まんがさんぽ

★まんがデーター　［１０／１５］
・絵　　　：■■■■■
・話　　　：■■□□□
・独創性：■■■□□
・属性　：　成年・巨乳
・おまけ：　あとがき。
・その他：　短編×８（うち「歪な図形」×３）

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「音乃夏（おとのなつ）」センセの「パコパコッ　ＰＡＣＯ－ＰＡＣＯ」です。

軽く仮眠をとったら、予想以上の時間になっていました。
横になったらダメですねー。
そんな訳で、今回はちと慌てて書いています。
間違いあったらごめんなさい。

初単行本「コスペット」、１冊まるまるの長編「堕天使の放課後」を紹介しております「音乃夏」センセ。
これが４冊目の単行本でいいのかな。
最新刊は「パコパコッ　ＰＡＣＯ－ＰＡＣＯ」です。
連続話が１本収録されていたほかは、全て短編集。
ラブコメちっく…いや、ラブではないのもありますね。
軽いコメディーっぽさのあるお話群で、立派な胸のむちっとしたヒロインたちが登場しております。
あとがきによると、「堕天使の放課後」とは違う雰囲気の作品集を目指した、とのことでした。


※左：星奈ちゃん、右：京野なつき
　カバー絵の２人です。旅館の仲居さんが水着で露天入っちゃーダメよ。

妹との近親漫画「Ｅｙｅｓ　ｃｌｏｓｅｄ…」
妹「星奈（せいな）」ちゃんをネタに、単独えっちをしていた主人公（兄）
言い逃れできないような場面をその本人にばっちり押さえられ、逃げるようにして実家を出ていたのです。
しかし、父親の海外転勤によって妹を預かることとなってしまったのでした。
だいたいそんな導入部。

こちらが冒頭話ですね。
訪ねてきた彼女に対し、寝たふりなんてしていました。
いやいや、なんの解決にもならないってば。
勝手に上がってきた「星奈ちゃん」は、またそんな彼にいきなりキスをしてきたのです。
そう、彼女もラブラブだったんですね。
なんて都合のよい展開！！
逆に慰め、謝られたりしておりました。
また、不意な出来事がためか、主人公は「星奈ちゃん」の胸を思わずたぷたぷさせているんですが、それについても特に平然としてます。
可愛らしい娘さんですよ。
概ね悪くはないものの、肝心の「星奈ちゃん」の切っ掛けについて、軽く流されてしまったのは残念。
なにかエピソードがほしかったところ。

実家の旅館にて仲居をする「京野なつき」さん。
中学生時代、「和也」くんは彼女に告白したものの、見事に振られていました。
しかし、それから何年か後に、突然彼女から年賀状が届いたのです。
久しぶりということもあって、旅館まで出掛けた「和也くん」はそこで意外な事実を知ることとなるのでした。
「想い想われふりふられ」はだいたいそんな感じのお話。

今回の↓表紙を飾っているのが、こちらのヒロイン「なつきさん」
あちらは濡れた感じが非常に良いですが、本編ではそうしたシチュエーションありません。残念。

お話は、やたら漫画っぽいもの。
確かに彼女が言っていた事は分からんでもないけれど、ちと浮世離れしてますね。
現実に同じ事しようと考えた場合…まず、年賀状で見知らぬ住所へわざわざ彼が訪ねてくるのか非常に疑問。
だって振られた相手ですよ。
さらに、告白から何年後の話か知りませんが、いまだに気持ち変わらないというのは納得し難く、彼を見る限りでは新しい彼女とかいて不思議でなく、またぶっちゃけ中学生時代の「なつきさん」に告白しているところを考えると、好みから外れてしまっている可能性だってあると思います。
そうした不自然なお話が大きくマイナス。
しかし、露天風呂の彼女はむちっとして良かったです。


※教育実習生「川本ゆかり」・教師「北沢静花」
　「ええ、私たまにやるの」だって。頻繁にやってほしいですね。

Ｗ女教師という、お好きな人にはたまらないだろう短編「女教師の吐息」
教育実習生「川本ゆかり」は、なかなか思い通りにいかない現実に疲れていました。
そんな彼女を見かね、指導していた「北沢静花」はある提案をしてきたんですが…と、だいたいそんな流れ。

眼鏡の教師「静花さん」は、知的で凛々しい雰囲気のある方。
そんな彼女が誘ってきたのは、”生徒の筆下ろし”だったのです。
あの、あっけらかんとした感じが、真面目で硬そうな容姿とギャップになっていて良いですね。
「我が人生一片の悔いなしっス！！」
とかなんとか、生徒「大場」くんが言っていましたが、その通り。
この後に「静花さん」の授業受けたりすると、さぞドキドキするだろうなぁ。
漫画は途中から実習生「ゆかりさん」も加わり、非常に羨ましいこととなっていました。

全３話の中編「歪な図形」もＷヒロインな漫画です。
やっぱり気になったのは、タイトルになっている”歪な”です。
…えー、漢字ですね。
ひでるさんは４コマ漫画と共に漢字は不得意なんですが、恥ずかしながらコレ読めませんでした。
当初、どう間違って読んでいたかは秘密。
ちなみに正解は”いびつ・な”です。
試験（←なんの？）に出るかもしれません、憶えておきましょう。

お隣に住む、姉「森川まりな」、妹「森川あゆみ」の姉妹。
主人公「笹原秋人」は同時に風邪をひいた２人の看病をしておりました。
寝ていた「あゆみ」に、想いあまってキスをしてしまうんですが…それがためか、続いて「秋人」も風邪をひいてしまうのです。
立場逆に、面倒を見ることとなった「あゆみ」は、その際に気付いていたことを打ち明けるのでした。
だいたいそんな導入部。

収録では唯一の連続話だというのに、↓表紙・裏表紙は他のキャラでした。
ぎりぎり中扉を「あゆみさん」が飾っており、ツインテールはピンクに塗られています。
ああ、あんなんなら寝込み襲っても当然か。
また、幼い感じとは裏腹な巨乳っぷりで、挟んだりしてくれていました（笑）
体調悪い割に元気ね。
こうしてお互いの気持ちがはっきりした２人は、家・学校関係なくえっちしまくっていたんですが…というのが２話目。
ここから「まりなさん」も参戦です。
結局はえっちしてしまう（成年漫画だからね）ものの、「秋人くん」はちゃんと筋を通していました。いちおう。
屋上でのえっちになります。
あれは目立ちそうだなぁ。
実際に隣の屋上から「あゆみさん」に目撃されていたんですが…３話はその後のお話になっています。
「秋人くん」の友人「春美」くんもちょっとした動きを見せており、目が離せないですね。
このお話がどう決着するのか、本編でどうぞ。
まぁ、重いドロドロ展開にはならないのでご安心を。


※左：姉「森川まりな」・妹「森川あゆみ」、右：ナース「五十嵐真弓」
　個人的に「真弓さん」んがお気に入りです。アレが目立ってたんですよ。

短編「ナースの柔肌」は、院長にえっちなことをされていた、ナースの「五十嵐真弓」さん。
直後の院長の台詞が、いかにも最低でした。
漫画のメインはその現場を目撃していた医師「高橋」
彼女の相談にのったりしているんですが、軽いノリの良さは彼女に効果的。
見事、「真弓さん」の笑顔を取り戻していました。
ストレート・ロングな黒髪で、ナース服もあってか清楚な雰囲気漂う彼女。
しかし、構図も手伝ってかアンダーヘアがもっさりと目立っており、なんだか妙にえっちでした。
（※収録では、基本的にアンダーヘアまで表現されているヒロインのが”多め”です）

欲求不満な「遠山佳織」さんの短編「若妻の憂鬱」
ボールを取りにきた「正治」くんをその毒牙にかけてしまうお話。
誘い方が年上の色っぽさによるものではなく、暴走人妻みたいな感じでかなり無理矢理なのが可笑しいです。
「あんたの頭の中Ｈな事ばっか！？」
とか言ってましたが、それは貴女でしょー。

強めで柔らかな線の絵柄。
丁寧ですっきりしており、見易いですね。
濃淡・描き込み具合はそこそこで、ちょうど良いバランス感覚。
むちむちっとした、健康的な肉付きなヒロインたちは可愛い系統です。
大小コマのえっちシーンは迫力がありました。
あちこち巧いです。
力加減も過ぎることなく、適度な感じに見えます。
だいたい↓表紙などカラーの判断で良いでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】　大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵５：　細かくはあるものの、大きな問題は見当たりません。
・話２：　「想い想われ～」を筆頭に、全体的に弱めだと思います。
・独３：　普通くらい。キャラで押した方がいいかもしれません。
合計：［１０／１５］

折り返し、もくじ背景には漫画カットがあったんですが、どうせここに掲載するなら、裏表紙にしてくれたほうが親切。
セールス的にも逆に良いと思うんですが…どうでしょうか。

パコパコッ (エンジェルコミックス) (2010/06/17) 音乃 夏 商品詳細を見る

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tag : コメディーラブコメツインテールアンダーヘア

★まんがデーター　［１４／１５］
・絵　　　：■■■■■
・話　　　：■■■■□
・独創性：■■■■■
・属性　：　成年・漫画家漫画
・おまけ：　マン画のカキ方！①、８話以降は描き下ろし。
・その他：　９話収録、現在上巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「海野螢（うんの・ほたる）」センセの「アリスの二つの顔　上巻：地下の章」です。

「海野螢」センセの単行本を全て揃えているひでるさん。
まぁ、新装版はないんですが。
ふらーっとアマゾンを眺めていたところ、アンソロジー単行本「オールリーフ大進撃」を買い忘れていたことに気付きました。
店頭で見当たらなかったんですねー。
そんな訳で、慌ててネット購入したんですよ。
わくわく読んだところ…これがびっくり。
なんだか合わない。
読み終わって、まるで刺さらなかったんです。
「海野螢」センセの「ひぐらし」同人誌はそんな感じなかったんですけどねー。
不思議。
ちょっと慎重になってたりして。

さて、今回は「アリスの二つの顔」です。
１２冊目かな。
巻数表記から察せられるそのまま、２巻目に続きます。
次の単行本へ続くというのは、初めてのこと。
おめでとうございます。

