、学級委員長「友加さん」
はっきり言って松平家とはほぼ無関係ですが、性分なのか最後までずっと付き合っていました。
トレードマークである眼鏡そのまましっかりとした分析力を持ち、また1話とか4話、6話の言動を見る限りでは、なかなかに熱いキャラ。
これまでの事情もあってか、どうしても逡巡してしまう「康光さん」をぐいぐいと牽引しておりました
いい娘です。

ああっ美晴さんっ!!
※ああっ「美晴さん」っ!!
 死んじゃダメだ!!…と、この後どうなるのかは秘密。

ほぼ男子は描かれず、そうした女の子らの織り成すふんわりと優しい漫画でした。
あのテンションは、いかにも「宮下未紀」センセですね
成年系「シトロン・ヴェール」に収録されていたようなシリアス話だと冷たく重いんですが、こうしたコメディーちっくな系統は作画の特徴もあってか、ぺかぺかと呑気に見えますね。
(※全然異なりますが、「えのあきら」センセと”コメディー調の雰囲気みたいなもの”、は似てると思う)
普段がそんなんだけに、ところどころのシリアス描写がなにげにどっかりと重たいのです。
特に3話のお祖父様、父様とのエピソードはすんなり軽く描かれていましたが、涙腺弱いひでるさんはじわーときました。
「康光さん」が無事にああ育ったのは、家族の影響もあるんだろうなぁ。
また、後半6話以降にあった漫画のメイン部分である「美晴さん」とのやりとりも、非常に良いものでした
先の台詞が後々に生かされているなど、考えようによっては確かに形を変えた百合漫画と言えるのかもしれません。

描き下ろし部分では銃を持っており、冒頭シーンでは傷だらけであった「美晴さん」ほか、まだ色々と広げられそうな余地もありましたが…この1巻で完結なようです。
ネタ的に、これくらいの長さが適度かと思いました。
ヒロインにはもう1人巫女さんもいたんですが…あまり積極的には関わらない微妙な立ち位置だったこともあり、漫画本編の彼女よりも、折り返しに書かれていた「宮下未紀」センセの巫女衣装話のが興味深いですよ。

細線のすっきり絵柄。
白比率が高いものの乱れることなく、線の強さがため、結果的に濃淡は適度な感覚です。
バランス良好で、あまりコテコテとした描き込みもなく、非常に見易い漫画です。
キャラ絵は幅広い輪郭と大きめなタレ目、ぽっとした小さい口が特徴。
漫画の巧い方ですが、センセ独特の間は好き嫌いが分かれるかもしれません。
なんというか、流れているような、止まっているような感覚ですね。
…うう、ボキャブラリーないのでそんな程度の言葉しか浮かびませんが、概ねそんなん。
それがいいとこなんですけど、苦手に感じる人もいそうだなー、とか思いました。

なお1コマだけでしたが、”昔取った杵柄”というべき、メイド「美晴さん」のセクシーカットがありました。
妄想部分なんですけど、男性読者は注目でしょう。

マイナスりてらしー (IDコミックス 百合姫コミックス)マイナスりてらしー (IDコミックス 百合姫コミックス)
(2009/07/18)
宮下 未紀

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★過去に紹介した百合姫コミックス (※作者名あいうえお順)
flower*flower ふらわーふらわー/石見翔子
アオイシロ-青い城の円舞曲-/江戸屋ぽち
かわいいあなた/乙ひより
クローバー/乙ひより
マーメイドライン/金田一蓮十郎
リンケージ/倉田嘘
春夏秋冬[限定版]/蔵王大志
・初恋姉妹1巻 3巻[完結] /東雲水生
EPITAPH エピタフ/硝音あや
乙女ケーキ/タカハシマコ
少女美学 秘蜜少女 /CHI-RAN 
voiceful/ナヲコ
ときめき☆もののけ女学園/南国ばなな
夜空の王子と朝焼けの姫/袴田めら
SIMOUN シムーン/速瀬羽柴
・ストロベリーシェイクSweet1巻  2巻[完結] /林家志弦
極上ドロップス/三国ハヂメ
紅蓮紀/武若丸
絶対×浪漫/むっちりむうにい
楽園の条件/森島明子
くちびるためいきさくらいろ/森永みるく
・GIRL FRIENDS1巻 2巻 /森永みるく[おまけ] 


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tag : 百合姫コミックスコメディー百合漫画一迅社

■女子交性活! (奈塚Q弥)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・学園
・おまけ: あとがき・作品解説、加筆あり。
・その他: カラー(4P)、短編×8
      (うち「異文化こみゅにけーしょん」×2、
      ※各短編は同一世界でのお話)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「奈塚Q弥(なつか・きゅーや)」センセの「女子交性活!」です。

エンジェル出版」さんですね。
こないだの「絶頂JK制服されたいの/鷹那優輝」と同じくらいに発売で、やっぱりハードそうな雰囲気なんですが…どちらも、極端なものではありません。
(※背表紙の黒が原因ですかね?)

さて、ゲーム原画のお仕事もされているらしい「奈塚Q弥」センセ。
そっちでファンだった方は、小躍りしたくなるような単行本でしょう。
こちらの「女子交性活!」で3冊目くらい。
派手でぷちハードのえっちながら、ラブコメっぽい楽しさもある漫画集でした。
なお、全ての舞台は”練魔区太泉学園&石神丼公園付近”ということで、今回の「女子交性活!」は無論、たぶん前巻「女子交性のヒミツ!」なども含めて同じ世界観。
それぞれ極端に接触はしておりませんが、キャラも各話にゲスト的に顔を見せていたり、会話の端に出てきたりと、知っていればより楽しめる内容でした。
こちらが気に入った方は、逆に前巻を探すのもいいと思います。
↓表紙も続きみたいな感じでしたからねー。
これでシリーズ3冊目が出たら、果たしてどうなってしまうのか!
…気になりますね。
(※余談。ひでるさんは同じ娘だと思っていましたが…今回は「ティータさん」とのことだったので、たぶん前巻表紙とは別人だと思います。ソレ用に途中まで書いていた文はボツとなりました。るるるー)

ティータさん、朝永妙子先生
※左:ティータさん、右:朝永妙子先生
 こちらの「ティータさん」のお話は良かったです。

「異文化こみゅにけーしょん」は続く「続・異文化こみゅにけーしょん」と合わせ、いちおう収録では連続漫画という風情になっています。
ヒロイン「ティータ」が↓表紙を飾っていることを考えると、こちらが単行本でメイン的なエピソードなのでしょう。

初めて見た同人誌に衝撃を受けた「下級明徒」くん(※生徒くんの弟)
よりそっち系の文化を詳しく知るため、留学生「ティータ・ウエストサイド」さんに教えを請うのでした…。
女の子にエロ同人誌の事を聞くなんて大胆ね…
とか言いながら、軽く1時間もの間真面目に説明していたらしい、ツンデレちっくな「ティータさん」が素敵です。
ここまでの女の子(しかも外人だし)がもし本当にいたなら、同人誌業界は今後も安泰でしょうねー。
…まぁ、どうかわかんないけれど。
1話目は、デッサンのために見せ合う展開。
うーん、あれは良いシチュエーションですわ。
お互いに「フィルターかかってて見れない」というやり取りが面白いのです。
2話目「続・異文化~」は某有名キャラにコスプレした「ティータさん」と、女装させられた「明徒くん」のお話。
5回連続でどうのこうのと、前話からまるで進歩してないあたりが可愛いですねー。

なお、日本語ペラペラ(※アニメで覚えたらしい)というのはお話の関係もあるので歓迎ですが、容姿までソレっぽくないというのは…うーん、どうでしょう。
ここは好み次第になるかなぁ。
実際、ひでるさんはどっちかと言うとこのままのが好きなので。
そう言えば、こないだ紹介した「ハニーブロンド/フクダーダ」の「エリナさん」はぱっと見でも外人らしかったですねー。

冒頭部分で「異文化~」の後日談も差し込まれていた「教えて!朝永先生」
タイトルそのまま、身体をもって生徒の悩みを聞く「朝永妙子」先生のお話です。
並ぶのも当然ですね。
なんと教頭ほか各教師までもが相談に訪れ、乱交に発展しておりました。
ああしたオチがため、すっきり明るく終わるのはいいと思います。
1コマだけですが、「異文化~」の2人が出演していた「忍ぶれど色にでにけり」
こちらのヒロイン、妹「塩尻エリカ」ちゃんは「朝永先生」の姪で収録では唯一のロリ系。
お兄ちゃんとのラブラブ近親えっちなんですが、目撃していながらまるで止めない母親は凄いですね。

綾名唯衣、岩嵯ちひろ
※左:綾名唯衣、右:岩嵯ちひろ
 いいことですが…2人ともスゴイ胸ですねー。

「性体験」はヒロイン「綾名唯衣」さんのえっち体験回想・告白なお話。
冒頭に登場していた「下級生徒」くん(※前巻登場なのかな?)は、お話のスパイス的存在で、メインは回想部分に登場していたエロ教師なのでした。
そんな訳で、”指導と称してエロいコトする”という、超王道なネタなのです。
お前みたいな生徒はコレで仕付けて来たんだ
…とか言っておりました。
常連なんですね(笑)
捕まんないように。
こちらの「唯衣さん」は表情の変化が少なく、何を考えているのか分からないタイプ。
そんなしれっとした彼女が、えっちによってメロメロになる様をお楽しみ下さい。
スクール水着に着替えさせられてしまうのも、「待ってました」という定番パターンでしょう。

兄と付き合っており、隣の部屋でガンガンとえっちしていたのは、憧れの存在であったクラスメイト「岩嵯ちひろ」さんでした。
そんな2人に当てられ、独りでしていた「高野大和」くん。
偶然「ちひろさん」にその現場を目撃されてしまったんですが…彼女はコンプレックスで秘密にしていたモノに興味を引かれ、えっちに誘ってみるのでした…。
短編「大は性をかねる」は、そんなお話。
思わず比較してしまう「ちひろさん」
将さん(兄の名前)のは小さくて~」の部分が最高でした。
モノが極端に違う兄弟ですねー(笑)
「ちひろさん」はなにげに「大和くん」の想いも聞いており、”そしたら試してみよう”という結論に達するのも無理からぬところでしょう。