こちらはもともとは成年系でない連載だったらしく、全体的にえっち度は低め。
７話の時点で休刊となったらしく、８話以降は描き下ろしの様子。
これが幸いしてかえっち度上がり、成年漫画っぽくなっていました。
そちら目的でも大丈夫でしょう。たぶん。


※アリス・ミラー
　色々なキーワードを持つ彼女です。その正体は明らかになるんでしょうか？

なお、これからお話についてざーっと書いていきますが…ちらほらとネタバレる表現はあると思います。
まっさらな初見が楽しい単行本なので、まだ未読な方は↓これ以降進まないのがいいでしょう。
こんなブログでなんとなく想像してしまうより、せっかくの漫画なので新鮮に読むのが楽しいですよ。



主人公「木崎鏡一」は漫画家。
アダルトコミック界ではトップに位置する、「コミックＨＩＭＥ」に原稿を持ち込んだんですが、
「全っ然ダメね！この原稿で持ち込みに来た勇気だけは買ってあげるけど…」
そう編集長にダメ出しをされてしまったのです。
帰り道、「鏡一」は見覚えある女の子に呼び止められました。
自称”漫画の神様”という「アリス・ミラー」は、自らが描いた妹キャラ「ありす」、そのモデルであった「加々美ありさ」にそっくり。
豊富な知識で、彼の漫画制作のサポートを始めるんですけど…
「鏡一さんが知らないものは描けないんですから！」
なんと、「アリス」の局部には何もなく、つるんとしていたのです。
大雑把ですが、だいたいそんな感じ。

そんな訳で、漫画家さんを題材にした、ちょっと不思議な感覚のラブコメ（？）漫画です。
「海野螢」センセがＨＰで使われていた表現を拝借すると、”今流行りの漫画家漫画”とのこと。
単行本「大人の手がまだ触れない」に収録されていた短編「ウツツのハザマ」はこちらを短編化したもので、本来の形が今回の「アリスの二つの顔」であるようです。
なるほど。

１話や３話など、現実世界（←漫画内の）がいきなり「鏡一くん」の描く漫画原稿に直結していました。
先の短編と当然ながら似た感覚で、境界が曖昧。
（※変な話、きちんとコマ割りされているのが漫画原稿部分ですかね）
また「アリスさん」が妹キャラ「ありす」・モデル「ありさ」にそっくりなので、よりややこしいのです。
ややこしいんですが…収録の後半部分にて、それが実に効果的に作用することとなるのでした。
これはスゴい。
いかにも「海野螢」センセらしい漫画に仕上がっていましたよ。


※左：編集長さん、右：加々美ありさ
　こちらの編集長さんも貧乳なのでした。足がいいですね。

そのほか、業界話ちっくな描写ほか、漫画の文法みたいなものまで描かれています。
眼鏡・ベレー帽な「アリスさん」が２話で語っていたアレコレは、漫画を描かないひでるさんにとっては新鮮なこと。
（※描き方みたいな本はちらほら読んでましたが）
漫画家さんって大変ですね。
巻末には「マン画のカキ方！①」という制作過程が４ページでしっかり紹介されており、そういった意味でも見ごたえある作品に仕上がっていました。

「鏡一くん」の漫画原稿から始まる１話目。
なるほど、ちゃんと「海野蛍」って書いてありました。
気付かなかったー。
この漫画、アレコレ判明した後の２周目が楽しいタイプだと思います。
けっこうガッツリとダメ出しをされている「鏡一くん」
しかし、雰囲気とは裏腹に前向きで、めげずに何度もチャレンジしておりました。
…うん、頑張らなきゃ。
なんとなく、自らに当てはめて、勇気をもらえるかもしれません。
（※そんなに大げさなモノではないですが）
「アリスさん」登場後の２話目。
実体化した漫画キャラに、「鏡一くん」は思わず走って逃げていました。
好みドストライクだと言うのに…こんなんはリアル。
テンション高く、リアクションも良く、「アリスさん」は楽しいキャラでした。
貧乳・ショートカットで縞パンという、お馴染みなキーワードを具現化しております。
この娘は何なんでしょうね。

扉絵が良かった３話目。
こちらも途中から漫画原稿になっているんですが、続く４話目に驚き。
破いたりしているので、ここは必見。
なお、編集長とのえっちも描かれております。
大人で貧乳というのはなかなか見られず、新鮮でした。
こんなんも良いですねー。
５話目では、ついに元々のモデルであった「ありささん」が登場。
なかなか良い雰囲気です。
４話ラストにて、眼鏡・ベレー帽が置かれたままだったので深読みしてましたが…見分け方を知った後に確認すると、ストレートな判断で良いみたい。
そう、「皆さんちゃんと区別ついてます？」というコメントありましたが、当初ひでるさんはゴチャゴチャでしたよ。

ちなみに、こちらにあった…
「あれ、ちょっと胸大っきくなった？」
というシーンが好きです。
わっかんないよぉー（笑）


※「ありささん」・「アリスさん」
　ちょっぴり胸は大きくなっているそうです。

注目の６話目は、「アリスさん」・「ありささん」の鉢合わせ。
ここからが本番ですね。
故あって、そっくりな２人でイチャイチャとしておりました。
あんなんいいなぁ。
「んー、さすがにこっちはちょっと成長してるみたいですが」
先のエピソードに続いての貧乳アピールが素敵。
７話は「アリスさん」の独りえっちから漫画原稿へ直結する流れ。
冒頭１話目のソレと比べ、劇的に良くなってました。
そんな訳で、いちおう編集長に認められた「鏡一くん」に担当が付くこととなるんですが、その編集者がなんと「ありささん」
びっくりです。
そちらから８、９話は彼女とのアレコレ。
パーカーにジーンズという、ラフな格好が逆に素っぽくて良いですね。
しつこいですが、こちらでのブラを外すシーンが好き（笑）
ぺたーって。
こうして、「ありささん」とえっちになるんですけど…驚きのラストを迎えていました。
ぜひ、単行本にてご確認ください。

毎度ながら、すっきりと安定した作画。
こうした不思議漫画を表現するだけの技術があり、またそれを遺憾なく発揮されていました。
ジャンルがため、ややこしさもありますが、サクサク読み進められると思います。
問題は…登場ヒロインがかなーり似通っているところくらいかな。
特殊ネタの長編ですからねー。
だいたいは↓表紙・裏表紙の判断でいいでしょう。
そちらに違和感なければ、オススメです。

【まんがデーター・採点の詳細】　大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵５：　あえて崩している漫画原稿部分が成長していくなど、高いレベルでした。
・話４：　この段階ではきっちり判断できませんが。次巻はどうなるかなぁ…。
・独５：　漫画家さんネタで、センセらしさが随所に表現されています。
合計：［１４／１５］

２冊で完結っぽいですが…どうでしょう。
この漫画が果たしてどんな結末を迎えるのか、楽しみに待ちたいと思います。

アリスの二つの顔 上 (別冊エースファイブコミックス) (2010/06/21) 海野 螢 商品詳細を見る

★「海野螢」センセの漫画紹介記事
　［貧ショージング・ストーリーズ］　成年
　…ＳＦテイストの強い漫画群。
　［アンバランスな制服たち］　成年
　…制服少女らの短編集。
　［マは小悪魔のマ］　一般
　…スクール水着な悪魔「メフィストさん」とのラブコメ長編。
　［大人の手がまだ触れない］　成年
　…ＳＦテイストな短編集。
　［思春期の終り］　成年
　…色々なネタの収録された短編集。
　［時計じかけのシズク］　成年
　…人型ロボット「Ｓｚ－９　シズク」との長編。
　［少女の異常な愛情］　成年
　…ＳＦテイストな短編集。
　［めもり星人］　一般
　…案内役「みーむ」のいる、ＳＦオムニバス。


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tag : アンソロジーショートカットラブコメ

★まんがデーター　［１０／１５］
・絵　　　：■■□□□
・話　　　：■■■□□
・独創性：■■■■■
・属性　：　成年・ショートカット
・おまけ：　カラー描き下ろし「ＳＴＲＡＹ　ＳＨＥＥＰ　～ｏｎｅ　ｗｅｅｋ　ｌａｔｅｒ～」、
　　　　　　　描き下ろし「お医者さんとボク」、
　　　　　　　カバー裏に別絵・コメント。
・その他：　カラー（４Ｐ）、短編×１３（うち「七緒ちゃんシリーズ」×２、
　　　　　　　「Ｃｈｅｅｓｅｃａｋｅ　Ｆａｎｔａｓｙ」×２）

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「七瀬真琴（ななせ・まこと）」センセの「流出ストレイシープ」です。

確か…なんだか読んでいるんですよ。
その時も合わなかった記憶でしたが、久しぶりに見たこちらも同様でした。
単にひでるさんの好みと異なるというのもありますけど、どっちかと言うと、幅広く広範囲に刺さる漫画ではないと思います。
お話も、絵も。
センセ、およびファンの方、ごめんなさい。
感じたそのままを書きます。

さて、「七瀬真琴」センセの最新刊「流出ストレイシープ」です。
ちょっと連続話はあったものの、基本的には短編集。
名前も記憶の片隅にありましたし、↓表紙からなんとなく肌に合わない感がありました。
それがなぜ手元にあるかと言うと…よく来られる方はなんとなく想像できるかな。
はい、↓表紙のストッキング・パンチラに釣られたためです。
裏表紙にもありますね。
そのヒロインらが登場する本編「ＯＳＨＩＯＫＩ［おしおき］」でも、そんなんしっかり描かれていました。


※左：朔原さん、右：蒼衣さん
　「蒼衣さん」は縛られたりしてますが…単なるプレイです。

更衣室にて、生徒「朔原（さくはら）」さんのブルマを楽しんでいた教師「小原」
しかし、その現場は当人に見つかってしまい、さらに「森村」・「日野」という生徒も駆け付けたことで、彼女らに逆らえなくなってしまったのでした。
だいたいそんなお話。