姉「西園寺望霧」
※姉「西園寺望霧」
 喋り方も妹さんと全然違うんですね。

ほか、冒頭話「姉妹で性特訓」
妹「西園寺希美」と勘違いされた奥手な姉「西園寺望霧」がされてしまう展開です。
一方の「希美さん」は体育教師と付き合っていたほか、乱交好きなえろい娘さん。
カラー原稿部分では、5名を相手に楽しんでおりました。
なお、あとがきによるとカラーの4ページ目は描き下ろしとのことでした。
…なるほど、言われてあらためて見直してみると、そちらだけ安定感が増しているように見えますよ。
「姉がレギュラーになれたワケ」は、野球部にてレギュラーを目指す双子の姉「星野ともみ」のため、妹「星野みかげ」がえっちにてサポートするようなお話です。

強い線のすっきりな絵柄。
適度な濃淡具合で線も大きな乱れなく、おおむね画面は安定しておりました。
どちらかというと勢いのある漫画タイプで、細かく見るとややバランスが犠牲になっている感じもあります。
ただ、それも大きく目立つほどではなく、重箱の隅つついた程度。
それより鋭角的なキャラ絵のが、好みの分かれるところだと思います。
癖はあったため、↓表紙・裏表紙でご判断下さい。
基本的にカラーと白黒であまり雰囲気は変わりません。
(※それぞれの良さはちゃんとありましたが)

センセ自身もHPにて触れていましたが、
大丈夫!ナツQのJK本だよ
という帯文句そのまま、楽しい1冊です。
うん、これは大丈夫でしたよ。

女子交性活! (エンジェルコミックス)女子交性活! (エンジェルコミックス)
(2009/06/17)
奈塚 Q弥

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tag : エンジェル出版ゲーム原画ラブコメスクール水着

■すてっぷあっぷ! (由雅なおは)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、
      カバー裏に4コマ「遺伝?」・キャラ供養のコーナー。
・その他: 折り返しにコメント、カラー(4P)、
      10話収録(全て表題作・1巻完結)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「由雅なおは(ゆいが・なおは)」センセの「すてっぷあっぷ!」です。

えー、ひぐらしに続いてうみねこノイローゼなひでるです。
漫画に続いて、ついにアニメなんて始まりましたね。
あれがどこまで、どんな感じで動画となっていくのか楽しみです。
毎週というのがややもどかしいですが…。
続いて、8月に発売という最新作はついに回答編。
これで何らか分かるんでしょうかねぇ…。

さて、関係ない話はそれくらいに、本日は「由雅なおは」センセです。
4冊目くらいの単行本は「すてっぷあっぷ!」なのでした。
こちらは1冊完結の長編ストーリー。
ラブコメな成年系という、センセの漫画によく合ったポップな仕上がりだと思います。

愛原姉妹
※愛原姉妹
 巫女姿も可愛い姉妹です。

親の再婚がため、姉「愛原桜」・妹「愛原由良」という元幼馴染みと同居することとなった主人公「天音マコト」
2人の母「愛原綾菜」と父親はさっさか新婚旅行へ出掛け、3人きりという生活になりました。
優しい「由良」とは異なり、頭の上がらない「桜」には昔から振り回されっぱなし。
同居の初日、うっかり「桜」の全裸を目撃してしまい…と、だいたいそんな導入部。

ベタベタな姉妹(+母)との近親ラブラブえっち話
いちおう義理な関係でもともと好き合っており、背徳感というのはほぼ皆無でした。
タイプの異なる3名ヒロインと次々にえっちしつつも、ドロ沼とならないハーレム展開なのです。
そのためお話としては軽いものですが、サクサクと楽しく展開していくので、読みやすいと思います。

髪留めが特徴のメインヒロイン「桜さん」は、どうやらあまり料理が得意でない様子。
漫画では色々と下手な表現が考えられますが、ここで「マコトくん」が言っていたのは、
なんだこの食感ッ、マズッ
…でした。(※この際に箸でつまんでいたのは小魚)
細かいことですが、食感を持ってくるというのは珍しいですねー。
なにげに食事ではウェイトある部分で、そこがダメというのはなるほど致命的。
我慢し辛く、下手をすると”不味い”よりも食べるに苦労するかもしれません。
(※作る際に「桜さん」はいちおう味見もしており、リアルな下手さ(笑)だと思う)

桜さん、由良ちゃん
※左:桜さん、右:由良ちゃん
 カバー裏でネタにされてましたが、「桜さん」も決して小さくはないですよ。

いきなり胸にぶつかる(顔埋める)という1話目。
「何だ?」とばかりに揉んでしまうのも含め、超ベタ展開です。
えー、普通は脱衣所で着替え最中(※しかも「桜さん」は全裸状態だ)に扉が開いた時点で、悲鳴と共にボコボコにされるパターン。
なんだか、あーされるまで待っていたような感じでした。
違和感ありありなシーンでしたが、その後の展開を見ると…案外「桜さん」はソレを切っ掛けとしたのかもしれませんね。
考え過ぎかな。
ちと逆視点で見たい場面です。
また、冒頭のカラー部分はえっちシーンなんですが、本編とは若干異なっていました。
見比べてみるのも面白いと思います。

学校ではクラス委員長、家庭では妹を守る姉として、口うるさい幼馴染み。
学校・資料室でのえっち展開となる2話目にて、
今日だけだからねっ!!
という台詞がまた可愛らしいのです。
ツンデレちっくなんですねー。
単にラブラブしているだけでなく、えっちを餌にして「マコトくん」を操縦する場面などもありました。
そうして終始強い面を見せていただけに、8話目の描写は必然でしょう。
ああいったコトがなければ、おそらく妹のために自ら幕引きしてしまうのではないかなぁ。

それに続く3、4話は、巨乳な妹「由良ちゃん」のエピソード。
徹底的に可愛らしく描かれており、あそこまで積極的に迫られたら、陥落するのも当然でしょう
無邪気に見えますが、あちこち自らのセールスポイントを熟知している(っぽい)あたりは、只者でありません。
容姿はともかく、そうした仕草・性格的なところまで考えれば、姉「桜さん」よりモテて当然。
巫女バイトをする7話目では、姉に群がっていた客を一瞬のうちに奪い去っておりました
凄いですね。

これまたベタに、水着を見てもらう~から発展する3話。
チェック柄でふりふりという、なんだか下着っぽい水着なのでした。
しかもサイドは紐でしたからねぇ…えっちです。
遊園地の4話では、なんと観覧車内なのでした。
あれは「由良ちゃん」らがキスしているカップルを見たそのまま、上下からは丸見えなんですけど……まぁ、いいのか。

綾菜さん
※綾菜さん
 お気に入りです。ピンでも全然問題ないだろう、強い個性の持ち主でした。

ぜんぜん母親って感じしないよなぁ
とか「マコトくん」に言われていた、義母「綾菜さん」
自ら「お姉さん」とか名乗っていたそのまま、彼の母親らしく振る舞おうともしておりません
「マコトくん」の年齢的なことを考えると、あえて母親という位置にこだわるよりもベストな選択かもしれませんけどね。
まぁ、娘に手をつけたことをあっさり容認しているほか、選択肢に自らの名前を入れる、強引にえっちへ持ち込む…など、かなりお好きなようでした。
6話目ではミニスカサンタなコスプレで不意をついておりましたが、夜に顔を見せただけで「まさか夜ばいじゃないですよねっ」とか、「マコトくん」に警戒されております。
どんな母親だ(笑)
温泉にて、「由良ちゃん」に自分の初めて物語を喜々として聞かせているあたりも、面白い方ですねー。
(※その際の若いセーラー服姿の「綾菜さん」は必見です)
後半では娘2人を焚き付けるなど裏で暗躍して背中を押し、話をややこしくかき回しておりました。
さてはて、こうして実現する姉妹対決がどう決着するのか、ぜひ単行本でどうぞ。
色々意見はあるかもしれませんけど、ものすごくこの漫画らしい結末です

細線のあっさりな絵柄。
あまり詳細まで描き込むタイプではなく、大きめな絵で迫力があります。
トーン・ベタでの色は若干テカテカで、ページ全体にごっちゃりと描かれる作風もあって濃い目なのでした。
大きめな頭・尖った顎、大きい目という人物絵。
たまにバランスが怪しくなっていますが、特に際立って引っ掛かるコマもなく、おおむね問題ない程度です。
人を選ぶだろう強い癖に違和感なければ、楽しめると思われます。
白黒絵よりもこってり感があり、判断には適さない↓表紙ですが、ぼてっとした重い色ほか構図としてもインパクトに欠けるものだと思います。
前の「妄想・極楽・夢気分」の際もそうでしたが、引き気味で複数キャラを絡ませるよりも1人メインを決めた方が良いのではないかなぁ。
色つきで見ると、なんだか姉妹っぽくないですね(笑)

あまり本編とは関係ないですが、2話目にてオチとなっていた「桜さん」らの担任。
教師らしからぬはっちゃけ発表と可愛らしい雰囲気で登場はたった2コマだけであったものの、印象的でした。
ボツにしたという学園ものも見たいですねー。

すてっぷ・あっぷ! (ポプリコミックス 48)すてっぷ・あっぷ! (ポプリコミックス 48)
(2009/06/25)
由雅なおは

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tag : ラブコメうみねこノイローゼコスプレ

■ましゅまろフィアンセ (イコール)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・むちむち
・おまけ: あとがき、ゲストページ
      カバー裏に「愛子の玉袋わしづかみ大作戦!」、
      描き下ろし「ちっちゃいましゅまろフィアンセ」
・その他: カラー(8P)、
      短編×11(うち「ましゅまろフィアンセ」×6)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「イコール」センセの「ましゅまろフィアンセ」です。

そうか、これは好みの絵柄だったー。
週末の単行本で最も目立っていたのは、強い視線が刺さった「委員長の恋人/しのぎ鋭介」でした。
一方、こちらの「ましゅまろフィアンセ」は、どちらかというと迷ったタイプ。
読むのが遅れたのは、そんな理由から。
後述しますが、あの↓表紙が微妙に見えたんですよね。
紹介帯にはカット絵もあったんですが、判断しきれませんでした。
まだまだ修行が必要です。

そんなこんなで、2冊目の単行本という「イコール」センセ。
ひでるさんは当然こちらが初見。
表題の中編と短編がおおよそ半々くらいの構成でした。
なんとなくロリ系統かと思っていましたが、ジャンルとしてはむちむちですね。

愛子ちゃん
※愛子ちゃん
 白黒絵はこんな感じです。↓表紙とはまた印象が違うでしょ?