前述しましたが、↓表紙は場面の一部を抜き出したようなもので、そのままな展開があります。
弱味を握ったショートカットな「朔原さん」が色々する流れ。
他の２人は参加せず、見ているだけでした。
縛られるというのは…ちょっと嫌だなぁ。
ちょっぴり「朔原さん」の心理が伺え、それがためかなり救いあるお話になっています。

連続話「Ｃｈｅｅｓｅｃａｋｅ　Ｆａｎｔａｓｙ」、「Ｃｈｅｅｓｅｃａｋｅ　Ｆａｎｔａｓｙ　ＩＩ」はコメディー系。
どちらも大人のオモチャでどうの～という流れになっています。
１話目は、学校で「裕子」からもらったソレを「和哉」・「蒼衣（あおい）」のカップルで使ってみる展開でした。
まぁ、普通の男性（？）なら試してみたくなるわね（笑）
びっくりなのは２話目。
カップルで遊びに来た「裕子さん」が、ソレを「蒼衣さん」に使ってみるんですよ。
ゲームに夢中だった男子２人も、イチャついていた２人に途中で気付くんですが…コレが複数えっちに発展しません。
ある意味、成年漫画ではないみたい（笑）

「Ｓｔｒａｗｂｅｒｒｙ　Ｓｈｏｒｔｃａｋｅ　Ｓｅｒｅｎａｄｅ」もコメディーちっくな短編。
「安長」さんの部屋を訪ねた「大和田」くん。
なんと、独りえっちをしていた場面に鉢合わせしてしまったのでした。
そっちのも見せてよ、というお約束展開です。
勝手に話を進め、我がまま言う彼女が可愛いですね。
好きに言い合えるような仲で、なんとなく近過ぎる感じもあったので…いい作戦だったと思います。

冒頭話「ＳＴＲＡＹ　ＳＨＥＥＰ」は「亜子」ちゃん。
あれは浮気というより興味なのかな。
彼氏がいる「亜子ちゃん」ですが、気になった店員「寺田」とえっちしちゃう展開。
彼は同級生のようでしたから。
こんなん結構リアルではないかなぁ。
なお、カラー描き下ろしの「ＳＴＲＡＹ　ＳＨＥＥＰ　～ｏｎｅ　ｗｅｅｋ　ｌａｔｅｒ～」はデート直前のえっちシーンでした。
短編「ＵＮＤＥＲ　ＷＯＲＬＤ」はそちらと似て、彼氏のいるヒロイン「さゆり」さんが、グループの仲間であった「小林」にえっちされるもの。
飲み会の最中、目前でされるところがえっちですね。
どこまでの関係かしっかり描かれていませんでしたが、少しくらい抵抗しようよ。

「ＧＡＭＥ」はモデル業界のウラ話みたいなもの。
読者モデルで人気の出てきた「萌」ちゃんでしたが、嫉妬した専属の子らに色々されてしまうという流れです。
どこまでやってしまうかは当然あるものの、これは現実にあるでしょう。
競争世界ですからねー。
詳細は伏せますが、手の中で飼うみたいな仕打ちが実にイヤらしいです。


※左：安長さん、右：夏帆ちゃん
　目は大きく可愛らしい絵なんですが。

「Ｆｏｒｅｖｅｒ」は現代・恐怖話みたいなもの。
お金欲しさにえっちな撮影に応じた「石倉夏帆」ちゃん。
本番を迫られたため逃げたんですが…なんと、現場に生徒手帳を落としていたのでした。
これはおっかないなぁ。
特にオチ部分は必見です。

ほか、「３４　ｍｉｎｕｔｅｓ　ｏｆ　ｈｅｌｌ」は救いのない無理やりネタ、描き下ろし「お医者さんとボク」は医者の盗撮ショート。
これらはそのまんまですね。
「ｗｈｉｃｈ　ｗｈｉｃｈ　ｗｈｉｃｈ」は「桜沢あずき」、「朝日」というＷヒロイン。
２人から告白を受けた教師「本田」が疑うため、証拠としてえっちするのでした。
これは単行本の全体の雰囲気がそうした感じだったので…「本田」だけでなく、読者もからかっていると思うでしょう。
「お兄ちゃんとボク」は妹「夏野」ちゃんとの近親えっち。
故あって、お尻でした。
まさか、あんなオチが待っているとは意外。

細線のすっきり絵柄。
白比率があり、色も濃くはありません。
どこか淡々・殺伐とした雰囲気に包まれており、ある意味お話にピッタリ合った作画だと思います。
目の大きい縦長な人物絵。
平面的で、やや崩れ・乱れを感じますが…これはそうした作風なのでしょう。
たまに写実っぽくなったりも気になります。
ただ、漫画は巧いと思います。
細かく巧いコマも見受けられますが、人は確実に選ぶもの。
だいたい↓表紙などカラーの判断で問題ありません。
あるいは、「Ｃｈｅｅｓｅｃａｋｅ　Ｆａｎｔａｓｙ　ＩＩ」の音声ドラマも楽しめる「コアマガジン」さんのＨＰがいいでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】　大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵２：　かなり癖が強いです。好みと合致しませんでした。
・話３：　ばっさり終わるものもあり、平均して普通くらいかと。
・独５：　リアルさがあり、媚びていないような漫画は独特であると思います。
合計：［１０／１５］

ヒロインのショートカット率が高かったので、↑属性はそちらにしてみました。
そんなんは好きなんですけどねぇ。

流出ストレイシープ (メガストアコミックスシリーズ No. 263) (2010/05/31) 七瀬真琴 商品詳細を見る

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tag : ショートカットコアマガジンコメディーパンチラ

★まんがデーター　［１３／１５］
・絵　　　：■■■■■
・話　　　：■■■■□
・独創性：■■■■□
・属性　：　百合・三角関係
・おまけ：　あとがき、カバー裏に後日談漫画。
・その他：　折り返しにコメント、９話収録（全て表題作・１巻完結）
　
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「百乃モト（ももの・もと）」センセの「キミ恋リミット」です。

↓表紙の段階では…
おそらく、ヒロイン３名のスタイリッシュな恋愛話なんだろうなぁ、とか思っていました。
しかし、開いた直後のカラー中扉が、いきなり直前シーンのようなもの。
ちょっとびっくりよ。
本編でもそうしたシーンありましたが、いちおうそんなん売りではありません。
じわじわとしたもどかしさのある、三角関係な百合漫画に仕上がっています。

そんな訳で、本日は「キミ恋リミット」です。
毎度お馴染み「百合姫コミックス」からの単行本で、「百乃モト」センセはシリーズ初登場。
１冊まるまるな長編で、１巻完結でした。
買いやすいです。
お話良く、非常に綺麗な絵柄であるため、ジャンル的に拒否反応なければ楽しめるでしょう。


※園ちゃん（学生時代）
　ストレートです。それがいい所なのかもしれませんが…

主人公「池田園」は美人でクール、しっかり者の「里深（さとみ）」のことが同性ながら好きでした。
東京の大学へ進学が決まっていた彼女に告白したものの…
「ないでしょ」
そう、見事に振られていたのです。
卒業後、「里深」を追いかけるように、東京へ出てきた「園」
右も左も分からず、ふらふら彷徨っていた彼女は、「里深」と同じ大学に通う「矢上紘子」に拾われていました。
「園」の気持ちを理解できる「紘子」がため、２人の同居生活は続いていたんですが…と、だいたいそうした流れ。

主要キャラ３名の恋愛話。
絞り込まれているだけそれぞれ心理描写はしっかりとしており、百合漫画らしい重さ・深さがありました。
他キャラはおまけ程度の出演です。
こうしたジャンルというのは、「初恋姉妹／東雲水生」に代表されるような学生恋愛が王道だと思うんですね。
なんとなく。

こちらの「キミ恋リミット」は、ちょっぴり世代が上で大学生。
登場人物のうち、「里深」・「紘子」は実家から独立しており、大学へ行く傍らでちゃんとアルバイトをして生活費を稼いでおりました。
細かいところまでは分かりませんが、「里深さん」は金銭援助もないみたい。
そんな訳で、感情と共にしっかり漫画で描写されていたのは生活面でした。
各ポイントでクローズアップされ、お話にも大きく影響しております。
気持ちをぶつけ、フラれた高校生時代はとうに過ぎ去っており、”その後の百合漫画”みたいな風情になっていました。


※左：紘子さん、右：里深さん
　２人はなかなかの美人です。モテそうね。

状況整理の１話目。
学生時代の描写から、現在の「園ちゃん」が描かれています。
甘ったれですね。
ここでの描写はちょっと度が過ぎるくらいに酷く、同居の「紘子さん」がああした態度に出るのは当然のこと。
ただ、後の２人を見ていると…好意を持っているだけ、彼女は甘えさせてしまうのかもしれません。
居心地良いんでしょう。
全財産３千円という、ボロボロな「園ちゃん」
ここから２話目まで、コメディーっぽく処理されているんですが…ホームレスっぽいおっちゃんが親切で、なんだか泣けたひでるさん（本当）
我ながら信じらんないくらいに涙腺弱いですね。

２～３話目は「里深さん」との交流がメインです。
行動をあっさり看破しており、迎えに来てくれました。
昔からあーだったんでしょうねー。
「里深さん」は、屈託なく見るに不安な「園ちゃん」の世話をすることが心地よいのかな。
３話目であった、
「好きとかよくわからない」
というのは本当のところだと思います。

前回の反省を踏まえ、ちゃんと働きだす「園ちゃん」
４話目は「里深さん」のバイト先である図書館の風景が描かれるんですが…親しく喋っている相手がなんと「紘子さん」
ううん、漫画みたい。（←漫画ですが）
”お互いの語るその人が同一人物”ってのは、もっと後で分かるのかなーって思っていましたが、あっさり判明。
その後は緊張した雰囲気になっていました。
こんなんいいですねー。
初めて３名が鉢合わせする際も良かったです。
故あって、ここで「園ちゃん」は倒れてしまうんですが…さて、どちらが支えたんでしょうか？