表題作の中編「ましゅまろフィアンセ」から。
「愛子」ちゃんと「高樹」くんは双方の親公認という婚約者カップル。
”早く孫を”と言われるそのままヤル気満々な「愛子ちゃん」でしたが、フィアンセ「高樹くん」は古風な感覚がためか意外につれないのでした。
しかし、えっちな身体で無防備な「愛子ちゃん」は、あちこちで男性の視線を集めてしまい…と、だいたいそんなお話。

いちおうラブコメでいいのかなぁ。
ヒロイン「愛子ちゃん」は婚約者がいるものの、いきなり1話目から他の男とえっちしてしまうのでした
そう、実は収録の大半が彼氏以外とのえっちという「ましゅまろフィアンセ」
そんなんが苦手な方は、ちょっと注意。
彼氏との甘いラブコメかと思っていたので、この展開は意外でした

この娘は、ちと天然で隙も多いんですよ。
おまけにロリ巨乳ですから、あちこちで狙われるのも仕方ないことかもしれません。
(※あ、つい「ロリ」と書きましたけれど、いちおう「愛子ちゃん」は高校生なので正しくは童顔。ロリちっく)
身体に正直で貞操観念が希薄なため、即えっちに流されてしまうものの、精神的には揺らいでおりませんでした。…いちおう。
雰囲気的には、「尾崎未来」センセの「杉本あいちゃん」とよく似ておりますね。
…たった今気付きましたが、2人は名前も似てるじゃない(笑)
おっぱいが弱い、みたいな弱点はありませんでしたが。

カラー原稿から始まる冒頭話「ましゅまろフィアンセ」
後の「はかって!~」にもカラーページありましたが、漫画のカラー原稿は↓表紙と違ってふんわりとした薄めな色使いで、ひでるさん好みな感じでした。
(※でもこれが表紙というのは、ちとインパクトが弱いかもしれませんねー)
若さもあってか、やたら積極的な「愛子ちゃん」
頑張って裸エプロンで出迎えようとしたんですが、宅配便の男性と…というまるでAVのような流れ。
うん、やっぱり「高樹くん」も悪いですね。
自らの考えは置いといて、せめてぎりぎりなトコまでしてあげてもいいと思いました。
しっかし「愛子ちゃん」は可愛いなぁ…
2話目「もっと!ましゅまろフィアンセ」
送ってきた荷物から、しっかりネグリジェを着ていた「愛子ちゃん」
いち早く見せたい気持ちも分かるんですが、前回に続いて朝の出来事なんですね。
今日仕事だよ!」という言葉から察するに、土曜とか日曜なのかな??
ビジネスマンの朝なんてメチャ多忙な時に、えっちを迫られても辛いところ。
あれは仕方ないか。
ちょっとだけ入っていましたが。
こちらでは手違いによって、取り立て屋とのえっちです。
前話もそうですが、「愛子ちゃん」は簡単に玄関開け過ぎでしょう。
また、いちいち上がらせるのも大きな問題ね。

コマにおさまりません
※コマにおさまりません、という「愛子ちゃん」です。
 実に良いおっぱいでした(笑)

またまた「高樹くん」の問題が垣間見える、3話目「はかって!ましゅまろフィアンセ」
休日で自分の誕生日なのだから、もうちょっと構ってあげないとー。
どうにも朝駆けがお好きらしい「愛子ちゃん」もやや困りもの。
朝は眠っていたいですからね。
こちらでは試着室にて店員さんとのえっち。
下を着ている筈なのに、ぶるるんと飛び出す胸、そしてあの行動は犯罪的です
初めて「愛子ちゃん」の学校描写があった、4話目「どきどき ましゅまろフィアンセ」
なにげに制服姿が新鮮で、もっと早く見たかったです。(※やたらスカート短いのね)
実は委員長なんてやっていた「愛子ちゃん」が、後輩に寝込みをじわじわと襲われてしまうパターンでした。
しかし…「愛子ちゃん」は起きない娘ですねー。

最終話「ずうっと?ましゅまろフィアンセ」は、ようやく「高樹くん」です。
チョイ役ですが、友人「ももちゃん」が登場。
前述しましたが、彼女の学校シーンはもうちょっと見たいですねー。
どこまで知っているのか微妙(笑)ですが、「高樹くん」もなかなか出来た男性。
「愛子ちゃん」がメロメロになるのも当然かもしれません。
なお、「親とか関係ない!私はずぅっと~」みたいな台詞がありました。
描き下ろし「ちっちゃいましゅまろフィアンセ」はプロローグ話でしたが、こちらは婚約決定ネタ。
(※つい先日紹介した漫画同様、あのラストページはちと現代恐怖物語でしたが)
どうやらもっと早い段階から何かしらありそうだったので、そのあたりも知りたいですね。
その描き下ろし漫画は温泉話なんですけど、あの成長っぷりで普通に男湯に入ってくるのは凄い

そうした感じで、「愛子ちゃん」がやたら可愛らしい漫画でした。
これで終わってしまうのはすごく惜しいので、可能であればもっと色々な「愛子ちゃん」を描いてほしいです。

かおりちゃん、まいこ先生
※左:かおりちゃん、右:まいこ先生
 「うぶかぷ」の「かおりちゃん」は電車えっちなのでした。

「ちっちゃなたわわ」の「小中」さんもロリちっく巨乳(※彼女は中学生)
こちらは担任教師とのえっちでした。
眼鏡な家庭教師「まいこ」先生とのえっち、「せんせいとやくそく!」
いい点数なら言うこと聞く~という王道展開でしたが、マニアックなプレイを依頼した「タケル」くんが素敵。
「開運大吉!ももみくじ」は神主さんとのえっちで、こちらも王道。
残念ながら巫女さんではないんですねー。
流れるような無理矢理展開が良かった電車内でのラブえっち「うぶかぷ」、「Harvest time」は妹「リコ」ちゃんの目前にてのえっちでした。
「リコちゃん」が直接えっちに巻き込まれない展開は意外な気がしましたけど…普通に考えれば、あれくらいの関与が限界ですか。
長くなったので、短編は軽く紹介しました。
表題作が非常に良かったため、やや弱いかなぁというのが正直な感想です

丁寧な細線のデジタル絵柄。
薄い灰色で濃くはなく、ややテカテカした感じでした。
多少微妙な時もありますが、絵のバランスは概ね良好。
どちらのヒロインも可愛らしいのに、皆さん見事な張りのある胸をお持ちでした。
豊かな曲線の、むっちりとした柔らかさのあるキャラ絵です。
↓表紙・裏表紙の絵が非常に特徴的で人を選ぶものでしたが、白黒絵のがもう少しソフトな印象ですね
いくらかプラス判定で良いかと思います。
むちむちしたのがお好きな方は、さらに倍でOK。
そう考えると、同様に癖がある表紙だった初単行本「らぶみるくしゃわぁ」も、イケるのかもしれません。
ちと書店で気にしてみましょうか。

ましゅまろフィアンセ (ホットミルクコミックス 299)ましゅまろフィアンセ (ホットミルクコミックス 299)
(2009/07/10)
イコール

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tag : ラブコメネグリジェビジネスマン

■カンペキな彼女 (あきづき弥)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : ラブコメ・片想い
・おまけ: あとがき漫画「会議室(反省会)」、合間にネタ絵・キャラ紹介、
     カバー裏に漫画「夫婦漫才に邪魔者一人」
・その他: 6話収録、現在は1巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あきづき弥(あきづき・わたる)」センセの「カンペキな彼女 1巻」です。

うーん。
週末でゲットした一般系ですが…どれもブログにし辛いのが多いですね。
なんでかは詳しく書きませんが、文にするのが難しいのよ。
当初想定したものを諦めたため、迷走しておりました。
むむむ。

そんな中でチョイスできたのが、「カンペキな彼女」です。
いくつか読んだ後に手をつけてコレだと思いました。
さて、“第1回神風賞「コミックハイ!賞」受賞”という、輝かしい冠をお持ちの「あきづき弥」センセ。
以前はイラストとかアンソロジー漫画で活躍されていたらしく、こちらが初のオリジナル連載となるようです。
ややベタでしたが、こちらは意外な展開よりセオリーな様を楽しむ漫画でしょう。

ヒロイン特集1:「諏訪さん」の表裏
※ヒロイン特集1:「諏訪さん」の表裏
 ややこしい性格なので、あちこちで苦労しておりました。

自他共に認める「完璧」な女子中学生「諏訪ひなこ」
容姿は無論のこと、基本教科から美術・体育などの教科までよくできる優等生なのでした。
当然告白される事も頻繁ですが、恋愛に興味のない「ひなこ」はその全てを断っていたのです。
しかし、そういった積み重ねがいつしか周囲に壁を作ってしまう結果となり、普通に声をかけてくるのは前の席に座っている「武田のりひさ」ただ1人。
そんな彼と親しく会話するようになっていた「ひなこ」は、ふとした切っ掛けでの一言。
その方がかわいいけどな!!
…に、思わずときめいてしまうのでした。

女の子視点のラブコメ漫画ですね。
開始から意識を強めていき、「諏訪さん」の中では恋にまで発展しているものの、とりあえず1巻では進展なし。
片想いなんですね。
実にややこしい性格であり、彼女のひた隠しにするメロメロっぷりを楽しむ漫画になっておりました。

ヒロイン特集2:ラブラブ「諏訪さん」
※ヒロイン特集2:ラブラブ「諏訪さん」
 女の子をおんぶするというのは一大イベントなんですが…まるで感覚ない「武田くん」です。

あ、そう言えばこの娘もリボンですね。
こないだ紹介の委員長「宮代紗香さん(委員長の恋人/しのぎ鋭介)」から、なんとなく気にしております。
“長髪で後ろ頭にリボン”というのは…「鷹栖絢子さん(護くんに女神の祝福を!/C-SHOW)」、「三河千鳥さん(純愛かたろぐ/江戸屋ぽち)」、「詩子ちゃん(シアワセ少女/たけのこ星人)」ほか、「あずまゆき」センセ、「智沢渚優」センセなどがお得意とするキャラでしょう。
おくゆかしい、上品な可愛らしさが表現されるのかなぁ。
こちらの「諏訪さん」は整っているものの外観にはコレという特徴なく、リボンが良いワンポイントになっています
また、なにげに体育授業ではポニーテールにしており、彼女の場合は実際にも役立てているようでした。