※緊張感のある風景
　同じ職場というのはちょっとイヤですねー。

５話目は再び「紘子さん」
こちらでは２人の出会いなどが描かれています。
やっぱり優しいですよ。
余裕ある態度を見せていましたが、実はこちらも初めて本気で好きになったっぽいですね。
えー、この先を書いてしまうと読んだ際の面白味がなくなるので、伏せておきます。
どこか第三者的であった「里深さん」
再び「園ちゃん」の告白があるんですが…どうなるってしまうのか、お楽しみに。
残り３話です。
それぞれはっきりする７話目が最も良いかなぁ。
裏表紙の後日談漫画も良かったです。
あの感じならば、大丈夫でしょう。

しなやかで丁寧な作画。
くっきりメリハリのある濃淡で、しつこくない程度の描き込み。
バランスにも優れています。
コメディー絵ほか細かい表情が巧く、心理描写の巧みな方。
しっかりとした鼻筋ほか深い目が特徴。
細身なスタイルです。
安定感あり、洗練された綺麗な絵で極端な癖もありません。
万人に好まれるものでしょう。
紹介帯裏のカット絵は小さいですが、そちらか↓表紙そのままの判断で問題ありません。

【まんがデーター・採点の詳細】　大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵５：　非常に巧い方でした。特にマイナス点はありません。
・話４：　読み応えのあるお話でした。やや先が見えてしまうかも。
・独４：　適度なはっちゃけ感とリアルさがありました。
合計：［１３／１５］

「百乃モト」センセのＨＰでは、以前のお仕事省略されていました。
他の漫画がどんなんか見てみたいですね。

キミ恋リミット (IDコミックス) (2010/05/18) 百乃 モト 商品詳細を見る

★過去に紹介した百合姫コミックス　（※作者名あいうえお順）
・此花亭奇譚／天乃咲哉
・ｆｌｏｗｅｒ＊ｆｌｏｗｅｒ　ふらわーふらわー／石見翔子
・アオイシロ－青い城の円舞曲－／江戸屋ぽち
・かわいいあなた／乙ひより
・クローバー／乙ひより
・マーメイドライン／金田一蓮十郎
・リンケージ／倉田嘘
・春夏秋冬［限定版］／蔵王大志
・ソルフェージュ～Sweet harmony～／さわななお
・初恋姉妹１巻　３巻［完結］　／東雲水生
・百合心中　猫目堂ココロ譚／東雲水生
・ＥＰＩＴＡＰＨ　エピタフ／硝音あや
・乙女戦士ラブリー５！／城之内寧々
・ラブフラッグ★Ｇｉｒｌｓ！！／高橋依摘
・乙女ケーキ／タカハシマコ
・紅蓮紀／武若丸
・少女美学　秘蜜少女　／ＣＨＩ－ＲＡＮ　
・ゆるゆり／なもり
・ｖｏｉｃｅｆｕｌ／ナヲコ
・ときめき☆もののけ女学園／南国ばなな
・この願いが叶うなら　夜空の王子と朝焼けの姫／袴田めら
・ＳＩＭＯＵＮ　シムーン／速瀬羽柴
・ストロベリーシェイクSweet１巻　　２巻［完結］　／林家志弦
・飴色紅茶館歓談　限定版／藤枝雅
・極上ドロップス／三国ハヂメ
・マイナスりてらしー／宮下未紀
・絶対×浪漫／むっちりむうにい
・楽園の条件／森島明子
・半熟女子･瑠璃色の夢／森島明子
・くちびるためいきさくらいろ／森永みるく
・ＧＩＲＬ　ＦＲＩＥＮＤＳ１巻　２巻／森永みるく［おまけ］　


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★まんがデーター　［１２／１５］
・絵　　　：■■■■□
・話　　　：■■■■□
・独創性：■■■■□
・属性　：　成年・ロリ
・おまけ：　描き下ろし「セーラー服のままで」
・その他：　短編×９（うち「七緒ちゃんシリーズ」×２）

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「みなすきぽぷり」センセの「スカートのままで」です。

６月も半ばを過ぎました。
このブログを始めたのは２００６年６月１５日でしたから、やっと４年目ですね。
まぁ、よく続いたもんです。
果たして…いつまでやれるかなぁ…。

さて、本日は過去にブログでは「わたしたちのかえりみち」を紹介している「みなすきぽぷり」センセ。
４冊目の単行本は「スカートのままでやわらかマダム」です。[100616]
強めなロリ作品集。
いちおう年齢的には高学年から中学生くらいなので、そこそこ真っ当（？）な感じ。
なんだそれ。
ラブラブから強引、ちょっと不思議な感覚のものまでネタとしては幅広く、好みと大きくズレなければ読み応えのある作品集に仕上がっていたと思います。
後は癖のある絵を許容できるかどうか、でしょうねー。


※ヒナちゃん
　そんな訳で逆上がりシーンです。良いパンチラでした。

↓表紙を飾っている、ヒロイン「ヒナ」ちゃんの「いつかこうして」
４年振りに祖父の家へ戻った主人公。
懐かしい公園に足を運んだ彼は、わさわさ騒がしい子供らと出会うんですが…その中の女の子が、いきなりどっかと横に座ってきたのです。
「さかあがりできる……？」

そんな訳で、鉄棒がポイントになっているラブ短編です。
あの↓表紙って、イマイチどんなシチュエーションなのか分かりませんが…えっちよね。
こちらの「ヒナちゃん」はポニーテールで、ちょっと大人っぽい娘さん。
他の男子を見る限り、なるほど同学年ではいかにもモテそうですねー。
再会は４年振りということで、お互いすぐに気付かないところは非常にリアル。
続く、気付いた後の「ヒナちゃん」の行動がやたら可愛らしいです。
スカートのままの逆上がりってのは、ビジュアル的に素敵ですね。
そう言えば…昔は結構あーした場面をよく目にしてましたよー（遠い目）
鉄棒の下に書かれていた文字がくっきり読めるところから察するに、毎日あそこで待っていたのでしょう。
「会ったらたくさん怒るつもりだったのになぁ」
とか言っていました。
ラブラブです。
当初の態度が一変する「ヒナちゃん」
地面に足をつくのが痛いということで、途中ではアクロバティックなことをしていました。
あーれーはエロい。
冒頭の掴みとして、心地よいお話でした。

「ゴミごっこ」は裏表紙の「七緒」ちゃん。
路地の片隅にて、主人公はゴミの中から女の子を発見。
「ゴミになった気分を味わってたの」
という彼女をほっておけず、部屋まで連れていったのでした。
まだランドセルな娘とえっちしたりしてましたが…実はコレ、なにげに良いお話です。
うーん、「七緒ちゃん」可愛いのになぁ。
あ、それがためか。
オチ付近も非常に良いですね。
描き下ろし「セーラー服のままで」は後日談。
そちらの一言はまた泣かせます。
ぜひ、これから幸せになってくれることを願います。


※左：七緒ちゃん、右：ちづちゃん
　そんな事を言ってる「七緒ちゃん」でしたが、実は…。

ちょっと不思議な感覚のお話「杜のちづ」
夜の神社風景が重く、巧く、彼女の恐怖感を見事に表現していました。
ネタに合わせてか、タッチも抑え気味。
ぶっちゃけ、作画としては万人向けに仕上がっており、非常に良好です。
えっち場面は…別に死後の世界とかではないですよね？
趣味がためか家庭崩壊しており、久しぶりに再会した「ちづちゃん」の成長を確かめた～みたいに捉えましたが、色々と解釈はできるかもしれません。

Ｗヒロインな短編「書道の定規は三角形」
中扉に登場していた「遙」ちゃん、「恵利」ちゃんという、タイプの異なる２人の争いです。
やっぱ揉めてナンボですね（笑）
「恵利ちゃん」は収録で唯一の巨乳キャラ。
あーした感じであったものの、いちおう最後まではシテいなかった様子。
そこはキッチリしていて、なんだか安心でした。
彼女とは対照的に、「遙ちゃん」は普段真面目なだけ思いきったら一直線。
「まずいですよね、未成年と…」
とかなんとか、ごく冷静なのが凄かったです。
３名の続きが見たくなるお話でした。

「つゆもよう」、「八月の花」という２話は思春期エピソード。
うち「つゆもよう」は過去体験で物事に冷めていた「吉田」さん。
濡れた制服姿がえっちでした。
あれは見ちゃうよね。
オチ部分では天気同様に晴々とした表情で、ほっとする良いオチになっています。
後者「八月の花」はボーイッシュな「はづき」ちゃん。
こちらは今回のタイトルにもなっている、スカートがポイントになっているお話。
他の漫画でもありましたが、やっぱり女の子の象徴だと思うんですよね。
また、こちらでは散々「エロいカッコ」とか言われており、彼女が意識するのは当然のことでしょう。
漫画のメインは寝込みを襲うあたりで、後半の褐色肌はえっちでした。
ちょっと大人に近づいたかな。


※左：遙ちゃん・恵利ちゃん、右：吉田さん
　雰囲気と違い、駆け引きする「遙ちゃん」です。

ほか、「なかよくあそぼっ！！」は折り返しの２人。
ちょっと変な雰囲気の「愛那」ちゃんと、彼女を気づかう「琴音」ちゃん。
なかなかトンデモなシチュエーションでした。
ラスト付近での「愛那ちゃん」はなかなか衝撃的です。
収録で「おとなりのまゆちゃん」は、たぶん、もっとも濃いお話。
これはやばいなぁ。
彼女には気の毒ですが、あの冷静な対処は適切だったかもしれません。
きっちり反省してもらいましょう。

しっかりとした強い線の絵柄。
濃淡的にはさほどでありませんが、詳細な描き込みでごっちゃり。
吹き出し、擬音などが賑やかで、かなりコテコテとしていました。
収録時期は約３年ほどの開き。
確かに多少の差はあったものの、前巻ほどの極端さはありません。
どちらも高いレベルです。
背景から小物などは巧く、漫画の雰囲気づくりに貢献しておりました。
ただ、キャラは癖があり、人を選ぶと思います。
だいたいは↓表紙・裏表紙で良いですが、「みなすきぽぷり」センセのＨＰには詳細な紹介がありますので、そちらの判断がベストです。

【まんがデーター・採点の詳細】　大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵４：　癖あり、やや不安定さもありましたが…全体的には巧いと思います。
・話４：　ジャンル様々でしたが、良いお話が揃っています。
・独４：　どちらのエピソードも単純でなく、「みなすきぽぷり」センセらしさがありました。
合計：［１２／１５］