上記例のうち、特に「護くんに女神の祝福を!」とは、“才色兼備なヒロインが恋愛でメロメロになってしまう”設定で同系列。
そんなんがお好みならば、より良いでしょう。
なお、あちらは「鷹栖絢子さん」のうっかりさがため生徒会まで巻き込んだ学園公認カップルとなっていましたが、この「諏訪さん」は完全に片想い。
本人にもいくらか問題ありましたが、相手となる「武田くん」があまりにも子供なんですね。
中学2年生と言えば思春期の真っ只中である筈なのに、珍しく本人にはそういった感覚がまったくありません。
女の子に対する意識は完全にないらしく、相手が幼馴染みの「常盤さん」あるいは「諏訪さん」、はたまた「若松くん」であってもほぼ同じ。
2話のケーキのくだりでは、「今食べないと一生食べられないわよ」に対して「また作ってくれればいいじゃん
4話の勉強をみてもらうエピソードでは、「諏訪はかわいいし頭も良いからな!
…など、あちこちでドキっとさせるような発言をしておりました。
そうした言葉は純粋であるだけさしたる意味がなく、「諏訪さん」があーした感情を持っていることなど、想像もしていないでしょう。
逆にそんな彼であるため、惹かれたのでしょうけれど。

ヒロイン特集3:「諏訪さん」至福の瞬間
※ヒロイン特集3:「諏訪さん」至福の瞬間
 こうした何気ない一言が刺さる原因なのです。

凛とした美人のヒロイン「諏訪さん」
かなり他人の目を意識しており、自ら気にしている「完璧」というのは、おそらく自己防衛。
ちょっと描写もありましたが人一倍努力もしているらしく、ひでるさんとしてはなんとなく将来が心配でした。
試験結果の6話目では、6教科で平均90点(89.83)という凄まじい成績であったにも関わらず、
一番じゃない私なんて、なんの価値があるのかしら
そんな感じに、がくーと相当落ち込んでるのです。
精神的に疲れてしまう要素を多く持っているんですよ、彼女は。
自然と周囲に緊張した空気を作りだしているようで、クラスで孤立している場面も多く見られました。
そのため、自然に振る舞う「武田くん」とのカップルはいい相性だと思います。
なにしろ当初は普通に声を掛ける彼が関心されていたほどでしたが、後半では「常盤さん」ほかだいぶ打ち解けた感じがありました。
カバー裏でも突っ込まれていたように完璧ではないですし、そうあり続ける必要もありません。
今のうち彼によって良い方向へ向かってくれればいいですね。

強めな線のしっかり絵柄。
あまり詳細に書き込まれるタイプではないですが、色があり濃淡はやや濃い目です。
コテコテとしておらず、見易い漫画でしょう。
幅広な輪郭と健康的にふっくらとしたスタイル。
多少バランスが気になる時もありましたが、ほぼ問題ありません。
全体的に作風は完成されており、安定感がありました。
今回の↓表紙はアップだったので、裏表紙の判断が良いでしょう。

うっかり告白しかかっていた「諏訪さん」
彼女が2巻ではどうなってしまうのか、楽しみにしております。

カンペキな彼女 1 (アクションコミックス)カンペキな彼女 1 (アクションコミックス)
(2009/07/10)
あきづき 弥

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tag : ラブコメアンソロジーポニーテール

■制服ハニー (環々唯)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、
      カバー裏に作品解説・ヒロイン絵、おまけ8こままんが。
・その他: 初単行本、カラー(6P)、
      短編×9(うち「弥生ちゃんシリーズ」×2)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「環々唯(かんたまき・ゆい)」センセの「制服ハニー」です。

こちらでも紹介しておりました「ろりぽ∞ アンリミテッド/仏さんじょ」が7巻で完結しました。
あーんなネタでここまで続いたことに加え、最終巻の盛り上がりっぷりは実に見事。
当初はここまでになるとは想像しませんでしたが…あれは凄いなぁ。
絵柄に違和感なければオススメですよ。

ろりぽ∞ 7 (IDコミックス REXコミックス)ろりぽ∞ 7 (IDコミックス REXコミックス)
(2009/07/09)
仏さんじょ

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さて、オマケ話はそこまでに、今回は「環々唯」センセです。
こちらの「制服ハニー」が初単行本。
後述しますが、非常に上手だったので、ひょっとするとまた別名で単行本出されていたりするのかなぁ…。
なお、表題の”制服”についてはあまり考えなくていいです。
やや天然っぽいヒロインらが魅力コメディーちっくな短編集でした。

実は続編という「飴より甘い鞭」、「仔猫じゃらし」の2話。
そのイジワルなのがいいんだろ?
うん
「芹沢弥生」さんと「俊くん」はそんなカップル。
彼にラブラブな「弥生さん」は外でおもちゃを使うなど調教ちっくなプレイまでしており、学校での異変に気付いたお友達「貫月ちはる」さんは病気と勘違いしたんですが…と、だいたいそんなん。

芹沢弥生、貫月ちはる
※左:芹沢弥生、右:貫月ちはる
 容姿・性格的どちらも「ちはるさん」のがいいなぁ。

「弥生さん」、そして2話目登場の「ちはるさん」というキャラが実に魅力的なラブコメです。
カバー裏の8コマもこの2人でしたね。
「飴より甘い鞭」は「弥生さん」オンリー。
カラー原稿部分の実況から、彼とのえっちまで。
ぐるぐる目になってしまう「弥生さん」が可愛らしいのです。
お友達「ちはるさん」が加わる続編「仔猫じゃらし」
冒頭からの必死に耐える「弥生さん」と、勘違いした「ちはるさん」のやりとりがいいですね
「俊くん」と対面後のワンテンポ遅れる思考がまたいい感じなのでした
2人は仲も良くあまり独占欲もないのか、皆で複数えっちを楽しんでおりました。