コメディーからシリアスまで巧い方でした。
好みから大きく外れなければ、楽しめることと思います。
次の単行本にも期待しましょう。

スカートのままで (セラフィンコミックス) (2010/06/04) みなすき ぽぷり 商品詳細を見る

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★まんがデーター　［１１／１５］
・絵　　　：■■■■□
・話　　　：■■■■□
・独創性：■■■□□
・属性　：　ラブコメ・年上
・おまけ：　カバー裏にあとがき・イラスト、合間に４コマ。
・その他：　短編×８。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「東タイラ（あずま・たいら）」センセの「やわらかマダム」です。

今日は忙しかったー。
久々に緊張感ある場面もあり、日中動きまわっていたためかへろへろです。
まるでブログに集中できませんね。
実はこの前置き部分って最後に書いているんですが…もうかれこれ８時間以上が経過しています（本当）
誤字・脱字とかあったらごめんなさい。


※左：「とろ～りボディな関係」のヒロイン、右：三条さん
　人妻な皆さんです。「三条さん」はお話も良いモノでした。

ブログでは過去に「恋愛ばいぶる」などを紹介している「東タイラ」センセ。
前巻「Ｌｏｖｅ　Ｄｉｅｔ」は独特である反面、ちと設定からして癖がありました。
今回の「やわらかマダム」はその逆で、よくある一般えっち系でまとまり良く、比較的万人向けに仕上がっています。
（※大きくフェチに傾いた短編も収録されてはいましたが）
センセの絵柄と、人妻・お姉さんというジャンルの相性は良いと思います。
そう、タイトルは”マダム”なんですが、後半はお姉さん系だったので、ちと注意です。

やっぱり人妻系な短編から。
「綾乃」さんと付き合う「孝太」くん。
「うちのママが孝太に会ってみたいって言ってたよ」
彼女からそう言われたものの、なんとなく気後れしていた「孝太くん」は適当にはぐらかしておりました。
そんなある日、バイトの宅配で向かった先で美人と出会った彼。
ひょんな事から家へ上がることとなり…とそうした流れの短編「とろ～りボディな関係」

まぁ、ここまであらすじを書けば後の展開がどうなるか想像できるかな。
そのまんまです。
他でも似たような漫画がありましたけど、このパターンってのはないと思うんですよ。
全くの他人でも、友人でも、血縁でも、取り合う方が自然ではないかなぁ。
個人的に揉めるの大好きというのも無論ありますが。
あるいは、その後あちらに傾倒していったりして、「綾乃さん」に見向きもしなくなるってのもアリか。

リストラされてしまった「純平」くん。
職探しをするものの、思うような結果が出ていなかったのです。
家に居づらい彼は犬の散歩をするようになっていたんですが、ドックランにて美人な人妻「三条」さんと知り合っていました。
親しくなるうち、仕事の相談をしたり、励まされたりしていたところ…という「やわらかマダム」

収録のうち、表題に選ばれた短編です。
そんな訳で、↓表紙はこちらのヒロイン「三条さん」
あーしたえっち水着ではないですが、結構強引な誘い方が良かったです。
積極的でしたよ。
しかし、不採用続きで良かったですねー。
どちらかという低調であった彼の運気が、彼女と知り合ったことを切っ掛けとして上向きになる、みたいな展開でした。
現代ファンタジーちっくでしたけど、読んでいて心地よいお話です。
表題に相応しい漫画だったと思います。
なお、本編の後には後日談４コマがあるんですけど、実はそっちもなかなか良い感じ。
色々とシチュエーションも想像でき、連続話でもいけそうでした。


※奈々子さん
　コレ、この胸ですよ。当たっているそうです。

「おさわり・仕立て」は紳士服屋さんでのエピソード。
ちらちらしたり、押しつけられているうちにオーダー物で１着６万なんてスーツを買わされてしまうのでした。
あの一連のセールスはスゴイ。
見習うべき販売だったと思います。
後半の彼女もなかなか素敵で、「滝山修二」くんとは試着室えっちになっています。
通常のそんなんでは女性のフィッティングですが、紳士服なためちょっとだけ変化球。
「外から見えちゃう…っ」
の一言はもう少し早くにほしかったかなぁ（笑）

「奥さま舌つづみ」は係長の奥様「奈々子」さんと「松井」くん。
ショートカットの「奈々子さん」が非常に良い感じ。
立派な大きさの胸で、本人もそれを意識しているのか、ことごとく胸元の開いた服を着ていました。
（※後の４コマでもそういった服を着てますね）
あの前屈みな感じはヤバいですよ。
切っ掛けとしてのアルコールは、なんだかリアルな気がしました。


※左：名波ゆか、右：美雪さん
　お姉さんな皆さんです。なんだか同じような感じになってしまいました。

「つるつる症候群」はなんとびっくり剃毛ネタでした。
一般系では…珍しくないですか？
自転車配達の「マサル」くん。
デザイン事務所の「名波ゆか」さんは、お気に入りの常連客。
指定された時間よりもわざわざ早く向かうこととしていたんですが…ムダ毛処理をする彼女の姿に惹かれ、覗き見することにハマっていたのでした。
そんな感じ。

冒頭シーンで剃っていたのは、足です。
いちおう（笑）
まぁ、一般系だからねーって思っていたら、なんと後半にて、
「今度はこっちの方も剃ってみて…」
とか言われていました。
年上ジャンルということでアンダーヘア表現がちらほらあったんですが、ここで真価を発揮しています。
しかも、「マサルくん」も剃られちゃったりして。
ヒロイン「ゆかさん」の秘密が明かされる４コマ漫画にも注目下さい。

「あなたに包まれて…」は匂いフェチな事務バイト「梨奈」ちゃん。
こうした展開では、やっぱり職場えっちがお約束。
漫画ではシリアス（？）になっていたものの、どっちかというとラスト付近（付き合った後）のが面白そう。
特に、コメディーに崩された「梨奈ちゃん」は可愛かったです。
このカップルって…長続きできなさそうね。


※おまけ：梨奈ちゃん
　こんな感じね。

スキー場でのエピソード「桃肌ぬくぬくお姉さん」
こうした展開はえっち系でのお約束ですね。
まぁ、ガンガン滑ってる男がモテるのでは、まるで面白味はないですが。
サークルの先輩らに誘われてスキー場へバイトに来た主人公「直人」くん。
しかし、仕事を押し付けられて、全然遊びに行けなかったのです。
ひでぇなぁ。
そんな彼の元に来てくれる「美雪」さんが素敵でした。
「ふたりっきりになるために嘘ついちゃった」
だってさー（笑）

「せんせいの放課後」は新任教師「香奈」さんと、ラーメン屋「来々軒」のバイト「健司」くん。
意外なカップルですね。
普通ならば接点ないだろう２人でしたが、「健司くん」は思ったことがうっかり口に出てしまうタイプ。
実際に一度はひっぱたかれたりしているんですけど…結果として、その表裏ない様が気に入られたのでした。
確かに発言はちとエロティックであったものの、アピール力としては高いものでしょう。
バカですけどね。
漫画は車内でのえっちでした。
「香奈さん」としてはとりあえずキスくらいな感覚のようでしたが、当然その程度で済む訳もなく、２コマ目にて押し倒され、脱がされております。
ああいう時、ワゴン車は広くて良いですね。

強い線のすっきりな絵柄。
適度なくらいの描き込みで、濃淡具合も同様でした。
全体的にバランス良く、綺麗にまとまっていると思います。
一般えっち系らしい雰囲気です。
広めな輪郭と小さめな顔パーツ、スタイルもどっちか過ぎない標準的なものでした。
登場する人妻らは、「東タイラ」センセの絵と合って良い感じ。
ただ、ちと変化が少ないかなぁ、というのが正直な印象です。
キャラ的な変化はあったものの、個人的には「香奈先生」のようなぱっちり目でない方が好き。
年上でまとめた単行本でしたからねー。
イメージ的にはそのままなので、判断については↓表紙で問題ないでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】　大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵４：　綺麗に全体は安定しておりました。嫌味なく、万人向けなヒロイン絵です。
・話４：　本編ほか、後日談的な４コマが全体のクオリティを向上させていたと思います。
・独３：　年上揃いとはいえ、人妻・フェチなどが入り乱れてしまったかと。
合計：［１１／１５］

シリーズにしてほしい感じの短編もありました。
「東タイラ」センセの単行本では、こちらが最も良かったです。

やわらかマダム (バンブー・コミックス VITAMAN SELECT) (2010/06/07) 東 タイラ 商品詳細を見る

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★まんがデーター　［１１／１５］
・絵　　　：■■■■□
・話　　　：■■■■□
・独創性：■■■□□
・属性　：　成年・学園
・おまけ：　あとがき、カバー裏に別絵。
・その他：　短編×８（うち「Ｗ３」×３）

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あきやまけんた」センセの「楽園☆遊戯」です。

あらかじめ確認していた、あの↓表紙絵。
もう、その時点で買うこと決定ね。
あれはいいなぁ。
えっち度としては決して高くはないものの、なんとなくストーリーを想像させる、日常のひとコマみたいな風情ですよね。
はっ、と振り返ったみたいな。
ツインテールにシマパンという狙った組み合わせや、淡い色の背景、邪魔をしないよう配置されたタイトルなど、電気がビビッと走りました。
欲を言えば、”紹介帯を外したら変化する”みたいな遊びがあればより良かったかな。

そんな訳で、「楽園☆遊戯」は「あきやまけんた」センセ。
こちらで７冊目とのことでした。
センセの単行本は…「Ｇｉｆｔ」とか「Ｉｒｒｅｇｕｌａｒ　ｇｉｒｌｓ」は読んだ記憶があります。
ブログでの紹介はこちらが初めてですね。
シリーズになっているエピソードのほかは、全て短編集という風情。
だいたい学園モノでまとまっていました。


※左：河内シホ、右：上野チカ
　たぶん↓表紙はこちらの「チカちゃん」の髪が伸びたバージョンだと思うんですが。

やっぱり刺さった↓表紙絵の娘さんから～って、彼女ドコにもいないじゃない。
髪型・制服・シマ模様などのキーワードから察するに、いちおう「Ｗ３」に登場している「上野チカ」さんのようでしたが…ツインテールの長さが異なるんですね。
些細なことですが、ビジュアル的にはかなり重要ですよ、アレ。

そんな訳で、３話の連続モノ「Ｗ３」から。
こちらは、メインヒロインがバトンタッチしていく方式です。
同世界・同時間（だいたい）のオムニバスですね。

１話目は眼鏡・ショートカットな「河内シホ」さん。
文化祭を無事に終わらせた、実行委員の「河内シホ」・「相模亮一」
実行委員長である幼馴染み「上野ミカ」が逃げたことで、後片付けも２人が行うこととなってしまうのでした。
静まり返った校舎で２人きりとなったので…と、そんな感じ。
「学校ではＨしないって約束でしょ？」
そんな事を言っていた「シホさん」は真面目な優等生みたいなキャラでしたが、スイッチ入ると豹変するタイプでした。
なるほど、学校えっちを禁止する訳だ。
悪戯を始める彼にさして抵抗せず、我慢しようとするあたりが可愛いです。
後半はドキドキな窓際えっちになっているんですが、彼の気持ちがよく分かりますね。

２話目は実行委員長「ミカさん」の妹「上野チカ」さん。
前話中頃からの分岐になっており、２人のえっちを「チカさん」が覗いているところから始まります。
彼女は教師「田乃原」とのえっち。
しかも、お尻です。
「ツンデレゆーな！！」
とか言ってましたが、ツンデレ・ぷち女王様という「チカさん」です。
「バカ」を連発してますね。
先の「シホさん」とは異なり、見事な貧乳っぷりでした。
強い態度とは裏腹になかなか可愛い事を言っており、「前はまだだめだけど」というのは、大事に取っているということなんでしょうねー。

３話目は実行委員長「ミカさん」です。
自由気ままに振舞う彼女には、支持する男性陣がおりました。
おしぼり差し出されたりしてますね。
…どっかの社長みたい。
こちらはコスプレしているんですが、その格好なまま取り巻き連中とのシチュエーションえっちになっています。
しかもノリノリです。
男連中が取り巻くのがよく分かりますね。
こちらの最終ページにはヒロイン３名が揃っているんですが、個性異なる３名の会話が良い感じでした。


※宝条麗華さま
　やっぱりお嬢さまはこんなんですね。お気に入りです。

「宝条麗華の苦悩」はえろいお嬢さまなお話。
理想通りのモノを探し求めている、理事長の孫娘「宝条麗華」さま。
目をつけていた同学年最後の１人にも結局満足はできず、悩んでいた彼女は同クラスの「片桐」くんと激突。
華奢で女の子っぽい彼はリストから外していたんですが、先の欲求不満も手伝って確認することとしたのでした。
だいたいそんなん。

そうですね。
「麗華さま」は外見からリストを作成していたようですが、意外な人が立派だったりするモノですよ。ええ（笑）
満足に至らなかった冒頭は、「～なさい！」という高飛車えっち。
この前フリがため、明らかに余裕なくなっている後半が生きていました。
いいねぇ、「麗華さま」
目もとの黒子がまたセクシーです。
面白いオチでしたが、できれば２人の他シチュエーションとか見たいですね。

「屋上」はタイトルそのまま、屋上でのえっち話。
授業をサボり、屋上でゴロゴロしていた「片桐」さん。
”思わずしたくなる”
ということで独りえっちをしていたところ、真面目な後輩「歩」が迎えに来たのでした。
先の「麗華さま」と同じく、女性が強いカップル。
ただし、こちらの「片桐さん」は彼にラブラブでした。
ああした女性が、とろとろになる様を堪能下さい。
最後もかなり可愛らしい事言ってましたよ。


※左：上野ミカ、右：片桐さん
　「ミカさん」は嫌がっているように見えますが…プレイです。

ほか、「魁！！生徒会」はミスコンみたいな選出で生徒会長になった「倉橋若菜」さん。
生徒会の面々との複数えっちになっています。
漫画で会長といえば強いイメージがほとんどですが、なるほど。
これは独特でした。
役員は一丸になれそうですね。
ポスターではバニーコスであったので、そっちも見たかった。
「燃えよ！！カバティ部」はコメディー系。
「性根を叩き直してやる！！」
という訳で、マネージャー「香坂恵」さん、「深屋」さんらと複数で乱れるのでした。
「恵さん」はスパッツにシマパン、「深屋さん」は眼鏡・ブルマとそれぞれ個性を発揮しております。
「かずん！！～従兄妹～」は唯一の学園でない短編。
東京の大学に入学した主人公。
そちらに住む親戚の家へ居候することとなったんですが…実のところ目的は学校でなかったのです。
そんな訳で、以前から関係していた従妹「原田ユカ」とヤりたい放題な漫画。
スクール水着（小学校時代のモノ）ほか、アイテム、お尻と様々でしたよ。
「ユカちゃん」は可愛らしい割にえっちでしたねー。

強く丁寧な線の絵柄。
乱れはなく、適度な描き込みで洗練されています。
濃淡はやや淡いものの、ページは大小重なり合うコマなど、ごっちゃり傾向でした。
特に気になるようなものもありません。
キャラ絵はすらりとした身長の可愛らしい絵柄。
極端なクセなく、バランスも良く、万人に受け入れられそうな感じです。
単行本全体でも安定しておりました。
「ヒット出版社」さんのＨＰにて、「Ｗ３」の２話目がまるまる立ち読みできるので、そちらが判断にいいでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】　大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵４：　洗練された、綺麗な作画でした。もうすこしオマケがほしいです。
・話４：　個性的なヒロインを中心に良くまとまっていたと思います。
・独３：　強調されていませんがちらほらフェチっぼさがあり…「４」との間くらいかと。
合計：［１１／１５］

ちょっと気になったのが、単行本に収録されたカラーイラスト。
↑上で書きましたが、↓表紙絵はいいんですよ。すごく。
ただし…わーい、ってページをめくると、まったく同じ絵がスグ中扉にあるんですね。
これが非常に残念。
”もしかしたら細部異なっているのでは？”
とかなんとか、ペラペラと比較しましたが、特に変化はなく。
直後にまったく同じというのは、ちょっとねぇ…。
なお、カバー裏には、その後みたいな絵がありました。
別に中扉がカラーでなくてもいいので、そちらと交換しても良かったのでは。

楽園☆遊戯 (セラフィンコミックス) (2010/06/11) あきやま けんた 商品詳細を見る

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tag : コメディーツインテールショートカットスクール水着コスプレスパッツ

★まんがデーター　［１３／１５］
・絵　　　：■■■■■
・話　　　：■■■■□
・独創性：■■■■□
・属性　：　ラブコメ・ファンタジー
・おまけ：　合間に４コマ「ウワガキ愛の４コマ劇場」
・その他：　６話収録、現在は１巻まで発売中。
　
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「八十八良（やそはち・りょう）」センセの「ウワガキ　１巻」です。

ちゃんと紹介はしないつもりなので、このスペースにて。
「森薫」センセの「乙嫁語り」の２巻が発売されました。
さすがの面白さです。
一気に読めましたよー。
前巻でちらと描かれていたもめ事の続きとか、文化的な表現と共に、今回もヒロイン「アミルさん」が抜群に良かったです。
あとがきによると、今後は研究者「スミス」の道中を追って行くそうでした。
…うわ、そっちかー！！
ちょっぴり残念ですが、次巻の「森薫」センセに期待しましょう。

乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX) (2010/06/15) 森 薫 商品詳細を見る

ちなみに、そちらにかかっていた「角コミ」の紹介帯。
縁側に各キャラが勢揃いしているんですけど、良い雰囲気でした。
じっくり見ると微妙に違和感もあるんですけどね（笑）
浴衣の柄に注目です。

だいぶ脱線しました。
さて、本日は成年単行本「お乳屋本舗」、「お乳屋百貨店」、「ヴァージンルーム」…と紹介してきました「八十八良」センセです。
新刊「ウワガキ　１巻」は、初の一般系、長編という単行本。
こちらも一気に読めました。
面白かったです。


※左：「千秋」、右：「小秋」
　ショートカットにした段階で「小秋さん」です。

「アタシ彼氏いるもん」
ということで、「照井千秋」に振られてしまった「アジオ」こと「安治川良男（あじかわ・よしお）」
２人に罰当番をさせていた科学教師「山田」はその一部始終を見守っており、
”人間の恋愛感情について”
そんなテーマの研究対象としたのです。
「山田」の不可思議な術によって、いきなり分裂させられた「千秋」
さらに、そのもう１人（※「小秋」）には、彼氏の記憶をすっぱりと消去。
「安治川」にはその「千秋」を口説いてもらい、数ヵ月後の融合時には”好きな気持ちが上回っていた方の感情で上書きされる”ということになったのでした。

ちょっと変わったラブコメ漫画です。
大した説明もないまま「千秋さん」が分裂したり、記憶を操作されたりと、かなり突飛な設定の本作品。
しかし、適度に軽く、適当にシリアスなお話から綺麗な作画など周辺がしっかりとしているためか、あまり違和感はありませんでした。
期待されたサービスシーンはなかったものの、ちょっとした心理描写から巧く、立派にラブコメしています。
サクサク読めると思います。


※「千秋」・「小秋」、２人の会話
　このＷヒロインの心理変化に注目下さい。

ファンタジー描写が目白押しな１話目「仲良きことは美しきかな」
説明ではいちおう「ＳＦ」となっていました。
飄々としたキャラ「山田」ほか、分裂した「千秋」・「小秋」の掛け合いがなかなか面白いです。
女の子してますね。
今後に不安を残すオチ部分も興味を誘われるものでした。
２話目「まかせておきたまえ」では、コピーの「小秋さん」が「アジオくん」の家へ居候するということで、彼の家庭が描かれています。
外観とは裏腹に、人懐っこい妹「咲子」ちゃんがいい感じ。
好きな女の子が同居するというのは一大イベントだと思いますが、後に「山田」から、
「何やってんの？」
とか言われてしまうくらい、ドキドキ描写はありませんでした。
まぁ、姉妹いる中では難しいかー。
４コマでもネタになってますね。