包帯やら絆創膏やら、生傷が絶えないドジっ娘「高橋雪紀」さんの「ドンマイ!高橋さん」
漫画中でも、やったら転んでいた「雪紀さん」
物事に過剰な反応をすることと、すぐに慌てていっぱい・いっぱいになってしまうのが原因ですかね。
なんと下着を穿き忘れるという、トンデモなうっかりまで披露しておりました。
そんなんなのに、膝上のスカート丈は実に危険(笑)
またえっちシーンを見る限り、ブラもし忘れてますね。…あれだけ大きいのに。

「いいエロ夢紀行」は温泉・浴衣えっち。
「藤山」くんの企画により、「倉野莉奈」、「三沢茜」らと温泉旅行に出掛けた一行。
しかし、その露天風呂はなんと混浴だったのでした。
藤山くんのH
…とか言っていた「莉奈ちゃん」ですが、雰囲気がためか結局4名で混浴を楽しんでいます。
なかなか大胆ですね。
アルコールも入ったことで、すっかり気分を良くしたまま複数プレイに発展しておりました。

高橋雪紀、ハンナ、サクラ姫
※左から高橋雪紀、ハンナ、サクラ姫
 実際には丸見えなんですが…ぎりぎりで隠させて頂きました。

クラスに姫がやってきた、という「トイプリ」が冒頭収録の短編。
「サクラ姫」こと「マデナ=サクラ=デ=トラビアン」、そして姫付きの「ハンナ=モニク」は交換留学生として1ヵ月過ごすこととなりました。
日本語ペラペラで気さくな姫様は雰囲気良く、お世話をするクラス委員「河北昇」は近しい感覚を持つようになっていました。
しかし、放課後に教師から視聴覚室へと呼び出された「昇」らを待っていたのは…、とそんな感じ。

まっさかこんな展開になるとは思わず、なかなかびっくり
前半のはっちゃけた彼女が実に可愛らしく、「ハンナさん」にお小言を言われるあたりまで微笑ましい感じなのでした。
そのため、笑顔が曇る描写がやたら効果的
「昇くん」の気持ちは察して余りありますねー。
なかなか重くげんなりするような話なんですが、「サクラ姫」の強さが救いです。
ぜひ幸せになってほしいところですけど、現実は難しそう。いいビジョンが浮かばないなぁ。
…まぁ、漫画なんですけど。
ラストでの雰囲気とか途中から参加しちゃうあたりまで、お付きの「ハンナさん」も悪い方には見えませんでした。
あるいは彼女の存在がため、「サクラ姫」がああいった感じでいられるのかもしれません。

悪魔が召喚される、ぷちファンタジーな短編「恋する魔方陣」
ポニーテールな「津雲恵」さんは占星術研究会の会長。
取り潰しを避けるべく増員にやっきになる「島田」くんに対し、当の「恵さん」にはそういった感じがなく、ひょんなことから喧嘩となった2人はうっかり魔方陣を起動させてしまったのでした。
まぁ、色々とありましたが…結果的には、なかなか素直になれなかった「恵さん」の背中をポンと押したような短編でしょう。
緊急事態で、精一杯に頑張る彼女のおずおずとした感じがキュートです。
ちなみにどーでもいい事ですが…こちらの「恵さん」ほか「環々唯」センセの描かれる下着(ショーツ)は際立って目立つデザインでなく、またシマパンなどの狙った感もない、普通っぽいあたりが良かったです

津雲恵、笹尾亜希子
※左:津雲恵、右:笹尾亜希子
 「亜希子さん」は登場ヒロインでトップ年齢ですかね。

ほか、主任「笹尾亜希子」と「石松」のカップル「アラサーブレイク」
「石松くん」曰く”ドS”という会社での凛々しい雰囲気と、家庭にて趣味のコスプレを楽しむ姿のギャップを楽しむ漫画でしょう。
若い彼の言動とか、倒れた筈の「亜希子さん」が写メ撮ろうとした途端に阻止していたのが可笑しいです。
10年振りに育った町へ帰ってきた「ユウ」くん。
初恋であった「美和子」さんと再会した彼は、妹「鈴木紗由」ちゃんのすっかり成長した全裸を目撃するのでした…という「メモリアル」
姉妹のうち姉を追いかけていたのがやぶれ、妹の想いを受けとめる、という王道展開でした。
「昼休みは蜂蜜色」は巻末収録のショート4ページです。
ヒロイン「中込志保理」は単行本宣伝用キャラということで、多くのキャラを押さえて↓表紙をゲットしておりました。
ただ、個人的にはどちらかのエピソードを描いてほしかったなぁ。

強い線で適度な描き込み具合の絵柄。
濃淡はやや濃い目で、ごっちゃりとしています。
どちらかと言うと勢いで押すタイプですかね。
縦長の大きい目とバランス良いスタイルの人物絵。
えっちっぽくない爽やかさと安定感があり、特にコメディー部分は良かったです

初単行本とのことでしたが、そうと感じさせない、全体的に完成度の高い1冊でした。
センセはそのうち一般漫画で活躍していそうな雰囲気がありますねー。





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tag : ポニーテールラブコメコメディーファンタジーコスプレ

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 まんがとの出会いは一期一会。そんな、漫画の魅力についてのんびり書きたいと思います。
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