コピーの「小秋さん」も学校に通うことで、あちこち混乱する３話目「じゃじゃーん！」
同じ性格の彼女に振り回される「千秋さん」なのでした。
おもろい娘さんですね。
この回の後半にて「小秋さん」は髪をショートカットにしています。
あー、こっちの彼女のが断然可愛いですよ。
本来は長い髪にうっとうしさを感じており、それがためばっさりと切っているんですが…実は髪型に思い入れがあったのです。
ここの描写は非常に良いですね。
また、前にもありましたが、「千秋さん」のちょっとした変化を敏感に察知している「アジオくん」はなかなか大したもの。
余程普段から気にしている証拠でしょう。
続く４話目「それは０点だよ」でも、格好良い様をみせていました。
詳細は秘密ね。
当初は鈍くさい、平凡な感じに見えましたけど、なんだイイ男じゃない。
正義感強く、すぐ行動してしまう「小秋さん（千秋さん）」との相性はピッタリだと思います。
なお、こちらは某テーマパークへデートするお話。
２話でも目立っていた「咲子ちゃん」の出番多く、楽しめます。
餃子シーンの彼女が良かったです。


※妹「咲子ちゃん」
　今回で最もお気に入りなのはココでした。ふおお…。

漫画内でカバディが行われる５話「なんとかしといたよ」
結構しっかりとルール説明があります。
ヤギがいいですね。
ここでの注目は、分裂から数日たった「千秋」・「小秋」の会話シーン。
さっぱりとした性格が素敵なんですが…続く、収録では最後の６話「また明日な」にて、お話が動く気配です。
ちょうど巻の終わりに位置しており、いい引きだと思います。
また、こちらの回では融合での設定が語られる前半部分に注目。
やっぱり近くにいるというのは有利ですかね。
次巻にも期待しましょう。
どこまで続くのかな。

しっかり・丁寧な線の絵柄。
描き込みや濃淡は適度で、洗練された綺麗なものです。
安定感も抜群。
漫画は巧く、テンポも良かったです。
絵とかそんなんについては、特にマイナス点は見当たりません。
間口広く万人に好まれるようなタッチなので…一般でもまるで問題ないというか、このまま成年系からすーっと離れていってしまいそうで、怖いです。
（※「東鉄神」センセみたいな、どっちもＯＫな立ち位置を目指してほしいです）
判断については、カラーでも変化ないので↓表紙で良いでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】　大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵５：　抜群です。何の問題もありません。
・話４：　えっち抜きでも大丈夫。しっかりラブコメしています。
・独４：　突飛な設定が心地よいです。「かしまし」と雰囲気似てるかも。
合計：［１３／１５］

なんだかアンケートハガキも独特でした。
１０点というのは…なんだろう。

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★まんがデーター　［１１／１５］
・絵　　　：■■■□□
・話　　　：■■■■□
・独創性：■■■■□
・属性　：　成年・教師
・おまけ：　あとがき、カバー裏に別絵、
　　　　　　描き下ろし「望月先生の観察日誌」
・その他：　カラー（４Ｐ）、短編×１２（うち「望月先生シリーズ」×１０）

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「たくじ」センセの「Ｍ教師　望月先生のヒミツ」です。

えー、とりあえず感想ですが…良かったです。

↓表紙・裏表紙で敬遠してしまう方がいるかもしれないので、先に書いておきました。
やたらめったらな巨乳が目立っている、カバー絵の「望月」先生。
ただ、バランスを無視して、”とにかくデカければＯＫ”みたいなものではありません。
ちょっと違和感があっても、本編ではあまり気にならない（と思う）ので、果敢にチャレンジしてみて下さい。
まぁ、確かに過ぎるくらいに大きいですが…。

正直なところ、ひでるさんも当初その前を素通りしています。
しかし、「眼鏡で巨乳な先生とイチャイチャ…」といった誘惑に負け、ふと手を伸ばしてしまったんですね。
これはどうにもなりません。
本が増える訳です。
そう考えると、タイトル・表紙絵はアピール力あるのだと思います。


※観察日誌・望月ユウカ（おまけ：潮リョウコ）
　変化を確認できるサンプルにしてます。右は教育実習の２話です。「リョウコさん」のために。

さて、余談はそれくらいにして、「Ｍ教師　望月先生のヒミツ」です。
描かれている「たくじ」センセは…過去に「ごっくん処女」を紹介している、「大友卓二」センセの別名でした。
紹介帯にはわざわざ括弧で名前があったりして、ブログを書く身では非常に有難いです。
調べる手間が省けますね（笑）
「メテオさんストライクです！」なんて一般系も出されており、こちらでたぶん３冊目。
原稿時期のバラつきによる絵柄の差はあったものの、メインの「望月先生」シリーズが期待通りで非常に良い作品でした。
ああした、丸眼鏡・巨乳な女教師ネタがお好きな人にはカチッと合致するでしょう。
ジャンルとしてまったくイコールではないですが、「隣のみなの先生／ＭＧジョー」みたいなのがお好きな人は注目です。

そんな訳で、この単行本の全てというべき「望月先生」シリーズを収録順に。

冒頭の「望月先生の観察日誌」は描き下ろし。
カラー原稿部分は、タイトルそのまま１ページのイラストと文で構成されています。
長めの文ですが、どっかの同人誌みたいな風情。
ただ、少ないページ数（４Ｐ）を生かすには、コレ最も有効な手段であるかもしれません。
次々に、あちこちでえっちする「望月先生」にドキドキでした。
絵も当然良いですが、文と想像力によるものでしょうねー。
また、↓表紙を開いてスグに描かれていた、教壇に立つ「望月先生」なんですが…
「とても集中できたもんじゃない」
その言葉通り、普通に服を着て授業をしているだけで、相当なエロスでした。
こんな先生いないってば（笑）
なお、後半の白黒原稿４ページは普通の漫画形式になっています。
先のカラーページが前フリになっているため、少ないながらも良い感じでした。

続く「望月先生のヒミツ」はシリーズでもっとも古い原稿。（たぶん）
ただし、確かに差はあったものの、そう見辛いものではありません。
また、先の描き下ろしから比べると、「望月先生」の巨乳もそう極端には描かれていません。
十分なサイズでしたけどね。
もしかして…色々な事を経て、だんだん大きくなっていったのかな。


※ヒミツ・望月ユウカ（左：１話、右：最終話）
　大きいですが、↓表紙ほど極端ではないでしょ？

こちらの「望月先生のヒミツ」系の４話は、デフォルメ強い男子生徒が特徴になっています。
コメディーちっくな色もあり、明確に人を選びそうでした。

男子生徒らの露骨な視線を受けていた「望月先生」
滅多に利用者がいないという、特別教室の男子トイレで独りえっちをしていたところ、男子生徒「葛西」くんに見つかってしまうのでした。
そんなんが１話。
こんなビジュアルの先生を男子校へ入れちゃダメよ。
授業での、呆けたような男子生徒が可笑しいです。
あれは成績悪そうだ。
皆には内緒～という流れでお口、当然それだけで済む訳もなく、えっちに展開していました。
えっち希望の生徒が列を成す始末になってる２話目。
そりゃ、並ぶでしょー。
とある理由によって、こちらは体育教師「小山田」とのえっちがメインになってます。
無骨な体育教師というのは定番ですね。
「いい方法を思いつきましたから！」
というソレが単にエロいだけで、まるで良い方法でないのはお約束。
こうして３話になると、もう授業にすらなっていませんでした。
ついに辞表を出していましたが…そこに、妹「望月アヤカ」さんが赴任。
妹を守るため、座学なのにも関わらずスクール水着を着て自らアピールするのでした。
あれはまたえっちな着こなしでしたよ。
最終話はその妹「アヤカさん」の活躍するお話。
彼女もいいんですが…積極的過ぎて風情に欠けるのが難点かなぁ。
個人的には、冒頭に描かれていた「望月先生（※お姉ちゃんね）」の、
「お願い…静かにしてたらご褒美あげるから」
という、ざわつく教室内を一発で静めたコマが大好き。

そちらに続く「望月先生の教育実習」系の４話は、教育実習中の「望月先生」と、ちょっと問題ある生徒「戌亥（いぬい）リュウジ」くんの交流が基本になっているお話。
時間を遡ったのかな。
髪型がセミロング程度に変化し、心なしか若くなったような印象でした。

１話目「初めまして望月ユウカです」は、先の「望月先生のヒミツ１話」のやや変形話。
トイレで独りえっちをするのは、この時からだったんですね（笑）
いちおう女子トイレでしたが。
また、えっち相手は「リュウジくん」なんですが、いちおう彼は助ける役回り。
そのため、大きくエロく発展していた先のシリーズとは、やや趣が異なっています。


※教育実習・望月ユウカ
　絵としてはここがベストだと思います。「望月先生」は怒った顔も魅力的です。

２話目「イタズラ水泳大会」はまたまたスクール水着姿が見れるお話。
人気者な彼女に嫉妬した、同じく教育実習中の「潮リョウコ」先生が水泳勝負を挑む流れ。
ただし、策に溺れて共倒れになるんですが。
本人に意識はないと思いますが、実は「リュウジくん」の突飛な行動によってまた助けられています。
えっちはその「リョウコ先生」で、褐色・水着跡がポイント。
３話目「終わらない放課後」は、体育倉庫でのえっち。
教育実習も軌道にのって～ということで、こちらではちゃんと先生してました（笑）
「ずっと待ってたのに…全然来ないんだから」
こちらの相手も「リュウジくん」なんですが、かなり可愛らしい一面を見せています。
ラブコメちっくよ。
実際に、４話目「みっちり個人授業」では”赤点なんてとらせない”という名目で、彼の家まで押し掛けていました。
しかも、からかった「リュウジくん」の言葉を真に受けたため、チアガール・コスプレとなっています。
いかにも文科系な彼女とアンバランスで、逆に良い感じです。
「ほらっ！ちゃんと集中する！！」
…って、アンタそりゃ無理でしょ。
机に胸を乗せたり、もじもじしてましたよ。
教育実習の終了日という最終話「別れの言葉」
えー、詳細については伏せておきますが、先のシリーズ・描き下ろしにちゃんと繋がるような流れになってます。
このシリーズは巧くまとまっていました。

ほか、ちょっと驚く保育園エピソードの「あだると保育園」、収録で最も古い原稿の「涙のっ☆お別れナース」などが短編として収録されていました。
うち、前者はかなり濃い漫画でした。イヤーな感じよ。

乱れない線ですっきり傾向。
全体的には丁寧な仕上がりです。
適度なくらいの描き込みで、見易い作画。
あちこち強いデフォルメはあったものの、バランスは取れています。
前述したように、各話にはちらほら差がありました。
ただ、「お別れナース」は極端であったものの、他はさほど違和感なく見れると思います。
↓表紙があまり参考にならず、紹介帯の裏面にあったカット絵も同様のこと。
あらかじめ「コアマガジン」さんのＨＰでサンプルを見ておくのが最も確実です。

【まんがデーター・採点の詳細】　大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵３：　全体的な不安定さ、極端なデフォルメですね。
・話４：　「望月先生」のキャラ設定が良かったです。ちと無理矢理高くしてしまいましたが。
・独４：　すみません、「望月先生」シリーズが気に入ったので…。
合計：［１１／１５］

絵・お話がどうの言うより、ヒロイン「望月先生」が刺さったんですね。
できれば、今後もシリーズを描き続けてほしいです。

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★まんがデーター　［１０／１５］
・絵　　　：■■■□□
・話　　　：■■■□□
・独創性：■■■■□
・属性　：　成年・ちょびっとファンタジー
・おまけ：　あとがき、ゲストページ、カバー裏に別絵、
　　　　　　カラー描き下ろし「ツンにゃり！」、
　　　　　　描き下ろし「ツンにゃり！…のつづき」
・その他：　初単行本、カラー（１６Ｐ）、短編×１３
　　　　　　（うち「ツンなり！シリーズ」×３）

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「狼亮輔（おおかみ・りょうすけ）」センセの「もみゅちち」です。

今日は時間がないので、いきなり本文から。
こちらの「もみゅちち」は、「狼亮輔」センセの初単行本。
描き下ろしなど、同キャラ・別シチュエーションのメイン話のほかは、全て短編群という構成です。
舞台設定などはほぼ現代でしたが、ちょっとしたマジックアイテムみたいなのが登場したりする、”ちょびっとファンタジー”な漫画が多く収録されていました。
だいぶ都合良い感じはあるものの、親しみやすい舞台にて独特なえっち展開を実現されています。
こうしたネタで勝負し続けるのもいいかもしれません。


※あいかさん
　この単行本は彼女に牽引されていると思います。次も登場してほしいですね。

ツインテールな「あいか」さんと「夕也」くんの「ツンなりっ！」
単行本ではこちらがメイン扱いになっており、描き下ろしの２話「ツンにゃり！」、「ツンにゃり！…のつづき」もこちらのカップルでした。
お風呂の故障で、お隣「夕也くん」ちへお邪魔した「あいかさん」
何かと突っかかって来る彼女に復讐するため、着替えをこっそりメイド服とすり替えていたのです。
袖を通したメイド服は、”命令したら必ず服従する”という眉唾な売り文句だったんですが…なんと「あいかさん」は、「夕也くん」の言葉に従ったのでした…。
だいたいそんな感じ。

「お風呂でたらこの服しかないんだもん！！」
とかなんとか、いきなり「あいかさん」は怒っていました。
その割に、手袋からカチューシャまで、しっかり着ているんですけどね。
（ファッション的にちゃんと着たいという心理が働くかなぁ。ちなみに、↓表紙のような格好）
意思に反して命令に従ってしまうマジックアイテムのような服でしたが、持続時間は適当。
３コマ程度で回復する時もあれば、なかなか戻らない時もあります。
都合良いですね（笑）
それがため、えっちに至るのでした。
実に勿体ない、オチ部分が…あれはえっち最中に脱がすべきだったか。ううむ。

他のシチュエーションとか色々想像できるんですけどねー。
描き下ろしショート「ツンにゃり！」は、４ページのカラー原稿。
怪しげな煙で「あいかさん」に猫耳・尻尾が生えてしまうというもの。
前回よりもトンデモな事態になっているというのに、とりあえずえっちが始まるのはいかにも成年漫画ですね。
ツンデレっぷりも相変わらずで、
「次こそは！絶対に夕也の彼女になるまでしないんだから…！」
そんなラブラブな事を言ってます。
可愛いなぁ。
「ツンにゃり！…のつづき」は、”にゃり”の言葉が残っているものの猫耳ではありません。
好きな方は残念賞。
とある理由で、前２話と違って素直な「あいかさん」が見られます。
しかも、触手えっちです。
ちょっと意外なオチの彼女にも注目ですね。

カラー原稿のショート（６Ｐ）短編「おいしいミルクティーの作り方」、「魔女さんと僕と」
前者は母乳なメイドネタ。
大きなベル、牛耳など、服装はなんとなくホルスタインちっく。
こちらのヒロインもかなりの巨乳さん。
仕えるべき旦那はなかなかの変態さんで、
「新人が入ったらまず、母乳が出る体質か調べることになっている」
とか言ってました。
調べ済んだ後にえっちしちゃうんですけどね。
後者は裏表紙に描かれている魔女さん。
夜の街で魔女さんに呼び止められた猫耳な男の子がいきなりえろいことされていました。
実験のため必要というならば…普通に採取して下さい（笑）


※左：めぐみちゃん、右：伊藤桜さん
　変身ネタな２人。「めぐみちゃん」のえっちは…ちょっとヤバめですよ。

「めざせ！　むちぷり！！」は薬によって「めぐみ」ちゃんが大人になる短編。
隣の家のお兄ちゃんにラブラブな彼女は、怪しげな薬まで飲んでしまうほど。
ただ、幼女に対してやたらリアルな理想を言ったり、念願かなってムチムチになった「めぐみちゃん」にいきなりえっち仕掛けるなど、なかなか最低な感じ。
どこが良かったのかなぁ。
なんと、こちらでも母乳ネタがありました。
あの薬はかなり危険そうですねー。

眼鏡で大人しい「伊藤桜」さんに告白した「辻」くん。
実は罰ゲームだったんですが、彼女はすっかりその気になってしまい、実は魔女であることをカミングアウトしてきたのでした。
そうした短編「Ｗｉｔｃｈ　Ｍａｉｄｅｎ」
こちらも薬がキーアイテム。
えっち直前で、真相を打ち明けた「辻くん」はちょっとエラい。
好かれるだけのものがありそうです。
でも、ちーとタイミングは悪かったかなぁ。
そんな流れでしたが、いちおう良いっぽい終わり方で、なんだか安心。
なお、カラー原稿の「魔女さんと僕と」のヒロインとよく似た感じがありましたが、別人でいいんですよね。
悪魔「ユリヤ」さんの「せい☆たま」も若干似たネタです。
いじめて系ですね。
オチでの彼女はキュートでした。

拾ってきたＴＶから、”ＴＶの精霊”が登場するという「催淫ちゅ～ん♪」
「廃棄寸前で貴方に拾われてマジ嬉しかったよ～」
とか言ってました。
下手すると…だるまとか、からかさみたいな妖怪の類になるかな。
可愛いからどうでもいいか。
砂嵐で消えるとか、映像の影響を受けるとか、きっちり設定すればお話が広がりそうなキャラでした。
機会あれば、どうなるか２～３話で見たいです。


※幽霊「山鬼さん」
　人外キャラもちらほら登場します。

ほか、「土地神様の憂鬱」は道祖神な彼女。
時間があれば、無数の道祖神を見に長野へ行きたいところなんですが…それはコッチの話ではないですね。
即えっち系でお話はそれなり。
お稲荷様でも良い感じの容姿で、なかなか良いキャラでした。
「ごーすと☆らいふ」は幽霊の「山鬼」さん
成仏するまで部屋に居させてもらう家賃代わりに、隣の部屋に住む「里田」さんの身体を借りてえっちするという展開。
彼女がコスプレイヤーだったので、そんなえっちです。
これはオチが秀逸。
なるほど、アレはなにげに怖い。
さらに、ちょっと怖い雰囲気であった「Ａｎｏｔｈｅｒ　Ｆａｃｅ」はおまじない話。
恋のおまじないを鏡に向かって練習した「かなみ」さん。
何やら身体の様子がおかしくなってきて…という流れ。
お兄ちゃんとのえっちになります。
「Ｌｉｌｉｔｈコレクション　処女のシモベくん♪」は同タイトルＰＣゲームが題材の漫画。
（※ちなみに、原画は「りゅうき夕海」センセでした）
やや説明ばかりの前半は仕方ないかなぁ。
漫画は幼馴染「伊丹遥歩」さんとの水着えっちになってます。

しなやか・柔らかな線の絵柄。
濃淡はトーン処理が目立つため、やや薄め。
しかし、枠間までなくなるような大小のコマ割りで、ページ全体はかなり賑やか。
そのため、ややこってりとした雰囲気になってます。
大きく変化はありませんが、各話にはやや差がありました。
曲線な輪郭と、縦、あるいは横に大きい目、ふんわりとした豊かな胸が特徴。
可愛らしい系統ですね。
ただ、強いデフォルメがため、バランス悪く感じる時もあります。
漫画としても同様かな。
癖があるので、人を選ぶでしょう。
だいたいカラーそのままなため、↓表紙での判断で問題ありません。
あるいは紹介帯の裏（こちらもカラーですが）が最適かと思います。

【まんがデーター・採点の詳細】　大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵３：　個性あります。全体的にもう一歩ほしいところ。
・話３：　平均しました。メインシリーズは良かったです。　
・独４：　魔女ショート以外はちょびっとファンタジーでした。なかなか良いと思います。
合計：［１０／１５］

カバー裏では、登場キャラの意外な関係が伺えます。
コラボしても面白いかもしれませんね。

もみゅちち (アンリアルコミックス 51) (2010/03/26) 狼亮輔 商品詳細を見る

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